JPH078384U - クレーン車用接近検出装置 - Google Patents

クレーン車用接近検出装置

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JPH078384U
JPH078384U JP3770993U JP3770993U JPH078384U JP H078384 U JPH078384 U JP H078384U JP 3770993 U JP3770993 U JP 3770993U JP 3770993 U JP3770993 U JP 3770993U JP H078384 U JPH078384 U JP H078384U
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JP
Japan
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boom
distance
wire rope
distribution line
sensor
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Pending
Application number
JP3770993U
Other languages
English (en)
Inventor
昇 後藤
Original Assignee
中部精機株式会社
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Publication date
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Publication of JPH078384U publication Critical patent/JPH078384U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーン車のブームの先端から下げられたワ
イヤロープが配電線等の構造物に異常接近したことを検
出する。 【構成】 ブーム2の旋回角度センサ7、ブーム角度セ
ンサ8、ブーム長センサ9及びブーム先端から配電線5
までの距離センサ10を設け、各センサ7〜10の検出
値に基づきワイヤロープ3が垂直に下がっていることを
利用してワイヤロープ3と配電線5との距離をマイクロ
コンピュータにより算出する。 【効果】 ワイヤロープと構造物との接触事故を防止す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はクレーン車のブームやワイヤロープが配電線や鉄塔等の充電体、そ の他の構造物に異常に接近したことを検出するためのクレーン車用接近検出装置 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
配電線や鉄塔などの充電体が近くにある場所でクレーン車を操作する時、クレ ーン車のブームやワイヤロープが充電体に接触し、ワイヤロープを支えている作 業者が感電し、致命傷になるとともに、停電事故などを生じることがある。この ためクレーン車が配電線などの充電体に異常に接近した場合に警報を発し、この ような接触事故を未然に防止する装置が用いられている。
【0003】 図7は従来のクレーン車用の充電体接近検出装置を示す構成図である。図にお いて、1はクレーン車であり、架台部1aとこの架台部1a上で旋回する本体部 1bとから成る。2は本体部1bと共に旋回し、伸縮可能なブーム、3はブーム 2の先端から下げられたワイヤロープ、4は作業員、5は配電線である。6はブ ーム2の先端及び各所に取り付けた電界センサで、それぞれAで示す検出範囲を 有している。
【0004】 上記構成によれば、ブーム2が移動するとき、各電界センサ6の検出範囲A内 に配電線5が入ったことを検出して警報を発することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の充電体接近検出装置は、作業時にはブーム2は配電線5よりかなり高く なるので、電界センサ6の検出範囲Aを超えるとともに、電界センサ6を中心と したスポット的な監視であるため、ワイヤロープ3と配電線5などの充電体との 距離は監視できず、このため、ワイヤロープ3と配電線5などの充電体との接触 事故に対しては有効なものではなかった。
【0006】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ワイヤロー プと充電体等の構造物との異常接近を検出することができるクレーン車用接近検 出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案においては、ブームの角度,旋回角度,長さ及びブームの先端から構 造物までの距離等をそれぞれ検出するセンサと、各センサの検出値を用いてワイ ヤロープと構造物との距離を求める演算装置とを設けている。
【0008】
【作用】
ワイヤロープは通常、ブームの先端から地面に向って垂直に下がっているので 、ブームの初期位置からの移動量と、ワイヤロープの初期位置からの移動量とを ブームの長さ、角度、旋回角度等より求めることにより、ワイヤロープと構造物 との距離を算出することができる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。尚、以下に説明する図1〜 図6においては、図7と対応する部分及び互いに対応する部分には同一符号を付 して重複する説明を省略する。 図1において、7は本体部1bと共に旋回するブーム2の旋回角度を検出する 旋回角度センサ、8はブーム2の水平面に対する角度を検出するブーム角度セン サ、9はブーム2の長さを検出するブーム長センサ、10はブーム2の先端に取 り付けられ、この先端から構造物としての配電線(構造物)5までの距離を検出 する距離センサである。
【0010】 図2において、11はワイヤロープ3と配電線5との警報を発生すべき距離を 設定する警報距離設定器、12は上記各センサ6〜10の検出値を用いてワイヤ ロープ3と配電線5との距離を算出し、算出した距離が警報距離設定器11で設 定した距離より小さいときに、警報信号とブーム2の移動を停止させる信号とを 出力する演算装置としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと言う)であ る。
【0011】 13はマイコン12の上記各出力信号を受けて各別に出力する制御回路、14 は制御回路13からの警報信号により動作される警報装置、15,16,17は 制御回路13からの各停止信号により、それぞれブーム角度の変化、ブーム長の 変化及びブームの旋回を禁止させるための、ブーム角変化停止回路、ブーム長変 化停止回路、ブーム旋回変化停止回路である。
【0012】 次に上記構成による動作について説明する。 この考案は、クレーン車1のワイヤロープ3が通常の作業状態では、ブーム2 の先端から地面に向かって垂直に下がっていることに着目し、ブーム長さ、ブー ム角度および旋回角度からブーム2とワイヤロープ3の位置を検出し、配電線5 などの充電体との距離を算出するものである。
【0013】 図3は作業を行う前のブーム2とワイヤロープ3の初期位置を設定する状態を 示す。 この状態を初期位置として、この時のブーム長さ、ブーム角度、旋回角度をマ イコン12に記憶するとともに、この状態でのブーム2の先端と配電線5との距 離をブーム2の先端に取付けた距離センサ10により計測してマイコン12に記 憶し、それぞれの値を初期値とする。 この後、作業により図4のようにブーム2の長さ、角度などが変化すれば、各 センサ6〜10の出力をマイコン12により処理し、ブーム2の変化量および旋 回による移動量をもとにして、変化および移動時のブーム2とワイヤロープ3と 配電線5との距離を算出し、予め設定された距離以下になれば警報を発生する。
【0014】 図3において、ブーム2の先端と配電線5とをほぼ水平に成すとともにブーム 2を配電線5に対して直角にし、この時のブーム長さをl、ブーム角度をθ、旋 回角度をα、ブーム2の先端と配電線5との距離をsとし、各センサ6〜10の 値を初期値としてマイコン12に記憶する。 この時のクレーン車1と配電線5との最短距離aは lcos θ+s=a で表わせる。この後、作業により図4のように旋回角度は変わらず、ブーム長さ がl1 、ブーム角度がθ1 に変化したとすれば、ワイヤロープ3と配電線5との 最短距離s1 は s1 =a−l1 cos θ1 で表わせる。
【0015】 また旋回角度もα1 に変化したとすれば、ワイヤロープ3と配電線5との最短 距離s1 は同様にして s1 =a−(l1 cos θ1 )・cos |α−α1 | で表わせる。このようにマイコン12により初期位置を算定するとともに、常時 これらの式の解を求めることにより、どのようにブーム2が変化しても常にワイ ヤロープ3と配電線5との最短距離s1 を監視することができる。
【0016】 図3および図4の例では、算定式を分かりやすくするために、ブーム2の先端 と配電線5とがほぼ水平でブーム2を配電線5に対して直角にした場合を初期位 置としたが、例えば図5のようにブーム2の延長線上に配電線5がある場合、あ るいは図6のようにブーム2と配電線5とがある角度α2 を有している場合にも 、その角度を検出し計算することにより初期位置を表すことができ、その後の変 化によるワイヤロープ3と配電線5との最短距離を監視できる。 また配電線5が複数方向にある場合には、初期位置設定を複数にし、計算式も 複数にすることにより同時に複数方向に対して監視することができる。 さらにブーム2と配電線5との接近監視も可能である。
【0017】 また、警報装置14は、ワイヤロープ3と配電線5との最短距離s1 が警報距 離設定器11により設定された距離以下になった場合に、運転者および作業者に 警報を発して知らせるとともに、各変化停止回路15,16,17により、ブー ム2の変化および移動を自動的に停止させることができる。
【0018】 尚、ブーム2の先端に取り付ける距離センサ10としては、配電線5などの充 電体に対しては、電界強度を検出し距離を算定する方式のものもあるが、この距 離センサ10に赤外線や超音波を使用し距離を算定する方式のものを使用すれば 、配電線5を含めた鉄骨やコンクリートなどの構造物に対する接近警報を発生す ることもできる。また距離センサ10だけでブーム2の先端の接近監視をするこ ともできる。
【0019】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によればブームの旋回角度、ブーム角度、ブーム長さ及 びブーム先端と構造物との距離等をそれぞれ検出し、各検出値を用いてワイヤロ ープと構造物との距離を算出するように構成したので、ワイヤロープの構造物へ の異常接近を確実に検出し、接触事故を防止することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるクレーン車用接近検
出装置を示す構成図である。
【図2】同装置のブロック図である。
【図3】同装置の動作を説明するための平面図及び側面
図である。
【図4】同装置の動作を示す構成図である。
【図5】同装置の他の実施例を示す構成図である。
【図6】同装置のさらに他の実施例を示す構成図であ
る。
【図7】従来のクレーン車用充電体接近検出装置を示す
構成図である。
【符号の説明】
2 ブーム 3 ワイヤロープ 5 配電線(構造物) 7 旋回角度センサ 8 ブーム角度センサ 9 ブーム長センサ 10 距離センサ 11 マイクロコンピュータ(演算装置)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム(2)の旋回角度を検出する旋回
    角度センサ(7)と、ブーム角度を検出するブーム角度
    センサ(8)と、ブーム長さを検出するブーム長センサ
    と、上記ブームの先端から構造物(5)までの距離を検
    出する距離センサ(10)と、上記各センサの検出値に
    基づいて上記ブームの先端から下げられたワイヤロープ
    (3)と上記構造物(5)との距離を算出する演算装置
    (11)とを備えたクレーン車用接近検出装置。
JP3770993U 1993-07-09 1993-07-09 クレーン車用接近検出装置 Pending JPH078384U (ja)

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JP3770993U JPH078384U (ja) 1993-07-09 1993-07-09 クレーン車用接近検出装置

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JP3770993U JPH078384U (ja) 1993-07-09 1993-07-09 クレーン車用接近検出装置

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JPH078384U true JPH078384U (ja) 1995-02-07

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ID=12505056

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JP3770993U Pending JPH078384U (ja) 1993-07-09 1993-07-09 クレーン車用接近検出装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6348789B2 (ja) * 1980-08-28 1988-09-30 Kotsu Seisakusho Kk

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6348789B2 (ja) * 1980-08-28 1988-09-30 Kotsu Seisakusho Kk

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