JPH0783710B2 - グルタチオンからのグルタミルシステイン基の転移を触媒するγ−グルタミルシステイントランスフェラーゼ酵素 - Google Patents
グルタチオンからのグルタミルシステイン基の転移を触媒するγ−グルタミルシステイントランスフェラーゼ酵素Info
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- JPH0783710B2 JPH0783710B2 JP1194416A JP19441689A JPH0783710B2 JP H0783710 B2 JPH0783710 B2 JP H0783710B2 JP 1194416 A JP1194416 A JP 1194416A JP 19441689 A JP19441689 A JP 19441689A JP H0783710 B2 JPH0783710 B2 JP H0783710B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は触媒的作用を有するタンパク質に関する。これ
はγ−グルタミルシステインもしくはγ−グルタミルシ
ステイン−S−誘導体の転移を触媒する。
はγ−グルタミルシステインもしくはγ−グルタミルシ
ステイン−S−誘導体の転移を触媒する。
本発明の対象はγ−グルタミルシステイントランスフエ
ラーゼである。
ラーゼである。
この酵素は以下のパラメータによつて特徴づけられる: ゲル過により測定された分子量; 95000±10% 二量体タンパク質(分子量それぞれ47000±10%)とし
て天然に存在する酵素 b)最適温度 45℃ c)最適pH pH=8.0 d)30℃およびpH7.8におけるKM−値がグルタチオンで
は6.8ミリモルならびにグルタチオン−S−ビマンでは
1.0ミリモル エチレンジアミン四酢酸(FDTA)の存在下、可逆的なED
TA除去および重金属イオン添加後の完全な阻害 共因子:重金属イオン 本発明の範囲の重金属は、その密度が鉄の密度より大き
い金属である。このような重金属イオンの例は、殊に
鉛、スズ、ビスマス、チタン、マンガン、コバルト、ニ
ツケル、銅、銀、金、白金、亜鉛、カドミウム、水銀、
ウラン、ヒ素、セレンといつた金属のカチオンである。
て天然に存在する酵素 b)最適温度 45℃ c)最適pH pH=8.0 d)30℃およびpH7.8におけるKM−値がグルタチオンで
は6.8ミリモルならびにグルタチオン−S−ビマンでは
1.0ミリモル エチレンジアミン四酢酸(FDTA)の存在下、可逆的なED
TA除去および重金属イオン添加後の完全な阻害 共因子:重金属イオン 本発明の範囲の重金属は、その密度が鉄の密度より大き
い金属である。このような重金属イオンの例は、殊に
鉛、スズ、ビスマス、チタン、マンガン、コバルト、ニ
ツケル、銅、銀、金、白金、亜鉛、カドミウム、水銀、
ウラン、ヒ素、セレンといつた金属のカチオンである。
γ−グルタミルシステイントランスフエラーゼは、植物
材料(pflanzlichen Materials)の抽出によつて得られ
る。本発明による酵素が一次代謝の酵素であるので、基
本的には植物材料として下等植物も高等植物も考慮の対
象となる。
材料(pflanzlichen Materials)の抽出によつて得られ
る。本発明による酵素が一次代謝の酵素であるので、基
本的には植物材料として下等植物も高等植物も考慮の対
象となる。
植物材料の例は次のものである: シレネ キュキュバルス (Silene cucubalus)(ナデシコ科植物;Caryophyllace
ae) 植物材料として、有利に前記植物の細胞培養物が挙げら
れる。しかしながら、異なる植物または根を含む植物部
分も、本発明による酵素を得るために使用することがで
きる。
ae) 植物材料として、有利に前記植物の細胞培養物が挙げら
れる。しかしながら、異なる植物または根を含む植物部
分も、本発明による酵素を得るために使用することがで
きる。
植物材料の抽出は、すでに従来植物から酵素を抽出して
きた方法で実施される。通常、まず植物の細胞培養物も
しくは相応する細胞培養物を破壊することから始める。
このため、植物材料は有利で、例えば液体窒素の温度で
凍結され、場合によつては粉砕され、最終的にpH6〜pH1
0の水性調製物に入れられる。水性調製物として殊に前
記のpH-範囲に適する緩衝液、例えばリン酸緩衝液を使
用する。場合によつては溶けなかつた植物材料の分離
後、選択的にタンパク質の濃縮はタンパク質沈澱および
引き続いてのゲル過によつて行なつてよい。タンパク
質の沈澱は、電解質(殊に硫酸アンモニウム)の添加に
よつて行なわれる。引続き、沈澱したタンパク質は緩衝
水溶液(pH=6〜10)中に入れられ、かつゲル過にか
けられる。ゲル過によつて、このタンパク質混合物の
脱塩も分離も分子量に応じて達成される。さらに次の後
処理には、ゲル過からの分子量>40000のタンパク質
を含有する溶出液の一部を使用する。引続く精製工程に
は、さらに疎水性カラムマトリツクス(例えばPhenylse
pharose、Pharmacia社製、Freiburg在)、ヒドロキシア
パタイト(Biorad)およびイオン交換体(例えばジエチ
ルアミノエチルセルロース)でのタンパク質混合物のク
ロマトグラフイーによる分離も包含される。この際溶出
液の選択は、常に酵素活性の制御に応じて行なう。所望
の場合には、他のまたは付加的な分離法、例えば電気泳
動、等電点電気泳動等も使用することができる。
きた方法で実施される。通常、まず植物の細胞培養物も
しくは相応する細胞培養物を破壊することから始める。
このため、植物材料は有利で、例えば液体窒素の温度で
凍結され、場合によつては粉砕され、最終的にpH6〜pH1
0の水性調製物に入れられる。水性調製物として殊に前
記のpH-範囲に適する緩衝液、例えばリン酸緩衝液を使
用する。場合によつては溶けなかつた植物材料の分離
後、選択的にタンパク質の濃縮はタンパク質沈澱および
引き続いてのゲル過によつて行なつてよい。タンパク
質の沈澱は、電解質(殊に硫酸アンモニウム)の添加に
よつて行なわれる。引続き、沈澱したタンパク質は緩衝
水溶液(pH=6〜10)中に入れられ、かつゲル過にか
けられる。ゲル過によつて、このタンパク質混合物の
脱塩も分離も分子量に応じて達成される。さらに次の後
処理には、ゲル過からの分子量>40000のタンパク質
を含有する溶出液の一部を使用する。引続く精製工程に
は、さらに疎水性カラムマトリツクス(例えばPhenylse
pharose、Pharmacia社製、Freiburg在)、ヒドロキシア
パタイト(Biorad)およびイオン交換体(例えばジエチ
ルアミノエチルセルロース)でのタンパク質混合物のク
ロマトグラフイーによる分離も包含される。この際溶出
液の選択は、常に酵素活性の制御に応じて行なう。所望
の場合には、他のまたは付加的な分離法、例えば電気泳
動、等電点電気泳動等も使用することができる。
前記の後処理法は、水性系、殊にpH6〜10、特にpH7〜9
の緩衝液中で、有利に4〜15℃の温度で実施される。
の緩衝液中で、有利に4〜15℃の温度で実施される。
本発明方法によれば、γ−グルタミルシステイントラン
スフエラーゼの含量に相応して酵素活性度を有する水性
のまたは場合によつては凍結乾燥した調製物が得られ
る。
スフエラーゼの含量に相応して酵素活性度を有する水性
のまたは場合によつては凍結乾燥した調製物が得られ
る。
従つて、本発明の対象は、γ−グルタミルシステイント
ランスフエラーゼを含有する酵素活性の組成物である。
ランスフエラーゼを含有する酵素活性の組成物である。
本発明による酵素は、しばしば有利に固定された状態で
使用することができる。このため、酵素は自体公知の方
法で担持剤に物理的吸収または化学的吸収される。担持
剤の例は、アルギン酸塩、官能基を有するアガロース、
セルロース、ポリアクリル樹脂(例えばオキシラン基を
有する)、ガラス、ケイ酸塩である。
使用することができる。このため、酵素は自体公知の方
法で担持剤に物理的吸収または化学的吸収される。担持
剤の例は、アルギン酸塩、官能基を有するアガロース、
セルロース、ポリアクリル樹脂(例えばオキシラン基を
有する)、ガラス、ケイ酸塩である。
本発明による酵素は、γ−グルタミルシステインもしく
はγ−グルタミルシステイン−S−誘導体の転移を触媒
する。
はγ−グルタミルシステイン−S−誘導体の転移を触媒
する。
従つて、さらに本発明の対象は酵素重合法でもあり、こ
れは一般式I H2N‐CH(COOH)‐(CH2)2‐C(O)‐NH-CH(CH2‐SR1)‐C(O)‐X 〔式中、 R1は水素、アルキル基またはアリール基を表わしかつ Xは一般式 NHR2 (但し、R2は同じく水素、アルキル基またはアリール基
を表わすものとする) あるいは NH−CH(R3)‐COOH (但し、R3は式NH2CH(R3)COOHのすべての天然アミノ酸
の相応する基を表わすものとする)を表わす〕の化合物
をγ‐グルタミルシステイントランスフエラーゼの存在
下に反応させることを特徴とする。
れは一般式I H2N‐CH(COOH)‐(CH2)2‐C(O)‐NH-CH(CH2‐SR1)‐C(O)‐X 〔式中、 R1は水素、アルキル基またはアリール基を表わしかつ Xは一般式 NHR2 (但し、R2は同じく水素、アルキル基またはアリール基
を表わすものとする) あるいは NH−CH(R3)‐COOH (但し、R3は式NH2CH(R3)COOHのすべての天然アミノ酸
の相応する基を表わすものとする)を表わす〕の化合物
をγ‐グルタミルシステイントランスフエラーゼの存在
下に反応させることを特徴とする。
R1は、有利に水素、2,4-ジニトロフエニル基またはビマ
ン(Biman)基を表わし、R2は水素、カルボキシエチル
基、4-ニトロフエニル基またはナフチル基を表わし、か
つR3は水素、ヒドロキシル基、メチル基およびベンジル
基を表わす。
ン(Biman)基を表わし、R2は水素、カルボキシエチル
基、4-ニトロフエニル基またはナフチル基を表わし、か
つR3は水素、ヒドロキシル基、メチル基およびベンジル
基を表わす。
本発明により重合すべき化合物の例は、グルタチオン、
ホモグルタチオン、およびγ‐グルタミルシステイニル
アミドである。
ホモグルタチオン、およびγ‐グルタミルシステイニル
アミドである。
本発明方法により、一般式II 〔H2N-CH(COOH)-(CH2)2-C(O)-NH-CH(CH2-SR1)-C(O)〕nX のポリマーが得られ、この際重合度nは2〜20の範囲内
にある。
にある。
このようなポリマーの例は、R1=HおよびX=NHCH2COO
Hであるフイトケラチン(Phytochelatin);R1=Hおよ
びX=NHCH2CH2OHであるホモーフイトケラチン、(Homo
-Phytochelatin)、R1=HおよびX=OHであるポリー
(グルタミルシステイン)ならびにR1=HおよびX=NH
2であるポリ‐(グルタミルシステイン)アミドであ
る。
Hであるフイトケラチン(Phytochelatin);R1=Hおよ
びX=NHCH2CH2OHであるホモーフイトケラチン、(Homo
-Phytochelatin)、R1=HおよびX=OHであるポリー
(グルタミルシステイン)ならびにR1=HおよびX=NH
2であるポリ‐(グルタミルシステイン)アミドであ
る。
反応温度は有利に10〜70℃、殊に25〜50℃である。
有利には一般式Iの物質pH6〜10、殊に8.0の水性調製液
に、有利に0.1μモル/l〜10mモル/l殊に10〜500μモル/
lの濃度の前記重金属イオンの存在下に水性酵素調製液
または酵素が固定された状態で存在する調製物を添加し
かつ攪拌するように実施する。
に、有利に0.1μモル/l〜10mモル/l殊に10〜500μモル/
lの濃度の前記重金属イオンの存在下に水性酵素調製液
または酵素が固定された状態で存在する調製物を添加し
かつ攪拌するように実施する。
基質の量に対する使用酵素の量はそれ自体問題とならな
い。これは望ましい生産物の変換率に応じて調整され
る。通常、使用する基質1モル当り、酵素を1〜50g、
殊に15〜20gの範囲の量で使用する。
い。これは望ましい生産物の変換率に応じて調整され
る。通常、使用する基質1モル当り、酵素を1〜50g、
殊に15〜20gの範囲の量で使用する。
反応経過の追跡は、例えば誘導されなかつたかもしくは
誘導された反応物質を使用する高圧クロマトグラフイー
によつて行なわれる。
誘導された反応物質を使用する高圧クロマトグラフイー
によつて行なわれる。
一般式IIの反応生成物は重金属の無毒化のために使用さ
れる。
れる。
以下の例につき本発明を詳述する。
例1 γ‐グルタミルシステイントランスフェラーゼの製造 液体窒素で凍結させたシレネキユキユバルス(Silene c
ucubalus)の細胞培養物500gを、トリヒドロキシメチル
アミノメタン‐HCl-緩衝水溶液(50ミリモル、pH=8.
5)250ml中で10mMメルカプトエタノールと共に攪拌す
る。生じた細胞ホモジネートを続いてろ別しかつ遠心分
離にかけた。上澄に固体の硫酸アンモニウム86g/lを加
えた。このとき生じたタンパク質沈澱を遠心分離にかけ
て分離し、かつ上澄のタンパク質をフエニルセフアロー
ス‐カラム(2.5×20cm、Pharmacia社製、Freiburg在)
に装てんした。カラムを硫酸アンモニウム溶液(10mMト
リス‐HCl、pH=7.8、1当り硫酸アンモニウム86g、1
0mMメルカプトエタノール)0.2lで洗浄し、次いで結合
したタンパク質を10mMトリス‐HCl、10mMメルカプトエ
タノールおよびエチレングリコール10%の組成の溶液で
溶出させた。溶出液を10mMリン酸カリウム緩衝液、pH=
7.8、10mMメルカプトエタノール、10mM NaClおよび0.5m
M MgCl2から成る溶液で平衡にされたヒドロキシアパタ
イト‐カラム(1.5×11.5cm;Biorad社製、Mnchen
在)上にポンプで送りこんだ。カラムを前記の緩衝液10
0mlで洗浄し、引き続いてγ‐グルタミルシステイント
ランスフエラーゼを20〜100mMリン酸カリウムおよび10m
Mメルカプトエタノールの組成から成る段階勾配によつ
て溶離した。限外ろ過(Amicon Dren)および20mMト
リス‐HCl-緩衝液pH=8.5、10mM NaCl、10mMメルカプト
エタノールおよび0.5mM MgCl2から成る緩衝液を用いる
洗浄によつて、リン酸カリウムを最初の濃度の少なくと
も1/10に希釈した後、この溶離の活性フラクシヨンをイ
オン交換体((アニオン‐)Mono Q、Pharmacia社製、F
reiburg在)に装填した。これを、前記の緩衝液中の10
〜350mM NaClのNaCl−勾配で溶離した。この溶離の活性
フラクシヨンは10mMトリス‐HCl、pH=7.8中の50%の硫
酸アンモニウム溶液の添加によつて、硫酸アンモニウム
を10重量%に調節され、フエニル‐スーパロース‐カラ
ム(Phenyl-Suparose-Saule)(Pharmacia社製、Freibu
rg在)上にポンプで送りこみ、かつA 10mMトリス‐HC
l、10mMメルカプトエタノール、10mM NaClおよび0.5mM
MgCl2中、1リツトル当り硫酸アンモニウム86gならびに
B 10mMトリス‐HCl、10mMメルカプトエタノール、10mM
NaCl、0.5mM MgCl2およびエチレングリコール10%から
成る直線的変化の勾配で溶離した。この溶離の活性フラ
クシヨンを、5mM β‐アラニン、10mMヒスチジンpH6.
6、10mMメルカプトエタノールおよび0.5mM MgCl2中のSW
3000(LKB、現在Pharmacia社製、Freiburg在)でのゲル
過にかける。活性フラクシヨンは活性度1nkat/タンパ
ク質mgを示した。収率は10%であつた。
ucubalus)の細胞培養物500gを、トリヒドロキシメチル
アミノメタン‐HCl-緩衝水溶液(50ミリモル、pH=8.
5)250ml中で10mMメルカプトエタノールと共に攪拌す
る。生じた細胞ホモジネートを続いてろ別しかつ遠心分
離にかけた。上澄に固体の硫酸アンモニウム86g/lを加
えた。このとき生じたタンパク質沈澱を遠心分離にかけ
て分離し、かつ上澄のタンパク質をフエニルセフアロー
ス‐カラム(2.5×20cm、Pharmacia社製、Freiburg在)
に装てんした。カラムを硫酸アンモニウム溶液(10mMト
リス‐HCl、pH=7.8、1当り硫酸アンモニウム86g、1
0mMメルカプトエタノール)0.2lで洗浄し、次いで結合
したタンパク質を10mMトリス‐HCl、10mMメルカプトエ
タノールおよびエチレングリコール10%の組成の溶液で
溶出させた。溶出液を10mMリン酸カリウム緩衝液、pH=
7.8、10mMメルカプトエタノール、10mM NaClおよび0.5m
M MgCl2から成る溶液で平衡にされたヒドロキシアパタ
イト‐カラム(1.5×11.5cm;Biorad社製、Mnchen
在)上にポンプで送りこんだ。カラムを前記の緩衝液10
0mlで洗浄し、引き続いてγ‐グルタミルシステイント
ランスフエラーゼを20〜100mMリン酸カリウムおよび10m
Mメルカプトエタノールの組成から成る段階勾配によつ
て溶離した。限外ろ過(Amicon Dren)および20mMト
リス‐HCl-緩衝液pH=8.5、10mM NaCl、10mMメルカプト
エタノールおよび0.5mM MgCl2から成る緩衝液を用いる
洗浄によつて、リン酸カリウムを最初の濃度の少なくと
も1/10に希釈した後、この溶離の活性フラクシヨンをイ
オン交換体((アニオン‐)Mono Q、Pharmacia社製、F
reiburg在)に装填した。これを、前記の緩衝液中の10
〜350mM NaClのNaCl−勾配で溶離した。この溶離の活性
フラクシヨンは10mMトリス‐HCl、pH=7.8中の50%の硫
酸アンモニウム溶液の添加によつて、硫酸アンモニウム
を10重量%に調節され、フエニル‐スーパロース‐カラ
ム(Phenyl-Suparose-Saule)(Pharmacia社製、Freibu
rg在)上にポンプで送りこみ、かつA 10mMトリス‐HC
l、10mMメルカプトエタノール、10mM NaClおよび0.5mM
MgCl2中、1リツトル当り硫酸アンモニウム86gならびに
B 10mMトリス‐HCl、10mMメルカプトエタノール、10mM
NaCl、0.5mM MgCl2およびエチレングリコール10%から
成る直線的変化の勾配で溶離した。この溶離の活性フラ
クシヨンを、5mM β‐アラニン、10mMヒスチジンpH6.
6、10mMメルカプトエタノールおよび0.5mM MgCl2中のSW
3000(LKB、現在Pharmacia社製、Freiburg在)でのゲル
過にかける。活性フラクシヨンは活性度1nkat/タンパ
ク質mgを示した。収率は10%であつた。
選択的にヒドロキシアパタイトカラムにより以下の精製
工程を適用する: 活性フラクシヨンにグリセリン10%を加え、Aca34-カラ
ム(Pharmacia社製、Freiburg在)上に移し、かつ10mM
トリス‐HCl-緩衝液pH7.8および10mMメルカプトエタノ
ールで溶離した。活性フラクシヨンをアニオン交換体QA
EFF(Pharmacia社製、Freiburg在)上に移しかつ150〜4
00mM KClのKCl−勾配で溶着した。活性フラクシヨンは
粉末状の硫酸アンモニウムの添加によつて硫酸アンモニ
ウムを10重量%に調節され、フエニルスーパロース‐カ
ラム(Pharmacia社製、Freiburg在)上にポンプで送り
込みかつA 10mMトリス‐HCl緩衝液および10mMメルカプ
トエタノール中、1リツトルに当り硫酸アンモニウム85
gならびにB 10mMトリス‐HCl-緩衝液および10mMメルカ
プトエタノールから成る直線的変化の勾配で溶離した。
活性フラクシヨンをpH8.0のリン酸カリウム緩衝液(25m
M)10lに透析し、次いでZn2+を負荷したキレートセフア
ロース‐カラム(Pharmacia社製、Freiburg在)上に移
した。溶離は25mMリン酸カリウム緩衝液、pH8.0中の50m
Mイミダゾールを用いて行なつた。活性フラクシヨンは
特有の活性度1nkat/タンパク質mgを示した。
工程を適用する: 活性フラクシヨンにグリセリン10%を加え、Aca34-カラ
ム(Pharmacia社製、Freiburg在)上に移し、かつ10mM
トリス‐HCl-緩衝液pH7.8および10mMメルカプトエタノ
ールで溶離した。活性フラクシヨンをアニオン交換体QA
EFF(Pharmacia社製、Freiburg在)上に移しかつ150〜4
00mM KClのKCl−勾配で溶着した。活性フラクシヨンは
粉末状の硫酸アンモニウムの添加によつて硫酸アンモニ
ウムを10重量%に調節され、フエニルスーパロース‐カ
ラム(Pharmacia社製、Freiburg在)上にポンプで送り
込みかつA 10mMトリス‐HCl緩衝液および10mMメルカプ
トエタノール中、1リツトルに当り硫酸アンモニウム85
gならびにB 10mMトリス‐HCl-緩衝液および10mMメルカ
プトエタノールから成る直線的変化の勾配で溶離した。
活性フラクシヨンをpH8.0のリン酸カリウム緩衝液(25m
M)10lに透析し、次いでZn2+を負荷したキレートセフア
ロース‐カラム(Pharmacia社製、Freiburg在)上に移
した。溶離は25mMリン酸カリウム緩衝液、pH8.0中の50m
Mイミダゾールを用いて行なつた。活性フラクシヨンは
特有の活性度1nkat/タンパク質mgを示した。
例2 固定γ‐グルタミルシステイントランスフエラーゼの製
造 酵素活性度1.2nkat/mgおよびタンパク質含量1.02mg/ml
を有するトリス‐ヒドロキシ‐アミノメタン/HCl-緩衝
水溶液(10mMメルカプトエタノール、10mM NaCl、0.1モ
ル、pH=7.8)中のγ−グルタミルシステイントランス
フエラーゼの酵素調製物6mlを、5重量%のアルギン酸
塩水溶液50ml中に攪拌しながら入れた。引き続いて酵素
含有のアルギン酸塩溶液を、5℃において攪拌しながら
0.1モルの塩化カルシウム水溶液500ml中に滴加した。
造 酵素活性度1.2nkat/mgおよびタンパク質含量1.02mg/ml
を有するトリス‐ヒドロキシ‐アミノメタン/HCl-緩衝
水溶液(10mMメルカプトエタノール、10mM NaCl、0.1モ
ル、pH=7.8)中のγ−グルタミルシステイントランス
フエラーゼの酵素調製物6mlを、5重量%のアルギン酸
塩水溶液50ml中に攪拌しながら入れた。引き続いて酵素
含有のアルギン酸塩溶液を、5℃において攪拌しながら
0.1モルの塩化カルシウム水溶液500ml中に滴加した。
アルギン酸カルシウムに固定された酵素が球状物質とし
て得られた。これをさらに前記の緩衝液で洗浄した。製
剤は酵素活性度0.32nkat/タンパク質mgを示した。
て得られた。これをさらに前記の緩衝液で洗浄した。製
剤は酵素活性度0.32nkat/タンパク質mgを示した。
例3 グルタチオンの酵素重合 酵素活性度1.1nkat/タンパク質mgおよびタンパク質含量
0.26mg/mlを有する、トリス‐HCl(0.1モル、pH7.8)、
15mMグルタチオン10mM NaClから成る水溶液中のγ−グ
ルタミルシステイントランスフエラーゼの酵素調製物50
mlに、連続的に1時間以上かけて10mMのCd2+‐溶液20μ
モルを加えた。
0.26mg/mlを有する、トリス‐HCl(0.1モル、pH7.8)、
15mMグルタチオン10mM NaClから成る水溶液中のγ−グ
ルタミルシステイントランスフエラーゼの酵素調製物50
mlに、連続的に1時間以上かけて10mMのCd2+‐溶液20μ
モルを加えた。
1時間後、18.2重量%のCd2+‐含分を有するフイトケラ
チン15mgが得られた。Cd2+‐成分の除去はガス状の硫化
水素で沈澱させることによつて行なわれた。
チン15mgが得られた。Cd2+‐成分の除去はガス状の硫化
水素で沈澱させることによつて行なわれた。
Claims (6)
- 【請求項1】グルタチオンからのグルタミルシステイン
基の転移を、グルタチオンポリマー(フィトケラチン)
の形成下に触媒するγ−グルタミルシステイントランス
フェラーゼ酵素において、 以下のパラメーター a)ゲル濾過による測定で、分子量が95000±10%であ
り、二量体のタンパク質として存在する酵素(モノマー
47000±10%) b)最適温度 45℃ c)最適pH pH=8.0 d)30℃およびpH=7.8におけるKM−値がグルタチオン
では6.8ミリモルならびにグルタチオン−S−ビマンで
は1.0ミリモル e)エチレンジアミン四酢酸(EDTA)の存在下、可逆的
なEDTA除去および重金属イオン添加後の完全な阻害 f)共因子:重金属イオン を特徴とする、グルタチオンからのグルタミルシステイ
ン基の転移を触媒するγ−グルタミルシステイントラン
スフェラーゼ酵素。 - 【請求項2】シレネ属からの植物材料を抽出することに
より得られる、請求項1記載の酵素。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の酵素を含有する、酵
素活性組成物。 - 【請求項4】請求項1又は2記載の固定化酵素。
- 【請求項5】請求項1又は2記載の酵素の製法におい
て、シレネ属からの植物材料を抽出することを特徴とす
る、請求項1又は2記載の酵素の製法。 - 【請求項6】酵素重合法において、 一般式I H2N‐CH(COOH)‐(CH2)2‐C(O)‐NH-CH(CH2‐SR1)‐C(O)‐X [式中、 R1は水素、アルキル基またはアリール基を表わしかつ Xは一般式 NHR2 (但し、R2は同じく水素、アルキル基またはアリール基
を表わすものとする) あるいは NH−CH(R3)‐COOH (但し、R3は式NH2CH(R3)COOHのすべての天然アミノ酸
の相応する基を表わすものとする)を表わす]の化合物
を請求項1又は2記載の酵素の存在下に反応させること
を特徴とする、酵素重合法。
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