JPH07833U - 複合容器 - Google Patents
複合容器Info
- Publication number
- JPH07833U JPH07833U JP3030993U JP3030993U JPH07833U JP H07833 U JPH07833 U JP H07833U JP 3030993 U JP3030993 U JP 3030993U JP 3030993 U JP3030993 U JP 3030993U JP H07833 U JPH07833 U JP H07833U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottle
- sleeve
- cardboard
- composite container
- shoulder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プラスチック材料の使用量低減の見地に立ち、
口部の成形上の問題を回避した上で思い切って薄肉化し
たボトルを使用し、しかも着脱容易な複合容器を提供す
ること。 【構成】肩部2と胴部3と底部4とから成るプラスチッ
クボトル5と、厚紙製のスリーブ6とから構成され、こ
のプラスチックボトル5の胴部3の外面に厚紙製のスリ
ーブ6が巻装されたもの。肩部2と底部4とを厚肉に形
成し胴部3を薄肉に形成すると共に、この肩部2及び底
部4と胴部3の境界部分にそれぞれ段差2a,4aを設
けている。
口部の成形上の問題を回避した上で思い切って薄肉化し
たボトルを使用し、しかも着脱容易な複合容器を提供す
ること。 【構成】肩部2と胴部3と底部4とから成るプラスチッ
クボトル5と、厚紙製のスリーブ6とから構成され、こ
のプラスチックボトル5の胴部3の外面に厚紙製のスリ
ーブ6が巻装されたもの。肩部2と底部4とを厚肉に形
成し胴部3を薄肉に形成すると共に、この肩部2及び底
部4と胴部3の境界部分にそれぞれ段差2a,4aを設
けている。
Description
【0001】
本考案は、飲料や、シャンプー・リンスをはじめ、トイレタリー用洗剤等を収 容するための液体用容器であって、特に、薄肉のプラスチックボトルの外面を厚 紙製スリーブで補強した複合容器に関するものである。
【0002】
従来、ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチック材料をブロー成形等に よってボトル形状にした液体容器が多用されている。しかし、最近は環境保護の 見地からこれらの液体容器においてもプラスチック材料の使用量の低減や、分別 回収の要請がされるようになってきた。
【0003】 そこで、プラスチック材料の使用量を低減するためには、最も単純な方法はボ トルを薄肉化することであるが、単に薄肉化すると軟らかくなりすぎて変形しや すくなったり、自立させられなくなったり、座屈強度や落下強度が低下するとい った問題がある。
【0004】 このため、プラスチックボトルの外面を紙箱で保護した容器が各種提案されて いる。例えば、実開昭59−106873号公報に開示されたものは、図4に示 すように注出口の近くに鍔32を環状に形成したボトル30を、厚紙製の箱33の中に 収納し、この箱33に設けられた上側フラップ34を鍔32の上に位置させて、別体の プラスチック製掛止リング35をボトルの注出口31の外側に装着したのち、巻き締 めてボトル30を箱33に固定したものである。この容器によれば、ボトルを薄肉化 してその強度が低下してもこれを箱によって補強することができ、自立性も確保 できる。
【0005】
しかし、実開昭59−106873号公報に開示されたものの場合、箱の展開 形状が複雑なため製造、組み立てに手間がかかる上、掛止リング35をプラスチッ ク材料で作成しなければならず、プラスチック材料の使用量の低減はいまひとつ 図りにくいといった問題がある。
【0006】 また、ボトル全体を薄肉化した場合には、ねじ部が薄肉化されると成形精度が 低下し液密性が確保できなくなるし、キャップを巻き締めるときにオーバーラン してしまうという問題がある。
【0007】 本考案は、プラスチック材料の使用量低減の見地に立って考案されたものであ り、ボトルの胴部のみを薄肉化し、首部や肩部、底部を厚肉に成形してボトルの 薄肉化に伴う問題点を解消し、また使用時にあってはボトルの強度を補強し、か つ簡単に分離できる複合容器を提供することを課題とする。
【0008】
上記課題を解決するために、本考案は図1に示すように、肩部2と胴部3と底 部4を有するプラスチックボトル5と、厚紙製のスリーブ6とから構成され、こ のプラスチックボトル5の胴部3の外面に厚紙製のスリーブ6が巻装されたもの である。
【0009】 プラスチックボトル5は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ ンテレフタレート、塩化ビニル等の弾性を有する合成樹脂を形成材料として、ブ ロー成形、延伸ブロー成形、インジェクションブロー成形等の成形法によって成 形できる。 そして肩部2と底部4とを厚肉に形成し胴部3を薄肉に形成すると共に、この 肩部2及び底部4と胴部3の境界部分にそれぞれ段差2a,4aを設けている。
【0010】 厚紙製のスリーブ6は、1枚の厚紙をスリーブ状にし、重なり合った部分を接 着してスリーブ形状にしたものを使用してもよいし、巻き始めの部分と巻き終わ りの部分に差し込み片と差し込み孔を設けて、両者の係合によりボトルに巻装す る際にスリーブ形状にするものを使用することもできる。
【0011】
本考案の複合容器によれば、プラスチックボトルの胴部3と肩部2との境界部 分に段差2aが形成され、かつ胴部3と底部4との境界部分に段差4aが形成さ れているので、厚紙製スリーブ6を巻装すると、この厚紙製スリーブ6が上下に 脱落することなく固定されるので、複合容器の使用中にもしっかりと把握できる 。 そしてプラスチックボトル5と厚紙製スリーブ6を分離するには、ボトルの肩 部2あるいは底部4を手で若干凹ませれば簡単に上下へ引き抜くことができる。
【0012】
以下、図1乃至図3に示す実施例を用いて本考案を詳細に説明する。
【0013】 <第1実施例> 本実施例は、厚紙製スリーブを予めスリーブ状に形成したのち、ボトルに装着 した複合容器である。
【0014】 まず、図1に示すように首部1の下方に肩部2、胴部3、底部4を有する略断 面四角形状のプラスチックボトル3を、高密度ポリエチレンを用いてパリソンコ ントロールを行いつつブロー成形法で作製した。よって肩部2以上の部分及び底 部4が肉厚に成形され、胴部3が薄肉に形成された。肩部2及び底部4の肉厚は 0.5〜1mm、胴部の肉厚は0.3〜0.5mm、重量は35gであった(ポ リエチレンテレフタレートを用いてインジェクションブロー成形法により作製す る場合には胴部の肉厚を0.1〜0.4mmにすることが可能である)。また、 肩部2と胴部3との境界部分の段差2a、及び底部4と胴部3との境界部分の段 差4aの高さは、1〜2mmであった。この段差2a、4aの高さは、スリーブ の抜けを防止するため、少なくとも厚紙製スリーブの厚み以上であることが好ま しい。
【0015】 次に、坪量300〜350g/m2 のコートボール紙に印刷を施した後、長方 形のブランクスに打ち抜き、罫線加工・折り曲げ加工を施して、図1に示す、四 角形の角部6aが斜辺で構成されたような断面八角形状のスリーブ状にし、重な り部分を接着して厚紙製スリーブ6を作製した。
【0016】 こうしてプラスチックボトル5の上方から厚紙製スリーブ6をかぶせ、肩部2 を若干凹ませてスリーブ6を通過させ、胴部3に位置させて段差2aと段差4a とで固定し、図2に示すように本実施例の複合容器を作製した。このとき厚紙製 スリーブ6の角部6aが斜辺で構成されているためプラスチックボトル5の角部 に密着させることができた。
【0017】 作製した本実施例の複合容器を評価するため、シャンプー液を充填し首部1の ねじ部にキャップを巻き締めたところ、オーバーランすることもなく巻き締めが 完了し、横倒しにしても液漏れすることがなかった。また、胴部を把持して振っ たり、逆さにしたりしてみたが、厚紙製スリーブがボトルから脱落することなく 固定されていた。次に首部1にポンプディスペンサーを装着してポンプを上下運 動させてシャンプー注出してみたが、複合容器の座屈強度が十分でたわみは一切 生じなかった。
【0018】 なお、ボトルに厚紙製スリーブを巻装するには、ボトルに内容物を充填してか ら厚紙製スリーブ6を巻装する方法と、ボトルに厚紙製スリーブ6を巻装してか ら内容物を充填する方法とがあり、これは任意に選択できるが、ボトルに内容物 を充填してから厚紙製スリーブ6を巻装する方法の場合には液ダレによるスリー ブの汚れを防止できる利点がある。
【0019】 本実施例によれば、予め厚紙製スリーブをスリーブ状に形成しておいたので、 ボトルへのセット作業が極めて効率よく進んだという利点がある。 なお、厚紙製スリーブに切込み線によるジッパーを設けておけば、ボトルから 分離する際に、より一層簡単に分離することができる。
【0020】 <第2実施例> 本実施例は、スリーブ状に形成しない厚紙製スリーブをボトルに装着する際に 巻き付け、折り重なり部分の差し込みによりスリーブ状にした複合容器である。
【0021】 まず、図3に示すように第1実施例と同様のプラスチックボトル3を、高密度 ポリエチレンを用いてブロー成形法で作製した(第1実施例と同一の符号を図面 に使用することで説明を省略する)。
【0022】 次に、坪量300〜350g/m2 のコートボール紙を長方形に打ち抜くと共 に、差し込み孔7と差し込み片8とを打ち抜き、図3に示す、四角形の角部9a が斜辺で構成されたような断面八角形状のスリーブとなるよう罫線加工を施した ブランクスを作成した。
【0023】 そしてプラスチックボトル5の胴部3に厚紙製スリーブ9を巻き回して差し込 み孔7に差し込み片8を差し込んでスリーブ状に形成し、上下を段差2aと段差 4aとで固定し、本実施例の複合容器を作製した。このとき厚紙製スリーブ6の 角部9aが斜辺で構成されているためプラスチックボトル5の角部に密着させる ことができた。
【0024】 作製した本実施例の複合容器を評価するため、シャンプー液を充填し首部1の ねじ部にキャップを巻き締めたところ、オーバーランすることもなく巻き締めが 完了し、横倒しにしても液漏れすることがなかった。また、胴部を把持して振っ たり、逆さにしたりしてみたが、厚紙製スリーブがボトルから脱落することなく 固定されていた。次に首部1にポンプディスペンサーを装着してポンプを上下運 動させてシャンプー注出してみたが、複合容器の座屈強度が十分でたわみは一切 生じなかった。
【0025】
本考案の複合容器は、胴部を厚紙製スリーブで補強するのでプラスチックボト ルの胴部を特に薄肉化することができ、しかも肉厚が必要とされる部分は厚肉に 成形できる。これにより従来無理とされていたような思い切ったボトルの薄肉化 が実現でき、環境問題上プラスチック材料の使用量低減に大きく貢献できるもの である。そして厚紙製スリーブがプラスチックボトルの段差により上下共しっか りと固定されているので、使用中に抜け落ちる恐れがない。また使用時にあって は厚紙製スリーブがプラスチックボトルの強度を補強するので、内容物の量が減 っても容器の変形やたわみを防止でき使用しやすいという実用上優れた複合容器 である。使用後はプラスチックボトルの肩部あるいは底部を変形させて簡単に取 り外すことができ、分別回収しやすいという利点がある。
【図1】本考案の第1実施例を示すもので、厚紙製スリ
ーブを巻装する前の部品構成斜視図である。
ーブを巻装する前の部品構成斜視図である。
【図2】図1の、厚紙製スリーブを巻装した状態の縦中
央断面図である。
央断面図である。
【図3】本考案の第2実施例を示すもので、厚紙製スリ
ーブを巻装する前の部品構成斜視図である。
ーブを巻装する前の部品構成斜視図である。
【図4】従来例を示す説明図である。
1…プラスチックボトルの首部 2…プラスチックボトルの肩部 3…プラスチックボトルの胴部 4…プラスチックボトルの底部 5…プラスチックボトル 6,9…厚紙製スリーブ 7…差し込み孔 8…差し込み片 2a,4a…段差 6a,9a…厚紙製スリーブの角部
Claims (1)
- 【請求項1】肩部と底部とを厚肉に形成し胴部を薄肉に
形成すると共に、この肩部及び底部と胴部の境界部分に
それぞれ段差を設けたボトルの、前記胴部に厚紙製のス
リーブを巻装して成る複合容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030993U JPH07833U (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 複合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030993U JPH07833U (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 複合容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07833U true JPH07833U (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=12300182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3030993U Pending JPH07833U (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 複合容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07833U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016033040A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 株式会社吉野工業所 | 複合容器及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-06-07 JP JP3030993U patent/JPH07833U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016033040A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 株式会社吉野工業所 | 複合容器及びその製造方法 |
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