JPH0783347B2 - スペクトラム拡散通信方式 - Google Patents

スペクトラム拡散通信方式

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JPH0783347B2
JPH0783347B2 JP63108479A JP10847988A JPH0783347B2 JP H0783347 B2 JPH0783347 B2 JP H0783347B2 JP 63108479 A JP63108479 A JP 63108479A JP 10847988 A JP10847988 A JP 10847988A JP H0783347 B2 JPH0783347 B2 JP H0783347B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、同じ周波数帯域を共用してスペクトラム拡散
信号と狭帯域信号とを同時に伝送するスペクトラム拡散
通信方式に関する。
[従来の技術] スペクトラム拡散通信方式は、1次変調器において発振
器からの搬送波を情報信号でFM(周波数変調)やPSK
(位相シフトキーイング)などの通常の変調を行ない、
その変調出力に対し2次変調器(拡散変調器)において
拡散符号発生回路より発生させた拡散符号でさらに2次
変調を行ない、情報信号スペクトラムがもつ帯域に比較
して極めて広い帯域にスペクトラムを拡散して送信する
ものである。
1次変調器として2相PSKを用いた場合、スペクトラム
拡散変調器は乗積変調器となる。即ち、1次変調器であ
るPSK変調器で搬送波発振器からの周波数f1の搬送波よ
り入力される情報信号を変調し、これを2次変調器であ
るスペクトラム拡散変調器で拡散符号発生器からの拡散
符号長Nビットで乗積変調してスペクトラム拡散変調信
号を得るようにしている。
こうして得られるスペクトラム拡散変調信号と狭帯域信
号を同時に伝送する場合、従来は拡散変調された後の送
信信号であるスペクトラム拡散変調信号の中心周波数、
拡散帯域幅及び拡散符号長と狭帯域信号の中心周波数及
び帯域幅とを互いに無関係に設定して周波数帯域を共用
していた。このときの各信号の周波数配置を示すと第18
図に示すようになる。なお、f1はスペクトラム拡散変調
信号aの中心周波数、f2は狭帯域信号の中心周波数、b
は狭帯域信号である。
即ち、スペクトラム拡散変調信号とは無関係に決められ
た周波数f2の搬送波発生回路からの搬送波により入力さ
れる情報信号を狭帯域変調器で変調し、狭帯域信号をス
ペクトラム拡散変調信号と加算して伝送路に送出するよ
うにしていた。
また別の例では特公昭58−1581号公報に見られるよう
に、スペクトラム拡散信号の中心周波数f1からその拡散
符号のクロック周波数の整数倍だけ離れた周波数位置に
他の狭帯域信号を配置してスペクトラム拡散変調信号と
狭帯域信号を同時に伝送するものである。このときの各
信号の周波数配置を示すと第19図に示すようになる。な
お、f1はスペクトラム拡散変調信号cの中心周波数、fT
はスペクトラム拡散変調信号cのクロック周波数、d,e,
g,hは狭帯域信号である。
[発明が解決しようとする課題] しかしこのような従来のスペクトラム拡散通信方式では
以下の問題がある。
即ち前者においては、スペクトラム拡散変調信号の中心
周波数、拡散帯域幅及び拡散符号長と、狭帯域信号の中
心周波数及び帯域幅を共用するためにスペクトラム拡散
変調信号のスペクトラムと狭帯域信号のスペクトラムが
重なり合ってしまい、このため拡散処理利得による干渉
軽減効果のみを利用することになるので、干渉が充分に
軽減されない場合があった。
また後者においては、スペクトラム拡散変調信号のスペ
クトラムと狭帯域信号のスペクトラムが重なり合わない
ので、スペクトラム拡散変調信号が狭帯域信号から受け
る干渉量並びにスペクトラム拡散変調信号が狭帯域信号
に及ぼす干渉量は著しく減少する利点はある。しかしそ
の反面、M系列符号を用いた直接拡散方式のスペクトラ
ム拡散変調信号においては、そのメインローブ、すなわ
ち拡散符号のクロック周波数の2倍に等しい帯域幅内に
全電力の90%が含まれ、第1サイドローブ、すなわち拡
散符号のクロック周波数の4倍に等しい帯域幅内には全
電力の93%が含まれることになる。従って同方式のスペ
クトラム拡散通信を行なう場合、周波数の有効利用の点
から鑑みてその使用帯域幅を拡散符号のクロック周波数
の2倍とするのが通常である。このため狭帯域信号に比
べて極めて広い帯域をもつスペクトラム拡散変調信号に
対して僅か2波の狭帯域信号しか同時伝送できず、同時
伝送できる信号のチャンネル数が少ないという問題があ
った。
そこで第1の発明は、多数の狭帯域信号をスペクトラム
拡散変調信号と同時伝送することができるスペクトラム
拡散通信方式を提供しようとするものである。
また第2の発明は、狭帯域信号をスペクトル拡散変調信
号の干渉を受けることなく復調ができ、狭帯域信号の受
信が良好にできるスペクトラム拡散通信方式を提供しよ
うとするものである。
さらに第3の発明は、スペクトル拡散変調信号を狭帯域
信号の干渉を受けることなく復調ができ、スペクトラム
拡散変調信号の受信が良好にできるスペクトラム拡散通
信方式を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段と作用] 第1の発明は、周波数fTのクロックパルスを用いて発声
される拡散符号長Nビットの最大周期系列符号により信
号帯域幅 である狭帯域信号を乗積変調することによってそのスペ
クトラムを拡散したスペクトラム拡散変調信号を伝送す
るとともに、帯域幅BW2が、 なる関係式で表わされるとき、狭帯域信号とは別の帯域
幅BW2である狭帯域信号を、その中心周波数がスペクト
ラム拡散変調信号の中心周波数に対して (但し、mは0及び正の整数)なる式で示される周波数
位置に配置してスペクトラム拡散変調信号と同時に伝送
することにある。
また第2の発明は、上記第1の発明によって同時伝送さ
れる信号のうち帯域幅BW2である狭帯域信号を復調する
ときには、その同時伝送される信号を中心周波数が帯域
幅BW2の狭帯域信号の中心周波数に等しく、かつ通過帯
域幅がBW2である帯域通過フイルタを通過させた後に狭
帯域復調を行なうことにある。
さらに第3の発明は、上記第1の発明によって同時伝送
される信号のうちスペクトラム拡散変調信号を復調する
ときには、その同時伝送される信号を逆拡散するととも
に中心周波数がスペクトラム拡散変調信号の中心周波数
f1と同一でかつ通過帯域幅がBW1の帯域通過フイルタを
通過させた後に復調を行なうことにある。
本発明の方式は、スペクトラム拡散変調信号と同時伝送
する狭帯域信号の配置される周波数、帯域幅とスペクト
ラム拡散変調信号の周波数、符号長等との間に一定の関
係を定めることにその特徴があり、以下、第1図の回路
ブロック図に基づいてその原理を説明する。
図中100はスペクトラム拡散変調部、110は狭帯域信号変
調部、130はスペクトラム拡散復調部、140は狭帯域信号
復調部である。
前記スペクトラム拡散変調部100では、入力端子101から
入力されるデータ信号d(t)及び搬送波発振器102か
らの周波数f1を1次変調器103に供給して1次変調し、
狭帯域信号a(t)を得るようにしている。この狭帯域
信号a(t)の帯域幅をBW1とする。
前記狭帯域信号a(t)は2次変調器としての拡散変調
器106に供給される。一方、拡散符号クロック発生器104
を設け、このクロック発生器104からの周波数fTのクロ
ックを拡散符号発生器105に供給して拡散符号s(t)
を発生し前記拡散変調器106に供給している。
そして前記拡散変調器106で拡散変調して得られるスペ
クトラム拡散変調信号v(t)を加算器121に供給して
いる。
また前記狭帯域信号変調部110では、入力端子111(111
a,111b,…111n)から入力されるデータ信号g(t){g
a(t),gb(t),…gn(t)}及び搬送波発振器112
(112a,112b,…112n)からの周波数f2を狭帯域変調器11
3(113a,113b,…113n)に供給して1次変調し、狭帯域
信号b(t){ba(t),bb(t),…bn(t)}を得
るようにしている。この狭帯域信号b(t)の帯域幅を
BW2とする。
前記狭帯域信号b(t)を前記加算器121に供給してい
る。そして前記加算器121からスペクトラム拡散変調信
号v(t)と狭帯域信号b(t)を加算した送信信号x
(t)が送信アンテナ122から送信されるようになる。
ところでM系列拡散符号s(t)は(1)式で示され
る。
ここでPKは+1と−1の値をランダムにとる擬似ランダ
ム系列で、その周期長はNである。即ち、Nは拡散符号
長となる。また周期Tは拡散符号のクロック周波数fT
逆数である。またu(t)は次の(2)式を満足する単
位送信波形である。
s(t)をフーリエ変換することによりM系列拡散符号
のスペクトラムが求まる。
s(t)のフーリエ変換をS(ω)とすると、 となる。但し、上記(3)式中U(ω)はu(t)のフ
ーリエ変換である。即ち、 である。また、 である。δ(x)はディラックのデルタ関数であり、次
の(6)式を満足する。
上記(3)式により、M系列拡散符号のスペクトラムは
2π/NT毎に現われるスペクトラム成分の集合から成立
っていることがわかる。
スペクトラム拡散変調信号v(t)は、M系列拡散符号
s(t)と狭帯域信号a(t)を乗算したものである。
よってa(t)のスペクトラムをA(ω)、v(t)の
スペクトラムをV(ω)と表わせば、V(ω)はS
(ω)とA(ω)のたたみ込み積分として求まる。ここ
でa(t)は狭帯域信号であるので、a(t)の中心角
周波数をω1とすれば、a(t)に対しそのスペクトラ
ムA(ω)は、|ω−ω1|>W1/2なるときA(ω)=
0である。W1はa(t)の制限帯域幅である。これを図
示すると第2図に示すようになる。
次にV(ω)を求めると、 v(t)=a(t)s(t) ……(7) a(t)s(t)A(ω)S(ω)=V(ω)……
(8) なお、記号はたたみ込み積分を表わす。よって ここで、デルタ関数の性質より δ(x)=δ(−x) ∫f(t)δ(t−a)dt=f(a) が知られているので、これらを利用すれば上記(9)式
は次のように変形できる。
ここで前述したように、狭帯域信号a(t)はω1を中
心としてW1の帯域幅をもつ信号であり、そのスペクトラ
ムA(ω)は第2図に示すものであった。従って上記
(10)式により示されるv(t)のスペクトラムV
(ω)は、ω1を中心として2π/NT毎に現われるスペク
トラム成分の集合からなり、それぞれのスペクトラム成
分の帯域幅はW1であることがわかる。
ここでW1>2π/NTの場合を考えると、2π/NT間隔で現
われる各スペクトラム成分の帯域が重なり合うことにな
る。この状態を図に示すと第3図に示すようになる。
一方、W1<2π/NTの場合には2π/NT毎に現われる各ス
ペクトラム成分が重なり合わないので第4図に示す状態
となる。
以上の現象を周波数軸上の現象に直して考えてみれば、
ω1は狭帯域信号a(t)の中心周波数f1に対応し、同
様にW1はBW1に対応する。よってスペクトラム拡散変調
信号v(t)のスペクトラムはf1を中心周波数としてfT
/Nおきの周波数位置毎に現われるスペクトラム成分の集
合からなり、各スペクトラム成分の帯域幅はBW1である
と言える。
このときBW1>fT/Nとすると、先程のW>2π/NTと同
様、各スペクトラムが重なり合い、BW1<fT/Nとする
と、先程のW<2π/NTと同様、各スペクトラム成分は
重ならない。
従って、BW1<fT/Nとなるように各パラメータを選択す
ればスペクトラム拡散変調された信号v(t)のスペク
トラムV(ω)も離散的なスペクトラムの集合となる。
本発明においてはスペクトラム拡散変調前の狭帯域信号
a(t)と、スペクトラム拡散変調信号v(t)と同時
伝送される狭帯域信号b(t)との関係は次に示す式の
ようになる。
BW1+BW2<fT/N ……(11) 但し、BW1はa(t)の帯域幅、fTは拡散符号のクロッ
ク周波数、Nは拡散符号長、BW2はb(t)の帯域幅、f
1はv(t)の中心周波数、f2はb(t)の中心周波数
である。またmは0及び正の整数である。
上記(11)式よりBW1<fT/Nであることがわかるので、
スペクトラム拡散変調信号v(t)のスペクトラムは各
スペクトラム成分が重なり合わず離散的なスペクトラム
の集合となる。これを図示すると第5図に示すようにな
る。
この第5図に示したv(t)のスペクトラムのメインロ
ーブのみ拡大して示したものが第6図となる。図に示す
ように、本発明の方式によればスペクトラム拡散変調信
号v(t)の帯域内にv(t)のスペクトラムが存在し
ない間隙を生じさせる作用をもたらす。
また上記(12)式からb(t)の中心周波数は1つのス
ペクトラム拡散変調信号v(t)に対し複数求まる。こ
こで整数mのうちから特定の数を選択し、また上記(1
2)式において±のうちのいずれかを用いるかを決めれ
ば、f2は一意に求まる。
いまmより特定の数maを選択し、(12)式において±の
うち+を選択して中心周波数f2aが求まったとすると、f
2aは、 この(13)式よりf2aはスペクトラム拡散変調信号v
(t)を構成する離散スペクトラム成分の間隙の中央と
なる周波数位置にくることがわかる。ここでba(t)を
f2aを中心周波数とする帯域幅BW2の狭帯域信号であると
すれば、上記(11)式よりba(t)のスペクトラムはv
(t)のスペクトラムの間隙の幅以内に納まり、b
a(t)のスペクトラムはv(t)のスペクトラムと重
なり合うことはない。この関係を第7図に示す。
上記(12)式において±のうちの−を選択した場合の中
心周波数f2bは、 となる。f2bはf1を中心としてf2aとは対称の周波数位置
となるので、f2bを中心周波数とする帯域幅BW2の狭帯域
信号bb(t)のスペクトラムもba(t)の場合と同様、
v(t)のスペクトラムと重なり合うことはない。
従って本発明によれば、スペクトラム拡散変調信号v
(t)の拡散周波数帯域内に狭帯域信号b(t)を配置
し同時伝送するにもかかわらずv(t)とb(t)のス
ペクトラムが重なり合うことなく信号伝送を行なえると
いう作用をもたらす。なお、スペクトラム拡散変調信号
v(t)の送信帯域幅をその拡散符号クロック周波数の
2倍に制限した場合、整数mの最大値がN−1に制限さ
れることになるので、v(t)と同時伝送できる狭帯域
信号b(t)の最大数は2Nとなる。このときのスペクト
ラムの状態を第8図に示す。なお、図中白のスペクトラ
ムはスペクトラム拡散変調信号、黒のスペクトラムは2N
個の狭帯域信号である。
以上は送信側について述べたが受信側においては同時伝
送されたスペクトラム拡散変調信号v(t)と狭帯域信
号b(t)はともに互いの干渉を受けることなく復調さ
れることになる。
すなわち第1図に示すように前記送信アンテナ122から
送信される送信信号x(t)は受信アンテナ123で受信
した後増幅器124を介して前記スペクトラム拡散復調部1
30並びに狭帯域信号復調部140にそれぞれ供給される。
前記狭帯域信号復調部140は、前記増幅器124からの信号
を帯域通過フイルタ141(141a,141b,…141n)を通過さ
せている。この帯域通過フイルタ141はその通過帯域の
中心周波数を狭帯域信号b(t)の中心周波数f2に、ま
た通過帯域幅を狭帯域信号b(t)の帯域幅と同じBW2
に設定している。
ところで受信信号中、狭帯域信号b(t)成分とスペク
トラム拡散変調信号v(t)成分とはスペクトラムが分
離されており、b(t)の中心周波数をf2aにした場合
の例が第7図のようになることは前述した通りである。
従って受信した信号が中心周波数f2a、帯域幅BW2である
帯域通過フイルタ141を通過した後はスペクトラム拡散
変調信号v(t)の成分は全て除去されて狭帯域信号ba
(t)のみが残り第9図に示すスペクトラム分布とな
る。
帯域通過フイルタ141を通過した信号は狭帯域信号復調
器142(142a,142b,…142n)に入力されるが、この狭帯
域信号復調器142に入力される信号にはスペクトラム拡
散変調信号v(t)の成分は含まれてないのでスペクト
ラム拡散変調信号v(t)は狭帯域信号b(t)の復調
に干渉しないことになる。こうして狭帯域信号b(t)
の復調信号のみが出力端子143(143a,143b)から取出さ
れることになる。
またスペクトラム拡散変調信号v(t)を復調する場合
は以下のようになる。
第1図において送信アンテナ122から送信される送信信
号x(t)はスペクトラム拡散変調信号x(t)と狭帯
域信号b(t)とを加算したものであるから、 x(t)=x(t)+b(t)=a(t)s(t)+b
(t) ……(15) なる。この送信信号x(t)は受信アンテナ123で受信
された後受信信号x(t)として増幅器124を介してス
ペクトラム拡散復調部130に入力される。このスペクト
ラム拡散復調部130では受信信号x(t)を帯域通過フ
イルタ131を通過させた後逆拡散変調器134に供給する。
ここで前記帯域通過フイルタ131はスペクトラム拡散変
調信号v(t)の帯域以外の信号を除去するものであ
り、従って受信信号x(t)は全て通過するようにな
る。
また前記スペクトラム拡散復調部130では拡散符号用ク
ロック発生器132から周波数fTのクロックが発生して拡
散符号発生器133に供給され、その拡散符号発生器133か
ら拡散符号s(t)が前記逆拡散変調器134に供給され
る。
しかして逆拡散変調器134では受信信号x(t)と拡散
符号s(t)との乗積変調を行なって受信信号x(t)
の逆拡散を行なう。
ここで逆拡散変調器134の出力をy(t)とすると、 y(t)=s(t)x(t) =s(t)v(t)+s(t)b(t) =s2(t)a(t)+s(t)b(t) ……
(16) となる。そして前記拡散符号発生器133からの拡散符号
s(t)は前記スペクトラム拡散変調器100の拡散符号
発生器105から発生する拡散符号s(t)と等しく、ま
た位相も一致しているので拡散符号の性質により、 s2(t)=1 ……(17) となるから、上記(16)式及び(17)式から y(t)=a(t)+s(t)b(t) ……(18) が成立する。この(18)式の第1項よりスペクトラム拡
散変調により帯域が拡散されていた狭帯域信号は逆拡散
過程によってスペクトラム拡散復調され、中心周波数
f1、帯域幅BW1の狭帯域信号a(t)に復調されること
がわかる。
一方、スペクトラム拡散変調信号v(t)と同時に送信
された狭帯域信号b(t)は前記逆拡散変調器134で拡
散符号s(t)と乗積されることによりその帯域が拡散
される。ここで上記(15)式において第2項をz(t)
とおき、b(t)が逆拡散されることによりそのスペク
トルがどのように変化するかを求めると次のようにな
る。
z(t)=b(t)s(t) ……(19) z(t)のスペクトラムをZ(ω)とし、s(t)、b
(t)のスペクトラムをそれぞれS(ω)、B(ω)と
すると、Z(ω)は先にV(ω)を求めたときと同様に
たたみ込み積分により求まる。すなわち、 となる。
b(t)は狭帯域信号であるから、帯域制限されてお
り、この点ではa(t)と同様である。b(t)の中心
角周波数をω2、制限帯域幅をW2とすれば、|ω−ω2
>W2/2となるとき、B(ω)=0である。
また上記(20)式よりZ(ω)もV(ω)と同様2π/N
Tごとに現われるスペクトラム成分の集合であることが
わかる。
周波数軸上ではb(t)の中心周波数はf2、帯域幅はBW
2である。従ってV(ω)の場合と同様に考えればz
(t)のスペクトラムは周波数軸上ではf2を中心周波数
としてfT/Nを周期とした周波数位置に周期的に現われ、
それぞれの周波数位置におけるスペクトラムの帯域幅が
BW2であるスペクトラムの集合として表わされる。
ここで前記(11)、(12)式の関係であるので、狭帯域
信号b(t)の中心周波数を前述の(13)式と同様に求
めたとすれば、狭帯域信号b(t)を逆拡散した信号z
(t)のスペクトラムは(13)式及び(20)式より、f1
+(m1 fT/N+fT/2N)を中心周波数としてfT/Nおきの
周波数位置に周期的に現われ、それぞれの周波数位置に
おけるスペクトラム帯域幅がBW2であるスペクトラムの
集合として表わされる。
よってz(t)のスペクトラムZ(ω)を図示すれば第
10図に示すようになる。
逆拡散変調後の信号y(t)は前記(18)式及び(19)
式より y(t)=a(t)+z(t) ……(21) である。y(t)のスペクトラム分布について考えると
以下のようになる。
z(t)のスペクトラム成分は第10図に示したが、特に
信号a(t)の中心周波数f1近傍におけるz(t)のス
ペクトラムを示すと第11図に示すようになる。z(t)
のスペクトラムのうちf1に最も近い成分は(f1+fT/2
N)を中心周波数とする成分と(f−fT/2N)を中心周波
数とする成分である。すでに述べたようにz(t)の各
スペクトラム成分の帯域幅はBW2であり、a(t)のス
ペクトラム帯域幅はBW1であり、またBW1とBW2は前記(1
1)式の関係にある。これにより信号a(t)とz
(t)は互いのスペクトラムが重なり合わないことがわ
かる。これを図示すると第12図に示すようになる。
従って受信信号x(t)を逆拡散変調した後の信号y
(t)は第12図に示したスペクトラム分布となる。そし
て前記逆拡散変調器134からの信号y(t)は中心周波
数がf1で通過帯域幅がBW1の帯域通過フイルタ135を通過
するので信号a(t)に対しては干渉波となるところの
信号z(t)は全て帯域通過フイルタ135によって除去
されることになる。よって信号a(t)はスペクトラム
拡散変調信号と同時に伝送された狭帯域信号b(t)の
干渉を受けることなく復調されることになる。
そして帯域通過フイルタ135を通過した信号は局部発振
器136から発振信号を受けている1次復調器137に供給さ
れてさらに復調され、低域通過フイルタ138で不要周波
数成分を除去された後出力端子139から取出されること
になる。
ところで先に第18図を示して説明した従来例において
は、スペクトラム拡散変調信号のスペクトラムに隙間が
生じるように各パラメータを選択したり、スペクトラム
拡散変調信号と同時に伝送する狭帯域信号b(t)をそ
の隙間に配置といったような特別な配慮はなされない。
そのような場合、逆拡散後の信号a(t)のスペクトラ
ムとz(t)のスペクトラムは分離されず、z(t)の
スペクトラムの一部がa(t)のスペクトラムと重なり
合う。このときz(t)のうちa(t)と重なり合う部
分の量はz(t)の全体のエネルギーに対しおよそBW1
/fTとなっているので、干渉量は軽減されBW1/fTを拡
散処理利得と呼んでいる。
これに対して本発明では信号a(t)のスペクトラムと
信号z(t)のスペクトラムとは全く重なり合わないか
ら、スペクトラム拡散変調信号と同時に伝送された狭帯
域信号b(t)に対する排除能力は拡散処理利得をはる
かに上回ることになる。
なお、前述した(12)式において±のうち−を選択した
場合も+の場合と同様に信号a(t)のスペクトラムと
z(t)のスペクトラムとは重なり合わず、a(t)は
スペクトラム拡散変調信号と同時に伝送された狭帯域信
号b(t)の干渉を受けない。また狭帯域信号b(t)
が複数であっても同じである。
以上本発明の特徴点についてまとめて述べると以下のよ
うになる。
(1)スペクトラム拡散変調信号v(t)のスペクトラ
ムは離散的なスペクトラムの集合となる。
(2)スペクトラム拡散変調信号v(t)と同時に伝送
される狭帯域信号b(t)は信号v(t)の帯域内であ
るにもかかわらず信号v(t)のスペクトラムと重なり
合わない。すなわちスペクトラムの隙間に配置されて伝
送される。
(3)狭帯域復調部140ではスペクトラム拡散変調信号
v(t)と狭帯域信号b(t)のスペクトラムが完全に
分離される点を利用し、信号v(t)の干渉を受けるこ
となく信号b(t)の復調を行なう。
(4)スペクトラム拡散復調部130では逆拡散変調によ
りスペクトラム拡散変調信号v(t)は元の狭帯域信号
a(t)に帯域収束し、狭帯域信号b(t)は帯域拡散
されるが逆拡散後の両信号のスペクトラムは重なり合わ
ない。そのため信号a(t)は狭帯域信号b(t)の干
渉を受けることなく復調でき、その干渉排除能力は拡散
処理利得をはるかに上回る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第13図に示すように、送信側はスペクトラム拡散変調部
100、狭帯域信号変調部110、加算器121、送信アンテナ1
22で構成され、受信側は受信アンテナ123、増幅器124、
スペクトラム拡散復調部130、狭帯域信号復調部140で構
成されている。
前記スペクトラム拡散変調部100では情報信号入力端子1
01から入力される情報信号を1次変調器103において搬
送波発振器102からの周波数f1の搬送波に基づいて1次
変調し、中心周波数がf1=200MHzで帯域幅がBW1=30KHz
の狭帯域信号a(t)を得るようにしている。そしてこ
の狭帯域信号a(t)を拡散変調器106に供給してい
る。
また拡散符号用クロック発生器104を設け、このクロッ
ク発生器104から周波数fT=20MHzの拡散符号用クロック
を拡散符号発生器105に供給している。前記拡散符号発
生器105では入力クロックに基づいて拡散符号長N=127
のM系列符号s(t)を発生して前記拡散変調器106に
供給している。
前記拡散変調器106は狭帯域信号a(t)をM系列符号
s(t)によって乗積変調し、中心周波数が200MHzで各
スペクトラム成分の帯域幅が30KHzのスペクトラム拡散
変調信号v(t)を出力するようにしている。このスペ
クトラム拡散変調信号v(t)は前記加算器121に供給
されている。
また前記狭帯域信号変調部110では入力端子111a,111bか
ら入力される情報信号を狭帯域変調器113a,113bにそれ
ぞれ入力している。この変調器113a,113bにはまた搬送
波発振器112a,112bから周波数f2a,f2bの搬送波が入力
されている。
前記狭帯域変調器113aは入力される情報信号を搬送波に
基づいて変調して中心周波数が209.528MHzで帯域幅が40
KHzの狭帯域信号ba(t)を得、その信号ba(t)を前
記加算器121に供給している。前記狭帯域変調器113bは
入力される情報信号を搬送波に基づいて変調して中心周
波数が209.685MHzで帯域幅40KHzの狭帯域信号bb(t)
を得、その信号bb(t)を前記加算器121に供給してい
る。
前記加算器121は各信号v(t)、ba(t)、bb(t)
を加算して送信信号x(t)を得、その送信信号x
(t)が前記送信アンテナ122を介して外部に送信され
ている。
前記送信アンテナ122から送信される送信信号x(t)
は前記受信アンテナ123で受信されて受信信号x(t)
となり増幅器124を介してスペクトラム拡散復調部130並
びに狭帯域信号復調部140にそれぞれ供給されている。
前記スペクトラム拡散復調部130では受信信号x(t)
を帯域通過フイルタ131を介して逆拡散変調器134に供給
している。また拡散符号用クロック発生器132から周波
数fT=20MHzのクロックが発生して拡散符号発生器133に
供給され、その拡散符号発生器105で入力クロックに基
づいて拡散符号長N=127のM系列符号s(t)が作ら
れて前記逆拡散変調器134に供給されている。
前記逆拡散変調器134は帯域通過フイルタ131からの信号
をM系列符号s(t)で逆拡散変調し、信号y(t)を
出力している。そして前記逆拡散変調器134からの信号
y(t)を中心周波数が200MHzで通過帯域幅が30KHzの
帯域通過フイルタ135を介して1次復調器137に供給して
いる。この1次復調器137にはまた局部発振器136からの
発振信号が入力されている。
前記1次復調器137は帯域通過フイルタ135からの信号を
復調し、その復調信号を低域通過フイルタ138を介して
出力端子139から出力するようにしている。
前記狭帯域信号復調部140では受信信号x(t)を中心
周波数がf2a=209.528MHzで通過帯域幅が40KHzの帯域通
過フイルタ141aを通して狭帯域信号復調器142aに供給す
るとともに、中心周波数がf2b=209.685MHzで通過帯域
幅が40KHzの帯域通過フイルタ141bを通して狭帯域信号
復調器142bに供給している。
そして前記各狭帯域信号復調器141a,141bによって復調
を行ない出力端子143a,143bから情報信号を取出すよう
にしている。
このような構成の本実施例においては、スペクトラム拡
散変調部100からは中心周波数がf1=200MHzで各スペク
トラム成分の帯域幅がBW1=30KHzのスペクトラム拡散変
調信号v(t)が出力されて加算器121に入力される。
また拡散符号用クロックの周波数fTは20MHz、拡散符号
長Nは127となっている。
また狭帯域信号変調部110からは中心周波数がf2a=209.
528MHzで帯域幅がBW2=40KHzの狭帯域信号ba(t)と中
心周波数がf2b=209.685MHzで帯域幅がBW2=40KHzの狭
帯域信号bb(t)が出力されて加算器121に入力され
る。そして加算器121からは送信信号x(t)=v
(t)+ba(t)+bb(t)が出力され送信アンテナ12
2から外部に送信される。
ところで狭帯域信号ba(t)の中心周波数f2aは前述し
た(1)式においてm=60として求めたものである。す
なわち、 f2a=f1=(1+2m)fT/2N =200×106+(1+2×60)×20×106/2×127 =209.5275…×106209.528MHz となる。また、狭帯域信号bb(t)の中心周波数f2b
m=61として求めたものである。すなわち、 f2a=200×106+(1+2×61)×20×106/2×127 209.6850…×106209.685MHz となる。
またBW1+BW2=30×103+40×103=70KHzで、fT/N=20
×106/127=157.480…×103157KHzであるので、BW1
BW2<fT/N、すなわち前述した(11)式で成立する。
このような送信信号x(t)のスペクトラムを示すと第
14図に示すようになる。図中白抜きの各スペクトラムは
拡散変調信号v(t)のスペクトラムで、各スペクトラ
ムの帯域幅はすべて30KHzとなっている。また斜線で示
した2つのスペクトラムがv(t)と同時伝送される狭
帯域信号ba(t)とbb(t)で、いずれもv(t)のス
ペクトルとは重なり合わない。
こうして送信アンテナ122より送信された信号x(t)
は受信アンテナ123で受信される。そして信号x(t)
は増幅器124で増幅された後狭帯域信号復調部140及びス
ペクトラム拡散復調部130に供給される。
狭帯域信号復調部140では帯域通過フイルタ141aの中心
周波数がf2a=209.528MHzであり、その通過帯域幅が40K
Hzであるので、信号x(t)を受信してもその信号x
(t)が帯域通過フイルタ141aを通過した後は狭帯域信
号ba(t)のスペクトラム成分しか残らずスペクトラム
拡散変調信号v(t)や他の狭帯域信号bb(t)のスペ
クトラム成分は全て除去される。
そして帯域通過フイルタ141aを通過した信号は狭帯域信
号復調器142aによって復調され出力端子143aより取出さ
れる。
こうして狭帯域信号変調部110の入力端子111aに入力さ
れた情報信号が狭帯域信号復調部140の出力端子143aか
ら取出されることになる。
同様に帯域通過フイルタ141bの中心周波数がf2a=209.6
85MHzであり、その通過帯域幅が40KHzであるので、信号
x(t)を受信してもその信号x(t)が帯域通過フイ
ルタ141bを通過した後は狭帯域信号bb(t)のスペクト
ラム成分しか残らずスペクトラム拡散変調信号v(t)
や他の狭帯域信号ba(t)のスペクトラム成分は全て除
去される。
そして帯域通過フイルタ141bを通過した信号は狭帯域信
号復調器142bによって復調され出力端子143bより取出さ
れる。
こうして狭帯域信号変調部110の入力端子111bに入力さ
れた情報信号が狭帯域信号復調部140の出力端子143bか
ら取出されることになる。
一方、受信信号x(t)のうち、スペクトラム拡散復調
部130に送られた信号は逆拡散変調器134で逆拡散変調さ
れる。このとき逆拡散変調に用いられる拡散符号はスペ
クトラム拡散変調部100で用いたものと同じであり、位
相も送信されたきた拡散符号と同期している。ここで受
信信号はx(t)=v(t)+ba(t)+bb(t)で表
わされる。このx(t)が逆拡散変調器134で逆拡散変
調されて信号y(t)として出力されるので、 y(t) =s(t)v(t)+s(t)ba(t)+s(t)b
b(t) =s2(t)a(t)+s(t)ba(t)+s(t)b
b(t) =a(t)+za(t)+zb(t) ……(22) となり、スペクトラム拡散変調されていた狭帯域信号は
元の帯域に収束し、逆に狭帯域信号ba(t)とbb(t)
は拡散変調されてしまう。なお、za(t)=s(t)ba
(t)、zb(t)=s(t)bb(t)である。
この各信号a(t)、za(t)、zb(t)のスペクトラ
ムを図で示すと第15図、第16図及び第17図に示すように
なる。
信号y(t)は信号a(t)と信号za(t),zb(t)
の和であるが図からも明らかなように、信号a(t)の
スペクトラムと信号za(t),zb(t)のスペクトラム
は重なり合わずその間には44KHzの隙間がある。
このようなスペクトラム成分をもつ信号y(t)は中心
周波数が200.000MHzで通過帯域幅が30KHzの帯域通過フ
イルタ135を通過することによって信号a(t)のみと
なり、信号成分za(t)とzb(t)は全て除去されるこ
とになる。すなわち帯域通過フイルタ135の出力信号h
(t)送信側でスペクトラム拡散変調を行なう前の狭帯
域信号a(t)と等しい。この信号h(t)は1次復調
器137で復調され、低域通過フイルタ138によって不要周
波数成分を除去した後出力端子139から取出されること
になる。
なお、前記実施例では1次変調器として2相PSK変調器
を使用したものについて述べたが必ずしもこれに限定さ
れるものではなく、FSK(周波数シフトキーイング)変
調器等他の変調器を使用してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば以下の効果を奏する
ものである。
第1の発明によれば、多数の狭帯域信号をスペクトラム
拡散変調信号と同時伝送することが可能となる。例えば
スペクトラム拡散変調信号の送信帯域幅を拡散符号クロ
ック周波数の2倍に制限された場合でも最大で2N(Nは
拡散符号長)個の狭帯域信号をスペクトラム拡散変調信
号と同時に伝送することができる。すなわちN=127、
クロック周波数20MHzの前記実施例を例にすると帯域幅4
0MHzのスペクトラム拡散変調信号に対して最大254波も
の狭帯域信号を同時伝送できることになる。
また第2の発明によれば、スペクトラム拡散変調信号の
スペクトラムの隙間に狭帯域信号を配置しているのでス
ペクトラム拡散変調信号の干渉を受けることなく狭帯域
信号の復調ができ、狭帯域信号の受信が良好にできる。
さらに第3の発明によれば、スペクトラム拡散変調信号
を逆拡散した信号のスペクトラムと狭帯域信号を逆拡散
した信号のスペクトラムが重なり合わないので、狭帯域
信号の干渉を受けることなくスペクトラム拡散変調信号
の復調ができ、スペクトラム拡散変調信号の受信が良好
にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第12図は本発明の基本的原理を説明するもの
で、第1図は回路ブロック図、第2図は1次変調され帯
域幅がW1となった狭帯域信号a(t)のスペクトラムA
(ω)を示す図、第3図及び第4図は狭帯域信号a
(t)をスペクトラム拡散変調した後のスペクトラムの
メインローブを示すもので、第3図はW1>2π/NTのと
きの図、第4図はW1<2π/NTのときの図、第5図は第
4図を周波数軸に直し第3ローブの途中まで示した図、
第6図は第5図のメインローブの部分を拡大した図、第
7図は周波数配置されたスペクトラム拡散変調信号と狭
帯域信号の一例を示す図、第8図はスペクトラム拡散変
調信号のメインローブの帯域内に最も多くの狭帯域信号
を配置したときのスペクトラム分布を示す図、第9図は
第1図において帯域通過フイルタ141aを通過した後に残
る信号成分を示す図、第10図は逆拡散変調された後のス
ペクトラムを示す図、第11図は第10図のf1近傍を拡大し
た図、第12図は第7図に示す信号を逆拡散変調したとき
のスペクトラムを示す図、第13図乃至第17図は本発明の
実施例を示すもので、第13図は回路ブロック図、第14図
はスペクトラム拡散復調部で受信信号を逆拡散変調した
ときの信号スペクトラムを示す図、第15図はスペクトラ
ム拡散変調信号成分を逆拡散した後の信号スペクトラム
を示す図、第16図は狭帯域信号ba(t)を逆拡散した後
の信号スペクトラムを示す図、第17図は狭帯域信号b
b(t)を逆拡散した後の信号スペクトラムを示す図、
第18図及び第19図は従来のスペクトラム拡散信号と狭帯
域信号の周波数配置を示す図である。 100……スペクトラム拡散変調器、103……1次変調器、
105……拡散符号発生器、106……拡散変調器、110……
狭帯域信号変調部、113a〜113n……狭帯域変調器、121
……加算器、130……スペクトラム拡散復調部、133……
拡散符号発生器、134……逆拡散変調器、135……帯域通
過フイルタ、137……1次復調器、140……狭帯域信号復
調部、141a〜141n……帯域通過フイルタ、142a〜142n…
…狭帯域信号復調器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数fTのクロックパルスを用いて発生さ
    れる拡散符号長Nビットの最大周期系列符号により信号
    帯域幅 である狭帯域信号を乗積変調することによってそのスペ
    クトラムを拡散したスペクトラム拡散変調信号を伝送す
    るとともに、 帯域幅BW2が、 なる関係式で表わされるとき、前記狭帯域信号とは別の
    帯域幅BW2である狭帯域信号を、その中心周波数が前記
    スペクトラム拡散変調信号の中心周波数に対して (但し、mは0及び正の整数)なる式で示される周波数
    位置に配置して前記スペクトラム拡散変調信号と同時に
    伝送することを特徴とするスペクトラム拡散通信方式。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のスペクトラム拡散通信
    方式によって同時伝送される信号のうち帯域幅BW2であ
    る狭帯域信号を復調するときには、その同時伝送される
    信号を中心周波数が前記帯域幅BW2の狭帯域信号の中心
    周波数に等しく、かつ通過帯域幅がBW2である帯域通過
    フイルタを通過させた後に狭帯域復調を行なうことを特
    徴とするスペクトラム拡散通信方式。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載のスペクトラム拡散通信
    方式によって同時伝送される信号のうちスペクトラム拡
    散変調信号を復調するときには、その同時伝送される信
    号を逆拡散するとともに中心周波数が前記スペクトラム
    拡散変調信号の中心周波数f1と同一でかつ通過帯域幅が
    BW1の帯域通過フイルタを通過させた後に復調を行なう
    ことを特徴とするスペクトラム拡散通信方式。
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