JPH0783001A - ヘリウム膨張タービン - Google Patents

ヘリウム膨張タービン

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JPH0783001A
JPH0783001A JP23280693A JP23280693A JPH0783001A JP H0783001 A JPH0783001 A JP H0783001A JP 23280693 A JP23280693 A JP 23280693A JP 23280693 A JP23280693 A JP 23280693A JP H0783001 A JPH0783001 A JP H0783001A
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JP
Japan
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turbine
helium
impeller
expansion turbine
dimensional
Prior art date
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Pending
Application number
JP23280693A
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English (en)
Inventor
Susumu Harada
原田  進
Hironobu Ueda
博信 上田
Kazuo Okamoto
和夫 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はヘリウム膨張タービンにおいて、断熱
効率の良い3次元翼車を提供するとともに、減量運転時
でも効率の良いヘリウム膨張タービンを提供することに
ある。 【構成】ノズル2より噴出した高速のガスはタービンの
3次元翼車3内に流入し、流れは乱れや逆量を生ずるこ
となく翼車内で一様に増速し、翼車出口4で軸方向にゆ
るやかに流れを転向し、低圧・低温のガス7になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は寒冷を発生するヘリウム
膨張タービンに関し、タービンの効率を向上する構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の膨張タービンとしては、「低温工
学」第22巻4号(1987)の413頁に記載のよう
に3次元翼車を用いたヘリウム膨張タービンが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術はタービ
ンの効率を向上するための手法について触られていなか
った。
【0004】本発明は3次元翼車を採用したタービンの
効率を向上した、高効率なヘリウム膨張タービンを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、タービン翼
内のヘリウムガスの流れがタービン翼入口からタービン
翼出口まで乱れや逆流を生ずることなく、翼車内を一様
に増速する3次元翼車を設置することによって達成され
る。
【0006】
【作用】ノズルより噴出した高速のガスはタービンの3
次元翼車内に流入し、流れは乱れや逆流を生ずることな
く翼車内で一様に増速し、翼車出口で軸方向にゆるやか
に流れを転向して、圧力エネルギーは効率良く速度エネ
ルギーに変換される。
【0007】
【実施例】図1に本発明をヘリウム膨張タービンの翼車
に適用した場合の一実施例を示す。図1は3次元翼車の
シャフトから見た正面図(図1(a))と断面図(図1
(b))を示したものである。高圧のヘリウムガス1は
ノズル2で圧力を低下して高速になり、3次元翼車3に
入る。翼車入口の正圧面5での相対速度は小さく負圧面
6では相対速度は大きいのが一般的である。しかもその
相対速度の差は翼車出口4まで継続され、膨張したヘリ
ウムガスは翼車出口4(イクスデューサと呼ばれる)で
軸方向に曲げられ、低圧・低温になってヘリウムガス7
は排出される。したがって、この正圧面5と負圧面6で
の相対速度の増速を円滑にすること、すなわち逆流や流
れのはく離等がない流れにすることが設計上重要であ
る。そのためには例えば3次元圧縮性乱流解析を適用す
ることが可能である。
【0008】図2から図4には、設計条件として、ター
ビン流量5000Nm3/h、入口圧力6atm、入口
温度25K、回転数1348 1/S、翼車外径φ55
mmとした場合の子午面から見た、圧力面、負圧面及び
中間面での相対速度の速度ベクトルの解析結果を示す。
10は翼車入口部、11は翼車出口部、12は翼車のハ
ブ側及び13は翼車のシュラウド側を示し、矢印は相対
速度ベクトルを表している。本計算では図2の圧力面に
図3の圧力面での流れが円滑になるように翼車の入口羽
根高さあるいは翼車出口部11での羽根の角度をパラメ
ータとして行ったものである。図2の圧力面での速度ベ
クトルと図3の負圧面での速度ベクトルには流れの乱れ
や逆流は見られない。図4は圧力面と負圧面の中間面で
の速度ベクトルを示すが、同様に流れは円滑であり、無
理のない速度分布を得ていることが分る。なお、このと
きの断熱効率の計算値は92%であり、従来のこのクラ
スのヘリウム膨張タービンの断熱効率が80%程度であ
ることを考えると本発明の3次元翼車の効率は従来にな
いものである。なお、翼車出口部11のハブ側12の羽
根の傾斜は40°〜50°、シュラウド側の羽根の傾斜
は10°〜30°にした場合に良好な流れの状況を得る
ことができた。
【0009】したがって、本実施例によれば効率の良い
ヘリウム膨張タービンを設計できる効果があり、本ター
ビンを採用したヘリウム液圧冷凍装置の性能を向上でき
る効果がある。
【0010】図5には本発明の他の実施例を示す。図1
と同一符号のものの説明は省略する。3次元翼車3には
シュラウドが接合されており、ケーシング14との間で
微小な間隔を保っている。ヘリウム膨張タービンの場合
には一般的に3次元翼車3はアルミやチタン合金で製作
されるため、ロウ付や拡散接合によってシュラウドを容
易に取付けることができる。本実施例によれば、間隙で
のモレ損失を低減できる効果があるためにさらにタービ
ンの効率を向上できる効果がある。
【0011】図6に本発明をヘリウム膨張タービンに適
用した場合の一実施例を示す。本図は膨張タービンの構
造図を示したものである。高速回転するシャフト21の
下端には3次元翼車3が取り付けられ、上端部にはブレ
ーキファン23が設けられている。24は軸の半径方向
を支えるジャーナル軸受であり、スラスト方向(軸方
向)を支えるためにスラストカラーの上下にスラスト軸
受25が用いられている。ガスの流れを説明すると、タ
ービン入口の高圧ヘリウムガス26は固定リング28と
ノズル翼29および可動リング30より構成される可変
ノズルにより加速され噴出する。次に、この噴出ガスは
3次元翼車22に動力を伝達し、断熱膨張して温度・圧
力が低下してタービン出口ガス7となり、真空保冷槽3
4内に設けられたヘリウム冷凍機を構成する他の構成要
素(例えば熱交換器)に導かれる。一方、ノズル出口か
らの一部のガスはジャーナル軸受24が設けられた常温
の軸受室を通りブレーキファン23の閉ループの循環経
路(図示していない)まで充満して圧力平平衡を保つ。
ブレーキファン23は高速回転してヘリウムガス32を
吸込み、断熱圧縮してヘリウムガス33を吐出して再び
ヘリウムガス32を吸込む閉サイクルを構成している。
また、このとき発生した圧縮熱は外部の水冷式ブレーキ
クーラ(図示していない)によって系外に取り去られ
る。なお、15は膨張タービンの構成要素を収納するケ
ーシングであり、31は可変ノズルの可動リングを回転
させる駆動源であるアクチュエータを示す。図7に可変
ノズルの構造の一例を示す。可動ピン42は可動リング
30に固定され、ノズル翼29に設けた溝43の中を動
くことができる。固定ピン44は、固定リング28(図
6に示す)に設置している。可動リング30に設けたア
ーム45をA−A′方向に動かして可動リング30を回
転させると、可動ピン42は溝43の中を動きノズル翼
29の角度を変えてノズルの流路面積を変更することが
できる。本可変ノズルは従来タービンのようにタービン
の入口圧力を下げることなく、タービン流量を変更でき
るので大きな熱落差を有し減量運転時での寒冷発生量を
増加できる。さらにタービン自体の断熱効率も向上して
いるので、より寒冷発生量を増加できる。
【0012】したがって、本実施例によればヘリウム冷
凍機の冷凍負荷が減少した状態、タービンの部分負荷運
転時などに高効率なタービンの運転を行うことができる
ため、タービン流量を減少して冷凍機の電力源単位(冷
凍能力/消費電力)を小さくできる効果がある。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ヘリウム膨張タービン
の断熱効率を向上できる効果があり、効率の良い膨張タ
ービンを提供できる効果があり、可変ノズルと組合せる
ことによりタービンの減量運転時に、さらにヘリウム冷
凍機の省エネルギー化を促進する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す3次元翼車の構造図で
ある。
【図2】所定条件による圧力面の速度ベクトル図であ
る。
【図3】所定条件による負圧面の速度ベクトル図であ
る。
【図4】所定条件による中間面の速度ベクトル図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例を示す構造図である。
【図6】本発明を適用した膨張タービンの一例を示す構
造図である。
【図7】可変ノズルの一例を示す構造図である。
【符号の説明】
2…ノズル、3…3次元翼車、3′…シュラウド、5…
圧力面、6…負圧面、12…ハブ側、13…シュラウド
側、21…シャフト、29…ノズル翼、30…可動リン
グ、31…アクチュエータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端にタービン翼を設け、他端にブレーキ
    ファンを取付けた主軸がジャーナル軸受及びスラスト軸
    受にて支持され、前記構成部材を収納するケーシングか
    ら成る寒冷発生用のヘリウム膨張タービンにおいて、前
    記タービン翼内のヘリウムガスの流れが前記タービン翼
    入口から前記タービン翼出口まで乱れや逆流を生ずるこ
    となく、一様に増速する3次元翼車を具備したことを特
    徴とするヘリウム膨張タービン。
  2. 【請求項2】前記3次元翼車がシュラウドのないハーフ
    シュラウド形の3次元翼車であることを特徴とする請求
    項1記載のヘリウム膨張タービン。
  3. 【請求項3】前記3次元翼車がシュラウドを有すること
    を特徴とする請求項1記載のヘリウム膨張タービン。
  4. 【請求項4】ノズル面積を変化できる可変ノズルを有す
    ることを特徴とする請求項2から請求項3のいずれか記
    載のヘリウム膨張タービン。
JP23280693A 1993-09-20 1993-09-20 ヘリウム膨張タービン Pending JPH0783001A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1975377A3 (en) * 2007-03-29 2010-10-20 IHI Corporation Expansion turbine having a variable nozzle mechanism
US8231339B2 (en) 2007-03-29 2012-07-31 Ihi Corporation Expansion turbine having a variable nozzle mechanism

Cited By (3)

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EP1975377A3 (en) * 2007-03-29 2010-10-20 IHI Corporation Expansion turbine having a variable nozzle mechanism
US8113769B2 (en) 2007-03-29 2012-02-14 Ihi Corporation Expansion turbine having a variable nozzle mechanism
US8231339B2 (en) 2007-03-29 2012-07-31 Ihi Corporation Expansion turbine having a variable nozzle mechanism

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