JPH07829Y2 - 槽内液温の温度保持装置 - Google Patents
槽内液温の温度保持装置Info
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- JPH07829Y2 JPH07829Y2 JP13754088U JP13754088U JPH07829Y2 JP H07829 Y2 JPH07829 Y2 JP H07829Y2 JP 13754088 U JP13754088 U JP 13754088U JP 13754088 U JP13754088 U JP 13754088U JP H07829 Y2 JPH07829 Y2 JP H07829Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、例えば蒸気による洗浄用水槽のヒートアツプ
や温度保持に利用される槽内液温の温度保持装置に関す
る。
や温度保持に利用される槽内液温の温度保持装置に関す
る。
<従来技術> 従来の洗浄用水の槽内液温の温度保持装置は、第11図の
如く、液槽aの内側(液没位置)に配された加熱管b2
と、前記液槽aの外側で前記加熱管b2の入口側に接続さ
れた加熱流体導入管cと、前記液槽aの内側の温度セン
サーgとが設けられ、該温度センサーgの出力信号によ
り導入管cを開閉する温度制御弁hが設けられていた。
そして、前記温度制御弁hの弁作動部h1と温度センサー
gとはリード管lで接続され、該リードlには感熱して
体積が変化する感熱流体が封入されている。このため温
度センサーgにより被加熱液の温度が一定以上となれば
温度制御弁hが閉弁する。また、加熱管b2の先端には加
熱流体を被加熱液中に噴出させる噴出体mが接続され、
この噴出体mには加熱流体の蒸気と被加熱液とが混じり
あうことによる騒音を小さくするためのサイレンサー機
能が付加されている。
如く、液槽aの内側(液没位置)に配された加熱管b2
と、前記液槽aの外側で前記加熱管b2の入口側に接続さ
れた加熱流体導入管cと、前記液槽aの内側の温度セン
サーgとが設けられ、該温度センサーgの出力信号によ
り導入管cを開閉する温度制御弁hが設けられていた。
そして、前記温度制御弁hの弁作動部h1と温度センサー
gとはリード管lで接続され、該リードlには感熱して
体積が変化する感熱流体が封入されている。このため温
度センサーgにより被加熱液の温度が一定以上となれば
温度制御弁hが閉弁する。また、加熱管b2の先端には加
熱流体を被加熱液中に噴出させる噴出体mが接続され、
この噴出体mには加熱流体の蒸気と被加熱液とが混じり
あうことによる騒音を小さくするためのサイレンサー機
能が付加されている。
しかし、この従来装置は下記の問題点があつた。
(イ)温度制御弁hの開閉弁により、被加熱液の液温と
かなり温度差のある加熱流体の蒸気が直接的に液槽a内
に吹き込まれるため、希望する温度の制御幅が大きくな
り、安定した均一温度が得にくい。
かなり温度差のある加熱流体の蒸気が直接的に液槽a内
に吹き込まれるため、希望する温度の制御幅が大きくな
り、安定した均一温度が得にくい。
(ロ)噴出体Mがサイレンサー機能を有していてもなお
かつ大きな騒音が発生し、液槽aの振動を伴う場合があ
る。
かつ大きな騒音が発生し、液槽aの振動を伴う場合があ
る。
また、第12図の別の従来槽内液温の温度保持装置におい
ては、加熱管b3を蛇行させると共に液槽aの外側の制御
管dに温調トラツプnが接続されていた。
ては、加熱管b3を蛇行させると共に液槽aの外側の制御
管dに温調トラツプnが接続されていた。
しかし、この従来例においても (ハ)感熱体であるトラツプnが液槽aの外側にあり、
液槽a内の被加熱液の液温を感じることができないた
め、温度設定が難しい。
液槽a内の被加熱液の液温を感じることができないた
め、温度設定が難しい。
(ニ)加熱管b3の途中に立ち上がり部に蛇行があると、
加熱管b3に適切な温度勾配がつかず、極端な場合には、
温度逆転により液槽aの異常加熱が生じるなどの問題が
あった。
加熱管b3に適切な温度勾配がつかず、極端な場合には、
温度逆転により液槽aの異常加熱が生じるなどの問題が
あった。
<目的> そこで、本考案は、上記問題点に鑑み、液槽内の被加熱
液の表面層と底部との温度差が生じにくく、比較的均一
な温度分布が得られる槽内液温の温度保持装置を提供す
ることを目的とする。
液の表面層と底部との温度差が生じにくく、比較的均一
な温度分布が得られる槽内液温の温度保持装置を提供す
ることを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本考案による問題点解決手段は、第1図〜第6図の如
く、液槽Aの内側(液没位置)の略上半分に配された導
入筒Bと、同じく略下半分に配された案内筒Cと、前記
導入筒B内を通過するよう設けられた加熱流体用導入管
Dと、該導入管Dと接続されかつ前記案内筒C内を通過
するよう設けられた被加熱液用加熱管Eと、該加熱管E
の適所に設けられた温度調整弁Fとを備え、前記導入筒
Bと案内筒Cとの間に、これら両筒内側全部および両筒
側近傍の被加熱液Gの上下流通を遮断しかつ案内筒外側
の被加熱液Gを循環させる循環プレートHが設けられ、
加熱管E内の加熱流体Iにより加熱された被加熱液Gの
対流が容易になるよう対流孔J1が前記案内筒Cの循環プ
レートH側端部に形成されたものである。
く、液槽Aの内側(液没位置)の略上半分に配された導
入筒Bと、同じく略下半分に配された案内筒Cと、前記
導入筒B内を通過するよう設けられた加熱流体用導入管
Dと、該導入管Dと接続されかつ前記案内筒C内を通過
するよう設けられた被加熱液用加熱管Eと、該加熱管E
の適所に設けられた温度調整弁Fとを備え、前記導入筒
Bと案内筒Cとの間に、これら両筒内側全部および両筒
側近傍の被加熱液Gの上下流通を遮断しかつ案内筒外側
の被加熱液Gを循環させる循環プレートHが設けられ、
加熱管E内の加熱流体Iにより加熱された被加熱液Gの
対流が容易になるよう対流孔J1が前記案内筒Cの循環プ
レートH側端部に形成されたものである。
<作用> 上記問題点解決手段において、液槽A内の液温を感温応
動体9により感知し、液温が低い場合は、弁Fより加熱
管EのU字管部E2内の熱交換された流体(復水)を液槽
A内に排出し、指定温度まで上昇させる。
動体9により感知し、液温が低い場合は、弁Fより加熱
管EのU字管部E2内の熱交換された流体(復水)を液槽
A内に排出し、指定温度まで上昇させる。
この際、案内筒Cの内部の加熱管Eの蛇行管部E1に達し
た加熱流体の蒸気で管壁を通して加熱された被加熱液G
は、まず案内筒C内を上昇し対流孔J1より案内筒C外へ
排出される。そして、循環プレートHに沿って流れ、被
加熱液Gの一部は循環プレートHの外周と液槽Aとの隙
間から上層部へ導かれ、その他は、循環プレートHの下
方弯曲形外周縁H1により下方へと導かれ対流が生じる。
た加熱流体の蒸気で管壁を通して加熱された被加熱液G
は、まず案内筒C内を上昇し対流孔J1より案内筒C外へ
排出される。そして、循環プレートHに沿って流れ、被
加熱液Gの一部は循環プレートHの外周と液槽Aとの隙
間から上層部へ導かれ、その他は、循環プレートHの下
方弯曲形外周縁H1により下方へと導かれ対流が生じる。
したがって、液槽内の被加熱液の表面層と底部との温度
差が生じにくくなり、比較的均一な温度分布が得られ
る。
差が生じにくくなり、比較的均一な温度分布が得られ
る。
<実施例> 以下、本考案の実施例について図面により説明する。第
1図は本考案第一実施例の槽内液温の温度保持装置の断
面図、第2図は同じくその案内筒と導入筒の側面図、第
3図は同じく両筒の縦断面図、第4図は同じく温度調整
弁の被加熱液低温時縦断面図、第5図は同じく被加熱液
高温時の縦断面図、第6図は第4図のVI-VI線断面図で
ある。
1図は本考案第一実施例の槽内液温の温度保持装置の断
面図、第2図は同じくその案内筒と導入筒の側面図、第
3図は同じく両筒の縦断面図、第4図は同じく温度調整
弁の被加熱液低温時縦断面図、第5図は同じく被加熱液
高温時の縦断面図、第6図は第4図のVI-VI線断面図で
ある。
図示の如く、本考案の槽内液温の温度保持装置は、液槽
Aの内側(液没位置)の略上半分に配された導入筒B
と、同じく略下半分に配された案内筒Cと、前記導入筒
B内を通過するよう設けられた加熱流体用導入管Dと、
該導入管Dと接続されかつ前記案内筒C内を通過するよ
う設けられた被加熱液用加熱管Eと、該加熱管Eの末端
に設けられた内部感熱型温度調整弁Fとを備えている。
そして、前記導入筒Bと案内筒Cとの間に、これら両筒
内側全部および両筒外側近傍の被加熱液Gの上下流通を
遮断しかつ案内筒外側の被加熱液Gを循環させる循環プ
レートHが設けられている。さらに、前記加熱管E内の
加熱流体Iにより加熱された被加熱液Gの対流が容易に
なるよう第一対流孔J1が前記案内筒Cの循環プレートH
側端部に形成され、前記温度調整弁Fは、第4,5,6図の
ごとく被加熱液Gの液温に応動する感温応動体9と、該
感温応動体9により液槽Aへの加熱流体Iの供給停止を
行う弁子6とを有せしめられたものである。
Aの内側(液没位置)の略上半分に配された導入筒B
と、同じく略下半分に配された案内筒Cと、前記導入筒
B内を通過するよう設けられた加熱流体用導入管Dと、
該導入管Dと接続されかつ前記案内筒C内を通過するよ
う設けられた被加熱液用加熱管Eと、該加熱管Eの末端
に設けられた内部感熱型温度調整弁Fとを備えている。
そして、前記導入筒Bと案内筒Cとの間に、これら両筒
内側全部および両筒外側近傍の被加熱液Gの上下流通を
遮断しかつ案内筒外側の被加熱液Gを循環させる循環プ
レートHが設けられている。さらに、前記加熱管E内の
加熱流体Iにより加熱された被加熱液Gの対流が容易に
なるよう第一対流孔J1が前記案内筒Cの循環プレートH
側端部に形成され、前記温度調整弁Fは、第4,5,6図の
ごとく被加熱液Gの液温に応動する感温応動体9と、該
感温応動体9により液槽Aへの加熱流体Iの供給停止を
行う弁子6とを有せしめられたものである。
前記導入筒Bは、第3図の如く、その出口側外周面にフ
ランジK1が形成されている。前記案内筒Cは、その入口
側外周面にフランジK2が形成されるとともに、第1図の
ように前記加熱管E内の加熱流体Iにより加熱された案
内筒C内の被加熱液Gを液槽Aに流出するための第一対
流孔J1のほかに、その出口側端部に前記液槽A内の被加
熱液Gを案内筒C内に流入するための第二対流孔J2が形
成されている。
ランジK1が形成されている。前記案内筒Cは、その入口
側外周面にフランジK2が形成されるとともに、第1図の
ように前記加熱管E内の加熱流体Iにより加熱された案
内筒C内の被加熱液Gを液槽Aに流出するための第一対
流孔J1のほかに、その出口側端部に前記液槽A内の被加
熱液Gを案内筒C内に流入するための第二対流孔J2が形
成されている。
前記導入管Dは、前記液槽Aの外側に配された略L字管
部D1と前記導入筒B内に配された直管部D2とから構成さ
れている。
部D1と前記導入筒B内に配された直管部D2とから構成さ
れている。
前記加熱管Eは、前記案内筒C内に配された蛇行管部E1
とその外側に配されたU字管部E2とから構成されてい
る。
とその外側に配されたU字管部E2とから構成されてい
る。
前記循環プレートHは、第2,3図の如く、傘形に形成さ
れるとともに、前記導入筒Bおよび案内筒Cのフランジ
K1,K2により挟着されている。該循環プレートHの中央
部には、前記導入管Dの直管部D2端部と前記加熱管Eの
蛇行管部E1とを接続するニツプルLが設けられている。
れるとともに、前記導入筒Bおよび案内筒Cのフランジ
K1,K2により挟着されている。該循環プレートHの中央
部には、前記導入管Dの直管部D2端部と前記加熱管Eの
蛇行管部E1とを接続するニツプルLが設けられている。
前記温度調整弁Fは、第1図の如く、前記加熱管EのU
字管部E2末端に接続されている。そして、該温度調整弁
Fは、第4,5,6図のごとく構成されている。図におい
て、1は円筒形筺体で、円形入口1a付の基体2と、角形
出口1b付の蓋体3とから構成されている。4は前記基体
2の上側中央部に螺嵌された弁座で、その中央には弁子
案内孔4aが形成され、該案内孔4aと前記入口1aとを連通
する弁孔5が形成され、該弁孔5は前記案内孔4aより小
径に設定されている。前記案内孔4aの下部は、下部を円
錐部6bとされた弁子6の円柱部6cより大径とされ、該案
内孔4aに放射状の複数個の流出孔4bが等分布状に穿設さ
れている。
字管部E2末端に接続されている。そして、該温度調整弁
Fは、第4,5,6図のごとく構成されている。図におい
て、1は円筒形筺体で、円形入口1a付の基体2と、角形
出口1b付の蓋体3とから構成されている。4は前記基体
2の上側中央部に螺嵌された弁座で、その中央には弁子
案内孔4aが形成され、該案内孔4aと前記入口1aとを連通
する弁孔5が形成され、該弁孔5は前記案内孔4aより小
径に設定されている。前記案内孔4aの下部は、下部を円
錐部6bとされた弁子6の円柱部6cより大径とされ、該案
内孔4aに放射状の複数個の流出孔4bが等分布状に穿設さ
れている。
前記蓋体3の調整孔3aの螺部には調整ボルト7が螺嵌さ
れ、その上端には調整工具用係合溝7aがまた下部には凹
孔7bが設けられている。
れ、その上端には調整工具用係合溝7aがまた下部には凹
孔7bが設けられている。
かくして蓋体3および弁座4等で囲まれて形成された感
熱室8内において、弁棒6aが弁子6の中央上部の凹孔6e
に下端部を、また調整ボルト7の凹孔7bに上端部を夫々
摺動自在にそれぞれ嵌合されている。
熱室8内において、弁棒6aが弁子6の中央上部の凹孔6e
に下端部を、また調整ボルト7の凹孔7bに上端部を夫々
摺動自在にそれぞれ嵌合されている。
前記弁棒6aの中央部には被加熱液の温度上昇に応答して
ほぼ比例的に湾曲伸長変形するバイメタル積層体からな
る感温応動体9が外嵌され、感温応動体9の上端面は調
整ボルト7の下端と当接され、該感温応同体9の下端面
は、弁棒6aに係合されたEリング10に当接されている。
ほぼ比例的に湾曲伸長変形するバイメタル積層体からな
る感温応動体9が外嵌され、感温応動体9の上端面は調
整ボルト7の下端と当接され、該感温応同体9の下端面
は、弁棒6aに係合されたEリング10に当接されている。
すなわち、感温応動体9の作動にしたがって弁孔5を開
閉する弁子6が設けられている。
閉する弁子6が設けられている。
さらに前記感熱室内温度が所定の異常温度まで上昇した
ときにのみ伸長して弁子6を閉弁側へ強制移動する形状
記憶合金製の急変感熱素子11が設けられている。そし
て、該急変感熱素子11はコイル状に形成されると共に感
温応動体9と筺体1の蓋体3との間に介設されることに
より急変感熱素子11と感温応動体9は直列的に配設さ
れ、急変感熱素子11、感温応動体9、弁棒6aおよび弁子
6の合計重量と、形状記憶合金製の急変感熱素子11の擬
弾性の力とに抗して弁子6を押圧し開弁するバイアスば
ね12が、弁座4のばね受面と弁子6のフランジ形ばね受
部6dの間に介設されている。
ときにのみ伸長して弁子6を閉弁側へ強制移動する形状
記憶合金製の急変感熱素子11が設けられている。そし
て、該急変感熱素子11はコイル状に形成されると共に感
温応動体9と筺体1の蓋体3との間に介設されることに
より急変感熱素子11と感温応動体9は直列的に配設さ
れ、急変感熱素子11、感温応動体9、弁棒6aおよび弁子
6の合計重量と、形状記憶合金製の急変感熱素子11の擬
弾性の力とに抗して弁子6を押圧し開弁するバイアスば
ね12が、弁座4のばね受面と弁子6のフランジ形ばね受
部6dの間に介設されている。
さらにまた、前記出口1bにこれを被覆するように多孔材
13が張設固定されている。
13が張設固定されている。
なお、第1図中M1は、前記液槽Aの内壁に設けられ前記
導入筒Bを支持する支持体、M2は弁Fを導入筒Bに支持
する支持体である。
導入筒Bを支持する支持体、M2は弁Fを導入筒Bに支持
する支持体である。
上記構成において、温度調整弁Fは以下のように被加熱
液Gの温度を調整する。通気初期の加熱時は、感熱室8
に設定温度以下の被加熱液が達しているので、感温応動
体9は、感熱室8内の温度が低いために、第4図の如く
収縮して、弁孔5から弁子6に働く圧力と、本実施例に
おいてはさらにバイアスばね12の補助力との合力により
弁棒6aは上動され、弁子6は離座して高温で大量の加熱
流体の蒸気は、放射状流出孔4bから感熱室8内へ、次い
で出口1bの多孔材13を通して細かく砕かれ液槽内へ排出
して行く。
液Gの温度を調整する。通気初期の加熱時は、感熱室8
に設定温度以下の被加熱液が達しているので、感温応動
体9は、感熱室8内の温度が低いために、第4図の如く
収縮して、弁孔5から弁子6に働く圧力と、本実施例に
おいてはさらにバイアスばね12の補助力との合力により
弁棒6aは上動され、弁子6は離座して高温で大量の加熱
流体の蒸気は、放射状流出孔4bから感熱室8内へ、次い
で出口1bの多孔材13を通して細かく砕かれ液槽内へ排出
して行く。
このとき、蒸気の気泡は細かく砕かれるので、被加熱液
中での気泡の凝縮は効率良く行なわれ、被加熱液の加熱
効率は良くなり、また気泡が細かくなることにより凝縮
時の騒音や振動は小さくなる。
中での気泡の凝縮は効率良く行なわれ、被加熱液の加熱
効率は良くなり、また気泡が細かくなることにより凝縮
時の騒音や振動は小さくなる。
そして、感熱室8内の被加熱液が徐々に高温になるにつ
れて、感温応動体9は徐々に伸長し、Eリング10を介し
て弁棒6aを下方へ押すので、弁子6は強制的に着座さ
れ、弁孔5が閉じられる。
れて、感温応動体9は徐々に伸長し、Eリング10を介し
て弁棒6aを下方へ押すので、弁子6は強制的に着座さ
れ、弁孔5が閉じられる。
このように弁子6は開閉弁を繰り返し、加熱流体の供給
と停止の繰り返しにより、出口1b側の流体の温度はほぼ
一定に保たれる。
と停止の繰り返しにより、出口1b側の流体の温度はほぼ
一定に保たれる。
また、液槽中の通常のスケール等は多孔材13の細孔を通
して出口1b内に逆流することは阻止される。
して出口1b内に逆流することは阻止される。
次に、本考案の槽内液温の温度保持装置の加熱方式につ
いて説明する。
いて説明する。
前述の如く、液槽A内の液温を感温応動体9により感知
した液温が低い場合は、弁Fより加熱管EのU字管部E2
内の熱交換された流体(復水)を液槽A内に排出し、指
定温度まで上昇させる。
した液温が低い場合は、弁Fより加熱管EのU字管部E2
内の熱交換された流体(復水)を液槽A内に排出し、指
定温度まで上昇させる。
この際、第1図の如く、案内筒Cの内部の加熱管Eの蛇
行管部E1に達した加熱流体の蒸気で管壁を通して加熱さ
れた被加熱液Gは、まず案内筒C内を上昇し第一対流孔
J1より案内筒C外へ排出される。そして、循環プレート
Hに沿って流れ、被加熱液Gの一部は循環プレートHの
外周と液槽Aとの隙間から上層部へ導かれ、その他は、
循環プレートHの下方弯曲形外周縁H1により下方へと導
かれ対流が生じる。
行管部E1に達した加熱流体の蒸気で管壁を通して加熱さ
れた被加熱液Gは、まず案内筒C内を上昇し第一対流孔
J1より案内筒C外へ排出される。そして、循環プレート
Hに沿って流れ、被加熱液Gの一部は循環プレートHの
外周と液槽Aとの隙間から上層部へ導かれ、その他は、
循環プレートHの下方弯曲形外周縁H1により下方へと導
かれ対流が生じる。
したがって、従来の槽内液温の温度保持装置に比べ、液
槽内の被加熱液の表面層と底部との温度差が生じにくく
なり、比較的均一な温度分布が得られる。
槽内の被加熱液の表面層と底部との温度差が生じにくく
なり、比較的均一な温度分布が得られる。
次に、第7,8,9,10図より、温度調整弁Fの第二実施例を
説明すると、この例においては、出口1bの開口面積を可
変とするために円形出口1bと同面積に集合した細孔13c
からなる多孔材13とそれ以外の遮蔽材14からなる円筒カ
バー15が筺体1に移動自在に嵌合されている。すなわ
ち、カバー15は筺体1の筒軸方向摺動および筒軸廻り回
転自在に外嵌されている。
説明すると、この例においては、出口1bの開口面積を可
変とするために円形出口1bと同面積に集合した細孔13c
からなる多孔材13とそれ以外の遮蔽材14からなる円筒カ
バー15が筺体1に移動自在に嵌合されている。すなわ
ち、カバー15は筺体1の筒軸方向摺動および筒軸廻り回
転自在に外嵌されている。
なお、この第二実施例においては、筺体1の蓋体3は、
調整ボルト7が螺合された基部3cと、これに溶接された
薄板製円筒3dからなり、この円筒3dの下部フランジ3eが
ナツト3fで基体2に固定され、前記円筒3dの上部には案
内凹環3g,3hが凹設され、また前記円筒形カバー15の上
部にも前記凹環3g,3hのいずれかに嵌合しかつ弾性変形
で離脱する凹部15aが上下二列に90度ピツチで四個形成
され、このカバー15は上下二箇所で回転方向には任意の
位置で移動後の位置決めが可能に構成されている。その
他の点は、上記第一実施例と同様である。
調整ボルト7が螺合された基部3cと、これに溶接された
薄板製円筒3dからなり、この円筒3dの下部フランジ3eが
ナツト3fで基体2に固定され、前記円筒3dの上部には案
内凹環3g,3hが凹設され、また前記円筒形カバー15の上
部にも前記凹環3g,3hのいずれかに嵌合しかつ弾性変形
で離脱する凹部15aが上下二列に90度ピツチで四個形成
され、このカバー15は上下二箇所で回転方向には任意の
位置で移動後の位置決めが可能に構成されている。その
他の点は、上記第一実施例と同様である。
なお、第8,9,10図に示したごとく、蓋体3に対し、カバ
ー15を上下の筒軸方向と回転方向に所望量摺動し、すな
わち多孔材13と出口1bとの相対位置をずらせて円形出口
1bの開口面積の所望量を遮蔽材14で閉じてしまうことに
より、感熱室8内を液槽内液温より0〜15℃高めに保持
すること(感温応動体9が高めで弁子6が閉じること)
ができ、結果として最低調整可能温度を引下げることが
できた。
ー15を上下の筒軸方向と回転方向に所望量摺動し、すな
わち多孔材13と出口1bとの相対位置をずらせて円形出口
1bの開口面積の所望量を遮蔽材14で閉じてしまうことに
より、感熱室8内を液槽内液温より0〜15℃高めに保持
すること(感温応動体9が高めで弁子6が閉じること)
ができ、結果として最低調整可能温度を引下げることが
できた。
実験によると、槽内液温の温度保持幅が45〜95℃であっ
たものが、第二実施例で出口16を適度に調整することに
より30〜95℃まで保持幅を広げることができた。
たものが、第二実施例で出口16を適度に調整することに
より30〜95℃まで保持幅を広げることができた。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
例えば、前記導入管Dと加熱管Eの接続をニツプルLで
行つているが、導入管Dおよび加熱管Eのいずれか一方
を前記循環プレートHの中央部を貫通して接続しても良
い。
行つているが、導入管Dおよび加熱管Eのいずれか一方
を前記循環プレートHの中央部を貫通して接続しても良
い。
また、前記循環プレートHの一部に孔をあけ、温度分布
を意図的にコントロールする構成でも良く、さらに循環
プレートHは被加熱液の対流を用いて回転させる構成で
も良い。
を意図的にコントロールする構成でも良く、さらに循環
プレートHは被加熱液の対流を用いて回転させる構成で
も良い。
さらにまた、第二対流孔J2は案内筒Cの出口側開口端に
て代用しても良い。
て代用しても良い。
<考案の効果> 以上の説明から明らかな通り、本考案においては、案内
筒の内部の加熱管に達した加熱流体で管壁を通して加熱
された被加熱液は、まず案内筒内を上昇し対流孔より案
内筒外へ排出され、循環プレートに沿って流れ、被加熱
液の一部は循環プレートの外周と液槽との隙間から上層
部へ導かれ、その他は、循環プレートの下方弯曲形外周
縁により下方へと導かれ対流が生じる。
筒の内部の加熱管に達した加熱流体で管壁を通して加熱
された被加熱液は、まず案内筒内を上昇し対流孔より案
内筒外へ排出され、循環プレートに沿って流れ、被加熱
液の一部は循環プレートの外周と液槽との隙間から上層
部へ導かれ、その他は、循環プレートの下方弯曲形外周
縁により下方へと導かれ対流が生じる。
したがって、本考案によると、液槽内の被加熱液の表面
層と底部との温度差が生じにくくなり、比較的均一な温
度分布が得られるといった優れた効果がある。
層と底部との温度差が生じにくくなり、比較的均一な温
度分布が得られるといった優れた効果がある。
第1図は本考案第一実施例の槽内液温の温度保持装置の
断面図、第2図は同じくその案内筒と導入筒の側面図、
第3図は同じく両筒の縦断面図、第4図は同じく温度調
整弁の被加熱液低温時縦断面図、第5図は同じく被加熱
液高温時の縦断面図、第6図は第4図のVI-VI線断面
図、第7図は本考案の第二実施例における温度調整弁の
被加熱液高温時縦断面図、第8図は同じく出口最大開状
態正面図、第9図は同じく第8図の状態からカバーを約
30度回転させた状態の正面図、第10図は同じく第8図の
状態からカバーを上動させた状態の正面図、第11図は従
来の槽内液温の温度保持装置の断面図、第12図は同じく
温度調整弁と加熱弁とを組み合わせた槽内液温の温度保
持装置の断面図である。 A:液槽、B:被加熱液導入筒、C:被加熱液案内筒、D:加熱
流体導入管、E:被加熱液加熱管、F:内部感熱型温度調整
弁、G:被加熱液、H:循環プレート、I:加熱流体、J1,J2:
対流孔。
断面図、第2図は同じくその案内筒と導入筒の側面図、
第3図は同じく両筒の縦断面図、第4図は同じく温度調
整弁の被加熱液低温時縦断面図、第5図は同じく被加熱
液高温時の縦断面図、第6図は第4図のVI-VI線断面
図、第7図は本考案の第二実施例における温度調整弁の
被加熱液高温時縦断面図、第8図は同じく出口最大開状
態正面図、第9図は同じく第8図の状態からカバーを約
30度回転させた状態の正面図、第10図は同じく第8図の
状態からカバーを上動させた状態の正面図、第11図は従
来の槽内液温の温度保持装置の断面図、第12図は同じく
温度調整弁と加熱弁とを組み合わせた槽内液温の温度保
持装置の断面図である。 A:液槽、B:被加熱液導入筒、C:被加熱液案内筒、D:加熱
流体導入管、E:被加熱液加熱管、F:内部感熱型温度調整
弁、G:被加熱液、H:循環プレート、I:加熱流体、J1,J2:
対流孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大浜 照士 大阪府大阪市淀川区田川北2丁目1―30 株式会社ミヤワキ内 (72)考案者 大楽 秀夫 大阪府大阪市淀川区田川北2丁目1―30 株式会社ミヤワキ内 (56)参考文献 実開 昭62−81680(JP,U) 実開 昭62−43258(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】液槽の内側の略上半分に配された導入筒
と、同じく略下半分に配された案内筒と、前記導入筒内
を通過するよう設けられた加熱流体用導入管と、該導入
管と接続されかつ前記案内筒内を通過するよう設けられ
た被加熱液用加熱管と、該加熱管の適所に設けられた温
度調節弁とを備え、前記導入筒と案内筒との間に、これ
ら両筒内側全部および両筒外側近傍の被加熱液の上下流
通を遮断しかつ案内筒外側の被加熱液を循環させる循環
プレートが設けられ、加熱管内の加熱流体により加熱さ
れた被加熱液の対流が容易になるよう対流孔が前記案内
筒の循環プレート側端部に形成されたことを特徴とする
槽内液温の温度保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13754088U JPH07829Y2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 槽内液温の温度保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13754088U JPH07829Y2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 槽内液温の温度保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0258655U JPH0258655U (ja) | 1990-04-26 |
JPH07829Y2 true JPH07829Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=31399056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13754088U Expired - Lifetime JPH07829Y2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 槽内液温の温度保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07829Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-10-20 JP JP13754088U patent/JPH07829Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0258655U (ja) | 1990-04-26 |
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