JPH0782684A - 抄紙機の乾燥部 - Google Patents

抄紙機の乾燥部

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JPH0782684A
JPH0782684A JP6216777A JP21677794A JPH0782684A JP H0782684 A JPH0782684 A JP H0782684A JP 6216777 A JP6216777 A JP 6216777A JP 21677794 A JP21677794 A JP 21677794A JP H0782684 A JPH0782684 A JP H0782684A
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drying
cylinder
cylinders
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web
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JP6216777A
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English (en)
Inventor
Jouko Yli-Kauppila
ユリ−カウッピラ ヨウコ
Mikko Siiteri
シイテリ ミッコ
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Valmet Technologies Oy
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Valmet Paper Machinery Inc
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders
    • D21F5/042Drying on cylinders on two or more drying cylinders in combination with suction or blowing devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 紙製造過程でのウエブを速く乾燥し、乾燥処
理中の破断を改善した抄紙機の乾燥部を提供。 【構成】 シングルワイヤ・ドロー12を設けた、標準乾
燥シリンダ群RNを含む抄紙機の乾燥部において、シリン
ダ群では加熱された接触乾燥シリンダ10は上列に設置さ
れ、先導シリンダまたはロール11は下列に設置されてい
る。標準乾燥シリンダ群RN間および/またはその内には
単一の乾燥モジュール20〜23 または複数の乾燥モ
ジュール20A,20B〜23があり、そのモジュール
では、ウエブの前記接触乾燥シリンダ10に対して位置す
る側とは反対の側が加熱されたシリンダ面21に対して位
置している。乾燥モジュールは単一乾燥シリンダ20また
は複数の乾燥シリンダを含み、そのシリンダの加熱され
たシリンダ面21に対して、ウエブは直接接触で位置して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の抄紙機の乾燥部に関し、
この乾燥部はシングルワイヤ・ドローを設けたいわゆる
標準乾燥シリンダ群を含み、その乾燥シリンダ群では、
加熱された接触乾燥シリンダが上列に設置され、先導シ
リンダまたはロールが下列に設置され、その乾燥部で
は、前記標準シリンダ群の間および/またはその内部に
は単一または複数の乾燥モジュールがあり、そのモジュ
ールでは、ウエブの前記接触乾燥シリンダに対して位置
する側とは反対の側が加熱シリンダ面に対して配置され
る。
【0002】
【従来の技術】抄紙機の最も速いウエブの速度は現在既
に毎秒約25メートルであるが、長く時を待たずにして、
毎秒25〜45メートルの速度範囲のも用いられるかもしれ
ない。現在の最も速い走行速度および更に速い将来の走
行速度の場合、とくに乾燥部は抄紙機の走行性のボトル
ネックになっており、また将来でも抄紙機の走行性のボ
トルネックになる。
【0003】製造された紙、とくに薄紙およびコピー紙
に課せられた品質要求は、今でも非常に厳密で、将来で
はさらに厳密になる。紙をコピーまたは印刷処理で素早
く加熱する際には、Z方向における紙の対称性および面
の両側での特性および紙構造の安定性に関してとくに高
い要求が課せられている。紙製品に課せられた品質のこ
れらの要求は抄紙機の乾燥部に特に高い要求を課してい
て、増大する走行速度にそれらの要求が応じるのには更
に難しい。
【0004】従来技術で公知の如く、ツインワイヤ・ド
ローおよび/またはシングルワイヤ・ドローは抄紙機の
多シリンダ乾燥機で用いられている。前者の場合では、
乾燥シリンダの群は2つのワイヤを有し、それらはウエ
ブを、1つのワイヤが上から、他のワイヤが下から、加
熱されたシリンダ面に対して押圧している。普通には水
平の列であるシリンダの列の間では、ウエブは自由で、
振動を受けやすく、ウエブを破断する恐れがある支持さ
れていないドローになる。これは何故なら、近年におい
ては、前記シングルワイヤ・ドローの利用が増加してい
るからである。シングルワイヤ・ドローでは、乾燥シリ
ンダの各群ごとに1つの乾燥ワイヤだけがあり、そのワ
イヤの支持で、ウエブはそのシリンダ群全体を通って走
行し、乾燥ワイヤが乾燥シリンダ上の加熱されたシリン
ダ面に対してウエブを押し、一方ウエブは乾燥シリンダ
間の先導シリンダの外側曲線の側にある。したがつて、
シングルワイヤ・ドローでは、乾燥シリンダはワイヤル
ープの外側に、そして先導シリンダは前記ループの内側
に位置している。
【0005】シングルワイヤ・ドローの従来技術の標準
シリンダ群では、加熱された乾燥シリンダが上列に設置
され、先導シリンダが下列に設置され、前記の両列は概
して、水平で互いに平行である。本出願人のフィンラン
ド特許第54,627号(米国特許第4,202,113 号に対応)で
は、上記の標準のシングルワイヤ群およびいわゆる反転
型シングルワイヤ群は互い違いに設置され、その反転型
シングルワイヤ群では、加熱された乾燥シリンダが下列
に設置され、先導吸引シリンダおよびロールが上列に設
置され、その主目的はウエブを両側から対称的に乾燥さ
せることである。ベロイト(Beloit) 社は、標準および
反転型シリンダ群を含む乾燥部に関する幾つかの提案も
していて、それに関しては国際出願公開公報WO第88/0
6204号およびWO第88/06205号を参照のこと。
【0006】従来技術に関しては、米国特許第2,537,12
9 号をさらに参照し、その図4では、シングルヤンキー
シリンダを含む乾燥モジュールが後にくる反転型シリン
ダ群を示している。
【0007】下記において、用語「標準(乾燥)群」お
よび「反転型(乾燥)群」が用いられる時、それが意味
するものは明らかに上記のタイプのシングルワイヤ・ド
ローを有するシリンダ群である。
【0008】シングルワイヤ・ドローを乾燥部全体の領
域で使うことで、種々の問題が発生しており、本発明は
そのための新規の効果的な解決方法を提供するはずであ
る。これらの問題は乾燥部の長さが長くなるという問題
を含み、それが乾燥部および機械室の経費を増してい
る。問題はまた、紙ウエブとワイヤとの間の速度の差か
らも生じていて、それはワイヤの摩耗、またその最悪の
時には、乾燥部での紙の破断を生じていた。反転型シリ
ンダ群の使用はまた、破断物の除去の問題を起こし、そ
れは破断回数を増し、効率の低下を起こしていた。概し
て、前記の問題は、抄紙機の走行速度が上がると、より
悪化する傾向である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一般的目的は
上記の問題点に対する新規な解決方法を提供することで
ある。
【0010】本発明のさらなる目的は乾燥処理の調整の
可能性を広げ、より正確な制御を可能にすることであ
る。
【0011】本発明の別な目的は乾燥部を提供し、それ
によって、Z方向において十分に対称的であり、また紙
の両側の使用のために必要な面特性を有するウエブを作
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記で記載の目的や、後
に出てくる目的を達成するために、本発明は主に、前記
乾燥モジュールは単一または複数の乾燥シリンダを含
み、該乾燥シリンダの加熱シリンダ面に対して、前記ウ
エブは直接接触で位置し、前記乾燥モジュールはそれ自
体の乾燥ワイヤループを含み、該ワイヤループは前記ウ
エブを案内し、標準シリンダ群では乾燥シリンダに対し
て位置するウエブ面とは反対の側が、前記単一または複
数のシリンダの加熱された面に対して、セクタaにわた
って押圧され、該セクタの大きさはaが180 度以上にな
る寸法とされることを特徴としている。
【0013】本発明による乾燥モジュールは標準シリン
ダ群間の1つまたは複数の間隙内および/または特定の
場合には、1つまたは複数の標準シリンダ群内に位置す
ることができる。概して、乾燥モジュールは望ましくは
単一の大径の乾燥シリンダを有するが、例外的には、特
に、乾燥モジュールが標準シリンダ群内に設置される時
に、望ましくは乾燥ワイヤの共通ループを有する1つ以
上の、望ましくは2つの一連の乾燥シリンダを用いるこ
とが可能である。
【0014】
【作用】シングルワイヤ・ドローを設けた、いわゆる標
準乾燥シリンダ群を含む抄紙機の乾燥部において、その
標準乾燥シリンダ群では加熱された接触乾燥シリンダが
上列に設置され、先導シリンダまたはロールが下列に設
置されている。標準乾燥シリンダ群間および/またはそ
の内には単一の乾燥モジュールまたは複数の乾燥モジュ
ールがあり、そのモジュールでは、ウエブの前記接触乾
燥シリンダに対して位置する側とは反対の側が加熱され
たシリンダ面に対して位置している。乾燥モジュールは
単一乾燥シリンダまたは複数の乾燥シリンダを含み、乾
燥シリンダの加熱されたシリンダ面に対して、ウエブは
直接接触で位置している。乾燥モジュールはそれ自体の
乾燥ワイヤループを含み、その乾燥ワイヤループはウエ
ブを案内し、標準シリンダ群における乾燥シリンダに対
して位置するウエブ面とは反対の側が、前記単一シリン
ダまたは複数のシリンダの加熱された面に対して、セク
タaにわたって押圧され、セクタの大きさはaが180 度
以上になる寸法とされる。
【0015】
【実施例】次に添付図面を参照して実施例に基づき本発
明を詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるも
のではない。
【0016】図中、蒸気加熱された乾燥シリンダは参照
番号10で、先導シリンダは参照番号11で示される。標準
シリンダ群RN は、ガイドロール13,13aにより案内され
る上部乾燥ワイヤ12を含む。図中、乾燥部の骨組構造18
は概略的に示されている。標準シリンダ群RN において
は、シリンダ10の自由下面にはドクタ16が設けられ、先
導シリンダ11上のポケットには、ブローボックス14があ
り、乾燥シリンダ10下の中間空間には、ブローボックス
15があり、これを用いて、特にシリンダ10と11との間の
中間空間の通気を強化し種々のニップ部内に誘導される
圧力の差を減じることで、走行性が促進され、蒸発が改
良されている。
【0017】本発明による大シリンダ20上の、温度t1
まで加熱された滑らかなシリンダ面に対しては、ウェブ
Wの標準シリンダ群RN でのシリンダ10と接触するウエ
ブ面とは反対の側が接触して配置される。このようにし
て、ウェブWの両側から十分に対称的な乾燥が達成され
うる。
【0018】図1から図4によれば、プレス部(図示せ
ず)の後に、乾燥部においては、2つの標準シリンダ群
N1およびRN2があり、それらのシリンダ群の間では、
乾燥すべき紙ウェブWは閉ドローになる。勿論、前記シ
リンダ群の数はこれより多くてもよい。本発明によれ
ば、第2と第3の標準シリンダ群RN2とRN3との間に、
単一の大シリンダ20が設けられ、その上には乾燥ワイヤ
22がある。このワイヤ22は乾燥すべきウェブWを大シリ
ンダ20の加熱された滑らかなシリンダ面21に対してセク
タaにわたって押圧する。図1から図4では、大シリン
ダ20の直径D2 は標準シリンダ群RN における蒸気加熱
された乾燥シリンダ10の直径D0 より実質的に大きい。
特別な場合には、大シリンダ20の直径D2 も乾燥シリン
ダ10の直径D0 と実質的に等しい寸法とされ、完全に特
別な例外的な場合には、乾燥シリンダ10の直径D0 より
幾分か小さい寸法とされうる。様々な乾燥モジュールに
おいては、等しくない直径D2 の大シリンダ20を用いる
ことも可能である。大シリンダ20により形成された乾燥
モジュールの構造の最も重要なパラメータおよび他の有
利な構造特性は特に図2を参照して後でより詳細に説明
する。
【0019】その構造に関しては、大シリンダ20は望ま
しくは従来の乾燥シリンダと同様なシリンダであり、そ
の製造に関しては、従来技術の乾燥シリンダまたは類似
のヤンキーシリンダの製造に用いられる技術と実質的に
等しい技術を用いることが可能である。その構造に関し
ては、大シリンダ20は複数の金属板から溶接で作られた
鋼シリンダでもよい。大シリンダ20の乾燥ワイヤのルー
プ22の締付け張力Tは、大シリンダ20により実行される
乾燥の特定の条件によって、望ましくは、前記張力Tが
標準シリンダ群RN における乾燥ワイヤ12の対応する張
力より大きくなるように選択される。
【0020】図1によれば、第2の標準シリンダ群RN2
の後、ウエブWは乾燥ワイヤ12の上をガイドロール13a
に向かって搬送され、その後ウエブは短い開ドローW0
となり、その後ウエブWはガイドロール23a で大シリン
ダ20の乾燥ワイヤ22上に搬送され、前記乾燥ワイヤ22に
よって大シリンダ20の加熱されたシリンダ面21と直接接
触でセクタaにわたって押圧される。ここで、ウエブW
はシリンダ面21から分離され、ガイドロール23a の後、
短い開ドローW0 として搬送され、ガイドロール13a で
一連の標準シリンダ群RN3の乾燥ワイヤ12の上を搬送さ
れる。対応する単一の大シリンダ20およびウエブ移送装
置が標準シリンダ群RN3とRN4の間に設けられている。
【0021】図1およびそれ以後の図に示す乾燥部は本
発明の範囲内で多くの異なる方法で変更されうる。図1
の1つのとても有用な変更は、開ドローW0 をウエブの
閉ドローに置き換えてガイドロール13a および23a を位
置し、および/または前記ガイドロール13a および23a
が吸引セクタがないロールとし、固い外套部を設けた滑
らかな面のロールにさえすることである。
【0022】図1および図2によれば、一連のシリンダ
群RN2- RN3,RN3- RN4... での隣接する乾燥シリン
ダ10間の水平距離S2 は標準シリンダ群RN 内の隣接す
る乾燥シリンダ10間の水平距離に実質的に等しいような
寸法とされる。前記距離S2は典型的にS2 ≒150mm 〜5
00mm の範囲である。このようにして、反転型多シリン
ダ群の使用と比較して実質的に短い非常にコンパクトな
乾燥部を設けることが可能である。
【0023】図3は、前記水平距離S23がS2 より実質
的に大きい、典型的にS23 ≒ (2〜3) x S2 である本
発明の実施例を示す。そのような場合には、乾燥部は幾
らか長くなるが、同時に、ガイドロール13a および23a
に対して、必要であれば、また、図3のブローボックス
14A で示されるブローボックスまたはその同等物に対し
てもより多くの空間が利用可能になる。
【0024】図4は、大シリンダ20での一連のシリンダ
群RN における隣接するシリンダ10間の水平距離S24
長さが図1から図3での水平距離の長さより実質上大き
い、望ましくはS24 ≒ (3 〜8) x S2 である本発明の
実施例を示す。そのような場合には、シリンダ群間隙に
関する搬送に関しては、ワイヤ12および22のガイドロー
ル13A および23A として、次のようなガイドロールおよ
び/または吸引ロールを用いることも可能である。すな
わちこれらのロールは、その直径D4 が標準のガイドロ
ール13および23の直径より大きく、たとえば内部吸引ボ
ックスおよび適切に配設された吸引セクタが設けられた
ものであり、ウエブWのシリンダ群間隙での、さらに高
速での妨害されない搬送が確実になる。ガイドロール13
A および23A として、本出願人により商標名バックロー
ル(Vac-Roll) で市販されている先導シリンダを用いる
ことも可能である。図4によれば、シリンダ群間隙での
ドローW1 およびW2 は完全に閉ざされて、ウエブWが
先行ワイヤ12から単一の大シリンダ20のワイヤ22の上を
完全な閉ドローW1 として搬送されるようになってい
る。対応する閉ドローW2 がワイヤ12の出口側でシリン
ダ群RN3のワイヤ12の上でなされている。ガイドロール
13A および23A の直径D4 は典型的にD4 ≒ 600mm 〜
1500mm の範囲である。図4に示した構造は、比較的に
広い開放空間S24のために、単一の大シリンダ20の領域
は上方が開放されていて、破断物の前記開放空間S24
らの除去が素早く、ウエブのシリンダ群間隙での搬送は
非常に信頼でき、ウエブの搬送の妨害が行なわれないと
いうことに関しても有利である。
【0025】上記および下記の説明においては、簡略化
のため、デジグネイション(制御)先導シリンダ11が用
いられ、それは、ある例外を除いて、吸引シリンダまた
はロールを示し、その吸引シリンダまたはロールに対し
て、乾燥ワイヤ12は直接接触になり、一方ウエブWは外
部曲線の側に設置される。したがって、先導シリンダ11
は乾燥ワイヤループ12の内側に、そして乾燥シリンダ10
は外側に位置する。下記でデジグネイション先導シリン
ダ11が用いられるにしても、ある場合には、これらを内
部吸引ボックスを有する先導吸引ロールとしてより小さ
い直径のロールで置き換えることも可能である。ある例
外を除いて、本発明では、先導シリンダ11は望ましくは
本出願人により商標名バックロール(直径D2 ≒ 1500m
m)で市販されている先導シリンダであり、溝付きの外面
11' を有するその外套部11V は穿孔され、その内部は負
圧P0と連絡し、ウエブWは前記負圧により作られた圧力
の差により先導シリンダ11の回転セクタ上に維持され
る。
【0026】図5は図2の面V−Vに沿って取った先導
吸引ロール11の外套部11V の軸方向断面図である。前記
外套部11V の溝付きの面11' は外套部の周りを通る環状
の溝11R を有し、前記溝の深さはr0、その溝の幅はl0
溝間の外套部分の壁全体の厚さの幅はl1で示される。外
套部11V を穿孔する穿孔11P は溝11R の底に開口してい
る。その孔の直径はφ、外套部11V の厚さの全体はr1
示される。図5に示した溝付きの外套部の寸法の望まし
い例は、以下で挙げられる:r0≒4mm, l0 ≒5mm, r1
30mm, l1≒16mm,φ≒4mm 。穿孔孔11P の間隔および直
径φは、望ましくは溝11R の底の総面積に対する孔の比
率が約0.5 〜2 パーセントであるように選択される。負
圧P0は望ましくはP0 ≒ 1 KPa 〜 5 KPaの範囲である。
【0027】前記バックロールの他の構造的細部に関し
ては、本出願人のフィンランド特許第83,680号(米国特
許第5,172,491 号に対応)を参照のこと。
【0028】以下で、図2に関して、図1から図4に示
した大シリンダを有する乾燥モジュールの構造および寸
法の最も重要なパラメータおよびその望ましい実施例を
説明する。
【0029】上記で示したように、望ましくは単一の大
シリンダ20の直径D2 は乾燥シリンダ10の直径D0 より
実質的に大きく、望ましくはD2 ≒ (1.1 〜 1.7) x D
0 であるような寸法としなければならない。典型的に、
0 ≒ 1800mmおよびD1 ≒1500mm、その場合に、D2
は望ましくはD2 ≒ 2000mm 〜 3000mmの範囲の寸法
とされる。ワイヤ12、22 のガイドロール13の直径D3
典型的にD3 ≒ 500mm 〜 800mm である。
【0030】図1から図6では、標準シリンダ群RN
のシリンダ10はすべてのシリンダ群において同じ水平面
0-T0 に位置し、そのために先導シリンダ11は互いに
同じ水平面T1-T1 に位置する。前記水平面T0 とT1
との間の高さH0 の差は典型的にH0 ≒ 900mm 〜 18
00mmである。図2によれば、本発明による単一の大シリ
ンダ20の中心Kは平面T1-T1 のかなり下の、平面T2-
2 に位置する。上記で示されたシリンダ10、11および
20の寸法では、平面T1 とT2 との間の高さH1 の差は
典型的にH1 ≒ 0 〜 1500mmであり、主に大シリンダ
20の直径および使用すべきウエブのドローの構造によっ
てきまる。上記に示したように、隣接するシリンダ10間
の最も短い水平距離S2 は望ましくは標準シリンダ群R
N でのシリンダ10間の距離に実質的に等しい。ワイヤ12
および22のガイドロール13A および23A は望ましくは、
実質的に同じ水平面にまた比較的にわずかな高さの差に
て位置し、ウエブのシリンダ群間隙での最適の搬送によ
り必要とされるものによって位置する。
【0031】シリンダの直径D2 以外に、単一の大シリ
ンダ20の蒸発能力はウエブWのカバリング(有効範囲)
セクタaの大きさによっても影響される。概して、前記
セクタaはa ≒ 180 度 〜 300度の範囲、望ましくは
a ≒ 220 度 〜 270度の範囲で選択される。さら
に、大シリンダ20の乾燥能力はそのシリンダの面21の温
度t1 によって影響されうる。前記温度t1 は望ましく
はシリンダ10の対応する表面温度より多少高く設定さ
れ、それは例えば大シリンダ20では、標準シリンダ群R
N でのシリンダ10よりも高い蒸気圧力を用いることで達
成される。
【0032】大シリンダ20で、ウエブの乾燥処理および
横方向収縮は、ワイヤ22構造によって、特にその通気性
およびその張力Tによってもある程度まで影響される。
前記張力Tは望ましくはワイヤ12の張力より多少高くな
るように、典型的にはT ≒2 KN/m 〜 5 KN/mの
範囲で選択される。
【0033】図2に示した構造は、望ましくは機械方向
に対して横断する垂直平面に関して対称であり、単一の
大シリンダ20の中心Kを通って位置する。
【0034】図1から図4に示した本発明の実施例で
は、大径の単一の乾燥シリンダ20を有する乾燥モジュー
ルは、乾燥処理全体の点で、最も有利である所々に正確
に乾燥部の全長に渡って位置する。典型的には、薄紙ま
たは新聞紙機械では、本発明による6 〜 9個の標準
シリンダ群RN および2 〜 3個の乾燥モジュールが
あり、前記乾燥モジュールは乾燥部の後部の標準シリン
ダ群間の間隙内に主に設置されている。
【0035】ウエブWの異なる面から本発明の乾燥モジ
ュールにより起こる蒸発の比率を、上記記載の手段によ
り、すなわち単一のシリンダ20の直径D2 およびカバリ
ングセクタaの寸法、ワイヤ22張力および/またはシリ
ンダ20面の温度t1 の選択により十分に制御することが
できない場合には、前記乾燥比率は、標準より短い標準
シリンダ群RN 、すなわち、普通が5 〜 6個の数で
あるのに、たとえば丁度2 〜 4個の乾燥シリンダを
設ける標準シリンダ群を用いることによって、更に増や
すことができる。前記手段の代わりにまたはそれに加え
て、標準シリンダ群RN では、たとえばD0 ≒ 1500
〜 1750mmの範囲でD0 を選択し、上記記載より小さい
直径D0 の乾燥シリンダを用いることも可能である。
【0036】図6では、一連の標準シリンダ群RN1、 R
N2およびRN31 の間に乾燥モジュールはないが、閉ドロ
ーがある本発明の実施例が示される。代わりに、後部の
標準シリンダ群RN31 のなかに、本発明による乾燥モジ
ュールが配置され、それは単一の大シリンダ20A を含
み、そのシリンダの加熱された面21に対して、ウエブW
の標準シリンダ群RN での乾燥シリンダ10と接触して位
置するウエブ面とは反対の面が位置する。標準シリンダ
群RN31 の乾燥シリンダ10a から、ウエブWは、短い開
ドローW0 としてその大シリンダ20A の上に達し、同様
にして、その大シリンダ20A から、短い開ドローW0
してガイドロール13a でシリンダ群RN31の乾燥ワイヤ1
2の上で搬送され、そこから更に乾燥シリンダ10b の上
を、同じ乾燥ワイヤ12の支持でシリンダ群RN31 を通っ
て進む。標準シリンダ群RN31 内に設けられた乾燥モジ
ュール20A-23に加えて、図1から図4で示した乾燥モジ
ュールを、標準シリンダ群RN1、 RN2およびRN31 間の
シリンダ群間隙で用いることが可能である。標準シリン
ダ群RN31 内に設けられた乾燥モジュールに関して、開
放間隙なしでウエブWの閉ドローを用いることも勿論可
能である。
【0037】図7は、後部のシリンダ群RN32 内に、2
つの大シリンダ20A および20B を含み、共通の乾燥ワイ
ヤ22を有する乾燥モジュールが設けられる以外には図6
で示されたのと他の点で同様な乾燥部を示す。標準シリ
ンダ群RN32 内で、ウエブWは、乾燥シリンダ10a から
短い開ドローW0 として第一の大シリンダ20A の上を、
そしてそのシリンダ20A から次の乾燥シリンダ10b の上
を搬送され、そこからウエブWは、先導シリンダ11a に
より案内されて次の乾燥シリンダ10c に搬送される。こ
の乾燥シリンダ10c から、ウエブWは、短い開ドローW
0 として先行する大シリンダ20A と共に共通のワイヤ22
を有する後部の大シリンダ20B の上を搬送される。この
後、ウエブWは、短い開ドローW0 として乾燥シリンダ
10d の上を、シリンダ群RN32 の乾燥ワイヤ12の支持で
さらに搬送される。
【0038】図7に示した標準シリンダ群RN32 では、
第一の大シリンダ20A の後で、ウエブWは、2つの接触
乾燥シリンダ10b および10c の上を走り、後部の大シリ
ンダ20B に達する前に、それらの乾燥シリンダの間に位
置された先導シリンダ11a の上を走ることが、ツインワ
イヤ・ドローが設けられた従来技術の乾燥部と比較して
異なる。大シリンダ20A および20B の直径D2 は接触乾
燥シリンダ10の直径より大きく、大シリンダ20A および
20B は先導シリンダ11より低い所に位置することがさら
に異なる。図7で示した実施例に関しては、シリンダ群
N1、 RN2およびRN31 間の単一または複数のシリンダ
群間隙内に、図1から図4で示した種類の乾燥モジュー
ルを用いることも可能である。
【0039】本発明の範囲は図1から図4ならびに図6
および図7で示された実施例の組み合わせも含み、大シ
リンダ20および20A がシリンダ群間隙内と、シリンダ群
内との両方に設置され、その大シリンダのそれぞれには
乾燥ワイヤ22もしくはそれ自体が設けられ、または大き
な前記シリンダ20および20A には、図7での大シリンダ
20A および20B に対応するように共通の乾燥ワイヤ22が
設けられる。
【0040】図8では、標準シリンダ群RNK1 およびR
NK2 の主方向T1-T1、T2-T2、T3-T3 が含まれる本発
明による特定の乾燥部が示される。標準シリンダ群R
NK1 とRNK2 との間のシリンダ群間隙には、本発明によ
る乾燥モジュールがあり、そのモジュールは単一の大シ
リンダ20と、ガイドロール23および23A により案内され
るワイヤ22とを含む。このワイヤ22は、ウエブWが乾燥
モジュールへの閉ドローW1 、およびワイヤ22からのシ
リンダ群RNK2 のワイヤ12への対応する閉ドローW2
有するように設置されている。図8に示した実施例は、
先行する標準シリンダ群RNK1 の後部で、シリンダ10の
中心を通って位置する平面T1-T1 が下方に傾斜し、同
様に、後部の乾燥シリンダ群RNK2 の開始部分の主方向
2-T2 が上方に傾斜していることを除いては、図4で
示されるのと他の点で同様である。後のシリンダ群R
NK2 の後部分の主方向は、先導シリンダ11b で下方傾斜
方向T3-T3 に変換され、その方向は望ましくは平面T
1-T1 と平行である。図8に示した実施例および以下で
記載する図9および図10に示した実施例も、機械方向に
おける乾燥部の長さがさらに減少できるという利点を有
する。なぜなら大きくなった乾燥能力を機械方向におけ
る1メートルの長さの中に設けることができるからであ
る。
【0041】図9に示した実施例は、先行する標準シリ
ンダ群RNK1 の後部分の主方向T1-T1 が上方に傾斜
し、後部のシリンダ群RNK2 の開始部分の方向T2-T2
が、対応して、下方に傾斜し、前記シリンダ群の最後の
部分が、シリンダ10A の領域において、上方傾斜方向T
3-T3 に向けられるのを除いては、図8で示されるのと
他の点で同様である。図9では、ウエブWが大シリンダ
20に達し、そのシリンダから離れる時に、閉ドローの代
わりに、短い開ドローW0 になることは、図8と比較し
て更なる違いである。
【0042】図10は、大シリンダ20A が標準シリンダ群
NK内に設置され、大シリンダ20Aの前に設置された、
その主方向T1-T1 が下方に傾斜する初めの部分と、大
シリンダ20A の後に設置された、その主方向T2-T2
上方に傾斜する対応する後部分とを含み、ウエブWは、
初めに開ドローW0 として大シリンダ20A の上を走り、
そのシリンダから同様に開ドローW0 として標準シリン
ダ群RNKの同じワイヤ12の上に戻り、それからそのウエ
ブが大シリンダ20A の上を離れることを除いては、図8
で示されるのと他の点で同様である乾燥部を示す。他の
点に関しては、図10に示した構造は上記記載の構造と同
様である。
【0043】本発明の範囲は、図8から図10に示したも
のを平面T1-T1、T2-T2、T3-T3の方向が垂直または
ほとんど垂直であってさえもよいようにした変更も含
む。
【0044】以下に、本発明はいくつかの実施例を挙げ
て説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるこ
となく、特許請求項に明記された本発明の概念の範囲に
おいて多くの修正および変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明の望ましい実施例では、従来技術
の反転型乾燥シリンダ群が乾燥モジュールに置き換えら
れ、その乾燥モジュールは1つの乾燥シリンダを含み、
そのシリンダの直径は標準乾燥シリンダの直径より大き
い。このように、より効果的な乾燥部が設けられること
で、反転型多シリンダ群の使用と比べて破断の可能性は
より低くなる。さらに、破断の時には、停止時間はより
短くなり、それは反転型多シリンダ群の掃除の浪費時間
が実質的に省かれるか、または掃除が実質的敏速にな
る。本実施例では、単一の大シリンダが、必要により1
つまたは望ましくは複数のシリンダ群間隙内に設置さ
れ、紙ウエブの両側から十分に対称的な乾燥を達成する
ことができる。
【0046】本発明により、長さの短い乾燥部を設ける
ことができ、それにより乾燥部の投資費用および機械室
の経費を実質的に節約することができる。
【0047】本発明では、標準シリンダ群から単一大シ
リンダへの搬送およびそのシリンダから標準シリンダ群
への搬送は閉ドローおよび/または開ドローとして実行
することができ、それらのドローは、乾燥処理および破
断の削減の最適運用によって種々の部品の配置および設
備の構造から必要なものに応じて決まる。
【0048】本発明では、調節の1つのパラメータとし
て、単一大シリンダでの蒸気圧およびそれらのシリンダ
面の温度を用い、とくに前記温度が標準シリンダ群での
シリンダ温度よりも高く選択され、それによりウエブの
乾燥において大シリンダの比率が十分なレベルに維持さ
れるようにすることも可能である。ウエブの乾燥におけ
る大シリンダの比率は乾燥ワイヤの締付けにより最も有
利に作用することもでき、単一大シリンダを含む乾燥モ
ジュールでは、いわゆる標準シリンダ群よりきついワイ
ヤの締付けが用いられる。
【0049】本発明では、単一の乾燥シリンダを含む乾
燥モジュール、または標準シリンダ群内の、例外的場合
での、複数の乾燥シリンダを含む乾燥モジュールは、全
体の乾燥処理の点で望ましい位置に正確に位置すること
ができる。さらに、本発明が実際に適用する際に、従来
技術の標準シリンダ群を改造して、そのシリンダ群内に
は、少ない数の乾燥シリンダおよび先導シリンダならび
に/またはより小径のシリンダを用いて、ウエブの前記
乾燥モジュールにより実行される乾燥の比率を十分な高
レベルまですることができる。
【0050】概して、標準シリンダ群では、接触シリン
ダおよび先導シリンダは互いに対比して同じ水平面に位
置する。しかし、本発明を標準シリンダ群の主方向が上
方の傾斜もしくは下方の傾斜またはさらに垂直でさえあ
る乾燥部に用いることができることも強調すべきであ
る。かかる実施例の具体例は本出願の図8,図9および
図10で示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の一連の標準シリンダ群およびそれらの間
に本発明による単一の大シリンダが設けられている乾燥
部の概略側面図である。
【図2】図1に示した第一の大シリンダの近くの部品お
よびシリンダ間隙ドローの拡大図である。
【図3】図1に類似した本発明の第二の実施例の図であ
る。
【図4】図1および図3に類似した本発明の第三の実施
例の図である。
【図5】図2に示した面V−Vでの先導シリンダの外套
部の軸方向断面図である。
【図6】単一の大シリンダを含む乾燥モジュールが標準
シリンダ群内に設置される本発明の実施例の図である。
【図7】標準シリンダ群内に設けられた乾燥モジュール
が同じワイヤループ内に設置された2つの大シリンダを
含む図6に示した実施例の変形例の図である。
【図8】単一の大シリンダを含む乾燥モジュールが2つ
の一連の標準シリンダ群間に設置され、そのシリンダ群
の前部は、その主方向が後で下方に傾斜した半分を有
し、そのシリンダ群の後部は、その主方向が上方に傾斜
した前部半分を有する本発明の実施例の図である。
【図9】標準シリンダ群の前部の後半分は、上方に傾斜
した主方向を有し、一方標準シリンダ群の後部の前半分
は、下方に傾斜した主方向を有する図8で示した実施例
の変形例の図である。
【図10】本発明による乾燥モジュールが標準シリンダ
群内に設置され、そのシリンダ群は下方に傾斜した前半
分および上方に傾斜した後半分を有する実施例の図であ
る。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c 乾燥シリンダ 11 先導シリンダ 11' 溝付きの外面 11P 穿孔 11R 溝 11V 外套部 12,22 乾燥ワイヤ 13,13a,23,23a ガイドロール 14,15 ブローボックス 16 ドクタ 20,20A,20B 大シリンダ 21 シリンダ面 a セクタ D0,D1,D2,D4 直径 H1 高さ K 中心 l0 溝の幅 l1 厚さの幅 RN,RN1, RN2, RN3, RN31,N32,NK1,NK2,NK
シリンダ群 r1 厚さ S2,S23, S24, 水平距離 T 張力 T0,T1,T2,T3 平面 t1 温度 W ウェブ W0 開ドロー W1,W2 閉ドロー φ 直径

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シングルワイヤ・ドローを設けたいわゆ
    る標準乾燥シリンダ群を含む抄紙機の乾燥部であって、
    該標準乾燥シリンダ群では、加熱された接触乾燥シリン
    ダが上列に設置され、先導シリンダまたはロールが下列
    に設置され、前記乾燥部では、前記標準乾燥シリンダ群
    間および/またはその内に単一または複数の乾燥モジュ
    ールがあり、該モジュールでは、ウエブの前記接触乾燥
    シリンダに対して位置する側とは反対の側が加熱シリン
    ダ面に対して位置する抄紙機の乾燥部において、前記乾
    燥モジュールは単一または複数の乾燥シリンダを含み、
    該乾燥シリンダの加熱シリンダ面に対して、前記ウエブ
    は直接接触で位置し、前記乾燥モジュールはそれ自体の
    乾燥ワイヤループを含み、該ワイヤループは前記ウエブ
    を案内し、標準シリンダ群では乾燥シリンダに対して位
    置するウエブ面とは反対の側が、前記単一または複数の
    シリンダの加熱された面に対して、セクタaにわたって
    押圧され、該セクタの大きさはaが180 度以上になる寸
    法とされることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乾燥部において、前記
    単一または複数の乾燥シリンダの直径は標準シリンダ群
    における接触乾燥シリンダの直径より実質的に大きいよ
    うな寸法とされることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の乾燥部におい
    て、前記乾燥部は一連の標準乾燥シリンダ群を含み、乾
    燥モジュールは前記標準乾燥シリンダ群間の1つまたは
    複数の間隙内に設けられ、該乾燥モジュールは望ましく
    は単一の大きなシリンダを含むことを特徴とする抄紙機
    の乾燥部。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の乾
    燥部において、前記単一または複数の乾燥シリンダの直
    径D2 は、D2 ≒(1.1〜2) x D0 に等しい、望ましく
    はD2 ≒(1.2〜1.7) x D0 に等しいように選択される
    ことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の乾
    燥部において、前記乾燥部は2つ以上の一連の標準シリ
    ンダ群を含み、そのシリンダ群間には望ましくはウエブ
    の閉ドローがあり、前記シリンダ群には1つまたは複数
    のシリンダ群が後に続き、該シリンダ群の間隙には、単
    一の乾燥シリンダを含む前記乾燥モジュールが位置する
    ことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の乾
    燥部において、前記単一または複数の乾燥シリンダで
    は、乾燥すべきウエブと直接接触するシリンダ面の温度
    が、標準シリンダ群での複数のシリンダの対応する表面
    温度より実質的に高くなるように、望ましくは標準シリ
    ンダ群での複数の乾燥シリンダより高い蒸気圧力を用い
    る単一のシリンダによって選択されていることを特徴と
    する抄紙機の乾燥部。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6に記載の乾燥部におい
    て、前記単一乾燥シリンダの回転の中心は標準シリンダ
    群での先導シリンダまたはロールの中心のレベル(位
    置)よりも実質的に低いレベルに位置し、それらの高さ
    1 の差はH1≒ 300mm 〜 1500mm の範囲内の寸法であ
    ることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の乾
    燥部において、標準シリンダ群間の間隙内に位置する乾
    燥モジュールに加えて、またはその代わりに、標準シリ
    ンダ群内に位置する乾燥モジュールが用いられ、該モジ
    ュールは単一または複数の大シリンダ、望ましくは共通
    の乾燥ワイヤを有する2つの乾燥シリンダを含むことを
    特徴とする抄紙機の乾燥部。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の乾燥部において、1つ
    または複数のシリンダ群内に、共通の乾燥ワイヤを有し
    た2つの大シリンダが設けられ、前記大シリンダは、先
    行する大シリンダの後で、ウエブが2つの接触乾燥シリ
    ンダの上と、前記接触乾燥シリンダ間に位置する先導シ
    リンダの上とを後者の大シリンダまで搬送され、それか
    ら、ウエブが標準シリンダ群内の次の接触乾燥シリンダ
    の上を、そしてその接触乾燥シリンダからもっと先に搬
    送されるように配置されていることを特徴とする抄紙機
    の乾燥部。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    乾燥部において、前記乾燥部では、1つまたは複数のシ
    リンダ群間隙内、および1つまたは複数の標準シリンダ
    群内に、単一の大シリンダが設けられ、前記大シリンダ
    には1つのシリンダ群間隙内および1つのシリンダ群内
    にそれ自体の乾燥ワイヤが設けられるか、または前記大
    シリンダが1つのシリンダ群間隙内と1つのシリンダ群
    内との両方に共通の乾燥ワイヤを有することを特徴とす
    る抄紙機の乾燥部。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載の
    乾燥部において、一連の標準シリンダ群における上部乾
    燥シリンダは、同じ水平面および/または傾斜した異っ
    た平面および/または垂直面に位置することを特徴とす
    る抄紙機の乾燥部。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載の
    乾燥部において、ウエブの前記標準シリンダ群でのシリ
    ンダ群間隙ドロー、および、単一または複数の乾燥シリ
    ンダでのドローは、ウエブの入口側および/または出口
    側で、閉ドローまたは短い開ドローであることを特徴と
    する抄紙機の乾燥部。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載の
    乾燥部において、標準シリンダ群では、使われる下部先
    導シリンダは穿孔した外套部および外側溝付きの面を設
    けた先導シリンダであり、前記シリンダの内部は内部吸
    引ボックスを設けずに負圧の発生源に連通して、前記溝
    付きの面では、そのような負圧は、ウエブを乾燥ワイヤ
    上に確実に保持し、一方ウエブが前記先導シリンダ上の
    外側曲線の側にあるように作用することを特徴とする抄
    紙機の乾燥部。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12のいずれかに記載の
    乾燥部において、標準シリンダ群における先導シリンダ
    は穿孔した外部外套部および内部吸引ボックスを設けた
    いわゆる標準の吸引ボックスであることを特徴とする抄
    紙機の乾燥部。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載の
    乾燥部において、単一または複数の乾燥シリンダの上で
    の、紙ウエブの接触のセクタaは、a ≒220 度 〜 270
    度であることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載の
    乾燥部において、前記単一または複数の大シリンダの乾
    燥ワイヤは、標準シリンダ群での乾燥ワイヤの締付け度
    よりもきつく選択された締付け度まで張力をかけられる
    ことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16に記載の乾燥部にお
    いて、一連の標準シリンダ群での隣接する乾燥シリンダ
    間の水平距離は標準シリンダ群内の対応する水平距離に
    実質的に等しいことを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし16のいずれかに記載の
    乾燥部において、一連の標準シリンダ群での隣接する乾
    燥シリンダ間の水平距離は標準シリンダ群内の隣接する
    乾燥シリンダ間の対応する水平距離より実質的に大き
    く、望ましくは2〜3倍の大きさであることを特徴とす
    る抄紙機の乾燥部。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかに記載の
    乾燥部において、シリンダ群間隙ドローと関連して設置
    された乾燥ワイヤのガイドロールの直径は前記乾燥ワイ
    ヤの他のガイドロールの直径より実質的に大きく、シリ
    ンダ群間隙ドローと関連して設置された前記ガイドロー
    ルは溝付きおよび/または穿孔した外套部を設けたロー
    ル、望ましくは吸引ロールであることを特徴とする抄紙
    機の乾燥部。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれかに記載の
    乾燥部において、シリンダ群間隙ドローおよび/または
    標準シリンダ群内に、ブローボックスが用いられ、それ
    によって、ウエブと乾燥ワイヤとの間の支持接触が促進
    されることを特徴とする抄紙機の乾燥部。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20に記載の乾燥部にお
    いて、前記単一または複数の乾燥シリンダの直径D2
    2 ≒ 2000 〜 3500mm の範囲で選択され、一方前記標
    準シリンダ群での乾燥シリンダの直径D0 はD0 ≒ 170
    0 〜 2000mmの範囲で選択されたことを特徴とする抄紙
    機の乾燥部。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし21のいずれかに記載の
    乾燥部において、単一の乾燥シリンダで行われる乾燥の
    比率を適切なレベルにするために、標準シリンダ群で
    は、より少ない数の乾燥シリンダ、望ましくは3〜4個
    の乾燥シリンダが用いられ、および/または、前記目的
    のために、標準シリンダ群での乾燥シリンダの直径D0
    は標準より小さく、望ましくはD0 ≒ 1500 〜 1750mm
    の範囲内の寸法とされることを特徴とする抄紙機の乾燥
    部。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載の
    乾燥部において、シリンダ群間隙では、ウエブは大シリ
    ンダ上で該大シリンダから次のシリンダ群まで閉ドロー
    となり、前記閉ドローと関連して設置されたワイヤガイ
    ドロールは固い外套部、望ましくは吸引がない滑らかな
    面をしたワイヤガイドロールであることを特徴とする抄
    紙機の乾燥部。
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