JPH07806Y2 - ガスこんろ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はガスこんろに関するものである。

従来の技術 従来この種のガスこんろは、公報番号を特定することは
できないが、第３図のような構造になっていた。

すなわち、こんろ本体１の上面にこんろ天板２を取付
け、このこんろ天板２にはバーナ本体３を挿通する程度
の大きさのバーナ用窓孔４を設け、バーナ本体３にはバ
ーナ頭部５の二次空気取入れ孔６とバーナ本体１の接続
部７とが位置ずれした形でバーナ頭部５が着脱自在に取
付けられている。８はこんろ本体１内への煮汁浸入を防
止するカバー体である。

考案が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、バーナ本体３とバ
ーナ頭部５との接続部７に、第３図矢印イで示すように
バーナ頭部５の外炎孔９より煮汁が入り、錆ついてバー
ナ頭部５の着脱が不可能になり、バーナ頭部の手入れ
や、バーナ全体の取り替え交換ができなくなる等の問題
があった。

そこで本考案は、こんろ天板のバーナ用窓孔よりバーナ
を取り出し可能としてバーナのメンテナンス性を向上さ
せることを目的としたものである。

問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解する本考案の技術的な手段は、こ
んろ本体と、このこんろ本体の上面を覆い、バーナ用窓
孔を有するこんろ天板と、前記バーナ用窓孔に挿通し、
着脱自在とするバーナ頭部とバーナ本体からなるバーナ
を備え、前記バーナ用窓孔はバーナ本体をこんろ天板の
外方に取り出せる程度の大きさとするとともに、バーナ
中央の二次空気取入孔の下方に煮汁をこんろ天板側に案
内する煮汁案内体を設け、かつバーナ頭部の外周部に前
記バーナ用窓孔を覆設するカバー体を設けてなるもので
ある。

作用 この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、バーナ本体とバーナ頭部の接続部が煮汁によ
り錆ついたとしても、バーナ用窓孔はバーナを取り出せ
る程度の大きさとしているので、バーナ全体ごとこんろ
天板の上方に取出すことができ、メンテナンスを行うこ
とができる。また、バーナの二次空気取入孔の下方に煮
汁をこんろ天板側に案内する煮汁案内体を設けていると
ともに、バーナ頭部の外周部にバーナ用窓孔を覆設する
カバー体を設けているので、こんろ本体内への煮汁浸入
を防止できるものである。

実施例 以下本考案の一実施例を第１図，第２図にもとづいて説
明する。

図において、10はこんろ本体で、このこんろ本体10の上
面には上面を覆い、バーナ用窓孔11を有するこんろ天板
12を設けている。バーナ用窓孔11にはバーナ本体13を挿
通し、このバーナ本体13の接続部14にバーナ頭部15の接
続部16を着脱自在に嵌着し、バーナ用窓孔11はバーナ本
体13がこんろ天板12上方に取り出せる程度の大きさとし
ている。17は煮汁をこんろ天板12に案内する煮汁案内体
で、バーナ頭部15の二次空気取入孔18の下方にバーナ用
窓孔11を覆設して配設している。19はバーナ本体13の挿
通用孔、20はバーナ頭部15外周部に滴下する煮汁をこん
ろ天板12に案内するカバー体で、バーナ頭部15外周部に
係着している。21はごとく、22は鍋である。

上記構成において、煮汁がバーナ頭部15の外炎孔23及び
内炎孔24から入り、バーナ頭部15の内部を流れて、バー
ナ本体13とバーナ頭部15の接続部14,16に浸透してバー
ナ本体13とバーナ頭部15とを固着しても、バーナ本体13
はバーナ用窓孔11より取り出せるので、バーナ頭部15な
どの清掃ができる。

また煮汁がバーナ頭部15の二次空気取入孔18より滴下し
たとしても煮汁案内体17で受けられ、こんろ天板12側に
流され、こんろ本体10内に浸入することはない。さらに
また、バーナ頭部15の外周部にはカバー体20を設けてい
るので、煮汁案内体17のバーナ本体13の挿通孔19よりの
煮汁浸入を防止できるものである。

考案の効果 以上の実施例の説明より明らかなように本考案は、バー
ナ本体とバーナ頭部の接続部が煮汁により錆ついたとし
ても、バーナ用窓孔はバーナを取り出せる程度の大きさ
としているので、バーナ全体ごとこんろ天板の上方に取
り出すことができ、メンテナンスを行うことができる。
また、バーナの二次空気取入孔の下方に煮汁をこんろ天
板側に案内する煮汁案内体を設けているとともに、バー
ナ頭部の外周部にバーナ用窓孔を覆設するカバー体を設
けているので、こんろ本体内への煮汁浸入を防止できる
等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す断面図、第２図は同
分解斜視図、第３図は従来例を示す断面図である。 10……こんろ本体、11……バーナ用窓孔、12……こんろ
天板、13……バーナ本体、17……煮汁案内体、18……二
次空気取入孔、20……カバー体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】こんろ本体と、このこんろ本体の上面を覆
   い、バーナ用窓孔を有するこんろ天板と、前記バーナ用
   窓孔に挿通し、着脱自在とするバーナ頭部とバーナ本体
   からなるバーナを備え、前記バーナ用窓孔は、バーナ本
   体をこんろ天板の外方に取り出せる程度の大きさとする
   とともに、バーナ中央の二次空気取入孔の下方に煮汁を
   こんろ天板側に案内する煮汁案内体を設け、かつバーナ
   の頭部の外周部に前記バーナ用窓孔を覆設するカバー体
   を設けてなるガスこんろ。