JPH0780510B2 - 液体分配装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液体分配装置、更に詳細には、積層厚紙カー
トン又は同等物から、再閉鎖できる開口部を通して液体
を重力分配するための液体分配装置に関する。

従来技術及びその課題 液体容器と、容器から液体の送り出しを制御するための
手段は、多数の形式を有し、最終的には、使用される環
境と分配される材料の特性等に依存して選択される。重
力流れ装置が使用される場合、通常、手動又は機械的に
動作される容器の底部に位置する所定形式で制御される
放出口を有する。幾つかの構成において、この放出の制
御は、可撓性管又は同等物の回りに位置付けられた圧縮
手段によって達成される。

最近、可撓性袋からの液体の流れを制御するための装置
が、提案された。この装置は、対向する側面において袋
の最下方隅に隣接した袋原料の部分をつかむあごの対を
使用する。そして、カミング・システムが、袋の最下方
隅を切り欠くことによって形成された開口部弛緩かつ緊
張させるように、あごを互いに対して前後に移動させ、
開口部による液体の流れを許容又は制限する。従来のこ
の種の装置は、意図された如く動作するが、その構造
は、比較的複雑で、かつ積層厚紙から構成された略矩形
カートンに対して適切に作動しないことがある。

従って、上記のとおりの容器から液体を適切に分配する
ための装置を提供することが、本発明の目的である。

略矩形のパッケージから液体を分配するための装置を提
供することが、本発明のさらに他の目的である。

積層厚紙カートンから液体を分配するための比較的簡単
であるが有効な手段を提供することが、本発明の別の目
的である。

可撓性箱形状カートンから液体を分配するためのピンチ
機構を備えた装置を提供することが、本発明のさらに別
の目的である。

課題を解決するための手段 本発明によると、上記のとおりの課題が、 対向する側壁によって規定される開口部を有する、カー
トン形式の液体容器から液体を分配するための液体分配
装置において、 該液体容器の該開口部が下に位置するように、該液体容
器を保持する保持手段と、該液体容器の該開口部の開閉
を制御して、該液体容器からの液体の分配を制御する制
御手段とを具備し、 該制御手段が、 ２対の圧力板であって、該圧力板の一方の対が、該液体
容器の該開口部の該対向する側壁に略垂直な方向で外側
から圧接して、該液体容器の該開口部の該対向する側壁
を相互に密接せしめて、該液体容器の該開口部を閉じる
閉位置と、相互に離間した開位置とに、移動可能であ
り、該圧力板の他方の対が、該圧力板の一方の対に上下
に隣接して配置されており、該圧力板の一方の対の移動
方向と略垂直な方向に移動可能である２対の圧力板と、 該圧力板の一方の対を、閉位置の方に、バネ力を加える
バネと を具備し、 該２対の圧力板が、 該圧力板の一方の対が、開位置から閉位置に移動せしめ
られるとき、該圧力板の他方の対を、相互に近接した位
置から相互に離間した位置に移動せしめ、該圧力板の一
方の対が、閉位置から開位置に移動せしめられるとき、
該圧力板の他方の対を、相互に離間した位置から相互に
近接した位置に移動せしめる相互作動機構 を備えている ことを特徴とする液体分配装置 を提供することによって、解決される。

実施例 本発明は、大形の「テトラブリック（TETRA BRIK）」パ
ッケージの如く、比較的大きな積層厚紙カートンから直
接に液体を分配するための装置に向けられる。「テトラ
ブリック」は、公知のカートン形式の容器に対する登録
商標である。本発明の意図された用途は、例えば、冷却
装置ドアの外側に面する区画室から、包装されたフルー
ツ・ジュースを分配することであり、冷却装置ドアを開
放することなしに、消費者は冷たいジュースを分配す
る。本発明を使用するために、消費者は、例えば、はさ
みを用いて、規定の点線に沿って切断することにより、
「テトラブリック」パッケージの一つの隅を開放する。
付加的な閉鎖は必要としない。開放パッケージは、以下
に説明される相接するピンチ機構を有する箱保持器に直
立位置において装填され、それから、ヒンジにおいてア
センブリを回転させることにより、反転され、これによ
りディスペンサーは、使用準備ができる。

図面において、同様の参照番号は、同様の部品を示す。
第２図における参照番号10は、略矩形の積層厚紙パッケ
ージ、「テトラブリック」形式のカートン等の液体容器
を示す。液体容器10は、保持手段を構成する箱保持器12
に取り付けられる。箱保持器12は、ヒンジ付きドア部材
14の固定されており、ドア部材14は、その上縁に位置す
るヒンジ装置18によって、冷却装置ドア16（第１図）に
取り付けられている。液体容器10は、箱保持器12に、そ
の側面が、ヒンジ付きドア部材14の縁に対して略45°の
角度になるように挿入される。

ドア部材14が、第３図に示したとおりに、使用位置にお
いて、箱保持器12の下方に、制御手段を構成するピンチ
機構20が位置する。第２図に示したとおりに、液体容器
10の１つの隅が開放されて開口部か形成され、第３図及
び第４図に示したように、この開口部が、ピンチ機構20
に挿入される。このように配置されて、ピンチ機構20
が、液体容器10からの液体の流れを制御する。液体容器
10は、平坦な前壁及び後壁22と、開口部を形成する、折
り目26に沿って折れ曲がった比較的狭い側壁24とを含
む。

ピンチ機構20の詳細が、第５図に示され、その動作が、
第6A図と第6B図に示される。

ピンチ機構20は、側板28及び29の上方対と、密閉板30及
び31の下方対との２対の板を含む。圧力板を構成するこ
れらの板28及び29、30及び31の対は、互いに垂直方向に
位置付けられる。側板29は、例えば、ヒンジ付きドア部
材14に固定されており、側板28は、側板29に対して前後
に移動するようになっている。下方に位置する密閉板30
及び31の双方は、上方に位置する側板28及び29の移動方
向とは垂直な軸線に沿って、相互に反対向きに移動す
る。２つの対の板は、それぞれの比較的狭い細長い平坦
の対向した内側表面部32及び33、34及び35を有する略矩
形のブロックを含む。密閉板30及び31の内側表面部34及
び35は、管状要素の形式の細長い圧縮部材36及び37を有
する。側板28は、さらに、プッシュ形式のアクチュエー
タとして作用するように平坦棒形式要素であるバー39に
おいて終端する外側部材38を含む。

図示したとおりに、一対の案内棒40及び41が、側板28及
び29の間に延びており、更に、側壁28及び29に設けられ
た孔内に延びている。力がバー39に加えらえると、側壁
28は、側壁29に近付く方向に押される。一対の圧縮バネ
42及び43が、案内棒40及び41の回りに位置し、バー39に
力が加えられてないときに、側板28及び29を離間せしめ
ている。

側板28及び29は、それぞれ、下面46及び47から、鉛直方
向下方に延びている略円筒形の一対のピン44及び45を有
する。ピン44及び45は、密閉板30及び31にそれぞれ形成
されたスロット48及び49に係合する。スロット48及び49
は、第５図に示したとおりに、密閉板30及び31の内側方
向に傾斜している。側板28、29及び密閉板30、31は、こ
のように相互連結しているため、側板28が側板29に近付
く方向に移動するとき、密閉板30及び31は離れる方向に
移動し、側板28が側板29が離れる方向に移動すると、密
閉板30及び31は近付く方向に移動する。

例えば、上記のとおりのピン45及び45、並びにスロット
48及び49によって、圧力板の一方の対が、開位置から閉
位置に移動せしめられるとき、圧力板の他方の対を、相
互に近接した位置から相互に離間した位置に移動せし
め、圧力板の一方の対が、閉位置から開位置に移動せし
められるとき、圧力板の他方の対を、相互に離間した位
置から相互に近接した位置に移動せしめる相互作動機構
が構成される。

側板28及び29は、圧縮バネ42及び43によって離間するよ
うに強制されており、このため、密閉板30及び31は、近
接する方向に強制されており、液体容器10の開口部を閉
鎖状態に保つ。密閉板30及び31の圧縮部材36及び37によ
って及ぼされた力は、さらに、液体容器10の側壁24の表
面を押圧し、液体容器10の開口部を密閉する。液体を分
配するときは、内向きの力を、バー39に加え、側板28を
側板29に向かって移動させる。これによって、密閉板30
及び31を離間せしめる。側板28及び29の内側表面部32及
び33は、液体容器10の前壁と後壁の隣接部分に係合し、
液体容器の側壁24を、外側方向に折り曲げて開かせ、こ
れによって、重力によって液体が開口部から流れ、ドア
開口15に組み込まれたトレイ52に置かれたカップ50等の
容器へと流れる。閉じるときには、逆の動作が行われ、
側板28及び29が離間せしめられ、密閉板30及び31が、再
び近付く方向に移動する。

ドア部材14にてピンチ機構20を取り付けるための代替的
な配置が、第７図、第8A図及び第8B図に示される。

第７図を参照すると、一対の細長い腕金54及び55が示さ
れ、これらは、一方の端部において、金物要素56によっ
て側板29に固定される。腕金54及び55の他方の端部は、
第8A図及び第8B図に示したとおりに、ヒンジ付きドア部
材14の内面への取り付けられるように、取り付け用穴60
及び61を含む直角部分58及び59において終端する。さら
に、第8A図及び第8B図に示したとおりに、ドア部材14
は、細長い横矩形スロット62を含み、側板28の前方部
分、細長い部材38及びバー39は、このスロット62を介し
て延びている。金物64が、腕金54及び55をドア部材14に
固定している。このように、側板29が固定されている。
ピンチ機構の動作は、第6A図及び第6B図に示された機構
と同様に行われる。

こうして示されかつ記載された装置は、冷却装置のよう
な、比較的大きなハウジングに位置する「テトラブリッ
ク」形式の液体容器等からの液体の分配を制御する比較
的簡単であるが有効な手段である。

本発明の好ましい実施態様と現在考えられるものを示し
かつ記載したが、同記述は、限定的なものではない。本
発明は、その精神と範囲内にあるすべての変更、修正と
変形を、包含する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に従う液体分配装置が取付
けられた冷却装置の斜視図。 第２図は、本発明の一実施例の液体分配装置に一部であ
る上方に揺動されるジュース箱ドアに取り付けられたピ
ンチ機構と、据え付けの準備のできた仮線で示されたジ
ュース箱カートンとの斜視図。 第３図は、閉鎖位置における第２図のピンチ機構を示す
装置の正面図。 第４図は、開放位置において示されたピンチ機構の第３
図に類似する図。 第５図は、第３図と第４図に示されたピンチ機構の分解
された斜視図。 第6A図及び第6B図は、第５図に示されたピンチ機構とそ
の動作を示す斜視図。 第７図は、第５図に示されたピンチ機構のための代替的
な取り付け配置の斜視図。 第8A図及び第8B図は、第７図に示された腕金に取り付け
られたピンチ機構とその動作を示す斜視図。 10……液体容器 12……箱保持器 14……ドア部材 18……ヒンジ装置 20……ピンチ機構

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対向する側壁によって規定される開口部を
   有する、カートン形式の液体容器から液体を分配するた
   めの液体分配装置において、 該液体容器の該開口部が下に位置するように、該液体容
   器を保持する保持手段と、該液体容器の該開口部の開閉
   を制御して、該液体容器からの液体の分配を制御する制
   御手段とを具備し、 該制御手段が、 ２対の圧力板であって、該圧力板の一方の対が、該液体
   容器の該開口部の該対向する側壁に略垂直な方向で外側
   から圧接して、該液体容器の該開口部の該対向する側壁
   を相互に密接せしめて、該液体容器の該開口部を閉じる
   閉位置と、相互に離間した開位置とに、移動可能であ
   り、該圧力板の他方の対が、該圧力板の一方の対に上下
   に隣接して配置されており、該圧力板の一方の対の移動
   方向と略垂直な方向に移動可能である２対の圧力板と、 該圧力板の一方の対を、閉位置の方に、バネ力を加える
   バネと を具備し、 該２対の圧力板が、 該圧力板の一方の対が、開位置から閉位置に移動せしめ
   られるとき、該圧力板の他方の対を、相互に近接した位
   置から相互に離間した位置に移動せしめ、該圧力板の一
   方の対が、閉位置から開位置に移動せしめられるとき、
   該圧力板の他方の対を、相互に離間した位置から相互に
   近接した位置に移動せしめる相互作動機構 を備えている ことを特徴とする液体分配装置。