JPH0780502A - ホットコイルの製造方法 - Google Patents
ホットコイルの製造方法Info
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- JPH0780502A JPH0780502A JP25010493A JP25010493A JPH0780502A JP H0780502 A JPH0780502 A JP H0780502A JP 25010493 A JP25010493 A JP 25010493A JP 25010493 A JP25010493 A JP 25010493A JP H0780502 A JPH0780502 A JP H0780502A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続鋳造設備から巻取機までの設備機器の配
置を最小限に短縮しつつ、圧下能力の大きい粗圧延機を
用い、ホット鋳片を用いてワンパスで汎用製品を製造す
るとともに、ライン外から供給した鋳片又は鋼片を同一
ラインにおいて圧延して多品種、高品位の製品を製造す
ることを可能にするホットコイルの製造方法を提供する
こと。 【構成】 連続鋳造設備１のラインの延長線上に各々近
接して設置された加熱炉及び粗圧延機、仕上圧延機、巻
取機等の圧延設備１２からなる各設備によりワンパスで
ホットコイルを製造するとともに、ライン外に設置した
加熱炉１４によって鋳片又は鋼片を加熱し、この鋳片又
は鋼片を用いて圧延設備１２によりホットコイルを製造
する。この際、鋳片又は鋼片を仕上圧延機のロールの間
隙に挿通させながら粗圧延機により複数回反復して圧延
することができる。
置を最小限に短縮しつつ、圧下能力の大きい粗圧延機を
用い、ホット鋳片を用いてワンパスで汎用製品を製造す
るとともに、ライン外から供給した鋳片又は鋼片を同一
ラインにおいて圧延して多品種、高品位の製品を製造す
ることを可能にするホットコイルの製造方法を提供する
こと。 【構成】 連続鋳造設備１のラインの延長線上に各々近
接して設置された加熱炉及び粗圧延機、仕上圧延機、巻
取機等の圧延設備１２からなる各設備によりワンパスで
ホットコイルを製造するとともに、ライン外に設置した
加熱炉１４によって鋳片又は鋼片を加熱し、この鋳片又
は鋼片を用いて圧延設備１２によりホットコイルを製造
する。この際、鋳片又は鋼片を仕上圧延機のロールの間
隙に挿通させながら粗圧延機により複数回反復して圧延
することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は連続鋳造設備に連続して
設置された圧延設備を利用したホットコイルの製造方法
に関するものである。
設置された圧延設備を利用したホットコイルの製造方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続鋳造設備から供給された鋳片を、連
続鋳造設備に連続して設置された加熱炉及び粗圧延機、
仕上圧延機、巻取機等等の圧延設備からなる各設備によ
りホットコイルに製造するホットコイルの製造方法は、
従来より広く一般に行われている。ところで、上記のホ
ットコイルの製造方法によれば、連続鋳造設備から供給
された鋳片をそのまま圧延設備に掛けることができるた
め、熱の損失が少なく、エネルギー効率を向上すること
ができる利点を有し、このため、汎用製品を製造するた
めには特に有効であるが、このホットコイルの製造方法
は、多品種、例えば小量の高品位の製品を製造すること
は困難であり、また、設備機器の配置の制約から工場全
体が巨大化し、設備費が高額となる問題点を有してい
た。
続鋳造設備に連続して設置された加熱炉及び粗圧延機、
仕上圧延機、巻取機等等の圧延設備からなる各設備によ
りホットコイルに製造するホットコイルの製造方法は、
従来より広く一般に行われている。ところで、上記のホ
ットコイルの製造方法によれば、連続鋳造設備から供給
された鋳片をそのまま圧延設備に掛けることができるた
め、熱の損失が少なく、エネルギー効率を向上すること
ができる利点を有し、このため、汎用製品を製造するた
めには特に有効であるが、このホットコイルの製造方法
は、多品種、例えば小量の高品位の製品を製造すること
は困難であり、また、設備機器の配置の制約から工場全
体が巨大化し、設備費が高額となる問題点を有してい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、連続鋳造設
備に連続して設置された圧延設備を利用したホットコイ
ルの製造方法において、設備機器の配列を最小限に短縮
しつつ、圧下能力の大きい粗圧延機を用い、ホット鋳片
を用いてワンパスで汎用製品を製造するとともに、ライ
ン外から供給した連続鋳造設備により製造された鋳片又
は前記連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼片を
同一ラインにおいて圧延して多品種、高品位の製品を製
造することを可能にするホットコイルの製造方法を提供
することを目的とする。
備に連続して設置された圧延設備を利用したホットコイ
ルの製造方法において、設備機器の配列を最小限に短縮
しつつ、圧下能力の大きい粗圧延機を用い、ホット鋳片
を用いてワンパスで汎用製品を製造するとともに、ライ
ン外から供給した連続鋳造設備により製造された鋳片又
は前記連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼片を
同一ラインにおいて圧延して多品種、高品位の製品を製
造することを可能にするホットコイルの製造方法を提供
することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第１発明のホットコイルの製造方法は、連続鋳造
設備のラインの延長線上に各々近接して設置された加熱
炉及び粗圧延機、仕上圧延機、巻取機等の圧延設備から
なる各設備によりワンパスでホットコイルを製造すると
ともに、前記ライン外に設置した加熱炉によって前記連
続鋳造設備により製造された鋳片又は前記連続鋳造設備
以外の設備により製造された鋼片を加熱し、該鋳片又は
鋼片を用いて前記圧延設備によりホットコイルを製造す
ることを要旨とする。
め、本第１発明のホットコイルの製造方法は、連続鋳造
設備のラインの延長線上に各々近接して設置された加熱
炉及び粗圧延機、仕上圧延機、巻取機等の圧延設備から
なる各設備によりワンパスでホットコイルを製造すると
ともに、前記ライン外に設置した加熱炉によって前記連
続鋳造設備により製造された鋳片又は前記連続鋳造設備
以外の設備により製造された鋼片を加熱し、該鋳片又は
鋼片を用いて前記圧延設備によりホットコイルを製造す
ることを要旨とする。
【０００５】また、本第２発明は、本第１発明のホット
コイルの製造方法において、連続鋳造設備以外の設備に
より製造された鋼片を粗圧延機により複数回反復して圧
延して所定厚さにした後、仕上圧延機に掛けることを要
旨とする。
コイルの製造方法において、連続鋳造設備以外の設備に
より製造された鋼片を粗圧延機により複数回反復して圧
延して所定厚さにした後、仕上圧延機に掛けることを要
旨とする。
【０００６】また、本第３発明は、本第２発明のホット
コイルの製造方法において、粗圧延機と仕上圧延機は近
接して配置し、粗圧延機により複数回反復して圧延する
際、粗圧延機により圧延される鋼片を仕上圧延機のロー
ルの間隙に挿通させることを要旨とする。
コイルの製造方法において、粗圧延機と仕上圧延機は近
接して配置し、粗圧延機により複数回反復して圧延する
際、粗圧延機により圧延される鋼片を仕上圧延機のロー
ルの間隙に挿通させることを要旨とする。
【０００７】
【作用】本第１発明によれば、ライン外に設置した加熱
炉から供給された連続鋳造設備により製造された鋳片又
は連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼片を圧延
設備によりホットコイルに製造することにより、連続鋳
造設備から供給される鋳片と同じ材質の製品を製造する
ことができるほか、異なる材質、例えば、高品位の鋼片
を使用して、高品位の製品を製造することができる。ま
た、連続鋳造設備の補修等による連続鋳造設備の停止時
にも、加熱炉から連続鋳造設備により製造された鋳片又
は連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼片を供給
することによって、圧延設備を稼働することが可能とな
る。また、ライン延長上に設置した加熱炉によって、鋳
片は常時加熱されながら粗圧延機に供給されるので、鋳
片の先端と後端の温度差は発生せず、また、設備を近接
して配設しているので温度降下も極めて少ない。この結
果、仕上圧延機のモーターの能力を低く抑えることがで
きるほか、温度低下を圧延制御で補償する増速ＡＧＣ等
の特殊な制御システムは不要となる。また、この方式を
採用することにより、コイルボックスを配設することな
く、鋼片の先端と後端の温度の均一性を容易に得ること
ができる。
炉から供給された連続鋳造設備により製造された鋳片又
は連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼片を圧延
設備によりホットコイルに製造することにより、連続鋳
造設備から供給される鋳片と同じ材質の製品を製造する
ことができるほか、異なる材質、例えば、高品位の鋼片
を使用して、高品位の製品を製造することができる。ま
た、連続鋳造設備の補修等による連続鋳造設備の停止時
にも、加熱炉から連続鋳造設備により製造された鋳片又
は連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼片を供給
することによって、圧延設備を稼働することが可能とな
る。また、ライン延長上に設置した加熱炉によって、鋳
片は常時加熱されながら粗圧延機に供給されるので、鋳
片の先端と後端の温度差は発生せず、また、設備を近接
して配設しているので温度降下も極めて少ない。この結
果、仕上圧延機のモーターの能力を低く抑えることがで
きるほか、温度低下を圧延制御で補償する増速ＡＧＣ等
の特殊な制御システムは不要となる。また、この方式を
採用することにより、コイルボックスを配設することな
く、鋼片の先端と後端の温度の均一性を容易に得ること
ができる。
【０００８】また、本第２発明によれば、ライン外に設
置した加熱炉から供給された連続鋳造設備以外の設備に
より製造された鋼片を粗圧延機により複数回反復して圧
延して所定厚さにした後、仕上圧延機に掛けることによ
り、ライン外に設置した加熱炉から供給される鋼片が連
続鋳造設備から供給される鋳片より大きい場合であって
も、対応することができる。
置した加熱炉から供給された連続鋳造設備以外の設備に
より製造された鋼片を粗圧延機により複数回反復して圧
延して所定厚さにした後、仕上圧延機に掛けることによ
り、ライン外に設置した加熱炉から供給される鋼片が連
続鋳造設備から供給される鋳片より大きい場合であって
も、対応することができる。
【０００９】また、本第３発明によれば、ライン外に設
置した加熱炉から供給された鋼片を粗圧延機により複数
回反復して圧延する際、粗圧延機により圧延される鋼片
を仕上圧延機のロールの間隙に挿通させることにより、
粗圧延機と仕上圧延機を近接して配置することができ、
圧延設備のラインの短縮化並びに工場及び敷地の小型化
を図ることができる。
置した加熱炉から供給された鋼片を粗圧延機により複数
回反復して圧延する際、粗圧延機により圧延される鋼片
を仕上圧延機のロールの間隙に挿通させることにより、
粗圧延機と仕上圧延機を近接して配置することができ、
圧延設備のラインの短縮化並びに工場及び敷地の小型化
を図ることができる。
【００１０】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。図１及び図２は、本発明のホットコイルの製造方法
を実施するために使用する設備の一例を示す。この設備
は、ホット鋳片を供給する連続鋳造設備１、切断機２、
鋼片搬送テーブル３、これに続いて設置されたホット鋳
片を均一に加熱するための加熱炉４、スケール・ブレー
カ５及び粗圧延機６、シヤー７、スケール・ブレーカ
８、仕上圧延機９、鋼板搬送テーブル１０、鋼板をコイ
ル状に巻き取る巻取機１１を一直線上に近接して配置し
た圧延設備１２並びに他に用意した連続鋳造設備１によ
り製造された鋳片又は前記連続鋳造設備１以外の設備に
より製造された鋼片を搬送テーブル３に供給する、冷鋼
片搬送テーブル１３、冷鋼片を加熱するための加熱炉１
４、加熱鋼片を搬送テーブル３に供給するための加熱鋼
片搬送テーブル１５からなる鋼片供給設備１６から構成
される。
る。図１及び図２は、本発明のホットコイルの製造方法
を実施するために使用する設備の一例を示す。この設備
は、ホット鋳片を供給する連続鋳造設備１、切断機２、
鋼片搬送テーブル３、これに続いて設置されたホット鋳
片を均一に加熱するための加熱炉４、スケール・ブレー
カ５及び粗圧延機６、シヤー７、スケール・ブレーカ
８、仕上圧延機９、鋼板搬送テーブル１０、鋼板をコイ
ル状に巻き取る巻取機１１を一直線上に近接して配置し
た圧延設備１２並びに他に用意した連続鋳造設備１によ
り製造された鋳片又は前記連続鋳造設備１以外の設備に
より製造された鋼片を搬送テーブル３に供給する、冷鋼
片搬送テーブル１３、冷鋼片を加熱するための加熱炉１
４、加熱鋼片を搬送テーブル３に供給するための加熱鋼
片搬送テーブル１５からなる鋼片供給設備１６から構成
される。
【００１１】連続鋳造設備１は、従来より広く一般に使
用されているものを使用でき、また、圧延設備１２を構
成する加熱炉４には誘導加熱炉又は燃焼加熱炉を、スケ
ール・ブレーカ５，８には高圧水により鋼片表面に形成
されたスケールを除去するスケール・ブレーカを、粗圧
延機６には、圧下能力の大きな大径ロールを備え、複数
回反復して圧延することが可能で、かつ受け入れる鋼片
の大きさの自由度が大きい圧延機を、仕上圧延機４には
４重圧延ロールを備えた圧延機を複数台、本実施例にお
いては６台、直列に配設して構成することが望ましい
が、圧延設備１２を構成する装置はこれに限定されず、
適宜公知の装置を組み合わせて使用することができる。
用されているものを使用でき、また、圧延設備１２を構
成する加熱炉４には誘導加熱炉又は燃焼加熱炉を、スケ
ール・ブレーカ５，８には高圧水により鋼片表面に形成
されたスケールを除去するスケール・ブレーカを、粗圧
延機６には、圧下能力の大きな大径ロールを備え、複数
回反復して圧延することが可能で、かつ受け入れる鋼片
の大きさの自由度が大きい圧延機を、仕上圧延機４には
４重圧延ロールを備えた圧延機を複数台、本実施例にお
いては６台、直列に配設して構成することが望ましい
が、圧延設備１２を構成する装置はこれに限定されず、
適宜公知の装置を組み合わせて使用することができる。
【００１２】また、仕上圧延機９は、鋼片供給設備１６
から供給された鋼片を粗圧延機６により複数回反復して
圧延する際、粗圧延機６により圧延される鋼片を仕上圧
延機９のロールの間隙に挿通させることができるよう
に、仕上圧延機９のロールの間隙を大きく開けることが
できるように、例えば、仕上圧延機９の上下のロール間
の距離を鋼片の圧延厚さに応じて調節する手段に加え
て、仕上圧延機９の上下のロールを定量だけ上方又は下
方に速やかに移動できる手段を設けるとともに、仕上圧
延機９のロールの間を摺動する鋼片が仕上圧延機９の上
下のロールに接触しないように鋼片を案内するガイド部
材９ａ及び鋼片の下面を支持する受けロール９ｂをロー
ルの一側又は両側に設けることが望ましい。この場合に
おいて、粗圧延機６及び仕上圧延機９は、仕上圧延機９
のガイド部材９ａ及び受けロール９ｂを含め連動するよ
うに電気制御することが望ましい。
から供給された鋼片を粗圧延機６により複数回反復して
圧延する際、粗圧延機６により圧延される鋼片を仕上圧
延機９のロールの間隙に挿通させることができるよう
に、仕上圧延機９のロールの間隙を大きく開けることが
できるように、例えば、仕上圧延機９の上下のロール間
の距離を鋼片の圧延厚さに応じて調節する手段に加え
て、仕上圧延機９の上下のロールを定量だけ上方又は下
方に速やかに移動できる手段を設けるとともに、仕上圧
延機９のロールの間を摺動する鋼片が仕上圧延機９の上
下のロールに接触しないように鋼片を案内するガイド部
材９ａ及び鋼片の下面を支持する受けロール９ｂをロー
ルの一側又は両側に設けることが望ましい。この場合に
おいて、粗圧延機６及び仕上圧延機９は、仕上圧延機９
のガイド部材９ａ及び受けロール９ｂを含め連動するよ
うに電気制御することが望ましい。
【００１３】次に、上記の設備を使用するホットコイル
の製造方法について説明する。連続鋳造設備１から供給
され、切断機２によって所定の大きさに切断されたホッ
ト鋳片を、鋼片搬送テーブル３を介して加熱炉４に搬送
し、加熱炉４により均一に加熱し、スケール・ブレーカ
５の高圧水により鋼片表面に形成されたスケールを除去
した後、粗圧延機６により所定厚さに圧延する。その
後、圧延された鋼片をスケール・ブレーカ８の高圧水に
より鋼片表面に形成されたスケールを除去した後、仕上
圧延機９により最終製品の厚さに圧延し、圧延された鋼
板を鋼板搬送テーブル１０を介して巻取機１１に搬送
し、巻取機１１により鋼板をコイル状に巻き取り、ホッ
トコイルを製造する。なお、シヤー７は、鋼片の先端又
は後端の切断等に用いられる。
の製造方法について説明する。連続鋳造設備１から供給
され、切断機２によって所定の大きさに切断されたホッ
ト鋳片を、鋼片搬送テーブル３を介して加熱炉４に搬送
し、加熱炉４により均一に加熱し、スケール・ブレーカ
５の高圧水により鋼片表面に形成されたスケールを除去
した後、粗圧延機６により所定厚さに圧延する。その
後、圧延された鋼片をスケール・ブレーカ８の高圧水に
より鋼片表面に形成されたスケールを除去した後、仕上
圧延機９により最終製品の厚さに圧延し、圧延された鋼
板を鋼板搬送テーブル１０を介して巻取機１１に搬送
し、巻取機１１により鋼板をコイル状に巻き取り、ホッ
トコイルを製造する。なお、シヤー７は、鋼片の先端又
は後端の切断等に用いられる。
【００１４】ところで、連続鋳造設備１では、通常ある
程度ロットを集約し、一定期間連続的に汎用製品を製造
するので、ユーザーから小量の高品位の製品や特殊材料
の製品の発注があった場合には対応が困難であったが、
このような場合、あるいは、連続鋳造設備の補修等によ
る連続鋳造設備の停止時においてホット鋳片の供給が途
切れた際に圧延設備を稼働する場合には、所望の材質の
冷鋼片をライン外の鋼片供給設備１６の冷鋼片搬送テー
ブル１３から、加熱炉１４、加熱鋼片搬送テーブル１５
を介して鋼片搬送テーブル３に供給する設備を活用す
る。この鋼片供給設備１６から供給された鋼片は、連続
鋳造設備１から供給されるホット鋳片と同様に、粗圧延
機６及び仕上圧延機９により圧延し、巻取機１１により
コイル状に巻き取り、連続鋳造設備１から供給される鋼
片から製造されるホットコイルと異なる性状のホットコ
イルを製造することができる。なお、鋼片供給設備１６
から供給する鋼片の材質を連続鋳造設備１から供給され
るホット鋳片の材質と同じにした場合には、製造される
ホットコイルの性状に差異がないのはいうまでもない。
この場合において、加熱炉４による鋼片の加熱は省略す
ることができ、また、鋼片供給設備から供給される鋼片
が連続鋳造設備から供給される鋳片より大きいときに
は、供給された鋼片を粗圧延機６により複数回反復して
圧延して所定厚さにした後、仕上圧延機９に掛けるよう
にする。そして、鋼片を粗圧延機６により複数回反復し
て圧延する際、粗圧延機６のロールの間隙を大きく開け
るとともに、仕上圧延機９のロールの間を摺動する鋼片
が仕上圧延機９の上下のロールに接触しないように鋼片
をガイド部材９ａ及び受けロール９ｂにより案内及び支
持しながら、粗圧延機６により圧延される鋼片の端部を
仕上圧延機９のロールの間隙に挿通するように位置させ
る。
程度ロットを集約し、一定期間連続的に汎用製品を製造
するので、ユーザーから小量の高品位の製品や特殊材料
の製品の発注があった場合には対応が困難であったが、
このような場合、あるいは、連続鋳造設備の補修等によ
る連続鋳造設備の停止時においてホット鋳片の供給が途
切れた際に圧延設備を稼働する場合には、所望の材質の
冷鋼片をライン外の鋼片供給設備１６の冷鋼片搬送テー
ブル１３から、加熱炉１４、加熱鋼片搬送テーブル１５
を介して鋼片搬送テーブル３に供給する設備を活用す
る。この鋼片供給設備１６から供給された鋼片は、連続
鋳造設備１から供給されるホット鋳片と同様に、粗圧延
機６及び仕上圧延機９により圧延し、巻取機１１により
コイル状に巻き取り、連続鋳造設備１から供給される鋼
片から製造されるホットコイルと異なる性状のホットコ
イルを製造することができる。なお、鋼片供給設備１６
から供給する鋼片の材質を連続鋳造設備１から供給され
るホット鋳片の材質と同じにした場合には、製造される
ホットコイルの性状に差異がないのはいうまでもない。
この場合において、加熱炉４による鋼片の加熱は省略す
ることができ、また、鋼片供給設備から供給される鋼片
が連続鋳造設備から供給される鋳片より大きいときに
は、供給された鋼片を粗圧延機６により複数回反復して
圧延して所定厚さにした後、仕上圧延機９に掛けるよう
にする。そして、鋼片を粗圧延機６により複数回反復し
て圧延する際、粗圧延機６のロールの間隙を大きく開け
るとともに、仕上圧延機９のロールの間を摺動する鋼片
が仕上圧延機９の上下のロールに接触しないように鋼片
をガイド部材９ａ及び受けロール９ｂにより案内及び支
持しながら、粗圧延機６により圧延される鋼片の端部を
仕上圧延機９のロールの間隙に挿通するように位置させ
る。
【００１５】ここに、連続鋳造設備１から９０ｍｍ鋳片
を、鋼片供給設備１６から２５０ｍｍ鋼片を供給する場
合のホットコイルの製造工程の概要を表１に示す。表１
において、連続鋳造設備１から供給された９０ｍｍ鋳片
は、粗圧延機６による１回の圧延によって９０ｍｍから
３０ｍｍの厚さに圧延され、さらに、仕上圧延機９によ
る１回の圧延によって３０ｍｍから１．２ｍｍの厚さに
圧延された後、巻取機によりコイル状に巻き取られる。
また、鋼片供給設備１６から供給された２５０ｍｍ鋼片
は、粗圧延機６による３回の圧延によって２５０ｍｍか
ら３０ｍｍの厚さに圧延され、さらに、仕上圧延機９に
よる１回の圧延によって３０ｍｍから１．２ｍｍの厚さ
に圧延された後、巻取機によりコイル状に巻き取られ
る。
を、鋼片供給設備１６から２５０ｍｍ鋼片を供給する場
合のホットコイルの製造工程の概要を表１に示す。表１
において、連続鋳造設備１から供給された９０ｍｍ鋳片
は、粗圧延機６による１回の圧延によって９０ｍｍから
３０ｍｍの厚さに圧延され、さらに、仕上圧延機９によ
る１回の圧延によって３０ｍｍから１．２ｍｍの厚さに
圧延された後、巻取機によりコイル状に巻き取られる。
また、鋼片供給設備１６から供給された２５０ｍｍ鋼片
は、粗圧延機６による３回の圧延によって２５０ｍｍか
ら３０ｍｍの厚さに圧延され、さらに、仕上圧延機９に
よる１回の圧延によって３０ｍｍから１．２ｍｍの厚さ
に圧延された後、巻取機によりコイル状に巻き取られ
る。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、鋼片供給設備から供給
された所望の材質の鋼片を圧延設備によりホットコイル
に製造することができ、連続鋳造設備から供給される鋳
片と異なる材質の鋼片を使用して、多品種のホットコイ
ル、例えば、高品位の鋼片を使用して、高品位のホット
コイルを、必要な量だけ製造することができる。また、
連続鋳造設備の補修等による連続鋳造設備の停止時に
も、鋼片供給設備から鋼片を供給することによって、圧
延設備を稼働することが可能となる。
された所望の材質の鋼片を圧延設備によりホットコイル
に製造することができ、連続鋳造設備から供給される鋳
片と異なる材質の鋼片を使用して、多品種のホットコイ
ル、例えば、高品位の鋼片を使用して、高品位のホット
コイルを、必要な量だけ製造することができる。また、
連続鋳造設備の補修等による連続鋳造設備の停止時に
も、鋼片供給設備から鋼片を供給することによって、圧
延設備を稼働することが可能となる。
【００１８】また、本第２発明によれば、鋼片供給設備
から供給される鋼片が連続鋳造設備から供給される鋳片
より大きい場合であっても、そのままの設備で対応する
ことができる。
から供給される鋼片が連続鋳造設備から供給される鋳片
より大きい場合であっても、そのままの設備で対応する
ことができる。
【００１９】また、本第３発明によれば、粗圧延機と仕
上圧延機を近接して配置することができ、圧延設備のラ
インの短縮化並びに工場及び敷地の小型化を図ることが
できる。なお、設備機器の配列を短縮するために粗圧延
機の後にコイルボックスを配置し、粗圧延機で圧延され
た鋼片をコイル状に巻き取ることによって粗圧延機の後
面ローラーテーブルを短縮する方法が提案されている
が、本第３発明は、粗圧延機の後面ローラーテーブル及
び仕上圧延機の前面ローラーテーブルを省略することが
できるものである。
上圧延機を近接して配置することができ、圧延設備のラ
インの短縮化並びに工場及び敷地の小型化を図ることが
できる。なお、設備機器の配列を短縮するために粗圧延
機の後にコイルボックスを配置し、粗圧延機で圧延され
た鋼片をコイル状に巻き取ることによって粗圧延機の後
面ローラーテーブルを短縮する方法が提案されている
が、本第３発明は、粗圧延機の後面ローラーテーブル及
び仕上圧延機の前面ローラーテーブルを省略することが
できるものである。
【図１】ホットコイルの製造設備の一例を示す正面図。
【図２】ホットコイルの製造設備の一例を示す平面図。
【図３】仕上圧延機の一例を示す正面図。
１ 連続鋳造設備 ２ 切断機 ３ 鋼片搬送テーブル ４ 加熱炉 ５ スケール・ブレーカ ６ 粗圧延機 ７ シヤー ８ スケール・ブレーカ ９ 仕上圧延機 １０ 鋼板搬送テーブル １１ 巻取機 １２ 圧延設備 １３ 冷鋼片搬送テーブル １４ 加熱炉 １５ 加熱鋼片搬送テーブル １６ 鋼片供給設備
Claims (3)
- 【請求項１】 連続鋳造設備のラインの延長線上に各々
近接して設置された加熱炉及び粗圧延機、仕上圧延機、
巻取機等の圧延設備からなる各設備によりワンパスでホ
ットコイルを製造するとともに、前記ライン外に設置し
た加熱炉によって前記連続鋳造設備により製造された鋳
片又は前記連続鋳造設備以外の設備により製造された鋼
片を加熱し、該鋳片又は鋼片を用いて前記圧延設備によ
りホットコイルを製造することを特徴とするホットコイ
ルの製造方法。 - 【請求項２】 前記連続鋳造設備以外の設備により製造
された鋼片を粗圧延機により複数回反復して圧延して所
定厚さにした後、仕上圧延機に掛けることを特徴とする
請求項１記載のホットコイルの製造方法。 - 【請求項３】 前記粗圧延機と仕上圧延機は近接して配
置し、粗圧延機により複数回反復して圧延する際、粗圧
延機により圧延される鋼片を仕上圧延機のロールの間隙
に挿通させることを特徴とする請求項２記載のホットコ
イルの製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250104A JP2529932B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | ホットコイルの製造設備 |
| US08/303,742 US5564178A (en) | 1993-09-10 | 1994-09-09 | Process of producing a hot coil and a production system of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250104A JP2529932B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | ホットコイルの製造設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0780502A true JPH0780502A (ja) | 1995-03-28 |
| JP2529932B2 JP2529932B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=17202879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5250104A Expired - Lifetime JP2529932B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | ホットコイルの製造設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2529932B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57146404A (en) * | 1981-03-07 | 1982-09-09 | Kawasaki Steel Corp | Hot rolling line for slab by plural continuous casting installations of different kinds |
| JPS5820301A (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-05 | Nippon Steel Corp | 鋼材の熱間圧延方法および熱処理炉 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP5250104A patent/JP2529932B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57146404A (en) * | 1981-03-07 | 1982-09-09 | Kawasaki Steel Corp | Hot rolling line for slab by plural continuous casting installations of different kinds |
| JPS5820301A (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-05 | Nippon Steel Corp | 鋼材の熱間圧延方法および熱処理炉 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2529932B2 (ja) | 1996-09-04 |
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