JPH0779679B2 - 酵母培養装置 - Google Patents

酵母培養装置

Info

Publication number
JPH0779679B2
JPH0779679B2 JP34206591A JP34206591A JPH0779679B2 JP H0779679 B2 JPH0779679 B2 JP H0779679B2 JP 34206591 A JP34206591 A JP 34206591A JP 34206591 A JP34206591 A JP 34206591A JP H0779679 B2 JPH0779679 B2 JP H0779679B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction amount
ethanol
time change
substrate
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34206591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05153963A (ja
Inventor
木 一 如 鈴
Original Assignee
技術研究組合国際ファジィ工学研究所
株式会社荏原総合研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 技術研究組合国際ファジィ工学研究所, 株式会社荏原総合研究所 filed Critical 技術研究組合国際ファジィ工学研究所
Priority to JP34206591A priority Critical patent/JPH0779679B2/ja
Publication of JPH05153963A publication Critical patent/JPH05153963A/ja
Publication of JPH0779679B2 publication Critical patent/JPH0779679B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、基質溶液供給手段によ
って基質溶液を供給しつつ培養槽の培養液中で酵母菌を
培養せしめてなる半回分式の酵母培養装置に関し、特
に、エタノール設定濃度に応じて求められた基質供給基
準量に対しエタノール設定濃度およびエタノール検出濃
度の間のエタノール濃度偏差およびエタノール濃度偏差
時間変化に応じファジィ推論によって求められた基質供
給補正量を加算することにより基質供給量を決定してな
る酵母培養装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の酵母培養装置としては、
図20および図21に示した制御装置30のごとく、エタノー
ル濃度設定装置31によって設定された図21(a) のエタノ
ール設定濃度Y0 に応じて基質供給基準量算出装置 (こ
こではグルコース供給基準量算出装置)32 によって図21
(b) の基質供給基準量 (ここではグルコース供給基準
量) F0 を算出し、かつエタノール濃度検出装置25によ
って検出された図21(a) のエタノール検出濃度Yを減算
装置33でエタノール濃度設定装置31によって設定された
エタノール設定濃度Y0 から減算してエタノール濃度偏
差Y1 を求め、エタノール濃度偏差Y1 に応じ基質供給
補正量算出装置 (ここではグルコース供給補正量算出装
置)39 で基質供給補正量 (ここではグルコース供給補正
量) F1 を算出し、加算装置36でグルコース供給基準量
0 に対しグルコース供給補正量F1を加算して図21(b)
の基質供給量 (ここではグルコース供給量) Fを求め
て溶液供給制御信号発生装置37に与え、溶液供給制御信
号発生装置37によってグルコース供給量Fから溶液供給
制御信号 (すなわちグルコース供給制御信号SG および
水酸化アンモニウム溶液供給制御信号SN)を発生し基質
(ここではグルコース)を含む基質溶液を培養槽に供給
するための基質溶液供給手段の制御端と水酸化アンモニ
ウム溶液を培養槽に供給するための水酸化アンモニウム
溶液供給手段の制御端とに与えてなるものが提案され
ていた。
【0004】
【解決すべき問題点】しかしながら、従来の酵母培養装
置では、エタノール設定濃度Y0 からエタノール検出濃
度Yを減算して求めたエタノール濃度偏差Y1 に応じて
グルコース供給補正量F1 を求めるのみであったので、
(i) グルコース供給補正量F1 が図21(b) より明らかな
ごとく大きくなった場合、エタノール検出濃度Yが図21
(a) に示したごとく極端に増大してしまう欠点があり、
また(ii)比例感度を削減すると培養時間が遷延してしま
う欠点があった。
【0005】そこで、本発明は、これらの欠点を除去す
る目的で、エタノール設定濃度に応じて求められた基質
供給基準量に対しエタノール設定濃度およびエタノール
検出濃度の間のエタノール濃度偏差およびエタノール濃
度偏差時間変化に応じファジィ推論によって求められた
基質供給補正量を加算することにより基質供給量を決定
してなる酵母培養装置を提供せんとするものである。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【問題点の解決手段】本発明により提供される問題点の
第1の解決手段は、「基質溶液供給手段によって基質溶
液を供給しつつ培養槽の培養液中で酵母菌を培養せしめ
てなる半回分式の酵母培養装置において、 (a) 培養槽中で副生されるエタノールの濃度の目標値Y
0 を設定してエ タノール設定濃度Y 0 として出力するた
めのエタノール濃度設定装置(31)と、 (b) エタノール濃度設定装置(31)から与えられたエタノ
ール設定濃度Y0 に応じて基質供給基準量F0 を算出す
るための基質供給基準量算出装置(32)と、 (c) エタノール濃度設定装置(31)から与えられた設定さ
れたエタノール設定濃度Y0 からエタノール濃度検出装
(25)によって培養槽中のエタ ノールの濃度を検出して
得られたエタノール検出濃度Yを減算してエタノール濃
度偏差Y1 を求めるための減算装置(33)と、 (d) 減算装置(33)によって求められたエタノール濃度偏
差Y1 からエタノール濃度偏差時間変化Y1 *を求め、エ
タノール濃度偏差Y1 に関するファジィ集合とエタノー
ル濃度偏差時間変化Y1 *に関するファジィ集合と基質供
給補正量時間変化F1 *に関するファジィ集合との間で成
立するファジィ規則に基づき、エタノール濃度偏差Y1
とエタノール濃度偏差時間変化Y1 *とに応じ、ファジィ
推論によって基質供給補正量時間変化F1 *を求めるため
の基質供給補正量時間変化推論装置(34)と、 (e) 基質供給補正量時間変化推論装置(34)によって求め
られた基質供給補正量時間変化F1 * から基質供給補正量
1 を求めるための基質供給補正量算出装置(35)と、 (f) 基質供給基準量算出装置(32)によって求められ
質供給基準量F0 と基質供給補正量算出装置(35)によっ
て求められた基質供給補正量F1 とを互いに加算して基
質供給量Fを求めるための加算装置(36)と、 (g) 加算装置(36)によって求められた基質供給量Fに応
じて溶液供給制御信号を発生し基質溶液供給手段の制
御端に与えるための溶液供給制御信号発生装置(37)とを
備えてなることを特徴とする酵母培養装置」である。
【0008】本発明により提供される問題点の第2の解
決手段は、「基質溶液供給手段によって基質溶液を供給
しつつ培養槽の培養液中で酵母菌を培養せしめてなる半
回分式の酵母培養装置において、 (a) 培養槽中で副生されるエタノールの濃度の目標値Y
0 を設定してエ タノール設定濃度Y 0 として出力するた
めのエタノール濃度設定装置(31)と、 (b) エタノール濃度設定装置(31)から与えられた設定さ
れたエタノール設定濃度Y0 に応じて基質供給基準量F
0 を算出するための基質供給基準量算出装置(32)と、 (c) エタノール濃度設定装置(31)から与えられた設定さ
れたエタノール設定濃度Y0 からエタノール濃度検出装
(25)によって培養槽中のエタ ノールの濃度を検出して
得られたエタノール検出濃度Yを減算してエタノール濃
度偏差Y1 を求めるための減算装置(33)と、 (d) 減算装置(33)によって求められたエタノール濃度偏
差Y1 からエタノール濃度偏差時間変化Y1 *を求め、エ
タノール濃度偏差Y1 に関するファジィ集合とエタノー
ル濃度偏差時間変化Y1 *に関するファジィ集合と基質供
給補正量時間変化F1 *に関するファジィ集合との間で成
立するファジィ規則に基づき、エタノール濃度偏差Y1
とエタノール濃度偏差時間変化Y1 *とに応じ、ファジィ
推論によって基質供給補正量時間変化F1 *を求めるため
の基質供給補正量時間変化推論装置(34)と、 (e) 基質供給補正量時間変化推論装置(34)によって求め
られた基質供給補正量時間変化F1 * から基質供給補正量
1 を求めるための基質供給補正量算出装置(35)と、 (f) 基質供給基準量算出装置(32)によって求められ
質供給基準量F0 と基質供給補正量算出装置(35)によっ
て求められた基質供給補正量F1 とを互いに加算して基
質供給量Fを求めるための加算装置(36)と、 (g) 加算装置(36)によって求められた基質供給量Fに応
じて溶液供給制御信号を発生し基質溶液供給手段の制御
端に与えるための溶液供給制御信号発生装置(37)と、 (h) 減算装置(33)によって求められたエタノール濃度偏
差Y1 の正負を判定し、かつ基質供給基準量算出装置(3
2)によって求められた基質供給基準量F0 と基質供給補
正量算出装置(35)によって求められた基質供給補正量F
1 とを比較し、かつ基質供給補正量時間変化推論装置(3
4)によって求められた基質供給補正量時間変化F 1 * の正
負を判定し、かつエタノール濃度検出装置(25)によって
検出されたエタノール検出濃度の時間変化を求めて所
定範囲に属するか否かを判定し、かつガス分析装置(2 1)
によって検出された培養槽からの排ガス中の二酸化炭素
濃度の時間変化を求めて正負を判定することにより、
養槽中の培養液の培養状態を判定し、培養状態の判定結
に応じて供給供給補正量時間変化推論装置(34)で利用
されている基質供給補正量時間変化F1 *に関するファジ
ィ集合のメンバーシップ関数に所定の重み係数を乗算せ
しめ、および/または、培養状態の判定結果に応じて基
質供給補正量時間変化推論装置(34)で利用されている基
質供給補正量時間変化F1 *に関するファジィ集合のメン
バーシップ関数を平行移動しかつ平行移動したメンバー
シップ関数に所定の重み係数を乗算せしめるための状態
判定装置(38)とを備えてなることを特徴とする酵母培養
装置」である。
【0009】
【作用】本発明にかかる第1の酵母培養装置は、上述の
[問題点の解決手段]の欄に第1の解決手段として明示
したごとく構成されているので、 (i) エタノール設定濃度とエタノール検出濃度との間
の偏差に基づく基質供給基準量の修正を適切化する作用
をなし、ひいては (ii) エタノール検出濃度がエタノール設定濃度から極
端に乖離することを抑制する作用をなし、また (iii) エタノール副生率を制御する作用をなす。
【0010】また、本発明にかかる第2の酵母培養装置
は、上述の[問題点の解決手段]の欄に第2の解決手段
として明示したごとく構成されているので、 (i) エタノール設定濃度とエタノール検出濃度との間
の初期偏差が大きい場合にあっても基質供給基準量の修
正を適切化する作用をなし、ひいては (ii) エタノール検出濃度がエタノール設定濃度から極
端に乖離することを一層抑制する作用をなし、また (iii) エタノール副生率を制御する作用をなす。
【0011】
【実施例】次に、本発明にかかる酵母培養装置につい
て、その好ましい実施例を挙げ、添付図面を参照しつ
つ、具体的に説明する。
【0012】しかしながら、以下に説明する実施例は、
本発明の理解を容易化ないし促進化するために記載され
るものであって、本発明を限定するために記載されるも
のではない。
【0013】換言すれば、以下に説明する実施例におい
て開示される各要素は、本発明の精神ならびに技術的範
囲に属する全ての設計変更ならびに均等物置換を含むも
のである。
【0014】(添付図面の説明)
【0015】図1は、本発明にかかる酵母培養装置の第
1の実施例を示すためのブロック回路図であって、特
に、制御装置30を拡大して示している。
【0016】図2は、図1に示した第1の実施例および
図7に示した第2,第3の実施例を共通に示すための構
成図である。
【0017】図3は、図1に示した第1の実施例および
図7に示した第2,第3の実施例の動作を共通に説明す
るためのグラフであって、特に、グルコース供給補正量
時間変化推論装置34におけるファジィ推論で使用される
ファジィ集合にそれぞれ属するメンバーシップ関数の一
例を具体的に示している。
【0018】図4は、図1に示した第1の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、グルコース供
給補正量時間変化推論装置34におけるファジィ推論の一
例を具体的に示している。
【0019】図5は、図1に示した第1の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、グルコース供
給補正量時間変化F1 *とエタノール濃度偏差Y1 および
エタノール濃度偏差時間変化Y1 *との間の相関関係を示
している。図5では、グルコース供給補正量時間変化F
1 *が0.01リットル/時を100 としかつ−0.01リットル/
時を−100 とするよう規格化され、エタノール濃度偏差
1 が2000ppm を100としかつ−2000ppm を−100 とす
るよう規格化され、エタノール濃度偏差時間変化Y1 *
10000ppm/時を100 としかつ−10000ppm/時を−100 と
するよう規格化されている。
【0020】図6は、図1に示した第1の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と培
養槽11からの排ガス中の二酸化炭素濃度との間の関係,
培養時間とエタノール設定濃度Y0 およびエタノール検
出濃度Yとの間の関係,培養時間とグルコース供給基準
量F0 およびグルコース供給量Fとの間の関係を示して
いる。
【0021】図7は、本発明にかかる酵母培養装置の第
2,第3の実施例を共通に示すためのブロック回路図で
あって、特に、制御装置30を拡大して示している。
【0022】図8は、図7に示した第2,第3の実施例
の動作を共通に説明するためのグラフであって、特に、
グルコース供給補正量時間変化Y1 *に関するファジィ集
合Cに属するメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,Z
C,PSC,PMC,PBC に対する状態1,2の場合の重
み係数を示している。
【0023】図9は、図7に示した第2,第3の実施例
の動作を共通に説明するためのグラフであって、特に、
グルコース供給補正量時間変化推論装置34におけるファ
ジィ推論の一例を具体的に示している。
【0024】図10は、図1に示した第1の実施例および
図7に示した第2,第3の実施例の動作を共通に説明す
るためのグラフであって、特に、エタノール濃度偏差Y
1 が−25 (すなわち−500ppm) のときのグルコース供給
補正量時間変化F1 *とエタノール濃度偏差時間変化Y1 *
との間の相関関係を示している。図10では、実施例1〜
3によって、第1ないし第3の実施例であることを示し
ている。
【0025】図11は、図7に示した第2の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係,培養時間とエタノール設定
濃度Y0 およびエタノール検出濃度Yとの間の関係,培
養時間とグルコース供給基準量F0 およびグルコース供
給量Fとの間の関係を示している。図11(c) には、グル
コース供給量Fの上限値Fmax も示されている。
【0026】図12は、図7に示した第2の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係および培養時間と培養槽11か
らの排ガス中の二酸化炭素濃度との間の関係を具体的に
示している。
【0027】図13は、図7に示した第2の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係,培養時間とエタノール濃度
偏差Y1 との間の関係および培養時間とエタノール濃度
偏差時間変化Y1 *との間の関係を具体的に示している。
【0028】図14は、図7に示した第2の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係,培養時間とグルコース供給
補正量時間変化F1 *との間の関係および培養時間とグル
コース供給補正量F1 との間の関係を具体的に示してい
る。
【0029】図15は、図7に示した第3の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、グルコース供
給補正量時間変化推論装置34におけるファジィ推論の一
例を具体的に示している。
【0030】図16は、図7に示した第3の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係,培養時間とエタノール設定
濃度Y0 およびエタノール検出濃度Yとの間の関係,培
養時間とグルコース供給基準量F0 およびグルコース供
給量Fとの間の関係を具体的に示している。図16(c)に
は、グルコース供給量Fの上限値Fmax も示されてい
る。
【0031】図17は、図7に示した第3の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係および培養時間と培養槽11か
らの排ガス中の二酸化炭素濃度との間の関係を具体的に
示している。
【0032】図18は、図7に示した第3の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係,培養時間とエタノール濃度
偏差Y1 との間の関係および培養時間とエタノール濃度
偏差時間変化Y1 *との間の関係を具体的に示している。
【0033】図19は、図7に示した第3の実施例の動作
を説明するためのグラフであって、特に、培養時間と状
態1,2,Nとの間の関係,培養時間とグルコース供給
補正量時間変化F1 *との間の関係および培養時間とグル
コース供給補正量F1 との間の関係を具体的に示してい
る。
【0034】(第1の実施例の構成)
【0035】まず、図1および図2を参照しつつ、本発
明にかかる酵母培養装置の第1の実施例について、その
構成を詳細に説明する。
【0036】10は、本発明にかかる酵母培養装置であっ
て、必要量の培養液Wが収容されておりその培養液W中
で酵母菌を培養するための培養槽11と、培養槽11に収容
された培養液Wに対し空気案内管12A および空気流量計
12B を介して必要量の空気を供給するための空気供給ポ
ンプ12と、培養槽11の上部に配設されており二酸化炭素
を含む排ガスを培養槽11から外部へ排出するための排ガ
ス案内装置13と、排ガス案内装置13に対し冷媒保持タン
ク14A から冷媒供給管14B を介して冷媒を供給するため
の冷媒供給ポンプ14と、基質溶液保持タンク15A から基
質溶液供給管15B を介して基質 (ここではグルコース;
以下この場合について説明する) を適宜の割合で含む基
質溶液 (単に“基質溶液”ともいう) を培養槽11へ適宜
の流速で供給するための基質溶液供給ポンプ15と、水酸
化アンモニウム溶液保持タンク16A から水酸化アンモニ
ウム溶液供給管16B を介して適宜の濃度の水酸化アンモ
ニウム溶液を適宜の流速で培養槽11へ供給するための水
酸化アンモニウム溶液供給ポンプ16と、培養槽11の培養
液W中に攪拌羽根17A が配置されており培養槽11の外部
に配置されたモータ17B によって攪拌羽根17A を矢印ω
で示すごとく回転せしめて培養液Wを攪拌するための攪
拌装置17とを、備えている。ちなみに、培養槽11に供給
される基質としては、グルコースの外に、多糖類,蛋白
質,コーンスターチなどがある。また、水酸化アンモニ
ウム溶液は、培養液WのpH調節剤ならびに酵母菌の栄
養分として供給されている。
【0037】本発明にかかる酵母溶媒装置10は、また、
排ガス案内装置13に取り付けられており排ガス中の二酸
化炭素濃度を検出し二酸化炭素濃度検出信号SC として
出力するためのガス分析装置21と、培養槽11に収容され
た培養液W中に検出端子22Aが配置されており培養液W
の温度を検出し温度検出信号STHとして出力するための
温度検出装置22と、培養槽11の培養液W中に検出端子23
A が配置されており培養液Wの水素イオン濃度 (いわゆ
る“pH”) を検出しpH検出信号SpHとして出力する
ためのpH検出装置23と、培養槽11の培養液W中に検出
端子24A が配置されており培養液Wの溶存酸素濃度を検
出し溶存酸素濃度検出信号S0 として出力するための酸
素濃度検出装置24と、培養槽11の培養液W中に検出端子
25A が配置されており培養液Wのエタノール濃度を検出
しエタノール濃度検出信号SE として出力するためのエ
タノール濃度検出装置25と、ガス分析装置21,温度検出
装置22,pH検出装置23,酸素濃度検出装置24およびエ
タノール濃度検出装置25の出力端がそれぞれ入力端に接
続されておりガス分析装置21,温度検出装置22,pH検
出装置23,酸素濃度検出装置24およびエタノール濃度検
出装置25からそれぞれ二酸化炭素濃度検出信号SC,温度
検出信号STH,pH検出信号SpH,溶存酸素濃度検出信
号S0 およびエタノール濃度検出信号SE を受け取り自
動的に記録するための自動記録装置26とを、備えてい
る。
【0038】本発明にかかる酵母培養装置10は、更に、
自動記録装置26の出力端に入力端が接続されかつ第1の
出力端が自動記録装置26の入力端に接続されかつ第2,
第3の出力端がそれぞれ基質溶液供給ポンプ15および水
酸化アンモニウム溶液供給ポンプ16の制御端に接続され
ており自動記録装置26の記録した二酸化炭素濃度と温度
とpHと溶存酸素濃度とエタノール濃度とを所定の時間
間隔で読み込みエタノール濃度に応じ後述の要領で溶液
供給制御信号 (ここではグルコース供給制御信号SG
よび水酸化アンモニウム溶液供給制御信号SN;以下この
場合について説明する) を求めてそれぞれ基質溶液供給
ポンプ15および水酸化アンモニウム溶液供給ポンプ16の
制御端に与えるための制御装置30を、備えている。
【0039】制御装置30は、培養槽11に収容された培養
液W中の最終的なエタノール濃度 (すなわちエタノール
濃度目標値) Y0 を設定してエタノール設定濃度Y 0
して出力するためのエタノール濃度設定装置31と、エタ
ノール濃度設定装置31の出力端に対し入力端が接続され
ておりエタノール濃度設定装置31から与えられたエタノ
ール設定濃度Y0 に応じて基質供給基準量 (ここではグ
ルコース供給基準量)F0 を算出して出力するための基
質供給基準量算出装置 (ここではグルコース供給基準量
算出装置)32 と、エタノール濃度設定装置31の出力端に
第1の入力端が接続されかつ第2の入力端が自動記録装
置26を介してエタノール濃度検出装置25の出力端に接続
されておりエタノール濃度設定装置31から与えられたエ
タノール設定濃度Y0 とエタノール濃度検出装置25から
与えられたエタノール検出濃度Yとの間でエタノール濃
度偏差Y1 =Y0 −Yを求めて出力するための減算装置
33と、減算装置33の出力端に入力端が接続されており減
算装置33から与えられたエタノール濃度偏差Y1 に応じ
後述の要領で基質供給補正量時間変化 (ここではグルコ
ース供給補正量時間変化) F1 *を求めて出力するための
グルコース供給補正量時間変化推論装置34と、基質供給
補正量時間変化推論装置 (ここではグルコース供給補正
量時間変化推論装置)34 の出力端に入力端が接続されて
おりグルコース供給補正量時間変化推論装置34から与え
られたグルコース供給補正量時間変化F1 *から基質供給
補正量 (ここではグルコース供給補正量) F1 を求めて
出力するための基質供給補正量算出装置 (ここではグル
コース供給補正量算出装置)35と、グルコース供給基準
量算出装置32およびグルコース供給補正量算出装置35の
出力端に第1,第2の入力端がそれぞれ接続されており
グルコース供給基準量算出装置32から与えられたグルコ
ース供給基準量F0 とグルコース供給補正量算出装置35
から与えられたグルコース供給補正量F1 とを互いに加
算し基質供給量 (ここではグルコース供給量) Fを求め
て出力するための加算装置36と、加算装置36の出力端に
入力端が接続されかつ第1,第2の出力端が基質溶液供
給ポンプ15および水酸化アンモニウム溶液供給ポンプ16
の制御端にそれぞれ接続されており加算装置36から与え
られたグルコース供給量Fに応じ基質供給制御信号 (こ
こではグルコース供給制御信号SG および水酸化アンモ
ニウム溶液供給制御信号SN)を求めてそれぞれ基質溶液
供給ポンプ15および水酸化アンモニウム溶液供給ポンプ
16の制御端に向け出力するための溶液供給制御信号発生
装置37とを、包有している。
【0040】(第1の実施例の作用)
【0041】次いで、図1ないし図6を参照しつつ、本
発明にかかる酵母培養装置の第1の実施例について、そ
の作用を詳細に説明する。
【0042】初期培養
【0043】制御装置30は、流加培養の開始に先立ち、
基質溶液供給ポンプ15および水酸化アンモニウム溶液供
給ポンプ16の制御端にそれぞれ適宜の溶液供給制御信号
を与えることにより、基質溶液保持タンク15A および水
酸化アンモニウム溶液保持タンク16A からそれぞれ基質
溶液供給管15B および水酸化アンモニウム溶液供給管16
B を介して基質溶液および水酸化アンモニウム溶液を供
給し、培養槽11に適当量の培養液Wを収容せしめる。
養槽11には、培養液Wすなわち基質溶液および水酸化ア
ンモニウム溶液の供給に先き立ち、あるいは培養液Wす
なわち基質溶液および水酸化アンモニウム溶液の供給の
のち、もしくは培養液Wすなわち基質溶液および水酸化
アンモニウム溶液の供給に並行して、適当量の酵母菌が
収容せしめられている。
【0044】培養槽11に適当量の培養液Wおよび酵母菌
が収容されたのち、空気供給ポンプ12が、始動され、空
気案内管12A を介して培養槽11に空気を供給し始める。
培養槽11に対する空気の供給量は、空気流量計12B によ
って確認しつつ空気供給ポンプ12を調節して適宜に設定
される。空気供給ポンプ12は、流加培養の終了まで連続
して動作せしめられる
【0045】培養槽11中の培養液Wの温度は、制御装置
30が、温度検出装置22によって検出され自動記録装置26
を介して受け取った結果 (すなわち温度検出信号ST )
に応じて、培養液Wの温度を所定の範囲に維持するよ
う、培養槽11に付設された加熱装置 (図示せず) および
冷却装置 (図示せず) を適宜に制御することによって管
理されている。
【0046】培養槽11中の培養液WのpHは、pH検出
装置23によって検出されpH検出信号SpHとして自動
記録装置26を介して制御装置30に与えられており、所定
範囲内に維持されるよう管理されている
【0047】培養槽11中の培養液Wの溶存酸素濃度は、
溶存酸素濃度検出装置24によって検出され溶存酸素濃
度検出信号SO として自動記録装置26を介して制御装置
30に与えられており、所定値以上に維持されるよう管理
されている
【0048】冷媒供給ポンプ14は、冷媒保持タンク14A
から冷媒供給管14B を介して培養槽11の上部に配設され
た排ガス案内装置13に対し適宜の速度で冷媒を供給する
よう管理されている。
【0049】攪拌装置17は、培養槽11の外部に配設され
たモータ17B を始動せしめて培養液W中の攪拌羽根17A
を矢印ωで示すように回転せしめることにより、培養液
Wを攪拌しており、所定値以上の攪拌強度が達成される
よう管理されている
【0050】ガス分析装置21は、排ガス案内装置13を介
して培養槽11から排出されてきた排ガス中の二酸化炭素
の濃度を検出し、検出結果を自動記録装置26を介して制
御装置30与えらている (二酸化炭素の濃度については
図6(a) 参照) 。ちなみに、ガス分析装置21は、所望に
より、排ガス案内装置13を介して培養槽11から排出され
てきた排ガス中の酸素の濃度を検出し、検出結果を自動
記録装置26を介して制御装置30に与えて利用してもよ
い。
【0051】上述の初期培養所定時間だけ実行されて
終了すると、自動制御による流加培養開始される
【0052】グルコース供給基準量F 0 の算出
【0053】制御装置30に包有されたエタノール濃度設
定装置31に、まず、所望のエタノール濃度 (すなわちエ
タノール濃度目標値;具体的には2000ppm)Y0 を設定す
る (図6(b) 参照) 。エタノール濃度設定装置31に設定
されたエタノール濃度目標値(すなわちエタノール設定
濃度) 0 は、グルコース供給基準量算出装置32に与え
られる。
【0054】グルコース供給基準量算出装置32は、エタ
ノール濃度設定装置31から与えられたエタノール設定濃
度Y0 に応じ、式1により適宜にグルコース供給基準量
0を算出して出力する (図6(c) 参照) 。式1では、
μ* がエタノール生成限界における酵母菌の比増殖速度
を示し、Ve が酵母菌の投入されたときの培養液の体積
(すなわち初期培養時の体積) を示し、Xe が酵母菌の
投入されたときの酵母菌の濃度 (すなわち初期菌体
度) を示し、Rが対基質菌体収率 (ここでは対グルコー
ス菌体収率) を示し、Zが供給培地 (すなわち基質溶
液) の基質濃度 (ここではグルコース濃度) を示し、か
つtが培養時間を示している。
【0055】
【式1】 F0 =μ*ee (expμ* t) /RZ
【0056】グルコース供給補正量時間変化F 1 * の推論
【0057】エタノール濃度検出装置25によって検出さ
れ自動記録装置26を介して制御装置30に与えられたエタ
ノール濃度 (“エタノール検出濃度”という) Yが減算
装置33に与えられると、減算装置33は、エタノール濃度
設定装置31から与えられたエタノール設定濃度Y0 から
エタノール検出濃度Yを減算してエタノール濃度偏差Y
1求めて出力し、グルコース供給補正量時間変化推論
装置34に与える (図6(b) 参照) 。
【0058】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、減算装置33からエタノール濃度偏差Y1 が与えられ
ると、内部で、その時間変化 (すなわちエタノール濃度
偏差時間変化) Y1 *を求める。
【0059】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、次いで、エタノール濃度偏差Y1 とエタノール濃度
偏差時間変化Y1 *を前件部としかつグルコース供給補正
量時間変化F1 *を後件部とした表1のファジィ規則f11
〜f17;・・・;f71〜f77に基づき、エタノール濃度偏差
1 およびエタノール濃度偏差時間変化Y1 *に応じてフ
ァジィ推論によりグルコース供給補正量時間変化F1 *
求める。
【0060】
【表1】
【0061】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
におけるファジィ推論は、たとえば、エタノール濃度偏
差Y1 が100ppmでかつエタノール濃度偏差時間変化Y1 *
が1000ppm/時であるとき、エタノール濃度偏差Y1 に関
する図3(a) に示したファジィ集合Aのメンバーシップ
関数NBA,NMA,NSA,ZRA,PSA,PMA,PBA
度 (すなわちグレード) とエタノール濃度偏差時間変
化Y1 *に関する図3(b) に示したファジィ集合Bのメン
バーシップ関数NBB,NMB,NSB,ZRB,PSB,PMB,
PBB適合度 (すなわちグレード) とを、図4(a)(b)
および表2のごとく求める。
【0062】
【表2】 (註) 数値は、適合度を示している。
【0063】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、そののち、ファジィ規則f11〜f17;・・・;f71〜f
77のそれぞれについて、エタノール濃度偏差Y1 に関す
る図3(a) に示したファジィ集合Aのメンバーシップ関
数NBA,NMA,NSA,ZRA,PSA,PMA,PBA適合
度 (すなわちグレード) とエタノール濃度偏差時間変化
1 *に関する図3(b) に示したファジィ集合Bのメンバ
ーシップ関数NBB,NMB,NSB,ZRB,PSB,PMB,P
B適合度 (すなわちグレード) とを比較し、そのう
ちの小さいものを表2に示したごとくグルコース供給補
正量時間変化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集
合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,P
C,PMC,PBC適合度 (すなわちグレード) とす
る。
【0064】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、更に、ファジィ規則f11〜f17;・・・;f71〜f77
関し、グルコース供給補正量時間変化F1 *に関する図3
(c)に示したファジィ集合Cの各メンバーシップ関数N
C,NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,PBC を、それぞ
れ、表2に示した適合度 (すなわちグレード) の位置で
切断した梯形状のメンバーシップ関数ZRC *44, PSC
*45, PSC *54, PMC *55に変形する (図4(c) 参照)
。ちなみに、適合度 (すなわちグレード) が0.0である
場合については、図4(c) に図示されていない。
【0065】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、上述によって作成された梯形状のメンバーシップ関
数ZRC *44, PSC *45, PSC *54, PMC *55で包囲され
たハッチング領域について図4(c) で示したごとく重心
を算出し、その横座標0.0017ppm をグルコース供給補正
量時間変化F1 *と推論し、グルコース供給補正量算出装
置35に向けて出力する。ここでは、グルコース供給補正
量時間変化F1 *とエタノール濃度偏差Y1 およびエタノ
ール濃度偏差時間変化Y1 *との間には、図5に示したご
とき相関関係がある。
【0066】グルコース供給補正量F 1 の算出
【0067】グルコース供給補正量算出装置35は、グル
コース供給補正量時間変化推論装置34から与えられたグ
ルコース供給補正量時間変化F1 *現時刻のグルコース
供給量F 1 に加算することにより、次時刻のグルコース
供給補正量F1 を算出する。
【0068】グルコース供給補正量算出装置35によって
求められたグルコース供給補正量F1 は、加算装置36に
よってグルコース供給基準量算出装置32から与えられた
グルコース供給基準量F0 加算され、グルコース供給
量Fとして溶液供給制御信号発生装置37に向け出力さ
れる (図6(c) 参照) 。
【0069】溶液供給制御信号S G ,S N の発生
【0070】溶液供給制御信号発生装置37は、グルコー
ス供給量Fが加算装置36から与えられると、グルコース
供給制御信号SG および水酸化アンモニウム溶液供給制
御信号SN を発生し、それぞれ基質溶液供給ポンプ15の
制御端および水酸化アンモニウム溶液供給ポンプ16の制
御端に与える。ちなみに、水酸化アンモニウム溶液供給
制御信号SN は、水酸化アンモニウム溶液供給ポンプ16
によって培養槽11に供給される水酸化アンモニウム溶液
中の“N”が重量比で基質溶液供給ポンプ15によって培
養槽11に供給される基質溶液中の“C”の1/20となる
よう決定されている。
【0071】溶液供給制御信号発生装置37は、加算装置
36から与えられたグルコース供給量Fが上限値Fmax
超えないようにするリミッタ装置(図示せず)を内蔵し
ている。これにより、培養槽11に対し基質溶液が過度に
供給されることを防止できる。
【0072】基質溶液および水酸化アンモニウム溶液の
供給
【0073】基質溶液供給ポンプ15および水酸化アンモ
ニウム溶液供給ポンプ16は、制御端に制御装置30に含ま
れた溶液供給制御信号発生装置37からグルコース供給制
御信号SG および水酸化アンモニウム溶液供給制御信号
N が与えられると、それぞれ動作せしめられ、基質溶
液保持タンク15A および水酸化アンモニウム溶液保持タ
ンク16A からグルコースを含む基質溶液および水酸化ア
ンモニウム溶液を培養槽11に向けて供給する。
【0074】培養終了
【0075】上述の要領でエタノール濃度検出装置25に
よって検出され自動記録装置26を介して制御装置30に与
えられたエタノール濃度 (すなわちエタノール検出濃
度) が、エタノール濃度設定装置31に設定されたエタノ
ール濃度目標値 (すなわちエタノール設定濃度) Y0
維持するよう制御が続けられ、所定時間の経過ののち
母菌の流加培養を終了する (図6(b) 参照) 。
【0076】(第2の実施例の構成)
【0077】また、図2および図7を参照しつつ、本発
明にかかる酵母培養装置の第2の実施例について、その
構成を詳細に説明する。
【0078】第2の実施例は、制御装置30に包有された
基質供給補正量時間変化推論装置 (ここではグルコース
供給補正量時間変化推論装置)34 に対し培養槽11中にお
ける培養状態を判定する目的で状態判定装置38が付設さ
れかつ後述の要領で動作するよう構成されていることを
除き、第1の実施例と実質的に同一の構成を有してい
る。それ故、ここでは、状態判定装置38の構成について
具体的に説明するのみで、その他の構成に関する具体的
な説明を省略する。
【0079】状態判定装置38は、第1ないし第の入力
端がそれぞれ減算装置33の出力端,エタノール濃度検出
装置25の出力端,ガス分析装置21の出力端,基質供給基
準量算出装置 (ここではグルコース供給基準量算出装
置)32 の出力端,グルコース供給補正量時間変化推論装
置34および基質供給補正量算出装置 (ここではグルコー
ス供給補正量算出装置)35 の出力端に接続されかつ出力
端が基質供給補正量時間変化推論装置 (ここではグルコ
ース供給補正量時間変化推論装置)34 の他の入力端に接
続されており、減算装置33から与えられたエタノール濃
度偏差Y1 の正負を判定し、かつグルコース供給基準量
算出装置32から与えられた基質供給基準量(ここではグ
ルコース供給基準量) F0 とグルコース供給補正量算出
装置35から与えられた基質供給補正量 (ここではグルコ
ース供給補正量) F1 とを比較し、かつグルコース供給
補正量時間変化推論装置34から与えられたグルコース供
給補正量時間変化F 1 * の正負を判定し、かつエタノール
濃度検出装置25から自動記録装置26を介して与えられた
エタノール検出濃度Yの時間変化 (すなわちエタノール
検出濃度時間変化Y*)を求めて所定範囲に属するか否か
を判定し、かつガス分析装置21から自動記録装置26を介
して与えられた二酸化炭素濃度の時間変化を求めて正負
を判定し、培養槽11中における培養状態の判定結果 (
11ないし図14では“状態”と示されている) に応じてグ
ルコース供給補正量時間変化推論装置34に対し基質供給
補正量時間変化 (ここではグルコース供給補正量時間変
化) F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集合Cのメ
ンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,PM
C,PBC に所定の重み係数 (たとえば図8に示したごと
き重み係数) を乗算せしめる
【0080】(第2の実施例の作用)
【0081】次いで、図2,図3および図7ないし図14
を参照しつつ、本発明にかかる酵母培養装置の第2の実
施例について、その作用を詳細に説明する。
【0082】初期培養
【0083】制御装置30は、流加培養の開始に先立ち、
第1の実施例と同様に、初期培養を所定時間だけ実行す
る。
【0084】初期培養が終了すると、第1の実施例と同
様に、自動制御による流加培養が開始される。
【0085】グルコース供給基準量F 0 の算出
【0086】制御装置30に包有されたエタノール濃度設
定装置31には、第1の実施例と同様に、所望のエタノー
ル濃度 (すなわちエタノール濃度目標値;具体的には30
00ppm)Y0 が設定される (図11(b) 参照) 。エタノール
濃度設定装置31に設定されたエタノール濃度目標値 (
なわちエタノール設定濃度) 0 は、第1の実施例と同
様に、グルコース供給基準量算出装置32に与えられる。
【0087】グルコース供給基準量算出装置32は、エタ
ノール濃度設定装置31から与えられたエタノール設定濃
度Y0 に応じ、第1の実施例と同様に、式1により適宜
にグルコース供給基準量F0 を算出して出力する (図11
(c) 参照) 。
【0088】グルコース供給補正量時間変化F 1 * の推論
【0089】エタノール濃度検出装置25によって検出さ
れ自動記録装置26を介して制御装置30に与えられたエタ
ノール濃度 (すなわちエタノール検出濃度) Yが減算装
置33に与えられると、減算装置33は、エタノール濃度設
定装置31から与えられたエタノール設定濃度Y0 からエ
タノール検出濃度Yを減算してエタノール濃度偏差Y1
を出力し、グルコース供給補正量時間変化推論装置34に
与える (図11(b) および図13(b) 参照) 。
【0090】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、減算装置33からエタノール濃度偏差Y1 が与えられ
ると、内部で、その時間変化 (すなわちエタノール濃度
偏差時間変化) Y1 *を求める (図13(c) 参照) 。
【0091】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、次いで、エタノール濃度偏差Y1 とエタノール濃度
偏差時間変化Y1 *を前件部としかつグルコース供給補正
量時間変化F1 *を後件部とした表3のファジィ規則g11
〜g17;・・・;g71〜g77に基づき、エタノール濃度偏差
1 およびエタノール濃度偏差時間変化Y1 *に応じてフ
ァジィ推論によりグルコース供給補正量時間変化F1 *
求める (図14(b) 参照) 。
【0092】
【表3】
【0093】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
におけるファジィ推論は、たとえば、エタノール濃度偏
差Y1 が1200ppm でかつエタノール濃度偏差時間変化Y
1 *が1000ppm/時であるとき、エタノール濃度偏差Y1
関する図3(a) に示したファジィ集合Aのメンバーシッ
プ関数NBA,NMA,NSA,ZRA,PSA,PMA,PBA
適合度 (すなわちグレード) とエタノール濃度偏差時間
変化Y1 *に関する図3(b) に示したファジィ集合Bのメ
ンバーシップ関数NBB,NMB,NSB,ZRB,PSB,PM
B,PBB適合度 (すなわちグレード) とを、図9(a)
(b)および表4のごとく求める。
【0094】
【表4】 (註) 数値は、適合度を示している。
【0095】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、そののち、ファジィ規則g11〜g17;・・・;g71〜g
77のそれぞれについて、エタノール濃度偏差Y1 に関す
る図3(a) に示したファジィ集合Aのメンバーシップ関
数NBA,NMA,NSA,ZRA,PSA,PMA,PBA適合
度 (すなわちグレード) とエタノール濃度偏差時間変化
1 *に関する図3(b) に示したファジィ集合Bのメンバ
ーシップ関数NBB,NMB,NSB,ZRB,PSB,PMB,P
B適合度 (すなわちグレード) とを比較し、そのう
ちの小さいものを表4に示したごとくグルコース供給補
正量時間変化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集
合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,P
C,PMC,PBC適合度 (すなわちグレード) とす
る。
【0096】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、更に、ファジィ規則g11〜g17;・・・;g71〜g77
関し、グルコース供給補正量時間変化F1 *に関する図3
(c)に示したファジィ集合Cの各メンバーシップ関数N
C,NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,PBC を、それぞ
れ、表4に示した適合度 (すなわちグレード) の位置で
切断した梯形状のメンバーシップ関数PSC *64, PMC
*65,PMC *74, PMC *75に変形する (図9(c) 参照)
。ちなみに、適合度 (すなわちグレード) が0.0である
場合については、図9(c) に図示されていない。
【0097】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、上述によって作成された梯形状のメンバーシップ関
数PSC *64, PMC *65,PMC *74, PMC *75で包囲され
たハッチング領域について図9(c) で示したごとく重心
を算出し、その横座標0.0034ppm をグルコース供給補正
量時間変化F1 *と推論し、グルコース供給補正量算出装
置35に向けて出力する。ここで、グルコース供給補正量
時間変化F1 *とエタノール濃度偏差Y1 およびエタノー
ル濃度偏差時間変化Y1 *との間には、図10に実施例2と
して示したごとき相関関係がある。
【0098】グルコース供給補正量F 1 の算出
【0099】グルコース供給補正量算出装置35は、グル
コース供給補正量時間変化推論装置34から与えられた
時刻のグルコース供給補正量時間変化 1 * から第1の実
施例と同様に、次時刻のグルコース供給補正量F1 を算
出する (図14(b)(c)参照) 。
【0100】グルコース供給補正量算出装置35によって
求められたグルコース供給補正量F1 は、加算装置36に
よってグルコース供給基準量算出装置32から与えられた
グルコース供給基準量F0 加算され、第1の実施例と
同様に、グルコース供給量Fとして溶液供給制御信号発
生装置37に向け出力される (図11(c) 参照) 。
【0101】溶液供給制御信号S G ,S N の発生
【0102】溶液供給制御信号発生装置37は、グルコー
ス供給量Fが加算装置36から与えられると、第1の実施
例と同様に、グルコース供給制御信号SG および水酸化
アンモニウム溶液供給制御信号SN を発生し、それぞれ
基質溶液供給ポンプ15の制御端および水酸化アンモニウ
ム溶液供給ポンプ16の制御端に与える。ちなみに、水酸
化アンモニウム溶液供給制御信号SN は、水酸化アンモ
ニウム溶液供給ポンプ16によって培養槽11に供給される
水酸化アンモニウム溶液中の“N”が重量比で基質溶液
供給ポンプ15によって培養槽11に供給される基質溶液中
の“C”の1/20となるよう決定されている。
【0103】溶液供給制御信号発生装置37は、加算装置
36から与えられたグルコース供給量Fが上限値Fmax
超えないようにするリミッタ装置(図示せず)を内蔵し
ている。これにより、培養槽11に対し基質溶液が過度に
供給されることを防止できる。
【0104】基質溶液および水酸化アンモニウム溶液の
供給
【0105】基質溶液供給ポンプ15および水酸化アンモ
ニウム溶液供給ポンプ16は、制御装置30に含まれた溶液
供給制御信号発生装置37からグルコース供給制御信号S
G および水酸化アンモニウム溶液供給制御信号SN が与
えられると、それぞれ動作せしめられ、第1の実施例と
同様に、基質溶液保持タンク15A および水酸化アンモニ
ウム溶液保持タンク16A からグルコースを含む基質溶液
および水酸化アンモニウム溶液を培養槽11に向けて供給
する。
【0106】培養状態の判定
【0107】上述によって酵母菌の培養が所定時間 (た
とえば15分間) だけ実行されたのち、培養槽11中の培養
液Wの培養状態 (図11ないし図14では単に“状態”と示
されている) が、グルコース供給補正量時間変化推論装
置34に付設された状態判定装置38によって判定される。
【0108】状態判定装置38は、(i) 減算装置33から与
えられた図3(b) のエタノール濃度偏差Y1 の正負を判
定し、(ii)グルコース供給補正量算出装置35から与えら
れた図14(c) のグルコース供給補正量F1 とグルコース
供給基準量算出装置32から与えられた図11(c) のグルコ
ース供給基準量F0 とを比較し、かつ(iii) グルコース
供給補正量時間変化F 1 * の正負を判定し、かつ(iv)エタ
ノール濃度検出装置25から自動記録装置26を介して与え
られた図11(b) のエタノール検出濃度Yの時間変化 (す
なわちエタノール検出濃度時間変化Y*)を求めてエタノ
ール検出濃度時間変化Y* が正であって1000ppm 未満で
あるか否かを判定し、かつ(v) エタノール検出濃度時間
変化Y* が負であって−1000ppm より大きいか否かを判
定し、かつ(vi)ガス分析装置21から自動記録装置26を介
して与えられた図12(b) の排ガス中の二酸化炭素濃度の
時間変化の正負を判定している。
【0109】状態判定装置38は、(i) 減算装置33から与
えられたエタノール濃度偏差Y1 が正であり、(ii)グル
コース供給補正量F1 がグルコース供給基準量F0 より
も大きく、かつ(iii) グルコース供給補正量時間変化F
1 * が正であり、かつ(iv)エタノール検出濃度時間変化Y
* が正であって1000ppm より小さく、(v) 排ガス中の二
酸化炭素濃度の時間変化が正である場合、培養槽11中の
培養液Wの培養状態を状態1と判定し、グルコース供給
補正量時間変化推論装置34に対し所定の重み係数 (たと
えば図8に示した重み係数) をそれぞれグルコース供給
補正量時間変化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ
集合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,
PSC,PMC,PBC に乗算して上述の動作を反復せしめ
る。
【0110】状態判定装置38は、(i) 減算装置33から与
えられたエタノール濃度偏差Y1 が負であり、(ii)グル
コース供給補正量F1 がグルコース供給基準量F0 より
も小さく、かつ(iii) グルコース供給補正量時間変化F
1 * が負であり、かつ(iv)エタノール検出濃度時間変化Y
* が負であって−1000ppm より大きく、かつ(v) 排ガス
中の二酸化炭素濃度の時間変化が負である場合、培養槽
11中の培養液Wの培養状態を状態2と判定し、グルコー
ス供給補正量時間変化推論装置34に対し所定の重み係数
(たとえば図8に示した重み係数) をそれぞれグルコー
ス供給補正量時間変化F1 *に関する図3(c) に示したフ
ァジィ集合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,
ZRC,PSC,PMC,PBC に乗算して上述の動作を反復
せしめる。
【0111】状態判定装置38は、培養槽11中の培養液W
の培養状態に関する判定結果が状態1,2でない場合
(すなわち状態Nである場合) 、グルコース供給補正量
時間変化推論装置34に対しグルコース供給補正量時間変
化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集合Cのメン
バーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,
PBC に重み係数を乗じることなく上述の動作をそのま
ま反復せしめる。
【0112】培養終了
【0113】上述の培養動作を反復し、エタノール濃度
検出装置25によって検出され自動記録装置26を介して制
御装置30に与えられたエタノール濃度 (すなわちエタノ
ール検出濃度) Yが、エタノール濃度設定装置31に設定
されたエタノール濃度目標値(すなわちエタノール設定
濃度) Y0 を維持するよう制御され続け、所定時間の経
過ののち第1の実施例と同様に、流加培養を終了する
(図11(b) 参照) 。
【0114】(第3の実施例の構成)
【0115】加えて、図2および図7を参照しつつ、本
発明にかかる酵母培養装置の第3の実施例について、そ
の構成を詳細に説明する。
【0116】第3の実施例は、制御装置30に包有された
基質供給補正量時間変化推論装置 (ここではグルコース
供給補正量時間変化推論装置)34 に対し培養槽11中の培
養液の培養状態を判定する目的で状態判定装置38が付設
されかつ後述の要領で動作するよう構成されていること
を除き、第1,第2の実施例と実質的に同一の構成を有
している。それ故、ここでは、状態判定装置38の構成
ついて具体的に説明するのみで、その他の構成に関する
説明を省略する。
【0117】状態判定装置38は、第1ないし第の入力
端がそれぞれ減算装置33の出力端,エタノール濃度検出
装置25の出力端,ガス分析装置21の出力端,基質供給基
準量算出装置 (ここではグルコース供給基準量算出装
置)32 の出力端,グルコース供給補正量時間変化推論装
置34および基質供給補正量算出装置 (ここではグルコー
ス供給補正量算出装置)35 の出力端に接続されかつ出力
端が基質供給補正量時間変化推論装置 (ここではグルコ
ース供給補正量時間変化推論装置)34 の他の入力端に接
続されており、減算装置33から与えられたエタノール濃
度偏差Y1 の正負を判定し、かつグルコース供給基準量
算出装置32から与えられた基質供給基準量(ここではグ
ルコース供給基準量) F0 とグルコース供給補正量算出
装置35から与えられた基質供給補正量 (ここではグルコ
ース供給補正量) F1 とを比較し、かつグルコース供給
補正量時間変化推論装置34から与えられたグルコース供
給補正量時間変化F 1 * の正負を判定し、かつエタノール
濃度検出装置25から自動記録装置26を介して与えられた
エタノール検出濃度Yの時間変化 (すなわちエタノール
検出濃度時間変化Y*)を求めて所定範囲に属するか否か
を判定し、かつガス分析装置21から自動記録装置26を介
して与えられた二酸化炭素濃度の時間変化を求めて正負
を判定し、培養槽11中の培養液Wの培養状態の判定結果
(図16ないし図19では単に“状態”と示している) に応
じてグルコース供給補正量時間変化推論装置34に対し基
質供給補正量時間変化 (ここではグルコース供給補正量
時間変化) F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集合
Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PS
C,PMC,PBC を表5もしくは表7に示したごとく平行
移動させかつ平行移動させたメンバーシップ関数NBC,
NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,PBC に所定の重み係
数 (たとえば図8に示したごとき重み係数) を乗算して
利用せしめ、あるいはグルコース供給補正量時間変化F
1 *に関する図3(c)に示したファジィ集合Cのメンバー
シップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,PB
C をそのまま (すなわち平行移動ならびに重み係数の乗
算を施すことなく) 利用せしめる。
【0118】(第3の実施例の作用)
【0119】次いで、図2,図3,図7ないし図10およ
び図15ないし図19を参照しつつ、本発明にかかる酵母培
養装置の第3の実施例について、その作用を詳細に説明
する。
【0120】初期培養
【0121】制御装置30は、流加培養の開始に先立ち、
第1,第2の実施例と同様に、初期培養を所定時間だけ
実行する。
【0122】初期培養が終了すると、第1,第2の実施
例と同様に、流加培養が開始される。
【0123】グルコース供給基準量F 0 の算出
【0124】制御装置30に包有されたエタノール濃度設
定装置31には、第1,第2の実施例と同様に、所望のエ
タノール濃度 (すなわちエタノール濃度目標値;具体的
には7000ppm)Y0 が設定される (図16(b) 参照) 。エタ
ノール濃度設定装置31に設定されたエタノール濃度目標
値 (すなわちエタノール設定濃度) Y0 は、第1,第2
の実施例と同様に、グルコース供給基準量算出装置32に
与えられる。
【0125】グルコース供給基準量算出装置32は、エタ
ノール濃度設定装置31から与えられたエタノール設定濃
度Y0 に応じ、第1,第2の実施例と同様に、式1によ
り適宜にグルコース供給基準量F0 を算出して出力する
(図16(c) 参照) 。
【0126】グルコース供給補正量時間変化F 1 * の推論
【0127】エタノール濃度検出装置25によって検出さ
れ自動記録装置26を介して制御装置30に与えられたエタ
ノール濃度 (“エタノール検出濃度”という) Yが減算
装置33に与えられると、減算装置33は、エタノール濃度
設定装置31から与えられたエタノール設定濃度Y0 から
エタノール検出濃度Yを減算してエタノール濃度偏差Y
1 を出力し、グルコース供給補正量時間変化推論装置34
に与える (図16(b) および図18(b) 参照) 。
【0128】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、減算装置33からエタノール濃度偏差Y1 が与えられ
ると、内部で、その時間変化 (すなわちエタノール濃度
偏差時間変化) Y1 *を求める (図18(c) 参照) 。
【0129】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、次いで、エタノール濃度偏差Y1 とエタノール濃度
偏差時間変化Y1 *を前件部としかつグルコース供給補正
量時間変化F1 *を後件部とした表3のファジィ規則g11
〜g17;・・・;g71〜g77に基づき、エタノール濃度偏差
1 およびエタノール濃度偏差時間変化Y1 *に応じてフ
ァジィ推論によりグルコース供給補正量時間変化F1 *
求める (図19(b) 参照) 。
【0130】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
におけるファジィ推論は、たとえば、エタノール濃度偏
差Y1 が1200ppm でかつエタノール濃度偏差時間変化Y
1 *が1000ppm/時であるとき、エタノール濃度偏差Y1
関する図3(a) に示したファジィ集合Aのメンバーシッ
プ関数NBA,NMA,NSA,ZRA,PSA,PMA,PBA
適合度 (すなわちグレード) とエタノール濃度偏差時間
変化Y1 *に関する図3(b) に示したファジィ集合Bのメ
ンバーシップ関数NBB,NMB,NSB,ZRB,PSB,PM
B,PBB適合度 (すなわちグレード) とを、図9(a)
(b)および表4のごとく求める。
【0131】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、そののち、ファジィ規則g11〜g17;・・・;g71〜g
77のそれぞれについて、エタノール濃度偏差Y1 に関す
る図3(a) に示したファジィ集合Aのメンバーシップ関
数NBA,NMA,NSA,ZRA,PSA,PMA,PBA適合
度 (すなわちグレード) とエタノール濃度偏差時間変化
1 *に関する図3(b) に示したファジィ集合Bのメンバ
ーシップ関数NBB,NMB,NSB,ZRB,PSB,PMB,P
B適合度 (すなわちグレード) とを比較し、そのう
ちの小さいものを表4に示したごとくグルコース供給補
正量時間変化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集
合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,P
C,PMC,PBC適合度 (すなわちグレード) とす
る。
【0132】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、更に、ファジィ規則g11〜g17;・・・;g71〜g77
関し、グルコース供給補正量時間変化F1 *に関する図3
(c);・・・;g71〜g77に関し、グルコース供給補正量時
間変化F1 *に関する図3(c)に示したファジィ集合Cの
各メンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,
PMC,PBC を、それぞれ、表4に示した適合度 (すな
わちグレード) の位置で切断した梯形状のメンバーシッ
プ関数PSC *64, PMC *65,PMC *74, PMC *75に変形
する (図9(c) 参照) 。ちなみに、適合度 (すなわちグ
レード) が0.0である場合については、図9(c) に図示
されていない。
【0133】グルコース供給補正量時間変化推論装置34
は、上述によって作成された梯形状のメンバーシップ関
数PSC *64, PMC *65,PMC *74, PMC *75で包囲され
たハッチング領域について図9(c) で示したごとく重心
を算出し、その横座標0.0034ppm をグルコース供給補正
量時間変化F1 *と推論し、グルコース供給補正量算出装
置35に向けて出力する。ここで、グルコース供給補正量
時間変化F1 *とエタノール濃度偏差Y1 およびエタノー
ル濃度偏差時間変化Y1 *との間には、図10に実施例3と
して示したごとき相関関係がある。
【0134】グルコース供給補正量F 1 の算出
【0135】グルコース供給補正量算出装置35は、グル
コース供給補正量時間変化推論装置34から与えられた
時刻グルコース供給補正量時間変化F1 * から第1,第2
の実施例と同様に、次時刻のグルコース供給補正量F1
を算出する (図19(b)(c)参照) 。
【0136】グルコース供給補正量算出装置35によって
求められたグルコース供給補正量F1 は、加算装置36に
よってグルコース供給基準量算出装置32から与えられた
グルコース供給基準量F0 加算され、第1,第2の実
施例と同様に、グルコース供給量Fとして溶液供給制御
信号発生装置37に向け出力される (図16(c) 参照)。
【0137】溶液供給制御信号S G ,S N の発生
【0138】溶液供給制御信号発生装置37は、グルコー
ス供給量Fが加算装置36から与えられると、第1,第2
の実施例と同様に、グルコース供給制御信号SG および
水酸化アンモニウム溶液供給制御信号SN を発生し、そ
れぞれ基質溶液供給ポンプ15の制御端および水酸化アン
モニウム溶液供給ポンプ16の制御端に与える。ちなみ
に、水酸化アンモニウム溶液供給制御信号SN は、水酸
化アンモニウム溶液供給ポンプ16によって培養槽11に供
給される水酸化アンモニウム溶液中の“N”が重量比で
基質溶液供給ポンプ15によって培養槽11に供給される基
質溶液中の“C”の1/20となるよう決定されている。
【0139】溶液供給制御信号発生装置37は、加算装置
36から与えられたグルコース供給量Fが上限値Fmax
超えないようにするリミッタ装置(図示せず)を内蔵し
ている。これにより、培養槽11に対し基質溶液が過度に
供給されることを防止できる。
【0140】基質溶液および水酸化アンモニウム溶液の
供給
【0141】基質溶液供給ポンプ15および水酸化アンモ
ニウム溶液供給ポンプ16は、制御装置30に含まれた溶液
供給制御信号発生装置37からグルコース供給制御信号S
G および水酸化アンモニウム溶液供給制御信号SN が与
えられると、それぞれ動作せしめられ、第1,第2の実
施例と同様に、基質溶液保持タンク15A および水酸化ア
ンモニウム溶液保持タンク16A からグルコースを含む基
質溶液および水酸化アンモニウム溶液を培養槽11に向け
て供給する。
【0142】培養状態の判定
【0143】上述によって酵母菌の培養が所定時間 (た
とえば15分間) だけ実行されたのち、培養槽11中の培養
液Wの培養状態 (図15ないし図19では単に“状態”と示
されている) が、グルコース供給補正量時間変化推論装
置34に付設された状態判定装置38によって判定される。
【0144】状態判定装置38は、(i) 減算装置33から与
えられた図18(b) のエタノール濃度偏差Y1 の正負を判
定し、(ii)グルコース供給補正量算出装置35から与えら
れた図19(c) のグルコース供給補正量F1 とグルコース
供給基準量算出装置32から与えられた図16(c) のグルコ
ース供給基準量F0 とを比較し、かつ(iii) グルコース
供給補正量時間変化F 1 * の正負を判定し、かつ(iv)エタ
ノール濃度検出装置25から自動記録装置26を介して与え
られた図16(b) のエタノール検出濃度Yの時間変化 (す
なわちエタノール検出濃度時間変化Y*)を求めてエタノ
ール検出濃度時間変化Y* が正であって1000ppm 未満で
あるか否かを判定し、かつ(v) エタノール検出濃度時間
変化Y* が負であって−1000ppm より大きいか否かを判
定し、かつ(vi)ガス分析装置21から自動記録装置26を介
して与えられた図17(b) の排ガス中の二酸化炭素濃度の
時間変化の正負を判定している。
【0145】状態判定装置38は、(i) 減算装置33から与
えられたエタノール濃度偏差Y1 が正であり、(ii)グル
コース供給補正量F1 がグルコース供給基準量F0 より
も大きく、かつ(iii) グルコース供給補正量時間変化F
1 * が正であり、かつ(iv)エタノール検出濃度時間変化Y
* が正であって1000ppm より小さく、(v) 排ガス中の二
酸化炭素濃度の時間変化が正である場合、培養槽11中の
培養液Wの培養状態を状態1と判定し、グルコース供給
補正量時間変化推論装置34に対しグルコース供給補正量
時間変化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集合C
のメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,
PMC,PBC を表5に示したごとく1つずつ平行移動せ
しめかつ平行移動せしめたメンバーシップ関数NBC,N
C,NSC,ZRC,PSC,PMC,PBC にそれぞれ所定の
重み係数 (たとえば図8に示した重み係数) を乗算して
上述の動作を反復せしめる。このとき、表4は、表6の
ごとく変形される。ここでは、エタノール濃度偏差Y1
およびエタノール濃度偏差時間偏差Y1 *がそれぞれ1200
ppm および1000ppm/時とされているので、表6は、表4
と同一であり、図9(a) 〜(c) を参照すればよい。ちな
みに、表5および表6では、ファジィ規則g11〜g17
・・・;g71〜g77が、混乱を避ける目的で、ファジィ規則
11〜h17;・・・;h71〜h77と示されている。
【0146】
【表5】
【0147】
【表6】 (註) 数値は、適合度を示している。
【0148】状態判定装置38は、(i) 減算装置33から与
えられたエタノール濃度偏差Y1 が負であり、(ii)グル
コース供給補正量F1 がグルコース供給基準量F0 より
も小さく、かつ(iii) グルコース供給補正量時間変化F
1 * が負であり、かつ(iv)エタノール検出濃度時間変化Y
* が負であって−1000ppm より大きく、かつ(v) 排ガス
中の二酸化炭素濃度の時間変化が負である場合、培養槽
11中の培養液Wの培養状態を状態2と判定し、グルコー
ス供給補正量時間変化推論装置34に対しグルコース供給
補正量時間変化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ
集合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,
PSC,PMC,PBC を表7に示したごとく1つずつ平行
移動せしめかつ平行移動せしめたメンバーシップ関数N
C,NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,PBC にそれぞれ
所定の重み係数 (たとえば図8に示した重み係数) を乗
算して上述の動作を反復せしめる。このとき、表4は、
表8のごとく変形される。ここでは、エタノール濃度偏
差Y1 およびエタノール濃度偏差時間偏差Y1 *がそれぞ
れ1200ppm および3000ppm/時とされているので、図9
(a) 〜(c) に代え、図15(a) 〜(c) を参照すればよい。
グルコース供給補正量時間変化F1 *は、上述から明らか
なように、0.00725 リットル/時と求められる。ちなみ
に、表7および表8では、ファジィ規則g11〜g17;・・
・;g71〜g77が、混乱を避ける目的で、ファジィ規則k
11〜k17;・・・;k71〜k77と示されている。
【0149】
【表7】
【0150】
【表8】 (註) 数値は、適合度を示している。
【0151】状態判定装置38は、培養槽11中の培養液W
の培養状態に関する判定結果が状態1,2でない場合
(すなわち状態Nである場合) 、グルコース供給補正量
時間変化推論装置34に対しグルコース供給補正量時間変
化F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集合Cのメン
バーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,PMC,
PBC に平行移動ならびに重み係数の乗算することなく
上述の動作をそのまま反復せしめる。
【0152】培養終了
【0153】上述の培養動作を反復し、エタノール濃度
検出装置25によって検出され自動記録装置26を介して制
御装置30に与えられたエタノール濃度 (すなわちエタノ
ール検出濃度) Yが、エタノール濃度設定装置31に設定
されたエタノール濃度目標値(すなわちエタノール設定
濃度) Y0 を維持するよう制御され続け、所定時間の経
過ののち第1,第2の実施例と同様に、流加培養を終了
する (図16(b) 参照)。
【0154】(変形例)
【0155】なお、上述では、状態判定装置38が培養槽
11中の培養液Wの培養状態を判定し判定結果に応じて基
質供給補正量時間変化推論装置 (ここではグルコース供
給補正量時間変化推論装置)34 に対し、(i) 基質供給補
正量時間変化 (ここではグルコース供給補正量時間変
化) F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集合Cのメ
ンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,PM
C,PBC に所定の重み係数を乗算せしめ、もしくは(ii)
基質供給補正量時間変化 (ここではグルコース供給補正
量時間変化) F1 *に関する図3(c) に示したファジィ集
合Cのメンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,P
C,PMC,PBC を平行移動しかつ平行移動したそのメ
ンバーシップ関数NBC,NMC,NSC,ZRC,PSC,PM
C,PBC に所定の重み係数を乗算せしめる場合について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、状態判定装置が培養槽中の培養液の培養状態を判定
した結果に応じて基質供給補正量時間変化推論装置 (こ
こではグルコース供給補正量時間変化推論装置) に対し
上述の(i)(ii) の処理を選択して実行せしめる場合も
包摂している。
【0156】また、上述では、前件部に含まれたファジ
ィ集合のうちメンバーシップ関数の適合度が小さいもの
を選択し、選択されたファジィ集合のメンバーシップ関
数の適合度で後件部のファジィ集合のメンバーシップ関
数を梯形状に切断するファジィ推論を採用しているが、
本発明は、これに限定されるものではなく、前件部のフ
ァジィ集合のメンバーシップ関数の適合度を互いに乗算
した結果を後件部のファジィ集合のメンバーシップ関数
に乗算するファジィ推論などの周知のファジィ推論を採
用してもよい。
【0157】更に、上述では、ファジィ集合が7つのメ
ンバーシップ関数を含む場合を例示しているが、本発明
は、これに限定されるものではなく、ファジィ集合が3
つのメンバーシップ関数もしくは5つのメンバーシップ
関数などの所望数のメンバーシップ関数を含む場合を、
包摂している。
【0158】
【発明の効果】上述より明らかなように、本発明にかか
る第1の酵母培養装置は、[問題点の解決手段]の欄に
第1の解決手段として明示したごとく構成されているの
で、 (i) エタノール設定濃度とエタノール検出濃度との間
の偏差に基づく基質供給基準量の修正を適切化できる効
果を有し、ひいては (ii) エタノール検出濃度がエタノール設定濃度から極
端に乖離することを抑制できる効果を有し、また (iii) エタノール副生率を制御できる効果を有する。
【0159】また、本発明にかかる第2の酵母培養装置
は、[問題点の解決手段]の欄に第2の解決手段として
明示したごとく構成されているので、 (i) エタノール設定濃度とエタノール検出濃度との間
の初期偏差が大きい場合にあっても基質供給基準量の修
正を適切化できる効果を有し、ひいては (ii) エタノール検出濃度がエタノール設定濃度から極
端に乖離することを一層抑制できる効果を有し、また (iii) エタノール副生率を一層制御できる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる酵母培養装置の第1の実施例を
示すためのブロック回路図である。
【図2】図1に示した第1の実施例および図7に示した
第2,第3の実施例の全体を共通に示すための構成図で
ある。
【図3】図1に示した第1の実施例および図7に示した
第2,第3の実施例の動作を説明するためのグラフであ
る。
【図4】図1に示した第1の実施例の動作を説明するた
めのグラフである。
【図5】図1に示した第1の実施例の動作を説明するた
めのグラフである。
【図6】図1に示した第1の実施例の動作を説明するた
めのグラフである。
【図7】本発明にかかる酵母培養装置の第2,第3の実
施例を共通に示すためのブロック回路図である。
【図8】図7に示した第2,第3の実施例の動作を説明
するためのグラフである。
【図9】図7に示した第2,第3の実施例の動作を説明
するためのグラフである。
【図10】図1に示した第1の実施例および図7に示し
た第2,第3の実施例の動作を説明するためのグラフで
ある。
【図11】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図12】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図13】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図14】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図15】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図16】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図17】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図18】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図19】図7に示した第3の実施例の動作を説明する
ためのグラフである。
【図20】従来例の動作を説明するためのグラフであ
る。
【図21】図20に示した従来例の動作を説明するための
グラフである。
【符号の説明】10・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 酵母培養装置 11・・・・・・・・・・・・・・・・培養槽 12・・・・・・・・・・・・・・・・空気供給ポンプ 12A ・・・・・・・・・・・・空気案内管 12B ・・・・・・・・・・・・空気流量計 13・・・・・・・・・・・・・・・・排ガス案内装置 14・・・・・・・・・・・・・・・・冷媒供給ポンプ 14A ・・・・・・・・・・・・冷媒保持タンク 14B ・・・・・・・・・・・・冷媒供給管 15・・・・・・・・・・・・・・・・基質溶液供給ポンプ 15A ・・・・・・・・・・・・基質溶液保持タンク 15B ・・・・・・・・・・・・基質溶液供給管 16・・・・・・・・・・・・・・・・水酸化アンモニウム溶液供給ポンプ 16A ・・・・・・・・・・・・水酸化アンモニウム溶液保持タンク 16B ・・・・・・・・・・・・水酸化アンモニウム溶液供給管 17・・・・・・・・・・・・・・・・攪拌装置 17A ・・・・・・・・・・・・攪拌羽根 17B ・・・・・・・・・・・・モータ 21・・・・・・・・・・・・・・・・ガス分析装置 22・・・・・・・・・・・・・・・・温度検出装置 22A ・・・・・・・・・・・・検出端子 23・・・・・・・・・・・・・・・・pH検出装置 23A ・・・・・・・・・・・・検出端子 24・・・・・・・・・・・・・・・・酸素濃度検出装置 24A ・・・・・・・・・・・・検出端子 25・・・・・・・・・・・・・・・・エタノール濃度検出装置 25A ・・・・・・・・・・・・検出端子 26・・・・・・・・・・・・・・・・自動記録装置30・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 制御装置 31・・・・・・・・・・・・・・・・エタノール濃度設定装置 32・・・・・・・・・・・・・・・・グルコース供給基準量算出装置 33・・・・・・・・・・・・・・・・減算装置 34・・・・・・・・・・・・・・・・グルコース供給補正量時間変化推論
装置 35・・・・・・・・・・・・・・・・グルコース供給供給補正量算出装置 36・・・・・・・・・・・・・・・・加算装置 37・・・・・・・・・・・・・・・・溶液供給制御信号発生装置 38・・・・・・・・・・・・・・・・状態判定装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−103169(JP,A) 特開 昭53−124676(JP,A) 特開 昭57−144978(JP,A) 特開 昭60−91979(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基質溶液供給手段によって基質溶液を供給
    しつつ培養槽の培養液中で酵母菌を培養せしめてなる半
    回分式の酵母培養装置において、 (a) 培養槽中で副生されるエタノールの濃度の目標値Y
    0 を設定してエ タノール設定濃度Y 0 として出力するた
    めのエタノール濃度設定装置(31)と、 (b) エタノール濃度設定装置(31)から与えられたエタノ
    ール設定濃度Y0 に応じて基質供給基準量F0 を算出す
    るための基質供給基準量算出装置(32)と、 (c) エタノール濃度設定装置(31)から与えられた設定さ
    れたエタノール設定濃度Y0 からエタノール濃度検出装
    (25)によって培養槽中のエタ ノールの濃度を検出して
    得られたエタノール検出濃度Yを減算してエタノール濃
    度偏差Y1 を求めるための減算装置(33)と、 (d) 減算装置(33)によって求められたエタノール濃度偏
    差Y1 からエタノール濃度偏差時間変化Y1 *を求め、エ
    タノール濃度偏差Y1 に関するファジィ集合とエタノー
    ル濃度偏差時間変化Y1 *に関するファジィ集合と基質供
    給補正量時間変化F1 *に関するファジィ集合との間で成
    立するファジィ規則に基づき、エタノール濃度偏差Y1
    とエタノール濃度偏差時間変化Y1 *とに応じ、ファジィ
    推論によって基質供給補正量時間変化F1 *を求めるため
    の基質供給補正量時間変化推論装置(34)と、 (e) 基質供給補正量時間変化推論装置(34)によって求め
    られた基質供給補正量時間変化F1 * から基質供給補正量
    1 を求めるための基質供給補正量算出装置(35)と、 (f) 基質供給基準量算出装置(32)によって求められ
    質供給基準量F0 と基質供給補正量算出装置(35)によっ
    て求められた基質供給補正量F1 とを互いに加算して基
    質供給量Fを求めるための加算装置(36)と、 (g) 加算装置(36)によって求められた基質供給量Fに応
    じて溶液供給制御信号を発生し基質溶液供給手段の制
    御端に与えるための溶液供給制御信号発生装置(37)とを
    備えてなることを特徴とする酵母培養装置。
  2. 【請求項2】基質溶液供給手段によって基質溶液を供給
    しつつ培養槽の培養液中で酵母菌を培養せしめてなる半
    回分式の酵母培養装置において、 (a) 培養槽中で副生されるエタノールの濃度の目標値Y
    0 を設定してエ タノール設定濃度Y 0 として出力するた
    めのエタノール濃度設定装置(31)と、 (b) エタノール濃度設定装置(31)から与えられた設定さ
    れたエタノール設定濃度Y0 に応じて基質供給基準量F
    0 を算出するための基質供給基準量算出装置(32)と、 (c) エタノール濃度設定装置(31)から与えられた設定さ
    れたエタノール設定濃度Y0 からエタノール濃度検出装
    (25)によって培養槽中のエタ ノールの濃度を検出して
    得られたエタノール検出濃度Yを減算してエタノール濃
    度偏差Y1 を求めるための減算装置(33)と、 (d) 減算装置(33)によって求められたエタノール濃度偏
    差Y1 からエタノール濃度偏差時間変化Y1 *を求め、エ
    タノール濃度偏差Y1 に関するファジィ集合とエタノー
    ル濃度偏差時間変化Y1 *に関するファジィ集合と基質供
    給補正量時間変化F1 *に関するファジィ集合との間で成
    立するファジィ規則に基づき、エタノール濃度偏差Y1
    とエタノール濃度偏差時間変化Y1 *とに応じ、ファジィ
    推論によって基質供給補正量時間変化F1 *を求めるため
    の基質供給補正量時間変化推論装置(34)と、 (e) 基質供給補正量時間変化推論装置(34)によって求め
    られた基質供給補正量時間変化F1 * から基質供給補正量
    1 を求めるための基質供給補正量算出装置(35)と、 (f) 基質供給基準量算出装置(32)によって求められ
    質供給基準量F0 と基質供給補正量算出装置(35)によっ
    て求められた基質供給補正量F1 とを互いに加算して基
    質供給量Fを求めるための加算装置(36)と、 (g) 加算装置(36)によって求められた基質供給量Fに応
    じて溶液供給制御信号を発生し基質溶液供給手段の制御
    端に与えるための溶液供給制御信号発生装置(37)と、 (h) 減算装置(33)によって求められたエタノール濃度偏
    差Y1 の正負を判定し、かつ基質供給基準量算出装置(3
    2)によって求められた基質供給基準量F0 と基質供給補
    正量算出装置(35)によって求められた基質供給補正量F
    1 とを比較し、かつ基質供給補正量時間変化推論装置(3
    4)によって求められた基質供給補正量時間変化F 1 * の正
    負を判定し、かつエタノール濃度検出装置(25)によって
    検出されたエタノール検出濃度の時間変化を求めて所
    定範囲に属するか否かを判定し、かつガス分析装置(2 1)
    によって検出された培養槽からの排ガス中の二酸化炭素
    濃度の時間変化を求めて正負を判定することにより、
    養槽中の培養液の培養状態を判定し、培養状態の判定結
    に応じて供給供給補正量時間変化推論装置(34)で利用
    されている基質供給補正量時間変化F1 *に関するファジ
    ィ集合のメンバーシップ関数に所定の重み係数を乗算せ
    しめ、および/または、培養状態の判定結果に応じて基
    質供給補正量時間変化推論装置(34)で利用されている基
    質供給補正量時間変化F1 *に関するファジィ集合のメン
    バーシップ関数を平行移動しかつ平行移動したメンバー
    シップ関数に所定の重み係数を乗算せしめるための状態
    判定装置(38)とを備えてなることを特徴とする酵母培養
    装置。
JP34206591A 1991-11-29 1991-11-29 酵母培養装置 Expired - Fee Related JPH0779679B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34206591A JPH0779679B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 酵母培養装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34206591A JPH0779679B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 酵母培養装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05153963A JPH05153963A (ja) 1993-06-22
JPH0779679B2 true JPH0779679B2 (ja) 1995-08-30

Family

ID=18350889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34206591A Expired - Fee Related JPH0779679B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 酵母培養装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0779679B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05153963A (ja) 1993-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yamuna Rani et al. Control of fermenters–a review
JP3557528B2 (ja) 微生物の電気化学的濃化培養方法、並びに有機物質およびbod分析用バイオセンサー
CN115959933B (zh) 一种好氧堆肥智能控制方法及系统
Patel et al. Nonlinear adaptive control of microbial fuel cell with two species in a single chamber
US20070207538A1 (en) Operation controller of culture tank
CN119324238B (zh) 一种液流电池析气副反应实时监测方法及系统
JPH0779679B2 (ja) 酵母培養装置
Jerono et al. Moment-based Kalman filter design for cell population balance models in batch fermentation processes
JP3603182B2 (ja) 排水処理プロセスシミュレータ
Franzén et al. Use of the inlet gas composition to control the respiratory quotient in microaerobic bioprocesses
JPH0654678A (ja) 微生物の自動流加培養法
Nihtilä et al. Real-time growth estimation in batch fermentation
KR20060092660A (ko) 퍼지제어를 이용한 하·폐수 처리장의 자동제어장치 및 방법
CN113419432B (zh) 一种基于动态矩阵控制算法的污水处理系统精准加药方法
JP3260538B2 (ja) 制御装置
EP1780286B1 (en) Bacterium counting method, bacterium counter, and cell used for the counter
CN115093953A (zh) 生物反应器溶氧控制系统及控制方法
JP4208154B2 (ja) Bod測定方法および装置
JPS5945872A (ja) 微生物培養法とその装置
EP0371490A1 (en) Measuring apparatus of two components using enzyme electrodes and the measuring method thereof
Lee Feedback optimization of fed-batch baker's yeast fermentation
Abadli et al. Generic model control of an Escherichia coli fed-batch culture
Reyman Modelling and control of fed-batch fermentation of bakers' yeast
Mahjoub et al. Fuzzy control of baker's yeast fed-batch bioprocess: a robustness study
Akay et al. Discrete system identification and self-tuning control of dissolved oxygen concentration in a stirred reactor

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees