JPH0779654B2 - トマト加工品の製造方法 - Google Patents

トマト加工品の製造方法

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JPH0779654B2
JPH0779654B2 JP61137021A JP13702186A JPH0779654B2 JP H0779654 B2 JPH0779654 B2 JP H0779654B2 JP 61137021 A JP61137021 A JP 61137021A JP 13702186 A JP13702186 A JP 13702186A JP H0779654 B2 JPH0779654 B2 JP H0779654B2
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tomato
carbon dioxide
tomato paste
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liquefied carbon
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佳隆 尾平
恵一 谷口
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Kagome Co Ltd
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Kagome Co Ltd
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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はトマト加工品の製造方法に関する。
トマトジュース、トマトピューレ、トマトケチャップ等
のトマト加工品が広く利用されている。これらのトマト
加工品は、生トマトから直接に製造されることもある
が、生トマトは季節性を帯び、一時に大量に収穫される
ため、該生トマトを一旦一次加工品としてのトマトペー
ストに加工して貯蔵しておき、必要の都度、該トマトペ
ーストを水希釈して還元することにより二次加工品とし
て製造されることも多い。
ところで、一次加工品としてのトマトペーストは、生ト
マトから種子や表皮等を除去して得られるトマト汁を5
〜6倍程度に濃縮したものであるが、該濃縮には通常、
工業上の適用性(特に経済性)を考慮しつつ、トマト本
来の成分乃至香味をできるだけ損なわないようにするた
め、各種蒸発缶形式の真空加熱蒸発が採用されている。
しかし、かかる濃縮手段によっても実際には、濃縮時に
ジメチルサルファイドやリナロール等が副生し、これら
によってトマトペーストに加熱香気が付加され、該加熱
香気が結局は、そのようなトマトペーストから製造され
る二次加工品としての前記したようなトマト加工品の品
質すなわち生トマトの新鮮な香気を最も重要な項目の一
つとする品質に悪影響を及ぼしている。
本発明は、上記のような加熱香気を除去して新鮮な香気
を有する二次加工品としてのトマト加工品を製造する方
法に関するものである。
〈従来の技術、その問題点〉 従来、一次加工品であるトマトペーストから加熱香気を
除去して、該トマトペーストから新鮮な香気を有する二
次加工品としてのトマト加工品を製造するという方法は
提案されていない。専ら、工業上の適用性を考慮しつ
つ、加熱香気の副生をできるだけ抑制するトマトペース
トの濃縮手段に注意が払われているだけである。勿論、
かかる注意はそれ自体重要ではあるが、実際には前述し
たように、工業上の適用性を満足するどのような真空加
熱蒸発による濃縮手段によっても、該濃縮手段では加熱
香気の副生を充分に抑制することができず、そのような
トマトペーストから二次加工品としてのトマト加工品を
製造すると、該トマト加工品の香気がそれだけ劣るもの
になってしまう。
〈発明が解決しようとする問題点、その解決手段〉 本発明は叙上の如き従来の問題点を解決する改良された
トマト加工品の製造方法を提供するものである。
ところで近年、抽出溶剤としての液化炭酸ガスが注目さ
れている。液化炭酸ガスは、有機成分に対する抽出効果
があり、低温操作ができるために処理対象へ悪影響を及
ぼさず、使用後におけるその完全除去が容易で、しかも
毒性がないために食品へ使用しても危険性がない等、多
くの利点を有するところから、そのままの状態で或は超
臨界状態で、食品関係に活用されている(特公昭52−46
318、特開昭55−54003、特開昭57−26585、特開昭57−1
81641、特開昭58−89176)。
そこで本発明者らは、一次加工品であるトマトペースト
から新鮮な香気を有する二次加工品としてのトマト加工
品を製造することについて、液化炭酸ガスの適用を検討
した結果、一次加工品であるトマトペーストへその下方
から液化炭酸ガスを連続的に導入して接触させると、ト
マトペースト中の加熱香気成分は液化炭酸ガスに抽出さ
れ、該液化炭酸ガスはトマトペーストの上方へ比重分離
されてきて、比重分離されてきた液化炭酸ガスを連続的
に系外へ排出し、そして最終的にトマトペーストと共存
して残る一部の液化炭酸ガスを気化させことにより加熱
香気の除去されたトマトペースト処理物が得られるの
で、該トマトペースト処理物を適宜に水希釈して還元
し、更に必要に応じてトマトフレーバを添加すれば、新
鮮な香気を有する二次加工品としてのトマト加工品が得
られることを見出したのである。
すなわち本発明は、 耐圧抽出容器内へトマトペーストを装入し、該耐圧抽出
容器の下方から液化炭酸ガスを連続的に導入して、該液
化炭酸ガスとトマトペーストとを接触させた後、該トマ
トペーストの上方へ分離されてくる液化炭酸ガスを耐圧
抽出容器外へ連続的に排出し、そして最終的には共存す
る液化炭酸ガスを気化させることにより得られるトマト
ペースト処理物を、水希釈して還元することを特徴とす
るトマト加工品の製造方法に係る第1発明と、 上記トマトペースト処理物を、水希釈して還元し、更に
トマトフレーバを添加することを特徴とするトマト加工
品の製造方法に係る第2発明とから成る。
以下、図面に基いて本発明の構成を更に詳細に説明す
る。
第1図は本発明においてトマトペースト処理物を得るた
めの一実施手順を示す系統図である。耐圧容器1内に液
化炭酸ガスAが装填されている。耐圧容器1の上部は耐
圧チューブ2及びニードルバルブ3を介して略円筒状の
耐圧抽出容器4の下方へと接続され、該耐圧抽出容器4
の上方には、圧力計6及び安全弁7が分岐されており、
その中央にニードルバルブ5を介して系外への排出管9
が突設されている。
耐圧抽出容器4内へ一次加工品としてのトマトペースト
Bを装入しておき、ニードルバルブ3を開いて、耐圧容
器1から液化炭酸ガスAを、耐圧チューブ2及びニード
ルバルブ3を経由して耐圧抽出容器4の下方から連続的
に導入し、耐圧抽出容器4内で液化炭酸ガスAをトマト
ペーストBに接触させる。トマトペーストB中の加熱香
気成分は、この際に液化炭酸ガスへと抽出される。下方
から連続的に導入した液化炭酸ガスAは、トマトペース
トB中を順次上昇し、トマトペーストの上方へ比重分離
されてくるので、ニードルバルブ5を開き、処理温度と
の関係で圧力計6の指示値(通常60〜70kg/cm2)を確認
しつつ、耐圧抽出容器4の上方からニードルバルブ5及
び排出管8を経由して、該液化炭酸ガスAを連続的に系
外へ排出する。いうまでもなく、液化炭酸ガスAへ抽出
されたトマトペースト中の加熱香気成分は、併せて系外
へ排出される。かかる操作を所定時間連続して行った
後、最終的にトマトペーストBと共存して残る一部の液
化炭酸ガスAを気化させ、かくしてトマトペースト処理
物を得る。系外へ排出した液化炭酸ガスは、加熱香気成
分を含むエキス分を凝縮分離した後、回収再利用に供す
ることができる。
上述のようにして得た、トマトペヒスト処理物を、二次
加工品の種類に応じ適宜に水希釈して還元し、更に調味
等を行なって(例えばトマトケチャップのような場
合)、二次加工品としてのトマト加工品を製造する。
二次加工品が例えばトマトピューレのようにトマトペー
スト処理物を主に水希釈して還元するだけのものである
場合、更には特にトマトジュースのようにトマトペース
ト処理物を水希釈して還元したものであって且つ水希釈
による還元度合が高いものである場合等、これらの場合
には二次加工品に新鮮な香気が強く望まれるので、トマ
トフレーバを添加するのがよい。該トマトフレーバは、
市販品でもよいが、前述のように系外へ排出された液化
炭酸ガスからエキス分を凝縮分離し、更に該エキス分か
ら加熱香気成分を例えば分別蒸留で除去したものであっ
てもよい。
〈実施例〉 前述した第1図の系統図にしたがって次のように処理
し、先ずトマトペースト処理物を得た。すなわち、内容
量3lの耐圧抽出容器へ、工業的に真空加熱蒸発したBrix
29.8%のトマトペースト1Kgを装入し、該耐圧抽出容器
へ液化炭酸ガスを合計で15Kg、30分間を要して連続的に
導入しつつ、その一方で該液化炭酸ガスを連続的に排出
した。処理中、耐圧抽出容器の外周温度を室温制御で平
均25℃に、また圧力計の指示値を平均63Kg/cm2にそれぞ
れ維持した。そして、耐圧抽出容器内へ残った液化炭酸
ガスは気化させた。
得られたトマトペースト処理物と処理前のトマトペース
トとをガスクロマトグラフで分析したところ、後者には
ジメチルサルファイドやリナロールのピークが多量に検
出されたが、前者にはそれらのピークが殆ど消失してい
た。
次に、上記トマトペースト処理物を水希釈して還元し、
トマトピューレ(実施例1)とトマトジュース(実施例
2)を製造した。トマトジュースには市販のトマトフレ
ーバ(高砂香料社製)を製品段階で10mg%添加した。別
に、処理前のトマトペーストを水希釈して還元し、同様
にトマトピューレ(比較例1)とトマトジュース(比較
例2)を製造した。
各例を官能検査したところ、各比較例には加熱香気が明
らかに認められたが、各実施例には認められず、各実施
例は新鮮な香気のものであった。各例のその他の分析結
果は第1表に示す通りであって、同じ製品につき実施例
と比較例との間には差がなかった。
〈発明の効果〉 以上説明した通りであるから、本発明には、一次加工品
であるトマトペーストから二次加工品としてのトマト加
工品を製造するに際し、該トマト加工品を新鮮な香気の
ものにすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明においてトマトペースト処理物を得るた
めの一実施手順を示す系統図である。 1……耐圧容器、2……耐圧チューブ、3,5……ニード
ルバルブ、4……耐圧抽出容器、6……圧力計、7……
安全弁、A……液化炭酸ガス、B……トマトペースト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐圧抽出容器内へトマトペーストを装入
    し、該耐圧抽出容器の下方から液化炭酸ガスを連続的に
    導入して、該液化炭酸ガスとトマトペーストとを接触さ
    せた後、該トマトペーストの上方へ分離されてくる液化
    炭酸ガスを耐圧抽出容器外へ連続的に排出し、そして最
    終的には共存する液化炭酸ガスを気化させることにより
    得られるトマトペースト処理物を、水希釈して還元する
    ことを特徴とするトマト加工品の製造方法。
  2. 【請求項2】耐圧抽出容器内へトマトペーストを装入
    し、該耐圧抽出容器の下方から液化炭酸ガスを連続的に
    導入して、該液化炭酸ガスとトマトペーストとを接触さ
    せた後、該トマトペーストの上方へ分離されてくる液化
    炭酸ガスを耐圧抽出容器外へ連続的に排出し、そして最
    終的には共存する液化炭酸ガスを気化させることにより
    得られるトマトペースト処理物を、水希釈して還元し、
    更にトマトフレーバを添加することを特徴とするトマト
    加工品の製造方法。
JP61137021A 1986-06-12 1986-06-12 トマト加工品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0779654B2 (ja)

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