JPH0778077A - 磁気ディスク装置及びファームウェア制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びファームウェア制御方法

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JPH0778077A
JPH0778077A JP30899393A JP30899393A JPH0778077A JP H0778077 A JPH0778077 A JP H0778077A JP 30899393 A JP30899393 A JP 30899393A JP 30899393 A JP30899393 A JP 30899393A JP H0778077 A JPH0778077 A JP H0778077A
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JP
Japan
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firmware
magnetic disk
disk device
product
data
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Application number
JP30899393A
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English (en)
Inventor
Yutaka Imai
裕 今井
Chikashi Igari
史 猪狩
Yuu Kasebayashi
祐 加瀬林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置性能の向上または装置制御に係るファーム
ウェアの性能向上に伴うファームウェアの更新制御、ま
たは、製造過程時に実行される検査処理用プログラム
(製造用ファームウェア)と一般動作に必要な制御プロ
グラム(製品用ファームウェア)との書き換えをメモリ
チップを交換することなく行う。 【構成】ROMライター4より新しい製品用ファームウ
ェアがUART105を介してシリアルに送られ、CP
U100はPEROM104内の旧版の製品用ファーム
ウェアを新しい製品用ファームウェアに書き換える。ま
た、装置製造過程時には製造用ファームウェアがPER
OM104に記憶されており、CPU100はこの製造
用ファームウェアに基づいて検査を実行する。検査終了
後、製品検査ユニットより製品用ファームウェアが送ら
れ、CPU100は製造用ファームウェアの代わりに製
品用ファームウェアをPEROM104に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線の照射によりデ
ータ内容を消去し、再度プログラムが可能なEPROM
(Erasable and Programmble Read Only Memory )や、
電気的に一括消去可能な不揮発性メモリであるフラッシ
ュEEPROM(Electrically Erasable and Programm
able Read Only Memory )等の書き換え可能なメモリチ
ップを備えた磁気ディスク装置及びファームウェア制御
方法に関する。
【0002】特に、本発明は、装置性能の向上または装
置制御に係るファームウェアの性能向上に伴い、メモリ
チップの交換を必要とせずに、メモリチップ内の制御プ
ログラムの更新制御が可能な磁気ディスク装置及びファ
ームウェア制御方法に関する。
【0003】また、本発明は、製造過程時に実行される
検査処理用プログラム(製造用ファームウェア)と一般
動作に必要な制御プログラム(製品用ファームウェア)
とをの書き換えをメモリチップを交換することなく行う
ことのできる磁気ディスク装置及びファームウェア制御
方法に関する。
【0004】
【従来の技術】従来、ワークステーションやパーソナル
コンピュータ等の情報処理システムの多くは、記憶装置
として磁気ディスク装置(HDD)を用いている。この
磁気ディスク装置は、近年の技術進歩により、記録の信
頼性が高く、ビット単価が安い等の利点がある。
【0005】磁気ディスク装置は、一般に、回転する円
板状記録媒体(ディスク)、データを記録・再生する磁
気ヘッド、磁気ヘッドを媒体上の所定の位置に位置決め
する機構、それらを制御する電子回路から構成される。
データへのアクセスは、位置決め機構により磁気ヘッド
を目標トラックまで移動させた後、記録媒体がそのトラ
ック内の目標アドレスまで回転するのを待って行う。
【0006】ところで、従来の磁気ディスク装置におい
て、各種動作を制御するプログラム(ファームウェア)
を、装置機能のバージョンアップやバグの修正等の理由
により変更する場合には、制御プログラムを記憶するR
OM(Read Only Memory)そのものを交換していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、制御プログラム(ファームウェア)の変更が生じた
場合には、その制御プログラムが記録されているROM
そのものを交換していた。ところが、通常、このROM
のメモリチップは基板に設けられたソケットに差し込ま
れている。このため、制御プログラムを変更する際に
は、ソケットから旧式の制御プログラムを記憶したRO
Mのメモリチップを取り外し、代わって、新しい制御プ
ログラムを記憶したROMのメモリチップを取り付ける
といった面倒な作業を要する。
【0008】この場合、メモリチップが基板に半田付け
されていると、基板全体を交換することになるが、その
際に基板を損傷する恐れがある。また、取り外したメモ
リチップを破棄してしまうことから、磁気ディスク装置
の市場価格の上昇を招く恐れがある。
【0009】また、一般に、磁気ディスク装置を製造す
るにあたり、記録媒体の状態検査を含む各種検査を実行
する必要がある。この場合、予めROMに一般動作で使
用される制御プログラムと、製造検査用プログラム(製
造用ファームウェア)とを共に記憶させておき、製造過
程で製造用ファームウェアに基づいて各種検査を実施す
ることになる。このため、ROMには一般動作で使用さ
れない製造用ファームウェアを常に記憶しておく必要が
生じ、ROMチップが大型化する。
【0010】なお、外部バスを使用してファームウェア
を更新・変更する方法があるが、この場合、外部バスの
仕様に応じたROMライターまたは製品検査ユニットを
用意する必要がある。
【0011】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、装置性能の向上または装置制御に係るファームウ
ェアの性能向上に伴い、メモリチップの交換を必要とせ
ずに、メモリチップ内の制御プログラムの更新制御が可
能な磁気ディスク装置及びファームウェア制御方法を提
供することを第1の目的とする。
【0012】また、本発明は、製造過程時に実行される
検査処理用プログラム(製造用ファームウェア)と一般
動作に必要な制御プログラム(製品用ファームウェア)
との書き換えをメモリチップを交換することなく行うこ
とのできる磁気ディスク装置及びファームウェア制御方
法を提供することを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置は、一般動作用の第1のファームウェアを記憶する書
き換え可能なメモリ手段と、上記第1のファームウェア
とは異なる第2のファームウェアを伝送する伝送手段
と、この伝送手段によって伝送された上記第2のファー
ムウェアを上記メモリ手段に書き込む書込手段とを具備
したことを特徴とする。
【0014】また、本発明の磁気ディスク装置は、製造
過程時に実行される検査処理用の第1のファームウェア
を記憶する書き換え可能なメモリ手段と、上記第1のフ
ァームウェアとは異なる一般動作用の第2のファームウ
ェアを伝送する伝送手段と、上記第1のファームウェア
に基づいて検査処理を実行する検査処理手段と、この検
査処理手段による検査処理実行後、上記伝送手段によっ
て伝送された上記第2のファームウェアを上記メモリ手
段に書き込む書込手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】本発明のファームウェア制御方法は、一般
動作用の第1のファームウェアを記憶する書き換え可能
なメモリ手段を有する磁気ディスク装置において、上記
第1のファームウェアとは異なる第2のファームウェア
をシリアルに伝送し、この伝送された上記第2のファー
ムウェアを上記メモリ手段に書き込むようにしたことを
特徴とする。
【0016】また、本発明のファームウェア制御方法
は、製造過程で実行される検査処理用の第1のファーム
ウェアを記憶する書き換え可能なメモリ手段を有する磁
気ディスク装置において、上記第1のファームウェアと
は異なる一般動作用の第2のファームウェアをシリアル
に伝送し、上記第1のファームウェアに基づいて検査処
理を実行し、この検査処理実行後、上記伝送された上記
第2のファームウェアを上記メモリ手段に書き込むよう
にしたことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の構成によれば、メモリ手段に第1のファ
ームウェアが記憶されている場合において、伝送手段を
通じて第1のファームウェアとは異なる第2のファーム
ウェアを伝送することで、この第2のファームウェアを
メモリ手段に書き込むことができる。これにより、装置
性能の向上または装置制御に係るファームウェアの性能
向上に伴うメモリ手段内の制御プログラム(ファームウ
ェア)の更新制御をメモリ手段の交換なしに行なうこが
できる。
【0018】また、メモリ手段に検査処理用の第1のフ
ァームウェアが記憶されている場合において、伝送手段
を通じて第1のファームウェアとは異なる一般動作用の
第2のファームウェアを伝送することで、第1のファー
ムウェアに基づいて検査処理を実行した後、この第2の
ファームウェアをメモリ手段に書き込むことができる。
これにより、製造過程時に実行される検査処理用プログ
ラム(製造用ファームウェア)と一般動作に必要な制御
プログラム(製品用ファームウェア)との書き換えをメ
モリ手段を交換することなく行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (第1の実施例)図1は本発明の第1の実施例に係る磁
気ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、磁気ディスク装置1は、外部バス2を介してホ
ストシステム3に接続されている。磁気ディスク装置1
は、ホストシステム3との間で情報を送受することによ
り、データの書き込み/読み出しを行なう。
【0020】磁気ディスク装置1は、CPU(Central
Processing Unit )100およびHDC(Hard Disk Co
ntroller)101を有する。CPU100は、本装置内
の制御を行うものであり、データの書き込み/読み出し
時におけるヘッド位置決め制御処理等を行う。HDC1
01は、ホストシステム3とのインタフェースを行うも
のであって、例えばホストシステム3から送られた要求
およびデータに応じて、論理アドレスから物理アドレス
へのアドレス変換を行ない、RLL・EN/DEC(En
coder/Decoder )102を介してデータの書き込み/読
み出し制御を行なう。この際、取り扱われるデータは、
一時的にセクタバッファ103に記憶される。RLL・
EN/DEC102は、磁気ディスク106に記録する
データの符号、ここではNRZ(non return to zero)
符号をRLLC(Run Length Limitted Code)方式の符
号に変換したり、反対に、磁気ディスク106から読出
されたデータの符号をNRZ符号に変換する。
【0021】また、CPU100には、書き換え可能な
不揮発性メモリであるPEROM(Programmable and E
rasable Read Only Memory)104、およびシリアルイ
ンターフェイスとしてのUART(Universal Asyschro
nous Receiver Transmitter)105が接続されてい
る。
【0022】PEROM104は、磁気ディスク装置の
書き込み/読み出し動作を含む通常動作に必要とされる
製品用ファームウェア等を記憶している。このPERO
M104の構成については後述するが、同実施例ではA
TMEL社の製品であるAT29C256、またはAT
29C512を適用することができる。
【0023】UART105は、PEROM104に記
憶された製品用ファームウェアのバージョンアップ、ま
たは、バグ修正のための書き換え処理が行なわれる際、
通信ケーブル、例えばRS232Cを介してROMライ
ター4に接続される。CPU100は、ROMライター
4からRS232CおよびUART105を介して送ら
れる新しい製品用ファームウェアをPEROM104に
書き込む。
【0024】なお、同実施例において使用されるROM
ライター4は、PEROM104に対してデータの書き
込み制御は行なわず、単に、書き込み対象とするファー
ムウェアを所定のデータ単位でCPU100に送出する
ものである。
【0025】磁気ディスク装置1は、円板の表面に強磁
性体の薄い膜(記録媒体)が施された磁気ディスク10
6を搭載している。磁気ディスク106に対してデータ
の書き込み/読み出しを行なうため、磁気ディスク装置
1は、スピンドルモータ107、磁気ヘッド108、ア
クチュエータ109およびVCM(ボイスコイルモー
タ)110を搭載する。
【0026】さらに、磁気ディスク装置1は、前述した
機構を駆動および制御するため、モータ制御回路11
1、VCMドライバ112、リード/ライト回路11
3、キャリッジ制御回路114およびサーボ処理回路1
15を有する。
【0027】スピンドルモータ107は、磁気ディスク
106を高速で回転させる。モータ制御回路111は、
CPU100に接続され、CPU100の制御の下、ス
ピンドルモータ107の回転が一定になるように駆動制
御する。
【0028】アクチュエータ110はアームを有し、こ
のアームの先端には磁気ヘッド108が取り付けられて
いる。磁気ヘッド108は、磁気ディスク106の所定
の位置上でデータの記録・再生を行なう。通常、磁気ヘ
ッド108は、アームの先端に上下一対に取り付けら
れ、磁気ディスク106の表面と裏面にそれぞれ一個ず
つ配設される。また、各磁気ヘッド108のアームは、
アクチュエータ109により全て同時に移動し、磁気デ
ィスク106上の所定のトラックに位置決めされる。こ
れにより、各磁気ヘッド108は、全て各ディスク面の
同じ半径位置に位置決めされることになる。
【0029】リード/ライト回路113は、磁気ヘッド
108によって読み取られたデータを受け取り、これに
所定の処理を施してサーボ処理回路115に出力する。
サーボ処理回路115は、CPU100に接続され、リ
ード/ライト回路113より受け取ったデータをCPU
100に送出する。さらに、このサーボ処理回路115
は、CPU100の制御に基づいて磁気ヘッド108を
目標とする位置に移動させるために、磁気ヘッド108
の位置情報をキャリッジ制御回路114に出力する。サ
ーボ処理回路115による磁気ヘッド108の位置決め
制御には、例えばセクタサーボシステムが適用される。
【0030】キャリッジ制御回路114は、VCMドラ
イバ112に接続され、VCMドライバ112に供給さ
れる電流の量および方向を制御し、トラック間での磁気
ヘッド108の移動制御を行なう。VCMドライバ11
2は、VCM110に接続され、VCM110の駆動制
御を行なう。VCM110は、アクチュエータ109の
駆動機構としてアクチュエータ109に接続され、磁気
ヘッド108の位置決め駆動を行なう。VCM110
は、強い磁界中に置かれた導線に電流を流すと、電流の
大きさに比例した電磁駆動力が発生することを利用し
た、一種のリニアモータである。
【0031】次に、PEROM104のメモリ構成につ
いて説明する。図2はPEROM104のメモリマップ
を示す図である。アドレスFF0000H 〜FFFFFFH の領域
は、ROM領域104aであり、磁気ディスク装置1の
動作および管理に必要なファームウェアが記憶されてい
る。ROM領域104aのうち、アドレスFF1000H 〜FF
FFFFH の領域には、磁気ディスク装置1の通常動作に関
する製品用ファームウェアが記憶されている。また、ア
ドレスFF0000H 〜FF0FFFHの領域には、製品用ファーム
ウェアを書き換えるための書き換え用プログラム(load
ing program )が記憶されている。
【0032】アドレス000000H 〜0003FFH の領域は、シ
ステムスタック領域104dであり、CPU100の使
用するスタックおよび汎用レジスタとして使用される。
アドレス001000H 〜001FFFH は、RAM(Random Acces
s Memory)領域104cであり、汎用データや演算結果
等を一時的に記憶するために使用される。特に、製品用
ファームウェアを書き換える処理を行なう際、シリアル
インターフェイスから送られる新しい製品用ファームウ
ェアを所定単位で格納する。
【0033】なお、同実施例においては、AT29C2
56を使用した場合には64バイト、AT29C512
を使用した場合には128バイトを記憶する。また、ア
ドレス001FFFH 〜FF0000H の領域には、所定領域を有す
るRAM領域104bが設けられている。RAM領域1
04bには、RAM領域104aに記憶されているロー
ディングプログラムのうち、ファームウェアの書き換え
処理に必要なプログラムが、ファームウェアの書き換え
時にコピーされる。同実施例では、RAM領域104b
にコピーされるプログラムは、ローディングプログラム
の一部であるが、例えばローディングプログラム全てを
RAM領域104bにコピーしても良い。
【0034】次に、CPU100とPEROM104と
の接続関係について説明する。図3はCPU100とP
EROM104の接続状態を示す図である。CPU10
0とPEROM104とは、アドレスライン0〜m,デ
ータライン0〜n,およびコントロールラインを介して
接続される。CPU100は、PEROM104の所定
アドレスに記憶されているデータを書き換える場合、コ
ントロールラインをハイレベルにしてローディングプロ
グラムを実行する。これにより、アドレスラインを介し
てアドレスが指定され、さらに、データラインを介して
新たなデータが書き込まれる。
【0035】次に、PEROM104に記憶されている
製品用ファームウェアに対し、更新の必要が生じ、磁気
ディスク装置1に新しい製品用ファームウェアが送られ
た場合のデータ授受のタイミングについて説明する。
【0036】図4(a)は磁気ディスク装置1およびR
OMライター4に供給されるクロック信号、図4(b)
はROMライター4から送出されるデータのタイミング
を示すタイミングチャートである。ROMライター4
は、図4(a)に示されるクロック信号に基づいて新し
いファームウェアをシリアルに出力する。この際、RO
Mライター4は、クロック信号の立ち上がりでデータを
RS232C等の接続線に出力する。これにより、送出
されるデータのタイミングは、図4(b)に示すように
なる。
【0037】UART105は、RS232Cを介して
送られるデータを受け取りCPU100に送出する。C
PU100は、この送られて来たデータを図4(a)に
示されるクロック信号の立ち下がりでラッチする。
【0038】次に、第1の実施例の動作を説明する。図
5は第1の実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。ホストシステム3より、磁気ディスク装置1
に動作電圧が供給された後、CPU100はコマンド待
ち状態になる。ここで、CPU100は、ホストシステ
ム3またはROMライター4からのコマンドの受信を検
出する(ステップA1)。コマンドの受信が検出された
場合には(ステップA1,YES)、CPU100は、
受け取ったコマンドがROMライター4から送られた、
製品用ファームウェアの書き換えを指示するコマンドで
あるか否かを判定する(ステップA3)。
【0039】受け取ったコマンドがファームウェア書き
換えコマンドではない場合には(ステップA3,N
O)、CPU100は、受け取ったコマンドの指示する
内容に応じた処理を実行する。
【0040】受け取ったコマンドがファームウェアの書
き換えを指示するコマンドである場合には(ステップA
3,YES)、CPU100は、まず、PEROM10
4のROM領域104aに記憶されているローディング
プログラムのうち、ファームウェアの書き換え処理に必
要なプログラムをRAM領域104bにコピーする(ス
テップA5)。この後、磁気ディスク装置1の制御は、
ローディングプログラムをRAM領域に全てコピーした
場合、RAM領域104bにコピーされたプログラムに
移行する。また、ローディングプログラムの一部をコピ
ーした場合、磁気ディスク装置1の制御は、64バイト
あるいは、128バイトのデータを受信した後、ROM
領域104aに残されたプログラムに基づいて行なわれ
る。
【0041】この後、外部のROMライター4から新し
い製品用ファームウェアが64バイト分、UART10
5を介してCPU100にシリアルに送られる。データ
の送受信は、既に図4を参照して説明した通りである。
すなわち、CPU100は、クロック信号の立ち下がり
でデータを受信し、64バイトのデータをPEROM1
04のRAM領域104cに書き込む(ステップA
7)。
【0042】64バイトのデータをRAM領域104c
に書き込んだ後、CPU100は、RAM領域104c
に記憶されたデータをROM領域104aの所定アドレ
スに移動する(ステップA9)。ここで、古い製品用フ
ァームウェアが書き込まれているROM領域104aに
新しい製品用ファームウェアが書き込まれる。
【0043】なお、同実施例に適用しているPEROM
104は、再書き込みの際に、予め書き込まれているデ
ータの消去を必要としない。CPU100は、RAM領
域104cの64バイトのデータをROM領域104a
に書き込んだ後、アドレスFF1000H 〜FFFFFFH の領域に
対する、新しい製品用ファームウェアの書き換えが完了
したか否かを判定する(ステップA11)。
【0044】なお、同実施例においては、アドレスFF10
00H 〜FFFFFFH の領域に新しい製品用ファームウェアを
書き込むのみとしたが、アドレスFF000H〜FF0FFFH のR
AM領域に記憶されているローディングプログラムを書
き換えるようにしても良い。
【0045】書き換え処理が完了していない場合には
(ステップA11,NO)、再びステップA7に戻りR
OMライター4から送られる新しい製品用ファームウェ
アを受信する。書き換え処理が完了した場合には(ステ
ップA11,YES)、RAM領域104aに書き込ま
れた製品用ファームウェアが正常に書き込まれているか
検査する(ステップA13,A15)。製品用ファーム
ウェアが正常にROM領域104aに記憶されているか
は、ROMライターより所定のコマンドを送り、そのコ
マンドが正常に動作すれば製品用ファームウェアが正常
に書き込まれたと判定する。
【0046】新しい製品用ファームウェアが正常にRA
M領域104aに書き込まれている場合には(ステップ
A15,YES)、RAM領域104bにある制御をR
AM領域104aに移行し、製品用ファームウェアの書
き換え処理を終了する。また、新しい製品用ファームウ
ェアが正常にRAM領域104aに書き込まれていない
場合には(ステップA15,NO)、書き換え処理の異
常が報知され、CPU100は、所定の異常救済処理を
行なう。
【0047】次に、図5のステップA9に示されるデー
タの書き込み処理を図6のフローチャートを参照して説
明する。通常、ROM等のチップに記憶されている情報
は、容易に書き換えがなされないようにプロテクトされ
ている。一般に、このプロテクトされたデータを書き換
えるには、プロテクト機能を解除してデータを書き換
え、再び書き込んだデータにプロテクトをするという手
順がふまれている。しかし、同実施例においては、後述
するステップB1〜B4に示される処理を実行し、この
後にデータを書き込むことにより自動的に、プロテクト
されたデータを書き換え、さらに書き込んだデータをプ
ロテクトすることができる。
【0048】CPU100は、まず、データ0AAHをアド
レス5555H に書き込み(ステップB1)、次に、データ
055Hをアドレス2AAAH に書き込み(ステップB2)、さ
らに、データ0A0Hをアドレス5555H に書き込む(ステッ
プB3)。この後、CPU100は、64バイト分のデ
ータをPEROM104に書き込む(ステップB4)。
【0049】以上説明したように、本発明の第1の実施
例によれば、磁気ディスク装置の性能向上、またはこの
装置制御に係るファームウェアの性能向上に伴う製品用
ファームウェアの更新を、製品用ファームウェアを記憶
するメモリチップ、すなわち、PEROM104を取り
換えることなく簡単に行なうことができる。
【0050】したがって、製品用ファームウェアを記憶
したメモリチップが基板に半田付けされてる場合や、基
板に設けられたソケットに取り付けられている場合であ
っても、メモリチップの取り外し、交換する手間を省く
ことができ、取り外し作業に生じる基板の損傷を防ぐこ
とができる。
【0051】また、ファームウェアを送受するためにシ
リアルのインターフェイスを設けたことにより、外部バ
スの仕様に関係なくファームウェアの更新・変更を行な
うことができる。したがって、外部バスの仕様に応じた
ROMライターまたは製品検査ユニットを用意する必要
がない。
【0052】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を説明する。図7は本発明の第2の実施例に係る磁
気ディスク装置の構成を示すブロック図である。図7に
示されるように磁気ディスク装置1は、図1を参照して
説明した第1の実施例の磁気ディスク装置1の構成と同
様である。したがって、同じ構成要素には図1と同じ参
照符号を付し、各構成要素の説明は省略するものとす
る。
【0053】第2の実施例において、磁気ディスク装置
1は、UART105より、RS232C等のシリアル
インターフェイスを介して製品検査ユニット5が接続さ
れている。この製品検査ユニット5は、第1の実施例で
用いられたROMライター4の機能を含む、各種検査機
能を有する。
【0054】ここで、第2の実施例の動作を図8のフロ
ーチャートを参照して説明する。一般に、磁気ディスク
装置を製造する場所、すなわち、工場において、磁気デ
ィスク装置が製造されると、その製造された磁気ディス
ク装置1に対し、例えばディフェクト洗い出しや、シー
ク動作の点検といったむ各種の検査が行なわれる。この
検査は、製品検査ユニット5から送出されるコマンドに
応じて、CPU100が製造用ファームウェアに基づい
て実行する。
【0055】このような検査処理を実施するため、同実
施例においては、磁気ディスク装置1にPEROM10
4を搭載する際、予め製造用ファームウェア(検査用フ
ァームウェア)をPEROM104に記憶する。したが
って、磁気ディスク装置1の製造過程において、磁気デ
ィスク装置1を構成する各構成要素の接続・配置がなさ
れた後、PEROM104には既に製造用ファームウェ
アがROM領域に記憶されている。ただし、このROM
領域には、製造用ファームウェアの他にローディングプ
ログラムが記憶されている。
【0056】この後、製品検査ユニット5がRS232
C等のシリアルインターフェイスを介してUART10
5に接続される。そして、CPU100は、製品検査ユ
ニット5からUART105を介して送出されるコマン
ドに応じた検査処理を実行する(ステップC1)。
【0057】製品検査ユニット5から送られたコマンド
が例えばディフェクトの洗い出しを要求するコマンドで
ある場合には、CPU100は、磁気ディスク106の
読み出し不可能なセクタを検出し、検出されたセクタを
示す情報を磁気ディスク106に記録する。また、製品
検査ユニット5から送られたコマンドがシーク動作の検
査を要求するコマンドである場合には、CPU100
は、シーク動作に関する所定の検査を実行し、その検査
結果を製品検査ユニット5に送り返す。製品検査ユニッ
ト5は、検査結果が異常である場合において、シーク動
作の異常をディスプレイ等に表示する等、オペレータに
異常を報知する。
【0058】このように、検査に異常が生じた場合には
(ステップC2,YES)、製品検査ユニット5に異常
の内容が送られ、異常の内容に応じた処理が行なわれ
る。異常が検出されなかった場合には(ステップC2,
NO)、PEROM104の製造用ファームウェアを製
品用ファームウェアに書き換える処理が実行される(ス
テップC3)。
【0059】なお、ステップC3における書き換え処理
は、第1の実施例の説明で参照した図55および図6に
示される処理によって行なわれるので、ここではその説
明を省略するものとする。
【0060】以上説明したように、本発明の第2の実施
例によれば、磁気ディスク装置の製造過程における検査
を実行するために必要とされる製造用ファームウェア
を、予めメモリチップに書き込み、検査終了後、製品用
ファームウェアに書き換えることができる。
【0061】したがって、磁気ディスク装置に搭載され
るメモリチップ(ROM)に、一般動作で必要とされる
製品用ファームウェアと、製品製造時に必要とされる製
造用ファームウェアの両方を記憶する必要がなくなる。
よって、メモリチップの容量を抑え、磁気ディスク装置
の小型化を図ることができたり、余分になったメモリ容
量を他のデータ保持に使用することができる。
【0062】また、ファームウェアを送受するためにシ
リアルのインターフェイスを設けたことにより、外部バ
スの仕様に関係なくファームウェアの更新・変更を行な
うことができる。したがって、外部バスの仕様に応じた
ROMライターまたは製品検査ユニットを用意する必要
がない。
【0063】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を説明する。図9は本発明の第3の実施例に係る磁
気ディスク装置の構成を示すブロック図である。図9に
示されるように磁気ディスク装置1は、ROMチップを
除き、図1に示される第1の実施例の磁気ディスク装置
1の構成と等しい。したがって、同じ構成要素には図1
と同じ参照符号を付し、各構成要素の説明は省略するも
のとする。
【0064】第3の実施例において、磁気ディスク装置
1は、第1の実施例で用いたPEROM104の代わり
にフラッシュEEPROM120を用いている。このフ
ラッシュEEPROM120は、所定のブロック単位で
電気的に一括消去が可能な不揮発性メモリである。ここ
では、一例として、フラッシュEEPROM120は、
256バイトのページ単位でデータの書き込みを行うこ
とができ、データの消去単位は4Kバイトのブロック単
位である場合を想定する。
【0065】次に、フラッシュEEPROM120のメ
モリ構成について説明する。図10はフラッシュEEP
ROM120のメモリマップを示す図である。アドレス
FF0000H 〜FFFFFFH の領域は、ROM領域120aであ
り、磁気ディスク装置1の動作および管理に必要なファ
ームウェアが記憶される。ROM領域120aのうち、
アドレスFF1000H 〜FFFFFFH の領域には、磁気ディスク
装置1の通常動作に関する製品用ファームウェアが記憶
されている。また、アドレスFF0000H〜FF0FFFH の領域
には、一般動作用プログラムを書き換えるための書き換
え用(ローディングプログラム)が記憶されている。
【0066】アドレス000000H 〜0003FFH の領域は、シ
ステムスタック領域120dであり、CPU100の使
用するスタックおよび汎用レジスタとして使用される。
アドレス001000H 〜001FFFH は、RAM(Random Acces
s Memory)領域120cであり、汎用データや演算結果
等を一時的に記憶するために使用される。特に、製品用
ファームウェアを書き換える処理を行なう際、シリアル
インターフェイスから送られる新しい製品用ファームウ
ェアを所定単位で格納する。
【0067】なお、同実施例においては、64バイトの
データを格納する。また、アドレス001FFFH 〜001FFEHH
の領域には、所定領域を有するRAM領域120bが設
けられている。RAM領域120bには、RAM領域1
20aに記憶されているローディングプログラムが、フ
ァームウェアの書き換え時にコピーされる。同実施例で
は、RAM領域120bにコピーされるプログラムは、
ローディングプログラム全体であるが、例えば書き換え
に必要とされるローディングプログラムの一部をRAM
領域120bにコピーしても良い。ただし、この場合、
新しいファームウェアと共にローディングプログラムを
ROMライター4より取り込む必要がある。
【0068】次に、第3の実施例の動作を説明する。図
11は第3の実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。ホストシステム3より、磁気ディスク装置
1に動作電圧が供給された後、CPU100はコマンド
待ち状態になる。ここで、CPU100は、ホストシス
テム3またはROMライター4からのコマンドの受信を
検出する(ステップD1)。コマンドの受信が検出され
た場合には(ステップD1,YES)、CPU100
は、受け取ったコマンドがROMライター4から送られ
た、製品用ファームウェアの書き換えを指示するコマン
ドでるか判定する(ステップD3)。
【0069】受け取ったコマンドがファームウェア書き
換えコマンドでない場合には(ステップD3,NO)、
CPU100は、受け取ったコマンドの指示する内容に
応じた処理を実行する。
【0070】受け取ったコマンドがファームウェアの書
き換えを指示するコマンドである場合には(ステップD
3,YES)、CPU100は、まず、フラッシュEE
PROM120のROM領域120aに記憶されている
ローディングプログラムを、RAM領域120bにコピ
ーする(ステップD5)。この後、磁気ディスク装置1
の制御は、RAM領域120bにコピーされたプログラ
ムに移行する。さらに、CPU100は、4Kバイトの
データブロック単位でRAM領域120aに記憶されて
いるデータを消去する(ステップD7)。
【0071】ただし、ROM領域120aに記憶されて
いるデータが、フラッシュEEPROM120のメモリ
チップに設けられたプロテクト機能によってプロテクト
されている場合には、チップ(製造メーカ)に対応した
プロテクト解除処理が必要になる。
【0072】ステップD7の後、外部のROMライター
4から新しい製品用ファームウェアが64バイト分、U
ART105を介してCPU100にシリアルに送られ
る。データの送受信は、既に図4を参照して説明した通
りである。すなわち、CPU100は、クロック信号の
立ち下がりでデータを受信し、64バイトのデータをフ
ラッシュEEPROM120のRAM領域120cに書
き込む(ステップD9)。
【0073】64バイトのデータをRAM領域120c
に書き込んだ後、CPU100は、RAM領域120c
に記憶されたデータをROM領域120aの所定アドレ
スに移動する(ステップD11)。ここで、記憶してい
たデータを一括消去されたROM領域120aに新しい
製品用ファームウェアが書き込まれる。
【0074】CPU100は、RAM領域120cの6
4バイトのデータをROM領域120aに書き込んだ
後、アドレスFF0FFFH 〜FFFFFFH の領域に対する、新し
い製品用ファームウェアの書き換えが完了したか否かを
判定する(ステップD13)。
【0075】書き換え処理が完了していない場合には
(ステップD13,NO)、再びステップD9に戻りR
OMライター4から送られる新しい製品用ファームウェ
アを受信する。書き換え処理が完了した場合には(ステ
ップD13,YES)、RAM領域120aに書き込ま
れた製品用ファームウェアが正常に書き込まれているか
検査する(ステップD15,D17)。製品用ファーム
ウェアが正常にROM領域104aに記憶されているか
は、ROMライターより所定のコマンドを送り、そのコ
マンドが正常に動作すれば製品用ファームウェアが正常
に書き込まれたと判定する。
【0076】新しい製品用ファームウェアが正常にRA
M領域120aに書き込まれている場合には(ステップ
D17,YES)、RAM領域120bにある制御をR
AM領域120aに移行し、製品用ファームウェアの書
き換え処理を終了する。また、新しい製品用ファームウ
ェアが正常にRAM領域120aに書き込まれていない
場合には(ステップD17,NO)、書き換え処理の異
常が報知され、CPU100は、所定の異常救済処理を
行なう。
【0077】以上説明したように、本発明の第3の実施
例によれば、磁気ディスク装置の性能向上、またはこの
装置制御に係るファームウェアの性能向上に伴う製品用
ファームウェアの更新を、製品用ファームウェアを記憶
するメモリチップ、すなわち、フラッシュEEPROM
120を取り換えることなく簡単に行なうことができ
る。
【0078】したがって、製品用ファームウェアを記憶
したメモリチップが基板に半田付けされている場合や、
基板に設けられたソケットに取り付けられている場合で
あっても、取り外し、交換する手間を省くことができ、
取り外し作業に生じる基板の損傷を防ぐことができる。
【0079】また、ファームウェアを送受するためにシ
リアルのインターフェイスを設けたことにより、外部バ
スの仕様に関係なくファームウェアの更新・変更を行な
うことができる。したがって、外部バスの仕様に応じた
ROMライターまたは製品検査ユニットを用意する必要
がない。
【0080】(第4の実施例)次に、本発明の第4の実
施例を説明する。図12は本発明の第4の実施例に係る
磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1
2に示されるように磁気ディスク装置1は、図9を参照
して説明した第3の実施例の磁気ディスク装置1の構成
と同様である。したがって、同じ構成要素には図9と同
じ参照符号を付し、各構成要素の説明は省略するものと
する。
【0081】第4の実施例において、磁気ディスク装置
1は、UART105より、RS232C等のシリアル
インターフェイスを介して製品検査ユニット5が接続さ
れている。この製品検査ユニット5は、第2の実施例で
用いられた製品検査ユニット5と等しく、第3の実施例
で用いられたROMライター4の機能を含む、各種検査
機能を有する。
【0082】また、この第4の実施例の動作は、第2の
実施例の動作説明で参照した図8のフローチャートに基
づいて行なわれる。したがって、同実施例に関する詳細
な動作説明は省略するものとする。ただし、図8のステ
ップC3における書き換え処理は、第2の実施例では、
図5および図6に示されるフローチャートに基づいて行
なわれたが、ここでは、第3の実施例の動作説明で参照
した図11のフローチャートに基づいて行なわれる。こ
れは、フラッシュEEPROM120を使用することに
より消去処理が必要なるという理由による。
【0083】以上説明したように、本発明の第4の実施
例によれば、磁気ディスク装置の製造過程における検査
を実行するために必要とされる製造用ファームウェア
を、予めメモリチップに書き込み、検査終了後、製品用
ファームウェアに書き換えることができる。
【0084】したがって、磁気ディスク装置に搭載され
るメモリチップ(ROM)に、一般動作で必要とされる
製品用ファームウェアと、製品製造時に必要とされる製
造用ファームウェアの両方を記憶する必要がなくなる。
よって、メモリチップの容量を抑え、磁気ディスク装置
の小型化を図ることができたり、余分になったメモリ容
量を他のデータ保持に使用することができる。
【0085】また、ファームウェアを送受するためにシ
リアルのインターフェイスを設けたことにより、外部バ
スの仕様に関係なくファームウェアの更新・変更を行な
うことができる。したがって、外部バスの仕様に応じた
ROMライターまたは製品検査ユニットを用意する必要
がない。
【0086】なお、上述した第1〜第4の実施例では、
製品用/製造用ファームウェアを記憶するメモリチップ
として、EPROMやフラッシュEEPROMを適用し
たが、本発明はこれに限るものではなく、不揮発性で書
き換え可能なメモリチップであれば良い。したがって、
例えば紫外線の照射によりデータの内容を消去し、再度
プログラムが可能なEPROMを使用することもでき
る。
【0087】また、第3および第4の実施例において行
なわれるメモリチップ内のデータの消去処理は、外部か
らのコマンドにしたがって消去する方式でも、ハードウ
ェアによる消去専用の回路を用いる方式でも良く、本発
明はその方式に限定されるものではない。
【0088】また、第1〜第4の実施例では、シリアル
通信用のケーブルとして、RS232Cを使用するよう
にしたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばデ
ータの送信効率を上げ、大量のデータを送受する場合に
は、光ケーブルを伝送手段として用いても良い。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ディ
スク装置の性能向上または装置制御に係るファームウェ
アの性能向上に伴う製品用ファームウェアの更新を、フ
ァームウェア記憶用のメモリチップ、すなわち、例えば
EPROMやフラッシュEEPROM等の書き換え可能
なROMを交換することなしに、簡単に行なうことがで
きる。
【0090】したがって、メモリチップが基板に半田付
けされている場合や、基板に設けられたソケットに取り
付けられている場合であっても、メモリチップを取り外
し、新たな制御プログラムの記憶されたメモリチップを
取り付けるといった面倒な作業を必要としない。
【0091】また、メモリチップの取り付け、取り外し
時に生じる基板の損傷を防止することができる。また、
メモチップの交換を必要としないため、今までのように
取り外したメモリチップを破棄するような事態がなくな
り、その結果、磁気ディスク装置の市場価格の上昇を防
止することができる。
【0092】さらに、上述した構成により、磁気ディス
ク装置の作製の際、予めメモリチップ製造用ファームウ
ェアを書き込み、各種検査結果を確認した後、製造用フ
ァームウェアの代わりに、製品用ファームウェアを書き
込むことができる。これにより、磁気ディスク装置に搭
載されるメモリチップに、一般動作で使用される製品用
ファームウェアと、記録媒体の状態検査等を行なう際に
必要とされる製造用ファームウェアとの双方を記憶する
必要がなくなる。
【0093】したがって、ファームウェアを記憶するメ
モリチップ、例えばEPROMやEEPROM等の書き
換え可能なROMのメモリ容量を抑えることができる。
これにより、磁気ディスク装置の小型化を実現すること
ができ、また、余ったメモリ領域をRAM領域として有
効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る磁気ディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示されるPEROMのメモリマップを示
す図。
【図3】図1に示されるCPUとPEROMとの接続状
態を示す図。
【図4】図1に示されるROMライターに供給されるク
ロック信号とROMライターから送出されるデータとの
タイミングを示すタイミングチャート。
【図5】第1の実施例に係るファームウェア書き換え処
理の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】図5に示されるデータ書き込み処理の動作を説
明するためのフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施例に係る磁気ディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図8】第2の実施例に係る装置検査過程時における処
理動作を説明するためのフローチャート。
【図9】本発明の第3の実施例に係る磁気ディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図10】図9に示されるフラッシュEEPROMのメ
モリマップを示す図。
【図11】第3の実施例に係るファームウェア書き換え
処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図12】本発明の第4の実施例に係る磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…磁気ディスク装置、2…外部バス、3…ホストシス
テム、4…ROMライター、5…製品検査ユニット、1
00…CPU、101…HDC、102…RLL・EN
/DEC、103…セクタバッファ、104…PERO
M、105…UART、106…磁気ディスク、107
…スピンドルモータ、108…磁気ヘッド、109…ア
クチュエータ、110…VCM、111…モータ制御回
路、112…VCMドライバ、113…リード/ライト
回路、114…キャリッジ制御回路、115…サーボ処
理回路、 104a…ROM領域、104b…RAM領
域、104c…RAM領域、104d…システムスタッ
ク領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般動作用の第1のファームウェアを記
    憶する書き換え可能なメモリ手段と、 上記第1のファームウェアとは異なる第2のファームウ
    ェアを伝送する伝送手段と、 この伝送手段によって伝送された上記第2のファームウ
    ェアを上記メモリ手段に書き込む書込手段とを具備した
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 製造過程時に実行される検査処理用の第
    1のファームウェアを記憶する書き換え可能なメモリ手
    段と、 上記第1のファームウェアとは異なる一般動作用の第2
    のファームウェアを伝送する伝送手段と、 上記第1のファームウェアに基づいて検査処理を実行す
    る検査処理手段と、 この検査処理手段による検査処理実行後、上記伝送手段
    によって伝送された上記第2のファームウェアを上記メ
    モリ手段に書き込む書込手段とを具備したことを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 一般動作用の第1のファームウェアを記
    憶する書き換え可能なメモリ手段を有する磁気ディスク
    装置のファームウェア制御方法において、 上記第1のファームウェアとは異なる第2のファームウ
    ェアをシリアルに伝送し、 この伝送された上記第2のファームウェアを上記メモリ
    手段に書き込むようにしたことを特徴とするファームウ
    ェア制御方法。
  4. 【請求項4】 製造過程で実行される検査処理用の第1
    のファームウェアを記憶する書き換え可能なメモリ手段
    を有する磁気ディスク装置のファームウェア制御方法に
    おいて、 上記第1のファームウェアとは異なる一般動作用の第2
    のファームウェアをシリアルに伝送し、 上記第1のファームウェアに基づいて検査処理を実行
    し、 この検査処理実行後、上記伝送された上記第2のファー
    ムウェアを上記メモリ手段に書き込むようにしたことを
    特徴とするファームウェア制御方法。
JP30899393A 1992-12-10 1993-12-09 磁気ディスク装置及びファームウェア制御方法 Pending JPH0778077A (ja)

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JP32975092 1992-12-10
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100326295B1 (ko) * 1997-04-18 2002-06-29 박종섭 디지탈이동통신교환기의펌웨어롬식별방법
KR100468664B1 (ko) * 1997-04-17 2005-05-24 삼성전자주식회사 씨디-롬(cd-rom) 드라이브의 펌웨어 버전 확인방법
KR100594305B1 (ko) * 2004-12-17 2006-06-30 삼성전자주식회사 시리얼 ata 인터페이스를 이용하여 광학 디스크드라이버의 프로그램 코드를 업데이트하는 장치 및 그 방법

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