JP4058290B2 - 媒体再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVDドライブ装置のような媒体再生装置に適用して有効な技術に関し、例えばデータの書込み消去が可能なフラッシュメモリのような不揮発性メモリを内蔵したマイクロコンピュータを制御装置として有する媒体再生装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、外部記憶装置のような複雑な制御を必要とするパソコン周辺機器や通信機器においては、その制御装置としてマイクロコンピュータが使用されている。このうち特にDVDドライバや追記型のCDドライバなどのように数ヶ月おきに新製品が投入されるような機器においては、新機種を開発する度にそれに応じて制御用マイクロコンピュータのファームウェアすなわちマイクロプログラムを書き換える必要性が生じる。また、書込み可能なCD−RやCD−RWなどの媒体(ディスク)は特性の異なる多種多様な媒体が提供されているため、新しい媒体が提供される度にそれに対応するため設定条件を追加したりする必要がある。そのため、制御用マイクロコンピュータとして、フラッシュメモリのような書換え可能な不揮発性メモリを内蔵したマイクロコンピュータが多用されている。
【0003】
一例として、DVDドライバに代表される光ディスクドライバを使用してシステムの構成例を図7に示す。図7において、300はパーソナルコンピュータ、200は光ディスクドライバであり、パーソナルコンピュータ300と光ディスクドライバ200とはケーブル400により接続され、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)やSCSI(Small Computer System Interface)などのインタフェースによりデータの転送が行なわれる。
光ディスクドライバ200には、スピンドルモータや光ピックアップなどのメカニカル部品の他に電子部品としてマイクロコンピュータ250を搭載した制御基板260が設けられている。近年、この制御基板260に搭載されるマイクロコンピュータ250として、前述したようなフラッシュメモリ内蔵マイコンが使用されることが多く、このマイコン内のフラッシュメモリの制御用プログラムを、マイコンが制御基板に搭載された状態(以下、これをオンボード状態と称する)でエンドユーザが書き換えることができるようにしているメーカーもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
エンドユーザによるフラッシュメモリ内の制御用プログラムの書換えは、パーソナルコンピュータなどを使用してWindows(マイクロソフト社の商標)などのOS(オペレーティング・システム)が稼動している状態で行なわれる。WindowsOSは、ホット・スワップ機能を実現するため光ディスクドライバなどの周辺機器が接続される入出力ポートに対してステータス要求コマンドを発行する。パーソナルコンピュータ(以下、ホストPCと称する)に接続されている周辺機器はこのステータス要求コマンドを受信すると、自己のステータス情報を返信する。WindowsOSは、このようなコマンド発行を例えば2秒のような間隔で定期的に行なうことで周辺機器の接続状態を把握している。
ところが、周辺機器としてのディスクドライバに搭載されているフラッシュメモリ内蔵マイコンへの制御用プログラムの書換えに一定以上の時間がかかってしまうと、図8に示すように、プログラムの書換え中、マイコンはホストPCのOSからのステータス要求コマンドに応答することができないため、OSは周辺機器が接続されていないと判断してポートに接続されている外部バスを切断してしまう。WindowsOSの場合には、ステータス要求コマンド発行後、7秒経過しても返信がないとバスを切断するようになっているため、バスが切断されると制御プログラムの書換え後に正常にデータの書込みが行なえたか否かをホストPCと周辺機器との間で確認するための手続きを行なうことができないなどの不具合が生じることが明らかになった。
【0005】
かかる不具合がこれまであまり問題にならなかったのは、ほとんどのドライブメーカはMS−DOS(マイクロソフト社の商標)上で動作するアプリケーションプログラムによって制御用プログラムの書込みを行なっており、MS−DOSはWindowsOSのような定期的なステータス要求コマンドを発行しなかったためである。しかしながら、今後周辺機器の高機能化に伴ってWindowsOS上での制御用プログラムのオンボード書換え機能が必要になるとともに、マイコン内蔵のフラッシュメモリの容量も増加し書換え所要時間も長くなると予想されるので、ステータス要求コマンド発行後所定時間内に返信をすることが困難になると考えられる。
【0006】
この発明の目的は、不揮発性メモリを内蔵し該不揮発性メモリに制御用プログラムを格納するようにされたマイクロコンピュータを搭載した媒体再生装置において、不揮発性メモリ内のプログラム書換え中にバスが切断されないようにすることにある。
この発明の目的は、制御用マイクロコンピュータに内蔵された不揮発性メモリへのデータ書込み中にバスが切断されないような媒体再生装置を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、不揮発性メモリを内蔵し該不揮発性メモリに制御用プログラムを格納するようにされたマイクロコンピュータを搭載した媒体再生装置において、不揮発性メモリのプログラム書換え中にOSからステータス要求コマンドのような所定のコマンドを受信した時は、OSの処理手順に影響を与えないようなダミーデータを返信するようにしたものである。ここで、OSの処理手順に影響を与えないようなダミーデータとは、そのデータをOSが受信することによってそのデータに応じた何らかの処理を行なうことがないようなものを意味する。
【0008】
上記した手段によれば、OSが媒体再生装置へ送信したコマンドに対して返信がなされるため、OSは媒体再生装置がバスに接続されていると判断することができ、所定時間以上媒体再生装置において内蔵不揮発性メモリの書換えが継続されてもOSによりバスが切断されるのを回避することができる。
なお、ダミーデータの返信の仕方としては、マイクロコンピュータとホストPCとの間のインタフェース部に所定のコマンドを受信したことを判定しその判定に基づいてダミーデータを返信するダミーデータ送信機能を設ける方法と、マイクロコンピュータが内部の不揮発性メモリに書込みを行なっている途中で所定の単位のデータ書込み終了毎にステータス要求コマンドのような所定のコマンドを受信しているかチェックして、受信しているときはダミーデータを返信するダミーデータ送信をソフトウェア処理にて行なう方法とがある。
【0009】
ここで、ソフトウェア処理でダミーデータの返信を行なう場合、そのようなダミーデータ送信処理のプログラムを不揮発性メモリに格納しておき書換え開始直前にRAM上にそのダミーデータ送信処理プログラムを展開しておくようにするのが望ましい。不揮発性メモリは書換え対象であるためダミーデータ送信処理プログラムを不揮発性メモリに格納したまま送信処理を行なうことはできないとともに、予め不揮発性メモリにダミーデータ送信処理プログラムを格納しておかないと書換え開始直前にホストPCから媒体再生装置へ送信しなくてはならず、書換え所要時間が長くなってしまうためである。
【0010】
また、ソフトウェア処理でダミーデータの返信を行なう場合、外部のインタフェース部にコマンドの受付けを示すレジスタを設けておいて、マイクロコンピュータが所定の単位のデータ書込み終了毎にステータス要求コマンドのような所定のコマンドを受信しているかポーリングで前記レジスタをチェックしに行くようにするのが望ましい。
マイクロコンピュータは、データの誤書込みを防止するため内部の不揮発性メモリの書込み中は割込みを受け付けないように構成されるのが一般的であるので、ソフトウェア処理でダミーデータ送信を行なう場合に割込みでコマンド受信を知らせることができないが、ポーリングでレジスタをチェックしに行くようにすれば、マイクロコンピュータによる書込み制御を妨害することなくダミーデータ送信を行なわせることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、不揮発性メモリとしてフラッシュメモリを内蔵したフラッシュメモリ内蔵マイコンを制御用マイコンとして用いた本発明に係る媒体再生装置の一例としてのDVDドライブ装置の一構成例を示す。
図1において、100はDVD(ディジタル・ビデオ・ディスクもしくはディジタル・バーサタイル・ディスク)のような記録媒体、110はディスク100を回転駆動するスピンドルモータ、120は半導体レーザ素子やレンズなどの光学系を有するピックアップ、130はピックアップ120を移動させるボイスコイルモータのようなアクチュエータである。
【0012】
210は上記スピンドルモータ110およびボイスコイルモータ130の駆動を行なうモータドライバで、スピンドルモータ駆動回路とボイスコイルモータ駆動回路とからなる。上記モータドライバ210はスピンドルモータ駆動回路とボイスコイルモータ駆動回路とからなり、ヘッドの相対速度を一定にするようにスピンドルモータ駆動回路がサーボ制御されるとともに、ヘッドの中心をトラックの中心に一致させるようにボイスコイルモータ駆動回路がサーボ制御される。
【0013】
220は上記ピックアップ120によって検出され光電変換された信号を増幅するリード・アンプ、230は、リード・アンプ220から送られてくる読出し信号に対して波形整形や復調処理、誤り訂正処理等の信号処理をしてデータを再生する信号処理回路、240は再生データをデコード(復号)したり本ドライブ装置200とホストPC300との間のデータの受渡しおよび制御等を行なうインタフェース回路、250はシステム全体を統括的に制御するフラッシュメモリ内蔵マイコン、260はコンパタクト・ディスクから高速で読み出されたリードデータを一時的に記憶するバッファ用のキャッシュメモリである。キャッシュメモリを備えることによって、前回読出しが行なわれたデータもしくはそれと同一のセクタのデータに対する読出し要求があった場合に、ディスクからのデータの読出しを行なわずにキャッシュメモリから直ちにデータを送ることができる。また、当該媒体再生装置によるデータ書込み速度が、媒体再生装置とデータを要求するホストPC300との間のデータ転送速度よりも遅い場合に、キャッシュメモリを利用することでホストPC300の待ち時間が短縮される。
【0014】
上記モータドライバ210、リード・アンプ220、信号処理回路230、インタフェース回路240、フラッシュメモリ内蔵マイコン250、キャッシュメモリ260によって媒体再生装置の制御システムが構成され、該制御システムとスピンドルモータ110、ピックアップ120およびボイスコイルモータ130によって媒体再生装置の一例としてのDVDドライブ装置200が構成される。DVDドライブ装置200とホストPC300とは、この実施例ではATAPIケーブル400で接続されている。
【0015】
フラッシュメモリ内蔵マイコン250は、フローティングゲートおよびコントロールゲートを有する2層ゲート構造のMOSFETからなるメモリセルがマトリックス状に配置されたメモリアレイを備えたフラッシュメモリ251、チップ全体の制御やフラッシュメモリ251に対する書込み・消去制御を実行する中央処理ユニット(CPU)252、データを一時記憶したりCPU252の作業領域を提供するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)253、CPU252に対する割込み要求の発生および優先度を判定して割り込みをかける割込み制御回路や各種タイマ回路などの周辺回路254などを含んで構成されている。
上記CPU252とフラッシュメモリ251、RAM253、周辺回路254間は内部バス255によって接続され、これらの回路ブロックとバスは単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に形成されている。また、図1には示されていないが、上記回路ブロックの他に、RAMとフラッシュメモリ251等との間のDMA(ダイレクトメモリアクセス)転送を制御するDMA転送制御回路やシステムの動作に必要なクロック信号を発生する発振器、A/D変換回路、システム監視用のウォッチドッグタイマなどが必要に応じて設けられることもある。
【0016】
特に制限されるものでないが、本実施例のフラッシュメモリ内蔵マイコンにおいては、フラッシュメモリ251は、1本のワード線に接続された128バイトのようなメモリセル群(以下、セクタと称する)を単位として書込みが行われ、4kバイトのようなブロック単位で消去が行なわれる。
【0017】
図2には、フラッシュメモリへの制御用プログラム(ファームウェア)の書込み処理中にホストPCからの所定のコマンドに対する応答をソフト処理で実現するようにした本発明の第1の実施例における制御手順のフローチャートを示す。フラッシュメモリ251内の制御用プログラムの書換えに際しては、先ずインタフェース回路240がホストPC300から送信されてくる制御用プログラムのデータをキャッシュメモリ260内に格納する(ステップS1)。また、この間にマイコン250では、CPU252がフラッシュメモリ250内に予め格納されている所定のコマンドに対する返信処理を実行するためのプログラムを読み出してRAM253上に展開もしくは転送する(ステップS2)。ここで、プログラムの展開とは、例えば予め圧縮されて記憶されていたデータを伸長したりしてそのままではCPU252が実行できないプログラムをCPU252が実行可能な形態に変換する処理を意味する。
【0018】
次に、マイコンのCPU252は割込みを禁止し、フラッシュメモリ251内の消去/書込み制御プログラムをRAM253に転送する(ステップS3,S4)。この消去/書込み制御プログラムは、通常の消去や書込み処理の際にはフラッシュメモリ251上で直接実行できるように、また書換え後の制御用プログラムもフラッシュメモリ251上で直接実行できるように構成されている。ファームウェアの書換えの際にフラッシュメモリ251内の消去/書込み制御プログラムをRAM253に転送するのは、ファームウェアの書換えはフラッシュメモリ251内のデータの相当部分を対象とする場合が多いので、誤って消去/書込み制御プログラムそれ自身を消去してしまうおそれがないようにするためである。ステップS2とS3は逆であっても良い。
【0019】
次に、RAM253に転送した制御用プログラムを実行して内蔵フラッシュメモリ251をブロック単位で消去する(ステップS5)。そして、1ブロックの消去後にステップS6にてホストPCからのステータス要求コマンドが入っているかチェックする(ステップS6)。ここで、ステップS6のチェックは消去ベリファイ後のみでもよいが、消去動作終了後と消去ベリファイ終了後のそれぞれにおいて行なうようにしても良い。
ステップS6のチェックは、予めインタフェース回路240に設けられているホストPC300から受信したコマンドもしくはそれに対応したデータを保持するタスクファイルレジスタTFRを、CPU252がポーリングにより参照しに行くことで可能とされる。ステータス要求コマンドは、WindowsOSの場合、応答準備ができているか確認するための“Test Unit Ready”コマンドと、ディスクの有無やディスクの記憶容量など詳しい内部状態を要求する“Request Sense”コマンドとがあり、CPU252はこの2つのコマンドを受信しているかチェックする。
【0020】
そして、ステータス要求コマンドがあったと判定すると、前記ステップS2でRAM253に展開したコマンド応答処理プログラムを実行する(ステップS7)。このコマンド応答処理プログラムにより実行される処理は、OSが正常な返信データであると認識することができかつOSがそれを受信することによってそのデータに応じた何らかの処理を行なうことがないようなダミーデータの返信である。このダミーデータ返信処理後にフラッシュメモリ内のすべての消去対象ブロックのデータ消去が完了したか否かの判定(ステップS8)を行ない、完了していなければステップS5へ戻って上記処理を繰り返す。
一方、ステップS8の判定で消去が完了していたときは、次のステップS9へ移行してステップS1でインタフェース回路240がキャッシュメモリ260内に格納した更新制御用プログラムをフラッシュメモリ251に転送し書き込む。この書込みはセクタ単位で行われる。書き込まれるプログラムデータは一旦RAM253に転送しても良いし、フラッシュメモリ251のレジスタに直接転送しても良い。
【0021】
1セクタの書込みが終了すると、ステップS10でステータス要求コマンドを受信したか否か判定し、受信コマンドありと判定すると、前記ステップS7と同様にステップS2でRAM253に展開したコマンド応答処理プログラムを実行する(ステップS11)。このコマンド応答処理プログラムにより実行される処理もダミーデータの返信である。このダミーデータ返信処理後にフラッシュメモリ内のすべての書込み対象セクタへのデータ書込みが完了したか否かの判定(ステップS12)を行ない、完了していなければステップS9へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS12の判定で書込みが完了していたときは、図2の処理を終了する。
【0022】
なお、ステップS5での不揮発性メモリの消去処理動作には消去動作とベリファイ動作が含まれる。また、上記ステップS9での書込み処理動作には書込み動作とベリファイ動作が含まれる。この場合、CPU252は1回の消去動作とベリファイ動作ごとまたは1回の書込み動作とベリファイ動作ごとに上記インタフェース回路に対してコマンドの受信の有無を確認し、所定のコマンドを受信しているときはダミーデータを送信するようにすることができる。
【0023】
図3には、ステップS7およびS11で行なわれるコマンド応答処理のより詳しい内容が示されている。
図3に示されているように、コマンド応答処理では、受信したコマンドが応答準備ができているか確認するための“Test Unit Ready”コマンドであるか否か判定し、“Test Unit Ready”コマンドのときは“Test Unit Ready”コマンド用のダミーデータを送信する(ステップS101,S102)。このダミーデータは、コマンド応答処理プログラム内に含ませておいても良いし、予め所定のレジスタに設定しておいても良い。
【0024】
一方、ステップS101で受信コマンドが“Test Unit Ready”コマンドでないと判定したときは、受信コマンドが詳しい内部状態を要求する“Request Sense”コマンドであるか否か判定し、“Request Sense”コマンドのときは“Request Sense”コマンド用のダミーデータを送信する(ステップS103,S104)。さらに、受信コマンドが“Test Unit Ready”コマンドでも“Request Sense”コマンドでもなかったときは、ステップS105へ移行してコマンドが誤りであることを示すコマンドエラーを送信する。このコマンドエラー送信としては例えば受信したコマンドをサポートしていないことを知らせるデータがある。
【0025】
これにより、図4に示されているように、DVD側のマイコン250が割込みを受け付けない内蔵フラッシュメモリFLASHのオンボード書込み処理中に、ホストPCからステータス要求コマンドが発行されたとしてもダミーデータがDVDの制御マイコンからホストPCへ返信されるため、ホストPCは応答を確認することができる。その結果、DVDが接続されたバスがホストPCによって切断されるのが回避され、書込み処理が終了後にデータのベリファイ等の処理を行なうことができるようになる。
【0026】
図5には、フラッシュメモリへの制御用プログラム(ファームウェア)の書込み処理中にホストPCからの所定のコマンドに対する応答を、インタフェース回路240のハードウェアないしはファームウェアで行なうようにした本発明の第2の実施例のブロック図を示す。
従来のDVDドライブ装置においては、インタフェース回路240はホストPCとの間のデータの送受信を行なう送受信部241とマイコン250との間の信号の送受信のためのCPUインタフェース部242とから構成されていたが、この実施例のインタフェース回路240にはさらに“Request Sense”コマンドや“Request Sense”コマンドのような所定のコマンドがホストPCから送られてきたときにダミーデータを返信するコマンド処理部243が設けられている。コマンド処理部243がダミーデータを返信する場合、マイコン250に対してコマンド受信を通知する割込み要求を行なわなくても良いが行なっても構わない。割込み要求を行なってもコマンド処理部243は割込み制御を行なわないようにされているためである。
【0027】
図6には、インタフェース回路240とコマンド処理部243の機能のうちコマンド受信処理機能がフローチャートの形で示されている。
インタフェース回路240の送受信部241は、ATAPIバスを介してホストPCからコマンドが送信されてくるとそのコマンドを読み込んで内部のバッファ等に保持する(ステップS21)。次に、コントロールレジスタ等を参照してダミーデータ送信設定がなされているか判定して、ダミーデータ送信設定がなされていなければマイコン250に対して直ちにコマンドを受信したことを通知する(ステップS22→S24)。この通知はこの実施例では割込み要求により行なわれる。
【0028】
一方、ダミーデータ送信設定がなされているときは、ステップS23のコマンド応答処理を実行する。このコマンド応答処理の内容は、第1の実施例で説明した図3に示されている処理と同様であるので、詳しい説明は省略する。第1の実施例との差異は、第2実施例ではかかるコマンド応答処理を、コマンド処理部243がハードウェアで行なうように構成されている点にある。コマンド処理部243には、上記のようなコマンド応答処理を行なうため、受信コマンドが“Request Sense”コマンドまたは“Request Sense”コマンドか否か判定するコンパレータや、“Request Sense”コマンドと“Request Sense”コマンドのコードおよび返信するダミーデータを保持するROMあるいはレジスタが設けられる。レジスタを用いる場合、そのレジスタに対するコマンドコードやダミーデータの設定および所定のコマンドを受信した時にダミーデータを送信するかしないかのコントロールレジスタ等に対する設定は、制御用プログラムの書換え開始前にマイコン250により行なうようにすることができる。
【0029】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施例においては、受信したコマンドが“Request Sense”コマンドまたは“Request Sense”コマンドのときに所定のダミーデータを送信するようにしているが、上記以外のコマンドを受信した場合にもダミーデータを送信するようにして良い。また、前記実施例においては、OSの一例としてWindowsを用いた場合を説明したが、他のOSであっても本発明を適用することができる。
【0030】
さらに、第1の実施例においては、フラッシュメモリ251内の制御用プログラムを書き換える前にコマンド返信処理プログラムと消去/書込み制御プログラムを読み出してRAM253上に展開もしくは転送するようにしているが、フラッシュメモリ251に置いたまま直接実行できるように構成しても良い。また、OSからのコマンドに応答してダミーデータを送信する処理は、フラッシュメモリ内のプログラムを書き換える場合のみでなく、プログラム以外のデータを書き込む場合に行なっても良い。さらに、前記実施例においては、パソコン本体とは別個の框体に構成された外付け型のDVDドライブ装置について説明したが、本発明はパソコンの框体内に取り付けられるパソコン内蔵型DVDドライブ装置などにも適用できることはいうまでもない。
【0031】
また、フラッシュメモリ251は、CPU252とは別の半導体集積回路装置に形成されていても良い。
また、以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるDVDドライブ装置に適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、MO(磁気光)ドライブ装置やCD(コンパクト・ディスク)ドライブ装置など記録媒体の再生装置一般に利用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、不揮発性メモリを内蔵し該不揮発性メモリに制御用プログラムを格納するようにされたマイクロコンピュータを搭載した媒体再生装置において、不揮発性メモリ内のプログラム書換え中にOSによってバスが切断されないようにすることができる。さらに、プログラムの更新時のみでなく、制御用マイクロコンピュータに内蔵された不揮発性メモリへのデータ書込み中にOSによってバスが切断されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるフラッシュメモリ内蔵マイコンを制御用マイコンとするDVDドライブ装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】フラッシュメモリへの書込み処理中にホストPCから所定のコマンドを受信した時の応答をソフトウェア処理で実現するようにした本発明の第1の実施例における制御手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS7およびS11におけるコマンド応答処理のより詳しい手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明が適用されたフラッシュメモリ内蔵マイコンにおけるフラッシュメモリへの書込み処理中にホストPCから所定のコマンドを受信した時の応答の様子を示すタイミングチャートである。
【図5】フラッシュメモリへの書込み処理中にホストPCから所定のコマンドを受信した時の応答をインタフェース回路におけるハードウェアで実現するようにした本発明の第2の実施例のDVDドライブ装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施例におけるインタフェース回路のコマンド応答処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】媒体再生装置の一例としての光ディスクドライバとそれを使用したシステムの構成例を示す概略図である。
【図8】従来の光ディスクドライバ・システムにおいてフラッシュメモリへの書込み処理中にホストPCから所定のコマンドを受信した時の応答の様子を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 記録媒体
200 ディスクドライブ装置
210 モータドライバ
220 リード・アンプ
230 信号処理回路
240 インタフェース回路
250 フラッシュメモリ内蔵マイコン
251 内蔵フラッシュメモリ
255 内部バス
260 キャッシュメモリ

Claims (3)

  1. 記録媒体を駆動する媒体駆動手段と、該媒体駆動手段を電気的に制御し駆動する駆動回路と、上記記憶媒体に記録されたデータを読み取り電気信号として出力する読み取り手段と、該読み取り手段の出力信号を増幅する増幅回路と、該増幅回路で増幅された読出し信号を処理してデータを再生する信号処理回路と、他の装置との通信を行うインタフェース回路と、上記駆動回路、上記信号処理回路および上記インタフェース回路を制御する制御用マイクロコンピュータとを備え、周辺機器に対して定期的にコマンドを送信するオペレーティング・システムが搭載されたホストコンピュータと接続可能な媒体再生装置であって、
    上記制御用マイクロコンピュータは、書込みと消去が可能な不揮発性メモリと、該不揮発性メモリに記憶されたプログラムに従って動作する制御部と、読み書きが可能な揮発性メモリとが1つの半導体チップ上に形成され、上記不揮発性メモリに記憶されたプログラムの書換え中はステータス要求コマンドに応じて上記揮発性メモリに格納されたコマンド応答処理プログラムを実行する半導体集積回路からなり、
    上記不揮発性メモリの消去処理動作は消去動作とベリファイ動作を含み、上記不揮発性メモリへの書込み処理動作は書込み動作とベリファイ動作を含み、
    上記揮発性メモリには、上記不揮発性メモリに記憶されているプログラムの書換え前に、上記不揮発性メモリに記憶されている上記コマンド応答処理プログラムが転送され、
    上記制御部は、上記プログラムの書換え中は上記不揮発性メモリの1回の消去動作とベリファイ動作ごとに、または上記不揮発性メモリの1回の書込み動作とベリファイ動作ごとに、上記インタフェース回路に対してホストコンピュータからの上記ステータス要求コマンドの受信の有無を確認し、上記ステータス要求コマンドの受信を確認したときは、上記揮発性メモリに転送されたコマンド応答処理プログラムを実行してダミーデータを上記インタフェース回路から出力することを特徴とする媒体再生装置。
  2. 上記インタフェース回路は受信したコマンドもしくは受信コマンドに対応したデータを保持するレジスタを備え、上記制御用マイクロコンピュータは前記レジスタの内容を読み出して受信したコマンドを判定するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の媒体再生装置。
  3. 上記制御用マイクロコンピュータは割込み要求端子を備え、上記インタフェース回路はコマンドを受信した際に前記割込み要求端子を介して上記制御用マイクロコンピュータに対してコマンド受信を通知するようにされ、上記制御用マイクロコンピュータは上記不揮発性メモリに記憶されている制御用プログラムの書換え中は前記割込み要求端子を介した割込み要求があっても応答しないことを特徴とする請求項1または2記載の媒体再生装置。
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