JPH0777971A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JPH0777971A
JPH0777971A JP5223150A JP22315093A JPH0777971A JP H0777971 A JPH0777971 A JP H0777971A JP 5223150 A JP5223150 A JP 5223150A JP 22315093 A JP22315093 A JP 22315093A JP H0777971 A JPH0777971 A JP H0777971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
movement
display device
unit
image information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5223150A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Takemura
英夫 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP5223150A priority Critical patent/JPH0777971A/ja
Publication of JPH0777971A publication Critical patent/JPH0777971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示画面を変える場合に、簡単かつ容易に操
作でき、大幅なスクロール等を行う場合であっても効率
良く操作でき、しかも視覚系の疲労を少なくできる表示
装置を提供する。 【構成】 画像情報を記憶する記憶部43と、記憶部4
3から特定の画像情報を読み出す制御を行う制御部41
と、上記画像情報を表す信号を受けて、受けた信号に基
づいて画像を表示する表示部10とを有する。表示部1
0は、空間を自在に移動できる本体1の表面に設けられ
ている。本体1に、この本体1の移動量および移動の向
きを検出する移動検知部11,12が設けられている。
制御部41は、移動検知部11,12の検出結果に基づ
いて、記憶部43から読み出すべき画像情報を特定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は表示装置に関し、より
詳しくは、使用者が手で移動させることができる小型の
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表示装置では、画面のスクロー
ル、拡大縮小、表示のオン/オフ等の処理を行う場合、
ウインドウに代表されるような画面上の位置指定手段
(例えば、ペン型デジタイザ、タッチパネル、トラック
ボール、クロスカーソルキー等)により、使用者が指令
するようになっている。具体的には、ウインドウを設定
するオペレーティング・システム(OS)の管理下で、
使用者が、ウインドウ上に予め設けられたコマンド領域
を、位置指定手段によって画面上のカーソルを動かして
選択する。この信号を受けて、計算機が上記コマンド領
域にコマンドとして表示されている処理を実行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置には、次に述べるような問題がある。
【0004】表示画面を変える度毎に、使用者はカー
ソルの現在位置を見つけ、これを位置指定手段により移
動し、コマンド領域内にカーソルを置くという操作を必
要とする。このため、操作が複雑で手間がかかる。
【0005】また、使用者は、単純な操作を行う際に
も、カーソルやコマンド領域を目で追跡する必要があ
る。使用者にとって、この目の動きによる負担は視覚系
の疲労の主要な原因となる。
【0006】コマンド領域への操作回数または操作量
と、例えばスクロール操作におけるスクロール量とが直
感的に対応が付かない。このため、操作しにくく、使い
こなすためには使用者は慣れを必要とする。
【0007】例えばスクロールの処理では、大幅なス
クロールによる画面の移動後に、元の表示に戻りたいと
き、スクロール操作回数等の操作内容を使用者が記憶し
ておき、同じ回数だけ逆の操作を行う必要がある。この
ため、大幅なスクロールを行う場合、作業の効率が著し
く低下する。
【0008】そこで、この発明の目的は、表示画面を変
える場合に、簡単かつ容易に操作でき、大幅なスクロー
ル等を行う場合であっても効率良く操作でき、しかも視
覚系の疲労を少なくできる表示装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、画像情報を記憶する記憶
部と、上記記憶部から特定の画像情報を読み出す制御を
行う制御部と、上記画像情報を表す信号を受けて、受け
た信号に基づいて画像を表示する表示部とを有する表示
装置であって、上記表示部は、空間を自在に移動できる
本体の表面に設けられ、上記本体に、この本体の移動量
および移動の向きを検出する移動検知部が設けられ、上
記制御部は、上記移動検知部の検出結果に基づいて、上
記記憶部から読み出すべき画像情報を特定するようにな
っていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の表示装置は、請求
項1の表示装置において、上記本体が存するXY平面内
で上記移動検知部が上記本体の移動を検出したとき、上
記制御部は、上記移動検知部の検出結果に基づいて上記
記憶部から上記本体の移動先の領域に相当する画像情報
を読み出して、上記表示部の画面をX方向およびY方向
にスクロールする制御を行うようになっていることを特
徴としている。
【0011】また、請求項3に記載の表示装置は、請求
項1または2に記載の表示装置において、上記本体が存
するXY平面に垂直なZ方向に関して上記移動検知部が
上記本体の移動を検出したとき、上記制御部は、上記移
動検知部の検出結果に基づいて上記本体のXY座標に相
当する領域の画像を拡大し又は縮小する制御を行うよう
になっていることを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載の表示装置は、請求
項1乃至3のいずれか一つに記載の表示装置において、
上記移動検知部は、受けた加速度に応じて電圧を発生す
る圧電素子を備えることを特徴としている。
【0013】また、請求項5に記載の表示装置は、請求
項1乃至3のいずれか一つに記載の表示装置において、
上記本体は上記XY平面をなす台上をスライドし、上記
移動検知部は、上記本体の底部に設けられ、上記本体の
移動に伴って上記台との摩擦によって回転する回転部材
と、この回転部材の回転量および回転の向きを上記XY
平面内での上記本体の移動量および移動の向きを表す電
気信号に変換する変換部とを備えることを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項6に記載の表示装置は、請求
項1乃至3のいずれか一つに記載の表示装置において、
上記本体は、X方向およびY方向に明暗が変化する格子
状パターンが設けられた台上をスライドし、上記移動検
知部は、上記本体の底部に設けられ、上記本体の移動に
伴って上記格子状パターンの明暗を検出する光センサを
備えることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の表示装置では、空間を自在に移動で
きる本体の表面に表示部が設けられ、上記本体に、この
本体の移動量および移動の向きを検出する移動検知部が
設けられている。使用者が上記本体を移動させたとき、
上記制御部は、上記移動検知部の検出結果に基づいて、
上記記憶部から読み出すべき画像情報を特定する。した
がって、使用者は、画面のスクロール、拡大縮小などの
処理を、上記本体を例えば手で移動させることによっ
て、簡単かつ容易に指令できる。すなわち、画面のスク
ロール、拡大縮小などの処理を行う場合、従来と異な
り、使用者はコマンド領域内にカーソルを置くという操
作をしなくても済み、本体表面の表示部(画面)を見な
がら本体を移動させれば良い。したがって、従来に比し
て操作が簡単になる。また、カーソルやコマンド領域を
目で追跡しなくても済むので、使用者にとって視覚系の
疲労が少なくなる。
【0016】請求項2の表示装置では、上記本体が存す
るXY平面内で上記移動検知部が上記本体の移動を検出
したとき、上記制御部は、上記移動検知部の検出結果に
基づいて上記記憶部から上記本体の移動先の領域に相当
する画像情報を読み出して、上記表示部の画面をX方向
およびY方向にスクロールする制御を行う。したがっ
て、使用者は、画面のX方向,Y方向のスクロールを、
上記本体を例えば手でX方向,Y方向に移動させること
によって、簡単かつ容易に指令できる。また、制御部が
上記移動検知部の検出結果(本体の移動量)に基づいて
移動先の領域に相当する画像情報を読み出すので、本体
の移動量に応じてスクロール量が定まる。したがって、
使用者は、操作量(移動量)とスクロール量とを直感的
に対応させることができる。したがって、使用者にとっ
てスクロールのための操作が極めて容易になり、操作に
熟練を要しなくなる。しかも、上記移動先の画像はその
移動先で上記本体表面の表示部に表示される。この結
果、本体の位置とその位置で表示される画像とが1対1
に対応する。したがって、従来に比して、作業の効率が
良くなる。例えば、大幅なスクロールによる画面の移動
後に、元の表示に戻りたいとき、使用者は上記本体を単
に元の位置に戻せば良く、作業の効率が低下することは
ない。
【0017】請求項3の表示装置では、上記本体が存す
るXY平面に垂直なZ方向に関して上記移動検知部が上
記本体の移動を検出したとき、上記制御部は、上記移動
検知部の検出結果に基づいて上記本体のXY座標に相当
する領域の画像を拡大し又は縮小する制御を行う。した
がって、使用者は、画面の拡大,縮小を、上記本体を例
えば手で+Z方向,−Z方向に移動させることによっ
て、簡単かつ容易に指令できる。また、制御部が上記移
動検知部の検出結果(本体の移動量)に基づいて画像情
報を読み出すので、本体の移動量に応じて拡大率,縮小
率が定まる。したがって、使用者は、操作量(移動量)
と拡大率,縮小率とを直感的に対応させることができ
る。したがって、使用者にとって拡大,縮小のための操
作が極めて容易になり、操作に熟練を要しなくなる。ま
た、大幅な拡大,縮小による画面の移動後に、元の表示
に戻りたいとき、使用者は上記本体を単に元の位置に戻
せばよい。したがって、大幅な拡大,縮小を行う場合で
あっても、作業の効率が低下することはない。
【0018】請求項4の表示装置では、上記移動検知部
は、受けた加速度に応じて電圧を発生する圧電素子を備
える。この圧電素子の出力は、例えば、サンプリングさ
れデジタルの時系列信号に変換される。制御部によっ
て、積分されて移動速度が算出され、さらに積分されて
本体の移動量が算出される。また、上記圧電素子の出力
電圧の符号によって、本体の移動の向きが定まる。制御
部は、これらの検出結果に基づいて、記憶部から読み出
すべき画像情報を特定する。
【0019】請求項5の表示装置では、変換部が出力す
る電気信号は、XY平面内での本体の移動量および移動
の向きを表す。この電気信号に基づいて、制御部が、記
憶部から読み出すべき画像情報を特定する。
【0020】請求項6の表示装置では、上記本体は、X
方向およびY方向に明暗が変化する格子状パターンが設
けられた台上をスライドし、上記移動検知部は、上記本
体の底部に設けられ、上記本体の移動に伴って上記格子
状パターンの明暗を検出する光センサを備える。この光
センサの出力は、例えば、サンプリングされデジタルの
時系列信号に変換される。制御部によって、積分されて
移動速度が算出され、さらに積分されて本体の移動量が
算出される。また、上記格子状パターンの各格子内での
上記光センサの出力信号の変化、例えば各格子内で出力
信号が増加するか減少するかの別によって、本体の移動
の向きが定まる。制御部は、これらの検出結果に基づい
て、記憶部から読み出すべき画像情報を特定する。
【0021】
【実施例】以下、この発明の表示装置を実施例により詳
細に説明する。
【0022】図1は一実施例の表示装置のブロック構成
を示している。
【0023】この表示装置は、空間を自在に移動できる
本体1と、その表面に設けられた表示部10と、本体内
に設けられた移動検知部としての加速度センサ11,1
2を備えている。また、センサ信号増幅部2と、A/D
変換部3と、プロセッサ部3と、画像メモリ5と、表示
制御部6を備えている。
【0024】上記表示部10は、表示制御部6から画像
情報を表す画像信号D、水平同期信号Hおよび垂直同期
信号Vを受けて、画像信号Dに応じた画像を画面に表示
する。
【0025】上記加速度センサ11,12は、Pb(Z1
・T1)O3等からなる圧電素子と、これを保持するケー
スと、出力信号を取り出すリード線からなってる。知ら
れているように、1個の圧電素子は1方向のみ検出す
る。そこで、加速度センサ11はX方向、加速度センサ
12はY方向を検出するように、2個のセンサ11,1
2は互いに直角に本体1に取り付けられている。このX
方向,Y方向は、表示部10の画面の水平走査方向,垂
直走査方向にそれぞれ対応している。なお、後述するよ
うに、上記X方向,Y方向に垂直なZ方向を検出する加
速度センサ(図示せず)が本体1に取り付けられてい
る。各加速度センサのグランド端子はアナロググランド
に接続される一方、各加速度センサの陽極端子は出力端
子として次段のセンス信号増幅部2に接続されている。
【0026】上記センサ信号増幅部2は、アナログロー
パスフィルタ21と、FET(電界効果トランジスタ)
からなるバッファ増幅器22を有している。上記加速度
センサ11,12自体は電気的に非常に高いインピーダ
ンスを有しているため、出力信号に含まれるノイズを除
去するとともにインピーダンスを変換して低くする必要
がある。そこで、ローパスフィルタ21で高い周波数成
分を減衰させ、バッファ増幅器22で低インピーダンス
の出力信号を出力するようになっている。
【0027】上記A/D変換部3は、一定のタイミング
(サンプリング周期ts)でセンサ信号増幅部2の出力を
サンプリングするサンプリングホールド回路31と、ア
ナログデータをデジタル化するするA/D変換器32を
有している。
【0028】上記プロセッサ部4は、制御部としてのマ
イクロプロセッサ41と、ROM42と、記憶部として
のRAM43を備えている(なお、図中、簡単のため、
アドレスデコーダ、バスドライバ、インターフェース等
を省略している。)。マイクロプロセッサ41は、RO
M42が記憶している制御プログラムにしたがって、後
述するように、この表示装置全体の動作を制御する。R
AM43は、表示部10の画面サイズに比して、広大な
領域に相当する画像情報を記憶している。
【0029】画像メモリ5は、表示部10の1フレーム
分の画像情報を記憶することができる。この画像メモリ
5は、マイクロプロセッサ41からの読み出し/書き込
み(R/W)アクセスと、表示制御部6からの読み出し
アクセスとの双方のアクセスが可能な構成をとってい
る。通常、表示制御部6からのアクセスがマイクロプロ
セッサ41からのアクセスよりも優先され、表示制御部
6からのアクセスの開き時間にマイクロプロセッサ41
からのR/Wアクセスがランダムに行われる。
【0030】表示制御部6は、自ら発生する水平同期信
号H、垂直同期信号Vおよび画素クロックに従い、ラス
タ読み出しアドレスを出して、画像メモリ5の記憶内容
を読み出す。そして、読み出した画像情報を、表示部1
0の仕様に応じた画像信号Dに変換して出力する。
【0031】この表示装置は次のように動作する。
【0032】使用者がXY平面内で本体1を移動させ
て、表示部10の画面をスクロールさせる場合について
説明する。
【0033】まず、使用者がスクロールしたい方向に
本体1を一定期間移動させる。この移動期間に、加速度
センサ11,12は、本体1に加えられた力に応じて、
図2に示すような波形の加速度αを受ける。図2中、期
間Iは加速中(加速度が正)、期間IIは等速運動中、期
間IIIは減速中(加速度が負)であることを示してい
る。その他の期間は静止中であることを示している。加
速度センサ11,12はこの波形に応じた高インピーダ
ンスのアナログ電圧(センサ信号)を出力する。図1に
示すセンサ信号増幅部2は、このアナログ電圧信号の高
周波数成分をローパスフィルタ21を通して減衰させ
る。これにより、使用者の手振れに起因する微小振動の
影響が除去される。さらに、上記アナログ電圧信号はバ
ッファ増幅器22によって低インピーダンスに変換され
る。
【0034】次に、A/D変換部3で、サンプリング
ホールド回路31が一定のタイミング(サンプリング周
期ts)で上記アナログ電圧信号をサンプリングし、A/
D変換器32がデジタル化して、時系列のデジタル信号
(データ)にする。ここで、時刻t(t=nts。ただ
し、nは整数。)におけるデジタル信号を、便宜上D
(t)と表すものとする。各デジタル信号D(t)は、プロセ
ッサ部4に取り込まれる。
【0035】プロセッサ部4では、マイクロプロセッ
サ41がデジタル信号D(t)を受けて、D(t)の絶対値が
所定のしきい値Dth以下である場合、本体1が静止中で
あると判断して、そのデータを棄却する。
【0036】D(t)の絶対値がしきい値Dth以上である
場合、本体1が移動したと判断して、データD(t)を取
り込む。データ取り込みは、負の加速度を表すデータを
検知した後、静止状態を表すデータがある一定時間tf
以上続いたときに終了する。
【0037】マイクロプロセッサ41は、取り込んだデ
ータを平均法によりスムージングする。例えば、時刻t
のデータD(t)をD(t−ts),D(t+ts)と関係づけて、 Ds(t)=a・D(t−ts)+b・D(t)+c・D(t+ts) とする。ただし、a,b,cは、a+b+c=1を満足す
る係数である。
【0038】マイクロプロセッサ41は、このスムー
ジング後のデータDs(t)を積分して本体1の移動速度を
求め、さらに積分して本体1の移動量を求める。移動の
向きは加速度の符号の正負に基づいて定まる。すなわ
ち、加速度が正→零→負と変化したときは正の向きへの
移動、加速度が負→零→正と変化したときは負の向きへ
の移動となる。
【0039】図3は、本体1が+X方向,−X方向へ動
かされたときの加速度αxと、速度vxと、位置Pxを模
式的に示している。図中、α0,α1はそれぞれ正負の加
速度、v0は定常速度、P0は移動量を示している。同図
(a)に示すように、本体1が+X方向へ動かされた場
合、加速度αxは正→零→負になる。これに応じて、速
度vxは零から一定速度v0になった後、再び零になる。
位置PxはP0だけ変化する。一方、同図(b)に示すよう
に、本体1が−X方向へ動かされた場合、加速度αxは
負→零→正になる。これに応じて、速度vxは零から一
定速度−v0になった後、再び零になる。位置Pxは−P
0だけ変化する。
【0040】このようにして、本体1の移動量および移
動の向きを求めることができる。
【0041】マイクロプロセッサ41は、求めた移動
量および移動の向きに基づいて、図1に示したRAM4
3から本体1の移動先の領域に相当する画像情報を読み
出して、表示部10の画面をX方向およびY方向にスク
ロールする制御を行う。
【0042】例えば、移動前に、画像メモリ5にはRA
M43の画像情報のうち領域Aに相当する画像情報が格
納され、表示部10には領域Aの画像が表示されている
ものとする。ここで、図4に示すように、マイクロプロ
セッサ41は、+X方向に移動量P0を求めた場合、ア
ドレスバス46を通してRAM43へ移動先の領域Bを
特定するアドレスを送出し、データバス47を通してR
AM43から領域Bに相当する画像情報を読み出す。次
に、画像メモリ5へ転送先を表すアドレスを送出して、
領域Bから読み出した画像情報を画像メモリ5に書き込
む。図1に示した表示制御部6が、画像メモリ5の記憶
内容を読み出し、読み出した画像情報を水平同期信号
H、垂直同期信号Vとともに表示部10へ出力する。
【0043】実際には、この画像メモリ5の記憶内容を
書き換える動作を、RAM43の矩形領域に対してアド
レスをインクリメントしながら繰り返し行う。これによ
り、表示部10の画面をスムーズにスクロールさせる。
【0044】このように、この表示装置によれば、使用
者は、画面のX方向,Y方向のスクロールを、本体1を
例えば手でX方向,Y方向に移動させることによって、
簡単かつ容易に指令できる。また、マイクロプロセッサ
41が本体1の移動量に基づいてRAM43から移動先
の領域に相当する画像情報を読み出すので、本体1の移
動量に応じてスクロール量が定まる。したがって、使用
者は、操作量(移動量)とスクロール量とを直感的に対
応させることができる。したがって、使用者にとってス
クロールのための操作が極めて容易になり、操作に熟練
を要しなくなる。
【0045】しかも、上記移動先の画像はその移動先で
本体表面の表示部10に表示される。この結果、本体1
の位置とその位置で表示される画像とが1対1に対応す
る。このことは、図5に示すように、使用者に対して、
RAM43の記憶内容が広大な仮想画面100を形成し
ており、表示部10はあたかも仮想画面100内を手で
直接動かすウインドウであるかのような感覚を与える。
つまり、使用者は、仮想画面100内で画像を見たいと
ころに本体1を持って行けば良いのである。したがっ
て、従来に比して、作業の効率が良くなる。また、大幅
なスクロールによる画面の移動後に、元の表示に戻りた
いとき、使用者は本体1を単に元の位置に戻せば良い。
したがって、作業の効率が低下することはない。
【0046】また、既に述べたように、XY平面に垂直
なZ方向を検出する加速度センサ(図示せず)が本体1
に取り付けられている。この加速度センサが本体1のZ
方向の移動を検出したとき、マイクロプロセッサ41
は、移動量および移動の向きに基づいて本体1のXY座
標に相当する領域の画像を拡大し又は縮小する制御を行
う。したがって、使用者は、画面の拡大,縮小を、本体
1を手で+Z方向,−Z方向に移動させることによっ
て、簡単かつ容易に指令できる。また、マイクロプロセ
ッサ41が本体1の移動量に基づいてRAM43から画
像情報を読み出すので、本体1の移動量に応じて拡大
率,縮小率が定まる。したがって、使用者は、操作量
(移動量)と拡大率,縮小率とを直感的に対応させるこ
とができる。したがって、使用者にとって拡大,縮小の
ための操作が極めて容易になり、操作に熟練を要しなく
なる。また、大幅な拡大,縮小による画面の移動後に、
元の表示に戻りたいとき、使用者は上記本体を単に元の
位置に戻せばよい。したがって、大幅な拡大,縮小を行
う場合であっても、作業の効率が低下することはない。
【0047】このように、この表示装置によれば、従来
と異なり、使用者はコマンド領域内にカーソルを置くと
いう操作をしなくても済み、本体表面の表示部(画面)
を見ながら本体を移動させれば良い。したがって、従来
に比して操作が簡単になる。また、カーソルやコマンド
領域を目で追跡しなくても済むので、使用者にとって視
覚系の疲労が少なくなる。
【0048】図6は、上記加速度センサ11,12に代
えて、回転部材としてのボール71と、このボール71
に接し、軸73と一体に回転するローラ72と、変換部
としてのロータリエンコーダ70を設けた例を示してい
る。この例では、本体1はXY平面をなす台90上をス
ライドするようになっている。上記ボール71は、本体
1の底部に設けられ、本体1の移動に伴って台90との
摩擦によって回転する。ボール71の回転はローラ72
および軸73に伝わる。上記ロータリエンコーダ70
は、ローラの軸73の先端に取りつけられた円板74
と、この円板74を挟んで設けられたホトインタラプタ
(発光素子75と受光素子76)とからなっている。円
板74は回転角に応じて発光素子75の光を遮断または
通過させる。したがって、受光素子76には、回転によ
り断続的なパルス状の光電流信号が得られる。マイクロ
プロセッサ41によって、このパルスをカウントするこ
とによって本体1の移動量が得られる。本体1の移動の
向きは、ボール71(したがってローラ72、軸73、
円板74)の回転の向きによって定まる。
【0049】このようにした場合、先の加速度センサを
設けた場合と全く同様に、マイクロプロセッサ41は、
求めた移動量および移動の向きに基づいて、図1に示し
たRAM43から本体1の移動先の領域に相当する画像
情報を読み出すことができ、表示部10の画面をX方向
およびY方向にスクロールする制御を行うことができ
る。
【0050】図7は、上記加速度センサ11,12等に
代えて、発光素子81と、光センサとしての受光素子8
2を設けた例を示している。この例では、本体1は、X
方向およびY方向に明暗が変化する格子状パターン80
を持つ台91上をスライドするようになっている。発光
素子81と受光素子82は、本体1の底部に、斜め下向
きの角度で取り付けられている。発光素子81と受光素
子82の延長軸は、台90の表面上で交叉している。発
光素子81が発した参照光は台91の表面で反射され
て、受光素子82に入射する。ここで、台91の表面
に、X方向およびY方向に明暗が変化する格子状パター
ン80が設けられているので、位置により反射率が異な
る。したがって、本体1の移動に伴って上記参照光は変
調を受け、受光素子82にはパルス状の光電流信号が生
ずる。マイクロプロセッサ41によって、このパルスを
カウントすることによって、本体1の移動量が得られ
る。本体1の移動の向きは、格子状パターン80の各格
子内での光電流の変化、例えば各格子内で光電流が増加
するか減少するかの別によって定まる。
【0051】このようにした場合、先の加速度センサを
設けた場合と全く同様に、マイクロプロセッサ41は、
求めた移動量および移動の向きに基づいて、図1に示し
たRAM43から本体1の移動先の領域に相当する画像
情報を読み出すことができ、表示部10の画面をX方向
およびY方向にスクロールする制御を行うことができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の表
示装置では、空間を自在に移動できる本体の表面に表示
部が設けられ、上記本体に、この本体の移動量および移
動の向きを検出する移動検知部が設けられているので、
使用者が上記本体を移動させたとき、上記制御部は、上
記移動検知部の検出結果に基づいて、上記記憶部から読
み出すべき画像情報を特定することができる。したがっ
て、使用者は、画面のスクロール、拡大縮小などの処理
を、上記本体を例えば手で移動させることによって、簡
単かつ容易に指令できる。また、カーソルやコマンド領
域を目で追跡しなくても済むので、使用者にとって視覚
系の疲労が少なくなる。
【0053】また、請求項2の表示装置では、上記本体
が存するXY平面内で上記移動検知部が上記本体の移動
を検出したとき、上記制御部は、上記移動検知部の検出
結果に基づいて上記記憶部から上記本体の移動先の領域
に相当する画像情報を読み出して、上記表示部の画面を
X方向およびY方向にスクロールする制御を行うので、
使用者は、画面のX方向,Y方向のスクロールを、上記
本体を例えば手でX方向,Y方向に移動させることによ
って、簡単かつ容易に指令できる。また、制御部が上記
移動検知部の検出結果(本体の移動量)に基づいて移動
先の領域に相当する画像情報を読み出すので、本体の移
動量に応じてスクロール量を定めることができる。した
がって、使用者は、操作量(移動量)とスクロール量と
を直感的に対応させることができる。したがって、使用
者にとってスクロールのための操作が極めて容易にな
り、操作に熟練を要しなくなる。しかも、上記移動先の
画像はその移動先で上記本体表面の表示部に表示される
結果、本体の位置とその位置で表示される画像とが1対
1に対応するので、従来に比して、作業の効率を高める
ことができる。例えば、大幅なスクロールによる画面の
移動後に、元の表示に戻りたいとき、使用者は上記本体
を単に元の位置に戻せば良い。
【0054】また、請求項3の表示装置では、上記本体
が存するXY平面に垂直なZ方向に関して上記移動検知
部が上記本体の移動を検出したとき、上記制御部は、上
記移動検知部の検出結果に基づいて上記本体のXY座標
に相当する領域の画像を拡大し又は縮小する制御を行う
ので、使用者は、画面の拡大,縮小を、上記本体を例え
ば手で+Z方向,−Z方向に移動させることによって、
簡単かつ容易に指令できる。また、制御部が上記移動検
知部の検出結果(本体の移動量)に基づいて画像情報を
読み出すので、本体の移動量に応じて拡大率,縮小率が
定まり、したがって、使用者は、操作量(移動量)と拡
大率,縮小率とを直感的に対応させることができる。し
たがって、使用者にとって拡大,縮小のための操作が極
めて容易になり、操作に熟練を要しなくなる。また、大
幅な拡大,縮小による画面の移動を行う場合であって
も、移動後に元の表示に戻りたいとき、使用者は上記本
体を単に元の位置に戻せばよいので、作業の効率が低下
することはない。
【0055】請求項4の表示装置では、圧電素子の出力
は、例えば、サンプリングされデジタルの時系列信号に
変換される。制御部によって、積分されて移動速度が算
出され、さらに積分されて本体の移動量が算出される。
また、上記圧電素子の出力電圧の符号によって、本体の
移動の向きが定まる。制御部は、これらの検出結果に基
づいて、記憶部から読み出すべき画像情報を特定するこ
とができる。
【0056】請求項5の表示装置では、変換部が出力す
る電気信号は、XY平面内での本体の移動量および移動
の向きを表す。この電気信号に基づいて、制御部が、記
憶部から読み出すべき画像情報を特定することができ
る。
【0057】請求項6の表示装置では、光センサの出力
は、例えば、サンプリングされデジタルの時系列信号に
変換される。制御部によって、積分されて移動速度が算
出され、さらに積分されて本体の移動量が算出される。
また、上記格子状パターンの各格子内での上記光センサ
の出力信号の変化、例えば各格子内で出力信号が増加す
るか減少するかの別によって、本体の移動の向きが定ま
る。制御部は、これらの検出結果に基づいて、記憶部か
ら読み出すべき画像情報を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の表示装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 加速度センサの検知波形を示す図である。
【図3】 本体の移動量および移動の向きの求め方を模
式的に示す図である。
【図4】 画面をスクロールさせる場合の動作を説明す
る図である。
【図5】 上記表示装置によって使用者が受ける感覚を
説明する図である。
【図6】 上記表示装置における移動検知部の別の構成
例を示す図である。
【図7】 上記表示装置における移動検知部のさらに別
の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 本体 2 センサ信
号増幅部 3 A/D変換部 4 マイクロ
プロセッサ部 5 画像メモリ 6 表示制御
部 10 表示部 11,12
加速度センサ 70 ロータリエンコーダ 71 ボール 72 ローラ 80 格子状
パターン 81 発光素子 82 受光素
子 90,91 台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を記憶する記憶部と、上記記憶
    部から特定の画像情報を読み出す制御を行う制御部と、
    上記画像情報を表す信号を受けて、受けた信号に基づい
    て画像を表示する表示部とを有する表示装置であって、 上記表示部は、空間を自在に移動できる本体の表面に設
    けられ、 上記本体に、この本体の移動量および移動の向きを検出
    する移動検知部が設けられ、 上記制御部は、上記移動検知部の検出結果に基づいて、
    上記記憶部から読み出すべき画像情報を特定するように
    なっていることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置において、 上記本体が存するXY平面内で上記移動検知部が上記本
    体の移動を検出したとき、上記制御部は、上記移動検知
    部の検出結果に基づいて上記記憶部から上記本体の移動
    先の領域に相当する画像情報を読み出して、上記表示部
    の画面をX方向およびY方向にスクロールする制御を行
    うようになっていることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の表示装置にお
    いて、 上記本体が存するXY平面に垂直なZ方向に関して上記
    移動検知部が上記本体の移動を検出したとき、上記制御
    部は、上記移動検知部の検出結果に基づいて上記本体の
    XY座標に相当する領域の画像を拡大し又は縮小する制
    御を行うようになっていることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    表示装置において、 上記移動検知部は、受けた加速度に応じて電圧を発生す
    る圧電素子を備えることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    表示装置において、 上記本体は上記XY平面をなす台上をスライドし、 上記移動検知部は、上記本体の底部に設けられ、上記本
    体の移動に伴って上記台との摩擦によって回転する回転
    部材と、この回転部材の回転量および回転の向きを上記
    XY平面内での上記本体の移動量および移動の向きを表
    す電気信号に変換する変換部とを備えることを特徴とす
    る表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    表示装置において、 上記本体は、X方向およびY方向に明暗が変化する格子
    状パターンが設けられた台上をスライドし、 上記移動検知部は、上記本体の底部に設けられ、上記本
    体の移動に伴って上記格子状パターンの明暗を検出する
    光センサを備えることを特徴とする表示装置。
JP5223150A 1993-09-08 1993-09-08 表示装置 Pending JPH0777971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5223150A JPH0777971A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5223150A JPH0777971A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0777971A true JPH0777971A (ja) 1995-03-20

Family

ID=16793574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5223150A Pending JPH0777971A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0777971A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195333A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Nissan Motor Co Ltd 車載情報提供装置、および車載情報提供装置の制御方法
WO2013051791A1 (en) * 2011-10-06 2013-04-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for scrolling content in portable device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195333A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Nissan Motor Co Ltd 車載情報提供装置、および車載情報提供装置の制御方法
WO2013051791A1 (en) * 2011-10-06 2013-04-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for scrolling content in portable device
US9335863B2 (en) 2011-10-06 2016-05-10 Samsung Electronics Co., Ltd Method and apparatus for scrolling content in portable device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6043805A (en) Controlling method for inputting messages to a computer
US7286119B2 (en) Three-dimensional object manipulating apparatus, method and computer program
US7330198B2 (en) Three-dimensional object manipulating apparatus, method and computer program
CN102474560B (zh) 由电子装置使用触敏显示器控制数字图像的放大和采集
US7203911B2 (en) Altering a display on a viewing device based upon a user proximity to the viewing device
USRE43084E1 (en) Method and apparatus for inputting information including coordinate data
US6999061B2 (en) Electronic whiteboard system
KR100235887B1 (ko) 정보 처리 장치
US6351257B1 (en) Pointing device which uses an image picture to generate pointing signals
US6380929B1 (en) Pen drawing computer input device
US8022928B2 (en) Free-space pointing and handwriting
US6067112A (en) Interactive desktop display system for automatically adjusting pan and zoom functions in response to user adjustment of a feedback image
US5428723A (en) Method and apparatus for capturing the motion of an object in motion video
US20030043115A1 (en) Using video information to control cursor position
JPH04116692A (ja) スクロール制御装置
JPH0777971A (ja) 表示装置
KR0171847B1 (ko) 무선원격 좌표 입력방법 및 장치
CN100351760C (zh) 手持装置
KR20090031205A (ko) 손잡이가 달린 카메라에 의한 커서 위치 지정 방법
US20220122335A1 (en) Scaling and rendering virtual hand
JP2001516096A (ja) ユーザ入力の検出および処理システム
JPH06102993A (ja) 指示入力装置
JPH07160426A (ja) 情報処理装置
JP2000250702A (ja) カーソル位置入力装置
JPS6247734A (ja) 座標入力装置