JPH0777964B2 - レンズ作製方法 - Google Patents
レンズ作製方法Info
- Publication number
- JPH0777964B2 JPH0777964B2 JP63312865A JP31286588A JPH0777964B2 JP H0777964 B2 JPH0777964 B2 JP H0777964B2 JP 63312865 A JP63312865 A JP 63312865A JP 31286588 A JP31286588 A JP 31286588A JP H0777964 B2 JPH0777964 B2 JP H0777964B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- glass
- mold
- point temperature
- chalcogenide glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/12—Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2201/00—Type of glass produced
- C03B2201/80—Non-oxide glasses or glass-type compositions
- C03B2201/86—Chalcogenide glasses, i.e. S, Se or Te glasses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、軟化点の低いカルコゲナイドガラスのレンズ
作製方法に関する。
作製方法に関する。
[従来の技術] 赤外線透過性ガラスであるカルコゲナイドガラスは、そ
の光の透過領域が、他の酸化物系等のガラスに比べてよ
り長波長側にあるため、赤外線を利用するエネルギー伝
送、サーマルイメージセンサー、分光分析等の分野で赤
外線透過用レンズとして注目されている。これらの分野
に使用するカルコゲナイドガラスレンズは、反射率が高
いため、光透過性や耐候性向上のために反射防止膜コー
ティングを施すが該レンズ表面の平滑化も重要である。
従来、レンズの作製は、塊ガラスから切り出したガラス
を研磨加工する方法や予めキャスティング法で大間かな
形を作製し、その後研磨加工する方法で作製している。
の光の透過領域が、他の酸化物系等のガラスに比べてよ
り長波長側にあるため、赤外線を利用するエネルギー伝
送、サーマルイメージセンサー、分光分析等の分野で赤
外線透過用レンズとして注目されている。これらの分野
に使用するカルコゲナイドガラスレンズは、反射率が高
いため、光透過性や耐候性向上のために反射防止膜コー
ティングを施すが該レンズ表面の平滑化も重要である。
従来、レンズの作製は、塊ガラスから切り出したガラス
を研磨加工する方法や予めキャスティング法で大間かな
形を作製し、その後研磨加工する方法で作製している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、切り出し法やキャスティング法で作製し
たガラスの研磨によるレンズ作製では非常に多くの加工
工程を必要とし時間も要する。また、カルコゲナイドガ
ラスは、酸化物系ガラスに比べ柔らかいガラスであるた
め、研磨加工中にガラスの割れ等が発生し易く、光学的
に平滑な表面を有するレンズを作製することは非常に困
難である。しかも、研磨剤がカルコゲナイドガラスの表
面に刺さり込み、残り易いため、反射防止膜コーティン
グの際、膜の均質化に大きな影響を与える。本発明は、
上記の種々欠点を除去するためになされたものであり、
カルコゲナイドガラスで表面の平滑度が高く、しかも簡
単なレンズの作製方法を提供することを目的とするもの
である。
たガラスの研磨によるレンズ作製では非常に多くの加工
工程を必要とし時間も要する。また、カルコゲナイドガ
ラスは、酸化物系ガラスに比べ柔らかいガラスであるた
め、研磨加工中にガラスの割れ等が発生し易く、光学的
に平滑な表面を有するレンズを作製することは非常に困
難である。しかも、研磨剤がカルコゲナイドガラスの表
面に刺さり込み、残り易いため、反射防止膜コーティン
グの際、膜の均質化に大きな影響を与える。本発明は、
上記の種々欠点を除去するためになされたものであり、
カルコゲナイドガラスで表面の平滑度が高く、しかも簡
単なレンズの作製方法を提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 上記に述べた問題点は、カルコゲナイドガラスの屈伏点
温度から軟化点温度に加熱された、石英ガラス製の型
に、該ガラスを挟み、押圧することによって解決され
る。
温度から軟化点温度に加熱された、石英ガラス製の型
に、該ガラスを挟み、押圧することによって解決され
る。
また、高い平滑度の面を有するレンズを作製するに当た
っては、光学的に研磨した面を有する石英ガラス製等の
型を用い、ごみ等のないクリーンな不活性ガス雰囲気下
で行う必要がある。
っては、光学的に研磨した面を有する石英ガラス製等の
型を用い、ごみ等のないクリーンな不活性ガス雰囲気下
で行う必要がある。
[実施例] 第1図に本発明法を実施するレンズ作製装置の一例を示
す。装置は、ゴミを取り除いたクリーンな不活性雰囲気
ガス中で操作し、基本的にガラスの屈伏点温度から軟化
点温度まで、加熱可能な光学研磨された表面を有する型
から成る。
す。装置は、ゴミを取り除いたクリーンな不活性雰囲気
ガス中で操作し、基本的にガラスの屈伏点温度から軟化
点温度まで、加熱可能な光学研磨された表面を有する型
から成る。
例として、組成比がGe20As30Se30Te20(下添え数字は原
子パーセントを表す)のカルコゲナイドガラスを用い、
石英ガラス製の凸形状型または凹形状型を用いレンズを
作製した。不活性なアルゴンガス雰囲気下に置いたレン
ズ作製装置には、予め合成しておいた該組成のカルコゲ
ナイドガラスロッドから切り出したサンプル1を、ピス
トン8の加熱ヒーター部分2に固定した石英ガラス製の
型3、および受け側シリンター7上部のヒーター部分に
固定した同質の型4の間に挨み、装着した。その後10℃
/分で該ガラスの屈伏点温度283℃まで、外部加熱ヒー
ター3および石英ガラス製の型3、4を加熱し、屈伏点
温度になった後、10分間保持、その後、さらにガラスの
軟化点温度385℃まで、上記のヒーターを徐々に加熱し
ながら押圧を行った。この際、石英ガラス製の型3は、
同質の型4に向い、レンズの光軸方向に沿って移動す
る。軟化点温度に達した時の押圧力は20Kg/cm2である。
その後、押圧力を該ガラスの屈伏点温度まで下がる間に
徐々に減圧した。さらに該ガラスのガラス転移点温度23
0℃に冷えた時点から、一昼夜かけ室温まで徐冷を行
い、歪を取り去った。上記で述べた方法により、凸形状
または凹形状のカルコゲナイドガラスのレンズを作成し
たところ、きわめて良好で光学的にきれいな面を有する
レンズを作製することが出来た。
子パーセントを表す)のカルコゲナイドガラスを用い、
石英ガラス製の凸形状型または凹形状型を用いレンズを
作製した。不活性なアルゴンガス雰囲気下に置いたレン
ズ作製装置には、予め合成しておいた該組成のカルコゲ
ナイドガラスロッドから切り出したサンプル1を、ピス
トン8の加熱ヒーター部分2に固定した石英ガラス製の
型3、および受け側シリンター7上部のヒーター部分に
固定した同質の型4の間に挨み、装着した。その後10℃
/分で該ガラスの屈伏点温度283℃まで、外部加熱ヒー
ター3および石英ガラス製の型3、4を加熱し、屈伏点
温度になった後、10分間保持、その後、さらにガラスの
軟化点温度385℃まで、上記のヒーターを徐々に加熱し
ながら押圧を行った。この際、石英ガラス製の型3は、
同質の型4に向い、レンズの光軸方向に沿って移動す
る。軟化点温度に達した時の押圧力は20Kg/cm2である。
その後、押圧力を該ガラスの屈伏点温度まで下がる間に
徐々に減圧した。さらに該ガラスのガラス転移点温度23
0℃に冷えた時点から、一昼夜かけ室温まで徐冷を行
い、歪を取り去った。上記で述べた方法により、凸形状
または凹形状のカルコゲナイドガラスのレンズを作成し
たところ、きわめて良好で光学的にきれいな面を有する
レンズを作製することが出来た。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば研磨法による従来
のレンズ作製方法に比べ、加工工程が非常に少なく、簡
単に平滑表面を有する赤外線用カルコゲナイドガラスレ
ンズを作製することができる。カルコゲナイドガラス
を、光学的な研磨表面を持つ加熱された石英ガラス製の
型に挟み押圧するので、石英ガラスは他の型材に比較し
て、加工性が良好で、高い精度の加工が可能となる。ま
た、請求項2のように、型の温度をカルコゲナイドガラ
スの屈伏点温度から軟化点温度の間に保持すると、カル
コゲナイドガラスと高温において反応せず、離型性が極
めて良好で、きれいな面を有するレンズを作製すること
ができる。さらに、請求項3のようにレンズ作製の際の
雰囲気をクリーンな不活性ガス雰囲気とすることによ
り、レンズ作製中のガラスの表面酸化及び雰囲気中のゴ
ミによって生じるレンズ表面損傷を防止することが可能
である。
のレンズ作製方法に比べ、加工工程が非常に少なく、簡
単に平滑表面を有する赤外線用カルコゲナイドガラスレ
ンズを作製することができる。カルコゲナイドガラス
を、光学的な研磨表面を持つ加熱された石英ガラス製の
型に挟み押圧するので、石英ガラスは他の型材に比較し
て、加工性が良好で、高い精度の加工が可能となる。ま
た、請求項2のように、型の温度をカルコゲナイドガラ
スの屈伏点温度から軟化点温度の間に保持すると、カル
コゲナイドガラスと高温において反応せず、離型性が極
めて良好で、きれいな面を有するレンズを作製すること
ができる。さらに、請求項3のようにレンズ作製の際の
雰囲気をクリーンな不活性ガス雰囲気とすることによ
り、レンズ作製中のガラスの表面酸化及び雰囲気中のゴ
ミによって生じるレンズ表面損傷を防止することが可能
である。
第1図は、本発明の実施例に用いた、レンズ作製装置の
概略図である。 1…ガラスサンプル、2…加熱ヒーター、3,4…型、5
…外部加熱ヒーター、6…ピストン、7…受け側シリン
ダー
概略図である。 1…ガラスサンプル、2…加熱ヒーター、3,4…型、5
…外部加熱ヒーター、6…ピストン、7…受け側シリン
ダー
Claims (3)
- 【請求項1】カルコゲナイドガラスを、光学的な研磨表
面を持つ加熱された石英ガラス製の型に挟み押圧するこ
とを特徴とするレンズ作製方法。 - 【請求項2】型の温度をカルコゲナイドガラスの屈伏点
温度から軟化点温度の間に保持することを特徴とする請
求項1記載のレンズ作製方法。 - 【請求項3】レンズ作製の際の雰囲気をクリーンな不活
性ガス雰囲気とすることを特徴とする請求項2記載のレ
ンズ作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63312865A JPH0777964B2 (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | レンズ作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63312865A JPH0777964B2 (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | レンズ作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02160631A JPH02160631A (ja) | 1990-06-20 |
JPH0777964B2 true JPH0777964B2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=18034369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63312865A Expired - Lifetime JPH0777964B2 (ja) | 1988-12-13 | 1988-12-13 | レンズ作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777964B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5346523A (en) * | 1992-03-31 | 1994-09-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of molding chalcogenide glass lenses |
JP2003063835A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 光学素子成形型およびその製造方法 |
US7143609B2 (en) * | 2002-10-29 | 2006-12-05 | Corning Incorporated | Low-temperature fabrication of glass optical components |
JP2012201523A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Fujifilm Corp | 赤外用レンズ製造方法 |
CN103145319B (zh) * | 2013-03-28 | 2015-08-26 | 湖北新华光信息材料有限公司 | 硫系玻璃元件压型装置 |
JP6938864B2 (ja) * | 2016-07-20 | 2021-09-22 | 日本電気硝子株式会社 | 赤外線透過性レンズの製造方法 |
JP7066533B2 (ja) * | 2018-06-04 | 2022-05-13 | Hoya株式会社 | ガラスレンズ成形型 |
JP7286836B2 (ja) * | 2018-06-04 | 2023-06-05 | Hoya株式会社 | ガラスレンズ成形型 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59116136A (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-04 | Canon Inc | 光学素子の製造方法 |
JPS61251529A (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-08 | Olympus Optical Co Ltd | ガラス光学部品の高精密成形方法 |
-
1988
- 1988-12-13 JP JP63312865A patent/JPH0777964B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02160631A (ja) | 1990-06-20 |
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