JPH0777717B2 - スリツタ−装置における刃物台の位置決め装置 - Google Patents

スリツタ−装置における刃物台の位置決め装置

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JPH0777717B2
JPH0777717B2 JP13620086A JP13620086A JPH0777717B2 JP H0777717 B2 JPH0777717 B2 JP H0777717B2 JP 13620086 A JP13620086 A JP 13620086A JP 13620086 A JP13620086 A JP 13620086A JP H0777717 B2 JPH0777717 B2 JP H0777717B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は広幅な帯状シートを複数条の細幅シートに分
割するスリッター装置において、シート分割用の刃物を
支持する刃物台の位置決め装置に関する。
(従来の技術) 従来、広幅な帯状シートを複数条の細幅シートに分割す
るスリッター装置には、第1に、実公昭58−11509号公
報に示されているように、帯状シートの幅方向に設けた
案内支持梁に移動可能に取付けられ、上記案内支持梁に
沿って設けたネジ軸に螺合したナットを回転可能に内蔵
すると共に、必要に応じ、上記ナットの回転を阻止する
ための摩擦円板式電磁クラッチを上記ネジ軸と同軸に内
蔵した複数の刃物台を、上記ネジ軸を正転又は逆転駆動
し、かつ上記電磁クラッチを作動させてナットの回転を
阻止することにより夫々目的の分割位置に移動させて分
割位置の変更に対処する形式がある。そして、その刃物
台の位置決め方式としては、稼動位置にある刃物台を一
旦シートの走行路外に設けた全ての刃物台に共通の基準
位置の外で集合させて、その後目的位置に向かって移動
させ、基準位置からの距離を計測して各個に位置決めす
る装置が実公昭59−14159号公報「巻取幅変更装置」と
して提案されている。又、上記形式にあっては、各刃物
台の現在位置を、常にスリッター装置の定まった一基準
点からの移動距離として記憶し、新しい位置との差を演
算して、その分だけ左右、いずれかへ移動させる方式も
ある。
さらに、スリッター装置には上下一対の回転刃物の噛み
合いにより帯状シートを剪断分割する形式のものがあ
り、従来、例えば下側の回転刃に噛み合わすことができ
る機能をする刃物用のホルダを帯状シートの幅方向に移
動可能な刃物台に取り付けておき、分割位置が変更にな
った際には、上側の回転刃が既に分割位置に位置決めさ
れた下側の回転刃の近くにくるよう刃物台を移動して、
その後ホルダを作動させて上側の回転刃を下側の回転刃
に向かって前進させ、その後当該上側の回転刃をホルダ
により帯状シートの幅方向に移動して下側の回転刃と噛
み合わせる形式ものがある。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記第1の形式のスリッター装置にあっては、
ネジ軸に螺合したナットの回転を阻止するために摩擦円
板クラッチを使用するので刃物台の構造が大型化し、簡
素な構造のスリッター装置を提供することができない。
しかも、上記摩擦円板クラッチはネジ軸と案内支持梁の
間の距離を大きくするため、その摺動抵抗とネジ軸の駆
動力によって生じる偶力により刃物台が案内支持梁に対
して大きく傾き、精度の低下の原因となると共に、保守
作業を困難にする。また、その位置決め方式の前者の場
合にあっては、稼動位置にある刃物台を、位置決めの度
に、一旦刃物台の作業領域の外に設けた基準位置の外の
集合場所まで移動させなければならないことから多くの
時間を費やし、装置の稼動率に悪影響を与えるという問
題がある。また、全ての刃物台が集合可能な空間を刃物
台の作業領域の外に用意する必要があるので装置の占有
空間が増大するという問題もある。また、上記問題は数
多くの刃物台を備えたスリッター装置にあっては特に顕
著に現れる。また、その位置決め方式の後者の場合にあ
っては、前者との比較において移動時間の短縮をはかる
ことが可能であるが、刃物台移動用ネジ軸のネジ面と刃
物台側係脱装置のメネジのネジ面との間でバックラッシ
ュの影響を受け誤差が生じやすく精度上の問題がある。
そして、その誤差は刃物台の右行左行に伴い蓄積し、許
容範囲を越すに至る。上記精度の問題を解決するために
は高価なパルス発信器や、刃物台の移動量に応じて上記
パルス発信器を作動させるための機構等からなる移動量
検出手段を設ければよいのではあるが、各刃物台毎に上
述のような移動量検出手段を設けた場合には刃物台が大
型化するためスリッターの最小分割幅仕様を小さくする
ことの妨げとなる、特に狭幅シートを多く必要とする分
割工程にあっては上記手段2の設置がスリッター装置を
著しく高価なものにする。さらに、この方式は刃物台の
作業領域を限定しないため、刃物台の移動を広範囲で担
保するために電磁クラッチ、移動量検出手段等の操作等
に用いるケールブ等を長くしておく必要があり、そのめ
には前記要素の収納空間を大きく必要とする。
先述したような、従来の上下一対の回転刃の噛み合いに
より帯状シートを剪断する形式にあっては、上刃を下刃
に対して接近離反させるための駆動機構と、接近状態の
上刃を下刃の側面に押付け噛み合わせるための駆動機構
をホルダに設けなければならないため、上刃の刃物台に
おける支持構造が全体的に複雑になる。また、帯状シー
トを適正に剪断分割するためには、上刃を積極的に回転
駆動することが不可欠となるが、その場合は更に構造が
複雑になる。
(問題点を解決するための手段) そこで第1発明は、広幅な帯状シートを刃物台によって
支持される刃物で複数条の細幅シートに分割するスリッ
ター装置において、上記帯状シートの幅方向に設けら
れ、上記刃物台を帯状シートの幅方向に移動可能に案内
支持する案内支持梁と、上記案内支持梁に沿って帯状シ
ートの幅方向に設けられ、上記刃物台を貫通するネジ軸
と、上記ネジ軸を正転又は逆転駆動するネジ軸駆動機構
と、上記ネジ軸の回転量に応じてパルス信号を出すパル
ス発信器と、上記刃物台に回転可能に設けられ、上記ネ
ジ軸に螺合するメネジと、上記刃物台に設けられ、上記
メネジと係合可能な摩擦部材を当該メネジに対して係合
又は離脱させる係合離脱機構と、前記案内支持梁沿いに
配置され、当該刃物台の作業領域内に設定した基準位置
に刃物台が達したとき、その検知信号を出す検知センサ
と、前記パルス発信器からのパルス信号を受けてパルス
数を計数し、その計数値が設定部に設定した当該刃物台
の所要移動量に相当する値になったとき所定の出力信号
を出すカウンタ回路と、前記検知センサからは検知信号
を、また上記カウンタ回路からは出力信号を受けて、前
記ネジ軸駆動機構には正転又は逆転を、上記係合離脱機
構には係合又は離脱を、上記カウンタ回路には計数開始
を指令する制御回路を備えたことを特徴とする。
また第2発明は、広幅な帯状シートを刃物台によって支
持される刃物で複数条の細幅シートに分割するスリッタ
ー装置において、作動機構によりシート面に対して進退
可能であって、上記刃物と刃物台の間に介在した支持体
と、上記帯状シートの幅方向に設けられ、上記刃物台を
帯状シートの幅方向に移動可能に案内支持する案内支持
梁と、上記案内支持梁に沿って帯状シートの幅方向に設
けられ、上記刃物台を貫通するネジ軸と、上記ネジ軸を
正転又は逆転駆動するネジ軸駆動機構と、上記ネジ軸の
回転量に応じてパルス信号を出すパルス発信器と、上記
刃物台に回転可能に設けられ、上記ネジ軸に螺合するメ
ネジと、上記刃物台に設けられ、上記メネジと係合可能
な摩擦部材を当該メネジに対して係合又は離脱させる係
合離脱機構と、前記案内支持梁沿いに配置され、上記刃
物台の作業領域内に設定した基準位置に当該刃物台が達
したとき、その検知信号を出す検知センサと、前記パル
ス発信器からのパルス信号を受けてパルス数を計数し、
その計数値が設定部に設定した当該刃物台の最初の位置
決めのための移動量に相当する値になったとき所定の出
力信号を出す第1カウンタ回路と、前記パルス発信器か
らのパルス信号を受けてパルス数を計数し、その計数値
が設定部に設定した当該刃物台の最終の位置決めのため
の移動量に相当する値になったとき所定の出力信号を出
す第2カウンタ回路と、前記検知センサからは検知信号
を、また上記第1及び第2カウンタ回路からは出力信号
を受けて、前記ネジ軸駆動機構には正転又は逆転を、上
記係合離脱機構には係合又は離脱を、上記第1及び第2
カウンタ回路には計数開始を指令し、前記刃物を分割位
置から後退させ、その刃物台を夫々の基準位置に一旦復
帰させた後、最初の目的位置に移動し、その回転刃を作
動機構により前進させた後、当該刃物台を移動して分割
位置に位置決めする制御回路を備えることを特徴とす
る。
(作 用) したがって、第1発明によれば、帯状シートの幅方向に
設けらた案内支持梁によって支持され、刃物を支持する
刃物台は、ネジ軸駆動機構によるネジ軸の正転又は逆転
駆動と、上記ネジ軸に螺合するメネジと係合可能な摩擦
部材を備える係合離脱機構による係合離脱動作の組合せ
により、帯状シートの幅方向に移動可能である。そし
て、上記刃物台には当該刃物台の作業領域内の任意の位
置に自らの基準位置が設定されており、検知センサは対
応する刃物台が上記基準位置に達した際には検知信号を
発する。よって、刃物台を移動して分割位置を変更する
際には、制御回路によってネジ軸駆動機構にネジ軸の一
方向への駆動を指令すると共に係合離脱機構に対しては
係合動作を指令して当該刃物台を基準位置に復帰させ、
検知センサがその復帰を検知したら刃物台を停止せしめ
る。その後、制御回路はネジ軸駆動機構に対して先とは
逆方向への駆動を指令すると共に、自らの作業領域内に
分割位置が存在する刃物台の係合離脱機構に対しては係
合動作を指令して刃物台を移動させる。上記刃物台の移
動開始は先述の検知センサにより明らかにすることがで
きるので、上記検知センサの検出信号に基いてネジ軸の
回転量を検出するパルス発信器からのパルス信号の計数
を制御回路からカウンタ回路に指令する。カウンタ回路
は刃物台の移動量に相当する設定されたパルス計数値に
パルス発信器からの計数値が達したら出力信号を発し、
この出力信号に基き制御回路は係合離脱機構に対して離
脱指令を指令し、刃物台を目的の分割位置にて停止せし
める。
また、第2発明によれば、上記に加えて、作動機構によ
り進退可能な支持体を介して刃物を支持する刃物台は、
位置決め時、第1カウンタ回路から出力される分割位置
に接近した所定の位置まで移動した旨の信号を制御回路
が受けた後、上記制御回路が係合離脱機構へ離脱指令信
号を発することにより設定された最初の目的位置にて停
止させられる。その後、上記制御回路は刃物を所定の深
さに前進させるべく作動機構に対して駆動を指令すると
共に、当該係合離脱機構に対しては再度係合指令を発し
て刃物台を移動せしめ、第2カウンタ回路からの出力信
号が所定値に達したら係合離脱機構に対して離脱指令信
号を発して刃物台を停止せしめることができる。
(実施例) 以下、図示した実施例により本発明を説明する。
第1図及び第2図は第1発明を適用したスリッター装置
の実施例の概略を示すものであって、このスリッター装
置の本体は、スリッター巻取機における帯状シートのシ
ート走行路の案内ローラ1,2間に設けられている。この
スリッター装置は第1回転刃3と第2回転刃4の一対に
よって走行する帯状シートSを剪断分解する、所謂シア
カッター装置、及びレザー刃5を帯状シート面に切込ま
せることによって走行する帯状シートSを分割するレザ
ーカッター装置を備えたスリッターユニットを帯状シー
トSの幅方向に複数組有している。なお、本発明による
刃物台の位置決め装置は上記各種の刃物に適用可能であ
るが、ここではその内の第1回転刃3について適用した
場合を説明する。
案内ローラ2は溝付きであって、帯状シート面に切込ん
だ際における上記レザー刃5を外周に設けた溝に受け入
れる。先述の案内ローラ1から案内ローラ2へ向かって
走行する帯状シートSは、第1回転刃及び第2回転刃
4、又はレザー刃5で複数条の細幅シートに分割された
後、上下に振分けられ、夫々、上下に配置した巻軸Aに
外挿固定した巻芯CにタッチローラTを介して送り込ま
れ、巻取られる。この実施例の巻軸Aは、回転駆動され
る中心軸と、上記中心軸の周りを回転可能であって、該
中心軸の軸線方向に並列に嵌めた多数の環体と、上記環
体と係合可能であって、上記中心軸と共に回転する摩擦
係合機構とを備え、上記摩擦係合機構の摩擦部材と先述
の環体との間の摩擦力によって中心軸の回転駆動力を環
体に伝達して当該環体に所要のトルクを生じさせ、これ
により上記環体の外周に帯状シートSを巻取る周知の形
式である。したがって、上記巻軸Aの場合には、一本の
巻軸A上に複数の細幅シートを巻取ることができる。
スリッター装置は、帯状シートSの幅方向に、シート走
行路をはさむように設けた二つの案内支持梁6,7を備え
ており、上記案内支持梁にはスリッターユニットごとの
刃物台が帯状シートSの幅方向に移動可能に支持されて
いる。第1発明を適用した刃物台8は第1回転刃3を回
転可能に支持している。他方の刃物台9は、その軸線が
帯状シートSの幅方向に平行な支軸10を中心として揺動
可能な支持体11を介して第2回転刃4を支持している。
上記支持体11は、刃物台9に取付けた作動機構12にロッ
ド13を介して接続されており、上記作動機構12の駆動に
よって揺動して帯状シートSに対して接近、又は離反す
る。上記支持体11によって支持された第2回転刃4は、
支持体11が帯状シートSに接近したとき第1回転刃3と
噛み合い可能な深さに達する。レザー刃5は上記支持体
11の上端部にホルダ14を介して支持されている。上記ホ
ルダ14は一端を支持体11に連結した作動機構(流体圧シ
リンダ)15の駆動により揺動可能であって、上記レザー
刃5を帯状シートSに切込ませることが可能である。
各スリッターユニットの刃物台8,9には、夫々図示しな
い回転刃駆動機構によって回転駆動される共通駆動軸1
6,17が貫通しており、上記駆動軸の回転は、歯車1,19を
介して第1回転刃3又は第2回転刃4に伝達される。上
記歯車18は刃物台8,9にベアリングを介して回転可能に
取付けられ、かつその中心部を上記共通駆動軸16,17に
よって軸線方向に摺動可能に貫通されており、刃物台を
共に帯状シートSの幅方向に移動可能である。上記共通
駆動軸16,17の駆動は滑りキーを介して上記歯車18に伝
達される。一方、歯車19は第1又は第2回転刃を一端に
支持する回転軸の他端に固定されており、上記歯車と噛
み合っている。
二つの案内支持梁6,7に沿って、ネジ軸20,21が夫々設け
られており、上記ネジ軸は一端に設けたネジ軸駆動機構
22の駆動により正転又は逆転が可能である。上記各刃物
台8,9には、上記ネジ軸20又はネジ軸21に螺合するメネ
ジ23,24がベアリングを介して回転可能に、しかも軸線
方向への移動は不可能な状態で内蔵されている。上記メ
ネジの外周にはV字形状の溝が形成してある。一方、上
記係合離脱機構は刃物台に取付けた流体圧シリンダ25で
あり、上記流体圧シリンダは、ピストンロッドの先端に
V字形状の摩擦部材を設けてある。上記流体圧シリンダ
を駆動して、そのV字形状の摩擦部材をメネジ23,24外
周のV字形状の溝に押付けて係合させることにより、上
記メネジの自由回転は阻止される。
したがって、各刃物台8,9の先述のネジ軸駆動機構22に
よるネジ軸20,21の正転、又は逆転と、上記係合離脱機
構25によるメネジ23,24との係合、又は離脱動作の組合
わせにより、対応する案内支持梁6,7上を帯状シートS
の幅方向に適宜移動可能である。
上記各刃物台8,9には、クランプ片26と、該クランプ片
を案内支持梁の案内面に押付ける作動機構(流体圧シリ
ンダ)27を設けてあるので、刃物台が所定の位置に移動
したら、上記作動機構27によりクランプ片26を案内支持
梁に形成した溝に押付け、当該刃物台を位置固定する。
上記第1回転刃3を支持する刃物台8には、当該刃物台
の作業領域内に基準位置が設定してあり、上記基準位置
に対応する個所には検知センサ28が設けてある。また、
上記刃物台には被検知体29を設けてある。したがって、
各刃物台8における基準位置への復帰は上記検知センサ
28により明らかにすることが可能である。さらに、夫々
のネジ軸20,21には回転量を検出するためのパルス発信
器30,31が設けてある。なお、図面上は第2回転刃4の
刃物台9に対応する部材にも、上述の検知センサ32、被
検知体33を設けてある。
第2図で明らかなように、上記検知センサ28で検知され
た検知信号は制御回路の各制御部34に入力され、また
パルス発信器30から発信されるパルス信号は刃物台8
ごとに設けたカウンタ回路35に入力される。上記制御回
路は、主に上述の制御部34の他に、ネジ軸駆動機構22の
回転を操作するネジ軸駆動機構操作部36、係合離脱機構
25の係合、又は離脱動作を刃物台ごとに操作する係合離
脱機構操作部37、制御回路の始動を指令する始動スイッ
チを用いた始動部38から成る。そして、次の分割作業に
おける分割位置がわかれば、その分割位置を作業領域内
に含む刃物台がわかる。一方、刃物台の基準位置は予め
判明しているので、その作業領域内に分割位置を含む刃
物台における基準位置から分割位置までの必要な移動量
を求めることができる。上記カウンタ回路35にはデジタ
ルスイッチを用いた設定部39によって、該当する刃物台
8の移動量に相当するパルス数が設定される。上記始動
部38からの始動信号は、各制御部34に一斉に入力され
る。そして上記始動信号を受けた制御部34はネジ軸駆動
機構操作部36、係合離脱機構操作部37に対して一方向へ
の回転信号、係合信号を出す。少なくとも一つの制御部
34から信号を受けたネジ軸駆動機構操作部36はネジ軸駆
動機構22に回転を指令し()、ネジ軸20を回転せしめ
る。係合信号を受けた係合離脱機構操作部37は、対応す
る係合離脱機構25に対して係合を指令し()、メネジ
23の回転を阻止させる。これにより、移動が必要な刃物
台8は一斉に自らの基準位置に向かって移動する。そし
て、上記刃物台が自らの基準位置に達した場合には検知
センサ28が刃物台に設けた被検知体29を検知して検知信
号を発する。上記検知信号を受けた制御部34は、該当
する刃物台8の係合離脱機構操作部37に対して離脱を指
令し、これによりメネジ23と係合離脱機構25に設けた摩
擦部材との係合が解かれ、刃物台8は自らの基準位置に
て停止する。すべての刃物台8が基準位置に復帰した
ら、ネジ軸駆動機構操作部36は回転停止をネジ軸駆動機
構22に指令すると共に、転が停止した旨の信号を制御部
34に出力する。上記停止信号を受けた制御部34は、今度
はネジ軸駆動機構操作部36に対して先とは逆方向への回
転指令信号を出力すると共に、係合離脱機構操作部37に
対しては係合信号を発する。そして、制御部34から少な
くとも一つ回転指令信号を受けたネジ軸駆動機構操作部
36はネジ軸駆動機構22に対して回転を指令し()、ネ
ジ軸20を回転せしめる。また、係合信号を受けた係合離
脱機構操作部37は、自らの係合離脱機構25に対して係合
を指令し()、メネジ23と摩擦部材とを係合させる。
これにより、該当する刃物台8は先とは逆方向に移動を
開始し、これに伴い、検知センサ28は刃物台が基準位置
から離反した旨の移動信号を出力する()。上記検知
センサ28から刃物台8の移動信号を受けたカウンタ回路
35はパルス発信器30からの信号の計数開始を指令し、
これに基き上記カウンタ回路35は計数を行う。そして、
上記カウンタ回路35は計数値が設定値に達したらその旨
の出力信号を出す。係合離脱機構操作部37は上記カウン
タ回路35からの出力信号を受けて、当該係合離脱機構25
に対して離脱を指令し()、これにより刃物台8は移
動は停止し、その位置決めが終了する。もっとも、この
場合、カウンタ回路の設定値が0であったり、予め主力
信号が出ている状態にしておいたカウンタ回路の係合離
脱機構は係合するとが無く、よって刃物台は移動しな
い。
すべての係合離脱機構25の係合が離脱した旨の信号を制
御部を介して係合離脱機構操作部37から受けたネジ軸駆
動機構操作部36は、ネジ軸20の回転停止をネジ軸駆動機
構22に指令して()最終的に位置決めが終了する。
なお、刃物台の基準位置復帰は切断に使用する刃物の刃
物台に限らず、全ての刃物台について行ってもよい。ま
た、基準位置へ刃物台が復帰した後、ネジ軸の逆方向へ
の回転駆動の開始は、制御装置により自動的に行っても
よいが、そのための始動スイッチを設けておき、作業者
が当該始動スイッチを操作することにより行ってもよ
い。始動部における始動は作業者が行ってもよいが、予
めカウンタ回路に設定を完了しておけば帯状シートの走
行停止を検出する等により自動的に始動信号を出す始動
部を設けておき、この始動部を介して行ってもよい。
以上、第1発明を第1図の第1回転刃3に適用した実施
例について説明したが、本発明は第1図に示した刃物台
の内、第2回転刃4及びレザー刃5を支持する刃物台9
についても同様に適用可能である。そこで、第1発明の
先述の実施例の第2回転刃4に適用した例を第3図に示
した実施例により説明する。なお、刃物台を移動させる
ための機構や第2図に示した制御部等は同じであるので
説明を省略する。この場合の刃物台9は、第2回転刃4
をシート面に対して進退させるための進退機構と、刃物
を帯状シートSの幅方向に移動させるための移動機構を
備える回転刃用のホルダ40を介して第2回転刃4を支持
している。なお、上記ホルダは市販品であり、かつ周知
である。より具体的には、刃物台9は内部を中空にして
あると共に、その中空部内に流体圧シリンダ(図示せ
ず)からの流体圧力を供給するための供給口41が設けて
ある。進退機構は刃物台内を摺動可能な中空筒体42であ
って、その中空部は第2回転刃4を直接支持する中空な
ホルダ43内に通じている。上記第2回転刃4は上記ホル
ダ43内に入って摺動可能なピストンロッド44の一端に回
転可能に取付けられている。前記中空筒体42の外周には
ばね45を嵌めている。
したがって、この第2回転刃4の場合には、刃物台9を
位置決めしたら、上記供給口41から流体を供給し、これ
により進退機構42を前進させる。進退機構42の前進が不
可能な状態になっても流体の供給を停止しなければ、更
に送り込まれた流体は、上記ホルダ43内に入り、これに
より前記ピストン44の後端を押して第2回転刃4を前進
せしめ、これにより第2回転刃4は第1回転刃3と係合
して剪断分割可能な状態となる。上記進退機構42及びピ
ストン44のストロークは適宜調整可能である。上記進退
機構42への流体圧力の供給、及び停止は、刃物台9の位
置決めと連動して自動的に行うことも可能であるし、ま
た作業者が手動で行うことも当然可能である。
なお、上記第2回転刃4と対になる第1回転刃3は、図
示したような溝付きの回転刃であってもよいし、第1図
の実施例に示したような個々に位置決めされる回転刃で
もよい。また、外周に複数の第2回転刃4を受け入れる
ための溝を適宜の間隔で形成してなる長尺なロール状の
刃物であってもよい。
次に第4図及び第5図により第1図の実施例で示したレ
ザー刃5の形式に第1発明を適用した場合を説明する。
なお、この実施例では、便宜上、レザー刃5のみを刃物
台46で支持したが、第1図の実施例で示したように、他
の形式の刃物と組合せて使用することも当然可能であ
る。また、刃物台を案内支持梁7に沿って移動させるた
めの機構、つまりネジ軸、ネジ軸駆動機構、メネジ、係
合離脱機構等は第1図の実施例と同じであるので説明を
省略する。
この実施例の刃物台46に支持されたレザー刃5は、支軸
47を中心に揺動可能な支持腕48の先端に取付けられてお
り、帯状シートSに対して接近、離反が可能である。そ
して、一端を刃物台46に、他端を上記支持腕48に連結し
た流体圧シリンダ49により、上記支持腕は揺動する。
この実施例は、制御回路、カウンタ回路として小型コン
ピュータ50を用いており、上記コンピュータは、設定部
51で設定した帯状シートSの分割位置等を入力したり、
検知センサ56からの基準位置復帰、又は離反信号を入力
したり、パルス発信器30からの信号を入力したり、始
動スイッチからの始動信号を入力したりする入力インタ
ーフェイス部52と、上記入力インターフェイス部52を受
けて所定の演算処理を行う中央処理部53、記憶部54、上
記中央処理部53からの動作指令により、必要に応じ、ネ
ジ軸駆動機構22に対してはネジ軸55の正転又逆転、ある
いは回転停止を指令する信号を発し、各係合離脱機構
57に対しては、その係合、離脱を指令し()、また、
各流体圧シリンダ49に対しては支持腕48の揺動操作を指
令する()出力用インターフェイス部58からなる。上
記記憶部には前述の実施例の制御回路、カウンタ回路と
してコンピュータを作動させるためのソフトウェア、設
定部で設定された帯状シートの分割位置または分割幅に
応じて切断に使用するスリッターユニットを選択し、そ
の移動量を演算し、所定のパルス数を設定するためのソ
フトウェア、スリッターユニットの選択、移動量の演算
に必要な諸数値等が記憶されており、中央処理部は記憶
部のソフトウェアに基づいて演算処理を行い、前述のよ
うに動作指令を出す。
したがって、この実施例によれば、設定部51に帯状シー
トSの分割幅を設定するだけで、後は自動的に刃物台46
の基準位置復帰、目的位置への移動、揺動腕48の揺動が
行われることになる。
なお、この実施例では小型コンピュータを用いている
が、これを第2図で示したような各個のカウンタ回路等
を備える形式のものにしてもよい。また、支持腕の揺動
動作は、作業者自らが行ってもよいし、また、本実施例
のように制御回路に連動させることにより自動的に行っ
ても良い。さらに、この第1発明はスコアカッターや部
分的に帯状シートを分断するミシン目カッター等にも適
用できる。
第6図及び第7図は第2発明を適用した実施例であっ
て、より具体的には第1図に示したスリッター装置の第
2回転刃4に第2発明を適用している。したがって、第
6図に示した平面説明図は第1図の平面説明図でもあ
る。よって、第1回転刃3を支持する刃物台8等は第1
図の実施例で説明したのと同じ構成であり、かつ同様な
作用を奏する。この実施例にあって、先の第1図の実施
例と相違するのは、第2回転刃4を支持する刃物台9の
位置決めのために第2カウンタ回路を設けてある点であ
り、このことは、適用される第2回転刃4が流体圧シリ
ンダからなる作動機構12により揺動可能な支持体11によ
り揺動可能に支持されており、上記支持体11を必要に応
じて揺動させるためである。したがって、この実施例の
制御部には刃物台9を最初の目的位置、つまり第1回転
刃3に接近した位置迄移動させて位置決めするための設
定を行う第1設定部60と、上記最初の目的位置から刃物
台を更に移動させて最終的な目的位置に位置決めするた
めの設定を行う第2設定部61とがある。また、これに対
応して、カウンタ回路も最初の位置決めに必要なパルス
数を計数する第1カウンタ回路62、最終的な位置決めに
必要なパルス数を計数する第2カウンタ回路63の二種類
が存在する。上記第1設定部60及び第1カウンタ回路62
の作用は実質的に第1実施例の設定部39及びカウンタ回
路35と相違ないので説明を省略する。
そして、この実施例の場合には、上記第1カウンタ回路
62で計数値が所定の設定値、つまり刃物台9の最初の目
的位置に達した際の値になったら、制御部は係合離脱機
構操作部37を介して係合離脱機構25に離脱のための信号
を発し、当該刃物台9を停止せしめる。次に制御部34
は剪断分割に必要な第2回転刃4を支持する支持体11を
揺動するべく、流体圧シリンダ12に対して駆動指令を
発する。これにより、支持体11は揺動し、その先端に設
けた第2回転刃4は剪断分割可能な深さに達する。上記
支持体11の揺動が終了したら、制御部は第2設定部61に
おける設定値に相当する分だけ当該刃物台9を移動させ
るべく、係合離脱機構操作部37を介して係合離脱機構57
に対して係合を指令し()、これにより刃物台9は再
び移動を開始する。ネジ軸21の回転量は、パルス発信器
31により所定のパルス数として発信される()と共に
第2カウンタ回路63で計数され、上記計数値が第2設定
部61における設定値と一致したら、制御部は係合離脱機
構操作部37に対して離脱を指令し、これを受けた係合離
脱機構操作部は対応する係合離脱機構57に対して離脱を
指令する()。これにより、当該刃物台9は停止し、
支持体11を介して上記刃物台に支持された第2回転刃4
は第1回転刃3と係合して剪断分割可能な状態になる。
すべての刃物台が最終的に位置決めされたら制御部34は
ネジ軸駆動機構操作部36を介してネジ軸駆動機構22に対
してネジ軸の回転の停止を指令する()。これによ
り、刃物台9の位置決め作業が終了する。
なお、この実施例における第2設定部61及び第2カウン
タ回路63は、最初の目的位置から最終的な目的位置迄の
移動距離は全ての刃物台に共通である点に鑑み、各刃物
台に共通の設定部及びカウンタ回路としているが、各刃
物台ごとに設けてもよい。第2カウンタ回路は設定した
計数値が可変でない形式でもよい。また、切断に使用す
る刃物台の全てが第1設定位置に達したらネジ軸の駆動
を停止し、第2回転刃が剪断分割可能な深さに達してた
らそれらの係合離脱機構を係合状態にし、その後ネジ軸
の駆動を再開してもよい。さらに、刃物台が第2設定位
置に達する量だけネジ軸を回転してもよいし、刃物台が
第2設定位置に達した時、係合離脱機構を離脱状態に
し、全ての刃物台の位置決めが終了した後、ネジ軸の駆
動を停止してもよい。
また、この実施例における上記第2回転刃4と対になる
第1回転刃3は、第3図に示したような個々に位置決め
される溝付きの回転刃であってもよいし、外周に複数の
第2回転刃4を受け入れるための溝を適宜の間隔で形成
してなる長尺なロール状の刃物であってもよい。
以上、小数の実施例により第1発明及び第2発明を説明
したが、その実施に際しての態様が設計者等の有する周
知技術により多様に変化応用されることは言うまでもな
い。
たとえば、各実施例において、ネジ軸駆動機構を所謂パ
ルスモータにすればネジ軸の回転量は当該モータにより
検出することが可能である。また、第1図の実施例にお
いてはメネジの外周にV字形状の溝を形成すると共に、
摩擦部材の先端をV字形状にすることによって、両者の
間の摩擦力を高めているが、これらを形成しなくても所
望の摩擦力が得られるようであれば形成しなくてもよい
し、摩擦部材のメネジへの係合個所は、メネジの端面部
分でもよい。また、摩擦部材の保持は流体圧シリンダの
ロッド先端に限らず、揺動体等により行ってもよい。ま
た、各刃物台を基準位置に復帰させる際、検知センサの
検知信号によりタイマを働かせて刃物台の停止を遅延さ
せ、その後刃物台が目的位置に向かって移動する始動
時、検知センサが当該刃物台の基準位置通過を検出し
て、これに伴う検知信号に基づいてカウンタ回路に計数
開始を指令するようにしてもよい。案内支持梁は、刃物
台を貫通する軸であってもよいし、複数が一対となって
刃物台を案内支持するものであってもよい。検知センサ
としては、近接スイッチ、光電スイッチ、リミットスイ
ッチ、その他、物体を検知する機能を有するセンサを用
いることができる。作動機構は流体圧シリンダに限らな
い。各実施例において、設定部に刃物台の移動量を設定
可能にしておけば、夫々の刃物台を基準位置から設定さ
れた量だけ自動的に移動して位置決めすることもでき
る。
(発明の効果) 第1発明によれば、各刃物台夫々の作業領域を、その基
準位置毎に分断し、刃物台における移動範囲を限定する
ことができるので、従来の方式に比し、刃物台の移動量
が少なくて済み、刃物台の位置決めに要する時間の短縮
化をはかることができる。また刃物台の位置決めを遠隔
操作するための部材も短く簡素化することができる。ま
た、刃物台の集合場所を設けたりする必要がないのでス
リッター装置の簡素化をはかることができる。
しかも、常にネジ軸の一方向駆動によって刃物台を位置
決めするので、刃物台毎の簡素な検知センサを案内支持
梁沿いに設けるだけでバックラッシュ等の精度上の問題
が生じることがなく、簡素で、かつ正確な位置決めが可
能になる。また、移動の必要がないネジ軸側に、その回
転量を検出するパルス発信器を設けるだけでよいことか
ら、従来のように各刃物台ごとにパルス発信器等の移動
量検出手段を設ける必要がなく、装置のコストダウンを
はかることもできる。したがって、非常に分割数が多く
最小分割幅の狭いことが必要とされる形式のスリッター
巻取機等のような、従来、自動位置決め化が困難であっ
た小型のスリッター装置であっても、容易に刃物台の自
動位置決めを行うことが可能になる。
また、第2発明によれば、上記に加えて、刃物台を二段
階の動作で位置決めすることから、より正確な位置決め
を行うことが可能になる。特に帯状シートに対して接近
離反する必要がある形式の刃物を支持する刃物台に適用
した場合、装置の複雑化を招くこと無く、正確に刃物台
を位置決めすることが可能になる。さらに、第2発明を
第1回転刃と、上記第1回転刃に対して接近離反する必
要がある第2回転刃とを備え、上記第2回転刃を第1回
転刃に接近させることによって両者で剪断分割を行う形
式のスリッター装置の第2回転刃に適用することも可能
であり、その場合には、従来構造が複雑化するために困
難であった第2回転刃の積極駆動も容易に行うことがで
きる。しかも、第2回転刃における第1回転刃への圧接
状態を適宜に調節することも可能になり、様々な種類の
帯状シートを適正に剪断分割することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明の第1実施例を示すものでスリッター
巻取機の側面図、第2図は第1図の平面説明図、第3図
は第1発明の第2実施例を示すもので刃物台付近の断面
説明図、第4図は第1発明の更に他の一実施例を示すも
ので刃物台の側面図、第5図は第4図の実施例における
刃物台及び制御部の説明図、第6図は第2発明の実施例
を示すもので刃物台の平面説明図、第7図は第6図の実
施例における刃物台及び制御部の説明図である。 3,4……回転刃、5……レザー刃、8,9,46……刃物台、2
0,21,55……ネジ軸、23,24……メネジ、25,57……係合
離脱機構、28,32……検知センサ、30,31……パルス発信
器、34……制御部、35,62,63……カウンタ回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】広幅な帯状シートを刃物台によって支持さ
    れる刃物で複数条の細幅シートに分割するスリッター装
    置において、 上記帯状シートの幅方向に設けられ、上記刃物台を帯状
    シートの幅方向に移動可能に案内支持する案内支持梁
    と、上記案内支持梁に沿って帯状シートの幅方向に設け
    られ、上記刃物台を貫通するネジ軸と、上記ネジ軸を正
    転又は逆転駆動するネジ軸駆動機構と、上記ネジ軸の回
    転量に応じてパルス信号を出すパルス発信器と、上記刃
    物台に回転可能に設けられ、上記ネジ軸に螺合するメネ
    ジと、上記刃物台に設けられ、上記メネジと係合可能な
    摩擦部材を当該メネジに対して係合又は離脱させる係合
    離脱機構と、前記案内支持梁沿いに配置され、当該刃物
    台の作業領域内に設定した基準位置に刃物台が達したと
    き、その検知信号を出す検知センサと、前記パルス発信
    器からのパルス信号を受けてパルス数を計数し、その計
    数値が設定部に設定した当該刃物台の所要移動量に相当
    する値になったとき所定の出力信号を出すカウンタ回路
    と、前記検知センサからは検知信号を、また上記カウン
    タ回路からは出力信号を受けて、前記ネジ軸駆動機構に
    は正転又は逆転を、上記係合離脱機構には係合又は離脱
    を、上記カウンタ回路には計数開始を指令する制御回路
    を備えたことを特徴とするスリッター装置における刃物
    台の位置決め装置。
  2. 【請求項2】刃物台は、帯状シートに対して進退可能な
    支持体を介して刃物を支持する特許請求の範囲(1)記
    載のスリッター装置における刃物台の位置決め装置。
  3. 【請求項3】刃物は、帯状シートの一方のシート面側に
    設けた第1回転刃と帯状シートの他方のシート面側に設
    けた第2回転刃を備え、先に分割位置に位置決めされて
    いる第1回転刃に対して上記第2回転刃を分割位置に近
    接した位置まで移動して最初の位置決めを行い、該第2
    回転刃の先端が上記第1回転刃に係合可能になる深さま
    でシート面に向かって前進させた後、第1回転刃に向か
    って帯状シートの幅方向に移動することによって最終の
    位置決めを行い、前記第1回転刃と第2回転刃が一体と
    なって帯状シートを剪断分割するスリッター装置におけ
    る第2回転刃であり、刃物台はシート面への進退機構と
    帯状シートの幅方向への移動機構を備えた回転刃用のホ
    ルダを介して前記第2回転刃を支持する特許請求の範囲
    (1)に記載のスリッター装置における刃物台の位置決
    め装置。
  4. 【請求項4】広幅な帯状シートを刃物台によって支持さ
    れる刃物で複数条の細幅シートに分割するスリッター装
    置において、 作動機構によりシート面に対して進退可能であって、上
    記刃物と刃物台の間に介在した支持体と、上記帯状シー
    トの幅方向に設けられ、上記刃物台を帯状シートの幅方
    向に移動可能に案内支持する案内支持梁と、上記案内支
    持梁に沿って帯状シートの幅方向に設けられ、上記刃物
    台を貫通するネジ軸と、上記ネジ軸を正転又は逆転駆動
    するネジ軸駆動機構と、上記ネジ軸の回転量に応じてパ
    ルス信号を出すパルス発信器と、上記刃物台に回転可能
    に設けられ、上記ネジ軸に螺合するメネジと、上記刃物
    台に設けられ、上記メネジと係合可能な摩擦部材を当該
    メネジに対して係合又は離脱させる係合離脱機構と、前
    記案内支持梁沿いに配置され、当該刃物台の作業領域内
    に設定した基準位置に当該刃物台が達したとき、その検
    知信号を出す検知センサと、前記パルス発信器からのパ
    ルス信号を受けてパルス数を計数し、その計数値が設定
    部に設定した当該刃物台の最初の位置決めのための移動
    量に相当する値になったとき所定の出力信号を出す第1
    カウンタ回路と、前記パルス発信器からのパルス信号を
    受けてパルス数を計数し、その計数値が設定部に設定し
    た当該刃物台の最終の位置決めのための移動量に相当す
    る値になったとき所定の出力信号を出す第2カウンタ回
    路と、前記検知センサからは検知信号を、また上記第1
    及び第2カウンタ回路からは出力信号を受けて、前記ネ
    ジ軸駆動機構には正転又は逆転を、上記係合離脱機構に
    は係合又は離脱を、上記第1及び第2カウンタ回路には
    計数開始を指令し、前記刃物を分割位置から後退させ、
    その刃物台を夫々の基準位置に一旦復帰させた後、最初
    の目的位置に移動し、その回転刃を作動機構により前進
    させた後、当該刃物台を移動して分割位置に位置決めす
    る制御回路を備えることを特徴とするスリッター装置に
    おける刃物台の位置決め装置。
  5. 【請求項5】刃物台は、帯状シートの一方のシート面側
    に設けた第1回転刃と帯状シートの他方のシート面側に
    設けた第2回転刃を備え、先に分解位置に位置決めされ
    ている第1回転刃に対して上記第2回転刃を分割位置に
    近接した位置まで移動して最初の位置決めを行い、該第
    2回転刃の先端が上記第1回転刃に係合可能になる深さ
    までシート面に向かって前進させた後、第1回転刃に向
    かって帯状シートの幅方向に移動することによって最終
    の位置決めを行い、前記第1回転刃と第2回転刃が一体
    となって帯状シートを分割するスリッター装置における
    第2回転刃を支持する刃物台である特許請求の範囲
    (4)記載のスリッター装置における刃物台の位置決め
    装置。
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