JPH07773A - 多孔親水性メンブレンを調製するための方法 - Google Patents

多孔親水性メンブレンを調製するための方法

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JPH07773A
JPH07773A JP33811093A JP33811093A JPH07773A JP H07773 A JPH07773 A JP H07773A JP 33811093 A JP33811093 A JP 33811093A JP 33811093 A JP33811093 A JP 33811093A JP H07773 A JPH07773 A JP H07773A
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polymer
membrane
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electrolyte
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JP33811093A
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Reinhard Dr Wagener
ラインハルト・ヴァゲナー
Juergen Schneider
ユルゲン・シュナイダー
Juergen Wildhardt
ユルゲン・ヴィルトハルト
Joachim Krauss
ヨアヒム・クラウス
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0081After-treatment of organic or inorganic membranes
    • B01D67/0095Drying

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔親水性メンブレンを調製するための方法
を提供する。 【構成】 親水性ポリマー、ポリマー混合物又はポリマ
ーアロイから作られ、且つ、乾燥状態においてもその多
孔質構造が保持される多孔性メンブレンを調製するため
の方法であって、一又はそれ以上の水溶性ポリマー及び
一又はそれ以上の電解質から成る水溶液中で、自然の水
湿性メンブレンを処理し、次いでポアを満たしている水
の気化又は蒸発によってメンブレンを乾燥させることか
ら成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親水性ポリマー又はそ
の混合物からミクロ、ウルトラ又はナノ濾過(nanofilt
ration)タイプの多孔性メンブレンであって、その多孔
質構造が乾燥状態でも保たれているものを調製するため
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Loeb及びSourirajanによ
ってセルロースアセテートの不斉メンブレンが導入され
て以来、そして、疎水性ポリマーの不斉メンブレンが導
入されて以来、きわめて多数のメンブレンが開発され且
つ提案されている。特に水に溶解した低分子量成分及び
マクロモレキュラー成分分離用のメンブレンが開発され
且つ提案されている。メンブレンの構造及び適性は、文
献(Desalination、第35巻、第5−20
頁、1980年)に記載されており、またそのメンブレ
ンは工業用実施又は医療目的において試験的に成功を収
めている。
【0003】メンブレン調製方法の成功及び有用性の決
定的な要因は、あらゆる利用分野において、ポアの閉塞
又はメンブレン表面上の不可逆吸着によるメンブレンの
「汚損」の程度で決まることが判明した。親水性表面を
有するメンブレンが、水溶液中での汚損進行を制限し且
つ抑えるために有用であることが明らかになった。そし
て、これらは本質的に二つの方法によって調製され得
る。
【0004】i)メンブレン調製のために自然界に存在
するもの又は親水性合成ポリマーを使用する。 ii)疎水性ポリマーメンブレンの表面を変性する。
【0005】親水性ポリマー、ポリマー混合物又はポリ
マーアロイを用いたメンブレンから成るi)の方法が通
常好ましい。何故ならばこれは工業的に実施することが
容易だからである。
【0006】これに関連して、親水性ポリマーは、「ポ
リマー又はそのブレンド物(=混合物又はアロイ)であ
って、25℃及び80%の相対湿度で、少なくとも1
%、好ましくは3%以上の平衡水吸収量を有し、従っ
て、水により十分に濡れているために、メンブレン濾過
操作においてメンブレン表面上での吸着において、溶解
し又は懸濁したサンプル物質と水とが効果的に競合し得
る」という意味において理解される。これらのポリマー
は、比較的高い臨界表面張力によって特徴付けられる。
臨界表面張力の下限は約42mN/mである(アメリカ
特許第4,080,743号,アメリカ特許第4,12
0,098号に記載)。
【0007】公知の親水性メンブレン形成用ポリマー
は、例えば非エステル化若しくは部分的にのみエステル
化したセルロース誘導体(Sourirajan,「逆
浸透」,Logos Press,ロンドン、1970
年,第55−71頁に記載),芳香族ポリアミド(ヨー
ロッパ特許出願公開第0,325,962号に記載)又
はポリエーテルアミド(ドイツ特許出願公開第4,13
5,341号に記載)及び、ポリイミド、ポリウレア、
ポリウレタン又はポリベンゾイミダゾール(アメリカ特
許第4,933,083号に記載)のような窒素を含有
している複素環を有するポリマーのような他の窒素結合
ポリマーである。種々のポリマーの臨界表面張力値の要
約は、「ポリマーハンドブック」(J.Brandru
p,E.H.Immergut,第3版,ニューヨー
ク、1989年,第VI411−VI435頁)に記載
されている。場合によっては、メンブレン形成用ポリマ
ーの親水性、例えばポリスルホン又はポリエーテルスル
ホンのようなポリマーの親水性は、水溶性又は高水膨潤
性のポリマー、例えばポリビニルピロリドン(ヨーロッ
パ特許出願公開第0,082,433号に記載)又はポ
リマー電解質(「スルホン化、芳香族ポリエーテルケト
ンに基づいて均質ポリマーアロイ」と題するドイツ特許
出願中で提案されている)との混合物又はアロイを調製
することによって更に改良され得る。多くの場合におい
て、これらの物質から作られるミクロ、ウルトラ、又は
ナノ濾過タイプの多孔質メンブレンは、優れた反吸着性
を有し、そして汚損度が低い。
【0008】しかしながら、ポリマーの臨界表面張力が
高く、且つ、容積気孔率が高いために、これらのメンブ
レンを通常の方法で乾燥させることはできない。従来技
術(ヨーロッパ特許出願公開第0,082,433号、
ヨーロッパ特許出願公開第0,325,962号に記
載)によれば、ポア中の液体水は、低揮発性の水混和性
可塑剤、例えばグリセロールと置換される。こうしてメ
ンブレンの気孔は破壊から保護される。それにもかかわ
らず、ポアの充填剤として使用する可塑剤は、メンブレ
ン表面にポリマー層の付着を行うことを極めて阻害す
る。それ故に、複合メンブレンの調製又はモジュール中
でのこれらのメンブレンの付着(又は接着)は、疎水性ポ
リマーのメンブレンの場合と比較してより一層困難であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、本発明は高
い臨界表面張力を有するポリマー又はポリマーブレンド
から多孔親水性メンブレンを調製するための方法を提供
することを目的とする。本発明の方法により調製された
メンブレンは、メンブレンが破壊されることなしに、簡
単な方法で乾燥させることができる。即ち、メンブレン
の水力学的透過率が完全に又はかなり高い割合で損失す
ることなしに、簡単な方法で乾燥させることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の方法は、上述したアメリカ特許第4,080,743
号及びアメリカ特許第4,120,098号において、
特に芳香族ポリアミドのメンブレンに関して既に記載さ
れている。これらの方法においては、自然(natural)
メンブレンのポア中を満たす水が数段階にわたって極性
に小さな液体と置換される。そして無極性液体で濡れた
メンブレンはこの液体の蒸発により最終的に乾燥する。
該液体は、有機溶剤であり、とりわけ塩素化炭化水素又
はニトリルである。上述した出願の好ましい態様におい
て、最後の工程で蒸発する無極性ポア充填液は、クロロ
フルオロ炭化水素1,1,2−トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタン(フレオン113)である。
【0011】この方法は、工業的規模において使用する
場合、重大な欠点を有する。何故ならば健康を脅かす溶
剤又は有毒の有機溶剤が使用され、それらは処理するか
又は廃棄するかの何れかにしなければならないからであ
り、且つフレオンが密閉循環中で取り扱わねばならない
からである。これらの方法によれば、メンブレンの調製
にかなりの費用がかかるのである。
【0012】上記に記載された多孔親水性メンブレンを
調製するための方法は、安価でかつ毒性的に許容可能な
薬剤を添加してメンブレンを乾燥させる方法が発見され
なければならないという点で、改良を必要とするのであ
る。
【0013】特開平3−245,827号は、0.3−
3.0mol/lのアルカリ金属又はアルカリ土類金属
硫酸塩中で親水性かつ部分的に芳香族ポリアミドの中空
繊維メンブレン乾燥させ、その後超遠心分離させる方法
を開示している。そこで述べられている試験的な条件で
は、1400U/minで20分間遠心分離を行うが、
このような条件は工業的規模でメンブレンを製造するた
めの方法としては実施しがたい高価なものとなる。従っ
て、付加的な高価な装置又は更に導入されるべき方法を
必要としない簡単な方法によって乾燥し得る多孔性メン
ブレンを、親水性ポリマーから調製する方法を発見する
目的が未だに存在する。
【0014】この目的は、本発明による多孔性メンブレ
ンを調製するための方法によって達成される。本発明に
よれば、親水性ポリマー、ポリマー混合物又はポリマー
アロイから作られる多孔性メンブレンであって、その多
孔質構造が乾燥状態でも保たれるものが提供される。本
発明の方法によれば、自然の(natural)、すなわち水
湿性(water-moist)親水性メンブレンを、 i)一又はそれ以上の水溶性ポリマー及び ii)一又はそれ以上の電解質 から成る水溶液中で処理し、次いでポアを満たす水を気
化(vaporization)又は蒸発(evaporation)させる。
【0015】メンブレンは、転相法による公知の方法で
親水性ポリマーから調製される。この方法においては、
特定のポリマーの溶液を濾過し且つガス抜きして、適切
な粘度にしたものをできるだけ平らな基板(例えば不織
布支持体)上に液体層として展開する。その後、ポリマ
ー溶液の中の溶剤と混合し得る沈殿用液体であって、ポ
リマー溶液に溶解したポリマーがメンブレンとして沈殿
するものを、液体層上に作用せしめる。多孔性メンブレ
ンの分離効率は、次の段階での処理によって、すなわち
60℃〜100℃の温度で水混和性液体又は蒸気(もし
適当であれば)との凝固のような処理によって変動す
る。
【0016】メンブレンは、一又はそれ以上のポリマー
及び一又はそれ以上の電解質の水溶液の中で処理され、
そして最終的に通常の方法によって乾燥し得る。
【0017】本発明に従って親水性メンブレンを調製す
るための方法に適切である親水性ポリマー、ポリマー混
合物又はポリマーアロイは、好ましくは42mN/m以
上の臨界表面張力並びに25℃及び80%の相対湿度で
1%以上、特に好ましくは3%又は3%以上の平衡水吸
収量(equilibrium water uptake)を有する。
【0018】そのような適切なメンブレン形成用親水性
ポリマーの例は、非エステル化若しくは部分的にのみエ
ステル化したセルロース誘導体、ポリアミド、ポリエー
テルアミド、或いはポリイミド、ポリウレア、ポリウレ
タン又はポリベンゾオキサゾール若しくはポリベンゾイ
ミダゾールのような窒素を含有している複素環を有する
ポリマーのような他の窒素結合ポリマーである。これら
のポリマー及びポリスルホン又はポリエーテルスルホン
のような他のメンブレン形成用ポリマーと、高水膨潤性
又は水溶性ポリマーとの混合物又はアロイも同様に適切
である。
【0019】全ての水溶性ポリマー、特に平均70〜1
00%の加水分解度を有する部分的に加水分解されたポ
リ酢酸ビニル(=ポリビニルアルコール)又はポリエチ
レングリコールは、一般に本発明による方法の水溶液の
調製に適切であり、ポリエチレンイミン又はポリビニル
ピロリドンは特に適切である。
【0020】水溶性ポリマーの平均分子量は、好ましく
は1000〜50,000g/モルである。水溶性ポリ
マー又はポリマー類の水溶液中での濃度は、好ましくは
1重量%〜15重量%の範囲、特に2重量%〜8重量%
の範囲である。
【0021】電解質は、無機塩、好ましくは一価のもの
であり、すなわちハロゲン化物、疑似ハロゲン化物、ア
ルカリ金属の酢酸塩又は硝酸塩である。例えば塩化ナト
リウム、塩化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム
及びアルカリ金属の酢酸塩のような安価な塩が一般に好
ましい。
【0022】電解質成分としてイオン性洗浄剤をそれ自
身で用いるか、又は上述の塩と組み合わせて用いても優
れた結果が得られる。ここでは、イオン性界面活性剤
は、アニオン型であるか又はカチオン型であり得る。適
切なアニオン界面活性剤の例は、ブタン−1−スルホン
酸ナトリウム、ジ−ヘプチル−ナトリウムスルホスクシ
ネート、ドデシル硫酸ナトリウム及びドデシル−ベンゼ
ン−スルホン酸メチルである。使用し得るカチオン界面
活性剤は、数種類のみ列挙すれば、例えば、N−セチル
−N,N,N−トリメチルアンモニウムブロマイド、N
−ドデシルピリジニウムクロライド及びアルキルベンジ
ル−ジメチル−アンモニウムクロライドである。
【0023】電解質又は電解質類の水溶液中での濃度
は、1重量%〜30重量%の範囲、特に1重量%〜15
重量%の範囲である。
【0024】水溶液によるメンブレンの処理は、5℃〜
95℃の範囲の温度で、好ましくは10℃〜40℃の範
囲の温度で達成し得るが、単に室温でも実施し得る。処
理時間は、0.5分〜120分、好ましくは1分〜30
分である。
【0025】処理時間及び温度は、使用するメンブレン
形成用ポリマーに依存する。その結果、例えば、もし温
度に鋭敏な酢酸セルロースメンブレンを使用するときに
は、40℃以下の温度が選択されるべきである。しかし
ながら、一般に温度が上昇するにつれて、メンブレン相
と周囲浴との間の物質の交換割合も増加するので、その
結果処理時間は短縮し得る。
【0026】一又はそれ以上の電解質及び一又はそれ以
上の水溶性ポリマーから成る水溶液で親水性かつ水湿性
のメンブレンを処理した後、該メンブレンを通常の方法
によって、例えば空気流による処理によって又は空気中
で40℃〜80℃の温度でメンブレンを加熱することに
より乾燥させる。本発明によれば、親水性ポリマーから
多孔性メンブレンが得られ、その多孔質構造は乾燥状態
でも保たれる。
【0027】更に、こうして調製されたメンブレンを使
用する前に、2〜8時間、好ましくは3〜6時間、メン
ブレンを水の中に置くことによって元の状態にもどすこ
とが得策である。
【0028】本発明による方法によって得られた多孔親
水性メンブレンは、その多孔質構造を変化せずに乾燥状
態で貯蔵し得る。更に、メンブレンを接着してモジュー
ルにすることもできる。何故ならば、この場合には、他
のポリマー層の付着は制限されず且つ低減されないから
である。
【0029】この方法で調製されたメンブレンのもう一
つの利点は、以前では、比較的に疎水性のポリマーから
得られるメンブレンのみを複合メンブレンで使用するこ
とができたが、本発明によって得られるメンブレンも多
孔質構造体として複合メンブレンで使用し得ることであ
る。
【0030】
【実施例1】メンブレンを調製するために、以下の成
分、 塩化テレフタロイル100mol%、パラフェニレンジ
アミン35mol%、メタフェニレンジアミン35mo
l%及び1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン30mol%から成るコポリアミドを、溶剤としてN
−メチルピロリドン中で温度70℃で調製した。該溶液
の濃度は、15%であった(溶液の100重量部当たり
の重量部)。この溶液をポリプロピレン不織布支持体に
200μm厚層で塗布し、そして20℃の水の中で凝固
させた。次にメンブレンの試料を、水溶性ポリマー及び
電解質の水溶液に移した。その組成を表1に示す。この
浴の中に30分間滞留せしめた後に、メンブレンを表1
に示す条件下で乾燥させた。メンブレンを評価する前
に、メンブレンを再び6時間水の中に置くことにより元
の状態にもどした。溶解したマクロモレキュールに関し
て、メンブレンの水力学的透過率(限外濾過)及び保持
容量を、20℃で3bar及び15barの圧力下で撹
拌シリンダーセル中で測定した(500U/分,250
ml,メンブレン表面積38cm)。保持容量は、以
下の式で定義される。
【0031】
【数1】 ここで、Cは、試験水溶液の濃度であり、Cは、浸
透物の濃度である。
【0032】ファルマルシア社からDextranT1
0の商品名で入手し得る分子量10000g/モルの分
画されたデキストランの1%濃度の水溶液を、試験溶液
として使用した。試験溶液及び透過物の濃度は、水溶液
の密度を測定することによって決定した。密度測定は、
京都電子工学のデンシメーターDA210を用いて行っ
た。表1に、測定結果を要約する。
【0033】
【表1】 (1) PEI:BASF AG社からLugalvan
G 20(登録商標)の商品名で入手し得る平均分子量
約1200g/モルのポリエチレンイミン。 (2) PVP K30:BASF AG社からLuvis
kol K30(登録商標)の商品名で入手し得る平均
分子量約49000g/モルのポリビニルピロリドン。 (3) PEG:平均分子量約35000g/モルのポリエ
チレングリコール。 (4) PVA=ヘキストAGからMowiol 18−8
8の商品名で入手し得る平均分子量MW84000g/
モルのポリビニルアルコール。 (5) SDS:ドデシル硫酸ナトリウム。
【0034】
【実施例2】メンブレンを調製するために、以下の成
分、 塩化テレフタロイル100mol%、パラフェニレンジ
アミン25mol%、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジアミノビフェニル50mol%及び1,4−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン25mol%から成るコ
ポリアミドを、温度70℃のN−メチルピロリドン中で
調製した。該溶液の濃度は、6%であった(溶液の10
0重量部当たりの重量部)。この溶液をポリフェニレン
スルフィド不織布支持体に200μm厚層で塗布し、そ
して20℃の水の中で凝固させた。メンブレンの試料
を、水溶性ポリマー及び電解質を含有する水溶液中で実
施例1と同様に処理した。その組成を表2に示す。次に
メンブレンの試料を、表2に示したような条件下で乾燥
させた。乾燥後、メンブレンを水中に置き6時間かけて
元の状態にもどした。そして水力学的透過率及びDex
tran10000による保持容量を、実施例1に記載
した条件下で測定した。
【0035】
【表2】
【0036】
【実施例3】メンブレンを調製するために、以下の成
分、 塩化テレフタロイル100mol%、パラフェニレンジ
アミン50mol%、メタフェニレンジアミン37.5
mol%及び1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン12.5mol%から成るコポリアミドを、温度
70℃のN−メチルピロリドンの中で調製した。該溶液
の濃度は、10%であった(溶液の100重量部当たり
の重量部)。この溶液をポリエチレンテレフタレート不
織布支持体に200μmの厚層で塗布し、そして20℃
の水の中で凝固させた。濡れたメンブレンの試料を、実
施例1に記載した方法によって評価した。3barの圧
力下で300l/mhの水力学的透過率が得られ、分
子量約49000g/モルのポリビニルピロリドン(B
ASF AG社のLuviskol K30(登録商
標))の2%水溶液での保持容量86%が得られた。
【0037】更に、メンブレンの試料を水性ポリマー及
び電解質溶液の中で20分間処理し、次に乾燥させた。
それからメンブレンサンプルは水の中で4時間かけて元
の状態にもどした。そしてそれらの水力学的透過率及び
PVP K30の保持容量を実施例1に従って測定し
た。表3は、表1と同様に乾燥の実験条件及びメンブレ
ンの評価の結果を示す。
【0038】
【表3】 (1)PVP K17:平均分子量9000g/モルの
ポリビニルピロリドン(BASF AG社のLuvis
kol K17(登録商標))。 (2)PVP K90:平均分子量1×106g/モル
のポリビニルピロリドン(BASF AG社のLuvi
skol K90(登録商標))。
【0039】
【実施例4】メンブレンを調製するために、ポリビニル
ピロリドンK30の5重量%(溶液の重量部に基づいて
固体の重量部)を、実施例3で調製した芳香族ポリアミ
ド溶液に、かき混ぜながら添加した。その結果得られた
溶液をポリプロピレン不織布支持体に200μm厚層で
塗布し、そして20℃の水の中で沈殿させた。濡れたメ
ンブレンの試料を、実施例1に記載した方法によって評
価した。3bar下での水力学的透過率350l/m
hが得られ、そしてPVP K30の保持容量85%が
得られた。メンブレンの更なる試料を、4%のポリビニ
ルピロリドンK30及び1%のドデシル硫酸ナトリウム
の水溶液の中に23℃で15分間置き、次に50℃で2
時間乾燥させた。次いでメンブレンを水の中で4時間か
けて元の状態にもどし、実施例1に従って評価した。そ
の結果、3bar下での水力学的透過率180l/m
hが得られ、PVP K30の保持容量89%が得られ
た。
【0040】
【実施例5】メンブレンを調製するために、下記の式で
表される部分的にスルホン化されたポリエーテルケトン
5重量%(溶液の重量部に基づいて固体の重量部)を、
実施例3で調製した芳香族ポリアミド溶液に、かき混ぜ
ながら添加した。ここで、式中x=0.28であり、y
=0.72である。また、平均分子量は40000g/
モルである。
【0041】
【化1】 その結果得られた溶液をポリプロピレン不織布支持体に
200μm厚層で塗布し、そして20℃の水の中で沈殿
させた。濡れたメンブレンの試料、及び実施例4に記載
した方法によって乾燥させそして再び元の状態にもどし
た試料を、実施例1に記載した方法によって評価した。
【0042】濡れた試料:水力学的透過率:400l/
h(3bar) 保持容量PVP K30:96% 乾燥させ元の状態にもどした試料: 水力学的透過率:190l/mh(3bar) 保持容量PVP K30:95%
【0043】
【実施例6】酢酸セルロースメンブレンを、酢酸セルロ
ース25重量%(イーストマン398−10)、アセト
ン45重量%及びホルムアミド30重量%から成る溶液
をポリエチレンテレフタレート不織布支持体に200μ
m厚層で塗布することによって調製し、そして6℃の水
の中でメンブレンを沈殿させた。水力学的透過率36l
/mh及びDextranT10の保持容量98%が
実施例1に記載した方法によって濡れたメンブレンの試
料で測定された。更に、メンブレンの試料を水性ポリマ
ー及び電解質溶液中で15分間処理し、次に乾燥させ
た。水中で元の状態にもどした後、メンブレンを評価し
た。表1と同様に、乾燥条件及び得られた測定結果を表
4に示す。
【0044】
【表4】 (1)PVP K17:平均分子量9000g/モルの
ポリビニルピロリドン(BASF AG社のLuvis
kol K17(登録商標))。 (2)PEI:平均分子量1200g/モルのポリエチ
レンイミン(BASFAG社のLugalvan G2
0(登録商標))。 (3)PEG:平均分子量3000g/モルのポリエチ
レングリコール。 (4)PVA:平均分子量26000g/molのポリ
ビニルアルコール(ヘキストAG社のMowiol 1
8−88(登録商標))。
【0045】
【実施例7】ポリスルホン/ポリビニルピロリドンポリ
マー混合物のメンブレンを、以下の通り調製した。NM
Pに溶解したポリスルホン12重量%(ユニオンカーバ
イド社のUdel3500(登録商標))、ポリビニル
ピロリドン6重量%(BASF AG社のLuvisk
ol K90(登録商標))及び塩化リチウムl4重量
%から成る溶液を撹拌タンク中で調製した。該溶液をポ
リプロピレン不織布支持体に200μm厚層で塗布し、
そして20℃の水の中で凝固させた。濡れたメンブレン
の試料は、実施例1の測定条件によって次の分離効率を
示した: 水力学的透過率:240l/mh 保持容量PVP K30:75%
【0046】メンブレンの試料は、実施例6同様の処理
をし、乾燥させそして再び元の状態にもどした。表5
に、試験条件及びメンブレンの評価を示す。
【0047】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 71/68 9153−4D (72)発明者 ユルゲン・ヴィルトハルト ドイツ連邦共和国デー−65510 ヒュンス テッテン,アム・ズュートハング 32 (72)発明者 ヨアヒム・クラウス ドイツ連邦共和国デー−65929 フランク フルト・アム・マイン,ヨハネスアレー 41

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性ポリマー、ポリマー混合物又はポ
    リマーアロイから作られ、且つ、乾燥状態においてもそ
    の多孔質構造が保持される多孔性メンブレンを調製する
    ための方法であって、 一又はそれ以上の水溶性ポリマー及び一又はそれ以上の
    電解質から成る水溶液中で、自然の水湿メンブレンを処
    理し、次いでポアを満たしている水の気化又は蒸発によ
    ってメンブレンを乾燥させることから成る方法。
  2. 【請求項2】 親水性ポリマー、ポリマー混合物又はポ
    リマーアロイが、42mN/m以上の臨界表面張力を有
    する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 親水性ポリマー、ポリマー混合物又はポ
    リマーアロイが、25℃及び80%の相対湿度で1%以
    上、好ましくは3%又は3%以上の平衡水吸収量を有す
    る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 メンブレン形成用親水性ポリマーが、非
    エステル化若しくは部分的にのみエステル化したセルロ
    ース誘導体、ポリアミド、ポリエーテルアミド、或いは
    ポリイミド、ポリウレア、ポリウレタン又はポリベンゾ
    オキサゾール若しくはポリベンゾイミダゾールのような
    窒素を含有している複素環を有するポリマーのような他
    の窒素結合ポリマーであるか、或いは、これらのポリマ
    ー及びポリスルホン又はポリエーテルスルホンのような
    他のメンブレン形成用ポリマーと、高水膨潤性又は水溶
    性のポリマーとの混合物又はアロイである、請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶液中においてメンブレンに作用する水
    溶性ポリマーとして、ポリエチレングリコール、部分的
    に加水分解されたポリ酢酸ビニル、ポリエチレンイミン
    又はポリビニルピロリドンを用いる、請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 水溶性ポリマーの平均分子量が1000
    g/モル〜50000g/モルの範囲である、請求項5
    に記載の方法
  7. 【請求項7】 電解質が、一価の無機塩であり、好まし
    くはハロゲン化物、疑似ハロゲン化物、アルカリ金属の
    酢酸塩又は硝酸塩である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用する電解質がアニオン又はカチオン
    界面活性剤である、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 電解質成分として、無機塩と組み合わせ
    たイオン性界面活性剤を用いる、請求項1に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 水溶液中のポリマー濃度が1重量%〜
    15重量%の範囲である、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水溶液中のポリマー濃度が2重量%〜
    8重量%の範囲である、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 電解質の濃度が1重量%〜30重量%
    の範囲である、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 電解質の濃度が1重量%〜15重量%
    の範囲である、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ポリマー又はポリマー類及び電解質又
    は電解質類の水溶液中における処理が5℃〜95℃の温
    度で実施される、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 水溶液中における処理が10℃〜40
    ℃の範囲の温度で実施される、請求項14に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 ポリマー又はポリマー類及び電解質又
    は電解質類の水溶液中における処理が0.5分〜120
    分実施される、請求項1に記載の方法。
JP33811093A 1992-12-30 1993-12-28 多孔親水性メンブレンを調製するための方法 Pending JPH07773A (ja)

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