JPH077733A - カラー撮像方式 - Google Patents

カラー撮像方式

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Publication number
JPH077733A
JPH077733A JP5143662A JP14366293A JPH077733A JP H077733 A JPH077733 A JP H077733A JP 5143662 A JP5143662 A JP 5143662A JP 14366293 A JP14366293 A JP 14366293A JP H077733 A JPH077733 A JP H077733A
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JP
Japan
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image pickup
color
signal
ccd
output
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Withdrawn
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JP5143662A
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English (en)
Inventor
Daikichi Morohashi
大吉 師橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的コストが安価でありながら、垂直方向
の色の解像度が高いカラー撮像方式を提供する。 【構成】 H方向及びV方向に所定の順序でYe,C
y,Mg,G等の補色あるいは原色のカラーフィルタが
配設されてなり、H方向およびV方向に相互に各隣接す
る4画素に相応する部分毎に対応して順次の色差信号が
合成・導出されるように構成されたCCD4,5を適用
したカラー撮像方式において、これらCCD4,5を撮
像光学系の分割光路に係る光像が結像されるように配置
し、かつ、これらの一方のCCDに対する他方のCCD
の位置のV方向への位置ずれ量および/またはCCD
4,5からの色差信号の導出タイミングを選択すること
により、上記一方のCCDからの色差信号の導出タイミ
ングが他方のCCDからの色差信号の導出タイミングか
ら実効的に1水平走査線相当ずれるようにしたカラー撮
像方式。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー撮像方式、より
詳しくは、隣接する4画素毎に対応して順次の色差信号
が合成・導出される撮像素子を適用したカラー撮像方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー撮像方式には、種々のものがあ
り、例えば補色単板撮像方式は、感度や水平解像度は比
較的高いが、2ラインから1ラインを生成する処理方式
であるために、YCともに垂直解像度が低いものとなっ
ている。
【0003】また、原色縦ストライプ単板撮像方式は、
垂直解像度は高いが、色フィルタの4画素分、あるいは
3画素分から1画素を生成する処理方式であるために、
感度と水平解像度が比較的低い。
【0004】Y/RB2板撮像方式は、上記単板撮像方
式に比較して、水平解像度および垂直解像度はともに高
いが、感度が低いものである。
【0005】3板撮像式は、水平解像度,垂直解像度と
もに高いが、光学系などを小型化するのが難しくコスト
が高くなるとともに、プリズム等で3分光を行うので感
度が低いなどの問題点がある。
【0006】このような種々の撮像方式の内、補色単板
固体撮像素子を用いた場合について一例として説明す
る。CCD等の固体撮像素子の結像面に設けられている
色フィルタ配列は、例えば図9に示すように、イエロー
(Ye),シアン(Cy)が順に繰り返す第1のライン
と、マジェンダ(Mg),グリーン(G)が順に繰り返
す第2のラインと、上記第1のラインと同様にイエロ
ー,シアンが順に繰り返す第3のラインと、上記第2の
ラインと順序が逆になったグリーン,マジェンダが順に
繰り返す第4のラインとの配列が、以降、同様に順次繰
り返されるようになっている。
【0007】このような配列の色フィルタを有する撮像
素子を用いた信号処理のうち、NTSC方式の場合を例
にとって、まず色信号の処理について説明する。Nフィ
ールドにおいては、角のYe+Mgがまず撮像素子内で
加算され、その次の画素時間にCy+Gが撮像素子内で
加算される。色信号として処理する場合には、Nフィー
ルドのnラインにおいてこれらを減算して、 (Ye+Mg)−(Cy+G)=R+G+B+R−(B+G+G) =2R−G という結果を得る。なお、計算の途中で近似演算を行っ
ている。この結果は、N+1フィールドのnラインにお
いても同様に得られるが、これは、NフィールドとN+
1フィールドでは垂直方向に1画素ずれたものとなるた
めである。
【0008】次に、Nフィールドのn+1ラインにおい
ては、画素から読み出されたYe+GとCy+Mgとを
減算して、 (Ye+G)−(Cy+Mg)=R+G+G−(B+G+B+R) =−(2B−G) という結果となり、青成分を含んだ色差信号を得る。な
お、計算の途中で近似演算を行っている。この結果は、
N+1フィールドのn+1ラインにおいてもやはり同様
に得られる。
【0009】このように、あるNフィールドにおいては
2R−Gと−(2B−G)が1ライン置きに出力される
線順次の形態の間欠的なものとなる。
【0010】なお、上下隣接した画素出力どうしの加
算、つまりYeとMgの加算やCyとGの加算などは、
固体撮像素子内で行われるのに対し、加算した後のこれ
らの減算、つまり(Ye+Mg)−(Cy+G)などの
左右隣接したものどうしの減算は、サンプルホールド後
に、後述する減算回路57(図11参照)で行われるよ
うになっている。
【0011】次に、上記配列の色フィルタを有する撮像
素子を用いた信号処理のうち、輝度信号生成について説
明する。輝度信号は、固体撮像素子から読み出される際
に上述のように加算されている上下隣接画素の出力を、
左右隣接するものを加算するか、または、画素出力のサ
ンプリングレートよりもかなり低い周波数、例えば該サ
ンプリングレートの1/4程度の周波数までローパスフ
ィルタで帯域制限することで行われる。
【0012】加算演算で輝度信号を生成する場合には、
上述のフィルタ出力Ye+MgとCy+Gについて互い
に加算して行い、nラインにおいては、 Ye+Mg+Cy+G=2R+G+B+B+2G =2B+3G+2R という結果を得る。また、次のn+1ラインにおいては
Ye+GとCy+Mgとについて互いに換算して行い、 Ye+G+Cy+Mg=2B+3G+2R という結果を得る。
【0013】こうして、常にYe,G,Cy,Mgを一
組として加算することにより、輝度信号を生成するよう
になっている。このとき、分光感度特性として、図10
に示すような人間の視感度特性に2R+3G+2Bで近
似していて、輝度信号相当(Y相当)として取り扱うこ
とができる。
【0014】次に、図11を参照して、上述のような色
信号および輝度信号を生成する画像処理装置について説
明する。被写体光像は、撮像光学系52を介して、固体
撮像素子たるCCD53に入力され、そこで光電変換さ
れた後、相関2重サンプリング回路(以下、CDSと略
記する。)54に入力されてランダム雑音の低減を行
う。このCDS54の出力は2分されて、第1サンプル
ホールド回路(図中、第1SHと略記する。)55と第
2サンプルホールド回路(図中、第2SHと略記す
る。)56とに入力されてサンプルホールドを行う。
【0015】つまり、図12に示すように、Ye+M
g,Cy+Gなどの縦に隣接する2画素を加算したCC
D53の出力を、これら2つのサンプルホールド回路5
5,56により色分離用のサンプルホールドパルスSH
P1,SHP2で1画素置きにそれぞれサンプルホール
ドするようになっている。
【0016】より詳しくは、第1サンプルホールド回路
55では、図示のようなサンプルホールドパルスSHP
1により、一番目のYe+Mgをサンプルホールドし、
2番目のCy+Gをスキップして3番目のYe+Mgを
サンプルホールドし、4番目のCy+Gを再びスキップ
するようになっている。これに対して、第2サンプルホ
ールド回路56では、サンプルホールドパルスSHP2
により、1番目のYe+Mgをスキップして2番目のC
y+Gをサンプルホールドし、3番目のYe+Mgを再
びスキップして4番目のCy+Gをサンプルホールドす
るようになっている。
【0017】そして、上述の色信号を生成するには、第
1サンプルホールド回路55の出力から第2サンプルホ
ールド回路56の出力を減算回路57により減算するこ
とで、Ye+MgからCy+Gを減算した出力を得るよ
うになっている。その出力は、ローパスフィルタ(図
中、LPFと略記する。)58に出力されて帯域制御が
行なわれる。
【0018】このローパスフィルタ58の出力C0は2
分されて、一方は1Hディレイ59に入力され、他方は
スイッチ回路であるマルチプレクサ(以下、MPXと略
記する。)61に入力される。
【0019】上記1Hディレイ59においては、上記減
算結果である2R−Gと2B−Gが、図13に示すよう
な時系列で得られる。つまり、上記ローパスフィルタ5
8の出力信号C0の1番目のパルスが2R−Gである場
合には、1Hディレイ59の出力信号C1は1つ前の時
間(つまり0番目)の2B−Gとなる。次の時間では、
1番目の2R−Gは信号C1に表れ、このときの信号C0
が1番目の2B−Gとなる。以下同様にして、その次の
時間では、1番目の2B−Gが信号C1に表れ、このと
きの信号C0は、2番目の2R−Gとなる。
【0020】このようにして、互いに1つずつずれた2
つの信号C0,C1が、上記MPX61に入力されて、そ
こで切り換えを行うことにより、2R−Gだけの出力で
ある信号CRと、2B−Gだけの出力である信号CBと
に分離される。
【0021】つまり、信号CRへの出力は、まず、C0
の1番目の2R−Gを選択し、次に、1Hディレイされ
た2RーGのコピーであるC1を選択し、さらに、C0の
2番目の2R−Gを選択し、そして、C1の2番目の2
R−Gを選択するようになっていて、以下同様に順次2
R−Gの信号をのみを選択するようになっている。こう
して、信号CRは、1番目の2R−G出力を2回繰り返
した後、2番目の2R−G出力を2回繰り返し、以下同
様に同じ2R−G出力を2回ずつ繰り返している。
【0022】上記信号CBにおいても、同様にして、C
0,C1の各信号から、順次2B−Gのみを選択して、同
じ出力を2回ずつ繰り返して出力している。
【0023】こうして、信号CRもしくは信号CBを単
独で見ると、それぞれ同じ出力を2回ずつ繰り返してい
るので、再現できる垂直方向の周波数としては走査線の
周波数の1/2が上限となり、色の解像度は水平走査線
の1/2以下である。
【0024】上述の内容を2次元的に表現すると、例え
ば図14に示すようになる。なお、この図14において
は、縦の上から下に向かう方向が走査線の進行方向を示
し、時間軸にもほぼ対応している。それゆえ、横方向に
そろっているものについては同一時間に出力されること
になる。
【0025】この図14を参照して、上述のような動作
をテレビ信号の走査線に対応して説明すると、図9に示
したCCD53の色フィルタの1番目のラインのYeと
2番目のラインのMgからの信号を加減算処理すること
により、C0が1番目の2R−Gを出力する。上記CC
D53の次の2ラインを選択することによって、走査線
の2番目として、C0は1番目の2B−Gを出力する。
このようにして、さらに、2番目の2R−G,2番目の
2B−Gが線順次で選択される。
【0026】次に、C1の出力は、C0が1水平時間下に
シフトしたものであるため、1番目の2R−Gが第2ラ
インに出力される。そして、1番目の2B−Gが第3ラ
インに出力され、2番目の2R−Gが第4ラインに出力
される。
【0027】こうして、これらC0,C1からMPX61
で2R−Gのみを選択したものがCRに、2B−Gのみ
を選択したものがCBにそれぞれ出力されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
撮像方式は、コストは安価であるが解像度が低いもので
あったり、あるいは、解像度は高いがコストが高価であ
ったり感度が低かったりするものであった。
【0029】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、比較的コストが安価でありながら、垂直方向の色
の解像度が高いカラー撮像方式を提供することを目的と
している。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるカラー撮像方式は、主走査方向及び
副走査方向に所定の順序系列で画素対応の所定の補色の
乃至原色のカラーフィルタが配されてなり、主走査方向
及び副走査方向に相互に各隣接する4画素に相応する部
分毎に対応して順次の色差信号が合成・導出され得るよ
うになされた撮像素子を適用したカラー撮像方式におい
て、同種の上記撮像素子を複数適用し、これら複数の各
撮像素子に当該撮像光学系の分割光路に係る光像が結ば
れ得るよう各撮像素子を配置し、且つ、当該一の上記撮
像素子に対する当該他の撮像素子の位置の副走査方向へ
の位置ずれ量及び/又は複数の各撮像素子からの色差信
号の導出タイミングを選択することにより、当該一の上
記撮像素子からの色差信号の導出タイミングが当該他の
撮像素子からの色差信号の導出タイミングから実効的に
2水平走査線相当ずれるようにしたものである。
【0031】
【作用】分割光路に配置された上記複数の各撮像素子に
光像が結ばれ、主走査方向及び副走査方向に相互に各隣
接する4画素に相応する部分毎に対応して順次の色差信
号が合成・導出され、その際、当該一の上記撮像素子に
対する当該他の撮像素子の位置の副走査方向への位置ず
れ量及び/又は複数の各撮像素子からの色差信号の導出
タイミングを選択することにより、当該一の上記撮像素
子からの色差信号の導出タイミングが当該他の撮像素子
からの色差信号の導出タイミングから実効的に2水平走
査線相当ずれるようにしている。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1,図2、図5ないし図8は本発明の第1実施
例を示したものである。図1に示すように、被写体光像
は、撮像光学系2を通ってハーフミラーもしくはプリズ
ム等で構成される分光手段3により2つに分光されて一
方は第1CCD4に、他方は第2CCD5に入射して、
その撮像面に結像される。これら2つのCCD4,5で
光電変換された被写体像は、それぞれ相関2重サンプリ
ングするための第1CDS6,第2CDS7に入力され
て 上記第1CCD4の色分離用の第1サンプルホール
ド回路11,第2サンプルホールド回路12および上記
第2CCD5の色分離用の第3サンプルホールド回路1
3,第4サンプルホールド回路14にそれぞれ入力され
る。このとき、上記第1CCD4,第2CCD5,第1
CDS6,第2CDS7,第1サンプルホールド回路1
1,第2サンプルホールド回路12,第3サンプルホー
ルド回路13,第4サンプルホールド回路14を駆動す
るためのクロックは、タイミングジェネレータ(図中、
TGと略記する。)8により生成されて出力される。
【0033】上記第1サンプルホールド回路11と第2
サンプルホールド回路12、および第3サンプルホール
ド回路13,第4サンプルホールド回路14の出力は、
それぞれ減算回路15,16に入力されて差分をとられ
る。その後、上述した従来例においてはMPX61(図
11参照)において1Hディレイしたものとしないもの
とをスイッチして選択していたのに対し、この第1実施
例では第1CCD4からの出力と第2CCD5からの出
力とを、MPX17,18で順次スイッチするようにな
っている。
【0034】なお、これらMPX17,18の切り換え
も、上記タイミングジェネレータ8が行うようになって
いる。
【0035】一方、輝度信号を処理する際には、上記第
1サンプルホールド回路11,第2サンプルホールド回
路12,第3サンプルホールド回路13,第4サンプル
ホールド回路14の信号を加算回路19で加算処理する
ことにより生成する。
【0036】次に、色信号の解像度を向上する撮像方法
についての詳細を、図2を参照して説明する。上記第1
CCD4と第2CCD5は、図2に示すように、上記撮
像光学系2に対する光学的な位置が、上下方向である副
走査方向に2画素ずれて空間的に配置されている。な
お、この図2では水平方向には同一時間を示したものと
なっている。このような配置のCCD4,5からは、次
に説明するように信号出力される。
【0037】まず、第1CCD4の最初の2ラインから
2R−Gが出力され、次の走査線で続く2ラインから2
B−Gが出力される。これに対して第2CCD5は、上
述のように2画素上にずれて配置されているために、最
初の2R−Gは1走査線だけ早く出力されることにな
る。つまり、第1CCD4に対して第2CCD5を1H
ライン早く駆動させている。このようにして、第1CC
D4の第1ラインの2R−Gが出力されているときに
は、第2CCD5は第2ラインの2B−Gが出力されて
いることになる。このようにすることで、同一時間にお
いて2R−Gと2B−Gの原信号を得ることができる。
【0038】なお、上述では2画素ずらした場合につい
て説明しているが、基本的には偶数画素ずれていれば上
記撮像方式を適用することができる。このときには、ず
れた偶数画素数に相当する分だけ水平駆動タイミングを
調整することで、対応することができる。
【0039】また、他の駆動方式としては、上下方向に
1画素ずれて空間的に配置することも考えられる。この
ときには、第2CCD5の駆動タイミングを1フィール
ド+1ライン早くすればよい。例えば、第1CCD4に
おいては奇数フィールドで駆動して、第2CCDにおい
ては偶数フィールド+1ラインだけ早く駆動するが如き
駆動方法である。このような駆動方法によっても、上述
と同様な効果を得ることができる。
【0040】上述のような色信号の解像度を向上する撮
像方法を用いると、副次的な効果としてエッジの偽信号
の抑圧効果が得られるため、これについて図5ないし図
7を参照して説明する。通常の単板撮像に用いる一般的
な光学ローパスフィルタを通したCCDの特性の一例
を、図5に示す。符号SG1,SG2は、光学ローパス
フィルタによる減衰特性を示す。このような一旦減衰を
させた後にナイキスト周波数fs/2以上に帯域を伸ば
している特性のローパスフィルタを用いているのは、限
界解像度を伸ばそうとしているためである。このナイキ
スト周波数fs/2を対称軸として、それよりも高域側
のものは、符号SG3に示すように低域側に折り返るこ
とになる。
【0041】このような通常の光学ローパスフィルタを
そのまま本実施例に適用した場合には、垂直方向の帯域
周波数が倍になるために図6の符号SG4に示すように
なり、fs/2におけるレスポンスがfsに移動して、
高域側に2倍シフトすることになる。こうして、上記折
り返りの信号も高域側に2倍シフトして符号SG5に示
すようになる。一般的に、低域側の偽信号は目立ちやす
いが、高域側の偽信号は目立ちにくいため、このライン
ずらしにより偽信号が比較的目立ちにくい周波数帯に行
くことになる。
【0042】また、上述の一般的な単板に用いられてい
るタイプの光学ローパスフィルタを用いる代わりに、も
っと高域の減衰特性を重視した光学ローパスフィルタを
用いた場合について、図7,図8を参照して説明する。
このローパスフィルタは、図7の符号SG6,SG7に
示すように、fs/2のナイキスト周波数よりももっと
低い周波数において極小値をとる(すなわち、上述より
も高域側がより多くカットされる)フィルタ特性となっ
ている。このような特性のローパスフィルタを用いた場
合には、上記の一般的なローパスフィルタよりもナイキ
スト周波数を軸とする折り返しSG8が小さくなる。
【0043】上述のようなローパスフィルタを本実施例
に適用すると、図8に示すように、高域側に2倍シフト
して符号SG9,SG10に示すようになり、上述のよ
うに偽信号が高域側にシフトして符号SG11のように
なってさらに目立ちにくいものとなる。
【0044】この図8に示したような高域の減衰特性を
重視した光学ローパスフィルタを本実施例に適用したも
のと、上記図5に示したものとを比較すると、偽信号が
低く、かつ解像度が単板よりも向上していることがわか
る。
【0045】このような実施例によれば、色の垂直解像
度が向上するとともに、エッジ偽色信号を抑圧すること
ができるという別の効果が得られる。
【0046】図3は、本発明の第2実施例を示したもの
である。この第2実施例においては上述の第1実施例と
同様である部分については説明を省略し、主として異な
る点についてのみ説明する。この第2実施例は、奇数画
素ずらしによる輝度信号の解像度を向上する撮像方法に
関するものである。
【0047】この場合には、上記第1CCD4と第2C
CD5は、図3に示すように、上下方向に1画素ずれて
空間的に配置されているが、基本的には奇数画素ずれて
いればよい。
【0048】上記図2に示した色信号の解像度を向上す
る撮像方式については、撮像素子から読み出される際に
はYeとMgの加算、およびCyとGの加算は既に行わ
れていて、上下の隣接する画素は同時に読み出されてい
た。このような撮像方式は、縦方向が2画素の開口比に
なっているので、同方向の解像度を向上するのは困難で
ある。
【0049】そこで、この第2実施例では、撮像素子か
ら読み出す際には上下方向の画素の加算は行わず、例え
ば第1CCD4の場合には、奇数フィールドにおいては
Ye,Cy等の横並びの1列のみを出力し、その次は縦
に1画素スキップして再びYe,Cy等の横並び1列の
みを出力する。一方、偶数フィールドにおいては、M
g,Gといった横並びをそれぞれ同様に出力する。この
ように、縦方向に混合することなく出力するようになっ
ている。
【0050】また、第2CCD5は、奇数フィールドに
おいてMg,Gといった横並びの1列を出力し、偶数フ
ィールドにおいてYe,Cy等の横並び1列のみを出力
している。
【0051】このような読み出し方法により、第1CC
D4の奇数フィールドの第1ラインと、第2CCD5の
奇数フィールドの第1ラインとは同一時間に出力され、
これらの同一時間に出力されたものについて加算を行う
ようになっている。つまり、奇数フィールドで読み出さ
れたものについては、 YO=YO(n)+Y’O(n) のように加算している。ここに、YO(n)は第1CC
D4の奇数フィールドにおけるnライン成分、Y’O
(n)は第2CCD5の奇数フィールドにおけるnライ
ン成分をそれぞれ示している。
【0052】また、偶数フィールドで読み出されたもの
については、 YE=YE(n)+Y’E(n+1) のように加算している。ここに、YE(n)は第1CC
D4の偶数フィールドにおけるnライン成分、Y’E
(n+1)は第2CCD5の偶数フィールドにおけるn
+1ライン成分をそれぞれ示している。このようにし
て、第2CCD5は、第1CCD4よりも1+0.5ラ
イン早く読み出されている。
【0053】このような読み出し方法によれば、奇数フ
ィールドと偶数フィールドの画素を混合読み出しにより
加算することをせず、片ラインのみ読み出してこれらを
加算するようにしているため、垂直方向の開口が1画素
幅になり、垂直解像度を向上することができる。
【0054】以上説明したように、このような第2実施
例によれば、輝度信号の解像度を向上することができ
る。
【0055】図4は、本発明の第3実施例を示したもの
である。この第3実施例においては上述の第1,第2実
施例と同様である部分については説明を省略し、主とし
て異なる点についてのみ説明する。この第3実施例は、
輝度信号のS/N比を向上する撮像方法に関するもので
ある。この第3実施例では、第1CCD4と第2CCD
5は、上記図2に示した場合と同様に、上下方向に2画
素ずれて空間的に配置されている。この第3実施例は、
基本的にYe,Cy,Mg,Gの4画素の加算によって
輝度信号をそれぞれのCCD4,5において生成して、
これら2つの輝度信号を加算することにより、3dBの
S/N比の向上を図るものである。すなわち、各々のC
CD4,5については、補色単板と同様の撮像方式の輝
度信号生成プロセスが行われて、これらを加算するもの
である。
【0056】このような加算を数式で示せば、輝度信号
の奇数フィールドにおいては、 YO=YO(n)+Y’O(n+1) 偶数フィールドにおいては、 YE=YE(n)+Y’E(n+1) となる。このとき、第2CCD5は第1CCD4に対し
て2画素上にずれて配置されているため、1水平時間だ
け第2CCD5の駆動位相を早めるようになっている。
【0057】なお、単純にY信号のS/N比を向上させ
るだけであるならば、2画素ずらしに限らず、例えば0
画素ずらしでもよいし、さらに一般的には偶数画素ずら
しであればかまわない。
【0058】このような第3実施例によれば、輝度信号
のS/N比を向上することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、比
較的コストが安価でありながら、垂直方向の色の解像度
が高いカラー撮像方式を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の画像処理装置を示すブロ
ック図。
【図2】上記第1実施例の第1CCDおよび第2CCD
の配置を示す線図。
【図3】本発明の第2実施例の第1CCDおよび第2C
CDの配置を示す線図。
【図4】本発明の第3実施例の第1CCDおよび第2C
CDの配置を示す線図。
【図5】上記第1実施例における偽信号の抑圧を説明す
るための、単板撮影における一般的な光学ローパスフィ
ルタの特性を示す線図。
【図6】上記第1実施例に、図5に示した光学ローパス
フィルタを適用した場合の特性を示す線図。
【図7】上記図5に示したものよりも、高域特性を重視
した光学ローパスフィルタの特性を示す線図。
【図8】上記第1実施例に、図7に示した光学ローパス
フィルタを適用した場合の特性を示す線図。
【図9】従来の補色単板式のCCDに設けられている色
フィルタの配列を示す線図。
【図10】人間の視感度特性を示す線図。
【図11】従来の画像処理装置を示すブロック図。
【図12】上記図11の画像処理装置の各出力を示すタ
イミングチャート。
【図13】上記図11の画像処理装置で処理された各信
号成分を示すタイミングチャート。
【図14】上記従来の信号出力を、テレビ信号の走査線
に対応して2次元的に表現した模式図。
【符号の説明】
2…撮像光学系 3…分光手段 4…第1CCD 5…第2CCD 15,16…減算回路 17,18…マルチプレクサ 19…加算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向及び副走査方向に所定の順序
    系列で画素対応の所定の補色の乃至原色のカラーフィル
    タが配されてなり、主走査方向及び副走査方向に相互に
    各隣接する4画素に相応する部分毎に対応して順次の色
    差信号が合成・導出され得るようになされた撮像素子を
    適用したカラー撮像方式において、 同種の上記撮像素子を複数適用し、これら複数の各撮像
    素子に当該撮像光学系の分割光路に係る光像が結ばれ得
    るよう各撮像素子を配置し、且つ、当該一の上記撮像素
    子に対する当該他の撮像素子の位置の副走査方向への位
    置ずれ量及び/又は複数の各撮像素子からの色差信号の
    導出タイミングを選択することにより、当該一の上記撮
    像素子からの色差信号の導出タイミングが当該他の撮像
    素子からの色差信号の導出タイミングから実効的に1水
    平走査線相当ずれるようにしたことを特徴とするカラー
    撮像方式。
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