JPH0777262A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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Publication number
JPH0777262A
JPH0777262A JP24877193A JP24877193A JPH0777262A JP H0777262 A JPH0777262 A JP H0777262A JP 24877193 A JP24877193 A JP 24877193A JP 24877193 A JP24877193 A JP 24877193A JP H0777262 A JPH0777262 A JP H0777262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
outlet
pump core
core
curvature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24877193A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Ejiri
英治 江尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP24877193A priority Critical patent/JPH0777262A/ja
Publication of JPH0777262A publication Critical patent/JPH0777262A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプインペラの出口付近のポンプコアに蓄
積される低エネルギー流体の境界層がはく離することを
防止する。 【構成】 中心線を通る子午面におけるポンプシェル1
2aの形状は、偏平形状とするために3円弧により構成
した面を持つベース形状である。中心軸を通る子午面に
おけるポンプコア12bの形状は、ポンプシェル12a
のベース形状に対し流路面積が一定になるように構成し
た曲線で設定されるコアベース形状に対し、その起点と
終点との位置を変えることなく入口から出口までの曲率
変化を抑制するだ円(二次曲線)により形成している。
ポンプコア12bの曲率半径が小さい出口側端部には、
L1の範囲の切り欠き部30が形成されている。すなわ
ち、ポンプコア12bは、これの出口側端部が曲率半径
が小さい範囲に到達しないように、途中で切り欠かれた
形状になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトルクコンバータとしては、特開
平4−92145号公報に示されるものがある。これに
示されるトルクコンバータは、ポンプインペラとタービ
ンランナとステータの3要素を有し、ステータは一方向
クラッチを介してケースに設けられ、これら3要素を流
れる流体の平均流線の軸方向流線径が軸直交方向流線径
より短くなるように形状設定されたものであり、ポンプ
インペラとタービンランナの少なくとも一方の子午面に
おけるコアの形状を、シェル形状に基づいて設定される
コアベース形状での起点と終点との位置を変えることな
く、入口から出口までの曲率変化を抑制する曲線により
形成したものである。これにより、トルクコンバータの
軸方向寸法を短くして、FF(前輪駆動式)車両への搭
載性を容易にするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ポンプインペ
ラの出口付近のポンプコア側には低エネルギー流体の境
界層が蓄積される。この境界層は、低エネルギー流体の
壁面でのはく離を促進して流体損失を増大させる。ま
た、壁面からはく離してポンプインペラを出た後の低エ
ネルギー流体は、流体の循環主流と混合して大きな流体
損失を生じさせる。このため、上記従来のトルクコンバ
ータでは、軸方向寸法が短縮化されており、流体要素が
偏平で曲率の大きい流路形状となっているため、低エネ
ルギー流体がはく離しやすい。また、このため、循環主
流に低エネルギー流体が混合しやすく、かなり大きな流
体損失が生じるという問題がある。本発明は、このよう
な課題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプインペ
ラの出口付近にポンプコアの形成されていない部分を設
けることにより、上記課題を解決する。すなわち、本発
明のトルクコンバータは、ポンプインペラ(12)、タ
ービンランナ(16)及びステータ(20)を有し、ポ
ンプインペラ(12)、タービンランナ(16)及びス
テータ(20)を流れる流体の平均流線の軸方向流線径
が軸直交方向流線径より短くなるように形成されてい
る、ものにおいて、上記ポンプインペラ(12)の出口
付近には、ポンプコア部材(12b)の形成されていな
い部分(30)が設けられている、ことを特徴とする。
上記ポンプコア部材(12b)の形成されていない部分
(30)は、上記ポンプインペラ(12)の出口の曲率
半径が小さい範囲に設けられているものとすることがで
きる。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を
示す。
【0005】
【作用】トルクコンバータ内を循環する流体によって、
ポンプインペラの出口付近のポンプコア部材側に低エネ
ルギー流体の境界層が蓄積される。しかし、ポンプイン
ペラ出口付近にはポンプコア部材が形成されていない部
分が設けられているため、この部分からポンプコア部材
内に低エネルギー流体が吸引される。これにより、境界
層がポンプコア部材からはく離する前に、低エネルギー
流体がトルクコンバータ内を循環する流体の主流から分
離されるため、流体損失を減少することができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。トルクコンバ
ータは、エンジン駆動力が入力されるコンバータカバー
10に連結されるポンプインペラ12と、ポンプインペ
ラ12に対向して配置され、タービンハブ14を介して
図示していないトランスミッション入力軸に連結される
タービンランナ16と、ポンプインペラ12及びタービ
ンランナ16の内径位置に配置され、一方向クラッチ1
8を介して図示していないケースに設けられるステータ
20と、を有している。ポンプインペラ12、タービン
ランナ16及びステータ20は、これらを流れる流体の
平均流線の軸方向流線径が軸直交方向流線径より短くな
るように、これらによる全体形状が偏平形状に設定され
ている。すなわち、図1中左右方向の内のり寸法Aが上
下方向の内のり寸法Bよりも小さい縦長偏平形状とされ
ている。ポンプインペラ12は、ポンプシェル12a、
ポンプコア(ポンプコア部材)12b及びポンプ翼12
cにより構成されている。また、タービンランナ16
は、タービンシェル16a、タービンコア16b及びタ
ービン翼16cにより構成されている。また、ステータ
20は、シェル側リング20a、コア側リング20b及
びステータ翼20cにより構成されている。タービンハ
ブ14には、ロックアップクラッチ22がセレーション
結合により設けられ、クラッチ締結時にはコンバータカ
バー10とタービンハブ14とが直結される。
【0007】次に、ポンプインペラ12の形状設定につ
いて説明する。中心線を通る子午面におけるポンプシェ
ル12aの形状は、偏平形状とするために3円弧により
構成した面を持つベース形状である。中心軸を通る子午
面におけるポンプコア12bの形状は、ポンプシェル1
2aのベース形状に対し流路面積が一定になるように構
成した曲線で設定されるコアベース形状に対し、その起
点と終点との位置を変えることなく入口から出口までの
曲率変化を抑制するだ円(二次曲線)により形成してい
る。ポンプコア12bの曲率半径の小さい出口側端部に
は、L1の範囲の切り欠き部(ポンプコアの形成されて
いない部分)30が形成されている。すなわち、ポンプ
コア12bは、これの出口側端部が曲率半径が小さい範
囲にまで到達しないように、途中で切り欠かれた形状に
なっている。ポンプコア12bは、図示していない従来
と同様のコア固定用のブレードのツメ部に、従来と同様
に組み付けられる。
【0008】次に、本実施例の作用について説明する。
図2に示すように、ポンプインペラ12の出口付近のポ
ンプコア12b側には、低エネルギー流体の境界層32
が蓄積される。しかしながら、本発明においては、低エ
ネルギー流体がポンプコア12bの切り欠き部30より
図2中内向きの矢印のようにポンプコア12b内に吸引
されるため、境界層32は、ポンプコア12bからはく
離する前に循環主流34から分離される。ポンプコア1
2bの切り欠き部30は、ポンプコア12bの出口側の
曲率半径が小さい範囲、すなわち図1中L1の範囲に形
成するのがよく、L1よりも大きい範囲、例えば図1中
L2のように曲率半径が比較的大きい範囲にまで切り欠
き部を形成すると、ポンプコア12bからの流体の漏れ
が増大し、伝達トルク容量だけでなく、効率やトルク比
もすべて劣るものになる。すなわち、図3に示すよう
に、切り欠き部30を設ける範囲と流体性能との関係
は、切り欠き部30の範囲が図1中L1のものが最も良
く、次いで切り欠き部30を設けないものが良く、図1
中L2のものが最も劣る。これにより、L1の範囲の切
り欠き部30をポンプコア12bの出口に形成すること
により、伝達トルク容量、トルク比及び効率などのトル
クコンバータ流体性能は向上する。このトルクコンバー
タ流体性能は、有段自動変速機を搭載した車両の発進性
能及び燃費の向上に効果がある。
【0009】なお、上記実施例では、切り欠き部30を
ポンプコア12bの出口側端部まで形成したが、これに
限るものではなく、ポンプコア12bの出口側端部に曲
率半径が比較的大きい部分がある場合には、この部分は
残しておいて、境界層32が蓄積される出口付近の曲率
半径が小さい範囲のみに切り欠き部30を形成してもよ
い。また、上記実施例では、3円弧により構成した面を
持つトルクコンバータの例を示したが、これに限るもの
ではなく、連続的に曲率半径が小さくなるような形状で
もよい。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプインペラの出口
付近の曲率半径が小さい範囲にポンプコア部材が形成さ
れていない部分を設けることにより、ポンプインペラの
出口付近のポンプコア部材側に蓄積される低エネルギー
流体の境界層を、ポンプコア内に吸引することができ
る。これにより、境界層がポンプコア部材からはく離す
る前に、低エネルギー流体をトルクコンバータ内を循環
する流体の主流から分離させることができるため、流体
損失を低減させ、トルクコンバータの伝達トルク容量及
びトルク比を増大させ、また効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】流体の循環主流とポンプコア部材側に蓄積され
る低エネルギー流体の流れを示す図である。
【図3】切り欠き部の大きさとトルクコンバータの伝達
トルク容量、トルク比及び効率の関係を示す図である。
【符号の説明】
12 ポンプインペラ 12b ポンプコア(ポンプコア部材) 16 タービンランナ 20 ステータ 30 切り欠き部(ポンプコアの形成されていない部
分)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプインペラ(12)、タービンラン
    ナ(16)及びステータ(20)を有し、 ポンプインペラ(12)、タービンランナ(16)及び
    ステータ(20)を流れる流体の平均流線の軸方向流線
    径が軸直交方向流線径より短くなるように形成されてい
    る、 トルクコンバータにおいて、 上記ポンプインペラ(12)の出口付近には、ポンプコ
    ア部材(12b)の形成されていない部分(30)が設
    けられている、 ことを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 上記ポンプコア部材(12b)の形成さ
    れていない部分(30)は、上記ポンプインペラ(1
    2)の出口の曲率半径が小さい範囲に設けられている、 請求項1記載のトルクコンバータ。
JP24877193A 1993-09-09 1993-09-09 トルクコンバータ Pending JPH0777262A (ja)

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JP24877193A JPH0777262A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 トルクコンバータ

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JP24877193A JPH0777262A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 トルクコンバータ

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JPH0777262A true JPH0777262A (ja) 1995-03-20

Family

ID=17183142

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JP24877193A Pending JPH0777262A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 トルクコンバータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249189A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Honda Motor Co Ltd トルクコンバータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249189A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Honda Motor Co Ltd トルクコンバータ

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