JPH07767Y2 - 車軸駆動装置 - Google Patents

車軸駆動装置

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JPH07767Y2
JPH07767Y2 JP1988051708U JP5170888U JPH07767Y2 JP H07767 Y2 JPH07767 Y2 JP H07767Y2 JP 1988051708 U JP1988051708 U JP 1988051708U JP 5170888 U JP5170888 U JP 5170888U JP H07767 Y2 JPH07767 Y2 JP H07767Y2
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JP
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oil
oil passages
hydraulic
compartment
housing
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JPH01154359U (ja
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英章 岡田
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はトラクター等の作業車両の推進装置として、HS
T変速装置を装備した車軸駆動装置に関するものであ
る。
(ロ)従来技術 従来からHST変速装置を具備した車軸駆動装置に関する
技術は、公知とされているのである。例えば、実公昭43
-14259号公報や、実開昭62-149672号公報の如くであ
る。
また、ハウジング内にフィルターを配置した技術は、実
開昭58-132733号公報が公知であり、また区画室を設け
た技術は実開昭62-200861号公報の如き技術が公知であ
り、またハウジングの合せ面の一方に、減速機構を配置
した技術は、実開昭59-168056号公報の如き技術が公知
とされている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 本考案は、ハウジング内に油圧ポンプPと油圧モータM
を内装するものでありながら、ハウジングをコンパクト
にまとめようとするものである。また、ハウジングを単
一の分割面によりケース半部1,2に分離接合可能とし
て、ハウジングの構造が簡単とし、容易に組立可能とし
たものである。また、区画室Aと油通路を直接に連通し
て、パイプ部材を不要として管路抵抗を極力軽減し、油
漏れの恐れがなく、組み付けも簡単に済ませることがで
きるように構成するものである。
また、区画室Aにフィルターを介装したので、HST変速
装置にエアが混入した作動油を吸い込まないように構成
したものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案はこのような点に鑑み、ハウジングに油圧ポンプ
と油圧モータをコンパクトに内装しながらそのハウジン
グ形状を合理的に利用して、ハウジング内に溜められた
作動油に気泡がなるべく混入しない状態として、HST式
変速装置へ補給されるように、次の如く構成したもので
ある。
車軸13を内装するハウジングを、該車軸13の軸心を横断
する分割面より、2個のケース半部1,2に分離接合可能
とし、一方のケース半部1の内壁に油圧ポンプPと油圧
モータMを装着し、前記ハウジング内には、互いに連動
連結する該油圧モータMのモータ軸4に前記車軸13と
を、それぞれ両ケース半部1,2に跨がって横架すると共
に、両ケース半部1,2の接合により形成される区画室A
を設け、該区画室Aへはハウジング内に溜められた作動
油をフィルタ17を介して流入自在とし、該ケース半部1
には前記油圧ポンプPと油圧モータMを流体的に連結す
るための油路1e,1f,1g,1hを有し、該油路から分岐する
作動油補充用の油通路1p,1qを前記区画室A内に開口し
て臨ませたものである。
(ホ)実施例 本考案の目的は以上の如くであり、添付の図面に示した
実施例の構成に基づいて、本考案の構成を説明する。
第1図は本考案の車軸駆動装置の後面断面図、第2図は
同じく平面断面図、第3図は第1図におけるI−I矢視
断面図、第4図は第2図におけるII-II断面図、第5図
は第1図におけるIII-III矢視側面図、第6図は第1図
におけるIV-IV矢視側面図である。
車軸駆動装置の一対の車軸13,13を支持するハウジング
は、該車軸13,13の軸芯を横断する分割面より、分離・
接合可能な左側ケース半部1と右側ケース半部2から成
る。
左側ケース半部1には、油圧ポンプPと油圧モータM
を、後に説明する油路構成によって、流体的に連結した
状態として装着し、HST式変速装置を構成している。
右側ケース半部2には、一対の車軸13,13を差動的に連
結するデフギア装置D及び、油圧モーターMのモーター
軸5と該デフギア装置Dの間を歯車により連動連結して
構成された動力伝達手段を収納している。
左側ケース半部1の一側の底壁1aには、ポンプ取付面1b
を形成し、該ポンプ取付面1bに左右方向に長い半月状油
路1c,1dを穿設して、該ポンプ取付面1bの中央にポンプ
軸4を垂直に立設している。
該ポンプ軸4にシリンダーブロック7が外嵌され、該シ
リンダーブロック7にスプリング3,3・・・を内装した
ピストン8,8・・・をポンプ軸4周囲に嵌合し、該ピス
トン8,8・・・の上端はスラスト軸受10に当接され、該
スラスト軸受10は可変斜板12に嵌合され、該可変斜板12
上は蓋体6下面にガイドされて覆われている。
該可変斜板12は上部は半円筒形とし、蓋体6の下面に沿
って傾斜させることが可能であり、第4図に示すように
可変斜板12よ係合部12aを突出し、該係合部12aに蓋体6
に軸支した操作軸11の操作アーム11a先端を係合してい
る。該操作軸11上端の蓋体6外側で回動アーム14が固設
され、該回動アーム14にワイヤー等を介して変速レバー
と連結され、該変速レバーを回動することにより可変斜
板12が傾倒されて、油圧ポンプPの圧油の吐出量及び吐
出方向が変更されて変速されるのである。
また、前記底壁1aには一端を右側ケース半部2側に向け
て開口する水平油路1e,1fが平行に穿設され、該水平油
路1e,1fの他端は半月状油路1c,1dと連通している。
そして、底壁1aに隣接して接合面側に立壁1iが立設さ
れ、該立壁1iの右側ケース半部2側にモーター取付面1j
の中央部と右側ケース半部2との間に、車軸13と平行に
沿わせたモーター軸5が横架され、該モーター軸5には
シリンダーブロック20が外嵌され、該シリンダブロック
20にスプリング21,21・・・にて付勢されたピストン22,
22・・・が嵌合され、該ピストン22,22・・・先端はス
ラスト軸受24に当接され、該スラスト軸受24は左側ケー
ス半部1の合わせ面に固定されるベアリングリテーナー
23に支持されている。
また、モーター軸5上には歯車5aが刻設され、該歯車5a
は左側ケース半部1と右側ケース半部2との間に横架し
たカウンター軸26上の大径歯車27と噛合しており、該カ
ウンター軸26上に刻設された小径歯車26aはデフギア装
置Dのリングギア28と噛合して油圧モーターMより動力
が伝えられ、デフギア装置Dより左右に突出した車軸13
が駆動されるのである。
前記カウンター軸26の両端はブッシュ(又はベアリン
グ)29,29を介して左側ケース半部1と右側ケース半部
2に軸支されており、該ブッシュ29は外形を球形または
当たり側のみ半球形に形成して先端が密着当接できるよ
うにしている。つまり、ケース鋳造加工上、軸受部の孔
は抜き勾配を有するため円筒穴とはならずテーパー穴と
なり、外形が平坦なブッシュ又はベアリングを使用する
と当たりが悪くなるので、球面で受けて当たりを良くし
ているのである。
また、前記モーター取付面1jには、半月状油路1m,1nが
垂直方向に長く穿設され、立壁1iには上端を開口した垂
直油路1g,1hが穿設され、前記半月状油路1m,1nと中途部
で連通し、下端を前記水平油路1e,1fの中途部と連通さ
せているのである。該垂直油路1g,1hの上端開口部は蓋
体6にて密閉されている。
そして、前記水平油路1e,1fの右側ケース半部2側の開
放端には第3図に示すようにスリーブ15,16が装着され
ており、該スリーブ15,16は挿入先端部周囲をネジ部15
a,16aとして水平油路1e,1f内に螺装し、該スリーブ15,1
6の開口側寄りの外周と水平油路1e,1fとの間には隙間を
設けて連通路1p,1qを形成しており、左側ケース半部1
の分割面に開口している。該スリーブ15,16には、外周
の油通路1p,1qに連通する油路15b,16bを穿設している。
そして、該スリーブ15,16の軸芯にスライド杆30,31がス
ライド自在に貫通され、該スライド杆30,31の水平油路1
e,1f側先端を弁体30a,31aに形成し、前記油路15b,16b端
をスリーブ15,16の弁座15c,16cで閉じて油通路1p,1qを
水平油路1e,1f方向にのみ開放可能なチェック弁として
いるのである。該スライド杆30,31他端は水平油路1e,1f
の開口部より右側ケース半部2内に突出している。
また、水平油路1eと水平油路1fとの間の位置にはバネ収
容穴1kが穿設され、該バネ収容穴1kにコイルバネ19が挿
入されている。該バネ収容穴1kと対向位置の右側ケース
半部2には押し杆18が摺動自在に軸支され、右側ケース
半部2内の押し杆18の先端には前記スライド杆30,31に
またがる長さの押し板18aが固設されており前記コイル
バネ19にて付勢されている。
前記押し板18aが挿入される区画室Aは、第5図,第6
図に示すように、左側ケース半部1、右側ケース半部2
の分割面と同じ高さのリブ1r,2aを設けて密閉して区切
られており、該右側ケース半部2のリブ2aの上壁が作動
油の導入口として一部切欠かれて、該切欠部には板状の
フィルター17が保持されているのである。2bは押し杆18
の挿入孔である。
前記油通路1p,1qはこの区画室A内に開口している。故
に、ポンプ取付面1b上の半月状油路1c,1dより底壁1aに
穿設された水平油路1e,1f及び立壁1iに穿設された垂直
油路1g,1hを介してモーター取付面1j上の半月状油路1m,
1nとが連通されることになり、油圧ポンプPから吐出さ
れた圧油が一方の油路を介して油圧モーターMのピスト
ン22,22・・・に入り、シリンダーブロック20が回転さ
れ、そして、ピストン22,22・・・から他方の油路を介
して油圧ポンプPのピストン8,8・・・に還流されるの
である。そして、HST式変速装置の作動油が各回転部分
等から漏れると負圧によりチェック弁が開いて区画室A
内の作動油が、油通路1p,1qを通じてHST式変速装置内に
補充される。
また、車両を牽引する時等には押し杆18を押してチェッ
ク弁を開いてHST式変速装置内の圧力油を区画室A内に
抜き、モーター軸5が自由に回転できるようにしHST式
変速装置に負担がかかられないようにできるのである。
(ヘ)考案の効果 以上のような構成により、本考案は次のような効果が得
られるのである。
第1に、油圧ポンプPと油圧モータMを内装するもので
ありながら、ハウジングをコンパクトにまとめることが
できるのである。
第2に、ハウジングは単一の分割面によりケース半部1,
2に分離接合可能なのでハウジングの構造が簡単にな
り、容易に組立てることができるのである。
第3に、区画室Aと油通路1p,1qは直接に連通されるの
で、パイプ部材は不要として管路抵抗を極力軽減すると
共に油漏れの恐れがなく、組み付けも簡単に済ませるこ
とができるのである。
第4に、区画室Aにフィルター17を介装したので、HST
変速装置にエアが混入した作動油を吸い込むことがない
のである。
第5に、車軸駆動装置を稼動する際、ハウジングにおけ
る他方のケース半部2に収納された歯車等の動力伝達手
段が回転すると、その内部に溜まったエアと作動油が攪
拌され気泡が混入する状態となるが、区画室Aの内部に
溜められた作動油は動力伝達手段の攪拌影響を直接受け
ず、気泡が混入しにくい純粋に近い状態を維持でき、HS
T式変速装置の作動油補給時は、区画室Aに連通された
油通路1p,1qにより、この状態の作動油を吸引するので
油圧ポンプや油圧モーターにキャビテーションが発生す
ることがなく、騒音を低減し、車軸駆動装置の稼動をス
ムーズに行えるようになったのである。
第6に、区画室Aは、車軸13の軸芯を横断する分割面よ
り分離・接合可能なハウジングの形態を利用して、両ケ
ース半部1,2の接合により構成される分割形としている
ので、各ケース半部を製作加工する際に同時形成できる
ので、製作面やコスト面での負担を極力低減できるので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の車軸駆動装置の後面断面図、第2図は
同じく平面断面図、第3図は第1図におけるI−I矢視
断面図、第4図は第2図におけるII-II断面図、第5図
は第1図におけるIII-III矢視側面図、第6図は第1図
におけるIV-IV矢視側面図である。 M……油圧モーター、P……油圧ポンプ A……区画室、1,2……ケース半部 1a……底壁、1i……立壁 1b……ポンプ取付面、1g,1h……垂直油路 1e,1f……水平油路、1j……モーター取付面 1r,2a……リブ、1p,1q……油通路 4……ポンプ軸、5……モーター軸 13……車軸、15,16……スリーブ 17……フィルター、18……押し杆 19……コイルバネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸13を内装するハウジングを、該車軸13
    の軸心を横断する分割面より、2個のケース半部1,2に
    分離接合可能とし、一方のケース半部1の内壁に油圧ポ
    ンプPと油圧モータMを装着し、前記ハウジング内に
    は、互いに連動連結する該油圧モータMのモータ軸4と
    前記車軸13とを、それぞれ両ケース半部1,2に跨がって
    横架すると共に、両ケース半部1,2の接合により形成さ
    れる区画室Aを設け、該区画室Aへはハウジング内に溜
    められた作動油をフィルタ17を介して流入自在とし、該
    ケース半部1には前記油圧ポンプPと油圧モータMを流
    体的に連結するための油路1e,1f,1g,1hを有し、該油路
    から分岐する作動油補充用の油通路1p,1qを前記区画室
    A内に開口して臨ませたことを特徴とする車軸駆動装
    置。
JP1988051708U 1988-03-01 1988-04-18 車軸駆動装置 Expired - Lifetime JPH07767Y2 (ja)

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JPH01154359U JPH01154359U (ja) 1989-10-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4314259Y1 (ja) * 1967-09-12 1968-06-17
JPS58132733U (ja) * 1982-03-03 1983-09-07 石川島芝浦機械株式会社 トラクタのミツシヨンケ−ス
JPS59168056U (ja) * 1983-04-25 1984-11-10 三菱重工業株式会社 変速装置
JPS62149672U (ja) * 1986-03-15 1987-09-22
JPS62200861U (ja) * 1986-06-12 1987-12-21

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