JPH0774725B2 - Tv画像上での測長方法 - Google Patents

Tv画像上での測長方法

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JPH0774725B2
JPH0774725B2 JP1215460A JP21546089A JPH0774725B2 JP H0774725 B2 JPH0774725 B2 JP H0774725B2 JP 1215460 A JP1215460 A JP 1215460A JP 21546089 A JP21546089 A JP 21546089A JP H0774725 B2 JPH0774725 B2 JP H0774725B2
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宏一 木村
健悦 柴野
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株式会社機動技研
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、TV画像上での測長方法に関し、詳しくは、
TVモニタ画面に表示された画像から、目的物の実寸法を
測定する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、小口径下水管の内部のように人間が入り難い狭い
場所や、原子力設備のように人間が入ると危険な場所の
検査方法として、TVカメラを遠隔操作して、目的の場所
のTV画像を撮影し、このTV画像を別の場所で観察しなが
ら、異常の有無やその程度を検査する方法がある。この
ように、目的物のTV画像を用いて、各種の検査や研究を
行う方法は、前記以外にも様々な分野で利用されてい
る。
このような方法において、TV画像に写った目的物の長さ
や幅等の寸法測定を行うために、TV画像上に目盛り線を
重ねて表示させることが行われている。例えば、第7図
(a)に示すように、TVモニタ画面mに、目的物の画像
Vが表示されていると、その側に物差し状の目盛り線S
が表示され、この目盛り線Sを読み取ることによって、
目的物の実寸法が測定できるというものである。このよ
うに、TVモニタ画面m上に、撮影された画像Vとは別の
記号や画像Sを重ねて表示することは、いわゆるスーパ
ーインポーズと呼ばれており、通常のTV画像処理技術と
して一般的に採用されている手段である。また、TVモニ
タ画面m上で目盛り線Sの位置を移動したり、拡大縮小
することも、コンピュータ等を利用して簡単に処理でき
るようになっている。
このとき、TVモニタ画面m上に表示される目的物画像V
の縮尺と目盛り線Sの縮尺を一致させておく必要があ
る。つまり、TVモニタ画面mに写った目的物の画像V
は、実物大で表示されているのではなく、一定の比率で
拡大もしくは縮小された画像であるから、目盛り線Sも
目的物画像Vの縮尺に合わせて拡大もしくは縮小してお
く必要があるのである。
目的物の画像Vが実寸法からどれだけ拡大もしくは縮小
されているのかは、TVカメラの撮影倍率、カメラと目的
物までの撮影距離、TVモニタ画面への表示倍率等の条件
によって変わる。したがって、TVモニタ画面mに表示す
る目盛り線Sは、上記のような条件を全て計算に入れた
上で、拡大縮小率を決めて表示しなければならない。
上記のような条件をいちいち計算して決めるのは困難な
ので、従来は、予め実寸法の判っている対象物をTVカメ
ラで撮影してTVモニタ画面mに表示させ、表示された対
象物の実寸法に一致するように目盛り線Sの表示を拡大
縮小して目盛り線Sの縮尺を調整していた。これを、目
盛り線Sの補正もしくはキャリブレーションと言い、こ
のような補正を行っておけば、同じ撮影距離で撮影され
ていれば、任意の目的物に対して、目盛り線Sから正確
な寸法を読み取ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のような目盛り線Sの補正を行っても、
目的物とカメラとの距離が変わると、TVモニタ画面mに
表示される目的物の縮尺が変わってしまい、目的物の実
寸法と目盛り線の縮尺とが一致しなくなる。例えば、第
7図(b)において、カメラCから目的物Tまでの撮影
距離をDとすると、この位置より遠い距離D′まで移動
した目的物T′をカメラCで撮影してTVモニタ画面m上
に表示すると、第7図(a)に示すように、小さな目的
物映像V′が表示される。この目的物映像V′に目盛り
線Sを当てても実寸法は測定できないのである。
前記したような検査等を行う場合、目的物TからTVカメ
ラCまでの距離Dが常に一定である場合は少なく、一般
には、TVカメラCが移動したり撮影する目的物Tの位置
が変わるたびに距離Dも変わる。そのため、距離Dが変
わる度に、前記した目盛り線Sの再キャリブレーション
を行わなくてはならず大変に面倒なものであった。
そこで、この発明の課題は、TV画像に表示された目的物
の実寸法を、TV画像に重ねて表示する目盛り線等の測長
用画像を使って測定する方法において、カメラから目的
物までの距離等の条件が変わっても、いちいち測長用画
像の縮尺補正を行うことなく、簡単かつ正確に目的物の
実寸法を測定することのできる方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、上記課題を解決する、この発明にかかるTV画像
上での測長方法は、左右一対のカメラで一定の視差をも
って撮影された左右眼用のTV画像を交互にTVモニタ画面
に表示し、観察者が、左右交互に開閉するシャッタ機構
を備えた立体視眼鏡を通して前記TVモニタ画面を見るこ
とによって、左右眼用のTV画像が合成された立体画像が
観察できるようになっているTV画像上での測長方法であ
って、前記TVモニタ画面に、前記左右眼用のTV画像と同
期する左右眼用の測長用画像を、一定の視差に相当する
ズレを与えて表示し、測長用画像と測長する目的物とが
同じ奥行き位置に見えるように、左右眼用の測長画像の
視差を調整し、ここで調整された視差の値をもとにし
て、TV画像上の目的物の測長を行うようにしている。
TV画像を撮影する左右一対のカメラは、カメラの光軸が
一定距離で交差するように設置されており、左右のカメ
ラで撮影された画像が、人間の左右の眼で捉える映像に
対応する。左右のカメラで撮影された画像は立体画像制
御装置に送られ、この立体画像制御装置に接続されたTV
モニタに画像表示される。立体画像制御装置では、左右
のカメラで撮影された画像を、一定の周期で交互にTVモ
ニタ画面に表示させるように画像信号が制御される。観
察者は立体視眼鏡をかけてTVモニタ画面を観察する。立
体視眼鏡は、左右のレンズ部に、液晶シャッタのように
高速で開閉を制御できるシャッタ機構を備えており、こ
のシャッタ機構の開閉が前記立体画像制御装置で制御さ
れる。すなわち、TVモニタ画面が左眼用画像を表示して
いるときは、立体視眼鏡のシャッタ機構も左眼用のみが
開き、TVモニタ画面が右眼用画像を表示するときは、右
眼用のシャッタ機構のみが開くのである。したがって、
TVモニタ画面の観察者は、左眼用画像と右眼用画像が瞬
間的に入れ換わって見えることになり、人間の脳で両方
の画像が合成されて立体的な画像として認識されるので
ある。
このような立体TV撮影用カメラおよび画像の表示手段等
の具体的な構成は、従来、遊戯施設や展示施設において
使用されている、各種の立体画像表示方法および装置の
構造が利用できる。
カメラは、通常のTV撮影用カメラや小型の撮影素子等か
らなり、前記したように、左右一対にして光軸方向が交
差するように設置しておく。左右のカメラのうち、一方
もしくは両方の光軸方向を変更できるように、カメラを
旋回自在に取り付けておけば、映像を捉えようとする目
的物までの距離に合わせて光軸の交差点を変更調整し
て、目的物までの距離が変わっても、常に良好な立体画
像が撮れるようにできる。これは、立体画像を表示する
場合、光軸の交差点付近では自然な立体画像が見られる
が、光軸の交差点を大きく離れると、左右の画像の視差
が違い過ぎて明瞭な立体画像が見られないためである。
人間の眼の場合には、目的物までの距離に合わせて、左
右の眼を無意識に移動調整しているので、このような眼
の動きを、カメラにさせるのである。カメラを旋回自在
に取り付けるための具体的機構は、通常の機械装置等に
おける旋回機構が適用できる。左右のカメラの光軸交差
点の変更操作は、立体映像をTVモニタで見ている観察者
が遠隔操作できるようにしておいたり、立体映像制御装
置で捉えた映像をコンピュータ等が判断して、自動的に
光軸交差点を調整制御するようにしてもよい。
撮影された立体画像は、撮影と同時に立体TVモニタに表
示するだけでなく、ビデオ装置に画像記録を残せるよう
にしておけば、検査結果の保存や、検査結果を後日検討
する際等に非常に便利である。
立体映像の表示を制御する立体映像制御装置には、立体
TVモニタの画像表示に、カメラで捉えた画像のほか、検
査日時や検査個所、発見された異常の種類等の情報を重
ねて表示するスーパーインポーズ機能を備えておけば、
検査状況の確認が容易にできる。また、前記ビデオ装置
に画像を記録しておく場合には、検査状況のデータも同
時に記録できて大変に便利である。スーパーインポーズ
い機能で表示する情報は、キーボード等の入力装置への
入力やコンピュータ等の指令にもとづく情報を表示させ
る。
上記スーパーインポーズ機能のひとつとして、前記TVモ
ニタ画面に、前記左右眼用のTV画像と同期させて、左右
眼用の測長用画像を一定の視差に相当するズレを与えて
表示させる。
測長用画像としては、直線物差し状の目盛り線や、縦横
両方向に目盛りの付いたL状目盛り線、縦横および奥行
きの3軸方向に目盛りの付いた立体軸状目盛り線、方眼
紙のような格子状目盛り線、あるいは、目的物の寸法測
定を行う基準点を差し示す単独もしくは複数のカーソル
記号等が採用される。
測長用画像を立体画像として表示するには、左右眼用の
画像に一定の視差に相当するズレを持たせて、それぞれ
スーパーインポーズ機能でTVモニタ画面上に表示すれば
よく、この左右の測長用画像の視差の調整、拡大縮小お
よび移動を可能にしておき、TVモニタに表示される画面
中の目的物映像に合わせて測長用画像を移動したり、目
的物映像の視差と測長用画像の視差が同じになるように
調整して、立体画像上で同じ奥行き位置に目的物と測長
用画像が見えるように表示する。また、測長用画像の視
差の値をもとにして、測長用画像の拡大縮小率すなわち
縮尺を変えてTVモニタ画面に表示できるようになってい
る。
この発明にかかるTV画像上での測長方法は、前記した狭
小下水管の管内検査のほか、各種の管もしくはダクト、
函渠、暗渠等の密閉空間、あるいは、工場設備やビル等
の構造物内部その他、人間が入れないような狭い空間を
画像撮影して検査する際に利用できる。また、有害ガス
や高熱のある化学プラントや原子力設備における配管等
のように、人間が入ると危険な場所を観察検査する場所
にも利用できる。その他にも、検査や研究の対象となる
目的物をTV画像に表示させて、その目的物の寸法を測定
する必要のある各種分野に適用することができる。
〔作用〕
請求項1記載の発明によれば、寸法を測りたい目的物
を、立体TV画像としてTVモニタ画面に表示させ、この目
的物画像と同じ画面に、一定の視差を与えた左右眼用の
測長用画像を表示させ、目的物画像と測長用画像を立体
画像上で比べて目的物の寸法を測定する。
すなわち、測長用画像は、左右眼用それぞれの画像を、
一定の視差に相当するズレを持たせて表示させるように
するので、このズレすなわち視差を適当に調整すれば、
目的物画像と同じ奥行き位置に測長用画像が見えるよう
にできる。測長用画像が目的物画像と同じ奥行き位置に
見えている状態では、目的物画像の寸法を測長用画像の
目盛り等で読み取ったり、目的物画像の任意の測定点を
カーソル記号でプロットしたりすることができる。この
とき、左右の測長用画像の視差が、TVモニタ画面から目
的物画像までの奥行き距離に対応するので、測長用画像
の視差の調整量をもとにして目的物画像の奥行き位置、
すなわち目的物の実寸法と目的物画像との拡大縮小率も
しくは縮尺が判る。目的物画像の縮尺に合わせて、測長
用画像を拡大もしくは縮小すれば、目的物画像と測長用
画像の縮尺が一致するので、測長用画像をもとにして目
的物の実寸法を測ることができる。
〔実 施 例〕
つぎに、この発明にかかるTV画像上での測長方法の実施
例を、図面を参照しながら、以下に詳しく説明する。
第1図に示すように、TVモニタ画面51には、検査対象と
なる立体的な目的物の画像52が表示される。目的物の立
体画像52を撮影する方法や、立体画像52を表示させる方
法は、従来の通常の立体TV装置および方法と同様である
ので、詳細な説明は省略する。
この目的物画像52から、実際の目的物の寸法を知るため
に、目的物画像52のそばに、スーパーインポーズ機能を
使ってL字状の目盛り線53を立体映像として表示させ
る。第2図に示すように、モニタ画面51上には、目的物
の左右眼用の画像52rと521とが表示されるとともに、目
盛り線の左右眼用の画像53rと531が表示される。なお、
図では説明の都合上、左右の画像…rと…1とをモニタ
画面51の表と裏に前後にずらせて示しているが、実際に
は時間的にずらせて同じモニタ面上に表示する。
目的物画像52r,521は、検査者の左右の眼Er,E1の間隔We
に相当する視差分だけ左右にずれて表示され、人間の眼
Er,E1には、モニタ面51の後方に立体的な画像52が存在
するように見える。これに対し、目盛り線の画像53rと5
31は、人間の眼Er,E1に見える画像53が、丁度、目的物
画像52と同じ奥行き位置に見えるように、観察者が左右
のズレを調整する。すなわち、観察者が、立体TVモニタ
画面51を制御する立体映像制御装置(図示せず)の入力
装置41のダイヤル42等を操作すると、その操作量にもと
づいて、立体画像制御装置のスーパーインポーズ機能
が、目盛り線の画像53rと531を左右にずらせて表示す
る。モニタ画面51上で、目的物画像52と目盛り線画像53
が同じ奥行き位置に見えるまで前記ダイヤル42等を操作
すれば、任意の目的物画像52に対して、目盛り線画像53
が同じ奥行き位置に見えるように調整することができ
る。第1図に示すように、目的物画像52が遠くに移動し
て目的物画像52′になれば、目盛り線53も奥行き方向お
よび平面方向に移動させて目盛り線53′を表示させる。
目盛り線53の平面方向への移動は、入力装置41のキー43
操作等で行えばよい。
第2図において、目的物画像52と目盛り線53の奥行き位
置が一致したときの、左右の目盛り線画像53rと531のズ
レすなわち視差Pxの量は、下記の式で表される。
Px=We(Li−Lm)/Li …(1) Px:視差 We:観察者の眼の間隔 Li:画像位置の目盛り線長 Lm:モニタ上の目盛り線長 今、画像位置の目盛り線長Liが目的物画像52の実寸法を
表しているとして、(1)式からLmを求めれば、 Lm=(1−Px/We)Li …(2) ここで、Px>We したがって、画像位置の目盛り線長Liが実寸法に見える
ように、TVモニタ画面51上で表示すべき目盛り線長Lmは
視差Pxに逆比例することになる。前記したように、視差
Pxは、目盛り線53を目的物画像52の奥行き位置に合わせ
る際に、ダイヤル42を動かした調整量から判るので、こ
のダイヤル42の調整量をマイクロコンピュータ等で演算
処理すれば視差Pxが求まり、視差Pxが判ればモニタ上に
表示すべき目盛り線長Lmが得られる。表示すべき目盛り
線長Lmが決まれば、立体画像制御装置40のスーパーイン
ポーズ機能を用いて、必要な目盛り線長Lmになるように
目盛り間隔を拡大縮小した目盛り線画像53rと531をTVモ
ニタ画面51に表示すればよい。
実際には、目的物の画像52は、目的物とカメラ20,20と
の距離すなわち撮影距離や、立体TVモニタ画面51と検査
者の眼Er,E1の位置関係等によって、実寸よりも拡大も
しくは縮小されて立体TVモニタ画面51に表示されている
ので、画像位置の目盛り線53も、その分の補正もしくは
キャリブレーションが必要である。そのため、予め、実
寸法が判っている対象物をカメラ20,20で撮影して立体T
Vモニタ画面51に表示し、その対象物と同じ奥行き位置
に目盛り線53を表示し、目盛り線53の表示と実寸法とが
一致するように、目盛り線53の目盛り間隔を拡大もしく
は縮小して補正を行う。このようにして、一度、目盛り
線53と実寸法との補正がされていれば、その後、TVモニ
タ画面51に表示される目的物画像52の位置が奥行き方向
に移動しても、前記したとおり、目盛り線53が目的物画
像52と同じ奥行き位置に見えるように、ダイヤル42を調
整すれば、そのときの目盛り間隔は、実物と目的物画像
52の拡大縮小率と全く同じ比率で拡大縮小されているこ
とになり、この目盛り線53を読み取れば、直ちに目的物
の実寸法が測定できることになる。
上記説明は、TVモニタ画面51と平行な面内で目的物画像
52すなわち実物の寸法を測る場合であるが、奥行き方向
の寸法を測ることもできる。例えば、第3図に示すよう
に、TVモニタ画面51に表示された目的物画像52のうち、
寸法を測定したい2点に、それぞれ同じ奥行き位置でカ
ーソル記号54,54′が見えるように、モニタ画面51上に
カーソル画像54rと541およびカーソル画像54′rと54′
1を表示する。一方のカーソル画像54の視差Pxと他方の
カーソル画像54′の視差Px′との違いは、奥行き方向の
距離の違いに一致するので、この視差の違いPx′−Pxか
ら2点間の奥行き方向の距離が判る。また、上記2点間
の奥行き距離と、前記した方法で測定できる、モニタ画
面51と平行な面内での距離とを演算処理すれば、カーソ
ル画像54と54′の実際の距離、すなわち、目的物画像52
の2点間の立体的な空間距離を算出できることになる。
上記のような点状のカーソル画像54,54′の代わりに、
第4図に示すように、TVモニタ画面51に、目的物画像52
に沿って奥行き方向に延びる目盛り線55を表示すること
もできる。この場合、前記した第5図における奥行き方
向の2点のカーソル画像54と54′が、目盛り線55の奥行
き方向の両端点に対応する。目盛り線55の両端点が決ま
れば、その間を一定の比率で間隔が増加もしくは減少す
るように目盛り間隔を設定していけば、奥行き寸法測定
用の目盛り線55を表示することができる。これらの処理
は、前記したように、立体画像制御装置に組み込まれた
コンピュータおよびスーパーインポーズ機能を利用すれ
ば容易に実現することができ、TVモニタ画面51に目盛り
線55を任意の形状および位置で表示するのは、通常のTV
画面に対するスーパーインポーズあるいはコンピュータ
グラフィック技術と同様の手段および装置を用いればよ
い。
以上に説明したように、立体TVモニタ画面51上に、目的
物の画像52と同時に目盛り線53,55や測長用のカーソル
記号54,54′等の測長用画像を立体画像として表示し、
測長用画像53…の奥行き位置が目的物映像52に一致して
見えるように測長用画像の視差を調整するだけで、測長
用画像の縮尺と目的物画像の縮尺を一致させて、目的物
の実寸法を測ることができる。すなわち、従来の2次元
画像では、TVモニタ画面に表示された目的物の寸法を画
面上で測定しようとすると、測定のたびに、撮影したと
きの目的物とカメラの距離に応じて、いちいち目盛り線
等の拡大縮小率を変更する、いわゆるキャリブレーショ
ンを行わなければならなかった。これに対し、前記した
ように立体画像を利用する方法であれば、予め、既知の
対象物に対して実寸法と目盛り線等とのキャリブレーシ
ョンを行っておけば、その後、測定しようとする目的物
が奥行き方向のどの位置に移動したとしても、目盛り線
等の見掛け上の奥行き位置を目的物に合わせるように画
像表示を調整するだけで、自動的に、その奥行き位置に
合った目盛り線等の拡大縮小が行われるので、面倒なキ
ャリブレーションを行うことなく、目的物の正確な寸法
が簡単に読み取れるのである。
つぎに、この発明にかかる画像上での測長方法の具体的
応用例として、下水管等の狭い空間の検査装置について
説明する。
第5図および第6図に示すように、下水管等の検査空間
を走行する自走車10に左右一対のカメラ20を、それぞれ
の光軸方向Yが一定の距離で交差Xするように装着して
いる。一対のカメラ20,20全体は、首振り機構等で任意
の方向を撮影できるようにしている。自走車10にはケー
ブル30が接続され、ケーブル30の他端は立体画像制御装
置40に接続されている。立体画像制御装置40には、立体
TVモニタ50、入力装置41、立体視眼鏡60、および、ビデ
オ記録装置70等が接続されている。
このような構成の検査装置を用いて、下水管等の検査を
行うには、自走車10のカメラ20,20で撮影されたTV画像
を立体画像制御装置40で処理して、左右の画像を交互に
立体TVモニタ画面51に表示させる。観察者が立体視眼鏡
60を掛けて立体TVモニタ画面51を見れば、検査個所を立
体画像として見ることができる。一方、観察者が入力装
置41を適当に操作することによって、立体TVモニタ画面
51に目盛り線53を表示させ、この目盛り線53が寸法を測
定したい異常個所や破損個所のそばに同じ奥行き位置で
表示されるように調整する。この状態で、目盛り線53を
読み取れば、任意の異常個所や破損個所の実寸法を測定
することができる。なお、上記測定の前に、寸法が既知
の対象物をカメラ20で撮影して、目盛り線53のキャリブ
レーションを行っておくものとする。
上記したような、自走車10の遠隔操作による狭い空間の
検査に、この発明にかかるTV画像上での測長方法を利用
すれば、人間が入ることが出来ない狭い場所や危険な場
所であっても、立体TV画像上で、目的物の寸法を正確か
つ簡単に測定することができ、検査作業をより精密に行
うことができる。
〔発明の効果〕
以上に説明した、この発明にかかかる画像上での測長方
法によれば、寸法を測りたい目的物を立体TV画像として
TVモニタ画面に表示させるとともに、この目的物画像と
同じ画面に、一定の視差を与えた左右眼用の測長用画像
を表示させ、この測長用画像の視差すなわち左右の画像
のズレを調整するだけで、目的物の画像の縮尺と測長用
画像の縮尺を一致させることができ、測長用画像による
目的物の実寸法の測定が可能になる。
従来の単眼カメラによって撮影された2次元画像を利用
する方法では、目的物の撮影距離が変わるたびに測長用
画像の縮尺を補正する必要があったのに対し、この方法
では、ある距離の対象物に対して測長用画像の縮尺を補
正しておけば、その後は、立体画像上で、目的物の奥行
き位置と同じ位置に測長用画像が見えるように、TVモニ
タ画像上に表示させる左右の測長用画像の視差を調整す
るだけで、目的物と同じ奥行き位置に測長用画像を表示
できると同時に、そのときの測長用画像の縮尺は目的物
画像の縮尺と全く同じになって、目的物の実寸法を測定
することが可能になる。
したがって、この発明によれば、観察者が立体TVモニタ
画面を見ながら、測長用画像が目的物画像と同じ奥行き
位置に見えるように調整するだけの極めて簡単な操作
で、任意の目的物の実寸法を正確に測定することができ
る。その結果、各種検査作業や研究作業等において、人
間が近づけないような目的物の寸法測定を非接触で行う
ことが可能になり、医療研究や地形測量などの検査作業
や研究作業の効率化および精度向上に大きく貢献できる
ことになる。
TVモニタ画面に立体画像として測長用画像を表示するこ
と自体は、従来の立体TV装置や、スーパーインポーズ技
術を利用すれば、極めて容易に実現できるので、大掛か
りな装置や複雑や操作は不要であり、設備コストや作業
コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例にかかるTVモニタ画面の表示
例および入力装置を示す正面図、第2図はTVモニタ画面
上での画像の表示状態を示す模式的説明図、第3図は奥
行き方向の測長方法にかかる実施例を示す模式的説明
図、第4図は別の実施例を示す模式的説明図、第5図は
この発明を利用した検査装置の概略構造図、第6図は前
図装置のカメラ部分を示す拡大平面図、第7図は従来例
の模式的説明図である。 41……入力装置、51……TVモニタ画面、52……目的物画
像、53,54,55……測長用画像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対のカメラで一定の視差をもって撮
    影された左右眼用のTV画像を交互にTVモニタ画面に表示
    し、観察者が、左右交互に開閉するシャッタ機構を備え
    た立体視眼鏡を通して前記TVモニタ画面を見ることによ
    って、左右眼用のTV画像が合成された立体画像が観察で
    きるようになっているTV画像上での測長方法であって、
    前記TVモニタ画面に、前記左右眼用のTV画像と同期する
    左右眼用の測長用画像を、一定の視差に相当するズレを
    与えて表示し、測長用画像と測長する目的物とが同じ奥
    行き位置に見えるように、左右眼用の測長画像の視差を
    調整し、ここで調整された視差の値をもとにして、TV画
    像上の目的物の測長を行うことを特徴とするTV画像上で
    の測長方法。
JP1215460A 1989-08-21 1989-08-21 Tv画像上での測長方法 Expired - Lifetime JPH0774725B2 (ja)

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Cited By (1)

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