JPH077341Y2 - 通気性袋地及びそれから作った通気性袋 - Google Patents

通気性袋地及びそれから作った通気性袋

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JPH077341Y2
JPH077341Y2 JP1990014761U JP1476190U JPH077341Y2 JP H077341 Y2 JPH077341 Y2 JP H077341Y2 JP 1990014761 U JP1990014761 U JP 1990014761U JP 1476190 U JP1476190 U JP 1476190U JP H077341 Y2 JPH077341 Y2 JP H077341Y2
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JP
Japan
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bag
yarn
weft
breathable bag
warp
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JP1990014761U
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JPH03106383U (ja
Inventor
富雄 山沢
勝美 斉木
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株式会社ジエイピー
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、通気性袋地及びこれから作った通気性袋に関
する。
(従来の技術) 一般に袋は産業上のあらゆる分野で使われており、目
的、用途によって袋の材質、形、大きさも多種に亘って
いる。まず容量の点から数グラムのものからトン単位の
ものまであり、材質、形状の点からは内容物の充填、搬
送に耐え、内容物を保護する機能に適応したものが使わ
れている。
一般的に袋に要求される機能としては、内容物の洩れが
なく破れないような強度を持つことであるが、内容物に
よっては更に通気性、通水性、防滑性といったものが要
求される。
通気性への要求は、特に農産物において温度上昇による
内容物の蒸れから割れ及び腐れ等の品質悪化を防止する
ためのものである。
これら要求される機能に対応する構造は次のようなもの
である。
(1)通気性:内容物がこぼれないような大きさの目す
きがあること。
(2)目ずれ:目すきが一定に保たれるように、織物を
構成する経糸、緯糸がずれ難いものであること。
(3)防滑性:充填された袋を積み重ねたとき、容易に
落下しないような防滑性能を有すること。
(4)強度:落下しても破袋しないだけの強度、伸度を
有すること。
以上のような要求に対し、従来使用されている袋として
はポリエチレン製モノフィラメントを素材としたラッセ
ル編み地の袋(以下「メッシュ袋」という。)が多く使
われている。しかし、この袋は、前記通気性袋として用
いると、編み構造であるため、一定の目すきがあり、目
ずれもないという長所を持つが、滑りが大きく、又編み
構造であるため農産物等を充填したとき袋の横方向への
伸びが大きく所定以上の量が充填されるといった欠点が
ある。
一方織物による通気性袋地を作る方法としては経糸2本
を1対として緯糸を1本毎に搦ませる搦み織、経糸3本
と緯糸3本を交絡点で集束させるようなモシャ織がある
が、前者の場合経糸と緯糸との接点部の搦が弱く、目ず
れを生じる。又後者の場合小さな目すきが作れないため
内容物の大きいものには有効であるが小さいものには使
えない。以上のように織物による通気性袋地においては
一定の大きさの目すきを目ずれがなく保つ事が困難であ
る。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、ポリオレフィン製テープヤーン及びスプリッ
トヤーンを素材として、通気性の袋に要求される通気性
があり目ずれのしない、又、破袋、伸びに耐え、滑り難
い袋及びその材料となる袋地を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、ポリオレフィン製のテープヤーン又はスプリ
ットヤーンを素材とした変形搦み織物からなる袋地、及
びこれから構成された袋である。第1図に示したように
2本を一対とした経糸(1a,1b)は、2本づつの緯糸(2
a,2b)(2c,2d)(2e,2f)の様に順次搦んでいる。上記
緯糸(1a,1b)の隣の1対の経糸(1c,1d)が搦らむ2本
づつの緯糸は(2b,2c)(2d,2e)(2f,2g)の組み合わ
せであり、経糸(1a,1b)の搦らむ緯糸とは組み合わせ
が1本づつずれている。
本考案袋地に用いるテープヤーンんなどの材質は、安価
で強度の高いポリオレフィンが好ましい。このポリオレ
フィンとしては、結晶性ポリプロピレン、結晶性ポリエ
チレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体又はこれ
らの混合物が挙げられる。
前記テープヤーン又はスプリットヤーンは防滑性を向上
させるものであり、これらに代えて、モノフィラメント
を使用するのは好ましくない。又、経糸、緯糸共にテー
プヤーンを使用できるが、袋地の風合を良くするため、
緯糸をスプリットヤーンとするが好ましい。経糸は、製
織性の点で糸の毛羽立ちにより糸切れを防ぐため、袋の
防滑性のため、及び一定の目すきを保つため、テープヤ
ーンとするのが好ましい。
本考案袋地の組織は、充填される内容物にもよるが経糸
が12〜16本/インチ(6×2〜8×2)、緯糸が12〜18
本/インチが好ましく、糸の太さは、緯糸が600d〜3000
dとするのが好ましい。更に本考案における変形搦み織
りは、織り方法による目ズレ防止に大きな効果を発揮す
るが、前記テープとの関係も大きく、袋地の組織におい
て、経糸の太さは500d〜1200dが更に好ましく、緯糸は
テープヤーン又はスプリットヤーンで800d〜2000dが好
ましい。
次に図面により本考案を説明する。
第1図は本考案に係る袋地の組織図、第2図は通常の搦
み織り地の組織図、第3図はラッセル編み地の組織図で
ある。これらの図において、1は経糸、2は緯糸、3は
経糸、4は緯糸、5は横振りする緯糸である。
第4図は本考案に係る袋の一例の平面図である。
(実施例) 本考案について実施例により詳しく詳述し前述の機能と
の関係を明らかにする。ただし、本考案は実施例に限定
されるものではなく、織りについても第1図を基本とす
る変形も可能である。
(実施例1,比較例1) 経糸にポリプロピレンテープヤーンを緯糸にポリプロピ
レンスプリットヤーンを用いた本考案の変形搦み織り地
と(実施例1)、従来のポリエチレンモノフィラメント
使用のラッセル編地(比較例1)との性能比較試験を行
なった。
組織、及び機能は後述の表−1の通りである(表中の
「PP」はポリプロピレンを、「PE」はポリエチレンを意
味する)。
各性能は次の方法で評価した(以下の例も同じ)。
1)強度:ラベルドストリップ法 (JIS L 1096 6.12)による。
2)伸度:ラベルドストリップ法 (JIS L 1096 6.12)による。
3)目ずれ:経糸の2本を1対とした搦み糸を緯糸方向
にシゴクかたちで引張り、目ずれの状態を観察した。
「○」は目ズレが小さく、良と判断されることを表わ
す。
「△」はやや目ズレを起こしたことを表わす。
「×」は容易に目ズレが起きたことを表わす。
4)風合:JIS L 1096 6.19による剛軟性で示す45°カン
チレバー法によって測定した。数字が大きいほど硬いこ
とを示す。
5)滑り:充填された袋を積み上げたときの滑りの状態
を評価するものであり、積み上げられる種類を想定し、
3つの方向で、摩擦係数によって評価を行なった。これ
ら摩擦係数はASTM D1894に準じて測定した。この測定方
法は、各サンプルを10cm×10cmの大きさとし、各方向に
2枚を重ね1.2kgの重りが均一にかかるようにした上
で、下を固定し上のサンプルのみを水平方向に滑りスピ
ードを10cm/min、滑り長さを3〜4cmとして引張り、そ
の時の力をロードセルにて測定するものである。
μs=静摩擦係数:動き始めたロードセルの値を1200で
除して求めた。
μk=動摩擦係数:動いている状態でのロードセルの値
を1200で除して求めた。
表−1より、強度に関して、従来のラッセル編地でも充
分な強度はあるが、本考案の変形搦み織地は更に高い強
度を示すこと;伸度に関して、ラッセル編地は伸びが大
きく、その袋に内容物を充填したときの伸びが問題とな
るが、本考案の織地の伸びが小さく、そのような問題は
小さいこと;目ずれに関して、いずれも目ずれが殆どな
く良好であること;防滑性に関して、3つの方向のいず
れについても、静止摩擦係数、動摩擦係数共に、ラッセ
ル編地に較べ本考案の織地の方がはるかに大きく、滑り
にくいことを示している。
(比較例2,3) 実施例1と同じ経糸および緯糸を用いて、経糸2本を1
対として緯糸を1本毎搦ませる搦み織りで製織し織地を
2種作った。これらの性能を表−2に示す。
製織できる緯糸密度は、比較例2の織地が限界であっ
た。
比較例2,3の織地は共に滑りにおいてはラッセル編地よ
り優れており、比較例2の織地はよい風合いを持ってい
るが、容易に目ずれが発生した。又、比較例3の織地は
比較例1のそれより目ずれはよいが、風合として柔軟性
に乏しく袋地として使えないものであった。
(考案の効果) 本考案により通気性袋に要望される機能である通気性、
目ずれしない性質、防滑性、破袋力、張力に耐える性質
に優れた袋及びその材料となる袋地が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる通気性袋地の変形搦み織り地の
組織図を示す、第2図は通常の搦み織りの組織図を示
す、又第3図はメッシュ袋の材料であるラッセル編地の
組織図を示す。第4図は本考案にかかる袋の一例の平面
図である。これらの図面において数字は次のものを表わ
す。 1:経糸、2:緯糸、3:経糸、4:緯糸、5:横振りする緯糸、
(1a,1b)、(1c,1d):2本づつ一対の経糸、2a、2b、2
c、2d、2e、2f、2g:緯糸。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸及び緯糸がポリオレフィン製のテープ
    ヤーン又はスプリットヤーンで構成され、2本を一対と
    した経糸が2本の緯糸を搦む搦み織物であって、隣りあ
    った各1対の経糸が搦む2本の緯糸はそれぞれ1本づつ
    組み合わせがずれていることを特徴とする通気性袋地。
  2. 【請求項2】前記緯糸がスプリットヤーンであることを
    特徴とする請求項1記載の通気性袋地。
  3. 【請求項3】前記経糸がテープヤーンであることを特徴
    とする請求項1又は2記載の通気性袋地。
  4. 【請求項4】請求項1,2,3のいずれかに記載の袋地から
    構成された通気性袋。
JP1990014761U 1990-02-19 1990-02-19 通気性袋地及びそれから作った通気性袋 Expired - Lifetime JPH077341Y2 (ja)

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