JPH0772773B2 - 液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方法

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JPH0772773B2
JPH0772773B2 JP61110782A JP11078286A JPH0772773B2 JP H0772773 B2 JPH0772773 B2 JP H0772773B2 JP 61110782 A JP61110782 A JP 61110782A JP 11078286 A JP11078286 A JP 11078286A JP H0772773 B2 JPH0772773 B2 JP H0772773B2
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淳一 大和田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表示装置の駆動方法に係り、特に薄膜トランジ
スタ(TFT)を用いたアクテイブマトリクス液晶デイス
プレイに好適な駆動方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のアクテイブマトリクス液晶デイスプレイにおい
て、液晶層を介してTFT基板に対向したガラス基板上の
透明共通電極が全画面に対して共通電位となつている場
合には、特開昭55−28649号公報に述べられているよう
に透明共通電極電位を一定周期で切り替えたり、あるい
は、特開昭55−157795号公報に述べられているように、
信号電圧の極性を1フレーム毎に反転して、これに対応
して1フレーム毎に共通電極電位を反転させる方式がと
られていた。
上記の駆動方式において、選択画素と非選択画素との液
晶層に印加される電圧の実効値の比(以下、印加電圧比
と略す)を変える場合には、信号電極に印加する電圧レ
ベルを変化させている。この方法では、たとえば、液晶
パネルの視角を調整するため、あるいは表示の明るさ、
コントラスト比等を調整するためには、信号電圧Vsigの
電圧レベルを変化させる必要があり、これに合わせて走
査電圧Vscanを変化させるか、または最も信号電圧の振
幅が大きくなる条件に合わせ余裕をもつて走査電圧を設
定しておく必要がある。しかし、TFT素子については耐
圧を考慮する必要があり、また表示部を駆動する周辺駆
動回路は電源電圧の制限があるため、信号電圧や走査電
圧を変化させて使用する方法は望ましい方法とはいえな
い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、液晶表示の視角、コントラスト比、明
るさ等の各表示要因を、表示部のTFT素子または走査側
駆動回路、信号側駆動回路等の動作条件を変えることな
く、調節可能な表示装置の駆動方法を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、現在アクテイブマトリクス液晶デイスプレ
イに使用する液晶の透過率(明るさ)が印加された電圧
の実効値に依存する現象を利用して達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の方法に用いてなる一実施例を第1図によ
り説明する。TFT素子1のゲート電極を結線した走査配
線2とドレイン電極を結線した信号配線3、さらに、TF
T素子のソース電極側に結線された透明電極4と対向ガ
ラス基板上に形成された透明電極6との間に封入された
液晶層5とから構成されたアクテイブマトリクス液晶デ
イスプレイに対して、走査電圧Vscan,信号電圧Vsig,共
通電極電圧Vcomを印加して表示を行う。
走査電圧Vscanは、選択期間t1,t3においてTFT素子のし
きい値電圧Vthより高い電圧を印加して、TFTをオン状態
(導通状態)とし、非選択期間t2及びt4においてはTFT
素子のしきい電圧より低い電圧としてTFTをオフ状態
(遮断状態)とする。期間t1とt2とで1フレームを構成
する。信号電圧Vsigは、走査電圧Vscanの選択期間t1,t2
に合わせて、液晶層5に印加する電圧値とし、他の期間
では、他の行の画素に印加する電圧値とする。そして、
液晶層に印加する電圧を交流するため、期間t1,t2のフ
レーム(以下便宜的に偶数フレームを呼ぶ)と期間t3,t
4のフレーム(以下、寄数フレームと呼ぶ)で電圧を反
転する。すなわち、液晶層に電圧を印加する場合には偶
数フレームでV3奇数フレームでV5とし、液晶層に電圧を
印加しない場合には偶数フレーム、奇数フレームともV4
とする。
さらに、共通電極電位Vcomとして、従来は信号電圧Vsig
のうちV4と等しい、あるいはV4に対しややレベル差をも
たせた直流電圧を印加していたが、本発明では、共通電
極電位Vcomに対し、第1図に示したような交流電圧を用
いている。この交流電圧は期間t1及びt3の選択期間を基
準周波数としている。すなわち、共通電極電位Vcomの周
波数は、走査電圧Vscanが走査線を順次走査する周波数
である。
このとき、例えば選択画素の液晶層に印加される電圧波
形はVlcのようになり、Vcomの交流電圧により振幅変調
された波形となる。液晶層に印加される実効電圧Vlceff
は信号電圧により印加される実効電圧をVl1、共通電極
電位Vcomによる印加される実効電圧をVl2とすると、Vlc
eff=(Vl1 2+Vl2 21/2なる関係が成立し、選択画素と
非選択画素との液晶層に印加される実効電圧の比αは次
式で表現される。
すなわち、Vl2及びVl1の値を調整することにより、αの
値を変化させることが可能である。上記のように、選択
画素と非選択画素とに印加される電圧を変えることによ
り、第2図に示すように、選択画素と非選択画素との明
るさを変化させることができ、表示の輝度の調節、コン
トラスト比の調整、さらに液晶にTN液晶のように視角依
存特性がある場合には、最適な視角を設定することがで
きる。
ここで、共通電極電位Vcomから液晶層に印加される電圧
成分を考える。第3図において、液晶の容量Clc,ソース
電極4と走査電極2との間に存在するゲート容量Cgsや
浮遊容量Csなどの容量の値により、共通電極電圧Vcomが
分圧されて液晶層に印加される電圧が決定される。これ
らの容量に合わせて、共通電極電圧Vcomを調整して液晶
への印加電圧の実効成分を変化させれば良い。
第4図に共通電極電圧Vcomの波形例を示す。(a)は信
号電圧Vsigの電圧レベルV4を中心に交流化した電圧を印
加した波形である。期間t1の間に3レベルの電圧を印加
しているが、期間t1内の最終値はV4として、このとき液
晶層にTFT素子を通して信号電圧Vsigが印加された場合
に、非選択画素での瞬間的な印加電圧を0とするように
している。(b)の波形は、期間t1の最終値をV4に対し
て、バイアス値Vbを印加し、しかも1フレーム毎にV4
中心に切り替える波形としたものである。Vbの値が信号
電圧Vsigに対して、選択期間においてTFTがオン状態に
なつている場合のバイアス電圧として作用し、選択及び
非選択画素の電圧値を変えることが可能である。(c)
の波形は第5図に示したようなカラーフイルタ配置を横
方向にストライプ構造とした場合の各色毎にそれぞれの
輝度を別々に可変とする波形の一例である、すなわち、
赤(R)の走査線Lr,緑(G)の走査線Lg,青(B)の走
査線Lbの期間において、それぞれの選択期間の電圧の最
終値を変え、さらに偶数フレームを奇数フレームにおい
て電圧レベルV4を中心に反転させたものである。これに
より、各色毎に電圧レベルを調整すれば、表示の色バラ
ンスを変化させることができる。
なお、上記実施例は中心電圧レベルを信号電圧レベルに
合わせた例を示しているが、ことえば液晶層に直流電圧
が印加させる場合には、直流電圧を低減するために、電
圧レベルを変化させる等の変形も考えられる。
第6図はアクテイブマトリクス液晶デイスプレイに本実
施例を利用した具体例を示す。バツクライト8上にTFT
基板7と共通電極基板8との二枚の基板間に液晶に封入
したパネルを置き、この共通電極基板に対し、波形発生
回路10の出力を可変抵抗11等により電圧レベルを変化さ
せるようにした方式である。使用者12が表示パネルを使
用しながら、最適な表示状態となるように可変抵抗11の
値を調整することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、信号配線及び走査配線に印加する電圧
は従来の方式のままで、共通電極に印加する電圧波形を
変えることにより、表示の明るさ、コントラスト比、視
角、色調などを容易に調節することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を用いてなる一実施例の回路図と
波形図、第2図は液晶の特性線図、第3図は一画素の等
価回路図、第4図は波形図、第5図はカラーフイルタ配
置図、第6図はデイスプレイの構造図である。 1……薄膜トランジスタ、2……走査電極、3……信号
電極、4……ソース電極、5……液晶、6……対向共通
電極、7……薄膜トランジスタ基板、9……バツクライ
ト。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の走査配線とそれに交差する複数の信
    号配線とこれらの配線のそれぞれの交点に対応して形成
    された複数の薄膜トランジスタとこれらの薄膜トランジ
    スタのそれぞれに接続された画素電極とを有する基板
    と、この基板に対向して設けられ透明電極を形成して成
    る共通電極基板と、これら2枚の基板間に封入された液
    晶層とを有する液晶表示装置を駆動する方法において、 上記透明電極に、上記走査配線に印加される走査電圧の
    上記薄膜トランジスタをオン状態とする選択期間を1周
    期とした、3レベルの電圧値を有する交流波形を、印加
    するようにしたことを特徴とする液晶表示装置の駆動方
    法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、上記透明
    電極に印加される上記交流波形を上記1周期ごとに可変
    にしたことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
JP61110782A 1986-05-16 1986-05-16 液晶表示装置の駆動方法 Expired - Lifetime JPH0772773B2 (ja)

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JPS6161581U (ja) * 1984-09-27 1986-04-25

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