JPH0772365A - レンズ駆動装置 - Google Patents
レンズ駆動装置Info
- Publication number
- JPH0772365A JPH0772365A JP5168702A JP16870293A JPH0772365A JP H0772365 A JPH0772365 A JP H0772365A JP 5168702 A JP5168702 A JP 5168702A JP 16870293 A JP16870293 A JP 16870293A JP H0772365 A JPH0772365 A JP H0772365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens group
- connecting member
- correction amount
- correction
- crank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズ位置に関係のない高精度な位置決めを
可能とする。 【構成】 第1のスライダ部材1aと第1の連接部材1
1の連結部21Bの位置調整を可能にし、補正量記憶装
置63により、第1の可動レンズ群1の位置に対しての
第2の可動レンズ群2の位置を決定するために必要な連
結部21Bの補正量を必要な間隔毎に記憶し、補正量算
出装置62、連結部駆動回路64、圧電素子74等によ
り、その補正量に従って連結部21Bの位置を調整す
る。
可能とする。 【構成】 第1のスライダ部材1aと第1の連接部材1
1の連結部21Bの位置調整を可能にし、補正量記憶装
置63により、第1の可動レンズ群1の位置に対しての
第2の可動レンズ群2の位置を決定するために必要な連
結部21Bの補正量を必要な間隔毎に記憶し、補正量算
出装置62、連結部駆動回路64、圧電素子74等によ
り、その補正量に従って連結部21Bの位置を調整す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の可動レンズ群を
関連して駆動するレンズ駆動装置に関するものである。
関連して駆動するレンズ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、本出願人が既に提案しているレ
ンズ駆動装置(特願平4−333165号)の基本構成
を示す斜視図である。可動レンズ群1と可動レンズ群2
は、光軸上をある決まった関係に従って移動することに
より、変倍又は合焦などの動作をする光学系である。可
動レンズ群1と可動レンズ群2は、レンズ鏡筒の土台と
なる支持板3に光軸と平行に固定されたガイド軸5に対
して、スライダ部1a,2aにより光軸方向に移動可能
に支持されている。また、可動レンズ群1と可動レンズ
群2は、ガイド軸5を中心にした回転を制限するように
カイド軸4に係合している。したがって、可動レンズ群
1と可動レンズ群2は、カイド軸4、ガイド軸5に対し
て光軸方向に移動可能であるが、ガイド軸5を中心とし
た回転方向には移動できない。
ンズ駆動装置(特願平4−333165号)の基本構成
を示す斜視図である。可動レンズ群1と可動レンズ群2
は、光軸上をある決まった関係に従って移動することに
より、変倍又は合焦などの動作をする光学系である。可
動レンズ群1と可動レンズ群2は、レンズ鏡筒の土台と
なる支持板3に光軸と平行に固定されたガイド軸5に対
して、スライダ部1a,2aにより光軸方向に移動可能
に支持されている。また、可動レンズ群1と可動レンズ
群2は、ガイド軸5を中心にした回転を制限するように
カイド軸4に係合している。したがって、可動レンズ群
1と可動レンズ群2は、カイド軸4、ガイド軸5に対し
て光軸方向に移動可能であるが、ガイド軸5を中心とし
た回転方向には移動できない。
【0003】可動レンズ群1は、スライダ部1a、クラ
ンク10、連接部材11などからなるスライダクランク
機構を用いて駆動される。クランク10は、その回転軸
がモータ42の軸41と共通であり、このクランク10
は、モータ軸41の回転に従って回転する。また、モー
タ42は、図示しない部材により支持板3に固定されて
いる。クランク10は、連接部材11に連結部材22を
介して回転自在に連結されており、連接部材11は、可
動レンズ群1に連結部材21を介して回転自在に連結さ
れている。したがって、モータ軸41が回転することに
より、クランク10及び連接部材11を介して、スライ
ダ部1aがガイド軸5上をスライドすることにより、可
動レンズ群1は光軸方向に移動する。
ンク10、連接部材11などからなるスライダクランク
機構を用いて駆動される。クランク10は、その回転軸
がモータ42の軸41と共通であり、このクランク10
は、モータ軸41の回転に従って回転する。また、モー
タ42は、図示しない部材により支持板3に固定されて
いる。クランク10は、連接部材11に連結部材22を
介して回転自在に連結されており、連接部材11は、可
動レンズ群1に連結部材21を介して回転自在に連結さ
れている。したがって、モータ軸41が回転することに
より、クランク10及び連接部材11を介して、スライ
ダ部1aがガイド軸5上をスライドすることにより、可
動レンズ群1は光軸方向に移動する。
【0004】補正用レバー13は、一端には連結部材2
3により可動レンズ群2のスライダ部2aと回転可能に
連結されており、他端にはカムフォロアー26が固定さ
れている。カムフォロアー26は、補正用カム板14の
カム溝14aに沿って移動可能である。また、補正用レ
バー13は、連結部材24により連接部材12の一端に
回転可能に連結され、クランク10は、連結部材25に
より連接部材12の他端に回転可能に連結されている。
したがって、可動レンズ群2側においても、スライダ部
2a、連接部材12、クランク10によって、スライダ
クランク機構が構成されている。
3により可動レンズ群2のスライダ部2aと回転可能に
連結されており、他端にはカムフォロアー26が固定さ
れている。カムフォロアー26は、補正用カム板14の
カム溝14aに沿って移動可能である。また、補正用レ
バー13は、連結部材24により連接部材12の一端に
回転可能に連結され、クランク10は、連結部材25に
より連接部材12の他端に回転可能に連結されている。
したがって、可動レンズ群2側においても、スライダ部
2a、連接部材12、クランク10によって、スライダ
クランク機構が構成されている。
【0005】可動レンズ群2は、前述したように、光軸
方向にのみ移動可能であり、補正用カム板14も補正用
カム固定板8を介して支持板3に固定されているので、
補正用レバー13の動きは制限され、補正用レバー13
上のある点の位置が決定することにより、可動レンズ群
2の位置が決定される。すなわち、クランク10が回転
することにより、連接部材12の支点の1つである連結
部材25の位置が決定され、補正用レバー13と連接部
材12は連結部材24によりリンクされているために、
補正用レバー13の位置が決定されるので、可動レンズ
群2の位置が決定される。つまり、このレンズ駆動装置
では、連接部材12は、可動レンズ群2の位置を正確な
設定位置に対して近似的に位置決めする役割を果たし、
さらに、補正用レバー13は、補正用カム板14に係合
するカムフォロアー26が移動することにより、補正分
の移動量が設定されているので、可動レンズ群2が正規
の位置に移動可能とする。
方向にのみ移動可能であり、補正用カム板14も補正用
カム固定板8を介して支持板3に固定されているので、
補正用レバー13の動きは制限され、補正用レバー13
上のある点の位置が決定することにより、可動レンズ群
2の位置が決定される。すなわち、クランク10が回転
することにより、連接部材12の支点の1つである連結
部材25の位置が決定され、補正用レバー13と連接部
材12は連結部材24によりリンクされているために、
補正用レバー13の位置が決定されるので、可動レンズ
群2の位置が決定される。つまり、このレンズ駆動装置
では、連接部材12は、可動レンズ群2の位置を正確な
設定位置に対して近似的に位置決めする役割を果たし、
さらに、補正用レバー13は、補正用カム板14に係合
するカムフォロアー26が移動することにより、補正分
の移動量が設定されているので、可動レンズ群2が正規
の位置に移動可能とする。
【0006】このようなレンズ装置では、レンズ部材や
機構部材などの加工誤差や組立作業等のバラツキによる
誤差(以下、これらをまとめて製造誤差という)が存在
するので、光学的性能を満足させるためには、可動レン
ズ群1、2のレンズ系全体に対する位置関係及び可動レ
ンズ群1、2の相互の位置関係を、設計値に対して補正
する必要が生ずる場合がある。
機構部材などの加工誤差や組立作業等のバラツキによる
誤差(以下、これらをまとめて製造誤差という)が存在
するので、光学的性能を満足させるためには、可動レン
ズ群1、2のレンズ系全体に対する位置関係及び可動レ
ンズ群1、2の相互の位置関係を、設計値に対して補正
する必要が生ずる場合がある。
【0007】従来、前述した補正は、補正用カム板14
の位置を調整し、可動レンズ群1に対する可動レンズ群
2の位置関係を変化させて実現していた。しかしなが
ら、補正用カム板14の調整のみで全駆動範囲において
必要な光学性能を確保することは困難な場合が多いた
め、さらに可動レンズ群1に対して光軸方向のシフト調
整も合わせて行うなう場合があった。可動レンズ群1の
シフト調整は、レンズ枠とレンズ群の間にワッシャ等の
調整部材を挟み、この調整部材の厚さを変更することに
よってレンズ群の光軸方向の位置を調整することにより
行われていた。また、可動レンズ群1と連接部材11の
取付位置は決定されており、調整等の作業により変更す
ることはできなかった。
の位置を調整し、可動レンズ群1に対する可動レンズ群
2の位置関係を変化させて実現していた。しかしなが
ら、補正用カム板14の調整のみで全駆動範囲において
必要な光学性能を確保することは困難な場合が多いた
め、さらに可動レンズ群1に対して光軸方向のシフト調
整も合わせて行うなう場合があった。可動レンズ群1の
シフト調整は、レンズ枠とレンズ群の間にワッシャ等の
調整部材を挟み、この調整部材の厚さを変更することに
よってレンズ群の光軸方向の位置を調整することにより
行われていた。また、可動レンズ群1と連接部材11の
取付位置は決定されており、調整等の作業により変更す
ることはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したレン
ズ駆動装置では、前記調整部材の厚さを変更するために
は、レンズ枠とレンズ群を取り外した後に、調整部材を
取り外して交換又は加工することにより目的の厚さに
し、その後にまた組み立てる作業を行っていたので再現
性が悪く、調整作業の工程が多く、作業時間がかかるう
え、コストアップにつながっていた。
ズ駆動装置では、前記調整部材の厚さを変更するために
は、レンズ枠とレンズ群を取り外した後に、調整部材を
取り外して交換又は加工することにより目的の厚さに
し、その後にまた組み立てる作業を行っていたので再現
性が悪く、調整作業の工程が多く、作業時間がかかるう
え、コストアップにつながっていた。
【0009】さらに、組立調整後は、各部材の位置が決
定してしまうので、最終調整後に、使用環境の温度変化
などに起因する寸法変化には、対処しづらかった。
定してしまうので、最終調整後に、使用環境の温度変化
などに起因する寸法変化には、対処しづらかった。
【0010】本発明の目的は、上記の全ての問題を解決
し、レンズ位置に関係なく高精度な位置決めが可能なレ
ンズ駆動装置を提供することである。
し、レンズ位置に関係なく高精度な位置決めが可能なレ
ンズ駆動装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明によるレンズ駆動装置の第1の解決手段は、
第1及び第2の可動レンズ群と、第1及び第2のスライ
ド部材により前記第1及び第2の可動レンズ群を光軸方
向に移動可能に支持する支持手段と、前記第1のスライ
ド部材及びその第1のスライド部材に第1の連接部材を
介して連結されたクランク部材によりスライダクランク
機構を構成し、前記第1の可動レンズ群を移動する第1
の移動手段と、前記クランク部材を回転駆動する駆動手
段と、前記第2のスライド部材及びその第2のスライド
部材に第2の連接部材を介して前記クランク部材を連結
してスライダクランク機構を構成し、前記第2のレンズ
群を近似的な位置に移動する第2の移動手段と、前記第
2の連接部材に係合する従動部材が所定形状の補正用カ
ム部材に従動することにより、前記第2の可動レンズ群
の移動位置を正規な位置に補正する補正手段とを含むレ
ンズ駆動装置であって、前記第1のスライダ部材と前記
第1の連接部材の取付位置及び/又は前記第2のスライ
ダ部材と前記第2の連接部材若しくは前記従動部材の取
付位置を調整する位置調整手段を有することを特徴とす
る。
に、本発明によるレンズ駆動装置の第1の解決手段は、
第1及び第2の可動レンズ群と、第1及び第2のスライ
ド部材により前記第1及び第2の可動レンズ群を光軸方
向に移動可能に支持する支持手段と、前記第1のスライ
ド部材及びその第1のスライド部材に第1の連接部材を
介して連結されたクランク部材によりスライダクランク
機構を構成し、前記第1の可動レンズ群を移動する第1
の移動手段と、前記クランク部材を回転駆動する駆動手
段と、前記第2のスライド部材及びその第2のスライド
部材に第2の連接部材を介して前記クランク部材を連結
してスライダクランク機構を構成し、前記第2のレンズ
群を近似的な位置に移動する第2の移動手段と、前記第
2の連接部材に係合する従動部材が所定形状の補正用カ
ム部材に従動することにより、前記第2の可動レンズ群
の移動位置を正規な位置に補正する補正手段とを含むレ
ンズ駆動装置であって、前記第1のスライダ部材と前記
第1の連接部材の取付位置及び/又は前記第2のスライ
ダ部材と前記第2の連接部材若しくは前記従動部材の取
付位置を調整する位置調整手段を有することを特徴とす
る。
【0012】第2の解決手段は、第1の解決手段のレン
ズ駆動装置において、前記第1の可動レンズ群の位置に
対応する前記第1のスライダ部材と前記第1の連接部材
の取付位置及び/又は前記第2のスライダ部材と前記第
2の連接部材若しくは前記従動部材の取付位置の補正量
を記憶する補正量記憶手段と、前記補正量記憶手段に記
憶された補正量に基づいて、前記位置調整手段を駆動す
る位置調整駆動手段を有することを特徴とすることがで
きる。
ズ駆動装置において、前記第1の可動レンズ群の位置に
対応する前記第1のスライダ部材と前記第1の連接部材
の取付位置及び/又は前記第2のスライダ部材と前記第
2の連接部材若しくは前記従動部材の取付位置の補正量
を記憶する補正量記憶手段と、前記補正量記憶手段に記
憶された補正量に基づいて、前記位置調整手段を駆動す
る位置調整駆動手段を有することを特徴とすることがで
きる。
【0013】第3の解決手段は、第2の解決手段のレン
ズ駆動装置において、使用環境の温度を検出する温度検
出手段を備え、前記補正量記憶手段は、各温度に対する
補正量を記憶しており、前記位置調整駆動手段は、前記
温度検出手段により検出した温度に対応する補正量に基
づいて、前記位置調整手段を駆動することを徴とするこ
とができる。
ズ駆動装置において、使用環境の温度を検出する温度検
出手段を備え、前記補正量記憶手段は、各温度に対する
補正量を記憶しており、前記位置調整駆動手段は、前記
温度検出手段により検出した温度に対応する補正量に基
づいて、前記位置調整手段を駆動することを徴とするこ
とができる。
【0014】
【作用】第1の解決手段によれば、位置調整手段によ
り、第1のスライダ部材と第1の連接部材の取付位置及
び/又は前記第2のスライダ部材と前記第2の連接部材
若しくは前記従動部材の取付位置を光軸方向に調整可能
としたので、取付位置の調整のみで可動レンズ群の光軸
方向の調整が可能となる。
り、第1のスライダ部材と第1の連接部材の取付位置及
び/又は前記第2のスライダ部材と前記第2の連接部材
若しくは前記従動部材の取付位置を光軸方向に調整可能
としたので、取付位置の調整のみで可動レンズ群の光軸
方向の調整が可能となる。
【0015】第2の解決手段によれば、補正量記憶手段
により、クランク位置に対する第1の可動レンズ群の位
置及び第1の可動レンズ群の位置に対しての第2の可動
レンズ群の位置を決定するために必要な、第1のスライ
ダ部材と第1の連接部材の取付位置及び/又は前記第2
のスライダ部材と前記第2の連接部材若しくは前記従動
部材の取付位置の補正量を必要な間隔毎に記憶し、位置
調整駆動手段により、その補正量に従って、位置調整手
段を介して、前記取付位置を調整することができる。
により、クランク位置に対する第1の可動レンズ群の位
置及び第1の可動レンズ群の位置に対しての第2の可動
レンズ群の位置を決定するために必要な、第1のスライ
ダ部材と第1の連接部材の取付位置及び/又は前記第2
のスライダ部材と前記第2の連接部材若しくは前記従動
部材の取付位置の補正量を必要な間隔毎に記憶し、位置
調整駆動手段により、その補正量に従って、位置調整手
段を介して、前記取付位置を調整することができる。
【0016】第3の解決手段によれば、温度検出手段に
より温度を測定して、位置調整駆動手段により、その温
度での最適値にする補正量に基づいて、位置調整手段を
駆動することができる。このため、組立調整後において
も前記取付位置を調整することが可能であるので、最終
調整後に生ずる使用環境の温度変化による寸法変化にも
対処することができる。
より温度を測定して、位置調整駆動手段により、その温
度での最適値にする補正量に基づいて、位置調整手段を
駆動することができる。このため、組立調整後において
も前記取付位置を調整することが可能であるので、最終
調整後に生ずる使用環境の温度変化による寸法変化にも
対処することができる。
【0017】
(第1の実施例)以下、図面などを参照しながら、実施
例をあげて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明に
よるレンズ駆動装置の第1の実施例を示す斜視図、図2
は、第1の実施例に係る位置調整手段の詳細を示す正面
図である。なお、図5に示した基本構成と同様な機能を
果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を
省略する。第1の実施例の連結部21Aでは、連接部材
11は、連結部材51により取付補助板52に回転可能
に取り付けられている。取付補助板52には、2つの長
孔52aが形成されており、取付ボルト53は、この長
孔52aを通して、可動レンズ群1に取り付けられてい
る。取付補助板52の可動レンズ群1に対する光軸上の
位置は、取付ボルト53を緩めることにより、長孔52
aの範囲内で調整可能となる。調整終了後には、取付ボ
ルト53を締め付けることにより、取付補助板52と可
動レンズ群1を固定する。
例をあげて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明に
よるレンズ駆動装置の第1の実施例を示す斜視図、図2
は、第1の実施例に係る位置調整手段の詳細を示す正面
図である。なお、図5に示した基本構成と同様な機能を
果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を
省略する。第1の実施例の連結部21Aでは、連接部材
11は、連結部材51により取付補助板52に回転可能
に取り付けられている。取付補助板52には、2つの長
孔52aが形成されており、取付ボルト53は、この長
孔52aを通して、可動レンズ群1に取り付けられてい
る。取付補助板52の可動レンズ群1に対する光軸上の
位置は、取付ボルト53を緩めることにより、長孔52
aの範囲内で調整可能となる。調整終了後には、取付ボ
ルト53を締め付けることにより、取付補助板52と可
動レンズ群1を固定する。
【0018】また、補正用レバー13と可動レンズ群2
若しくは連接部材12との取り付けにおいても、同様の
構成をとることにより、位置の調整が可能となってい
る。なお、可動レンズ群1と連接部材11又は補正用レ
バー13と可動レンズ群2若しくは連接部材12の取り
付けは、位置を調整することが可能であり、かつ、使用
時には位置が固定できるものであれば、この実施例の構
成に限られるものではない。また、位置の調整は、微調
整が可能な機構としてもよく、それにより、調整時の作
業を容易にすることができる。
若しくは連接部材12との取り付けにおいても、同様の
構成をとることにより、位置の調整が可能となってい
る。なお、可動レンズ群1と連接部材11又は補正用レ
バー13と可動レンズ群2若しくは連接部材12の取り
付けは、位置を調整することが可能であり、かつ、使用
時には位置が固定できるものであれば、この実施例の構
成に限られるものではない。また、位置の調整は、微調
整が可能な機構としてもよく、それにより、調整時の作
業を容易にすることができる。
【0019】(第2の実施例)図3は、本発明によるレ
ンズ駆動装置の第2の実施例の位置調整手段の詳細を示
す図である。なお、連結部以外の全体の構成は、図1と
同様であるので、図示は省略し、同様な機能を果たす部
分には同一の符号を付して説明する。第2の実施例の連
結部21Bでは、連接部材11は、取付補助板72に対
して連結部材71により、その連結部材71を中心に回
転可能に取り付けられている。取付補助板72は、可動
レンズ群1に対して連結部材73により、その連結部材
73を中心に回転可能に取り付けられている。また、取
付補助板72の端部72aと移動レンズ群1の突出部1
aの間には、圧電素子74が接合されており、この圧電
素子74に与える電圧を変化させることにより、圧電素
子74の連接部材11の軸方向の長さが変化し、取付補
助板72が可動レンズ群1に対して回転し、連接部材1
1の支点である連結部材71の可動レンズ群1に対する
位置が変更される。
ンズ駆動装置の第2の実施例の位置調整手段の詳細を示
す図である。なお、連結部以外の全体の構成は、図1と
同様であるので、図示は省略し、同様な機能を果たす部
分には同一の符号を付して説明する。第2の実施例の連
結部21Bでは、連接部材11は、取付補助板72に対
して連結部材71により、その連結部材71を中心に回
転可能に取り付けられている。取付補助板72は、可動
レンズ群1に対して連結部材73により、その連結部材
73を中心に回転可能に取り付けられている。また、取
付補助板72の端部72aと移動レンズ群1の突出部1
aの間には、圧電素子74が接合されており、この圧電
素子74に与える電圧を変化させることにより、圧電素
子74の連接部材11の軸方向の長さが変化し、取付補
助板72が可動レンズ群1に対して回転し、連接部材1
1の支点である連結部材71の可動レンズ群1に対する
位置が変更される。
【0020】つぎに、第2の実施例の動作を、制御回路
とともに説明する。図4は、第2の実施例に係るレンズ
駆動装置の制御回路を示すブロック図である。主制御装
置61は、この実施例のレンズ駆動装置の全体の制御を
行う装置である。レンズ位置入力装置66は、レンズ位
置を決定する位置信号を入力するための装置であり、そ
の出力は、主制御装置61に接続されている。主制御装
置61は、レンズ位置入力装置66からの位置信号に基
づいて、クランク駆動回路67に制御信号を送り、クラ
ンク駆動アクチュエータ42を駆動させることにより、
決定されたレンズ位置に対応するクランク角度になるよ
うに、クランク10を回転させる。
とともに説明する。図4は、第2の実施例に係るレンズ
駆動装置の制御回路を示すブロック図である。主制御装
置61は、この実施例のレンズ駆動装置の全体の制御を
行う装置である。レンズ位置入力装置66は、レンズ位
置を決定する位置信号を入力するための装置であり、そ
の出力は、主制御装置61に接続されている。主制御装
置61は、レンズ位置入力装置66からの位置信号に基
づいて、クランク駆動回路67に制御信号を送り、クラ
ンク駆動アクチュエータ42を駆動させることにより、
決定されたレンズ位置に対応するクランク角度になるよ
うに、クランク10を回転させる。
【0021】このとき、主制御装置61は、クランク1
0が所定角度だけ回転する毎に、その時点でのクランク
位置情報の信号S1を生成し、補正量算出装置62に出
力する。補正量算出装置62は、主制御装置61、補正
量記憶装置63、温度センサ65等からの信号に基づい
て、連結部21Bの補正量を算出する。
0が所定角度だけ回転する毎に、その時点でのクランク
位置情報の信号S1を生成し、補正量算出装置62に出
力する。補正量算出装置62は、主制御装置61、補正
量記憶装置63、温度センサ65等からの信号に基づい
て、連結部21Bの補正量を算出する。
【0022】補正量記憶装置63は、製造誤差を補正す
るために必要な連結部21Bの補正量データを可動レン
ズ群1の各位置、各温度毎に記憶している。この補正量
データは、レンズ鏡筒の組立調整後に、可動レンズ群1
の各位置、各温度毎にその状態における光学的性能のズ
レ量を測定し、そのズレ量を補正するために必要な可動
レンズ群2の光軸方向の補正量を求め、その光軸方向の
補正を実施する連結部21Bの駆動量に換算されたもの
である。
るために必要な連結部21Bの補正量データを可動レン
ズ群1の各位置、各温度毎に記憶している。この補正量
データは、レンズ鏡筒の組立調整後に、可動レンズ群1
の各位置、各温度毎にその状態における光学的性能のズ
レ量を測定し、そのズレ量を補正するために必要な可動
レンズ群2の光軸方向の補正量を求め、その光軸方向の
補正を実施する連結部21Bの駆動量に換算されたもの
である。
【0023】補正量算出装置62は、主制御装置61か
ら入力されたクランク位置情報の信号S1と、温度セン
サ65からの温度情報に基づいて、対応する連結部21
Bの補正量を、補正量記憶装置63から読み込む。補正
量算出装置62は、読み込まれた補正量データの信号S
3に基づいて、連結部21Bの駆動量を求めて、駆動信
号を連結部駆動回路64に送り、圧電素子74が駆動さ
れ、連結部21Bの位置が決定される。
ら入力されたクランク位置情報の信号S1と、温度セン
サ65からの温度情報に基づいて、対応する連結部21
Bの補正量を、補正量記憶装置63から読み込む。補正
量算出装置62は、読み込まれた補正量データの信号S
3に基づいて、連結部21Bの駆動量を求めて、駆動信
号を連結部駆動回路64に送り、圧電素子74が駆動さ
れ、連結部21Bの位置が決定される。
【0024】なお、図4では、可動レンズ群1と連接部
材11と連結部21Bの駆動を例に説明したが、補正用
レバー13と可動レンズ群1若しくは連接部材12との
連結部についても、同様の構成により駆動が可能であ
る。
材11と連結部21Bの駆動を例に説明したが、補正用
レバー13と可動レンズ群1若しくは連接部材12との
連結部についても、同様の構成により駆動が可能であ
る。
【0025】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形や変更が可能であって、それらも本発明に含まれ
る。例えば、連結部21Bを駆動するアクチュエータと
して、積層型の圧電素子を用いた例によって説明した
が、これをモータを用いたサーボ機構等を用いたのアク
チュエータに置き換えてもよい。なお、可動レンズ群1
と連接部材11の連結部と、補正用レバー13と可動レ
ンズ群2若しくは連接部材12との連結部は、両方とも
位置調整してもよいし、何れか一方のみ位置調整するよ
うにしてもよい。
変形や変更が可能であって、それらも本発明に含まれ
る。例えば、連結部21Bを駆動するアクチュエータと
して、積層型の圧電素子を用いた例によって説明した
が、これをモータを用いたサーボ機構等を用いたのアク
チュエータに置き換えてもよい。なお、可動レンズ群1
と連接部材11の連結部と、補正用レバー13と可動レ
ンズ群2若しくは連接部材12との連結部は、両方とも
位置調整してもよいし、何れか一方のみ位置調整するよ
うにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、可動レンズ群と連接部材などを取り付ける連結部の
位置を調整可能としたので、取付位置の調整のみで可動
レンズ群の光軸方向の調整ができる、という効果が得ら
れる。また、連結部の位置を調整して、各レンズ群の位
置を移動できるので、レンズ部材の設計値に対する製造
誤差などを補正することができ、光学性能を目標値に達
成することができる。
ば、可動レンズ群と連接部材などを取り付ける連結部の
位置を調整可能としたので、取付位置の調整のみで可動
レンズ群の光軸方向の調整ができる、という効果が得ら
れる。また、連結部の位置を調整して、各レンズ群の位
置を移動できるので、レンズ部材の設計値に対する製造
誤差などを補正することができ、光学性能を目標値に達
成することができる。
【0027】請求項2によれば、第1の可動レンズ群の
位置に対しての第2の可動レンズ群の位置を決定するた
めに必要な前記連結部の位置の補正量を必要な間隔毎に
記憶して、その補正量に従って位置調整手段を駆動して
いるので、レンズ位置に関係なく、常に高精度な位置決
めが可能となる、という効果が得られる。
位置に対しての第2の可動レンズ群の位置を決定するた
めに必要な前記連結部の位置の補正量を必要な間隔毎に
記憶して、その補正量に従って位置調整手段を駆動して
いるので、レンズ位置に関係なく、常に高精度な位置決
めが可能となる、という効果が得られる。
【0028】請求項3によれば、組立調整後において
も、連結部の位置を調整することが可能であるので、最
終調整後に生ずる使用環境の温度変化等による寸法変化
は、温度検出手段により温度を測定して、その温度での
最適値にする補正量を算出することにより、対処が可能
となる、という効果がある。
も、連結部の位置を調整することが可能であるので、最
終調整後に生ずる使用環境の温度変化等による寸法変化
は、温度検出手段により温度を測定して、その温度での
最適値にする補正量を算出することにより、対処が可能
となる、という効果がある。
【図1】本発明によるレンズ駆動装置の第1の実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1の連接部材の位置調整手段の詳細を示す正
面図である。
面図である。
【図3】本発明によるレンズ駆動装置の第2の実施例の
位置調整手段の詳細を示す図である。
位置調整手段の詳細を示す図である。
【図4】第2の実施例によるレンズ駆動装置の制御回路
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図5】本出願人が既に提案しているレンズ駆動装置
(特願平4−333165号)の基本構成を示す斜視図
である。
(特願平4−333165号)の基本構成を示す斜視図
である。
1,2 可動レンズ群 3 支持板 4,5 ガイド軸 8 補正用カム固定板 10 クランク 11,12 連接部材 13 補正用レバー 14 補正用カム板 21,22,23,24,25 連結部材 21A,21B 連結部 26 カムフォロアー 51 連結部材 52 取付補助板 53 取付ボルト 61 主制御装置 62 補正量算出装置 63 補正量記憶装置 64 連結部駆動回路 65 温度センサ 66 レンズ位置入力装置 67 クランク駆動回路 71 連結部材 72 取付補助板 73 連結部材 74 圧電素子
Claims (3)
- 【請求項1】 第1及び第2の可動レンズ群と、 第1及び第2のスライド部材により前記第1及び第2の
可動レンズ群を光軸方向に移動可能に支持する支持手段
と、 前記第1のスライド部材及びその第1のスライド部材に
第1の連接部材を介して連結されたクランク部材により
スライダクランク機構を構成し、前記第1の可動レンズ
群を移動する第1の移動手段と、 前記クランク部材を回転駆動する駆動手段と、 前記第2のスライド部材及びその第2のスライド部材に
第2の連接部材を介して前記クランク部材を連結してス
ライダクランク機構を構成し、前記第2のレンズ群を近
似的な位置に移動する第2の移動手段と、 前記第2の連接部材に係合する従動部材が所定形状の補
正用カム部材に従動することにより、前記第2の可動レ
ンズ群の移動位置を正規な位置に補正する補正手段とを
含むレンズ駆動装置であって、 前記第1のスライダ部材と前記第1の連接部材の取付位
置及び/又は前記第2のスライダ部材と前記第2の連接
部材若しくは前記従動部材の取付位置を調整する位置調
整手段を有することを特徴とするレンズ駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ駆動装置におい
て、 前記第1の可動レンズ群の位置に対応する前記第1のス
ライダ部材と前記第1の連接部材の取付位置及び/又は
前記第2のスライダ部材と前記第2の連接部材若しくは
前記従動部材の取付位置の補正量を記憶する補正量記憶
手段と、 前記補正量記憶手段に記憶された補正量に基づいて、前
記位置調整手段を駆動する位置調整駆動手段を有するこ
とを特徴とするレンズ駆動装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のレンズ駆動装置におい
て、 使用環境の温度を検出する温度検出手段を備え、 前記補正量記憶手段は、各温度に対する補正量を記憶し
ており、 前記位置調整駆動手段は、前記温度検出手段により検出
した温度に対応する補正量に基づいて、前記位置調整手
段を駆動することを特徴とするレンズ駆動装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5168702A JPH0772365A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | レンズ駆動装置 |
US08/165,316 US5636062A (en) | 1992-12-14 | 1993-12-13 | Apparatus for driving a lens |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5168702A JPH0772365A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0772365A true JPH0772365A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=15872875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5168702A Pending JPH0772365A (ja) | 1992-12-14 | 1993-06-15 | レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0772365A (ja) |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP5168702A patent/JPH0772365A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4743843B2 (ja) | 光学機器 | |
US20200240778A1 (en) | Motion measurement method and motion measurement system | |
KR20080038051A (ko) | 광학요소의 유지장치 및 노광장치 | |
US7929149B2 (en) | Coordinate measuring machine and a method for correcting non-linearities of the interferometers of a coordinate measuring machine | |
JPS61245121A (ja) | ズ−ムレンズ装置 | |
JP2000193877A (ja) | 位置制御装置、焦点調節装置及びカメラ | |
US6873148B2 (en) | Position detecting apparatus, and optical apparatus comprising this and position detecting method | |
JPS6294251A (ja) | 位置制御装置 | |
JPH0772365A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JPH07178689A (ja) | ロボットアームの位置ずれ測定方法およびその位置ずれ補正方法およびその位置ずれ補正システム | |
JP7046596B2 (ja) | レンズ鏡筒及び光学機器 | |
JPH11110045A (ja) | ステッピングモータ制御装置およびステッピングモータによるビデオカメラのレンズ駆動系の制御装置 | |
CN115373433A (zh) | 转台运动补偿方法、装置、设备及存储介质 | |
JPH0772366A (ja) | レンズ駆動装置 | |
CN101449132B (zh) | 沿着至少一个移动方向运动的物体的位置确定装置 | |
JPH0772367A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JPH07226354A (ja) | 位置決め装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法 | |
JPH11231197A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JPH07199034A (ja) | ズームレンズ調整装置 | |
JP3001008B2 (ja) | 変位伝達機構 | |
JP2003240603A (ja) | 変位検出装置 | |
JP2005292898A (ja) | サーボモータによる絶対位置決め装置 | |
JPH0771954A (ja) | ディスクの平坦度測定方法及び測定装置 | |
JPH06109481A (ja) | コード板取付位置調整装置 | |
JPH11304651A (ja) | レンズ検査方法 |