JPH0772197A - 直流電源装置の性能診断用モニタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流電源装置の診断を自動的に実行可能と
し、その結果を表示できるようにする。 【構成】 負荷に電力を供給するとともにバッテリ２の
充電を行なう直流電源装置（ＡＣ／ＤＣ変換器）１の制
御装置３にモニタ装置４を接続し、制御装置３から直流
電源装置１の出力電流，電圧などを含む各種データを自
動的に収集することにより、確実な診断を短時間にでき
るようにし、その結果を表示部４７にて表示可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、蓄電池への充電機能
を持つ直流電源装置（以下、単に充電器ともいう）の運
転状態から、その性能を診断してモニタリング（監視）
するためのモニタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の充電器の点検，保守は定期的に
試験員が現地に赴き、限られた時間内に各ポイントのデ
ータをテスタやオシロスコープによって測定し、その結
果を出荷時または前回測定時のデータなどと比較し、そ
の結果を評価して診断を行なうようにしているのが一般
的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人手に頼る方法では、収集データ量にも限度があっ
て満足な点検が出来ないばかりでなく、データの整理に
も長時間を要するという問題がある。したがって、この
発明の課題は短時間のうちに正確かつ充分な診断を実行
可能とし、その結果をモニタ表示し得るようにすること
にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、この発明では、交流を直流に変換して負荷に電
力を供給するとともに蓄電池への充電をも行なう直流電
源装置に、インタフェース装置を介し接続されて直流電
源装置の出力電流，電圧を含む運転状態に関する各種デ
ータをその制御装置を介して収集し、これらを所定のメ
モリに予め格納されている基準データとそれぞれ比較す
ることにより直流電源装置が正常かどうかを判断し、異
常時にはアラーム表示することを特徴としている。この
発明においては、前記モニタ装置にて収集，処理した結
果を他のインタフェース装置を介して上位処理装置へ送
出可能とし、データの整理，編集を容易にすることがで
きる。

【０００５】

【作用】交流を直流に変換するとともに蓄電池への充電
機能を持つ直流電源装置のデータを自動的に収集できる
ようにし、必要な診断を短時間の内に確実かつ充分に実
行して表示し得るようにする。また、モニタ装置のデー
タをパソコンに送信することで、各種データの整理，編
集を容易にする。

【０００６】

【実施例】図１はこの発明の実施例を示すブロック図で
ある。同図において、１は交流／直流（ＡＣ／ＤＣ）変
換器、２は蓄電池（バッテリ）、３は出力電流検出器３
１、出力電圧検出器３２、バッテリ電流検出器３３、位
相調節器３４、電圧調節器（ＡＶＲ）３５、故障検出部
３６およびインタフェース用コネクタ３７などからなる
制御装置、４はインタフェース用コネクタ４１，４８、
アナログインプット（Ａｉ）４２、ディジタルインプッ
ト（Ｄｉ）４３、処理装置（ＣＰＵ）４４、アナログア
ウトプット（Ａｏ）４５、ディジタルアウトプット（Ｄ
ｏ）４６および表示部４７などからなるモニタ装置、５
はパーソナルコンピュータ（パソコン）をそれぞれ示し
ている。

【０００７】すなわち、負荷に対してはＡＣ／ＤＣ変換
器１により、一定の直流電圧が供給される。ＡＣ／ＤＣ
変換器１はバッテリ２にも接続されており、その充電が
行なわれる。ＡＶＲ３５は、出力電圧検出器３２からの
検出電圧値が所定値となるよう、所定の調節演算を行な
う。その出力は位相調節器３４に与えられており、位相
調節器３４では出力電流検出器３１からの検出値を、指
令値に一致させるようＡＣ／ＤＣ変換器１の点弧位相角
（α）の調節を行なうことにより、一定の直流電圧を得
るようにしている。

【０００８】また、故障検出部３６は検出器３２からの
電圧検出値，ＡＶＲ３５の出力およびバッテリ電流検出
器３３からの検出電流値等を取り込み、ＡＣ／ＤＣ変換
器１の故障検出を行なっている。この故障検出部３６の
出力、各検出器３１，３２，３３の出力、位相調節器３
４の出力およびＡＶＲ３５の出力はインタフェース用コ
ネクタ３７を介して、モニタ装置４に与えられる。

【０００９】モニタ装置４では制御装置３の各部からの
出力をインタフェース用コネクタ４１を介し、アナログ
量についてはＡｉ４２により、また、ディジタル量につ
いてはＤｉ４３により、それぞれＣＰＵ４４へと取り込
む。ＣＰＵ４４は取り込まれた各種データについて、予
め記憶している出荷時のデータや前回値などと比較して
異常かどうかの判断を行ない、その結果を表示部４７に
出力する。異常時にはアラーム表示などを行なう。

【００１０】また、モニタ装置４はアナログ量について
はＡｏ４５により、また、ディジタル量についてはＤｏ
４６により、それぞれ上位装置としてのパソコン５に接
続できるようになっている。したがって、モニタ装置４
からパソコン５に対し、所定のデータを送信することに
より、定期点検データの管理，経年変化演算による直流
電源装置の故障率の演算，次回定期点検時の交換部品の
抽出，蓄電池の寿命推定などの、面倒なデータの整理お
よび編集を容易に行なうことが可能となる。

【００１１】

【発明の効果】この発明によれば、交流を直流に変換す
るとともに蓄電池への充電機能を持つ直流電源装置のデ
ータを自動的に収集できるようにしたので、必要な診断
を短時間の内に確実に実行して表示することができる。
また、モニタ装置のデータをパソコンに送信すること
で、各種データの整理，編集を容易にすることが可能と
なる利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す全体構成図である。

【符号の説明】

１…ＡＣ／ＤＣ変換器、２…蓄電池（バッテリ）、３…
制御装置、４…モニタ装置、５…パソコン（パーソナル
コンピュータ）、３１…出力電流検出器、３２…出力電
圧検出器、３３…バッテリ電流検出器、３４…位相調節
器、３５…電圧調節器（ＡＶＲ）、３６…故障検出部、
３７，４１，４８…インタフェース用コネクタ、４２…
アナログインプット（Ａｉ）、４３…ディジタルインプ
ット（Ｄｉ）、４４…処理装置（ＣＰＵ）、４５…アナ
ログアウトプット（Ａｏ）、４６…ディジタルアウトプ
ット（Ｄｏ）、４７…表示部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交流を直流に変換して負荷に電力を供給
   するとともに蓄電池への充電をも行なう直流電源装置
   に、インタフェース装置を介し接続されて直流電源装置
   の出力電流，電圧を含む運転状態に関する各種データを
   その制御装置を介して収集し、これらを所定のメモリに
   予め格納されている基準データとそれぞれ比較すること
   により直流電源装置が正常かどうかを判断し、異常時に
   はアラーム表示することを特徴とする直流電源装置の性
   能診断用モニタ装置。
2. 【請求項２】 前記モニタ装置にて収集，処理した結果
   を他のインタフェース装置を介して上位処理装置へ送出
   可能とし、データの整理，編集を容易にしたことを特徴
   とする請求項１に記載の直流電源装置の性能診断用モニ
   タ装置。