JPH0772194B2 - 17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロン誘導体の新規製造方法 - Google Patents

17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロン誘導体の新規製造方法

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JPH0772194B2
JPH0772194B2 JP60195675A JP19567585A JPH0772194B2 JP H0772194 B2 JPH0772194 B2 JP H0772194B2 JP 60195675 A JP60195675 A JP 60195675A JP 19567585 A JP19567585 A JP 19567585A JP H0772194 B2 JPH0772194 B2 JP H0772194B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロン
誘導体の製法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、一般式I: (式中、Rは水素、または炭化水素鎖が飽和または不飽
和の脂肪族カルボン酸のアシル残基である。)を有する
17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロン誘導体の新
規な製造方法に関する。
これらの化合物はいくつかの薬理学的性質、すなわちプ
ロゲステロン様および抗アンドロゲン様性質を有する事
実により、技術的および治療的見地から著しく関心があ
る。典型的化合物17α−ヒドロキシ−6−メチル−19−
ノルプレグナ−4,6−ジエン−3,20−ジオンは、このグ
ループの化合物の薬理学的性質を詳細に記載するアルツ
ナイミッテル、フォルシュング中の論文の対象となって
いる。
前記一般式の化合物は既に文献に、さらに詳しくは特公
昭56-44080に記載されている。文献には、一般式Iの化
合物は19−ノルプロゲステロンとも命名される17α−ヒ
ドロキシ−19−ノルプレグナ−4−エン−3,20−ジオン
から製造されている。この出発物質は19−ノルプレグナ
ンファミリーに属するステロイド化合物である。
一般式Iの化合物によって示される大きな関心はそれが
工業的スケールで製造できることを必要とし、そしても
っと経済的にそして多量に入手することができるステロ
イド出発物質からそれらを製造する方法を提供する必要
を生じた。
本発明は、EまたはZ異性体の形にある、 式II: (式中、R1は低級アルキル基またはシクロ低級アルキル
基)を有する3−アルコキシ−19−ノンプレグナ−3,5,
17(20)−トリエンに、ビルスマイヤー・ハック反応の
条件下ホルミル化剤を反応せしめ、式III: の6−ホルミル化誘導体を製造し、式IIIの化合物を還
元剤により式IV: の6−ヒドロキシメチル誘導体へ還元し、 式IVの化合物を強鉱酸または有機酸と接触させて式V: の3−ケト−6−メチレン誘導体を生成せしめ、 該化合物Vを不活性溶媒中で異性化触媒によって異性化
し、式VI: の3−ケト−4,6,17−プレグナトリエンを製造し、 式VIの化合物を不活性溶媒中四酸化オスミウム触媒の存
在下ビスヒドロキシル化剤によってRが水素である式I
の化合物: へ変換し、そして所望によりRが水素である式Iの化合
物をアシル化剤と反応させて式I: (式中、Rは飽和炭化水素鎖中に1ないし18個の炭素原
子、または1ないし5個の二重結合を含む不飽和炭化水
素鎖中に2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族カルボン
酸のアシル残基)を製造することを特徴とする一般式I
の化合物の新規な製法を提供する。
本発明は、現在好ましいとされる以下の特徴によっても
規定し得る。
1) ホルミル化剤はビルスマイヤー試薬、すなわちホ
スゲンまたはオキシ塩化リンを置換ホルムアミド例えば
ジメチルホルムアミドと反応させることによって得られ
る試薬である。反応は溶媒として置換ホルムアミド中、
希釈剤(塩素化溶媒が最も好ましい)の存在下または不
存在下に実施することができる。
2) 還元剤は、好ましくは混合水素化アルカリ金属、
詳しくは式BH4M(Mはナトリウム,カリウムまたはリチ
ウムのようなアルカリ金属)の水素化ホウ素アルカリ金
属である。
3) 式IVの化合物の脱水は、鉱酸,好ましくは強鉱酸
により、またはシュウ酸または酢酸のような有機酸によ
り、低級アルカノール,例えばメタノールのような不活
性溶媒中で実施される。この反応は0ないし50℃の範囲
の温度、好ましくは室温において実施される。
4) 式Vの化合物の異性化は、異性化触媒、すなわち
担体上の白金属の金属触媒、例えば炭末上のパラジウム
によって実施される。この反応は室温ないし120℃の範
囲の温度の熱い低級アルカノールのような不活性溶媒中
で実施される。酢酸ナトリウムまたは酢酸カリウムのよ
うな緩衝作用を示す一種または数種の化合物を反応混合
物へ加えるのが便利である。
5) 式VIの化合物の17α−ヒドロキシ−19−ノルプロ
ゲステロンへの変換は、アミンオキシドのヒドロペルオ
キシドのようなビスヒドロキシル化剤によって実施され
る。最も好ましいビスヒドロキシル化剤はトリエチルア
ミン−N−オキシドのヒドロペルオキシドまたはN−メ
チルモルホリン−N−オキシドのヒドロペルオキシドで
ある。変換は第3級アルカノール、例えば第3級ブタノ
ールのような不活性溶媒中で実施される。この変換はま
た、ピリジンのような有機塩基性媒体中の四酸化オスミ
ウムの触媒量の存在下において実施される。
6) 17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロンのア
シル化は、酸ハライド、好ましくは酸クロライドのよう
な有機カルボン酸の官能性誘導体、有機カルボン酸無水
物、またはカルボン酸とジアルキルまたはジシクロアル
キルカルボジイミドとの反応によって生成するような混
合有機カルボン酸無水物を使用して実施される。
本発明に関する限り、異性体EおよびZは17-20間のエ
チリデン鎖の立体配座に関する。本発明は、純粋なEま
たはZ異性体と、任意割合のそれらの混合物とを包含す
る。
本発明はさらにその一部として、式III,IVおよびVの中
間体化合物を含む。
低級アルキルなる語は、メチル、エチル、イソプロピル
またはネオペンチルのような炭素原子1ないし6個を有
する炭化水素鎖を意味する。
シクロ低級アルキルなる語は、シクロプロピル、シクロ
ブチルまたはシクロヘキシルのような炭素原子3ないし
7個を有する飽和環状構造を意味する。
以下の実施例は単に本発明の例証であり、それを制限す
るものではない。
式IIの出発物質の製造 A.3−メトキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−ト
リエン(異性体EまたはZ) a) 17α−エチニルエストラジオール−3−メチルエ
ステルから F.B.Colton(J.Am.Chem.Soc.79(1957)1123)によって
記載された方法を使用して、19−ノルプレグナ−4,17
(20)−ジエン−3−オンが得られ、該化合物は酸性媒
体中オルトギ酸メチルエステルとの反応によって3−メ
トキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−トリエン
(異性体トランス)を与える。
MP=90℃,〔α〕D=−365°,λMAX242mμ,ε=1900 b) 3−メトキシ−19−ノルプレグナ−2,5(10),17
(20)−トリエン(異性体トランス)から 3−メトキシ−19−ノルプレグナ−2,5(10),17(20)
−トリエン(異性体トランス)21gをクロロホルム420ml
中に溶解する。この溶液へ塩化トリス(トリフェニルフ
ォスフィン)ロジウム0.21gを加え、全体の混合物を1
時間加熱還流する。溶液を減圧下留去し、乾燥した残渣
をメタノール中に取り、結晶化させる。3−メトキシ−
19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−トリエン(異性体ト
ランス)17gが回収される。
収率81%,融点94℃ c) 3,17−ジオキソエストラ−4−エンから 1) 3−メトキシ−17−オキソエストラ−3,5−ジエ
ン メタノール50ml中の3,17−ジオキソエストラ−4−エン
10gをかきまぜながらオルトギ酸メチルエステル10mlお
よびパラトルエンスルホン酸50mgと混合する。トリエチ
ルアミン数滴をそれへ加え、混合物を冷却し、結晶を分
離し、乾燥する。3−メトキシ−17−オキソエストラ−
3,5−ジエンが収率69%で得られる。
2) 2−シクロヘキシルイミノエチルホスホン酸ジエ
チル9gと、水素化ナトリウム(80%の油状ペースト)1g
との混合物を窒素気流下1時間0℃においてテトラヒド
ロフラン90ml中に調製する。この懸濁液へ3−メトキシ
−17−オキソエストラ−3,5−ジエン7gを加え、混合物
をかきまぜながら室温に24時間保つ。水30mlと酢酸7ml
と酢酸カリウム14gの溶液を注意深く加え、全体を2時
間かきまぜ、次に飽和食塩水を加える。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄する。溶媒を留去し、粗3−メト
キシ−21−オキソ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−
トリエンを回収する。
該化合物をテトラヒドロフラン45ml中に溶解し、還流温
度において水素化リチウムアルミニウム2gおよび塩化ア
ルミニウム4gのエーテル溶液と1時間反応させる。
混合物を冷却し、塩化アンモニウム水溶液で処理し、そ
して抽出後3−メトキシ−19−ノルプレグナー3,5,17
(20)−トリエン(異性体トランス)5.5gが回収され
る。
B.3−エトキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−ト
リエン(異性体トランス) 3−オキソ−19−ノルプレグナ−4,17(20)−ジエン
(異性体トランス)5gをメタノール50ml中に溶解し、そ
れへオルトギ酸エチルエステル5mlとp−トルエンスル
ホン酸25mgとを加える。混合物を室温で15分間かきま
ぜ、次にトリエチルアミン数滴を加えて中和する。
溶媒を一部留去し、混合物を冷却して結晶化させる。結
晶をロ取し、乾燥して3−エトキシ−19−ノルプレグナ
−3,5,17(20)−トリエン(トランス異性体)を78%の
収率を得る。
C.3−メトキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)トリ
エン(異性体シスEまたはZ) a) 3−メトキシ−17−オキソエストラ−1,3,5(1
0)−トリエンから この化合物はKrubinerおよびOliveto(J.of Chem.31(1
966)24)によって記載された方法に従って3−メトキ
シ−19−ノルプレグナ−1,3,5(10),17(20)−テトラ
エン(異性体シス)へ変換される。この後者の化合物は
Birch−Nelson法に従って水素化され、エタノールから
再結晶後融点113℃の3−メトキシ−19−ノルプレグナ
−2,5(10),17(20)−トリエン(異性体シス)を79%
の収率で与える。
希塩酸の作用により、この3−メチルエーテルは3−オ
キソ−19−ノルプレグナ−4,17(20)−ジエン(異性体
シス)へ変換され、該化合物はさらにオルトギ酸メチル
エステルとp−トルエンスルホン酸と反応させ、3−メ
トキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−トリエン
(異性体シス)を得る。MP=94℃ b) 3−メトキシ−19−ノルプレグナ−3,5(10),17
(20)−トリエン(シス異性体) この異性化工程は前記のAb)項に記載した操作に従って
実施される。
c) 3,17−ジオキソエストラ−4−エンから 3−メトキシ−17−オキソエストラ−3,5−ジエン9.6g
をジメチルスルホキシド30ml中に溶解し、これへ臭化
(トリフェニルエチル)ホスホニウム7gとカリウム第3
級ブチレート2gとを加える。混合物を60℃に16時間加熱
し、室温へ戻し、ヘキサンで抽出する。ヘキサン層を分
離し、溶媒を留去し、残渣をメタノールへ取り、それか
ら3−メトキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−ト
リエン(異性体シス)を結晶化させる。
収率84% d) 3−エトキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)
−トリエン(異性体シス) この化合物は3−オキソ−19−ノルプレグナ−4,17(2
0)−ジエンから出発し、B項に記載した操作に従って
得られる。
MP=125℃,〔α〕D=−180°,λMAX=242mμ,ε=19
160 実施例1 3,20−ジオキソ−6−メチル−17α−ヒドロキシ−19−
ノルプレグナ−4,6−ジエン 工程A:3−メトキシ−6−ホルミル−19−ノルプレグナ
−3,5,17(20)−トリエン(異性体トランス) ジメチルホルムアミド135ml中3−メトキシ−19−ノル
プレグナ−3,5,17(20)−トリエン(異性体トランス)
16.3gの溶液へ、ジメチルホルムアミド72mlおよびオキ
シ塩化リン9mlとからつくったビルスマイヤー試薬を0
℃において加える。30分後、水80ml中酢酸ナトリウム33
gの溶液をゆっくり加える。水溶液を塩化メチレンで3
回抽出し、抽出液を重炭酸ナトリウムの水溶液で洗う。
通常の処理後、乾固した残渣をメタノールから再結晶
し、純粋な3−メトキシ−6−ホルミル−19−ノルプレ
グナ−3,5,17(20)−トリエン(異性体トランス)を84
%の収率で回収する。
MP=110℃,λMAX323mμ,ε=12900 3−メトキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−トリ
エン(異性体シス)から出発し、同じ操作を用いて、3
−メトキシ−6−ホルミル−19−ノルプレグナ−3,5,17
(20)−トリエン(異性体シス)が得られる。
MP=110℃,〔α〕D=−240°,λMAX324mμ,ε=1440
0 工程B:3−メトキシ−6−ヒドロキシメチル−19−ノル
プレグナ−3,5,17(20)−トリエン(異性体トランス) 3−メトキシ−6−ホルミル−19−ノルプレグナ−3,5,
17(20)−トリエン(異性体トランス)12gをメタノー
ル120ml中に溶解し、それへ水素化ホウ素ナトリウム720
mgを加える。混合物をかきまぜながら45分間5℃に保
ち、次に水80mlを加える。3−メトキシ−6−ヒドロキ
シメチル−19−ノルプレグナ−3,5,17(20)−トリエン
(異性体トランス)の結晶を乾燥する。
収率95% 同様にして、3−メトキシ−6−ホルミル−19−ノルプ
レグナ−3,5,17(20)−トリエン(異性体シス)から3
−メトキシ−6−ヒドロキシメチル−19−ノルプレグナ
−3,5,17(20)−トリエン(異性体シス)が得られる。
工程C:3−オキソ−6−メチレン−19−ノルプレグナ−
4,17(20)−ジエン(異性体トランス) 3−メトキシ−6−ヒドロキシ−19−ノルプレグナ−3,
5,17(20)−トリエン(異性体トランス)10gをメタノ
ール90mlに溶解し、それへ2N塩酸10mlを加え、5分間か
きまぜる。結晶をロ取し、乾燥し、洗浄し、再び乾燥
し、3−オキソ−6−メチレン−19−ノルプレグナ−4,
17(20)−ジエン(異性体トランス)が97%の収率で得
られる。
MP=105℃,〔α〕D=−203°,λMAX261mμ,ε=1050
0 同様に3−メトキシ−6−ヒドロキシメチル−19−ノル
プレグナ−3,5,17(20)−トリエン(異性体シス)から
出発し、3−オキソ−6−メチレン−19−ノルプレグナ
−4,17(20)−ジエン(異性体シス)が得られる。
MP=148℃,〔α〕D=+206°,λMAX266mμ,ε=1150
0 工程D:3−オキソ−6−メチル−19−ノルプレグナ−4,
6,17(20)−トリエン(異性体トランス) 3−オキソ−6−メチル−19−ノルプレグナ−4,17(2
0)−ジエン(異性体トランス)2g,酢酸ナトリウム2g,5
%パラジウム炭800mg,95%エタノール200mlの混合物を
1時間還流し、ロ過し、溶媒を留去する。残渣をクロロ
ホルムに取り、ロ過し、水洗し、蒸発乾固する。このよ
うにして得た残渣を蒸留する。得られる油状物質は、3
−オキソ−6−メチル−19−ノルプレグナ−4,6,17(2
0)−トリエン(異性体トランス)より実質的になる。
〔α〕D=−53°,λMAX290mμ, ε=22100 同様に3−オキソ−6−メチレン−19−ノルプレグナ−
4,17(20)−ジエン(異性体シス)から、3−オキソ−
6−メチル−19−ノルプレグナ−4,6,17(20)トリエン
(異性体シス)が得られる。同様に油状液体である。
〔α〕D=+92° 実施例2 3,20−ジオキソ−6−メチル−17α−ヒドロキシ−19−
ノルプレグナ−4,6−ジエン 3−オキソ−6−メチル−19−ノルプレグナ−4,6,17
(20)−トリエン(異性体シス)10g,第3級ブタノール
100mlおよび四酸化オスミウム50mgを混合し、それへN
−トリエチルアミンオキシドのヒドロペルオキシド14g
を加える。これへセライト10gおよびあらかじめ水200ml
にとかした亜硫酸ナトリウム6gをその後に加える。水相
をトルエンで抽出し、抽出液を分離し、シリカ(クロマ
トグラフィー用)の層でロ過する。ロ液を蒸発乾固し、
残渣をメタノールから結晶化する。3,20−ジオキソ−6
−メチル−17α−ヒドロキシ−19−ノルプレグナ−4,6
−ジエンが63%の収率で得られる。
MP=206℃,λMAX201mμ,ε=2400 同じ化合物は3−オキソ−6−メチル−19−ノルプレグ
ナ−4,6,17(20)−トリエン(異性体トランス)から出
発しても同じ操作を用いて得られる。
実施例3 3,20−ジオキソ−6−メチル−17α−アセトキシ−19−
ノルプレグナ−4,6−ジエン 3,20−ジオキソ−6−メチル−17α−ヒドロキシ−19−
ノルプレグナ−4,6−ジエン10gをクロロホルム50ml中に
溶解する。無水酢酸7mlとp−トルエンスルホン酸1gと
の混合をそれへ加える。全体の混合物を窒素気流下還流
温度へ加熱し、次に約40℃へ戻す。
メタノール10mlと濃塩酸1mlとの混合物をそれへ加え、
反応混合物を1時間還流加熱し、室温へ冷却し、希水酸
化ナトリウム、次いで水で中性になるまで洗浄する。有
機相を留去し、残渣をメタノールに取り、それから3,20
−ジオキソ−6−メチル−17α−アセトキシ−19−ノル
プレグナ−4,6−ジエンの結晶を分離する。
収率80%

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式II: (式中、R1は低級アルキル基またはシクロ低級アルキル
    基)の3−アルコキシ−19−ノルプレグナ−3,5,17(2
    0)−トリエンに、ビルスマイヤー・ハック反応の条件
    下ホルミル化剤を反応せしめ、 式III: (式中、R1は前記に同じ)の6−ホルミル化誘導体を製
    造し、 式IIIの化合物を還元剤により式IV: (式中、R1は前記に同じ)の6−ヒドロキシメチル誘導
    体へ変換し、 式IVの化合物を脱水性鉱酸または有機酸と接触させて式
    V: の3−ケト−6−メチレン誘導体を生成せしめ、該化合
    物Vを不活性媒体中異性化触媒によって異性化し、式V
    I: の3−ケト−4,6,17−プレグナトリエンを製造し、式VI
    の化合物を不活性溶媒中四酸化オスミウム触媒の存在下
    ビスヒドロキシル化剤により、式I: の化合物へ変換し、 そして場合により、該化合物をアシル化剤と反応させて
    式I: (式中、Rは飽和炭化水素鎖中に1ないし18個の炭素原
    子、または1ないし5個の二重結合を含む不飽和炭化水
    素鎖中に2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族カルボン
    酸のアシル残基)を製造することを特徴とする式I: (式中、Rは水素、または飽和もしくは不飽和カルボン
    酸のアシル残基)の6−メチル−19−ノルプレグナ−4,
    6−ジエン−3,20−ジオンの製法。
  2. 【請求項2】ホルミル化剤がホスゲンまたはオキシ塩化
    リンと置換ホルムアミドとから製造したビルスマイヤー
    ・ハック試薬である第1項の方法。
  3. 【請求項3】還元剤が混合水素化アルカリ金属である第
    1項の方法。
  4. 【請求項4】式IVの化合物の脱水が不活性溶媒中強鉱酸
    または有機酸によって実施される第1項の方法。
  5. 【請求項5】式Vの化合物の異性化が白金族の金属系の
    異性化触媒によって実施される第1項の方法。
  6. 【請求項6】式VIの化合物の17α−ヒドロキシ−19−ノ
    ルプロゲステロンへの変換がN−アミンオキシドのヒド
    ロペルオキシドよりなるビスヒドロキシル化試薬によっ
    て実施される第1項の方法。
  7. 【請求項7】式VIの化合物の変換が四酸化オスミウムの
    触媒量の存在下に実施される第1項の方法。
  8. 【請求項8】17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロ
    ンのアシル化がカルボン酸の官能性誘導体を使用して実
    施される第1項の方法。
JP60195675A 1985-09-03 1985-09-03 17α−ヒドロキシ−19−ノルプロゲステロン誘導体の新規製造方法 Expired - Lifetime JPH0772194B2 (ja)

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FR1453221A (fr) 1963-08-07 1966-06-03 Roussel Uclaf Nouveau procédé de préparation de dérivés stéroïdes
DE1238911B (de) 1964-04-07 1967-04-20 Schering Ag Verfahren zur Herstellung von 6-Halogenmethyl- bzw. 6-Methyl-delta 4,17-pregnadien-3-onen

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JPS6253998A (ja) 1987-03-09

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