JPH0772185A - 電源電圧監視回路 - Google Patents

電源電圧監視回路

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JPH0772185A
JPH0772185A JP21894393A JP21894393A JPH0772185A JP H0772185 A JPH0772185 A JP H0772185A JP 21894393 A JP21894393 A JP 21894393A JP 21894393 A JP21894393 A JP 21894393A JP H0772185 A JPH0772185 A JP H0772185A
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JP
Japan
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power supply
voltage
supply voltage
input side
input
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JP21894393A
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Inventor
Tsukasa Ueda
司 上田
Yoshihiko Yokoyama
義彦 横山
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力側から入力された電源電圧を一定時間ご
とにマイコン等に取り込んで、その電圧値を識別する電
源電圧監視回路に関し、瞬時停電を見逃さず、電圧低下
を速やかに検知して停電プログラムを確実に実行できる
電源電圧監視回路を提供することを目的とする。 【構成】 入力側10と演算手段11の間に直列に接続
された抵抗体12と、抵抗体12と並列に接続され、入
力側10に向かう電流を通じて、演算手段11に向かう
電流を遮断する整流手段13と、演算手段11の入力側
と電源電圧の接地側の間に設けたコンデンサ14と、を
有し、入力側10の瞬時停電が演算手段11の入力電圧
を識別レベル以下にする時間を一定時間以上に引き延ば
し得る抵抗体12とコンデンサ14の組合せを採用した
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力側から入力された
電源電圧を一定時間ごとにサンプリングしてマイコン等
に取り込み、その電圧値を識別する電源電圧監視回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機械、ロボット、船舶、自動
車等には、小型演算装置を中心として構築された種々の
電子制御システムが組み込まれている。また、車載用の
オーディオ装置、ナビゲーション装置、無線器等にも、
マイコンを中心として構築された電子制御システムが組
み込まれている。これらの電子制御システムでは、小型
演算装置やマイコンを時分割的に利用して電源電圧の監
視プログラムを実行する場合がある。
【0003】このとき、小型演算装置やマイコンは、一
定時間ごとに電源電圧監視回路の機能を実現し、瞬時停
電等の電源異常が発生すると、例えば、通常の処理プロ
グラムを中断して停電プログラムを開始させる。
【0004】例えば、自動車に搭載される小型演算装置
は、ECU(Electronic Control Unit )と呼ばれ、車
体各部に配置したセンサの出力状態に応じて種々の制御
プログラムを進行させ、クルーズコントロール、燃料噴
射制御、点火時期制御等の各種自動制御を実行する。E
CUは、イグニッションスイッチでON−OFFされな
いバックアップ電源系から電力供給される。
【0005】ECUは、通常の制御プログラムを進行さ
せる合間に、バックアップ電源系の電源電圧の診断プロ
グラムを実行する。ECUは、バッテリーから直接に供
給される電源電圧を一定時間ごとに取り込み、アナログ
電圧をデジタルデータに変換して入力させ、電圧値が所
定の水準を満たすか否かを識別する。
【0006】そして、電圧値が所定の水準を満たしてい
れば、そのまま通常の制御プログラムを進行させるが、
所定の水準を満たしていなければ、特別な停電プログラ
ムを開始させる。
【0007】図4は、従来の電源監視回路の説明図であ
る。ここでは、車載用のカーステレオの制御回路が示さ
れる。マイコンを時分割的に利用して、バッテリー電圧
の診断プログラムが実行される。
【0008】図4において、バッテリー46から供給さ
れる12V前後の直流電圧は、レギュレータ42を通じ
て5V定電圧に変換されてマイコン41に供給される。
端子A、B、Gより右側がカーステレオ回路を構成し、
バッテリー電圧の診断に関する部分のみが図示される。
【0009】カーステレオは、イグニッションスイッチ
47でON−OFFされるアクセサリー電源系から電力
供給を受けるが、イグニッションスイッチ47のON−
OFFと無関係なバックアップ電源からも電力供給を受
ける。バックアップ電源は、制御用のマイコンの作動状
態を維持し、チャンネルプリセットやシーケンス状態等
の記憶を保持するために使用される。
【0010】バッテリー46の直流電圧は、イグニッシ
ョンスイッチ47を介して、アクセサリー電源系とイグ
ニッション電源系に供給される。アクセサリー電源は、
車載されたオーディオ装置や電気機器の電源となり、イ
グニッション電源は、エンジン始動時にセルモータを駆
動する。
【0011】バッテリー46の電源電圧は、抵抗器4
3、44で構成される分圧器で分圧され、抵抗器45を
通じて、マイコン41のA/Dポートに供給される。マ
イコン41は、他の制御プログラムの合間にバッテリー
電圧の監視プログラムを実行する。
【0012】マイコン41は、一定時間(例えば100
msec)ごとに、マイコン41の複数のA/Dポートから
電源電圧の入力ポートを選択し、アナログ電圧をサンプ
リングしてデジタルデータに変換する。そして、バッテ
リー電圧のデジタルデータを演算部に入力して、所定の
電圧を満たすか否かを識別する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4の電源電圧監視回
路は、一定時間ごとにバッテリー電圧を識別し、2回の
識別の間の一定時間についてはバッテリー電圧を識別し
ない。従って、一定時間の間に発生した瞬間停電を見逃
す可能性がある。
【0014】また、音楽テープやCDを自動挿入/排出
中、また、通常PLAY中に、バッテリーが弱る等して
バッテリー電圧が低下すると、この際、バッテリー電圧
の低下が機械系の誤動作を発生する前に、マイコンで速
やかに電圧低下を検知して、通常プログラムを中断し
て、安全プログラムへと移行させる必要がある。すなわ
ち、自動挿入/排出を中断して、完全挿入の状態に移行
させ、この状態でシステムリセットをかけて、カーステ
レオを電源OFFの状態にする。
【0015】しかし、図4の電源電圧監視回路では、抵
抗器45がA/Dポートの入力電圧の低下を遅らせ、そ
の分、電圧低下の検知が遅れる可能性がある。そして、
電圧低下の検知が遅れると、バッテリー電圧が下がり過
ぎて、モータから必要な駆動力を得られなくなり、機構
を動かして完全挿入の状態に復帰させることができなく
なる。
【0016】さらに、マイコンに供給されるバックアッ
プ電圧が低下したまま復帰しない場合、マイコンやRA
Mに記憶された内容をできるだけ長い時間保持して、バ
ックアップ電圧が復帰した場合に、元通りのプリセット
チャンネルや、選曲プログラムをそのまま利用できるこ
とが望ましい。また、停電前のシーケンス状態の続きか
ら直ちに機能できることが望ましい。
【0017】このためには、電圧低下をできるだけ早く
検知して、カーステレオを電源OFFの状態に移行させ
るとともに、マイコン41自体でも、積極的な低消費電
力モードに移行して、記憶保持動作等を続ける必要があ
る。
【0018】この点において、図4の電源電圧監視回路
は、抵抗器45を通じた放電時間だけ、電圧低下の検知
が遅れるという問題がある。
【0019】そして、バッテリー46の電圧低下に伴っ
て、マイコン41のA/Dポートの電荷は、抵抗器45
から抵抗器43、44を通じて放電されるから、放電時
間を短くして電圧低下の検知を速やかにするためには、
抵抗器43、44を数kΩレベルのかなり低い値に設定
する必要がある。
【0020】しかし、抵抗器43、44を低い抵抗値に
設定すると、抵抗器43、44の分圧器を流れる電流が
かなり大きくなり、カーステレオ以外の多数の機器でも
同様な分圧器による電圧監視を行っている場合、エンジ
ン停止時の暗電流が大きくなってバッテリー46の負担
が大きいという問題があった。
【0021】本発明は、瞬時停電を見逃さず、電圧低下
を速やかに検知して停電プログラムを確実に実行できる
電源電圧監視回路を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本的な
構成の説明図である。図中、(a) は回路構成、(b) は動
作を示す。図1(a) において、請求項1の電源電圧監視
回路は、入力側10から入力された電源電圧を一定時間
ごとに取り込んで、その電圧値を識別する演算手段1
1、を有する電源電圧監視回路において、前記入力側1
0と前記演算手段11の間に直列に接続された抵抗体1
2と、前記抵抗体12と並列に接続され、前記入力側に
向かう電流を通じて、前記演算手段11に向かう電流を
遮断する整流手段13と、前記演算手段11の入力側と
前記電源電圧の接地側の間に設けたコンデンサ14と、
を有し、前記入力側10の瞬時停電が前記演算手段11
の入力電圧を前記識別のレベル以下にする時間を前記一
定時間以上に引き延ばし得る前記抵抗体12とコンデン
サ14の組合せ、を採用したものである。
【0023】請求項2の電源電圧監視回路は、請求項1
の電源電圧監視回路において、電源出力と接地側の間に
直列に配置されて、電源電圧を分圧して前記入力側に入
力する抵抗手段と、前記抵抗手段と前記接地側の間に直
列配置されて、前記抵抗手段を通じて前記接地側に流れ
る電流を遮断可能な遮断手段と、前記演算手段の入力側
と前記電源電圧の接地側の間に配置されて、前記演算手
段の入力側の電圧上昇を制限する電圧制限手段と、を付
加したものである。
【0024】
【作用】図1(a) において、請求項1の電源電圧監視回
路では、演算手段11の入力の電圧が入力側10よりも
低い場合、入力側10の電圧が抵抗体12を通じてコン
デンサ14に流れ込み、演算手段11が電圧を識別する
繰り返しの間隔よりも長い時間をかけてゆっくりと入力
側10の電圧にまで充電する。
【0025】しかし、演算手段11の入力の電圧が入力
側10よりも高い場合、コンデンサ14の電荷は、整流
手段13を通じて瞬時に入力側に流出し、演算手段11
の入力の電圧を速やかに低下させる。
【0026】図1(b) において、図1(a) の入力側10
の電圧が、演算手段11が電圧を識別する繰り返しの間
隔よりも短い時間t1だけ停電した場合、演算手段11
の入力電圧は、整流手段13を通じた放電によって、直
ちに低下する。しかし、時間t1の後に入力側10の電
圧が元通りに復帰しても、抵抗体12を通じたコンデン
サ14の充電によって、入力側10の電圧が異常検知レ
ベルに満たない時間は演算手段11が電圧を識別する繰
り返しの間隔よりも長い時間t2に引き延ばされる。
【0027】演算手段11は、例えば、ADコンバータ
とマイコンの組合せ、または、A/Dコンバータ内蔵型
のマイコンで構成できる。また、図1(a) は正の電圧を
検知する場合であるが、負の電圧を検知する場合、整流
手段13の極性は逆に設定される。
【0028】請求項2の電源電圧監視回路では、分圧器
を構成する抵抗手段を流れる電流を遮断手段で遮断して
も、電圧制限手段が演算手段の入力側の電圧上昇を、演
算手段の入力側が許容できる範囲内に抑制する。
【0029】電圧制限手段は、例えば、ツェナーダイオ
ードで構成され、抵抗体を通じて演算手段の入力側に流
れ込む電流を接地側にバイパスする。遮断手段は、例え
ば、リレー接点で構成され、電圧の監視が必要な期間に
ついてのみ、抵抗手段による分圧を機能させる。
【0030】
【実施例】図2は実施例の電源監視回路の説明図、図3
は節電プログラムの説明図である。図中、(a) は回路構
成、(b) は動作を示す。ここでは、車載用のカーステレ
オのバッテリー電圧の診断に関する部分のみが図示さ
れ、図4の従来例と同様に、マイコンを時分割的に利用
してバッテリー電圧の診断プログラムを実行する。しか
し、アクセサリー電源系がONされている場合にのみ、
分圧されたバッテリー電圧が監視される。
【0031】図2において、バッテリー26から供給さ
れる12V前後の直流電圧は、レギュレータ22を通じ
て5V定電圧に変換されてマイコン21に供給される。
この電力供給系統は、イグニッションスイッチ27のO
N−OFF操作とは無関係なバックアップ電源を構成し
ており、イグニッションスイッチ27からキーが抜かれ
た状態でも、マイコン21および図示しない周辺回路を
作動させて、プリセットチャンネル周波数、選曲、前回
電源をOFFした際の最終のシーケンス状態等を記憶保
持する。
【0032】カーステレオの本体回路やモータ機構は、
イグニッションスイッチ27でON−OFFされるアク
セサリー電源系から電力供給を受ける。従って、カース
テレオを動作させて楽しむためには、イグニッションス
イッチ27をアクセサリーONした後に、カーステレオ
本体の電源スイッチをONする必要がある。
【0033】バッテリー26の直流電圧は、イグニッシ
ョンスイッチ27を介して、アクセサリー電源系とイグ
ニッション電源系に供給される。アクセサリー電源は、
車載されたオーディオ装置や電気機器の電源となり、イ
グニッション電源は、エンジン始動時にセルモータを駆
動する。
【0034】コンデンサ25Cの充電電圧よりもバッテ
リー26の電源電圧が高い場合、バッテリー26の電源
電圧は、抵抗器23、24で構成される分圧器で分圧さ
れた後に抵抗器25Aを通じてコンデンサ25Cを充電
し、マイコン21のA/Dポートに供給される。
【0035】一方、コンデンサ25Cの充電電圧よりも
バッテリー26の電源電圧が低い場合には、ダイオード
25Bから抵抗器23、24を通じてコンデンサ25C
の電荷が一気に放電される。
【0036】ここで、抵抗器23、24は、マイコン2
1のA/Dポートの許容入力の上限をバッテリー電圧の
15Vに対応させ、マイコン21のA/Dポートの許容
入力の下限をバッテリー電圧の0Vに対応させた比率に
定められ、数k〜数10kΩのレベルに選択される。一
方、抵抗器25Aは、数MΩのレベルに選択され、コン
デンサ25Cの容量をあまり大きくすることなく、コン
デンサ25Cの充電時間を引延している。
【0037】マイコン21は、アナログ電圧を入力する
複数のA/Dポートとデジタルデータを入力する複数の
I/Oポートを備え、制御プログラムの定めるシーケン
スに従って、入力を選択して演算処理を行い、必要な出
力を形成する。
【0038】マイコン21は、他の制御プログラムの合
間にバッテリー電圧の監視プログラムを実行する。マイ
コン41は、10msecごとに、複数のA/Dポートから
電源電圧(分圧された)の入力ポートを選択し、アナロ
グ電圧をサンプリングしてデジタルデータに変換する。
そして、バッテリー電圧のデジタルデータを基準データ
に比較して、サンプリング時点でのバッテリー電圧がカ
ーステレオの動作保証電圧(8V)以上か以下かを識別
する。
【0039】そして、バッテリー電圧を8V以上と識別
した場合には、そのまま通常の制御プログラムを継続
し、運転者は、なんら支障無く、カーステレオをそのま
ま楽しむことができる。しかし、バッテリー電圧を8V
以下と識別した場合には、通常の制御プログラムを中断
して、停電プログラムを実行させる。
【0040】すなわち、音楽テープやCDの挿入/排出
等で機構が動いている場合には、直ちにすべての機構を
原点復帰させた後に、カーステレオ全体を電源OFFの
状態に移行させる。そして、マイコン21や図示しない
周辺回路についても必要な記憶保持操作を実施した後に
節電状態に移行させ、マイコン21のクロック発振器も
停止させて、コンデンサ29に蓄積された電荷を細々と
消費して、記憶保持だけを継続させる。
【0041】図2(b) において、実施例の電源電圧監視
回路では、バッテリー26の出力電圧は、抵抗器23、
24で分圧されて、マイコン21のA/Dポートに入力
される。従って、バッテリー出力電圧V0 、抵抗器23
の抵抗値R1 、抵抗器24の抵抗値R2 を用いて、マイ
コン21のA/Dポートに入力される監視入力電圧V 1
は、(V0 ×R2 )/(R1 +R2 )である。そして、
カーステレオの動作保証電圧8Vに対応させて、マイコ
ン21における監視入力電圧V1 の異常検知レベルは、
(8×R2 )/(R1 +R2 )に定めてある。
【0042】そして、バッテリー出力電圧V0 が低下し
た場合には、ダイオード25Bを通じた放電によって、
監視入力電圧V1 が速やかに追従する一方、停電状態か
らバッテリー出力電圧V0 が復帰した場合には、抵抗器
25Aを通じたコンデンサ25Cの充電が監視入力電圧
1 の上昇を引き延ばす。
【0043】これにより、バッテリー出力電圧V0 が低
下した場合には、カーステレオ全体を速やかに停電に対
応させることができる一方、マイコン21でアナログ電
圧がサンプリングされる間隔よりも短い時間t3だけバ
ッテリー出力電圧V0 が低下して復帰した場合でも、監
視入力電圧V1 が異常検知レベルを割り込む時間をマイ
コン21でアナログ電圧がサンプリングされる間隔より
も長い時間t4にまで引き延ばして、時間t3のバッテ
リー出力電圧V0 の低下を検出し損なうことがない。
【0044】ところで、実施例の電源電圧監視回路で
は、イグニッションスイッチ27がアクセサリーONの
状態にあるときだけ、トランジスタ28AをONさせ、
抵抗器23、24によるバッテリー電圧の分圧を機能さ
せている。しかし、トランジスタ28AをOFFする
と、抵抗器23から抵抗器25Aを通じて流れ込む電流
がコンデンサ25Cの充電電圧をバッテリー電圧にまで
高め、マイコン21のA/Dポートの許容電圧の上限を
越えて、A/Dポートを破壊する可能性がある。
【0045】そこで、ツエナーダイオード28Bを設け
て、抵抗器25Aを通じて流れ込む電流を接地側にバイ
パスさせ、マイコン21のA/Dポートの許容電圧の上
限を越えないようにしている。
【0046】図3において、当初12Vを維持していた
バッテリー電圧が時刻t5で電圧低下を引き起こし、時
刻t6でカーステレオの動作保証電圧8Vを割り込み、
そのまま低下を続けて時刻t7で0Vになった。例え
ば、カーステレオの電源コネクタが外された場合であ
る。
【0047】このとき、図2(a) のレギュレータ22
は、バッテリー電圧が5V近傍に低下するまで、5Vを
出力し続けることができる。また、バッテリー電圧が5
Vを割り込んで出力電圧が低下を始めても、マイコン2
1の電源電圧が2〜3Vに低下するまでは、マイコン2
1は正常に機能し続けることができる。さらに、マイコ
ン21の電源に接続したコンデンサ29は、蓄積された
電荷を放電して、マイコン21の機能の継続を延長す
る。
【0048】従って、時刻t6よりやや遅れて電源電圧
の異常がマイコン21に検知された場合でも、マイコン
21の正常な機能を保持して停電プログラムを完遂させ
ることができる。すなわち、カーステレオのモーター機
構や主な電気回路をOFF状態に移行させた後に、マイ
コン21および図示しない周辺回路を節電状態に移行さ
せる。
【0049】マイコン21は、内蔵された発振器を停止
させれば、消費電力を1桁余り低下できる。従って、マ
イコン21の通常の機能状態を停止し、内蔵された発振
器を停止して記憶保持動作のみに電力消費を割り当てる
ことにより、長時間の記憶保持が可能であり、次にバッ
テリー電源を復帰させた際にも、元通りのプリセットチ
ャンネル周波数、選曲プログラム、演奏順序等を利用で
きる。
【0050】本実施例では、カーステレオの電源電圧監
視回路について説明したが、本実施例の電源監視回路
は、その他の車載用電子機器や、バックアップ電源系を
採用した工作機械等にも応用できる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の電源電圧監視回路によれば、
一定時間ごとにバッテリー電圧を識別し、2回の識別の
間の一定時間についてはバッテリー電圧を識別しないに
もかかわらず、2回の識別の間の短い停電(瞬時停電)
を検出し損なうことがない。従って、停電検出の信頼性
が向上し、確実に停電プログラムを開始させて、停電に
よる電子制御システムの誤動作を未然に防止できる。
【0052】また、演算手段に接続される抵抗をかなり
大きく設定しても、整流手段を通じた速やかな放電が得
られるから、電源電圧の低下に追従して、演算手段の入
力電圧が速やかに低下し、演算手段の検知遅れが発生し
ない。従って、通常プログラムから停電プログラムへの
速やかな移行が可能である。
【0053】例えば、カーステレオに音楽テープやCD
を自動挿入/排出中や通常PLAY中にバッテリー電圧
が低下した場合、バッテリー電圧の低下が機械系の誤動
作を発生する前に、カーステレオに搭載されたマイコン
で速やかに電圧低下を検知して、通常プログラムを中断
させ、安全プログラムへと移行できる。
【0054】すなわち、自動挿入/排出を中断して、完
全挿入の状態に移行させ、この状態でシステムリセット
をかけて、カーステレオを電源OFFの状態にした後、
カーステレオのマイコン自体でも、積極的な節電プログ
ラムを実施して、停電時の記憶状態の保持に努める。
【0055】請求項2の電源電圧監視回路によれば、請
求項1の電源電圧監視回路で演算手段の検知遅れをさら
に短くしようとする場合、すなわち、入力側に接続され
た分圧器の抵抗器に比較的小さな抵抗値を付与して、電
源電圧低下の際の、電源電圧側および接地側への放電を
円滑にした場合について、電源電圧を監視する必要がな
い期間の分圧器を流れる暗電流を削減できる。従って、
例えば、カーステレオのエンジン停止時の暗電流を抑制
して、バッテリー46の負担を有効に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成の説明図である。
【図2】実施例の電源電圧監視回路の説明図である。
【図3】節電プログラムの説明図である。
【図4】従来の電源電圧監視回路の説明図である。
【符号の説明】
10 入力側 11 演算手段 12 抵抗体 13 整流手段 14 コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側(10)から入力された電源電圧
    を一定時間ごとに取り込んで、その電圧値を識別する演
    算手段(11)、を有する電源電圧監視回路において、 前記入力側(10)と前記演算手段(11)の間に直列
    に接続された抵抗体(12)と、 前記抵抗体(12)と並列に接続され、前記入力側に向
    かう電流を通じて、前記演算手段(11)に向かう電流
    を遮断する整流手段(13)と、 前記演算手段(11)の入力側と前記電源電圧の接地側
    の間に設けたコンデンサ(14)と、を有し、 前記入力側(10)の瞬時停電が前記演算手段(11)
    の入力電圧を前記識別のレベル以下にする時間を前記一
    定時間以上に引き延ばし得る前記抵抗体(12)とコン
    デンサ(14)の組合せ、を採用したことを特徴とする
    電源電圧監視回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の電源電圧監視回路において、 電源出力と接地側の間に直列に配置されて、電源電圧を
    分圧して前記入力側に入力する抵抗手段と、 前記抵抗手段と前記接地側の間に直列配置されて、前記
    抵抗手段を通じて前記接地側に流れる電流を遮断可能な
    遮断手段と、 前記演算手段の入力側と前記電源電圧の接地側の間に配
    置されて、前記演算手段の入力側の電圧上昇を制限する
    電圧制限手段と、を付加したことを特徴とする電源電圧
    監視回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8653776B2 (en) 2009-05-29 2014-02-18 Sanden Corporation Inverter control device

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US8653776B2 (en) 2009-05-29 2014-02-18 Sanden Corporation Inverter control device

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