JPH0772046A - 試薬分注フィルタ - Google Patents

試薬分注フィルタ

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JPH0772046A
JPH0772046A JP5219421A JP21942193A JPH0772046A JP H0772046 A JPH0772046 A JP H0772046A JP 5219421 A JP5219421 A JP 5219421A JP 21942193 A JP21942193 A JP 21942193A JP H0772046 A JPH0772046 A JP H0772046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
reagent dispensing
dispensing filter
sample
slide glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP5219421A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Oyama
晃弘 大山
Mika Ishimaru
美加 石丸
Hiroshi Maekawa
寛 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0772046A publication Critical patent/JPH0772046A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量試薬を効率よく試料と反応させ、かつス
ライドグラスからの取外しが容易である試薬分注フィル
タを提供する。 【構成】 試薬分注フィルタ10は、シリコン等の疎水
性物質から成り板状に成形されている。この疎水性の素
材から成る板には複数個の開口窓12が設けられ、各開
口窓12は仕切り14によって分割されている。この試
薬分注フィルタ10は、試料22が張り付けられたスラ
イドグラス20上に載せられ、各開口窓12より所望の
異なる種類の試薬が分注される。このため、仕切り14
を越えて試薬が横方向に拡散しない。また、1枚のスラ
イドグラス20で開口窓12の個数に応じた複数種類の
試薬を滴下し反応させることができる。更に、反応終了
後、試料22をスライドグラス20から剥がすことな
く、容易に試薬分注フィルタ10を取り外すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試薬分注フィルタ、特
にスライドグラス上の試料に微量の試薬を注入、拡散さ
せるための試薬分注フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの高等生物では、分裂中の細胞内の
特定部位を光学顕微鏡で観察することができる。この観
察のための前処理として、ISH(in situ hybridizat
ion )及び免疫組織染色等の方法が挙げられる。
【0003】まず、ISHのハイブリダイゼーションの
方法は、ある染色体上で遺伝子を同定するものである。
まず、細胞を固定液で処理し、スライドグラスに張り付
け、リボヌクレアーゼと水酸化ナトリウムでインキュベ
ートしてRNAを分解し、DNA分子を変性させる。そ
れぞれのポリヌクレオチド鎖間の塩基の対合は壊れ、染
色体はある程度広がった状態になり、通常構造内に封じ
込まれているDNA断片が露出する。遺伝子の試料をラ
ベルし、染色体標本に加える。遺伝子と染色体上にある
特定部位との間にハイブリダイゼーションが起き、オー
トラジオグラフィでは暗い点として現れる。この点は遺
伝子の染色体上の特定部位の位置を示している。
【0004】また、免疫組織染色の抗原抗体反応は、免
疫スクリーニングの1つである。細胞のコロニーをニト
ロセルロース又はポリビニル膜に移し、クロロホルム等
により細胞を溶解し、特異的な抗体を含む溶液を加え
る。その後、プロテインAを含む液で抗体の膜を洗う。
この操作の際、抗体自体を放射性物質でラベルするか、
又はプロテインAを放射性物質(例えば 125I)でラベ
ルしておく。これにより、関連するタンパク質を有する
コロニーには抗体が結合し、オートラジオグラフィで暗
い点として現れる。なお、プロテインAは、抗体を作っ
ている免疫グロブリンに特異的に結合する細菌のタンパ
ク質である。
【0005】ここで、ISH又は免疫組織染色における
ハイブリダイゼーション反応又は抗原抗体反応を行う場
合、スライドグラス上に張り付けられた試料(例えば動
物の細胞)に試薬(例えば、ISHの場合はリボヌクレ
アーゼ、水酸化ナトリウム、放射性をもつヌクレオチド
でラベリングされたプローブ、免疫組織染色の場合はラ
ベリングされた抗体又はプロテインA)を滴下すること
によって行われる。その際、反応を正確に行うために
は、試薬の液層を均一な厚みで試料上に拡散させる必要
があった。また、この試薬は非常に高価なものであり、
微量で効率よく反応させる必要があった。
【0006】そこで、従来は、試薬(例えば30μl)
滴下後、試料上にカバーグラス又はパラフィルムを被
せ、試薬が広範囲に拡散することを防止し、かつ試薬を
均一に拡散させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カバー
グラス又はパラフィルムは、試料と試薬との反応終了後
取り外される際、スライドグラスから試料が剥がれない
ように取り外すために、時間と労力を要していた。
【0008】また、通常1枚のスライドグラスで使用さ
れる試薬は1種類のため、一度に多種類の試薬を用いる
場合は、多くのスライドグラス及び動物の組織が必要と
なり、更に時間を要していた。
【0009】本発明は、以上のような問題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、微量試薬を効率よく試料と
反応させ、かつスライドグラスからの取外しが容易であ
る試薬分注フィルタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明における試薬分注フィルタは、疎水
性物質から成る板状の試薬分注フィルタであって、該板
状の試薬分注フィルタには、複数個の開口窓が設けら
れ、該試薬分注フィルタをスライドグラス上の試料の上
に載せ、複数個の前記開口窓よりそれぞれ異なる種類の
試薬を分注することを特徴とする。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明の試薬分注フィ
ルタにおいて、疎水性物質から成る板状試薬分注フィル
タに複数個の開口窓を設けたことにより、この試薬分注
フィルタをスライドグラス上の試料の上に載せて試薬を
分注しても、各開口窓間の仕切りを越えて試薬が横方向
に拡散することがない。従って、隣接する試料間で試薬
が混入することがない。
【0012】また、各開口窓の仕切り内で試薬が拡散す
るので、1枚のスライドグラスで開口窓の個数に応じた
複数種類の試薬を滴下し反応させることができる。更
に、反応終了後、試料をスライドグラスから剥がすこと
なく、容易に試薬分注フィルタを取り外すことができ
る。
【0013】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例を説明する。
【0014】図1は、本発明に係る試薬分注フィルタの
使用方法を説明する図である。また、図2は、本発明に
係る試薬分注フィルタを用いた試薬分注を説明する図で
ある。 図1に示すように、試薬分注フィルタ10は、
シリコン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又
はパラフィン等の疎水性物質から成り、板状に成形され
る。そして、この疎水性の素材から成る板には複数個の
開口窓12が設けられ、各開口窓12は仕切り14によ
って分割されている。
【0015】この試薬分注フィルタ10は、試料22が
張り付けられたスライドグラス20上に載せられる。そ
して、図2に示すように、各開口窓12より、所望の異
なる種類の試薬24がピペット26によって分注され、
反応が開始される。試薬24としては、前述したリボヌ
クレアーゼ、水酸化ナトリウム、放射性をもつヌクレオ
チドでラベリングされたプローブ(ISHの場合)、及
びラベリングされた抗体又はプロテインA(免疫組織染
色の場合)等が挙げられる。また、試料22としては、
前述したような動物等の細胞が用いられる。
【0016】本発明に係る試薬分注フィルタ10は、上
述したように疎水性物質から成り、仕切り14が設けら
れているので、この仕切り14を越えて試薬24が横方
向に拡散することがない。このため、各開口窓12内に
滴下された試薬24は、隣接する開口窓12内の試料2
2に混入することがない。
【0017】また、各開口窓12の仕切り14内で試薬
24が拡散するので、1枚のスライドグラス20で開口
窓12の個数に応じた複数種類の試薬24を滴下し反応
させることができる。このため、分析効率が飛躍的に向
上する。更に、反応終了後、試料22をスライドグラス
20から剥がすことなく、容易に試薬分注フィルタ10
を取り外すことができる。
【0018】図3は、本発明に係る試薬分注フィルタの
一実施例を示す正面図である。そして、図3(a)〜
(e)には、本発明に係る試薬分注フィルタの例が示さ
れている。
【0019】まず、図3(a)に示す試薬分注フィルタ
10aは、試薬分注フィルタ10a全体が、上述したよ
うなシリコン、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)又はパラフィン等の疎水性物質から成り、開口窓1
2は正方形に成形されている。そして、開口窓12は1
列に配置されている。
【0020】また、図3(b)に示す試薬分注フィルタ
10bは、開口窓12の回りに設けられた一定幅の仕切
り14のみが上記疎水性物質から成り、その他の部分は
他の物質から成る。従って、この仕切り14以外の部分
はガラスでもプラスチックでもよい。
【0021】図3(c)に示す試薬分注フィルタ10c
は、試薬分注フィルタ10c全体が、上記の疎水性物質
から成り、開口窓12が円形に成形されている。そし
て、開口窓12は1列に配置されている。
【0022】図3(d)に示す試薬分注フィルタ10d
は、試薬分注フィルタ10aと同様の素材でかつ同一形
状の開口窓12を有し、開口窓12が2列に配列されて
いる。
【0023】図3(e)に示す試薬分注フィルタ10e
は、試薬分注フィルタ10cと同様の素材でかつ同一形
状の開口窓12を有し、開口窓12が2列に配列されて
いる。
【0024】以上、本発明に係る試薬分注フィルタの一
実施例を示したが、開口窓の形状及び開口窓の配列はこ
れに限るものではなく、スライドグラスの大きさ及び1
回に行われる反応の種類に応じて種々変更されることは
容易に理解されるところである。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の試薬分注フィル
タは、疎水性物質から成る板状試薬分注フィルタに複数
個の開口窓を設けたことにより、この試薬分注フィルタ
をスライドグラス上の試料の上に載せて試薬を分注して
も、各開口窓間の仕切りを越えて試薬が横方向に拡散す
ることがない。従って、隣接する試料間で試薬が混入す
ることがない。
【0026】また、各開口窓の仕切り内で試薬が拡散す
るので、1枚のスライドグラスで開口窓の個数に応じた
複数種類の試薬を滴下し反応させることができる。これ
により、1枚のスライドグラスで複数種類の反応を同時
に行うことができ、分析効率が飛躍的に向上する。
【0027】更に、反応終了後、試料をスライドグラス
から剥がすことなく、容易に試薬分注フィルタを取り外
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る試薬分注フィルタの使用方法を説
明する図である。
【図2】本発明に係る試薬分注フィルタを用いた試薬分
注を説明する図である。
【図3】本発明に係る試薬分注フィルタ10の一実施例
を示す正面図である。
【符号の説明】
10 試薬分注フィルタ 12 開口窓 14 仕切り 20 スライドグラス 22 試料 24 試薬 26 ピペット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性物質から成る板状の試薬分注フィ
    ルタであって、 該板状の試薬分注フィルタには、複数個の開口窓が設け
    られ、 該試薬分注フィルタをスライドグラス上の試料の上に載
    せ、複数個の前記開口窓よりそれぞれ異なる種類の試薬
    を分注することを特徴とする試薬分注フィルタ。
JP5219421A 1993-09-03 1993-09-03 試薬分注フィルタ Pending JPH0772046A (ja)

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