JPH0771873A - 固形化廃棄物の乾燥装置 - Google Patents
固形化廃棄物の乾燥装置Info
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Abstract
図り、さらに再利用製品として常に良好な状態な固形化
廃棄物を得る。 【構成】 乾燥室3内には竪型の通気チャンバ9A,9
Bが2列に立設され、同通気チャンバ9A,9Bには複
数の通気孔10が設けられている。通気チャンバ9A,
9Bの下側に配設されたロータリバルブ11A,11B
には、複数の区画室12が区画形成されている。ロータ
リバルブ11A,11Bの回転軸41にはRV用モータ
13A,13Bが接続されている。乾燥室3の吸気口7
には、吸気通路22を介して熱風発生炉20と希釈ファ
ン21とが接続されている。コントローラは、一定時間
周期にてロータリバルブ11A,11Bの回転方向を反
転させる。
Description
物(例えば生活ゴミ,汚泥,焼却灰等)を混練及び圧縮
した固形化廃棄物(以下、これをペレットと称する)を
乾燥するための固形化廃棄物の乾燥装置に関するもので
ある。
生活ゴミ,汚泥,焼却灰等)から成型されるペレット
は、燃料,土壌改良剤,その他製品の副資材として再利
用されており、そのペレットの製造に係わる乾燥装置に
関しても種々の技術が開示されている。
鉄、ガラス等を分離、選別した可燃ゴミを破砕、混練及
び圧縮して固形化し、この固形化されたペレットを回転
乾燥器にて乾燥処理するものがある。そして、この乾燥
装置では、ペレットを発電や地域熱供給施設に対する燃
料として再利用するために、同ペレットを適度に乾燥さ
せるようにしていた。
乾燥装置では回転乾燥器を使用していたため、ペレット
は回転運動される円筒状主体内で衝突、攪拌を繰り返し
ながら移動される。その結果、前段にて一定形状に固形
化されたペレットが破砕されて粉体化してしまうおそれ
があった。
状主体が水平置きされ且つ回転動力設備を有することに
より、設置のための平面スペースが大きく、設置費用も
高価なものになってしまうという問題があった。
ものであって、その目的とするところは、設置スペース
をとらず安価にして設備確保を図り、さらに再利用製品
として常に良好な状態な固形化廃棄物を得ることができ
る固形化廃棄物の乾燥装置を提供することにある。
に、この発明は、含水物からなる廃棄物を混練及び圧縮
した固形化廃棄物を乾燥するための乾燥装置であって、
熱風を通気するための複数の通気孔を有し、前記固形化
廃棄物を上方より積層状態で収容する竪型通気チャンバ
と、前記竪型通気チャンバの下方に配設され、該竪型通
気チャンバ内の固形化廃棄物を排出するための排出機構
とを備えたことを要旨とするものである。
反転動作するロータリバルブにて構成してもよい。さら
に、前記竪型通気チャンバ内に、前記固形化廃棄物の落
下を規制する落下規制部材を斜状に設けて構成してもよ
い。
ャンバ内にて上方より順次積層状態で収容され、通気孔
を介して通気される熱風により乾燥される。又、固形化
廃棄物は自重によって竪型通気チャンバを下降して排出
機構に給送される。このとき、固形化廃棄物は自重によ
り移送されるため、形くずれや破砕が生じにくくなる。
してのロータリバルブは所定のタイミングにて反転動作
し、竪型通気チャンバ内の固形化廃棄物は反転動作に伴
って異なる方向に排出される。即ち、ロータリバルブが
一定方向に回転した場合には、同ロータリバルブに給送
される固形化廃棄物が一箇所に偏在するおそれがある
が、ロータリバルブが反転することで固形化廃棄物の偏
在が防止される。そして、固形化廃棄物が排出機構に均
一に給送されることにより、竪型通気チャンバ内の固形
化廃棄物の乾燥状態の均一化が図られる。
態の固形化廃棄物は、落下規制部材にて一旦落下が規制
され、その後、同規制部材に沿って下方に移送される。
このとき、落下規制部材よりも上方にある固形化廃棄物
の荷重は、当該落下規制部材にて支えられ、下方の固形
化廃棄物にかかる荷重が軽減される。その結果、上方の
固形化廃棄物の荷重による下方の固形化廃棄物の圧潰が
防止される。
具体化した一実施例について図面に従って説明する。
示す構成図である。同図に示すように、乾燥装置1は大
別して、ホッパー2と乾燥室3と冷却室4とから構成さ
れている。ホッパー2の上面には、含水物(例えば、生
活ゴミ等の可燃性のゴミや焼却灰)からなる廃棄物を混
練及び圧縮したペレットPを投入するためのペレット投
入口5が設けられている。なお、ペレットPは図3に示
すように円柱状をなし、略同一の大きさを有している
(本実施例では、直径2.5cm×長さ5cm)。又、
ペレット投入口5の下方には三角山状の振分板6が配設
されており、投入口5から投入されたペレットPは振分
板6によって図1の左右2方向に振り分けられるように
なっている。
吸気口7が設けられ、同じく両側面には乾燥室3内の熱
風を排出するための排気口8が設けられている。又、乾
燥室3内には竪型の通気チャンバ9A,9Bが2列に立
設され、同通気チャンバ9A,9Bには熱風を通気する
ための複数の通気孔10が設けられている。
バ9A,9Bの下側(ペレット排出側)にはロータリバ
ルブ11A,11Bが配設されている。図4は、ロータ
リバルブ11A,11Bを正面から見た構成図である。
ロータリバルブ11A,11Bは放射状に延びる仕切板
19を有しており、その仕切板19によって複数(図で
は8つ)の区画室12が区画形成されている。ロータリ
バルブ11A,11Bの回転軸41にはRV(ロータリ
バルブ)用モータ13A,13Bが接続されている。従
って、通気チャンバ9A,9Bから給送されたペレット
Pは一旦区画室12に入り、その後、ロータリバルブ1
1A,11Bの回転に伴い下方へ落下する。なお、本実
施例では、ロータリバルブ11A,11B及びRV用モ
ータ13A,13Bにより排出機構が構成されている。
スクリューコンベア14が配設されており、同コンベア
14のスクリュー軸15にはコンベア用モータ17が接
続されている。スクリュー軸15において、図2の左側
及び右側には互いに逆巻の螺旋羽根16A,16Bが周
設されている。従って、スクリューコンベア14が作動
すると、ペレットPは螺旋羽根16A,16Bにより中
央側に案内され、冷却室4の下方に形成されたペレット
排出口18から排出される。
には、吸気通路22を介して熱風発生炉20と希釈ファ
ン21とが接続されており、熱風発生炉20にて発生し
た熱風と希釈ファン21にて供給される空気とが吸気通
路22にて混合され、乾燥室3に供給されるようになっ
ている。希釈ファン21の空気量は開閉ダンパ42の開
度により調整されるようになっている。吸気通路22の
途中には、熱風の温度を検出するための熱風温度センサ
23が配設されている。
が接続され、同排気通路24には開閉ダンパ25を介し
て吸引ファン29が接続されている。即ち、排気通路2
4内は吸引ファン29により常に負圧状態で保持されて
おり、その負圧はダンパ用モータ26による開閉ダンパ
25の開度により調整可能となっている。排気通路24
の途中には、排気通路24内の圧力を検出するための圧
力センサ27と、排気温度を検出するための排気温度セ
ンサ28とが配設されている。又、吸引ファン29の下
流側には開閉ダンパ30を介して集塵機31が接続され
ており、この集塵機31にて排気中の塵埃が除去され
る。
通路34が分岐接続されており、同循環通路34には開
閉ダンパ32を介して前記熱風発生炉20が接続されて
いる。開閉ダンパ32はダンパ用モータ33により開閉
動作し、その開閉ダンパ32の開度に応じて排気が循環
され熱風発生炉20に供給される。
ロック図である。コントローラ35は、周知のCPU,
ROM,RAM,I/Oポート等から構成されるマイク
ロコンピュータであって、同コントローラ35には熱風
温度センサ23、圧力センサ27及び排気温度センサ2
8の検出信号が入力される。又、コントローラ35には
駆動回路36〜40を介して各種モータ13A,13
B,26,33及び熱風発生炉20が接続されており、
それらはコントローラ35からの制御信号に基づいて駆
動される。
用について説明する。乾燥前のペレットPは図示しない
ペレット成型器より定量供給され、ペレット投入口5か
ら乾燥装置1内に投入される。そして、同ペレットP
は、振分板6にていずれかの通気チャンバ9A,9Bに
振り分けられ、通気チャンバ9A,9B内に積層状態で
収容される。そして、通気チャンバ9A,9B内に積層
されたペレットP間を熱風が通過することにより、ペレ
ットPの乾燥が行われる。なお、本実施例の場合、通気
チャンバ9A,9B内での通気乾燥によって、乾燥前に
は約40%WBであるペレットPの含有水分量が約10%
WBに減少される。
A,11Bの区画室12に給送され、ロータリバルブ1
1A,11Bの回転に伴い下流側(スクリューコンベア
14側)へ排出される(図7参照)。このとき、通気チ
ャンバ9A,9Bが竪型であるため、ペレットPは自重
により無理なく下方へ移送され、移送時の型くずれや破
砕が防止される。なお、本実施例では、ロータリバルブ
11A,11Bの回転数を約10rpmとしており、ペ
レットPがペレット投入口5より投入されてからロータ
リバルブ11A,11Bより排出されるまでの時間(乾
燥時間)は約100分となっている。
り排出されたペレットPは、スクリューコンベア14に
てペレット排出口18に案内される際に冷却され、同排
出口18から排出される。
の運転に伴い各種モータ13A,13B,26,33及
び熱風発生炉20を以下の通り制御する。 (1)吸気通路22内の熱風温度制御 コントローラ35は、吸気通路22内の熱風温度を所定
値(本実施例では、140℃)に保持すべく、吸引ファ
ン29からの循環気の量を調整する。つまり、熱風温度
センサ23にて検出される吸気通路22内の熱風温度が
140℃以上であれば、コントローラ35は、ダンパ用
モータ33を駆動させて開閉ダンパ32の開度を大きく
する。即ち、循環気の量を多くする。又、吸気通路22
内の熱風温度が140℃よりも小さければ、コントロー
ラ35は、ダンパ用モータ33を駆動させて開閉ダンパ
32の開度を小さくする。即ち、循環気の量を少なくす
る。 (2)排気通路24の圧力制御 コントローラ35は、排出通路24内の圧力を所定の負
圧(本実施例では、−10mmAg)に保持すべく、排
気通路24に設けられた開閉ダンパ25の開度を制御す
る。つまり、圧力センサ27にて検出される排気通路2
4内の圧力が−10mmAg以上であれば、コントロー
ラ35は、ダンパ用モータ26を駆動させて開閉ダンパ
25の開度を大きくする。即ち、吸引ファン29の吸引
量を多くして排気通路24内の圧力を降下させる。又、
排気通路24内の圧力が−10mmAgよりも小さけれ
ば、コントローラ35は、ダンパ用モータ26を駆動さ
せて開閉ダンパ25の開度を小さくする。即ち、吸引フ
ァン29の吸引量を少なくして排気通路24内の圧力を
上昇させる。 (3)排気通路24の排気温度制御 コントローラ35は、ペレットPの乾燥度合い(含有水
分量)の目安となる排気通路24内の排気温度を所定値
(本実施例では、80℃)に保持すべく、熱風発生炉2
0の熱風発生量を制御する。つまり、乾燥後のペレット
Pの含有水分量と排気温度とは、図6に示す曲線に近似
して表すことができる。そのため、乾燥後の含有水分量
の目標値を10%WBとした場合、排気通路24内の目標
排気温度は80℃となる。従って、コントローラ35
は、排気温度が80℃以上であれば、熱風発生炉20の
熱風発生量を少なくし、ペレットPの過乾燥を防止す
る。又、排気温度が80℃よりも小さければ、熱風発生
炉20の熱風発生量を多くし、ペレットPの乾燥を促進
する。なお、熱風発生量は、例えば熱風発生炉20の燃
油量にて調節される。
熱風は常に最適温度に保持されるとともに効率的に通気
され、乾燥効率を向上させることができる。又、ペレッ
トPの乾燥度合いに応じた乾燥を行うことができ、ペレ
ットPの未乾燥を防止することができる。 (4)ロータリバルブ11A,11Bの回転方向の制御 コントローラ35は、一定の時間周期(例えば、10〜
15分周期)にてロータリバルブ11A,11Bの回転
方向を反転させる。つまり、コントローラ35はRV用
モータ13A,13Bを駆動させて、区画室12内のペ
レットPの排出方向を反転させる。
9B内のペレットPは、一方に偏在することなくロータ
リバルブ11A,11Bに均一に給送され、通気チャン
バ9A,9B内のペレットPの乾燥状態の均一化が図ら
れる。詳しくは、図7に示すように、ロータリバルブ1
1A,11Bが時計回り方向に回転する場合、通気チャ
ンバ9A,9B内のペレットPは図示左方に位置するも
のから先に区画室12に給送される。そのため、図示右
方に位置するペレットPは、区画室12に入りにくくな
り通気チャンバ9A,9B内に偏在するおそれが生じ
る。しかし、ロータリバルブ11A,11Bを反転させ
て反時計回り方向に回転させれば、上記とは逆に右方の
ペレットPが先に区画室12に給送されることになる。
そして、この反転動作を繰り返すことにより、ペレット
Pの偏在が防止される。
乾燥状態の均一化や乾燥効率の向上を実現できる。又、
上記したように通気チャンバ9A,9Bを竪型としたた
め、従来のような回転型の乾燥装置に比べてペレットP
の型くずれや破砕が防止され、常に良好な状態のペレッ
トPを得ることができる。又、設置面積を小さくするこ
とができ省スペース化を実現することができるととも
に、安価にして乾燥装置を設置することができる。
構成の一部を変更した別の具体例について図8を用いて
説明する。図8において、通気チャンバ9A,9Bの下
方側には、落下規制部材としての左右一対の落下規制板
45が設けられている。この一対の落下規制板45は、
左右逆方向で同じ傾斜角θを有する傾斜面にて構成され
ており、この落下規制板45によって、ペレットPの落
下が規制されるとともに積層状態のペレットPの荷重が
受け止められるようになっている。なお、傾斜角θは、
ペレットPが自重で滑り落ちることができる限界角度に
設定されている。
9Bでは、積層状態のペレットPが通気孔10を通る熱
気にて乾燥されつつ、自重により下方に移送される。
又、落下規制板45では、その傾斜面に沿ってペレット
Pが滑り落ち、その後、ロータリバルブ11A,11B
に給送される。この場合、落下規制板45より上方にあ
るペレットPの荷重は当該落下規制板45にかかるた
め、落下規制板45より下方にあるペレットPにかかる
荷重が軽減され、荷重によるペレットPの圧潰が防止さ
れる。
ペレットPは乾燥が略完了しているために脆く壊れ易い
状態にあるが、図8の示すように落下規制板45を通気
チャンバ9A,9Bの下方側に設けたことで、乾燥状態
のペレットPを圧潰を防止して保護することができる。
さらに、ペレットPの荷重が軽減されることで、ロータ
リバルブ11A,11Bにかかる荷重も少なくなり、R
V用モータ13A,13Bにかかる負荷を軽減させるこ
とができる。
5を通気チャンバ9A,9Bの下方側にのみ設けたが、
勿論それ以上(例えば、二対以上)設けてもよい。又、
落下規制部材を網状の規制板で構成したり、櫛状の部材
で構成したりすることもできる。
に示す様態にて具体化することもできる。上記実施例で
は、ペレットPの乾燥状態に応じて熱風発生炉20の熱
風発生量を制御したが、乾燥状態に応じてロータリバル
ブ11A,11Bの回転数を制御してもよい。つまり、
コントローラ35は、ペレットPが未乾燥状態であると
みなせばロータリバルブ11A,11Bの回転数を遅く
し、過乾燥状態であるとみなせば回転数を速くする。
乾燥後のペレットPの冷却を促すようにしてもよい。
ず安価にして設備確保が図れるばかりか、固形化廃棄物
の形状及び乾燥状態を均一化して、再利用製品として常
に良好な状態の固形化廃棄物を得ることができるという
優れた効果を発揮する。
示す正断面図である。
る。
である。
る。
した線図である。
断面図である。
ある。
孔、11A,11B…排出機構としてのロータリバル
ブ、13A,13B…排出機構としてのRV(ロータリ
バルブ)用モータ、45…落下規制部材としての落下規
制板、P…ペレット(固形化廃棄物)。
Claims (3)
- 【請求項1】 含水物からなる廃棄物を混練及び圧縮し
た固形化廃棄物(P)を乾燥するための乾燥装置であっ
て、 熱風を通気するための複数の通気孔(10)を有し、前
記固形化廃棄物(P)を上方より積層状態で収容する竪
型通気チャンバ(9A,9B)と、 前記竪型通気チャンバ(9A,9B)の下方に配設さ
れ、該竪型通気チャンバ(9A,9B)内の固形化廃棄
物(P)を排出するための排出機構(11A,11B,
13A,13B)とを備えたことを特徴とする固形化廃
棄物の乾燥装置。 - 【請求項2】 前記排出機構(11A,11B,13
A,13B)は所定のタイミングにて反転動作するロー
タリバルブであることを特徴とする請求項1に記載の固
形化廃棄物の乾燥装置。 - 【請求項3】 前記竪型通気チャンバ(9A,9B)内
に、前記固形化廃棄物(P)の落下を規制する落下規制
部材(45)を斜状に設けたことを特徴とする請求項1
に記載の固形化廃棄物の乾燥装置。
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Cited By (1)
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KR102510983B1 (ko) * | 2020-12-31 | 2023-03-16 | 주식회사 이엠코퍼레이션 | 겔팩 제품의 속포장 케이스와 이를 이용한 포장방법 |
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1993
- 1993-09-16 JP JP23051493A patent/JP3153059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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