JPH0771645A

JPH0771645A - ワンタッチ開閉式バルブ装置

Info

Publication number: JPH0771645A
Application number: JP6071224A
Authority: JP
Inventors: Duk Shin Lee; ダック・シン・リー
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-01-13
Filing date: 1994-01-11
Publication date: 1995-03-17
Anticipated expiration: 2011-09-04
Also published as: JP2530289B2; US5427318A

Abstract

(57)【要約】【目的】ボタンの押圧作動により流体の流れを制御
するワンタッチ開閉式バルブ装置を提供する。【構成】所定空間が備えられた胴体内部を三つの空
間に分割し、各空間の間に流路を形成し、一つのプッシ
ュボタン作動のみで流体の流れが制御できるのみなら
ず、空間の間の圧力差により流路を開放または遮断でき
るようになっている。【効果】これにより、流体の流れの制御が簡単であ
り、機器の寿命を延ばすことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ボタンの押圧作動によ
り水の流れを制御するワンタッチ開閉式バルブに係り、
特にバルブケース内で流体圧力差を用いてベローズを作
動することにより流れを制御するワンタッチ開閉式バル
ブ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、台所や浴室に設置され流体の流
れを制御するバルブとしては回転作動式開閉バルブが使
われている。このような回転作動式開閉バルブはユーザ
ーが開閉バルブスイッチを回転させ、水を流したり止め
たりするように構成されている。従って、水の流れを制
御する動作が不便なことは勿論、開閉バルブスイッチの
回転に起因するバルブの摩耗によってバルブの寿命を縮
める問題点があった。

【０００３】特に、シャワー機においては、シャワー機
それ自体には独自に水の流れを遮断したり導く機能が備
えられておらず、その代わりに、ホースを介して水道栓
に連結し、コックバルブスイッチを開閉することにより
シャワー機の水の流れを制御していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、操作が簡単であり且つ、バルブケース内の流体圧力
差を用いて流体の流れを制御する、半永久的な寿命を有
するワンタッチ開閉式バルブ装置を提供することであ
る。

【０００５】本発明の他の目的は、シャワー機本体に適
用できるワンタッチ開閉式バルブ装置を提供することで
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明によるワンタッチ開閉式バルブ装置は、内
部に所定の空間が形成され、流体供給源から流体を内部
に流入するための入水口が形成された胴体と、前記胴体
内に受容され、前記胴体の内部空間を第１及び第２分割
空間に分割して設置され、前記入水口と連通する第１分
割空間から第２分割空間に流体を流入するための少なく
とも一つ以上の第１流路を形成しているベローズと、前
記ベローズと密着締結され、略中央部でベローズを貫通
して前記第２分割空間と第３空間（外部）との間に形成
された第２流路と、前記第１分割空間と前記第２分割空
間間の圧力差により前記ベローズが第２分割空間側に離
脱する際、前記第１分割空間と第３空間との間に形成さ
れる第３流路を備えて前記胴体に固定されるベローズ支
持部と、外部で作動できるよう胴体を密閉的に貫通して
設置され、外部に突出された端部を押圧することにより
前記第２流路を開放し、押圧を解除することにより第２
流路を遮断する開閉弁とを備えている。

【０００７】前記胴体には、前記第３空間の流体を外部
に細分して流出できるように多数の穴を備えた蓋体部を
さらに含むのが好適である。

【０００８】前記胴体を通常のシャワー機のヘッドに代
替することにより本発明のバルブ装置をシャワー機に提
供することができる。

【０００９】

【作用】本発明はプッシュボタンのみの作動により、バ
ルブ内の流圧差を用いて流体の流れを制御することがで
きる。

【実施例】

【００１０】以下、添付した図面に基づき本発明をさら
に詳しく説明する。

【００１１】図１は本発明によるワンタッチ開閉式バル
ブ装置の分解斜視図である。

【００１２】図１に示した通り、本発明によるワンタッ
チ開閉式バルブ装置はバルブ部１、支持板２、ベローズ
３、スプール４、開閉弁５及び蓋体部６よりなる。

【００１３】バルブ部１は円筒形バルブ胴体１１と、給
水源（図示せず）から供給される水が流入されるよう入
水口１２を備えている。バルブ胴体１１の上端内円周面
は開口されており、支持板２を装着する支持板装着部１
３を設けている。支持板装着部１３にはナット溝１４が
形成されている。一方、上端外円周面には蓋体部６が締
結できるようねじ部を設けている。バルブ胴体１１の下
端部は底板１５より構成され、底板１５にベローズ３を
支えるベローズシート１６が形成されている。底板１５
の中央下部には開閉弁室１７を形成し開閉弁室１７のい
ずれか一方に穴１８が形成される。この穴１８を通じて
開閉弁５が設置され、開閉弁５の一側端部はスプール４
の流路を開閉するよう設置され、他側端部は図示しない
作動ボタンに装着される。

【００１４】支持板２は円板形胴体２１を備え、円板形
胴体２１の下端部には円筒形に直径の大きい第１筒形胴
体２２と直径の小さい第２筒形胴体２３を形成する。円
板形胴体２１は締結口Ｂ１により嵌合したり、ねじ締め
できるよう縁に少なくとも二つ以上の締結穴２６を設
け、中央部にはスプール４を嵌めて組立できるよう組立
穴２５を設ける。第１筒形胴体２２の上部には、放射状
に適切な間隔毎に水が第１筒形胴体２２の内外部に流通
できるよう流路２４が形成され、下部内円周面にはベロ
ーズ３の上面に接触する第１ベローズシート２２Ａを設
ける。第２筒形胴体２３の下部には底板２７が設置さ
れ、底板２７の円周面に沿って水が流通できるよう流路
２８が形成されている。また、底板２７の下面にはベロ
ーズ３の嵌合溝３５に挿入される第２ベローズシート２
９を備えている。

【００１５】ベローズ３は、その両面の圧力差により上
下運動しながら流路２８を開放または閉鎖する機能を果
たすもので、ベローズ胴体３１は、優れた弾性復元力を
有するゴム材質で形成される。ベローズ胴体３１の中央
部には、スプール４を嵌めて組立できる組立穴３２が形
成され、組立穴３２から所定間隔離隔してベローズ胴体
３１の上下面に水が流通できる小さい流路３３が形成さ
れる。必要に応じてベローズ胴体３１に屈曲部３６を形
成することにより、ベローズ胴体３１の上下運動を円滑
にさせる。３５は支持板シート２９の嵌合溝である。

【００１６】スプール４は、ベローズ３を支持板２に固
定する機能と共に、バルブ部１と支持板２の上面との間
に流路を形成するもので、スプール胴体４１は硬い材質
より形成される。スプール胴体４１の中央には長手方向
に流路４２を形成している。スプール胴体４１の上端外
円周面にはナットＮとねじ締めできるようねじ部４３が
形成されている。ねじ部４３の下部にはストッパ４４を
形成している。

【００１７】開閉弁５はスプール４の流路４２を開放し
たり遮断する機能を有するもので、開閉弁胴体５１はレ
バー形で形成される。従って、図３に示した通り、開閉
弁胴体５１の一側端部５２は、スプールの流路４２を開
放または閉鎖できるようスプール４の端部上に位置し、
他側端部５３は一側端部５２を上下運動させる作動口７
（図４参照）に連結される。作動口７は開閉弁を上下駆
動できるいずれの形態のものであっても可能である。

【００１８】蓋体部６は、バルブの各部を組立てた後こ
れらをかぶせるもので、蓋体形状の蓋体部胴体６１を備
えている。蓋体部胴体６１の内周面には、バルブ部１の
ねじ部１９に螺旋結合できるようねじ部６２を備えてお
り、蓋体部胴体６１には１または２以上の出水口６３を
形成する。Ｐ１はパッキングである。

【００１９】図２及び図３は、図１の各部品を組立てた
バルブ装置の組立断面図であって、図２は、入水口１２
を正面にして組立てたバルブの組立断面図であり、図３
は、入水口１２を側面にして組立てた組立断面図であ
る。支持板２の第１及び第２筒形胴体２２、２３の下部
にベローズ３を組立て、スプール４をベローズ３の組立
穴３２と支持板２の組立穴２５に嵌めて組立てた後、ナ
ットＮで締結する。バルブ部１の開閉弁室１７にはパッ
キングＰ１と共に開閉弁５を組立てた後、バルブ本体１
の支持板装着部１３に前記支持板２を組立て、締結口Ｂ
１で締結した後、バルブ部１に蓋体部６を締結組立てれ
ば本発明によるワンタッチ開閉式バルブ装置の組立が完
了する。

【００２０】このように組立てたバルブ装置には水の流
れを停めさせたり、あるいは水が移動する空間が形成さ
れるもので、支持板２とベローズ３の間には入水室Ｃ
１、ベローズ３とバルブ部１の間には背圧室Ｃ２，支持
板２と蓋体部６の間には出水室Ｃ３がそれぞれ形成され
る。このようなバルブ装置は水道栓またはシャワー機に
連結したりこれらに内蔵して使われる。

【００２１】図４は、本発明の開閉式バルブをシャワー
機に内蔵した組立断面図である。図面から分かるよう
に、シャワー機８の中にバルブを収納内蔵する場合はシ
ャワー機８の入水口８２にバルブ部１の入水口１２を合
わせて組立てる。また、この際開閉弁５を上下に駆動す
るボタン式作動口７をシャワー機８の中に装着する。作
動口７は、作動口胴体７１をスプリング７３と共に軸ピ
ン７２に回動可能に組み立てる。作動口胴体７１にはレ
バー７４の一側端部が固定される。レバー７４の他側端
部は、開閉弁５に結合されており、作動口胴体７１は軸
ピン７２を軸として回動させることによってレバー７４
に結合した開閉弁５が流路を開閉させる。

【００２２】図５は、本発明による実施例のバルブ装置
をシャワー機に適用したワンタッチ開閉式シャワー機の
分解断面図である。図１と同一機能を行う構成要素につ
いては同一の符号で示す。以下、図５の装置を詳細に説
明する。

【００２３】シャワー機は、ユーザーが手で握るつまみ
体１１Ａと各種のバルブ部品を収納装着するヘッド体１
１Ｂより構成される。これらのつまみ体１１Ａとヘッド
体１１Ｂはその外形を既存のシャワー機の外形と類似し
た形状に一体形成される。つまみ体１１Ａの内部には長
手方向に沿って給水源（水道栓に連結された水ホースな
ど）から供給される水をヘッド体１１Ｂの中に流入する
ために入水口１２を備える。ヘッド体１１Ｂの内部には
各種のバルブ部品を収納する部品収納空間を形成してい
る。即ち、ヘッド体１１Ｂの上部内円周面には支持板２
を装着する支持板装着部１３と、蓋体部６を装着する蓋
体装着部１５が形成される。支持板装着部１３にはナッ
ト溝１４が形成される。ヘッド体１１Ｂの下部には穴１
６が形成され、この穴１６に開閉弁５を嵌めてパッキン
グＰ１と共に装着する。１８はパッキングシートであ
る。

【００２４】図５において支持板２は板胴体２１を略円
筒形で形成し、締結穴２１Ｂが形成されている。この締
結穴２１Ｂを通じて板胴体２１をシャワー機ヘッド体１
１Ｂの支持板装着部１３に締結口Ｂ１で固定する。板胴
体２１の下端部には、円筒形にして所定の直径を有する
第１筒形胴体２２と、第１筒形胴体２２より直径の小さ
い第２筒形胴体２３が一体で構成される。第１筒形胴体
２２には、入水口１２から流入された水が第２筒形胴体
２３側に流れるよう流路２４が形成されており、第１筒
形胴体２２の下端部にはベローズシート２５が形成され
ている。このベローズシート２５にベローズ３の両端部
が結合される。

【００２５】第２筒形胴体２３の下端部には底板２７が
設けられている。この底板２７の円周面に沿って水が流
通できるよう流路２８が形成されており、中央部にはス
プール４を嵌め合う嵌合穴２９と締結口Ｂ２により嵌合
される締結穴２６が形成されている。

【００２６】ベローズ３は、ベローズを中心としてその
両面の圧力差により上下運動しながら流路を形成または
遮断する機能を果たすもので、優れた弾性復元力を有す
るゴム材質で構成され、薄膜形状のベローズ胴体３１よ
り成る。

【００２７】ベローズ胴体３１の中央部にはスプール４
を嵌めて組立てできる組立穴３２が形成されている。ベ
ローズ胴体３１の円周縁の近くにはスプール流路４２よ
り直径の小さい微細な流路３３を形成し、この流路３３
を通じてベローズ胴体３１の上下面に水を流通させる。

【００２８】この流路３３は必要に応じて複数の流路３
３が開けられるものである。しかし、この流路３３を通
じて流れ得る水の総量は、スプール４の中央内部に形成
された流路４２を通じて流れ得る水の量よりは少なくな
ければならない。そして、必要に応じてベローズ胴体３
１に屈曲部３６を形成することにより、ベローズ胴体３
１の上下運動を円滑にさせる。

【００２９】スプール４はベローズ３を支持板２に固定
すると共に、バルブ部１と支持板２の上面との間に流路
を形成するためのものである。スプール４は、硬い材質
で管形状を有し、スプール胴体４１を形成している。ス
プール胴体４１の中央には長手方向に流路４２が形成さ
れる。この際、スプール流路４２の直径は、ベローズ流
路３３より若干大きく形成され、スプール流路４２を通
じて流れ得る流量がベローズ流路３３（ベローズ流路が
多い場合はこれらの流路を総合した流路）を通じて流れ
得る流量より多くなるようにすべきである。スプール胴
体４１の上端外円周面にはねじ部４３が形成され、この
ねじ部４３にナットＮ１を結合することによりスプール
４が支持板２に締結される。スプール胴体４１はストッ
パ４５を備えている。

【００３０】開閉弁５はスプール４の流路４２を開放し
たり遮断する機能を果たすもので、開閉弁胴体５１をレ
バー形で形成している。開閉弁胴体５１は、一側端部が
スプールの流路４２を遮断または開放するための開閉部
５１Ａと、他側端部が作動口７に連結された開閉作動部
５１Ｂより成る。

【００３１】従って、作動口７で開閉作動部５１Ｂを上
下運動させることにより、開閉部５１Ａ側を上下作動さ
せるものである。

【００３２】作動口７は、開閉弁５によってスプール４
の流路を開閉作動可能にさせるよう開閉弁５を上下作動
させるいずれの形態のものであっても可能である。本実
施例に採用された作動口７は、作動口胴体７１をスプリ
ング７２とヒンジ軸７３に装着し、作動口胴体７１の一
側端部にレバー７４の一側端部を固定し、レバー７４の
他側端部には開閉弁５の開閉作動部５１Ｂを連結して作
動口胴体７１をヒンジ軸７３を中心として上下作動移動
しながらレバー７４が開閉弁５を開閉するものである。

【００３３】蓋体部６は、バルブの各部品をシャワー機
ヘッド体１１Ｂの中に収納組立てた後、これらをかぶせ
るためのもので、蓋体形状の蓋体部胴体６１を備えてい
る。蓋体部胴体６１は幾つかの分割胴体群６１Ａ、６１
Ｂ、６１Ｃ、６１Ｄで分割形成される。また、蓋体部胴
体６１をヘッド本体１１Ｂに組立てるために分割蓋体部
胴体６１Ｃに締結穴６２を形成している。蓋体部胴体６
１の内、分割胴体群６１Ｂ、６１Ｃの円周面は、結合す
る際多数の出水口群６３Ｂ、６３Ｃが形成されるよう設
けられる

【００３４】補強板８は、ベローズ３に接触した状態で
スプール４に嵌めて組立てられ、それによってシャワー
機を長期使用することによるベローズ３の垂れや破損を
防止するためのものである。補強板胴体８１には流路８
２とスプール４の嵌合穴８３が形成されている。ここで
Ｐ３及びＰ４はそれぞれパッキングである。

【００３５】図６は図５のシャワー機の正断面図であ
る。図６を参照して本発明が適用されるシャワー機の組
立状態をさらに具体的に説明する。

【００３６】まず、支持板２の第１及び第２筒形胴体２
２、２３にベローズ３を組立て、スプール４に補強板８
を嵌めた後、スプール４をベローズ３の組立穴３２と支
持板２の組立穴２９に嵌めてナットＮ１で締結する。

【００３７】そして、開閉弁５はパッキングＰ１と共に
シャワー機ヘッド体１１Ｂの中に組立てられる。支持板
２はシャワー機ヘッド体１１Ｂの支持板装着部１３にパ
ッキングＰ３と共に締結口Ｂ１で締結される。最後に、
シャワー機ヘッド体１１Ｂに蓋体部６を締結組立てれ
ば、本発明によるワンタッチ開閉式バルブが適用される
シャワー機の組立てが完了する。

【００３８】このように組立てられたシャワー機本体の
内部には、水の流れを遮断しまたは開放する空間が形成
される。即ち、支持板２とベローズ３との間には入水室
Ｃ１、ベローズ３とシャワー機ヘッド体１１Ｂとの間に
は背圧室Ｃ２、支持板２と蓋体部６との間には出水室Ｃ
３がそれぞれ形成される。

【００３９】図７（Ａ）乃至図７（Ｃ）は、本発明によ
るワンタッチ開閉式バルブ装置を備えたシャワー機の作
動を説明するための状態図である。以下、図７（Ａ）乃
至図７（Ｃ）を参照して本発明のバルブ装置における作
動を具体的に説明する。

【００４０】図７（Ａ）において、シャワー機を水供給
源（図示せず）に連結すると入水口１２に水が流入され
る。水は入水口１２から支持板２の流路２４に沿って入
水室Ｃ１に流入される。続いて、入水室Ｃ１に流入され
た水はベローズ３の流路３３を通じて背圧室Ｃ２に流入
される。このように入水室Ｃ１と背圧室Ｃ２全体に水が
流入されれば、ベローズ３の板胴体３１を中心として背
圧室Ｃ２内の水の圧力は入水室Ｃ１の圧力と同一なの
で、ベローズ３は支持板２の流路２８を遮断した状態で
支持板２に密着され、水はいずれの方向へも流れない。

【００４１】図７（Ｂ）を参照すると、この状態でシャ
ワー機の水を使用しようとする場合は手で作動口７を矢
印Ａ方向に押圧する。これによって、スプール流路４２
を遮断していた開閉弁５が下がるのでスプール流路４２
が開放される。その結果、背圧室Ｃ２内の水がスプール
流路４２を通じて出水室Ｃ３側に流れることになる。

【００４２】図７（Ｃ）を参照すれば、この状態で入水
室Ｃ１内にあった水もベローズ流路３３を通じて続けて
背圧室Ｃ２の方に流れる。しかし、ベローズ流路３３は
スプール流路４２と比較して小さく形成されているの
で、ベローズ流路３３を通じて背圧室Ｃ２の方に流れる
水の総量よりもスプール流路４２を通じて背圧室Ｃ２か
ら出水室Ｃ３側に流れる水の量の方が多くなる。その結
果、背圧室Ｃ２内の圧力が低くなり、入水室Ｃ１内の水
の圧力が直接にベローズ３の上面部に作用してベローズ
３の上面部を押圧することにより、ベローズ３の胴体３
１の上面部が支持板２から離れることになる。ベローズ
３の胴体３１の上面部が支持板２から離れると、ベロー
ズ胴体３１の上面部と支持板１２との間に間隔Ｃ４が生
ずる。従って、入水室Ｃ１内の水の大部分が、ベローズ
３の小さい流路３３を経由せず、直接に支持板流路２８
の方に流れ込んで出水室Ｃ３を通じて出水口群６３Ｂ、
６３Ｃ、６３Ｄの方に出て来るようになる。

【００４３】再び水を遮断しようとする場合は、作動口
７を押圧していた手を離せば作動口胴体７１がスプリン
グ７２の弾力により初めの位置（図７（Ａ）の位置）に
復帰することになる。従って、開閉弁５の開閉部５１Ａ
がスプール流路４２が塞がれるので、スプール流路４２
を通じて背圧室Ｃ２から出水室Ｃ３側に流れる水の流れ
が遮断される。そして、再び、ベローズ３の微細流路３
３を通じて入水室Ｃ１から背圧室Ｃ２側に流れ込む水の
ために背圧室Ｃ２の圧力が次第に高くなる。結局、背圧
室Ｃ２の圧力が入水室Ｃ１の圧力と等しくなれば、それ
まで支持板２から一定間隔で離れて支持板流路２８を開
放状態に保持していたベローズ３が、初めの状態に復帰
することにより、ベローズ胴体３１の上面部が支持板流
路２８を塞ぐ。こうして、入水室Ｃ１と背圧室Ｃ２の圧
力状態が同一に保たれ、水は入水室Ｃ１と背圧室Ｃ２と
の間を流れない停止状態となる。

【００４４】以上、好適な実施例を用いて本発明のバル
ブ装置を図面に基づき説明して来たが、その他特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
様々な変形が可能である。例えば、本実施例は、スプー
ルを別途に形成して支持板に締結するようにしている
が、支持板を成型する場合にスプールを支持板と一体で
成型することも可能である。

【００４５】

【発明の効果】以上述べた通り、本発明のバルブ装置は
プッシュボタンのみの操作によりバルブ内の流圧差を用
いて流体の流れを制御することができる。従って、操作
が容易であるのみでなく、構成が簡単であり且つ寿命の
長いバルブ装置が実現される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるワンタッチ開閉式バルブ装置の分
解斜視図である。

【図２】図１の装置の組立正面断面図である。

【図３】図１の装置の組立側面断面図である。

【図４】本発明のワンタッチ開閉式バルブが内蔵された
シャワー機の断面図である。

【図５】本発明によるバルブ装置をシャワー機に適用し
たワンタッチ開閉式シャワー機の分解断面図である。

【図６】図５の組立正面断面図である。

【図７】（Ａ）乃至（Ｃ）は本発明による図５の装置の
作動を説明するための状態図である。

【符号の説明】

１バルブ部２支持板３ベローズ４スプール５開閉弁６蓋体部１１バルブ胴体１２入水口１３支持板装着部１４ナット溝１５、２７底板１６ベローズシート１７開閉弁室１８穴１９ねじ部

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年６月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【図３】

【図１】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バルブ装置において、内部に所定の空間が形成され、流体供給源から流体を内
部に流入するための入水口が形成された胴体と、前記胴体内に受容され、前記胴体の内部空間を第１及び
第２分割空間に分割して設置され、前記入水口と連通す
る第１分割空間から第２分割空間に流体を流入するため
の少なくとも一つ以上の第１流路を形成しているベロー
ズと、前記ベローズと密着締結され、略中央部でベローズを貫
通して前記第２分割空間と第３空間（外部）との間に形
成された第２流路と、前記第１分割空間と前記第２分割
空間間の圧力差により前記ベローズが第２分割空間側に
離脱する際、前記第１分割空間と第３空間との間に形成
される第３流路を備え、前記胴体に固定されるベローズ
支持部と、外部で作動できるよう胴体を密閉的に貫通して設置さ
れ、外部に突出された端部を押圧することにより前記第
２流路を開放し、押圧を解除することにより第２流路を
遮断する開閉弁を含むワンタッチ開閉式バルブ装置。
【請求項２】前記胴体に結合され、前記第３空間の流
体を外部に細分して流出するための多数の穴が形成され
た蓋体部をさらに含むことを特徴とする請求項１記載の
ワンタッチ開閉式バルブ装置。
【請求項３】前記胴体は通常のシャワー機のヘッドで
あることを特徴とする請求項１記載のワンタッチ開閉式
バルブ装置。
【請求項４】前記胴体の外部には前記開閉弁の外部突
出端部に結合された作動口をさらに含むことを特徴とす
る請求項１ないし３のいずれかに記載のワンタッチ開閉
式バルブ装置。
【請求項５】前記第２流路の直径は前記第１流路群の
直径の和より大きいことを特徴とする請求項１ないし３
のいずれかに記載のワンタッチ開閉式バルブ装置。
【請求項６】前記ベローズ支持部はベローズを密着結
合する支持板と、前記支持板とベローズを貫通して設置
され、一側端部が前記開閉弁と接続され他側端部が前記
第３空間に突出され、中心部に前記第２流路を形成して
いるスプールよりなることを特徴とする請求項１記載の
ワンタッチ開閉式バルブ装置。
【請求項７】前記ベローズ支持部はベローズの破損を
防止するために前記スプールに装着された補強板をさら
に含むことを特徴とする請求項６記載のワンタッチ開閉
式バルブ装置。