JPH0771607B2 - 脱水機を用いたケーキ中和処理方法 - Google Patents

脱水機を用いたケーキ中和処理方法

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JPH0771607B2
JPH0771607B2 JP61280639A JP28063986A JPH0771607B2 JP H0771607 B2 JPH0771607 B2 JP H0771607B2 JP 61280639 A JP61280639 A JP 61280639A JP 28063986 A JP28063986 A JP 28063986A JP H0771607 B2 JPH0771607 B2 JP H0771607B2
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cake
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neutralization
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武雄 毛利
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、酸性またはアルカリ性の汚水を濾過室に導
入して脱水した後、ケーキを濾過室の中に残したまま中
和する脱水機を用いたケーキ中和方法に関する。
(従来技術) 酸性またはアルカリ性の汚水は、公害対策上、中和処理
してから廃棄ないし利用する必要がある。
汚水を中和処理する方法として、従来、例えば特開昭61
−188000号公報に記載されたものが公知である。この中
和処理方法は、予め汚水(スラリー)に中和用流体を混
合して中和しておく中和工程を経た後、その中和汚水を
フイルタープレスなどの脱水機の中に導入してケーキと
水分とに分離する脱水工程が行われる。
一方、他の中和処理方法として、汚水をそのまま脱水機
に導入し、ケーキと水分とに分離する脱水工程を、次い
で、脱水機から排出したケーキおび水分のそれぞれを別
の中和専用装置を用いて中和処理するものもある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した特開昭61−188000号公報に記載
されたような予め汚水を中和した後に脱水機の中に投入
する方法によると、中和所履行率が悪いので、ケーキと
分離水とを別々に中和する場合に比べて中和剤の総量が
多く必要となり、また中和にムラが生じやすいという問
題があった。
また、脱水機から排出したケーキと液体と別個に中和処
理する方法によると、ケーキと液体との2台の中和専用
装置が必要となり、コスト高の問題が生ずる他、脱水機
から中和装置までのケーキの移動など工程が複雑化する
という問題あった。
この発明の目的は、中和処理効率が良好で汚水全体を中
和する場合に比べて中和剤の総量を低減でき、またムラ
なく中和でき、さらに低コストでかつ工程の簡単なケー
キ中和処理方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明のケーキ中和処理方
法は、脱水機を開じられた濾過室の中に汚水を圧入し、
汚水自身に圧力によって濾過室の中を高圧とし、これに
よって水分を濾過室の外に排出する一方、濾過室の中に
ケーキを残す脱水工程と、次いで、濾過室の中に中和用
流体を圧入し、中和用流体それ自身の圧力によって高圧
とし、ケーキに空いている無数の通孔を通してケーキを
中和した後、濾過室の外に排出する中和工程とを備えて
なる。
(実施例) 以下に、この発明のケーキ中和処理方法の一実施例を図
を参照して説明する。
この実施例は、強アルカリである残留生コンの中和処理
に関する。
第1図および第2図に、この実施例の方法に使用す脱水
機が示されている。この脱水機1は、第2図に示すよう
に、左ケーシング5a・右ケーシング5b・中央ケーシング
5cから開閉自在に設けられ内部に濾過室を有する脱水ケ
ーシング5と、この脱水ケーシング5を開閉するためフ
レーム2と脱水ケーシング5の上部との間に連結された
エアシリンダ3と、左ケーシング5aおよび右ケーシング
5bのそれぞれの下部とフレーム2との間を連結する連結
部材6とから概略が構成されている。
ここで、エアシリンダ3は、ヒンジ4を介して脱水ケー
シング5を吊り下げて設けられている。また、符号6a
は、連結部材6と左右のケーシング6a,6bおよびフレー
ム2との回転連結部を示している。
エアシリンダ3を引き上げると脱水ケーシング5が閉じ
られる(第2図(イ)参照)。この閉じた状態で汚水の
投入工程、脱水工程さらにケーキ中和工程が順次行なわ
れる。なお、閉じた状態において左右の連結部材6は、
水平にロックされ、脱水ケーシング5の開口防止を行っ
ている。
一方、エアシリンダ3を押し下げると、脱水ケーシング
5が開かれ、中和ケーキ排出工程が行われる。(第2図
(ロ)参照)。
また、脱水ケーシング5は、第1図に示すような構造を
有している。左ケーシング5aと右ケーシング5bは、内壁
7a,7bとギャップ8a,8bをおいて、多孔板9a,9bと濾布10
a,10bとが二重に設けられている(多孔板9a,9bが内壁7
a,7b側となっている)。また、中央ケーシング5cにおけ
る内部の左右側にも多孔板9cと濾布10cとが、二重に設
けられている(濾布10cが外側となっている)。
左ケーシング5aと右ケーシング5bは、内部空間がそれぞ
れ濾過室11a,11bとなっている。
左ケーシング5aと右ケーシグ5bの中央には、それぞれ導
入部として導入口12a、12bが設けられている。この導入
口12a,12bは、汚水又は中和用流体を濾過室11a,11bの中
に導入するために設けられている。すなわち、脱水工程
では汚水が圧入されるが、中和工程では中和用流体が導
入されるように図示しない切り換え弁などによって切り
換えられる。
また、左ケーシング5aと右ケーシグ5bと中央ケーシング
5cとの下部には、それぞれ排出部として排出口13a,13b,
13cが設けられている。この排出口13a,13b,13cは、脱水
工程で分離された液体、中和工程で圧力を濾過室11a,11
bの外に出すために設けられている。
さらに、左ケーシグ5aと右ケーシング5bと中央ケーシン
グ5cの上部には、それぞれエア噴出口14a,14b,14cが設
けられている。このエア噴出口14a,14b,14cは、第2図
(ロ)に示した脱水ケーシング5の開口状態において圧
縮エアを吹き込み、中和ケーキの排出を促進すると共
に、多孔板9a,9b,9cおよび濾布10a,10b,10cに付着した
ケーキ分を吹き飛ばして目詰まりを防止するために設け
られている。
符号15は、中央ケーシング5cの内部中央に設けられた補
強用板15を示している。また、符号16は、左ケーシング
5aと右ケーシング5bとのそれぞれ上下端に設けられた脱
水ケーシング5密封用のパッキン16を示している。さら
に、符号17は、導入口12a,12b、排出口13a,13b,13c、エ
ア噴出口14a,14b,14cにそれぞれ接続されたホースを示
している。
上述のように構成された脱水機1を用いた脱水,ケーキ
中和,ケーキ排出方法を第3図を参照して説明する。
この脱水,ケーキ中和,ケーキ排出の各工程は、シーケ
ンス制御によって行なわれる。
脱水工程(第3図(イ)) 脱水ケーシン5を閉じた状態で、導入口12a,12bから汚
水を濾過室11a,11bに圧入する。すると、この汚水自身
の圧力によって濾過室11a、11bが高圧となり、液体分が
濾布10a,10b,10cを通過して排出され、内部にケーキが
分離されて残る。また、濾布10a,10b,10cを通過した液
体がギャップ8a,8bおよび中央ケーシングの内部5c′を
伝わって下方に流れ、排出口13a,13b,13cから排出され
る。
ケーキ中和工程(第3(ロ)) 脱水された後のケーキをみると、無数の微小な通孔が空
いており、次に述べるように、この通孔内に中性用流体
を流通させることによって中和反応を行なわせる。
導入口12a,12bから中和用流体を濾過11a,11bの中のケー
キに加える。この作用は上記汚水と同様であり、この中
和用流体がそれ自身の圧力によって高圧となり、ケーキ
に空いている無数の通孔を通って排出される。この中和
用流体は、通孔を流通する際にケーキのアルカリを中和
する。
アルカリを中和する中和用流体として、気体、液体種々
あるが、例えば二酸化炭素を使用した場合、ケーキに含
まれている水分と二酸化炭素が反応して炭酸が生じ、こ
の炭酸によってアルカリである水酸化カルシウムを中和
する。
この反応式は、次のとおりである。
CO2+H2O→H2CO3 Ca(OH)+H2CO3→CaCO3+2H2O H2CO3:炭酸 Ca(OH)2:水酸化カルシウム CaCO3:炭酸カルシウム この中和工程のとき、排出口13a,13b,13cからは、空気
が押し出されて圧力が逃げたり、残った液体分などが排
出される。
中和ケーキ排出工程(第3図(ハ)) 脱水・中和が終了したら、脱水ケーシング5を開いて、
エア噴出口14a,14b,14cから圧縮エアを噴出し、中和ケ
ーキを排出すると共に、多孔板9a,9b,9cおよび濾布10a,
10b,10cに付着したケーキを吹き飛ばして目詰まりを防
止する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、種々の変形例が実施可能である。
例えば、使用する脱水機として、上記実施例のタイプの
ものに限定されることはない。
また、アルカリの中和処理の他、酸性の中和処理を行な
う場合もこの発明に含まれる。
また、中和用流体もガスの他、塩酸、硫酸など液体状の
ものでもよい。
また、上記実施例では導入管は汚水と中和用流体との導
入を兼用し、かつ排出管は液体と圧力との排出していた
が、汚水と中和用流体、液体と圧力とをそれぞれを別の
箇所から導入または排出してもよい。
また、中和用流体は脱水処理の途中において流入しても
よい。
(発明の効果) 本発明の脱水機を用いたケーキ中和処理方法は、脱水機
の濾過室の中に汚水を圧入して、脱水処理した後、濾過
室の中に中和用流体を圧入し、中和用流体それ自身の圧
力によって高圧とし、ケーキに空いている無数の通孔を
通してケーキを中和する。したがって、従来の汚水を中
和する場合に比べて、中和処理効率が良好で中和剤の総
量を低減でき、またムラなく中和できる。また、従来の
脱水機から排出したケーキと液体とを別個に中和処理す
る場合に比べて、ケーキの中和専用装置が不要となるの
で、低コストとでき、またケーキの中和専用装置への移
動が不要となるので、全体の工程を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1、この発明の実施に使用する脱水機の一例の要部を
示す縦断面図である。 第2図は、第1図の脱水機の全体概略を示し、(イ)は
脱水ケーシグが閉じた状態、(ロ)は脱水ケーシングが
開いた状態を示している。 第3図は、第1図の脱水機を用いた脱水・中和・排出方
法を示す状態図であり、(イ)は脱水工程、(ロ)はケ
ーキ中和工程、(ハ)は中和ケーキ排出工程を示してい
る。 1:脱水機 5:脱水ケーシング 11a,11b:濾過室 12a,12b:汚水および中和用流体の導入口 13a,13b,13c:液体分および圧力の排出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱水機の閉じられた濾過室の中に汚水を圧
    入し、該汚水自身の圧力によって濾過室の中を高圧と
    し、これによって水分を濾過室の外に排出する一方、濾
    過室の中にケーキを残す脱水工程と、次いで、濾過室の
    中に中和用流体を圧入し、該中和用流体それ自身の圧力
    によって高圧とし、ケーキに空いている無数の通孔を通
    してケーキを中和する中和工程とを備えてなる脱水機を
    用いたケーキ中和処理方法。
JP61280639A 1986-10-15 1986-11-27 脱水機を用いたケーキ中和処理方法 Expired - Lifetime JPH0771607B2 (ja)

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JP24316386 1986-10-15
JP61-243163 1986-10-15

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