JPH0770778A - アルミニウム製品用表面洗浄剤 - Google Patents
アルミニウム製品用表面洗浄剤Info
- Publication number
- JPH0770778A JPH0770778A JP24061893A JP24061893A JPH0770778A JP H0770778 A JPH0770778 A JP H0770778A JP 24061893 A JP24061893 A JP 24061893A JP 24061893 A JP24061893 A JP 24061893A JP H0770778 A JPH0770778 A JP H0770778A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum
- cleaning
- citrate
- effect
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
- C23G1/14—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with alkaline solutions
- C23G1/22—Light metals
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
望により用いられる界面活性剤を1〜100g/リット
ル含有するpH8.5〜12の水溶液から成るアルミニウ
ム製品用表面洗浄剤である。 【効果】良好な洗浄効果を示し、かつアルミニウム母材
に対して腐食性が小さい上、洗浄作業において危険性が
少ない。
Description
用表面洗浄剤に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、良好な洗浄効果を示し、かつアルミニウ
ム母材に対して腐食性が小さい上、洗浄作業における危
険性の少ないアルミニウム製品用表面洗浄剤に関するも
のである。
よりその集塵板やフインなどに汚れが付着し、集塵効率
や熱交換効率が低下することから、一定期間使用後に分
解し、集塵板や熱交換フインを洗浄して使用している。
該集塵板やフインは、通常アルミニウム製であり、そし
て洗浄にはアルカリ性の薬剤が広く用いられている。し
かしながら、アルカリ性洗浄剤は、洗浄効果自体は良好
であるものの、腐食によりアルミニウム母材に損傷を与
えるとともに、眼など洗浄作業者の人体に対して危険性
を有するなどの問題がある。このような問題を解決する
ために、例えば有機酸、アルカリビルダー、界面活性剤
などを含有する酸性洗浄剤(特開平4−202789号
公報)、多価金属イオン封鎖剤、界面活性剤、アルカリ
ビルダーを含有する洗浄剤(特開平2−99599号公
報)、エタノールアミン、有機カルボン酸などを含有す
る洗浄剤(特開昭62−116697号公報)などが提
案されている。しかしながら、これらの洗浄剤において
は、洗浄力が必ずしも十分であるとはいえない。
情のもとで、良好な洗浄効果を示し、かつアルミニウム
母材に対して腐食性が小さい上、洗浄作業における危険
性の少ないアルミニウム製品用表面洗浄剤を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
成するために鋭意研究を重ねた結果、クエン酸塩及び所
望により用いられる界面活性剤を所定の割合で含有し、
かつpHが特定の範囲にある水溶液から成る洗浄剤によ
り、その目的を達成しうることを見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、クエン酸塩を35〜300g/リットル及び所望に
より用いられる界面活性剤を1〜100g/リットル含
有するpH8.5〜12の水溶液から成るアルミニウム製
品用表面洗浄剤を提供するものである。
洗浄剤においては、必須成分としてクエン酸塩が用いら
れる。該クエン酸塩を構成する陽イオンについては、そ
の塩が水溶性を示すものであればよく、特に制限され
ず、いかなるものであってもよい。該塩としては、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルキ
ル基置換アンモニウム塩などが挙げられるが、これらの
中でナトリウム塩が好適である。また、該クエン酸塩は
3個のカルボン酸がすべて中和された完全中和型のもの
であってもよいし、一部中和された不完全中和型のもの
(例えばクエン酸ニナトリウム)であってもよく、ある
いは中和されていない完全遊離型のクエン酸を含んでい
てもよい。本発明の洗浄剤においては、前記クエン酸塩
は35〜300g/リットル、好ましくは50〜150
g/リットルの割合で含有することが必要である。この
含有量が35g/リットル未満では洗浄効果が不十分で
あるし、300g/リットルを超えると洗浄効果自体に
は問題はないが、洗浄コストが高くなる。
ましくは9〜10の範囲にあることが必要である。この
pHが8.5未満では洗浄効果が不十分であるし、12を
超えると洗浄効果自体には問題はないが、人体に対する
安全性やアルミニウム母材に対する腐食性の問題が生じ
る。本発明の洗浄剤には、洗浄効果をさらに改善する目
的で、必要に応じ界面活性剤を含有させることができ
る。該界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤及び
ノニオン性界面活性剤が好ましく用いられる。アニオン
性界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸塩やアルキ
ルスルホン酸塩などが好適である。また、ノニオン性界
面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルなどが挙げられるが、特にHLBが10〜17の範囲
にあるものが好適である。該界面活性剤の含有量は1〜
100gリットルの範囲で選ばれる。この量が1g/リ
ットル未満では添加効果が十分に発揮されないし、10
0g/リットルを超えると効果上は問題はないが、洗浄
コストが高くなったり、洗浄液に沈殿が生じることがあ
る。
発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じ各種添加
成分、例えばアルカリビルダー、洗浄助剤、溶解補助
剤、腐食防止剤などを添加することができる。アルカリ
ビルダーとしては、例えばポリリン酸塩やケイ酸塩など
が、洗浄助剤としては、例えばカルビトール類などの有
機溶剤が、溶解補助剤としては、例えばエタノール、エ
チレングリコール、プロピレングリコールなどが、腐食
防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール、亜硝酸ナ
トリウムなどが挙げられる。本発明はまた、前記洗浄剤
を用いてアルミニウム製品を洗浄する方法をも提供する
ものである。洗浄の方法については特に制限はなく、常
法に従ってアルミニウム製品を洗浄すればよい。
果を示すが、これは次のように考えられる。洗浄効果は
一般に乳化・分散作用を含めた汚れの溶出作用及び母材
の腐食に起因する剥離作用によって発揮される。水酸化
ナトリウムなどのいわゆる苛性アルカリを主剤とするア
ルカリ洗浄剤は、激しいガス発生を伴いながらアルミニ
ウムを強く腐食させる。このため、溶出作用と剥離作用
のうち、主として剥離作用が洗浄効果発揮の要因とな
り、短時間で良好な洗浄効果を示すと考えられる。しか
し、その結果として母材は腐食され損傷することにな
る。母材を損傷させない洗浄方法として、乳化・分散作
用を含む汚れの溶出作用を主体にした洗浄剤が工夫され
ているが、剥離作用を欠いた溶出作用だけでは汚れの除
去力が弱く、汚れの激しい場合や母材が平滑でない場合
には、汚れを除去しきれなくなる。また、洗浄作業は短
時間で終了することが望まれるが、汚れが取れにくいた
め、要望を満たすことができない。
にもかかわらず、中性の水系では強い耐食性を示す。こ
れは、アルミニウム表面に母材の保護皮膜として酸化ア
ルミニウム層が形成されているためと考えられている。
したがって、汚れは母材自体ではなく、酸化アルミニウ
ム層に付着すると考えられるため、酸化アルミニウム層
を溶解させれば、汚れは剥離されることとなり、汚れの
溶出作用のみに基づく洗浄剤と比べて、洗浄効果は飛躍
的に向上し、しかもアルミニウム母材の損傷が少ない。
本発明の洗浄剤に用いられるクエン酸塩は、中性に近い
弱アルカリ性でこのような作用を有しているものであ
る。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1〜5、比較例1〜8 たばこ煙汚れが付着した空気清浄機の集塵板(材質:ア
ルミニウム)を35×45mmに切断して重量測定した試
験片を、第1表及び第2表に示す45℃の試験液500
mlに30分間浸漬した。その後、軽く水洗し、一夜風乾
した。重量測定後、アセトンで残存汚れを除去して再度
重量測定し、次式により洗浄効果を求めた。
重量、W3はアセトン洗浄後の重量である。洗浄効果が
100%の場合を◎、90%以上100%未満の場合を
○、60%以上90%未満の場合を△、60%未満の場
合を×として、結果を第1表及び第2表に示す。なお、
比較例1では激しい腐食のため、目視で判定したが、5
分程度の短時間で汚れは完全に除去されていた。
ナトリウム ノニオン性界面活性剤:ポリオキシエチレンノニル フェニルエーテル(HLB13)
酸ナトリウム ABS:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
る。すなわち、(1)代表的な錯化剤のEDTAは不良
であるが(比較例2)、クエン酸ナトリウムは洗浄効果
が良好である(実施例1〜3)、(2)汚れの溶解作用
のみのラウリル硫酸ナトリウム単独では洗浄効果が不良
である(比較例3)、(3)クエン酸ナトリウム濃度が
20g/リットルでは洗浄効果が不足する(比較例
4)、(4)クエン酸ナトリウム濃度が十分でも、pHが
8.0では洗浄効果が不良である(比較例5)、(5)
特開平4−202789号公報の実施例は効果が不良で
ある(比較例6)、(6)特開平2−99599号公報
の実施例は効果が不足する(比較例7)、(7)特開昭
62−116697号公報の実施例は効果が不良である
(比較例8)、(8)水酸化ナトリウムは洗浄効果が良
好である(比較例1)(9)クエン酸ナトリウムに界面
活性剤を併用すると効果はさらに改善される(実施例
4、5)また、実施例2、3及び比較例1についてアル
ミニウムに対する腐食速度(25℃)を調べた。その結
果を第3表に示す。
比べて、アルミニウム母材の腐食速度が大幅に軽減され
ることが分かる。
は、良好な洗浄効果を示し、かつアルミニウム母材に対
して腐食性が小さい上、洗浄作業における危険性が少な
く、電気集塵機の集塵板や空調用熱交換器のフインなど
のアルミニウム製品の汚れ付着の洗浄に好適に用いられ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】クエン酸塩を35〜300g/リットル含
有するpH8.5〜12の水溶液から成るアルミニウム製
品用表面洗浄剤。 - 【請求項2】クエン酸塩を35〜300g/リットル及
び界面活性剤を1〜100g/リットル含有するpH8.
5〜12の水溶液から成るアルミニウム製品用表面洗浄
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24061893A JP3344029B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | アルミニウム製品用表面洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24061893A JP3344029B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | アルミニウム製品用表面洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770778A true JPH0770778A (ja) | 1995-03-14 |
JP3344029B2 JP3344029B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=17062180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24061893A Expired - Fee Related JP3344029B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | アルミニウム製品用表面洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3344029B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260817A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Kao Corp | 水性液体洗浄剤組成物 |
JP2012107255A (ja) * | 2012-02-22 | 2012-06-07 | Ecolab Inc | アルミニウム表面を洗浄するためのアルカリ洗浄剤 |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP24061893A patent/JP3344029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260817A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Kao Corp | 水性液体洗浄剤組成物 |
JP2012107255A (ja) * | 2012-02-22 | 2012-06-07 | Ecolab Inc | アルミニウム表面を洗浄するためのアルカリ洗浄剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3344029B2 (ja) | 2002-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6999603B2 (ja) | ポスト化学機械平坦化(cmp)洗浄 | |
US5705472A (en) | Neutral aqueous cleaning composition | |
JP4652157B2 (ja) | 銅又は銅合金用洗浄剤組成物 | |
JPH10511123A (ja) | マレイン酸をベースとする水性クリーニング組成物およびその使用法 | |
US7384902B2 (en) | Metal brightener and surface cleaner | |
JP2004175871A (ja) | 金属表面の洗浄剤及びそれを用いた金属表面の洗浄方法 | |
JPS61291699A (ja) | アルカリ性クリ−ナ−組成物 | |
JPH0119958B2 (ja) | ||
JP2001064700A (ja) | Al基金属材用洗浄剤および洗浄方法 | |
JP3344029B2 (ja) | アルミニウム製品用表面洗浄剤 | |
JP2004123979A (ja) | 軽金属用洗浄剤組成物及びそれを用いた軽金属洗浄方法 | |
JP2003027092A (ja) | 除錆洗浄剤組成物 | |
JPH0931490A (ja) | 物品の洗浄方法 | |
JP2004143530A (ja) | 金属表面洗浄剤 | |
JP4603289B2 (ja) | 硬質表面用洗浄剤組成物 | |
JP2000008080A (ja) | 工業用洗浄剤組成物、及びこれを用いた洗浄方法 | |
JP2004161911A (ja) | 非鉄金属鋼帯用洗浄剤組成物 | |
JP3294907B2 (ja) | 金属洗浄方法 | |
JP3150779B2 (ja) | 中性洗浄剤 | |
JPH0987668A (ja) | 洗浄剤組成物、及びこれの再処理方法 | |
US4940493A (en) | Aluminum cleaning composition and process | |
JPH06340892A (ja) | フラックス洗浄剤 | |
JPH0543897A (ja) | アルカリ洗浄剤用組成物 | |
JPH08283974A (ja) | 金属部品用洗浄剤組成物 | |
JP2001262384A (ja) | 水性液体金属洗浄剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100830 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |