JPH0770607A - 焼結部品成形金型 - Google Patents

焼結部品成形金型

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JPH0770607A
JPH0770607A JP21973793A JP21973793A JPH0770607A JP H0770607 A JPH0770607 A JP H0770607A JP 21973793 A JP21973793 A JP 21973793A JP 21973793 A JP21973793 A JP 21973793A JP H0770607 A JPH0770607 A JP H0770607A
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JP
Japan
Prior art keywords
chamfering
chamfer
sintered part
powder
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP21973793A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Takeuchi
広文 竹内
Yoshihide Takemoto
恵英 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焼結部品成形金型の長寿命化を図るとともに、
面取り高さを可及的に拡大する。 【構成・作用】パンチ1、2に突設する面取り成形用凸
部11、12を円環状に形成する。これにより、焼結部
品Wは高密度部分が狭くなり、パンチ1、2の面取り成
形用凸部11、12に作用する反力がさほど大きくなら
ず、面取り成形用凸部11、12の外側傾斜面11a、
12aで粉末を横方向に排斥しやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼結部品成形金型に関
し、詳しくは、歯車等を製造すべく、鉄粉等の金属粉末
を焼結により固めて成形した焼結部品に穴加工を施す場
合において、穴入口周囲に面取りを形成する焼結部品成
形金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結部品に穴加工を施す場合、穴入口の
バリ逃がしのため、また穴がシャフト穴とされる場合に
は穴加工後のシャフト案内のため、穴入口周囲に面取り
を形成することが行われる。従来、かかる面取り付焼結
部品成形金型としては、図5に示すものが知られてい
る。この成形金型は、見掛け密度ρ0 、充填深さLに充
填された粉末を加圧成形するためのパンチ80、90か
らなる。各パンチ80、90の各対向面80a、90a
には面取り成形用凸部81、91が突設されている。こ
のため、図6に示すように、上下パンチ80、90で粉
末を加圧成形すれば、粉末が各面取り成形用凸部81、
91により横方向に排斥されるため、図7に示すよう
に、焼結部品Wに面取りC0 を形成することが可能とな
る。このとき、焼結部品Wは各対向面80a、90a及
び各面取り成形用凸部81、91により押圧され、所定
の製品要求密度に高められる。
【0003】こうして面取りC0 が形成された焼結部品
Wは、面取りC0 間に位置する中央部分の凹部C1 とと
もに面取りC0 の一部が破線のようにドリルにより穴加
工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の成
形金型では、パンチ80、90における面取り成形用凸
部81、91により粉末を横方向に排斥することにより
面取りC0 を形成するとともに、面取り成形用凸部8
1、91で中央部分をも押圧することにより中央部分に
凹部C1 を形成している。このため、焼結部品Wは高密
度部分が広くなり、パンチ80、90の面取り成形用凸
部81、91に作用する反力が大きくなる。これによ
り、パンチ80、90の寿命が早期に招来し、面取り高
さCに限界を生じる。
【0005】すなわち、通常、鉄系金属粉末からなる焼
結部品Wの場合、製品要求密度は6.2〜7.2g/c
3 であるが、一方、パンチ80、90の寿命から密度
上限は7.3g/cm以下が望ましい。そのため、製品
要求密度を確保しつつ、高密度部分の密度を7.3g/
cm以下とするため、面取り高さCをあまり大きくする
ことができない。例えば、図5に示すように、パンチ8
0、90において、面取り成形用凸部81、91の対向
面80a、90aからの高さをC、充填粉末W 0 におけ
る各対向面80a、90aと対面する部分の厚さをL、
充填粉末W0 の密度をρ0 、図7に示すように、焼結部
品Wにおける各対向面80a、90aと対面する部分の
厚さ(製品厚さ)をl、焼結部品Wにおける各対向面8
0a、90aと対面する部分の密度をρ2 、焼結部品W
における各面取り成形用凸部81、91と対面する部分
(高密度部分)の密度をρ1 とした場合、 ρ2 =ρ0 L/l ρ1 =ρ0 (L−C)/(l−2C) となる。よって、 ρ1 /ρ2 =l(L−C)/L(l−2C) となる。ここで、圧縮比L/lをpとすると、 ρ1 /ρ2 =(lp−C)/p(l−2C) となる。ρ1 /ρ2 は設定により異なるが、例としてρ
1 <7.3、ρ2 >6.5とすると、ρ1 /ρ2 <1.
12となる。ここで、p=2とすれば、製品厚さlと面
取り高さCとの間に図8の関係を生じる。図8より、焼
結部品Wには製品厚さlに対して設定できる面取り高さ
Cに限界があることがわかる。
【0006】こうして、面取り高さCが充分に確保でき
ないと、ドリルで穴加工した際に穴の中心がずれた場
合、面取りC0 が小さくなり、バリ逃がしが好適に行わ
れず、穴がシャフト穴とされても好適なシャフト案内に
供することも困難となる。本発明は、上記従来の不具合
に鑑みてなされたものであって、成形金型の長寿命化を
図るとともに、面取り高さを可及的に拡大することので
きる焼結部品成形金型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の焼結部品成形金
型は、充填された粉末の両側から各対向面により該充填
粉末を加圧成形可能に設けられ、各該対向面のうち少な
くとも一方に該加圧成形により焼結部品に面取りを形成
する面取り成形用凸部が突設された一対のパンチからな
る焼結部品成形金型において、前記面取り成形用凸部は
円環状に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の焼結部品成形金型では、パンチにおけ
る面取り成形用凸部が円環状に形成されており、面取り
成形用凸部の中央に内側面で囲まれた凹部が形成されて
いる。このため、面取り成形用凸部の外側傾斜面では粉
末を横方向に排斥することにより面取りを形成するが、
面取り成形用凸部の内側面では密度上昇が大きくなく、
中央部分に凹部を形成しない。
【0009】このため、焼結部品は高密度部分が狭くな
り、パンチの面取り成形用凸部に作用する反力がさほど
大きくならないとともに、面取り成形用凸部の外側傾斜
面で粉末を横方向に排斥しやすくなる。よって、パンチ
は延命化が図られ、面取り高さの限界が拡大される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。この焼結部品成形金型は、図1に示
すように、鉄系金属からなる充填粉末W0の上下から充
填粉末W0 を加圧可能に設けられた一対のパンチ1、2
からなる。各パンチ1、2の各対向面1a、2aには面
取り成形用凸部11、12が突設されている。
【0011】これら面取り成形用凸部11、12は、本
発明の特徴的な構成として、円環状に形成されており、
面取り成形用凸部11、12の中央に内側面11c、1
2cで囲まれた凹部が形成されている。詳しくは、各面
取り成形用凸部11、12は、図4に示すように、外側
傾斜面11a、12aが各対向面1a、2aからθ1°
(実施例では45°)の角度で形成され、各外側傾斜面
11a、12aと連続する先端面11b、12bが各対
向面1a、2aと平行にt(実施例では0.5mm)の
幅で形成され、各先端面11b、12bと連続する内側
面11c、12cが各対向面1a、2aからθ2 °(実
施例では45°)の角度で形成されている。また、実施
例では、面取り高さCを0.3mm、外側傾斜面11
a、12aの内径を20mmとしている。
【0012】この成形金型により、図2に示すように、
上下パンチ1、2で粉末を加圧成形すれば、面取り成形
用凸部11、12の外側傾斜面11a、12aが粉末を
横方向に排斥することにより、図3に示すように、面取
りC0 を形成する。また、このとき、加圧によって成形
された焼結部品Wは各対向面1a、2a及び各面取り成
形用凸部11、12により押圧されるため、所定の製品
要求密度に高められるが、面取り成形用凸部11、12
の先端面11b、12b及び内側面11c、12cでの
密度上昇はさほど大きくなく、中央部分に凹部を形成し
ない。
【0013】したがって、焼結部品Wは高密度部分が狭
くなり、パンチ1、2の面取り成形用凸部11、12に
作用する反力がさほど大きくならないとともに、面取り
成形用凸部11、12の外側傾斜面11a、12aで粉
末を横方向に排斥しやすくなる。よって、パンチ1、2
は延命化が図られ、面取り高さCの限界が拡大される。
【0014】こうして焼結部品Wには大きな面取り高さ
Cの面取りC0 を確実に形成することができるので、面
取りC0 の一部を破線のようにドリル加工した後、充分
な大きさの面取りを付けることができる。なお、本発明
者らの試験結果によれば、図4に示すように、外側傾斜
面11a、12aが各対向面1a、2aとなす角度θ1
は面取りC0 の機能を発揮させるべく5〜85(°)が
好ましく、先端面11b、12bの幅tはパンチ1、2
の長寿命の観点から0.2(mm)以上が好ましく、内
側面11c、12cが各対向面1a、2aとなす角度θ
2 は面取り高さCの向上の観点から30〜85(°)が
好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の焼結部品
成形金型では、特許請求の範囲記載の構成を採用してい
るため、成形金型の長寿命化を図るとともに、面取り高
さを可及的に拡大することができる。したがって、この
焼結部品成形金型によれば、長期間の使用が可能である
とともに、大きな面取り高さの面取りを確実に形成する
ことができるので、製品のバリ逃がしが好適に行われ、
穴がシャフト穴とされても好適なシャフト案内に供する
ことも容易となる。よって、製品歩留りが向上し、製品
コストの低廉化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の成形金型及び充填粉末に係り、加圧成
形前の断面図である。
【図2】実施例の成形金型及び充填粉末に係り、加圧成
形時の断面図である。
【図3】実施例の成形金型により面取りを行った焼結部
品の断面図である。
【図4】本発明の成形金型に係り、外側傾斜面と先端面
と内側面との関係を示す模式図である。
【図5】従来の成形金型及び充填粉末に係り、加圧成形
前の断面図である。
【図6】従来の成形金型及び焼結部品に係り、加圧成形
時の断面図である。
【図7】従来の成形金型により面取りを行った焼結部品
の断面図である。
【図8】従来の成形金型において、製品厚さと面取り高
さとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
0 …充填粉末 W…焼結部品 1a、
2a…対向面 C0 …面取り 11、12…面取り成形用凸部 1、2…パンチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填された粉末の両側から各対向面により
    該充填粉末を加圧成形可能に設けられ、各該対向面のう
    ち少なくとも一方に該加圧成形により焼結部品に面取り
    を形成する面取り成形用凸部が突設された一対のパンチ
    からなる焼結部品成形金型において、 前記面取り成形用凸部は円環状に形成されていることを
    特徴とする焼結部品成形金型。
JP21973793A 1993-09-03 1993-09-03 焼結部品成形金型 Pending JPH0770607A (ja)

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JP21973793A JPH0770607A (ja) 1993-09-03 1993-09-03 焼結部品成形金型

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JPH0770607A true JPH0770607A (ja) 1995-03-14

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