JPH0770598A - 石鹸の製造方法 - Google Patents
石鹸の製造方法Info
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- JPH0770598A JPH0770598A JP22136193A JP22136193A JPH0770598A JP H0770598 A JPH0770598 A JP H0770598A JP 22136193 A JP22136193 A JP 22136193A JP 22136193 A JP22136193 A JP 22136193A JP H0770598 A JPH0770598 A JP H0770598A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ざらつきのない石鹸を効率的に製造すること
ができる石鹸の製造方法を提供すること。 【構成】 脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応させ
て、水分17〜40重量%の石鹸ニートを生成させ、つ
いで該石鹸ニートを、粒径0.4mm以上の粒子が粒子全
体の3重量%以下になるように噴霧ノズルから噴霧して
噴霧乾燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得ることを
特徴とする石鹸の製造方法。
ができる石鹸の製造方法を提供すること。 【構成】 脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応させ
て、水分17〜40重量%の石鹸ニートを生成させ、つ
いで該石鹸ニートを、粒径0.4mm以上の粒子が粒子全
体の3重量%以下になるように噴霧ノズルから噴霧して
噴霧乾燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得ることを
特徴とする石鹸の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ざらつきのない石鹸を
効率的に製造することができる石鹸の製造方法に関す
る。
効率的に製造することができる石鹸の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
石鹸の製造に際しての、石鹸ニートの乾燥は下記1又は
2に示す方法で行われている。
石鹸の製造に際しての、石鹸ニートの乾燥は下記1又は
2に示す方法で行われている。
【0003】1.バンド乾燥方法 バンド乾燥方法は、中で数段のコンベアーが回っている
乾燥機を用いる方法であって、石鹸ニートを、上段のコ
ンベアーから下段のコンベアーに移送しつつ、該乾燥機
内に送り込まれる40〜50℃の熱風によって乾燥する
方法である。 2.フラッシュ乾燥方法 フラッシュ乾燥方法は、石鹸ニートを減圧(あるいは大
気圧)容器中に噴射する方法であり、バンド乾燥よりも
乾燥設備が小さくなり、なおかつ大量生産に対応できる
方法である。
乾燥機を用いる方法であって、石鹸ニートを、上段のコ
ンベアーから下段のコンベアーに移送しつつ、該乾燥機
内に送り込まれる40〜50℃の熱風によって乾燥する
方法である。 2.フラッシュ乾燥方法 フラッシュ乾燥方法は、石鹸ニートを減圧(あるいは大
気圧)容器中に噴射する方法であり、バンド乾燥よりも
乾燥設備が小さくなり、なおかつ大量生産に対応できる
方法である。
【0004】しかし、上記バンド乾燥方法ではニート粘
度(水分、温度、原料、中和度等により決定される)の
変化により乾燥に長時間を要し、熱効率的に不利であ
る。また、設備が大がかりとなり巨大な設備が必要とな
る等の問題があった。また、従来のフラッシュ乾燥方法
では、ざらつきのない石鹸を得るためには、その後の工
程で十分な混練を行うことが必要であり多大な労力を要
するという問題があった。
度(水分、温度、原料、中和度等により決定される)の
変化により乾燥に長時間を要し、熱効率的に不利であ
る。また、設備が大がかりとなり巨大な設備が必要とな
る等の問題があった。また、従来のフラッシュ乾燥方法
では、ざらつきのない石鹸を得るためには、その後の工
程で十分な混練を行うことが必要であり多大な労力を要
するという問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、ざらつきのない
石鹸を効率的に製造することができる石鹸の製造方法を
提供することにある。
石鹸を効率的に製造することができる石鹸の製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、噴霧して乾燥する際の石鹸ニートの粒径
を特定粒径に調節することにより、上記目的を達成しう
ることを知見した。
を行った結果、噴霧して乾燥する際の石鹸ニートの粒径
を特定粒径に調節することにより、上記目的を達成しう
ることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応させて、水
分17〜40重量%の石鹸ニートを生成させ、次いで該
石鹸ニートを、粒径0.4mm以上の粒子が粒子全体の3
重量%以下になるように噴霧ノズルから噴霧して噴霧乾
燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得ることを特徴と
する石鹸の製造方法を提供するものである。
で、脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応させて、水
分17〜40重量%の石鹸ニートを生成させ、次いで該
石鹸ニートを、粒径0.4mm以上の粒子が粒子全体の3
重量%以下になるように噴霧ノズルから噴霧して噴霧乾
燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得ることを特徴と
する石鹸の製造方法を提供するものである。
【0008】以下、本発明の石鹸の製造方法をその好ま
しい実施態様について詳細に説明する。本発明において
用いる脂肪酸としては、例えば炭素数8〜24のアルキ
ル基またはアルケニル基を有する、植物油脂、動物油脂
又はこれらの混合油脂から得られる脂肪酸、またはこれ
らの脂肪酸の混合物を使用することができる。
しい実施態様について詳細に説明する。本発明において
用いる脂肪酸としては、例えば炭素数8〜24のアルキ
ル基またはアルケニル基を有する、植物油脂、動物油脂
又はこれらの混合油脂から得られる脂肪酸、またはこれ
らの脂肪酸の混合物を使用することができる。
【0009】上記植物油脂としては、パーム油、パーム
核油、パームオレイン、パームステアリン、椰子油、オ
リーブ油、ひまし油、ゴマ油、綿実油、大豆油、キリ
油、落花生油、ナタネ油等が使用でき、上記動物油脂と
しては、牛脂、豚脂、鯨脂などが使用できる。
核油、パームオレイン、パームステアリン、椰子油、オ
リーブ油、ひまし油、ゴマ油、綿実油、大豆油、キリ
油、落花生油、ナタネ油等が使用でき、上記動物油脂と
しては、牛脂、豚脂、鯨脂などが使用できる。
【0010】本発明において用いるアルカリ剤水溶液に
おけるアルカリ剤の濃度は、20〜60重量%であるの
が好ましい。また、上記アルカリ剤としては、例えば、
水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物またはその塩を1種、あるいは混合して使用する
ことができる。
おけるアルカリ剤の濃度は、20〜60重量%であるの
が好ましい。また、上記アルカリ剤としては、例えば、
水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物またはその塩を1種、あるいは混合して使用する
ことができる。
【0011】また、本発明に用いることができる噴霧ノ
ズルとしては、加圧ノズル、回転円盤及び2流体ノズル
等の公知のノズルが使用できる。
ズルとしては、加圧ノズル、回転円盤及び2流体ノズル
等の公知のノズルが使用できる。
【0012】而して、本発明の石鹸の製造方法を実施す
るには、先ず、上記脂肪酸と上記アルカリ剤水溶液とを
中和反応させて、水分17〜40重量%、更に石鹸の製
造を省エネルギー的に行うために、好ましくは水分17
〜25重量%の石鹸ニートを生成させる。
るには、先ず、上記脂肪酸と上記アルカリ剤水溶液とを
中和反応させて、水分17〜40重量%、更に石鹸の製
造を省エネルギー的に行うために、好ましくは水分17
〜25重量%の石鹸ニートを生成させる。
【0013】上記中和反応の反応条件は、反応温度は好
ましくは70〜160℃、反応時間は好ましくは3〜6
0分である。また、この際の上記脂肪酸と上記アルカリ
剤水溶液との仕込み割合は、脂肪酸とアルカリ剤とが略
等モルになるように調節するのが好ましい。
ましくは70〜160℃、反応時間は好ましくは3〜6
0分である。また、この際の上記脂肪酸と上記アルカリ
剤水溶液との仕込み割合は、脂肪酸とアルカリ剤とが略
等モルになるように調節するのが好ましい。
【0014】次いで、上記石鹸ニートを、粒径0.4mm
以上の粒子が粒子全体の3重量%以下、望ましくは1重
量%以下となるように上記噴霧ノズルから噴霧して噴霧
乾燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得る。
以上の粒子が粒子全体の3重量%以下、望ましくは1重
量%以下となるように上記噴霧ノズルから噴霧して噴霧
乾燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得る。
【0015】上記粒径0.4mm以上の粒子が粒子全体の
3重量%以下となるように噴霧する理由は、噴霧乾燥後
の工程で香料その他の添加物を加え、混合・混練・成形
した後のざらつきのない最終製品を得るためであり、粒
径0.4mm以上の粒子が3重量%を超えると、噴霧乾燥
したあと混合・混練・成形を行っても、乾燥された粗大
粒子が残存し、ざらつきを感じることとなる。
3重量%以下となるように噴霧する理由は、噴霧乾燥後
の工程で香料その他の添加物を加え、混合・混練・成形
した後のざらつきのない最終製品を得るためであり、粒
径0.4mm以上の粒子が3重量%を超えると、噴霧乾燥
したあと混合・混練・成形を行っても、乾燥された粗大
粒子が残存し、ざらつきを感じることとなる。
【0016】また、石鹸のざらつきをランク分けする
と、下記ランク1〜3に分けることができる。 ランク1・・・ざらつきが全く感じられず感触が非常に
良好 ランク2・・・全体の感触が良好 ランク3・・・全体の感触が不良 そして、噴霧粒径が0.4mm以上の粒子が全体の1重量
%以下の条件で噴霧乾燥を行った石鹸のざらつきはラン
ク1であり、3重量%以下の条件ではランク2であり、
3重量%を超えるとランク3であることがわかった。
尚、噴霧粒径は、噴霧乾燥された石鹸表面の拡大写真を
観察して求めた。また、乾燥水分量は補正した。
と、下記ランク1〜3に分けることができる。 ランク1・・・ざらつきが全く感じられず感触が非常に
良好 ランク2・・・全体の感触が良好 ランク3・・・全体の感触が不良 そして、噴霧粒径が0.4mm以上の粒子が全体の1重量
%以下の条件で噴霧乾燥を行った石鹸のざらつきはラン
ク1であり、3重量%以下の条件ではランク2であり、
3重量%を超えるとランク3であることがわかった。
尚、噴霧粒径は、噴霧乾燥された石鹸表面の拡大写真を
観察して求めた。また、乾燥水分量は補正した。
【0017】本発明における噴霧条件は、特に限定され
ないが、好ましくは、乾燥機真空度10〜500torr、
噴霧圧力1.0kg/cm2 以上、噴霧温度120〜170
℃、望ましくは130〜160℃である。
ないが、好ましくは、乾燥機真空度10〜500torr、
噴霧圧力1.0kg/cm2 以上、噴霧温度120〜170
℃、望ましくは130〜160℃である。
【0018】また、噴霧乾燥方法としては、上記噴霧ノ
ズルを噴霧乾燥機内に取り付け、大気圧または減圧下に
おいて上記噴霧条件で石鹸ニートを噴霧することにより
行うことができる。さらに好ましくは、スーパーヒート
(水の沸点以上に過加熱)させた石鹸ニートを減圧下の
雰囲気に噴霧して乾燥させる、いわゆるフラッシュ乾燥
(噴霧乾燥法の一種)により行うことが望ましい。ま
た、噴霧乾燥機の下部内壁に石鹸が付着する場合は、ス
クレーバ等によりかき取ってもよい。更に、上記噴霧ノ
ズルの孔径は、石鹸ニート流量、噴霧圧力、噴霧温度、
乾燥機真空度等により適宜選定すればよいが、5〜40
mmが好ましい。
ズルを噴霧乾燥機内に取り付け、大気圧または減圧下に
おいて上記噴霧条件で石鹸ニートを噴霧することにより
行うことができる。さらに好ましくは、スーパーヒート
(水の沸点以上に過加熱)させた石鹸ニートを減圧下の
雰囲気に噴霧して乾燥させる、いわゆるフラッシュ乾燥
(噴霧乾燥法の一種)により行うことが望ましい。ま
た、噴霧乾燥機の下部内壁に石鹸が付着する場合は、ス
クレーバ等によりかき取ってもよい。更に、上記噴霧ノ
ズルの孔径は、石鹸ニート流量、噴霧圧力、噴霧温度、
乾燥機真空度等により適宜選定すればよいが、5〜40
mmが好ましい。
【0019】上記の製造方法により、水分8〜15重量
%の石鹸を製造する。該石鹸の水分がこの範囲以外であ
ると、石鹸の泡立ち、硬度、ふやけ等の点で問題が生じ
る。
%の石鹸を製造する。該石鹸の水分がこの範囲以外であ
ると、石鹸の泡立ち、硬度、ふやけ等の点で問題が生じ
る。
【0020】また、本発明において、上述の如くして得
られる上記の石鹸は、更にミキサーで香料等を混合し、
3本ロール等で混練し、その後、押し出し機においてバ
ー状に押し出し、型打ちする等して最終製品とすること
ができる。
られる上記の石鹸は、更にミキサーで香料等を混合し、
3本ロール等で混練し、その後、押し出し機においてバ
ー状に押し出し、型打ちする等して最終製品とすること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、図面により本発明を更に詳細に説明す
ると共に、実施例により本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
ると共に、実施例により本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】図1は、本発明の石鹸の製造方法を実施す
るための石鹸製造装置を示す概略図である。図1に示す
石鹸製造装置1は、脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和
反応させる反応槽10と、該反応槽10に移送ポンプ2
0及び移送管30を介して連結された乾燥機40とから
なる。また、該乾燥機40は、その上部に、減圧装置と
接続して乾燥機40の内部を真空状態にする排気口41
が設けられ、またその内部中央部に、上記移送管30と
接続される加圧噴霧ノズル42が設けられ、更にその下
部に、乾燥して得られる石鹸を取り出すモーター43を
備えた真空プロッダー44が設けられている。
るための石鹸製造装置を示す概略図である。図1に示す
石鹸製造装置1は、脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和
反応させる反応槽10と、該反応槽10に移送ポンプ2
0及び移送管30を介して連結された乾燥機40とから
なる。また、該乾燥機40は、その上部に、減圧装置と
接続して乾燥機40の内部を真空状態にする排気口41
が設けられ、またその内部中央部に、上記移送管30と
接続される加圧噴霧ノズル42が設けられ、更にその下
部に、乾燥して得られる石鹸を取り出すモーター43を
備えた真空プロッダー44が設けられている。
【0023】そして、上記石鹸製造装置1を用いて、本
発明の石鹸の製造方法を実施するには、先ず、上記反応
槽10にて、脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応さ
せて、水分17〜40重量%の石鹸ニートを生成させ
る。次いで該石鹸ニートを、移送ポンプ20及び移送管
30を介して、上記乾燥機40に移送し、粒径0.4mm
以上の粒子が粒子全体の3重量%以下になるように上記
加圧噴霧ノズル42から噴霧して噴霧乾燥させ、水分8
〜15重量%の石鹸を得ることにより行う。
発明の石鹸の製造方法を実施するには、先ず、上記反応
槽10にて、脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応さ
せて、水分17〜40重量%の石鹸ニートを生成させ
る。次いで該石鹸ニートを、移送ポンプ20及び移送管
30を介して、上記乾燥機40に移送し、粒径0.4mm
以上の粒子が粒子全体の3重量%以下になるように上記
加圧噴霧ノズル42から噴霧して噴霧乾燥させ、水分8
〜15重量%の石鹸を得ることにより行う。
【0024】更に、得られた上記石鹸は、図2に示す工
程を経て、最終製品とすることができる。ここで、図2
は、本発明の製造方法により得られる石鹸を最終製品と
するための成形工程を示す概略図であり、該成形工程5
0は、図2に示すように、混合を行うためのバッチ式ブ
レンダー51、混合終了後に混練を行うための3本ロー
ル52、混練終了後に押し出しを行うための押出機5
3、押し出し終了後に型打ちを行うための型打機54に
より構成されている。
程を経て、最終製品とすることができる。ここで、図2
は、本発明の製造方法により得られる石鹸を最終製品と
するための成形工程を示す概略図であり、該成形工程5
0は、図2に示すように、混合を行うためのバッチ式ブ
レンダー51、混合終了後に混練を行うための3本ロー
ル52、混練終了後に押し出しを行うための押出機5
3、押し出し終了後に型打ちを行うための型打機54に
より構成されている。
【0025】〔実施例1〕図1に示す上記石鹸製造装置
1を用いて下記の如く石鹸を製造した。脂肪酸として蒸
留牛脂脂肪酸80重量%と蒸留ヤシ油脂肪酸20重量%
とを、またアルカリ剤水溶液として水酸化ナトリウムの
45重量%水溶液を使用し、温度140℃にて10分中
和反応を行い、温度140℃、水分22.0重量%の石
鹸ニートを得た。得られた石鹸ニートを、真空度125
Torrに保持された乾燥機の中で、下記噴霧条件で加圧噴
霧ノズルを用いて真空フラッシュ乾燥を行い、水分1
2.0重量%の石鹸を得た。
1を用いて下記の如く石鹸を製造した。脂肪酸として蒸
留牛脂脂肪酸80重量%と蒸留ヤシ油脂肪酸20重量%
とを、またアルカリ剤水溶液として水酸化ナトリウムの
45重量%水溶液を使用し、温度140℃にて10分中
和反応を行い、温度140℃、水分22.0重量%の石
鹸ニートを得た。得られた石鹸ニートを、真空度125
Torrに保持された乾燥機の中で、下記噴霧条件で加圧噴
霧ノズルを用いて真空フラッシュ乾燥を行い、水分1
2.0重量%の石鹸を得た。
【0026】(噴霧条件)ニート流量500kg/H、噴
霧圧力3.0kg/cm2 Gで、噴霧粒子径が0.4mm以上
のものが1.0重量%。
霧圧力3.0kg/cm2 Gで、噴霧粒子径が0.4mm以上
のものが1.0重量%。
【0027】〔実施例2〕噴霧条件を下記の如くした以
外は、実施例1と同様にして、水分12.1重量%の石
鹸を得た。 (噴霧条件)ニート流量1000kg/H、噴霧圧力7.
0kg/cm2 Gで、噴霧粒子径が0.4mm以上のものが
0.8重量%
外は、実施例1と同様にして、水分12.1重量%の石
鹸を得た。 (噴霧条件)ニート流量1000kg/H、噴霧圧力7.
0kg/cm2 Gで、噴霧粒子径が0.4mm以上のものが
0.8重量%
【0028】〔比較例1〕噴霧条件を下記の如くした以
外は、実施例1と同様にして、水分12.4重量%の石
鹸を得た。 (噴霧条件)ニート流量500kg/H、噴霧圧力0.3
kg/cm2 Gで、噴霧粒子径が0.4mm以上のものが4重
量%
外は、実施例1と同様にして、水分12.4重量%の石
鹸を得た。 (噴霧条件)ニート流量500kg/H、噴霧圧力0.3
kg/cm2 Gで、噴霧粒子径が0.4mm以上のものが4重
量%
【0029】実施例1、2及び比較例1で得られた石鹸
を〔表1〕に示す石鹸組成物15kgとし、上述した図2
に示す成形工程に従い最終製品を得た。尚、詳細な条件
は、下記のとおりである。3本ロールでは、15kg/hr
でロール回転数を27、49、 87rpmに設定して2
回通しの処理により混練を行った。上記混練の後、直径
80mm×長さ400mmのスクリューと直径110mm×長
さ440mmのスクリューの2本を有する真空2段プロッ
ダーで押し出して、型打械で縦72mm、横52mm、厚さ
35mmに成形し、最終製品を得た。
を〔表1〕に示す石鹸組成物15kgとし、上述した図2
に示す成形工程に従い最終製品を得た。尚、詳細な条件
は、下記のとおりである。3本ロールでは、15kg/hr
でロール回転数を27、49、 87rpmに設定して2
回通しの処理により混練を行った。上記混練の後、直径
80mm×長さ400mmのスクリューと直径110mm×長
さ440mmのスクリューの2本を有する真空2段プロッ
ダーで押し出して、型打械で縦72mm、横52mm、厚さ
35mmに成形し、最終製品を得た。
【0030】
【表1】
【0031】次に、得られた最終製品の石鹸について、
下記に示す手洗いテスト及びひび割れテストにより、手
洗いによる感触及び速泡性、並びにひび割れに関するテ
ストを行った。その結果を〔表2〕に示す。
下記に示す手洗いテスト及びひび割れテストにより、手
洗いによる感触及び速泡性、並びにひび割れに関するテ
ストを行った。その結果を〔表2〕に示す。
【0032】(手洗いテスト)各試料を用いて25±1
℃の水道水で手洗いし、そのときの泡立ち、溶けむら、
ざらつき等を、予め標準として設定した石鹸で手洗いテ
ストしたときの感触と比較した。そして、その結果を以
下の3段階にランク分けした。 ランク1・・・ざらつきが全く感じられず、全体の感触
が非常に良好。 ランク2・・・全体の感触が良好。 ランク3・・・全体の感触が不良。
℃の水道水で手洗いし、そのときの泡立ち、溶けむら、
ざらつき等を、予め標準として設定した石鹸で手洗いテ
ストしたときの感触と比較した。そして、その結果を以
下の3段階にランク分けした。 ランク1・・・ざらつきが全く感じられず、全体の感触
が非常に良好。 ランク2・・・全体の感触が良好。 ランク3・・・全体の感触が不良。
【0033】(ひび割れテスト)試料の端に長さが約5
cmの釘を刺してそれを直径約0.3mmの針金で吊るし、
25℃の水中に3時間浸した後、水中から取り出して吊
るしたまま室温で24時間放置した。その後、各試料の
ひび割れ状態を目視で観察して、そのひび割れの程度を
次の基準に従って判定した。 ランク1・・・ひび割れなしまたは僅かにひび割れがあ
る。 ランク2・・・ひび割れがある。 ランク3・・・全体にひび割れがある。
cmの釘を刺してそれを直径約0.3mmの針金で吊るし、
25℃の水中に3時間浸した後、水中から取り出して吊
るしたまま室温で24時間放置した。その後、各試料の
ひび割れ状態を目視で観察して、そのひび割れの程度を
次の基準に従って判定した。 ランク1・・・ひび割れなしまたは僅かにひび割れがあ
る。 ランク2・・・ひび割れがある。 ランク3・・・全体にひび割れがある。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の石鹸の製造方法によれば、ざら
つきの感じない石鹸を効率的に製造することができる。
つきの感じない石鹸を効率的に製造することができる。
【図1】図1は、本発明の石鹸の製造方法を実施するた
めの石鹸製造装置を示す概略図である。
めの石鹸製造装置を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明の製造方法により得られる石鹸
を最終製品とするための成形工程を示す概略図である。
を最終製品とするための成形工程を示す概略図である。
1 石鹸製造装置 10 反応槽 20 移送ポンプ 30 移送管 40 乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 徹 千葉県船橋市薬円台5−1−5 ラ・フォ レ薬園台
Claims (2)
- 【請求項1】 脂肪酸とアルカリ剤水溶液とを中和反応
させて、水分17〜40重量%の石鹸ニートを生成さ
せ、次いで該石鹸ニートを、粒径0.4mm以上の粒子が
粒子全体の3重量%以下になるように噴霧ノズルから噴
霧して噴霧乾燥させ、水分8〜15重量%の石鹸を得る
ことを特徴とする石鹸の製造方法。 - 【請求項2】 上記の粒径0.4mm以上の粒子が粒子全
体の1重量%以下であることを特徴とする請求項1記載
の石鹸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22136193A JPH0770598A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 石鹸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22136193A JPH0770598A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 石鹸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770598A true JPH0770598A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16765592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22136193A Pending JPH0770598A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 石鹸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770598A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1083008C (zh) * | 1995-03-31 | 2002-04-17 | 花王株式会社 | 肥皂组合物 |
KR100453287B1 (ko) * | 2002-02-28 | 2004-10-15 | 정권재 | 아트비누 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP22136193A patent/JPH0770598A/ja active Pending
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