JPH0769772A - 爆 薬 - Google Patents
爆 薬Info
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- JPH0769772A JPH0769772A JP21435993A JP21435993A JPH0769772A JP H0769772 A JPH0769772 A JP H0769772A JP 21435993 A JP21435993 A JP 21435993A JP 21435993 A JP21435993 A JP 21435993A JP H0769772 A JPH0769772 A JP H0769772A
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Abstract
ンモニウムを特定の硝酸アンモニウムとする事により、
爆薬の威力あるいは威力・感度の両者を向上せしめる。 【構成】 吸油率が15%〜24%の粒状硝酸アンモニ
ウム又はその粉砕品を使用する事を特徴とする爆薬。
Description
鉱、採岩等の産業用爆破作業に汎く利用される爆薬に関
するものである。
しては、ダイナマイト、含水爆薬、硝安爆薬及びANF
O爆薬等が良く知られている。
ム(以下硝安と呼ぶ)が用いられている。ダイナマイト
や硝安爆薬には吸油率が3%程度の粉状の硝安が用いら
れている。又含水爆薬の場合には、ゲル状又はエマルジ
ョン状の基礎組成のみの場合もあるが、これに追加で吸
油率8〜12%程度の硝安が用いられる事もある。更に
ANFO爆薬では吸油率8〜12%程度、粒径が1.1
〜2mm程度、かつ硬度が4〜10程度の粒状硝安が一
般的に用いられている。
剤としては価格が安く、しかも化学的に安定であり極め
て有用であるが、その反応性について言えば、例えば、
ニトログリセリンやニトログリコールの様な爆発性化合
物に較べてかなり低い事は、当業者の常識である。従っ
て、産業用爆薬中に粉状又は粒状で硝安を用いた場合、
例えば、ニトログリセリンやニトログリコールの様な爆
発性化合物を単独で用いた場合に較べて、威力が低下す
るが、安価で安定という点から、これらの威力低下を補
って余りあるという考えにより、汎く硝安が使用されて
いる。しかし、この硝安の反応性を向上せしめれば、爆
薬の威力を飛躍的に増大させ得る事が、当然期待されて
いたが、その方法が従来は見い出す事が出来なかったの
が実情であった。
を保つ事が必要な為、一定の粒径あるいは硬度も必要な
為、更にこの方法を見い出す事が困難な状況にあった。
物理的性質及び、その爆薬性能への影響度を鋭意研究し
た結果、吸油率が15%〜24%の粒状硝安又はその粉
砕品をダイナマイトあるいは硝安爆薬、更には含水爆薬
では基本組成に追加硝安として用いれば著しく威力が向
上する事を見い出した。又吸油率が15%〜24%、平
均粒径が0.5mm〜2.0mmかつ硬度4〜14の粒
状硝安を混合時に液体の燃料成分と混合すると、従来ブ
ースターでしか起爆せずANFO爆薬とされていた配合
組成でも、雷管起爆性となり更には著しく威力が向上す
る事も見い出したものである。
15%〜24%(好ましくは16%〜23%)の粒状硝
安又はその粉砕品であり、その性状は粉状でも粒状でも
その都度用途によって選択できる。
いが、ダイナマイト用や硝安爆薬用には吸油率が15%
〜24%の粒状硝安の粉砕品を使用する方が好ましい。
又含水爆薬の追加硝安用には、粉砕品を使用できるが、
粒状硝安を使用する方が、安定性等への悪影響が少な
い。又粒状を保たせた方が好ましい従来のANFO爆薬
の様な用途には、吸油率が15%〜24%、平均粒径が
0.5mm〜2.0mmかつ硬度4〜14である粒状硝
安が使われる。
に一定時間浸しておいた後、吸引濾過し、試験前後の重
量差より油吸着量を見ることによって測定される。
m、深さ50mmの硝子フイルター(11G−1)に入
れ、上皿直視天秤で秤量し、これを真空装置にセットす
る。ついで硝子フイルター中に軽油40mLを注入し細
い棒でよく撹拌し、硝安と軽油の混合接触を図る。5分
間放置後、硝子フイルターに付属した下部のコックを開
放し、2分間軽油を自然流下させる。引き続き真空ポン
プにて5分間吸引(約30L/minの流速)した後、
軽油を吸着した試料硝安の入ったままの硝子フイルター
を上皿直視天秤で秤量する。以上の測定を終えた後、元
の試料硝安50gに対する軽油吸着増量分(g)の比率
(%)を吸油率(%)として表示する。計算式は下記の
通り。以上は産業火薬会法に定められた方法に準拠した
ものである。
する細孔の容積や有効径によって左右されるものであ
り、例えば細孔容積が大きければ粒内部に軽油を保持し
得る空間が大となるので、吸油率が大となる。細孔容積
と吸油率が、ほぼ正比例の相関関係にあることは一般的
に知られた事実である。
ポーラス硝安は、もっぱら、調節された濃度の高温硝安
溶融液を噴射造粒装置(プリリング・グラニュレータ又
はプリリング・タワー)を通すことで造粒され、引き続
く乾燥工程、冷却工程などを経て工業規模で製造されて
いる。この製造過程に於いて、細孔容積、細孔有効径な
どは造粒工程に於ける硝安濃度や溶融液温度などの原料
条件及び造粒装置、乾燥装置の操作条件が大きく支配し
ており、これを適当に調節することで、所望の吸油率の
ものが得られる。
異なる各種篩を通し、各篩目毎の重量分布から測定され
る。
度測定装置により一定の条件で機械的に圧潰し、圧潰さ
れた量を見ることで測定される。
回転する垂直の回転軸上に水平に固定された回転軸と共
に回転する受け皿(直径200mm)とこの受け皿に重
ねて落とし込む回転させない挽き皿(直径190mm、
重量1715g)から構成されている。
入れ、皿上全面に平均に拡げ、この上に挽き皿を重ね
て、装置を起動する。一定時間経過後、装置を停止し、
静止後、受け皿を取りだし中の試料を所定の篩に入れ、
振盪機を使用して、1分間振盪させる。ついで篩通過の
圧潰品を採取し、これを秤量し、元の試料硝安50gに
対する圧潰量(g)の比率(%)を硬度(%)として表
示する。計算式は下記の通り。以上は産業火薬会法に定
められた方法に準拠したものである。
任意の比率で用いる事も出来る。
なくとも20重量%以上を吸油率15%〜24%の粒状
硝安又はその粉砕品とすると、高い爆薬の威力向上効果
がある事を見い出した。
い従来のANFO爆薬の様な用途用に、粒状硝安と混合
して用いられる燃料成分は、混合時に液体である燃料成
分が用いられる。例としては、2号軽油、灯油等の鉱物
油類、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコ
ール類、植物油、動物油、更にはパラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックスの様なワックス類、合成
高分子類、更にはジニトロトルエンやジニトロキシレン
の様なニトロ化合物類等が挙げられる。融点の高い燃料
成分はそれが液状になる温度以上で、硝安と混合する事
によって用いる事が出来る。
っている、澱粉、木粉、アルミ粉の様な金属粉等粉状の
燃料粉末も、追加で使用する事が可能である。又本発明
の爆薬には硝安以外の酸化剤例えば過塩素酸アンモニウ
ム等の過塩素酸塩、硝酸ソーダ等の硝安以外の硝酸塩
類、塩素酸カリの様な塩素酸塩類等を、吸油率15%〜
24%の粒状硝安又はその粉砕品と組み合わせて用いる
事もできる。
〜24%である粒状硝安又はその粉砕品を使用すると、
従来の爆薬に較べて、その威力が著しく向上する。
する。
5.8部を粉砕し、粒径約0.1mmとし、これにニト
ログリセリン14.9部、ニトログリコール9.1部、
ニトロセルロース1.5部、ジニトロトルエン4.1
部、澱粉4.1部、界面活性剤類0.5部を加えて、良
く混合しダイナマイトを製造した。これを30mm径の
紙筒中に100g充填した。
5.8部を用い、その他は実施例1と同じ成分・量を配
合し良く混合し、ダイナマイトを製造した。これを30
mm径の紙筒中に100g充填した。
で用いた粉状硝安51.3部を用い、その他は実施例1
と同じ成分・量を配合し良く混合し、ダイナマイトを製
造した。これを30mm径の紙筒中に100g充填し
た。
充分混合し、爆薬を製造した。JIS鉄管中に約150
g充填した。
ン(凝固点69℃)12部を75℃で充分混合し爆薬を
製造した。この爆薬をJISK−4826に規定された
塩ビ雨どいに約250g充填した。又JIS鉄管中に約
150g充填した。
2号軽油6部と充分混合した。JIS鉄管中に約150
g充填した。
4.5)94部と、2号軽油6部を充分混合し爆薬を製
造した。この爆薬をJISK−4826に規定された塩
ビ雨どいに約250g充填した。又JIS鉄管中に約1
50g充填した。
度5.1)94部と2号軽油6部を充分混合し、爆薬を
製造した。この爆薬をJISK−4826に規定された
塩ビ雨どいに約250g充填した。又JIS鉄管中に約
150g充填した。
た粒状硝安65.8部及び2号軽油6部を充分混合し、
爆薬を製造した。この爆薬をJISK−4826に規定
された塩ビ雨どいに約250g充填した。又JIS鉄管
中に約150g充填した。
(融点50〜52℃)6部を60℃で充分混合して、爆
薬を製造した。この爆薬をJISK−4826に規定さ
れた塩ビ雨どいに約250g充填した。又JIS鉄管中
に約150g充填した。
(融点50〜52℃)6部を実施例7と同じように混合
し、爆薬を製造した。この爆薬をJISK−4826に
規定された塩ビ雨どいに約250g充填した。又JIS
鉄管中に約150g充填した。
た粒状硝安70.5部とパラフィンワックス(融点50
〜52℃)6部を実施例7と同じ様に混合し、爆薬を製
造した。この爆薬をJISK−4826に規定された塩
ビ雨どいに約250g充填した。又JIS鉄管中に約1
50g充填した。
て弾道振子試験を行い弾道振子値を測定した。
4826に規定された塩ビ雨どいに充填した薬包をJI
Sに従い6号雷管で起爆試験した。又実施例3〜8、比
較例2〜4のJIS鉄管に充填した爆薬を、ペントライ
トブースター30gを取りつけた6号雷管により起爆
し、爆速を測定した。試験結果を表1に示す。
較べれば、本発明による爆薬が、大きな威力増大を示し
ている事が明らかである。
起爆試験結果を較べれば、本発明による爆薬の感度が比
較例に較べて、大きく向上している事が明らかであり、
又実施例3〜8と比較例2〜4の爆速を較べれば、威力
の指数である爆速が、本発明による爆薬で著しい向上が
見られる事は明白である。
Claims (4)
- 【請求項1】 吸油率が15%〜24%である粒状硝酸
アンモニウム又はその粉砕品を用いる事を特徴とする爆
薬。 - 【請求項2】 吸油率が15%〜24%である粒状硝酸
アンモニウム又はその粉砕品を爆薬中の硝酸アンモニウ
ム全体量の20%以上使用する事を特徴とする請求項1
に記載の爆薬。 - 【請求項3】 混合時に液状である燃料成分を用いる事
を特徴とする請求項1または2に記載の爆薬。 - 【請求項4】 粒状硝酸アンモニウムが平均粒径0.5
mm〜2.0mmでかつ硬度が4〜14である事を特徴
とする請求項1から3のいずれかに記載の爆薬。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21435993A JP3773270B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 爆薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21435993A JP3773270B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 爆薬 |
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JPH0769772A true JPH0769772A (ja) | 1995-03-14 |
JP3773270B2 JP3773270B2 (ja) | 2006-05-10 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21435993A Expired - Fee Related JP3773270B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 爆薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3773270B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP21435993A patent/JP3773270B2/ja not_active Expired - Fee Related
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