JPH0769392A - 防湿ラック装着ハンガーコンテナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】温度差により、コンテナー内部に生じる結露や
湿気等を、各ラックに防湿機をはめ込み、組立て密閉型
とし、外気を完全に遮蔽することに依り、積載商品の変
質や損傷を防止する。 【構成】コンテナー１の内部左側にラック２，３，４と
右側にラック５，６，７とをパイプ２０で組立てる。ラ
ック２，３，４，５，６，７に側面防湿材８、前面防湿
材９、天上防湿材１０と、入口防湿材１５をはめ込み、
内部を密閉し、外気を遮蔽し、内気を一定に保持し、内
側の結露及び湿気を防止する。側面防湿材８前面防湿材
９及び入口防湿材１５の各々中央部に、切り込み２３と
取手１１を取り付け、必要に応じ、脱着出来るものと
し、天上防湿材１０は中央に取手１１を付けて、片側に
ずらして、はめ込み、容易に脱着出来るものとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンテナー（１）で、
衣類や特に湿気を好まない商品を輸送する際に湿気や水
気による積載商品の変質や損傷を防止する為の組み立て
式の防湿ラック着装のハンガーコンテナーに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】

（イ）従来の衣類輸送用コンテナーは、側面、前面、天
上、床、ドアーにビニールシートをはり付けた物でコン
テナー（１）の外気と内気が遮蔽されず、気温の変化に
よりコンテナ（１）の内壁及びビニールシートの内面に
結露し、雫となって落下し、商品の変質の原因となり、
防湿の効果がなかった。 （ロ）従来衣類を輸送する為のラックは再上段のパイプ
にロープを取り付け、そのロープに結び目を付け、ハン
ガーを吊り下げていた為に捩れたり、せり上がり落下す
ることもあり、商品のしわや汚れの原因にもなってい
た。 （ハ）従来のものは、コンテナー（１）に直に溶接した
り、ボルト等で取り付けたものが多かった。その為、取
外した際、コンテナー（１）の補修作業が必要となって
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

（イ）コンテナー（１）の外気と内気を防湿材をラック
にはめ込むことにより、外気を遮蔽し、内気を一定温度
に保持する。 （ロ）側面のパイプ受け（１３）及びパイプ穴（１４）
を三段とし、用途に依り中段と下段のレールを使い分
け、パイプ（２０）にハンガーを掛ける。洋服や、ブラ
ウス類であれば、上段と下段を使用し、コート類であれ
ば、上段と中段を使用する。又積載商品により三段全パ
イプ使用する。 （ハ）ハンガー以外の用途の場合、商品により上段パイ
プ（２０）は残し、中段と下段パイプ（２０）で調整
し、多目的防湿コンテナーとして使用する。 （ニ）ハンガーの落下を、ハンガー押え（２５）で防止
する。 （ホ）コンテナー（１）にラックの取り付け、取り外
し、を簡単に出来るものとする。 （ヘ）コンテナー（１）より取り外した後の、コンテナ
ー本体の補修の手間をなくす。

【０００４】

【問題を解決するための手段】構成について説明すると （イ）コンテナー（１）の内部左側にラック（２）ラッ
ク（３）ラック（４）と右側にラック（５）ラック
（６）ラック（７）とをパイプ（２０）で組立てる。 （ロ）ラック（２）ラック（３）ラック（４）ラック
（５）ラック（６）ラック（７）に側面防湿材（８）、
前面防湿材（９）、天上防湿材（１０）と、入口防湿材
（１５）をはめ込み、内部を密閉し、外気を遮蔽し、内
気を一定に保持し、内側の結露及び湿気を防止する。 （ハ）側面防湿材（８）前面防湿材（９）及び入口防湿
材（１５）の各々中央部に、切り込み（２３）と取手
（１１）を取り付け、必要に応じ、脱着出来るものと
し、天上防湿材（１０）は中央に取手（１１）を付け
て、片側にずらして、はめ込み、容易に脱着出来るもの
とする。 （ニ）各ラックを組立て連結する方法として、とめ金
（２１）を掛け穴（２４）に掛けて、結合する。パイプ
（２０）を取り付けて、各ラックの倒れを防止する。又
ラックの下方が内側にずれない為に釘で押える。 （ホ）パイプ（２０）は積載商品の形状に依り、上段と
中段、上段と下段、及び上段のみとの三段階に分けて、
用途により使い分ける。 （ヘ）パイプ（２０）に商品用ハンガーを吊り下げた
際、ハンガーの落下を防止する為にハンガー押え（２
５）をセットする。 （ト）パイプ（２０）のずれ落ちを防止する為にパイプ
（２０）の両端にずれ止め（２２）を付ける。 以上のように装置する。

【０００５】

【作用】本発明の作用について述べると （イ）コンテナー（１）の内部にラック（２）ラック
（３）ラック（４）ラック（５）ラック（６）ラック
（７）とパイプ（２０）で組み立て、側面防湿材
（８）、前面防湿材（９）、天上防湿材（１０）、及び
入口防湿材（１５）を、はめ込んで、コンテナー（１）
の外気と内気とを遮蔽し、コンテナー（１）の内部温度
の一定保持を計る。又積出し地と陸揚げ地との温度差、
輸送中洋上での温度差等によるコンテナー（１）の内壁
に出来る結露や、湿気を遮蔽し、商品の変質を防止す
る。 （ロ）ラックの組立て、取り外しが容易にできる為、作
業性が向上する。 （ハ）パイプ（２０）に吊り下げたハンガーの落下を、
ハンガー押え（２５）をセットすることにより防止す
る。 （ニ）パイプ（２０）が輸送中の振動による落下を防ぐ
為、左側パイプ受用ストッパー（１９）を付け防止す
る。 以上の様にコンテナー（１）の内部に防湿材をはめ込
み、密閉することにより、コンテナー（１）の内壁の結
露や、湿気を遮蔽し、積載物の変質を防ぎ、輸送する為
のものである。

【０００６】

【実施例】

（イ）尚、ラックに防湿材をはめ込む方法に変えて、コ
ンテナー（１）に直に枠を付けて、防湿材を取り付け、
密閉型としても良い。 （ロ）中段パイプ（２０）下段パイプ（２０）を取り除
き、多目的に各種商品用として使用しても良い。

【０００７】

【発明の効果】

（イ）よってコンテナー（１）の積載商品の変質や、損
傷を防止することが出来る。 （ロ）コンテナー（１）より商品を取り出し、手直し作
業の手間をはぶき、そのまま、商店にだし販売すること
ができる。 （ハ）２０フィート、４０フィートに共用出来る。 （ニ）防湿材の中央部に切り込みを付け、必要に応じて
脱着することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、本発明の内装の斜視図である。

【図２】は、本発明の入口の正面図である。

【図３】は、本発明の左側面の正面図である。

【図４】は、本発明の右側面の正面図である。

【図５】は、本発明のパイプ及びパイプ受けの斜視図で
ある。

【図６】は、本発明のハンガー落下防止の押え具の正面
図である。

【符号の説明】

（１）は、２０フィートコンテナーである。 （２）は、左側ラックＩである。 （３）は、左側ラックＩＩである。 （４）は、左側ラックＩＩＩである。 （５）は、右側ラックＩである。 （６）は、右側ラックＩＩである。 （７）は、右側ラックＩＩＩである。 （８）は、側面防湿材である。 （９）は、前面防湿材である。 （１０）は、天上防湿材である。 （１１）は、防湿材の取手である。 （１２）は、床面ビニールである。 （１３）は、左側のパイプ受けである。 （１４）は、ラック右側のパイプ差し込み穴である。 （１５）は、入口の防湿材である。 （１６）は、両側前部の防湿材受けである。 （１７）は、入口防湿材の受けである。 （１８）は、天上防湿材の受けである。 （１９）は、左側のパイプ受け用ストッパーである。 （２０）は、パイプである。 （２１）は、ラック結合用とめ金である。 （２２）は、パイプ落下防止用のずれ止めである。 （２３）は、防湿材の中央部の折目切り込みである。 （２４）は、ラック結合とめ金の掛け穴である。 （２５）は、ハンガー押さえ用アルミフラットバーであ
る。 （２６）は、ゴムバンドである。 （２７）は、バンドとめマジックテープである。 （２８）は、ゴムバンド取付けリベットである。も

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】２０フィートコンテナー（１）の内部左側
   に、ラック（２）ラック（３）ラック（４）を、又右側
   にラック（５）ラック（６）ラック（７）を取り付け、
   パイプ（２０）をはめ込み、各ラックの連結用とめ金
   （２１）で連結し、組み立てる。４０フィートコンテナ
   ー（１）の内部左側に、ラック（２）ラック（３）ｘ４
   基、ラック（４）を、又右側にラック（５）ラック
   （６）ｘ４基、ラック（７）を取り付け、パイプ（２
   ０）をはめ込み、各ラックのとめ金（２１）で連結し組
   み立てる。各ラックの防湿材受け（１８）に天上防湿材
   （１０）をはめ込む。左右両側に側面防湿材（８）の各
   中央部に表面より切り込み（２３）と取手（１１）を付
   けてはめ込む。前面防湿材（９）を上段と下段に分け
   て、中央部に切込み（２３）と取手（１１）を付けて、
   天上防湿材（１０）の下面及び側面防湿材（１６）の内
   面に合せはめ込む。入口防湿材（１５）を防湿材受け
   （１７）に上段と下段に分けて、中央部に切込み（２
   ３）と取手（１１）を付け、最後にコンテナー（１）の
   外側よりはめ込む。床面にビニール（１２）を敷き下か
   らの湿気を防止する。ラック（２）ラック（３）ラック
   （４）ラック（５）ラック（６）ラック（７）のパイプ
   受けのレールを三段構造とし、パイプ（２０）をはめ込
   む。上段、中段、下段の左側各レールにパイプ受けの切
   込み（１３）とストッパー（１９）を付ける。又右側各
   レールにはパイプ差し込み穴（１４）を付ける。以上の
   如く、構成された、コンテナー内部に組み立て外気を遮
   蔽し、密閉式の防湿ラックで２０フィート、４０フィー
   トコンテナーに共用出来る組立式防湿ラックである。