JPH0769086B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents

ヒートポンプシステム

Info

Publication number
JPH0769086B2
JPH0769086B2 JP63331476A JP33147688A JPH0769086B2 JP H0769086 B2 JPH0769086 B2 JP H0769086B2 JP 63331476 A JP63331476 A JP 63331476A JP 33147688 A JP33147688 A JP 33147688A JP H0769086 B2 JPH0769086 B2 JP H0769086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
heating
heat exchanger
valve
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63331476A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02178572A (ja
Inventor
隆幸 松本
正和 本多
孝之 杉本
孝夫 相澤
順一 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP63331476A priority Critical patent/JPH0769086B2/ja
Publication of JPH02178572A publication Critical patent/JPH02178572A/ja
Publication of JPH0769086B2 publication Critical patent/JPH0769086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、室内の冷暖房の他、例えば衣類等の乾燥機
能も兼ね備え、多目的の効率利用を可能とするヒートポ
ンプシステムに関するものである。
(従来の技術) 上記のようなヒートポンプシステムの従来例として、例
えば特開昭63−226568号公報記載の装置を挙げることが
できる。その装置は、圧縮機に接続された四路切換弁の
一方の切換ポートに先端が複数のガス支管に分岐された
第1ガス管を接続する一方、上記四路切換弁の他方の切
換ポートに第2ガス管、室外熱交換器、液管を順次接続
すると共に上記液管の先端をそれぞれ電動膨張弁の介設
された複数の液支管に分岐して室外ユニットを構成し、
そして複数の対をなす上記ガス支管と液支管との間に、
複数の室内ユニットの各室内熱交換器と、一台の乾燥ユ
ニットの乾燥用熱交換器とをそれぞれ接続している。
ところで上記装置においては、圧縮機からの吐出冷媒を
乾燥用熱交換器から室外熱交換器へと回流させる乾燥運
転時、運転休止状態の室内ユニットに対しては、このユ
ニットに対応する液支管の電動膨張弁を、室内ファンの
停止状態における自然放熱に見合う量の冷媒の流通を可
能とする微少開度に設定して、室内熱交換器内での液溜
りを防止するようになされており、この結果、休止中に
おいても室内熱交換器は高温温度状態となる。そしてこ
の乾燥運転の後に冷房運転に切換えた場合には、蒸発器
として作用する上記室内熱交換器は低温の温度状態に変
化し、このため室内機やその周辺に露が発生するという
問題が生じている。
そこで、乾燥運転期間中、圧縮機からの吐出冷媒の室内
熱交換器への流入を遮断するための開閉弁を、室内熱交
換器の接続されているガス支管に介設することが考えら
れる。ところでこの場合には、例えば冷房運転から乾燥
運転への切換時、冷房運転中に室内熱交換器内に存在し
ていた液冷媒は、上記開閉弁を閉弁することによって室
内熱交換器に封入されることとなり、このような封入液
冷媒が各室内熱交換器で生じて合計量が過大となった場
合に、循環冷媒量の低下、すなわちガス欠を生じて乾燥
運転を行えなくなるという新たな問題を生じるおそれが
ある。この問題点を解決するためには、例えば上記開閉
弁と室内熱交換器との間の配管を圧縮機の吸込側に接続
するバイパス配管をさらに設け、乾燥運転時には上記バ
イパス配管を通して室内熱交換器に溜っている液冷媒を
乾燥運転時の循環径路内へ戻すことが必要となる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記のようなバイパス配管は、冷房や暖房
運転時の冷媒流通を遮断する開閉弁、さらに液冷媒をガ
ス化して圧縮機に返流させるための例えばキャピラリチ
ューブを介設した構成とし、さらに複数の各室内熱交換
器に対応させてそれぞれ設ける必要があるために、構造
が複雑化すると共に製作費が高くなるという問題があ
る。
この発明は上記に鑑みなされたものであって、その目的
は、より安価に製作し得る簡素な構成で、室内熱交換器
側の液溜りによるガス欠を自動的に解消して乾燥運転等
の加熱運転を続行し得るヒートポンプシステムを提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) そこでこの発明のヒートポンプシステムは、第1図に示
すように、室外ユニットXに圧縮機1を内装し、この圧
縮機1の吐出配管2と吸込配管3と四路切換弁4に接続
すると共に、この四路切換弁4の一方の切換ポートに先
端が空調室側ガス管27と加熱側ガス管28とに分岐された
第1ガス管9を接続する一方、上記四路切換弁4の他方
の切換ポートには第2ガス管10、室外熱交換器12、液管
17を順次接続すると共に上記液管17の先端をそれぞれ流
量制御弁24の介設された空調室側液管18と加熱側液管19
とに分岐し、上記空調室側ガス管27と空調室側液管18と
の間に室内ユニットA〜Cの室内熱交換器36を、また上
記加熱側ガス管28と加熱側液管19との間に加熱ユニット
Hの加熱用熱交換器37をそれぞれ接続して冷媒循環回路
を構成して成るヒートポンプシステムであって、さらに
上記空調室側ガス管27に開閉弁33を介設すると共に、上
記加熱用熱交換器37から室外熱交換器12へと冷媒を回流
させる加熱運転を上記室内ユニットA〜Cを休止させて
行う際のガス欠を検出するガス欠検出手段90と、上記ガ
ス欠が検出されたときに上記開閉弁33と上記室内ユニッ
トA〜Cに対応する流量制御弁24とを所定時間開弁状態
に維持した後、上記開閉弁33を開弁するガス欠時弁制御
手段91とを有する加熱単独運転制御手段89を設けてい
る。
(作用) 上記構成のヒートポンプシステムにおいては、室内熱交
換器39側に過度の液溜りを生じていることによって加熱
運転中にガス欠を生じた場合には、開閉弁33と室内ユニ
ットA〜Cに対応する流量制御弁24とが所定時間開弁さ
れる。これにより圧縮機1からの吐出ガス冷媒が加熱用
熱交換器37と共に室内熱交換器36側にも分流して供給さ
れ、このガス冷媒によって、室内熱交換器36内に溜って
いた液冷媒は空調室側液管18から液管17、すなわち加熱
運転時の冷媒循環径路内へと押出される。その後、上記
開閉弁33が閉弁されることにより、各室内熱交換器36内
はガス冷媒に置き換わって、先の液冷媒が循環冷媒中に
加味された加熱運転が行われることとなり、ガス欠状態
の解消された加熱運転が続行される。そして上記におい
ては、例えば圧縮機1からの吐出ガス温度に基づいてガ
ス欠を判断し、開閉弁33と流量制御弁24との開閉制御を
行うような制御仕様の追加で実施することが可能であ
り、前記したバイパス配管等を追設する等の複雑な構成
とする必要がないので、より安価に製作することができ
る。
(実施例) 次にこの発明のヒートポンプシステムの具体的な実施例
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図は、この発明の一実施例におけるヒートポンプシ
ステムの冷媒回路図である。同図において、Xは室外ユ
ニットであり、この室外ユニットXには、3台の室内ユ
ニットA〜Cと、加熱ユニットの一例としての乾燥ユニ
ットHと、給湯ユニットYとが接続されている。
上記室外ユニットXには圧縮機1が内装されており、こ
の圧縮機1の吐出配管2と吸込配管3とはそれぞれ四路
切換弁4に接続されている。なお上記圧縮機1は、その
回転速度、つまり圧縮能力を制御するためのインバータ
5を有するものであり、また吐出配管2には第1電磁弁
6が、吸込配管3には第1、第2アキュームレータ7、
8がそれぞれ介設されている。
上記四路切換弁4の一方の切換ポートには第1ガス管9
が、また他方の切換ポートには第2ガス管10がそれぞれ
接続されている。第2ガス管10には、室外ファン11の付
設された室外熱交換器12がさらに接続され、またこの室
外熱交換器12に、順次ドライヤフィルタ13、第1電動膨
張弁14、受液器15、第1液閉鎖弁16の介設された液管17
が接続されている。この液管17の先端は空調室側液管18
と加熱側液管19とに分岐され、上記空調室側液管18には
さらに液側ヘッダー20が接続されると共に、この液側ヘ
ッダー20に3本の液支管21、22、23が接続されている。
そしてこれらの液支管21〜23と上記加熱側液管19とに
は、それぞれ第2電動膨張弁(流量制御弁)24・・24が
介設され、また上記空調室側液管18には第2電動弁25が
介設されている。
一方、上記第1ガス管9には第1ガス閉鎖弁26が介設さ
れると共に、その先端は空調室側ガス管27と加熱側ガス
管28とに分岐され、上記空調室側ガス管27にさらにガス
側ヘッダー29が接続されると共に、このガス側ヘッダー
29に3本のガス支管30、31、32が接続されている。そし
て上記空調室側ガス管27には第3電磁弁(開閉弁)33が
介設されると共に、この第3電磁弁33に並列に、上記ガ
ス側ヘッダー29側から第1ガス管9に向かう方向の冷媒
流れを許容する逆止弁34が接続されている。なお上記各
ガス支管30〜32と加熱側ガス管28とにはそれぞれマフラ
ー35・・35が介設されている。
そして上記3対の液支管21〜23とガス支管30〜32との間
に、A室、B室、C室にそれぞれ据付けられた室内ユニ
ットA〜Cの各室内熱交換器36・36が接続され、また上
記加熱側液管19と加熱側ガス管28との間に乾燥ユニット
Hにおける乾燥用熱交換器(加熱用熱交換器)37が接続
されて、冷媒循環回路が構成されている。上記乾燥ユニ
ットHは、例えば浴室、或いは浴室に隣接する脱衣室の
天井に設けられるものであり、上記乾燥用熱交換器37を
通して温風を吹出させ、この吹出風に当たるように衣類
を吊り下げておくようにすることによって、入浴時以外
は通常未使用状態となる浴室或いは脱衣室を、さらに洗
濯後の濡れた衣類等を乾かすための乾燥室となし、居住
空間の有効活用を図り得るようになされている。なお上
記各室内熱交換器36・36及び乾燥用熱交換器37にはそれ
ぞれ室内ファン38・・38が付設されている。
一方、上記圧縮機1の吐出配管2にはさらに供給湯用ガ
ス管41が、また上記受液器15に給湯用液管42がそれぞれ
接続され、これらの給湯用ガス管41と給湯用液管42との
間に、給湯ユニットYにおける給湯用熱交換器43が接続
されている。この給湯用熱交換器43は貯湯タンク44の底
部側に配設されており、この給湯用熱交換器43での凝縮
冷媒の凝縮熱によって上記貯湯タンク44内の湯水の加熱
を行うようになされている。なお上記給湯用ガス管41に
は第4電磁弁45と第2ガス閉鎖弁46とが順次介設されて
おり、また上記給湯用液管42には第2駅閉鎖弁47が介設
されると共に、さらにキャピラリチューブ48及び逆止弁
49と、キャピラリチューブ50及び第5電磁弁51とから成
る直並列回路が介設されている。後述する給湯加熱運転
時には上記逆止弁49側が冷媒流通路となり、一方、前記
室外熱交換器12に付着する霜を除くデフロスト運転を、
上記貯湯タンク44内の湯熱を活用して行う場合に、上記
第5電磁弁51を開弁し上記キャピラリチューブ50を通し
て冷媒を流通させることとしている。
なお上記装置においては、受液器15における液冷媒の一
部を、第2アキュキュームレータ8及び吸込配管3へと
それぞれ直接返流させる第1、第2バイパス管52、53が
設けられている。上記第1バイパス管52にはキャピラリ
チューブ54が介設され、このキャピラリチューブ54を流
通して蒸発した冷媒温度を蒸発圧力相当飽和温度として
検出するようになされている。また上記第2バイパス管
53には第6電磁弁55とキャピラリチューブ56とが介設さ
れており、上記第6電磁弁55を開弁して上記受液器15か
ら液冷媒の一部を直接圧縮機1の吸込み側に返流させる
ことによって、上記圧縮機1の過熱を防止するようにな
されている。
また上記装置においては、後述するように、室外熱交換
器12と室内熱交換器36・36及び乾燥用熱交換器37とに冷
媒を循環させることによって室内の空調運転及び乾燥運
転を行い、このときには給湯用熱交換器43は冷媒流通の
ない休止状態となされ、また室外熱交換器12と給湯用熱
交換器43とを用いる給湯過熱運転時には室内熱交換器36
・36、乾燥用熱交換器37が、そして室内熱交換器36・36
と給湯用熱交換器27とを用いる冷房・給湯加熱同時運転
時には室外熱交換器12がそれぞれ休止状態となされる
が、これらの休止状態における各熱交換器内に液溜りを
生じさせないために、それぞれ休止時の熱交換器を圧縮
機1の吸込み側に連通させる配管が設けられている。す
なわち第2ガス管10を第7電磁弁57、逆止弁58の介設さ
れた第3バイパス管59によって、また第1ガス管9を第
8電磁弁60、キャピラリチューブ61、マフラー62の介設
された第4バイパス管63によって、さらに給湯用ガス管
41を第9電磁弁64の介設された第5バイパス管65によっ
てそれぞれ吸込配管3に接続している。なお図中、66・
・66は、各液支管21〜23、加熱側液管19、受液器15への
接続配管17、17、42にはそれぞれ介設されたフィルタを
示している。
次に上記構成のヒートポンプシステムにおいて、まず暖
房空調運転時の冷媒循環サイクルについて説明する。こ
の運転は、四路切換弁4を図中破線で示す切換位置に位
置させ、第1、第2、第3電磁弁6、25、33を開、その
他の電磁弁は閉として、圧縮機1を運転する。このとき
圧縮機1からの吐出冷媒は第1ガス管9から各室内熱交
換器36へと供給され、これらの各室内熱交換器36で凝縮
する。そして凝縮液冷媒は液管17を経由して室外熱交換
器12へと回流し、この室外熱交換器12で蒸発して第2ガ
ス管10から吸込配管3を通して圧縮機1に返流される。
この場合の蒸発冷媒の過熱度制御を第1電像膨張弁14に
て行い、各第2電動膨張弁24・24では、各室内熱交換器
36・36出口での凝縮冷媒温度が同一となるように開度制
御することによって、各室内熱交換器36・36への冷媒分
配量の制御を行う。
この暖房サイクルでの運転時に、加熱側液管19に介設さ
れている第2電動膨張弁24に対して上記と同様の開度制
御を行うことにより、乾燥用熱交換器37にも圧縮機1か
らの吐出冷媒が分流して流れ、これにより暖房と乾燥と
の同時運転を行うことが可能である。
なお上記暖房サイクルの運転時における暖房停止部屋の
室内ユニット、また停止中の乾燥ユニットHに対応する
第2電動膨張弁24は、所定の停止開度(停止中の熱交換
器内での液溜りや圧縮機1への液戻りを防止するため、
自然放熱に見合うだけのわずかな量の冷媒を流し得る開
度)に維持する。また上記暖房サイクルでの運転を乾燥
ユニットHに対してのみ行い、各室内ユニットA〜Cに
対応する第2電動膨張弁24・24を上記停止開度とするこ
とによって、乾燥単独運転が行われることとなる。そし
てこの際に、さらに上記第3電磁弁33の開閉制御が合わ
せて行われるが、その詳細については後で説明する。
一方、冷房運転は、上記から四路切換弁4を図中実線で
示す切換位置に切換え、また第3電磁弁33閉弁して圧縮
機1を運転することによって行う。このとき圧縮機1か
らの吐出冷媒は室外熱交換器12から各室内熱交換器36へ
と回流し、各室内熱交換器36で蒸発した冷媒は空調室側
ガス管27における逆止弁34を通して圧縮機1に返流され
る。そしてこの場合には第1電動膨張弁14は全開にし、
各第2電動膨張弁24・24で冷媒の過熱度を制御する。な
お冷房停止部屋の室内ユニットに対応する第2電動膨張
弁24は全閉にする。またこの冷媒サイクルでの運転時に
は、加熱側液管19に介設されている第2電動膨張弁24も
全閉にして乾燥運転停止状態に維持される。
なお給湯加熱運転は、四路切換弁4を図中破線で示す切
換位置に、また第4電磁弁45を開、その他の電磁弁を閉
にして圧縮機1を運転する。これにより冷媒は給湯用ガ
ス管41を経由して給湯用熱交換器43内にて凝縮し、次い
で給湯用液管42、液管17、室外熱交換器12、四路切換弁
4を経て圧縮機1に返流される。この場合、各第2電動
膨張弁24・・24は全閉にし、第1電動膨張弁14にて蒸発
冷媒の過熱度制御を行う。なお上記からさらに第1電磁
弁6を開にして前記の暖房サイクルの冷媒循環も同時に
生じるようにすることで、給湯加熱と暖房或いは乾燥と
の同時運転を行うことが可能である。また上記において
は、暖房と給湯加熱との同時運転、つまり冷房排熱で貯
湯タンク44内の湯水を加熱する運転を、第1電磁弁6を
閉、第4電磁弁45を開、第1電動膨張弁14を全閉にし、
圧縮機1からの吐出冷媒を、給湯用ガス管41を経由して
給湯用熱交換器43内で凝縮させ、次いで給湯用液管42、
受液器15、液管17を経て各室内熱交換器36・36にて蒸発
させ、その後、第1ガス管9、四路切換弁4を経由して
圧縮機1に返流させることで行うことも可能である。こ
の場合、各第2電動膨張弁24・24において蒸発冷媒の過
熱度制御を行う。
上記の各運転は、各室内温度や貯湯タンク44内の湯温を
それぞれ検出しながら、それらの検出温度が設定温度に
近づくような制御構成となされているものであるが、以
下には、室内側での冷暖空調運転と乾燥運転とを中心と
する運転の制御について、第3図の運転制御系統図を参
照してさらに詳細に説明する。
同図のように、上記装置では、室外ユニットXに室外制
御装置71を、また各室内ユニットA〜Cにそれぞれ室内
制御装置72(室内ユニットAについてのみ図示する)
を、そして乾燥ユニットHに乾燥運転制御装置73を、給
湯ユニットYに給湯制御装置74をそれぞれ設けており、
上記各室内制御装置72には、冷暖切換スイッチ75と、運
転スイッチ76と、空調希望室温を設定するための温度設
定スイッチ77と、室温を検出する室温センサ78とがそれ
ぞれ接続されている。各室内制御装置72からは、室外制
御装置71に対して、上記運転スイッチ76がONであり、か
つ検出室温が設定室温に達していないときのサーモON信
号が、上記冷暖切換スイッチ75の切換位置に応じて暖房
運転要求信号(以下、暖房要求と略記する)、或は冷房
運転要求信号(以下、冷房要求と略記する)として出力
される。また上記乾燥運転制御装置73には、運転スイッ
チ79と、乾燥室内温度を設定するための温度設定スイッ
チ80と、乾燥室内温度を検出する温度センサ81とがそれ
ぞれ接続されており、運転スイッチ79がONであり、かつ
温度センサ81での検出温度が設定温度に達していないと
きのサーモON信号が、上記乾燥運転制御装置73から室外
制御装置71に乾燥運転要求信号(以下、乾燥要求と略記
する)として出力される。同様に、上記給湯制御装置74
には、運転スイッチ82、湯温設定スイッチ83、貯湯タン
ク44内の湯温を検出する湯温センサ84が接続されてお
り、運転スイッチ82がONであり、かつ検出湯温が設定湯
温に達していないときに給湯加熱運転要求信号(以下、
給湯要求と略記する)が上記給湯制御装置74から室外制
御装置71に出力される。
一方、上記室外制御装置71には、運転モード決定部85と
圧縮機運転制御部86と弁制御部87とが設けられており、
上記各運転要求信号は上記運転モード決定部85に入力さ
れる。そしてこの運転モード決定部85において、上記各
運転要求信号の入力状態に変化を生じる毎に、変化後の
運転モードが特定され、この特定された運転モード信号
と運転モード変更信号、また冷房要求及び暖房要求が発
生されている場合にはそれらの要求信号を発生している
室内ユニットに対応するユニット信号とが上記圧縮機運
転制御部86と弁制御部87とに出力される。
例えばいずれかの室内ユニットA〜Cから冷房要求が入
力されており、したがって前記した冷房運転が行われて
いるときに、乾燥ユニットHから乾燥要求が新たに入力
され、乾燥要求と冷房要求との同時入力状態に変化した
場合には、乾燥運転と冷房運転とは、いわゆるモードバ
ッティングを生じることから、この場合には冷房運転を
優先して行うようになされており、したがって上記運転
モード決定部85では、上記冷房運転を継続して室内温度
が設定温度に達し、冷房要求が停止されるのを待って、
次に行うべき運転を乾燥運転とする運転モード信号を出
力する。そしてこの結果、まず制御弁部87によって冷房
運転の冷媒循環径路から乾燥運転の循環径路に変更する
各弁の開閉制御が行われ、また圧縮機1に対して、モー
ド変更後の利用側ユニットHの負荷に応じた圧縮能力へ
の変更が上記圧縮機運転制御部86により行われて、乾燥
運転から冷房運転へ切換えられる。
上記のような冷房運転後の乾燥運転への切換時には、こ
の乾燥運転は第3電磁弁33を閉にして行うようになされ
ている。したがって冷房運転時に蒸発器として作用する
室内熱交換器36の低温温度状態は、この後に乾燥運転に
切換えられた場合にも圧縮機1からの吐出冷媒は上記第
3電磁弁33で遮断されて室内熱交換器36には供給され
ず、乾燥運転期間中も高温への変化を生じることなく略
低温の温度状態に維持されることとなる。この結果、上
記乾燥運転の継続中に冷房室の室温が設定室温よりも上
昇し、したがって再度冷房要求が出力されて乾燥運転か
ら冷房運転への切換えがなされる場合に室内熱交換器36
は略低温温度状態に維持されることとなり、このため、
従来生じていた室内機やその周辺の露の発生を生じさせ
ることがなく運転モードの切換えを行うことができる。
また乾燥運転から冷房運転への切換時には、それまでの
室内熱交換器36が低温の温度状態で維持されていること
によって、冷風の吹出しがより迅速に行われることとも
なる。
なお、室内の暖房運転、或いは暖房・乾燥の同時運転の
後に乾燥単独運転に切換える場合には、第3電磁弁33は
開弁状態を維持する制御を行うようになされている。こ
の結果、乾燥単独運転期間中には、停止中の室内熱交換
器36にも圧縮機1からの高温高圧冷媒が前記停止開度の
第2電動膨張弁24の開度に応じてわずかに流通し、した
がってこの場合には、室内熱交換器36は高温温度状態に
維持され、その後の乾燥単独運転から暖房運転への切換
時に、より迅速な温風の吹出しが行われることとなる。
ところで、特に冷房運転から乾燥運転に切換えられる場
合には、上記のような第3電磁弁33が閉弁されることに
よって、前記したように、冷房運転中に室内熱交換器36
内に存在する液冷媒が封入されることとなり、例えば各
室内ユニットA〜Cの同時冷房運転が行われた後のよう
に各室内熱交換器36内に存在する封入液冷媒量の合計が
多大である場合には、乾燥運転時の循環冷媒量が少なく
なり、ガス欠を生じて乾燥運転を継続できなくなるおそ
れがある。そこで、上記室外制御装置71内に、第3図に
示すように、運転モード決定部85での運転モード信号が
乾燥単独運転である場合に、吐出管温度センサ88での検
出温度に基づく監視制御を行う乾燥単独運転監視制御部
(加熱単独運転制御手段)89が設けられており、次にこ
の監視制御について第4図の制御フローチャートを参照
して説明する。なお上記吐出管温度センサ88は圧縮機1
の吐出配管2に付設されており、上記圧縮機1での冷媒
流通量が少なくなった場合には、流通冷媒からの圧縮機
1に対する冷却効果が低下することが吐出温度の上昇を
生じ、この結果上昇していく吐出管温度を所定の基準温
度と比較監視することによって、冷媒流通量の低下、す
なわちガス欠状態の発生が検出される。上記基準温度を
超えてさらに吐出管温度の上昇が生じる場合には、運転
異常停止の処理が行われる。
第4図のステップS1は、ガス欠検出手段90を構成するス
テップであり、上記吐出管温度センサ88で検出される吐
出管温度Totを基準温度Tr(例えば110℃)と比較する。
TotがTrよりも低い場合には上記ステップS1での監視が
継続され、したがって前記した冷媒循環径路での乾燥運
転が継続される。そしてこの乾燥運転の継続によって吐
出管温度Totが上記Trに達した場合、すなわちガス欠状
態であることが検出された場合には、ステップS2に移行
して圧縮機1の運転を停止する。これは乾燥ユニットH
から運転モード決定部85に入力されているサーモON信号
を強制的にOFFにすることによって行うことができる。
続いてステップS3においては、上記圧縮機1の停止後の
冷媒配管内の高低圧力状態の均圧化を行うために、第
1、第2電動膨張弁14、24を徐々に全開状態にすると共
に前記第8電動膨張弁60等の開弁指令を制御部87に出力
しれ、約3分運転停止状態に維持する処理を行う。次い
でステップS4において、例えば上記サーモON信号の強制
OFF操作を解除することにより、乾燥運転を再開する処
理を行う。そしてこの運転の再開と略同時に、ステップ
S5において第3電磁弁33及び各室内ユニットA〜Cに対
応する第2電動膨張弁24・24の開弁指令を上記制御部87
に出力し、この状態をステップS6で約3分間維持した
後、ステップS7で上記第3電磁弁33の閉弁指令を出力し
て、ステップS1に戻る処理を行う。
上記ステップS5〜S7はガス欠時弁制御手段91を構成する
ステップであって、上記のように第3電磁弁33の開弁処
理によって、この間、再起動された圧縮機1からの吐出
ガス冷媒は、乾燥用熱交換器37と共に各室内熱交換器36
側にも分流して流れる。このとき各室内ユニットA〜C
は室内ファン38を停止した休止状態であることから、室
内熱交換器36内での凝縮を殆ど生ぜず、ガス状態のまま
各室内熱交換器36を通過する。そしてこのガス冷媒によ
って、各室内熱交換器36内に溜っていた液冷媒は空調室
側液管18から液管17、すなわち乾燥運転時の冷媒循環径
路内へと押出され、各室内熱交換器36内がガス冷媒に置
き換わった状態で上記第3電磁弁33は閉弁される。した
がって以降の乾燥運転は、先に各室内熱交換器36内に溜
っていた液冷媒が循環冷媒中に加味されて行われ、ガス
欠状態の解消された乾燥運転が続行される。
以上のように、上記装置においては室内ユニットA〜C
側での液溜りによって乾燥運転時のガス欠が生じる場合
にも、これを自動的に解消して運転を継続し得るものと
なっている。そして上記のようなガス欠状態の発生は、
通常、冷媒配管内には乾燥単独運転時に必要な循環冷媒
量に比べて充分な冷媒量が充填されていることに加え
て、乾燥運転への切換え前が、例えば室内側で全室冷房
運転されていた場合等の限定された状態で生じるもので
あり、また乾燥運転は一日のうちで約2時間程度であっ
て、発生頻度は極めて少ないものと予想されることか
ら、液回収のためのバイパス配管等を別途追設する等の
複雑な構成にせずに、制御仕様の追加で対応し得るもの
となっている。
なお上記実施例においては、加熱ユニットとして乾燥用
熱交換器37を有する乾燥ユニットHを設けた例について
説明したが、例えば浴槽湯の追い焚き用の熱交換器を有
する風呂加熱ユニット等その他の加熱ユニットを設ける
構成とすることも可能である。またガス欠検出手段90を
吐出管温度を基準温度と比較する構成としたが例えば過
熱度制御弁がガス欠時には全開状態になる傾向を生じる
ことから、この過熱度制御弁の開度状態から検出する等
のその他の構成とすることも可能である。また上記では
冷房運転から乾燥運転への切換え時を例に上げて説明し
たが、暖房運転後の休止中の室内ユニットへの冷媒の流
通を遮断し、したがって暖房運転時の液冷媒がそのまま
室内ユニット側に残るような方式の装置においても、上
記の制御によって同様の効果を得ることができる。
(発明の効果) 上記のようにこの発明のヒートポンプシステムにおいて
は、室内熱交換器側に過度の液溜りを生じていることに
よって加熱運転中にガス欠を生じた場合には、自動的に
液冷媒を回収し、ガス欠状態を解消して加熱運転が続行
される。そしてこれは、例えば圧縮機からの吐出ガス温
度に基づいてガス欠を判断し、開閉弁と流量制御弁との
開閉制御を行うような制御仕様の追加で実施され、液回
収のためのバイパス配管の追設等の複雑な構成とする必
要がないので、より安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一例を示す冷媒回路構成及び機能ブ
ロック図、第2はこの発明の一実施例におけるヒートポ
ンプシステムの冷媒回路図、第3図は上記ヒートポンプ
システムの運転制御系統図、第4図は上記ヒートポンプ
システムにおける乾燥単独運転監視制御部でなされる制
御のフローチャートである。 X……室外ユニット、A〜C……室内ユニット、H……
乾燥ユニット(加熱ユニット)、1……圧縮機、2……
吐出配管、3……吸込配管、4……四路切換弁、9……
第1ガス管、10……第2ガス管、12……室外熱交換器、
17……液管、18……空調室側液管、19……加熱側液管、
24……第2電動膨張弁(流量制御弁)、27……空調室側
ガス管、28……加熱側ガス管、33……第3電磁弁(開閉
弁)、36……室内熱交換器、37……乾燥用熱交換器(加
熱用熱交換器)、89……乾燥単独運転監視制御部(加熱
単独運転制御手段)、90……ガス欠検出手段、91……ガ
ス欠時弁制御手段。
フロントページの続き (72)発明者 相澤 孝夫 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 大西 順一 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室外ユニット(X)に圧縮機(1)を内装
    し、この圧縮機(1)の吐出配管(2)と吸込配管
    (3)と四路切換弁(4)に接続すると共に、この四路
    切換弁(4)の一方の切換ポートに先端が空調室側ガス
    管(27)と加熱側ガス管(28)とに分岐された第1ガス
    管(9)を接続する一方、上記四路切換弁(4)の他方
    の切換ポートには第2ガス管(10)、室外熱交換器(1
    2)、液管(17)を順次接続すると共に上記液管(17)
    の先端をそれぞれ流量制御弁(24)の介設された空調室
    側液管(18)と加熱側液管(19)とに分岐し、上記空調
    室側ガス管(27)と空調室側液管(18)との間に室内ユ
    ニット(A〜C)の室内熱交換器(36)を、また上記加
    熱側ガス管(28)と加熱側液管(19)との間に加熱ユニ
    ット(H)の加熱用熱交換器(37)をそれぞれ接続して
    冷媒循環回路を構成して成るヒートポンプシステムであ
    って、さらに上記空調室側ガス管(27)に開閉弁(33)
    を介設すると共に、上記加熱用熱交換器(37)から室外
    熱交換器(12)へと冷媒を回流させる加熱運転を上記室
    内ユニット(A〜C)を休止させて行う際のガス欠を検
    出するガス欠検出手段(90)と、上記ガス欠が検出され
    たときに上記開閉弁(33)と上記室内ユニット(A〜
    C)に対応する流量制御弁(24)とを所定時間開弁状態
    に維持した後、上記開閉弁(33)を開弁するガス欠時弁
    制御手段(91)とを有する加熱単独運転制御手段(89)
    を設けていることを特徴とするヒートポンプシステム。
JP63331476A 1988-12-29 1988-12-29 ヒートポンプシステム Expired - Fee Related JPH0769086B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63331476A JPH0769086B2 (ja) 1988-12-29 1988-12-29 ヒートポンプシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63331476A JPH0769086B2 (ja) 1988-12-29 1988-12-29 ヒートポンプシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02178572A JPH02178572A (ja) 1990-07-11
JPH0769086B2 true JPH0769086B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=18244074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63331476A Expired - Fee Related JPH0769086B2 (ja) 1988-12-29 1988-12-29 ヒートポンプシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0769086B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2983269B2 (ja) * 1990-09-14 1999-11-29 株式会社東芝 空気調和機
JP2009293899A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP5929450B2 (ja) 2012-04-16 2016-06-08 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02178572A (ja) 1990-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9651294B2 (en) Outdoor unit of air conditioner and air conditioner
EP2413056B1 (en) Air-conditioning apparatus
US20050115254A1 (en) System and method for using hot gas reheat for humidity control
US5074120A (en) Multi-type air-conditioning system with fast hot starting for heating operation
JP6987234B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP5309871B2 (ja) 衣類乾燥機
CN108072214A (zh) 空调装置及其控制方法
JP2013119954A (ja) ヒートポンプ式温水暖房機
GB2564367A (en) Air-conditioning device
CN114857662B (zh) 一种多联机空调系统及其控制方法
JPH0769086B2 (ja) ヒートポンプシステム
CN110411055A (zh) 一种带有化霜装置的空调系统及其控制方法
JP6105270B2 (ja) 空気調和機
JPH0735937B2 (ja) ヒートポンプシステム
JPH07305903A (ja) 冷凍装置の制御装置
KR101135849B1 (ko) 공기조화기의 난방 운전 제어장치 및 방법
JPH09152168A (ja) 分離形空気調和機
JPH09264630A (ja) 熱ポンプ装置の運転方法及び熱ポンプ装置
JPH02106662A (ja) 冷凍装置
JPH11211186A (ja) 空気調和機の除霜制御装置
JP2605545B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JPH07111279B2 (ja) ヒートポンプシステム
JPH1183212A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH0612477Y2 (ja) 冷凍装置
JPH0233108Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees