JPH0769014A - タイヤ空気圧モニタ装置 - Google Patents

タイヤ空気圧モニタ装置

Info

Publication number
JPH0769014A
JPH0769014A JP5215729A JP21572993A JPH0769014A JP H0769014 A JPH0769014 A JP H0769014A JP 5215729 A JP5215729 A JP 5215729A JP 21572993 A JP21572993 A JP 21572993A JP H0769014 A JPH0769014 A JP H0769014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic sensor
magnet
wheel
tire
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5215729A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosuke Matsubara
浩輔 松原
Takeo Fukumura
武夫 福村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP5215729A priority Critical patent/JPH0769014A/ja
Priority to DE69400987T priority patent/DE69400987T2/de
Priority to EP94113557A priority patent/EP0640501B1/en
Priority to US08/298,830 priority patent/US5469136A/en
Publication of JPH0769014A publication Critical patent/JPH0769014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気センサからホィールまでの距離が変化して
もタイヤの空気圧を正確に検出することができるように
することにある。 【構成】ホィール11に固定された固定磁石15と、タ
イヤの空気圧に応じてホィール11の軸線方向に位置が
変化する可動磁石16と、車体側の部材40に設けられ
た磁気センサ41とを備え、各磁石15,16による磁
気センサ出力に基き、マイクロコンピュータによってタ
イヤ空気圧Pを求める。マイクロコンピュータには、キ
ャリブレーションによって予め求めておいた各磁石1
5,16から磁気センサ41までの最短距離と磁気セン
サ出力との関係を表す計算式が記憶されており、タイヤ
空気圧を検出する時に磁気センサ41によって得られる
磁気センサ出力と上記計算式に基いて、磁気センサ41
から各磁石15,16までの最短距離L1,L2を算出
するとともに、固定磁石15から可動磁石16までの相
対距離を変数とする圧力計算式により、圧力Pを求める
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両や航空機等
のように空気入りタイヤを使用するものにおいてタイヤ
の空気圧をチェックするためのタイヤ空気圧モニタ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの空気圧を走行中に検出するため
の手段として、図5に示されるようなタイヤ空気圧モニ
タ装置100 が提案されている。このモニタ装置100 は、
タイヤ101 と一体に回転するホィール102 に、可動磁石
104 を有するトランスデューサ105 を設け、車体側の部
材106 に磁気センサ107 を設けている。可動磁石104 は
例えば特公平4−40211号公報に記載されているよ
うに、タイヤ101 の空気圧変化に応じてホィール102 の
軸線方向に変位するように構成され、タイヤ101の空気
圧が高くなるほど磁石104 から磁気センサ107 までの最
短距離L1が短くなるようにしている。
【0003】電磁コイルを用いた磁気センサ107 は、ホ
ィール102 が回転する際に磁石104の磁気を検出するも
のであり、磁石104 から磁気センサ107 までの最短距離
L1に応じた大きさの電磁誘導による起電力を生じる。
この起電力は、アナログ/ディジタル変換器によってA
/D積分値に変換される。
【0004】上記可動磁石104 は、タイヤの空気圧に比
例した距離分だけホィール102 の軸線方向に移動するか
ら、タイヤが基準圧力にある時の可動磁石104 の位置
と、圧力変化に対する可動磁石104 の位置変化率を予め
求めておけば、磁石104 が移動した距離を何らかの手段
によって検出することにより、圧力を求めることができ
る。つまり、原理的には、磁気センサ107 から可動磁石
104 までの最短距離L1の変化を、前述した誘導起電力
のA/D積分値の変化量に基いて算出し、この距離変化
に基いてタイヤ空気圧を求めればよいことになる。
【0005】ところが、実際の車両は、走行中にホィー
ル102 がある程度の「ぶれ」を生じながら回転してお
り、また、コーナリング走行時には横方向の荷重を受け
ることによってホィール102 が変形したり、車体に対し
てホィール102 が軸線方向に移動するため、磁気センサ
107 からホィール102 までの距離が変化してしまう。つ
まり、タイヤの空気圧とは無関係な外的要因によって、
磁気センサ107 から磁石104 までの最短距離L1が変化
することがある。このため、単に可動磁石104 による磁
気センサ出力を計測するだけでは、タイヤ空気圧を正確
に測定することができない。
【0006】そこで従来は、圧力変化の影響を受けない
較正用の固定磁石(リファレンス磁石)110 をホィール
102 に設け、磁気センサ107 からホィール102 までの距
離が変わっても、可動磁石104 から固定磁石110 までの
相対距離が変化しないようしている。そしてこの場合、
可動磁石104 から固定磁石110 までの相対距離が変化し
た時にタイヤ空気圧が変化したとして計算することによ
り、圧力以外の変化要因をキャンセルするようにしてい
る。
【0007】従来、上述の可動磁石104 と固定磁石110
を用いてタイヤ空気圧を測定するには、下記の近似一次
式(1)を用いて圧力を計算していた。 P=m・D+P0 …(1) 上記(1)式において、Dは、可動磁石104 のA/D積
分値と固定磁石110 のA/D積分値との差を示す変数、
mは圧力の変化率、P0 は基準圧力であり、この式をグ
ラフで表すと図6のようになる。
【0008】つまり、(1)式によって圧力Pを算出す
るには、予め行うキャリブレーション(較正)によっ
て、上記変化率m(図6における直線の傾き)と基準圧
力P0(縦軸の切片)を求めておく。そして圧力Pを検
出する際に、磁気センサによってD値を検出すること
で、圧力Pを直接求めていた。
【0009】上記(1)式のmとP0 を求めるには、キ
ャリブレーション時に実車に取付けたタイヤに第1の空
気圧P1を充填し、この圧力P1で実際に走行するか、
あるいはダイナモ上でタイヤを回転させ、その時に磁気
センサ107 によって検出された可動磁石104 のA/D積
分値と固定磁石110 のA/D積分値の差D1を測定す
る。次に、タイヤに第2の空気圧P2を充填し、この圧
力P2で実際に走行するかあるいはダイナモ上でタイヤ
を回転させ、その時に磁気センサ107 によって検出され
た可動磁石104 のA/D積分値と固定磁石110 のA/D
積分値の差D2を測定する。そして各値P1,P2,D
1,D2を、次式 m=(P2−P1)/(D2−D1) と P0 =P1
−m*D1 に代入することにより、mとP0 を求めている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例では、車体
にホィールを装着した状態でなければキャリブレーショ
ンを実施することができない。しかも、実際に車両を走
行させたり、あるいはダイナモ上でタイヤを回転させる
といった作業が必要であり、キャリブレーションに手数
がかかるとともにキャリブレーションの実施時機を管理
しにくい。また、キャリブレーション時にタイヤの温度
変化によって圧力が変化すると、誤差が生じる原因とな
る。しかもホィールと車体との位置関係が変更になった
時には再度キャリブレーションが必要であった。
【0011】また前記(1)式によって圧力を求める場
合には、以下に述べる理由により、かなりの検出誤差が
生じることが本発明者らの研究により判明した。すなわ
ち前記(1)式では、可動磁石104 から固定磁石110 ま
での相対距離を可動磁石104 のA/D積分値と固定磁石
110 のA/D積分値との差(D値)に置き換え、D値と
圧力Pとの関係を近似的に示す一次関数により、D値か
ら直接圧力Pを算出している。しかしながら実際は、図
7に示すように、距離L(磁気センサから磁石までの最
短距離)と磁気センサ出力のA/D積分値Iとの関係は
直線ではない。例えば図7に示す特性曲線において、磁
気センサまでの最短距離Lが遠い時の磁石104 ,110 間
の相対距離xa と、磁気センサまでの最短距離Lが近い
時の磁石104 ,110 間の相対距離xb が互いに同じであ
っても、A/D積分値の差Da ,Db は等しくならな
い。言い換えると、前述のD値が変化したからといっ
て、必ずしも圧力Pが変化したことにはならない。よっ
て、従来のようにD値から圧力Pを直接求めると、場合
によってはかなり大きな誤差を生じることになる。
【0012】従って本発明の目的は、何らかの原因によ
って磁気センサからホィールまでの距離が変化しても、
タイヤの空気圧を正確に検出することができ、しかもキ
ャリブレーションが容易なタイヤ空気圧モニタ装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明のタイヤ空気圧モニタ装置は、タイヤ
を支持するホィールに固定された固定磁石と、上記ホィ
ールに対しホィールの軸線方向に離間対向する静止側の
部材に設けられかつ上記固定磁石の磁気を検出できる位
置にあって上記ホィールが回転する際に上記固定磁石と
の間の最短距離に応じた大きさの出力を生じる磁気セン
サと、上記ホィールに設けられかつタイヤの空気圧に応
じた距離分だけホィールの軸線方向に位置が変化する可
動磁石と、予め求めておいた上記各磁石から磁気センサ
までの最短距離と磁気センサ出力との関係を表す計算式
またはマップを記憶しかつタイヤ空気圧を検出する際に
上記磁気センサによって得られる磁気センサ出力に応じ
て上記計算式またはマップにより上記磁気センサから上
記固定磁石および可動磁石までの最短距離または距離に
関連したデータを得るとともに、固定磁石と可動磁石と
の相対距離または距離に関連した値を変数とする圧力計
算式またはマップによりタイヤ空気圧を求める演算手段
とを具備している。
【0014】
【作用】ホィールが回転すると、固定磁石と可動磁石が
それぞれ磁気センサの近傍を通ることにより、磁気セン
サから各磁石までの最短距離に応じた出力が磁気センサ
に生じる。ホィールに対する固定磁石の位置はタイヤ空
気圧に左右されず常に一定であるが、可動磁石の位置は
タイヤ空気圧に応じてホィールの軸線方向に変位する。
【0015】マイクロコンピュータ等を用いた演算手段
には、キャリブレーションによって予め求めておいた各
磁石から磁気センサまでの最短距離と磁気センサ出力と
の関係を表す計算式、例えば下記実施例の(2)式また
はマップを記憶しておく。このキャリブレーションによ
って求める上記計算式等は、このモニタ装置に使用する
磁石と磁気センサが決まれば、ホィールを実車に取付け
なくても測定できるから、このキャリブレーションは正
確にかつ容易に行うことができる。
【0016】そしてタイヤ空気圧を検出する際に、上記
磁気センサによって得られる磁気センサ出力に応じて、
上記計算式またはマップにより、磁気センサから固定磁
石および可動磁石までの最短距離または距離に関連した
データを得る。
【0017】更に上記演算手段には、予め求めておいた
固定磁石から可動磁石までの相対距離または距離に関連
した値を変数とする圧力計算式、例えば下記実施例の
(3)式またはマップを記憶しておくことにより、上述
の磁石間距離に応じてタイヤ空気圧を求める。すなわち
固定磁石と可動磁石との相対位置に基いて圧力を求める
ため、磁気センサからホイルまでの距離が変化してもタ
イヤ空気圧が正確に求まる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図4を参照して説明する。図1に、本実施例のタイヤ
空気圧モニタ装置10の概略を示す。このモニタ装置1
0は、ホィール11とタイヤ12を含む車輪部13に、
固定磁石(リファレンス磁石)15と可動磁石(メイン
磁石)16を備えている。固定磁石15はホィール側の
部材(図示例はリム11aの内周)に固定されている。
可動磁石16は、リム11aに設けられたトランスデュ
ーサ20に内蔵されている。固定磁石15からホィール
11の中心軸までの距離と、可動磁石16からホィール
11の中心軸までの距離は互いにほぼ等しい。
【0019】図2に示すようにトランスデューサ20
は、ホィール11の一部に設けられたトランスデューサ
取付穴21に挿入されている。このトランスデューサ2
0は、円筒状のハウジング25と、リニヤベアリング2
6を有するボディ27と、リニヤベアリング26に挿通
された可動軸28と、可動軸28の端部に固定された前
記可動磁石16と、金属ベローズ30と、圧縮コイルば
ね31と、シール材32などを備えている。このトラン
スデューサ20は、止め輪33によって軸線方向の位置
が固定されている。
【0020】可動軸28は、ホィール11の軸線方向
(図2において左右方向)に移動可能であり、ばね31
によって矢印A方向に付勢されている。トランスデュー
サ取付穴21の空気室35は連通孔36を介してタイヤ
の内部に連通しており、タイヤ空気圧がベローズ30を
圧縮する方向(矢印B方向)に作用するようになってい
る。このためタイヤ空気圧が低い時には可動磁石16が
矢印A方向に移動し、空気圧が高い時には、可動磁石1
6が矢印B方向に移動する。つまりこの可動磁石16は
タイヤ空気圧に応じた距離分だけホィール11の軸線方
向に移動する。
【0021】図1に示すように、ホィール11と離間対
向する車体側の部材すなわち静止側の部材40に、磁気
センサ41の一例としての電磁コイル(センスコイル)
が設けられている。車体側の部材40は、車体フレーム
やアクスルあるいはサスペンションの一部などであり、
要するに回転するホィール11に対して静止した関係に
ある部材を意味する。磁石15,16の磁界の方向と磁
気センサ41のコイル中心軸は、それぞれホィール11
の軸線方向と一致させてある。
【0022】上記磁気センサ41は、ホィール11が回
転する際に固定磁石15と可動磁石16が描く回転軌跡
と対向する位置にあって、磁石15,16が磁気センサ
41の近傍を通過する際に、各磁石15,16までの最
短距離L1,L2に応じた大きさの電磁誘導による起電
力を生じるようになっている。
【0023】従ってホィール11が回転すると、各磁石
15,16が磁気センサ41の近傍を通過するたびに図
3に示すような波形の誘導起電力が生じる。この起電力
は、磁石15,16から磁気センサ41までの最短距離
L1,L2が短いほど大きくなる。この起電力はホィー
ル11の回転周速度にも比例するため、この実施例で
は、車速の変化に影響されない出力信号を取出すため
に、電圧の値そのものではなく、電圧の積分値を求める
ようにしている。
【0024】磁気センサ41に、演算手段としてマイク
ロコンピュータ等の電気回路部50が接続されている。
電気回路部50は、磁気センサ41に生じた出力を処理
する信号処理回路51と、A/D変換回路52と、コン
トローラ53などを備えている。
【0025】コントローラ53のCPU56は、後述す
るデータ処理によってタイヤの空気圧Pを求めるように
なっている。表示手段の一例としての表示器60は、例
えば運転室の計器盤等のように乗員が目視できる位置に
設けられており、上記電気回路部50によって求められ
たタイヤ空気圧に関する情報を表示するようになってい
る。なお、表示手段はタイヤ空気圧が異常な時に警報を
発するブザー等のように聴覚にうったえるものであって
もよい。
【0026】次に、上記構成のタイヤ空気圧モニタ装置
10の作用について説明する。ホィール11が回転する
と、固定磁石15と可動磁石16が次々に磁気センサ4
1の近傍を通過する。このため、ホィール11が1回転
する間に、2種類の起電力が交互に発生する。この起電
力の電圧波形は、信号処理回路51において整流される
とともに整形されかつ積分されたのち、A/D変換回路
52によってアナログ値からディジタル値に変換され、
コントローラ53に入力される。
【0027】固定磁石15の位置はタイヤ空気圧が変化
しても変わらないが、可動磁石16の位置はタイヤ空気
圧に応じてホィール11の軸線方向に変位するため、タ
イヤ空気圧が変わると、磁気センサ41から可動磁石3
4までの最短距離L1が変化する。
【0028】コントローラ53においては、図4に例示
したデータ処理により、磁気センサ出力に基いてタイヤ
空気圧Pの計算を行い、必要に応じて表示を行うように
している。
【0029】この実施例では、磁石15,16と磁気セ
ンサ41の仕様諸元がそれぞれ決まった段階で、磁石1
5,16から磁気センサ41までの最短距離Lと磁気セ
ンサ出力I(A/D積分値)との関係を表す下記計算式
(2)を、実測データの解析によって予め求めておく。
この計算式の一例は、下記の三次式(近似式)であっ
た。
【0030】 距離L=aI3 +bI2 +cI+d …(2) ここで a=−3796*10-13 b=3821*10-9 c=−155*10-5 d=22.54 なお、上記の計算式で表現されるLとIの関係をマップ
化して電気回路部50のROMなどに記憶するようにし
てもよい。あるいは、A/D積分値を距離に換算する代
りに、A/D積分値をある換算式(関数)で補正しても
よい。
【0031】タイヤ空気圧を検出する際に、磁気センサ
41によって各磁石15,16ごとに得られる磁気セン
サ出力と上記計算式(2)またはマップに基いて、可動
磁石16から磁気センサ41までの最短距離L1を求め
るとともに、固定磁石15から磁気センサ41までの最
短距離L2を求める。そしてこのL1,L2値に基い
て、予め求めておいた下記の圧力計算式(3)またはマ
ップにより、タイヤ空気圧Pを求める。
【0032】 P=P0 +(k/s)*(L2 −L1 −D0 ) …(3) ここで、P0 とD0 はキャリブレーション時に設定され
る値であり、P0 はキャリブレーション時の基準圧力、
D0 は基準圧力P0 の時の固定磁石15から可動磁石1
6までの相対距離(オフセット値)である。kは、ベロ
ーズ30とばね31の合計ばね定数、sはベローズ30
の受圧面積である。
【0033】k/sの一例は、1.094(kgf/c
2 /cm)であり、この値はベローズ30とばね31
の仕様諸元に応じた固有の数値である。P0 の一例は
2.1(kgf/cm2 )、オフセット値D0 は計算の
容易化等のためにゼロに設定した。なお、オフセット値
D0 は必ずしもゼロでなくてもよいが、車両のように複
数の車輪(例えば4輪)をもつものにおいて、各輪の磁
気センサ41を同一の圧力計算式(3)を用いて求める
には、この計算式を含む計算プログラムを共通化する上
で、各車輪ごとのオフセット値D0 を同じにしておくと
よい。
【0034】上記圧力計算式(3)を用いて、具体的に
タイヤ空気圧Pを求めた例を3つほど挙げると下記の通
りである。第1の圧力計算例として、可動磁石16のA
/D積分値が2523、固定磁石15のA/D積分値が
2523、L1=1.508cm、L2=1.508c
mの時の計算圧力Pは、2.10(標準圧力)である。
第2の圧力計算例として、可動磁石16のA/D積分値
が2590、固定磁石15のA/D積分値が2523、
L1=1.276cm、L2=1.508cmの時の計
算圧力Pは、2.35(圧力過剰)である。第3の圧力
計算例として、可動磁石16のA/D積分値が246
8、固定磁石15のA/D積分値が2523、L1=
1.705cm、L2=1.508cmの時、計算圧力
Pは、1.89(圧力不足)である。
【0035】上述のようにしてタイヤ空気圧Pを求め、
P値をそのまま運転席の表示器60に表示してもよい
し、あるいは、P値が所定の許容範囲から外れたときに
警告灯を点灯させるとか、警報ブザーを鳴らすといった
適宜の態様で運転者に知らせるようにしてもよい。
【0036】なお、上記実施例では磁気センサ41の例
として電磁コイルについて説明したが、本発明を実施す
るに当たって、例えばホール素子等のように、要するに
磁石15,16の磁力の強さに応じた出力が得られる磁
気センサであれば電磁コイルの代りに用いることができ
る。また、固定磁石15と可動磁石16は、それぞれ複
数個ずつ設けられてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、磁気センサからホィー
ルまでの距離が変化しても、磁気センサの出力に基いて
タイヤの空気圧を正確に検出することができる。しかも
キャリブレーションを実車走行あるいはダイナモ上で行
う必要がなく、キャリブレーション操作の容易化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤ空気圧モニタ装
置の車輪部の断面と電気回路部のブロックを示す図。
【図2】図1のタイヤ空気圧モニタ装置に使われるトラ
ンスデューサの断面図。
【図3】図1のタイヤ空気圧モニタ装置の磁気センサ出
力の一例を示す波形図。
【図4】図1に示されたタイヤ空気圧モニタ装置のコン
トローラによる処理内容の一部を示すフローチャート。
【図5】従来のタイヤ空気圧モニタ装置の一部を示す断
面図。
【図6】従来のタイヤ空気圧モニタ装置において圧力を
検出するための計算式をグラフ化した図。
【図7】磁気センサ出力のA/D積分値と距離との関係
を示す図。
【符号の説明】
10…タイヤ空気圧モニタ装置 11…ホィール 12…タイヤ 15…固定磁石 16…可動磁石 41…磁気センサ 50…演算手段(電気回路部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤを支持するホィールに固定された固
    定磁石と、 上記ホィールに対しホィールの軸線方向に離間対向する
    静止側の部材に設けられかつ上記固定磁石の磁気を検出
    できる位置にあって上記ホィールが回転する際に上記固
    定磁石との間の最短距離に応じた大きさの出力を生じる
    磁気センサと、 上記ホィールに設けられかつタイヤの空気圧に応じた距
    離分だけホィールの軸線方向に位置が変化する可動磁石
    と、 予め求めておいた上記各磁石から磁気センサまでの最短
    距離と磁気センサ出力との関係を表す計算式またはマッ
    プを記憶しかつタイヤ空気圧を検出する際に上記磁気セ
    ンサによって得られる磁気センサ出力に応じて上記計算
    式またはマップにより上記磁気センサから上記固定磁石
    および可動磁石までの最短距離または距離に関連したデ
    ータを得るとともに、固定磁石と可動磁石との相対距離
    または距離に関連した値を変数とする圧力計算式または
    マップによりタイヤ空気圧を求める演算手段と、 を具備したことを特徴とするタイヤ空気圧モニタ装置。
JP5215729A 1993-08-31 1993-08-31 タイヤ空気圧モニタ装置 Pending JPH0769014A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215729A JPH0769014A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 タイヤ空気圧モニタ装置
DE69400987T DE69400987T2 (de) 1993-08-31 1994-08-30 Reifendruck-Überwachungseinrichtung
EP94113557A EP0640501B1 (en) 1993-08-31 1994-08-30 Tire inflation pressure monitoring apparatus
US08/298,830 US5469136A (en) 1993-08-31 1994-08-31 Tire inflation pressure monitoring apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215729A JPH0769014A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 タイヤ空気圧モニタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0769014A true JPH0769014A (ja) 1995-03-14

Family

ID=16677227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5215729A Pending JPH0769014A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 タイヤ空気圧モニタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0769014A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518307A (ja) * 2003-02-15 2006-08-10 アドバンスト・デジタル・コンポーネンツ・インコーポレイテッド タイヤ圧モニタ及びその使用法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518307A (ja) * 2003-02-15 2006-08-10 アドバンスト・デジタル・コンポーネンツ・インコーポレイテッド タイヤ圧モニタ及びその使用法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3854635B2 (ja) 車両のタイヤ・ホイールアセンブリの空気圧監視装置および監視方法
US20060108170A1 (en) Axle unit with slip sensor and slip meansurement method
JP2749784B2 (ja) 旋回半径計算方法および旋回半径計算装置
US5469136A (en) Tire inflation pressure monitoring apparatus
US4953394A (en) Device and process for controlling air pressure in tires
US20180274968A1 (en) System and method for determining wheel load
JP2012096640A (ja) センサユニット登録システム及びセンサユニット登録方法
JP2019113373A (ja) 輪荷重推定装置
US6943674B2 (en) Tire pressure indicator
JP5424731B2 (ja) タイヤ空気圧監視システム
JPH0769014A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
JP2009006793A (ja) タイヤ内圧低下検出方法及び装置、並びにタイヤ内圧低下検出プログラム
JPH0769013A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
JP2010076702A (ja) タイヤ内圧低下検出方法及び装置、並びにタイヤ内圧低下検出プログラム
JPH0747819A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
JP5555486B2 (ja) タイヤ内圧低下検出方法及び装置、並びにタイヤ内圧低下検出プログラム
JPH0664413A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
WO2009151582A1 (en) Tire pressure monitoring system
JP3363553B2 (ja) タイヤ空気圧低下検出装置
KR101571109B1 (ko) Tpms 위치 판별 방법 및 이를 이용한 tpms 위치 판별 장치
JPS60187837A (ja) タイヤの空気圧検出方式
KR100413255B1 (ko) 안티록 브레이크 시스템의 이씨유를 이용한 차량용 속도계및 주행거리계
KR101898694B1 (ko) 타이어 압력 이상 상태 감지 시스템
JPH0664414A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
JPH0643932B2 (ja) 車軸動力計