JPH076878A - 可変色照明装置 - Google Patents

可変色照明装置

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JPH076878A
JPH076878A JP5144089A JP14408993A JPH076878A JP H076878 A JPH076878 A JP H076878A JP 5144089 A JP5144089 A JP 5144089A JP 14408993 A JP14408993 A JP 14408993A JP H076878 A JPH076878 A JP H076878A
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color temperature
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啓泰 竹内
Fumiaki Ito
文彰 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】周囲温度により照明器具の色温度を制御する可
変色照明装置において、室内の温度と外気温を検出し、
その検出値を比較演算した結果に応じて色温度を補正す
ることにより、人間の感覚と合致した色温度の制御を可
能とする。 【構成】発光色の異なる複数の光源5a,5b,5c
と、各光源の発光光量を制御する点灯制御部4a,4
b,4cを具備した可変色照明装置において、色温度を
設定する色温度設定操作部1と、それを受けて色温度制
御信号を発生する色温度制御信号発生部2と、照明空間
と前記空間以外の温度を検出する温度センサー6,7
と、前記照明空間と前記空間以外の温度差を比較演算す
る比較演算部8と、その温度差に応じて色温度を補正す
る色温度補正手段3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の発光色を混色
し、照明光の光色を可変とする可変色照明装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、照明光の色温度により照明空間の
雰囲気を変えられることは知られている。例えば、照明
光の色温度が5300K以上で高くなるほど青っぽい爽
やかで涼しい感じとなり、また、照明光の色温度が33
00K以下で低くなるほど赤みがかかった暖かな感じと
なる。このようなことから、異なる色温度のランプを用
いて、夏は高い色温度のランプを用いて涼しい雰囲気と
し、冬は低い色温度のランプを用いて暖かい雰囲気にす
ることができる。しかしながら、それでは季節ごとにラ
ンプ交換が必要で煩雑であるので、異なる色温度のラン
プあるいは異なる光色のランプを複数用いて色温度を連
続的に可変とし、夏季のように周囲温度が高いときは高
い色温度に、冬季のように周囲温度が低いときは低い色
温度に自動的に制御する可変色放電灯点灯装置が提案さ
れている(特開平3−222291号)。この従来例で
は周囲温度と色温度の関係が一対一であり、例えば、周
囲温度が25℃のとき、色温度は或る値(例えば、50
00K)に固定される。ところが、夏季の25℃と冬季
の25℃では人間の感じ方は異なる(夏場は涼しく、冬
場は温かく感じる)ので、周囲温度と色温度の関係が固
定されるのは好ましくない場合がある。このような要素
を加味した別の照明装置が提案されている(特開平4−
206391号)。この従来例では、季節毎に設定色温
度を変えて、さらに現在の室温により設定色温度を補正
するようにして、室温が設定色温度に比べて高すぎれば
色温度を高くし、低すぎれば色温度を低くするようにし
たものである。ところが、このような従来例の場合、季
節の判定をタイマーで実施しており、四季の変化が画一
的に決定されており、気象が変動(気温の高低)した場
合でも画一的な制御となってしまい、人間の感覚と合致
しないことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、周囲温度により照明器具の色温度を制御する可変色
照明装置において、室内の温度と外気温を検出し、その
検出値を比較演算した結果に応じて色温度を補正するこ
とにより、人間の感覚と合致した色温度の制御を可能と
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、発光色の
異なる複数の光源5a,5b,5cと、前記各光源5
a,5b,5cの発光光量を制御する点灯制御部4a,
4b,4cを具備した可変色照明装置において、色温度
を設定する色温度設定操作部1と、設定された色温度に
応じて色温度制御信号を発生する色温度制御信号発生部
2と、照明空間と前記空間以外の温度を検出する温度セ
ンサー6,7と、前記照明空間と前記空間以外の温度差
を比較演算する比較演算部8と、その温度差に応じて色
温度を補正する色温度補正手段3を設けたことを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、照明空間と前記空間以外の温
度を検出して、その温度差に応じて色温度を補正するよ
うにしたので、四季に応じた画一的な制御とは異なり、
例えば、外気温と室温の温度差に応じて人間の感覚に合
致した色温度の制御を行うことができる。また、照明空
間におけるエアコンの操作検出信号や、人口密度の大小
の検出信号によって色温度を補正したり、前日の温度を
検出して保持したり、温度差以外に湿度を検出して、こ
れらの情報に基づいて色温度を補正すれば、さらに人間
の感覚に合致した色温度の制御を行うことができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の回路図である。
1は色温度設定操作部であり、希望の色温度と照度レベ
ルが設定できる手動操作部と、自動・手動切替部等で構
成されている。2は色温度制御信号発生部であり、色温
度設定操作部1の出力を受けて対応する色温度信号を発
生するものである。4a,4b,4cは点灯制御部であ
り、調光点灯装置もしくは調光器である。5a,5b,
5cは発光色の異なる複数の光源であり、例えば、RG
Bカラーランプ、色温度の異なるランプなどである。6
は温度センサーであり、外気温を検出するものである。
7は温度センサーであり、室温を検出するものである。
8は比較演算部であり、温度センサー6,7の検出値を
比較演算して、その演算結果を出力するものである。3
は色温度制御補正信号発生部であり、比較演算部8の出
力を受けて、色温度制御信号発生部2の信号を補正する
ものである。9は照明器具であり、点灯制御部4a,4
b,4cと複数の光源5a,5b,5cを含んでいる。
【0007】次に、本実施例の動作を説明する。図2は
本実施例の動作を示すフローチャートである。まず、色
温度設定操作部1により、或る色温度で照明器具9が点
灯しているとする。現在の外気温がA1 であるとする
と、この外気温A1 を高温(27℃以上)、常温(18
〜27℃)、低温(18℃以下)と比較して、A1 ≧2
7のとき、色温度の補正量βは+β(例えば、+50
0)、18<A1 <27のときはβ=0(補正無し)、
1 ≦18のときは色温度の補正量βは−β(例えば、
−500)と演算される。また、同時に室温を検出し、
これをA2 とすると、色温度補正値Tcは次の式で演算
される。 Tc=T0 +α(A2 −A0 )+β
【0008】ここで、A0 は基準となる室温(例えば、
20℃)、T0 は基準室温A0 での基準色温度(例え
ば、A0 =20℃のときT0 =5000K)、αは係数
である。具体例を図3にて説明すると、室温A2 が25
℃のとき、外気温A1 が常温(18〜27℃)のとき、
補正後の色温度は6000Kであり、高温(27℃以
上)のとき、補正後の色温度は6500Kであり、低温
(18℃以下)のとき、補正後の色温度は5500Kで
ある。また、室温A2 が低温で15℃のときは、外気温
がA1 が常温(18〜27℃)のとき、補正後の色温度
は4000Kであり、高温(27℃以上)のとき、補正
後の色温度は4500Kであり、低温(18℃以下)の
とき、補正後の色温度は3500Kとなる。ただし、α
=200として計算した。
【0009】このように室温A2 と外気温A1 を検出
し、それに伴い色温度を補正し、色温度制御補正信号発
生部3により補正色温度となるべく各ランプの調光信号
が出力される。それにより、照明器具は補正色温度で混
色され、点灯される。すなわち、夏季では基準より色温
度を高く補正し、冬季では基準より色温度を低く補正
し、人間の外気温による暑さ感、寒さ感を視覚的に軽減
するものである。
【0010】また、別の制御例を図4で説明する。この
例は、外気温A1 により係数αを変化させ、また、補正
量βも現在の室温A2 により変化させ、一定値とはしな
いものである。外気温A1 が低温であるときに室温A2
が上がり過ぎると、色温度を基準値より上げるように補
正量βを設定し、室内の暑苦しさを少しでも軽減しよう
とするものである。また、外気温A1 が高温であるとき
に冷房等により室温A2が下がり過ぎると、逆に色温度
を基準値より下げて室内の寒さを視覚的に軽減しようと
するものである。例えば、同じ23℃の室温でも、外気
温が常温時(18〜27℃)の場合の色温度は5000
Kであるが、外気温が低温(18℃以下)の場合は色温
度を5500K、逆に外気温が高温(27℃以上)の場
合は色温度を4500Kに補正する。
【0011】図5は本発明の第2実施例の回路図であ
る。本実施例では、図1の回路にエアコン操作検出部1
0を付加したものである。このエアコン操作検出部10
は、壁面のスイッチあるいはリモコンスイッチなどであ
る。以下、本実施例の動作を図6、図7に基づいて説明
する。まず、図6に示すように、室温が高く、冷房が必
要な場合について説明する。今、曲線Aで示した室温が
35℃で、そのときの色温度が8000Kに制御されて
いるとする。時刻t1 で冷房の操作を開始すると、その
エアコン操作信号を検出し、比較演算部8で色温度を補
正して、冷房開始直後に8000Kから9000Kへと
色温度を補正する。その後は、曲線Bのように室温が下
がるにしたがって色温度を下げて行き、室温が安定する
時刻t3 では曲線Dの色温度に収束する。曲線Dは本発
明の第1実施例と同じ制御を行ったものである。また、
曲線Cのように冷房開始から或る一定時刻t2 まで補正
色温度(この場合9000K)を変化させないように、
色温度を補正制御しても良い。
【0012】次に、図7に示すように、室温が低く、暖
房が必要な場合について説明する。今、曲線Aで示した
室温が10℃で、そのときの色温度が3000Kに制御
されているものとする。時刻t1 で暖房の操作を開始す
ると、そのエアコン操作信号を検出し、比較演算部8で
色温度を補正して、暖房開始直後に3000Kから25
00Kへと色温度を補正する。その後は、曲線Bのよう
に室温が上がるにしたがって、色温度を上げて、室温が
安定する時刻t3 では曲線Dの色温度に収束する。曲線
Dは本発明の第1実施例と同じ制御を行ったものであ
る。また、曲線Cのように暖房開始から或る一定時刻t
2 まで補正色温度(この場合2500K)を変化させな
いように、色温度を補正制御しても良い。さらに、図6
又は図7の曲線Eのように、全体としては色温度を上げ
る又は下げる方向に補正しながらも、途中段階では色温
度を揺るがすように制御しても良く、これにより、色温
度の変化程度が視覚的に分かりやすくなる。
【0013】このように、本実施例では、エアコン操作
検出部10を付加することにより、冷房あるいは暖房の
操作と連動して色温度を意識的に補正し、室温が高い場
合には、制御色温度の値より、さらに色温度が高くなる
ように補正し、室温が低い場合には、逆に色温度が低く
なるよう補正し、室温が安定した時点で元の制御色温度
に収束させるようにしたため、空調効果を視覚的に更に
高める効果を有する。
【0014】図8は本発明の第3実施例の回路図であ
る。11は温度センサー、12は人口密度センサーであ
り、それぞれ照明空間の温度と人口密度を検出する。人
口密度を検出するには、人体から輻射される赤外線量の
大小を検出したり、人が会話する声の音量、人が活動す
ることによる騒音レベルの大小などを検出すれば良い。
その他の構成は図1の実施例と同様である。
【0015】次に、本実施例の動作を説明する。図9は
本実施例の動作を示すフローチャートである。まず、色
温度設定操作部1により或る色温度で照明器具9が点灯
しているとする。現在の人口密度がA1 であるとする
と、この人口密度A1 を大密度(3人/m2 以上)、中
密度(1〜3人/m2 )、小密度(1人/m2 以下)と
比較して、A1 ≧3人/m2 のとき、色温度の補正量β
は+β(例えば、+500)、1人/m2 <A1 <3人
/m2 のときはβ=0(補正無し)、A1 ≦1人/m2
のときは色温度の補正量βは−β(例えば、−500)
と演算される。また、同時に温度(室温、外気温など)
を検出し、これをA2 とすると、色温度補正値Tcは次
の式で演算される。 Tc=T0 +α(A2 −A0 )+β
【0016】ここで、A0 は基準となる温度(例えば、
20℃)、T0 は基準温度時の基準色温度(例えば、A
0 =20℃のときT0 =5000K)、αは係数であ
る。具体例を図10にて説明すると、温度A2 が高温で
30℃のとき、人口密度A1 が高密度(3人/m2
上)のとき、補正後の色温度は7500K、中密度(1
〜3人/m2 )のとき、補正後の色温度は7000K、
小密度(1人/m2 以下)のとき、補正後の色温度は6
500Kである。また、逆に温度A2 が低温で10℃の
ときは、人口密度A1 が高密度(3人/m2 以上)のと
き、補正後の色温度は4000K、中密度(1〜3人/
2 )のとき、補正後の色温度は3500K、小密度
(1人/m2 以下)のとき、補正後の色温度は3000
Kとなる。ただし、α=200として計算した。
【0017】このような補正により、例えば、エレベー
タや会議室等の狭い空間内で人口密度が大きいことによ
る暑苦しさを色温度補正により視覚的に低減する効果が
ある。また、別の検出手段として、人口密度を声の音量
(騒音レベル)の大小で検出したとき、上述の色温度の
制御例(人口密度が大きくなるほど、色温度を上げる)
とは逆方向に制御し、騒がしいときには色温度を下げて
落ちついた雰囲気にし、静かなときには色温度を上げて
活気のある雰囲気にしても良い。
【0018】図11は本発明の第4実施例の回路図であ
る。本実施例では、データ保持部13と湿度センサー1
4を付加した以外は第1の実施例と構成及び動作がほぼ
同じであるが、センサー6で検出された外気温をリアル
タイムで室温と比較演算せず、例えば、前日の外気温の
データをデータ保持部13に保持しておいて、現在の室
温と比較演算するようにしたものである。また、新たに
湿度センサー14を設け、温度差に現在の湿度情報を加
味するものである。例えば、室温が低く、外気との温度
差が大きいとき、色温度を設定よりも1000K低く補
正する場合、湿度が高ければ、蒸し暑さを感じるため、
補正を1000Kから500Kにして、色温度を補正し
過ぎないようにするものである。なお、データ保持部1
3は、前日のデータのみならず、過去数日分のデータを
保持し、平均値のデータを用いるようにしても良い。
【0019】図12は本発明の第5実施例の回路図であ
り、図13はその動作を示すフローチャートである。本
実施例では、温度センサー6で検出された前日の外気温
をデータ保持部13により保持して、現在の外気温と比
較演算部8により比較演算するようにしたものである。
その他の構成は、第1実施例と同様である。まず、色温
度設定操作部1により、或る色温度で照明器具9が点灯
しているとする。現在の温度(外気温)を検出し、これ
をA1 とする。次に、データ保持部7により前日の温度
データA2 が出力される。比較演算部8でA1 ,A2
比較演算され、A1 −A2 ≧E(例えば、E=5℃)の
とき、色温度Tcは+β(例えば、500K)補正され
る。次に、|A1 −A2 |<Eのときは色温度は補正さ
れない。また、A1 −A2 ≦−Eのとき、色温度Tcは
−β(例えば、−500K)補正される。この補正情報
が、色温度制御補正信号発生部3に送られて、補正され
た色温度の混色光で点灯する。
【0020】図14は本発明の第6実施例の動作を示す
フローチャートである。本実施例では、比較演算部8の
動作のみが異なる。現在の温度A1 と前日の温度A2
比較し、以下の演算式で補正色温度Tcが算出される。 Tc=Tc+α|A1 −A2 | ここで、α=100とすると、A1 −A2 =5℃のとき
は+500K補正され、A1 −A2 =−5℃のときは−
500K補正される。この実施例では、上述の第5実施
例と異なり、補正量はきめ細かく連続的に行われる。こ
のように、色温度の補正を現在の温度だけでなく、前日
の温度データと比較して補正するので、前日に比べて温
度が高いときは色温度を高くし、前日に比べて温度が低
いときは色温度を低くし、それぞれ現在の暑苦しさ、あ
るいは寒さを視覚的に軽減するものである。
【0021】図15は本発明の第7実施例の回路図であ
り、図16はその動作を示すフローチャートである。本
実施例では、室温センサー7を付加して照明空間の室温
データを検出し、このデータと共に、温度センサー6で
検出された現在の外気温データと、データ保持部13で
保持された前日の外気温データに基づいて比較演算部8
で比較演算して、その比較演算結果に応じて色温度制御
補正信号発生部3により色温度を補正する。まず、色温
度設定操作部1により、或る色温度で照明器具9が点灯
しているとする。現在の外気温を検出し、これをA1
する。次に、データ保持部7により前日の温度データA
2 が出力される。比較演算部8でA1 ,A2 が比較演算
され、A1 −A2 ≧5℃のとき、補正量βは+β(例え
ば、+500K)、|A1 −A2 |<5℃のときはβ=
0(補正無し)、A1 −A2 ≦−5℃のときは補正量β
は−β(例えば、−500K)となる。また、同時に室
温センサー7により室温を検出し、これをA3 とする
と、色温度補正値Tcは次の式で演算される。 Tc=T0 +α(A3 −A0 )+β ここで、A0 は基準となる室温(例えば、20℃)であ
り、T0 は基準室温時の基準色温度(例えば、A0 =2
0℃のときT0 =5000K)である。また、αは係数
である。
【0022】具体的な色温度の補正例を図17により説
明する。今、室温が30℃である場合において、A1
2 ≧5℃のとき、補正後の色温度は7000Kとな
る。また、|A1 −A2 |<5℃のとき、補正後の色温
度は6500Kとなる。さらに、A1 −A2 ≦−5℃の
とき、補正後の色温度は6000Kとなる。次に、室温
が10℃である場合において、A1 −A2 ≧5℃のと
き、補正後の色温度は4000K、|A1 −A2 |<5
℃のとき、補正後の色温度は3500K、A1 −A 2
−5℃のとき、補正後の色温度は3000Kとなる。た
だし、α=150、β=500として計算した。
【0023】なお、光源の種類は蛍光ランプ、高圧放電
灯、白熱灯などいずれでも良く、また、負荷電力や負荷
の形状は限定されない。光色も色温度を変化できるもの
であれば、RGBランプに限らず、電球色や白色などを
用いても良い。RGBランプの光色についても、例え
ば、白色にカラーフィルターを装着したものでも良い。
さらに、光源の数についても3灯に限らず、4灯以上で
も良く、また、同一色光源を2灯以上用いても良い。さ
らにまた、外観上、1灯のように一体化したものでも良
い。次に、点灯手段は調光用安定器、調光器などで1灯
ごとに調光レベルを変えることができるならば、一体化
したものでも良い。また、色温度の補正量βは一定でな
くても視覚的に効果があれば良い。さらに、色温度と室
温の関係は線型でなくても良く、例えば、室温が低いと
きは変化幅を小さく、室温が高いときは変化幅を大きく
しても良い。また、各実施例の色温度の補正量βは一定
で、3段階に補正しているが、段数を増やしても良い
し、温度差に比例して補正量を連続的に変えても良い。
上述の実施例はすべて基準として温度が上がれば色温度
を上げ、逆に温度が下がれば色温度を下げ、それに対し
て色温度補正を行う構成で説明したが、基準として温度
に対し色温度を変化させない構成であっても同様の効果
を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、周囲の
温度により照明器具の色温度を制御する可変色照明装置
において、照明空間とそれ以外の空間の温度差を検出
し、その温度差に応じて色温度を補正するようにしたた
め、タイマー等を用いた画一的な制御を行う場合に比べ
ると、人間の感覚に合致した色温度の補正を行うことが
できるという効果がある。特に、請求項2に記載のよう
に、室温と外気温の温度差に応じて色温度を補正するこ
とにより、外気温の違いによる人間の暑さ感、寒さ感を
視覚的に軽減できるという効果がある。また、請求項3
に記載のように、空調機器の冷房又は暖房と連動して空
調操作の開始時に色温度を意識的に補正すれば、例え
ば、室温が高い場合には、制御色温度の値より更に高く
なるように色温度を補正したり、室温が低い場合には、
逆に制御色温度の値より更に低くなるように色温度を補
正し、室温が安定した時点で元の制御色温度に収束させ
ることにより、空調効果を更に高める効果がある。さら
に、請求項4乃至6に記載のように、人口密度や、前日
の温度検出データ、あるいは湿度情報によっても色温度
を補正することにより、例えば、照明空間での人の多さ
や、前日を上回る暑さ、あるいは湿度の多さ等による暑
苦しさを視覚的に軽減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の別の制御例を示す動作説
明図である。
【図5】本発明の第2実施例の回路図である。
【図6】本発明の第2実施例における冷房開始時の動作
説明図である。
【図7】本発明の第2実施例における暖房開始時の動作
説明図である。
【図8】本発明の第3実施例の回路図である。
【図9】本発明の第3実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第3実施例の動作説明図である。
【図11】本発明の第4実施例の回路図である。
【図12】本発明の第5実施例の回路図である。
【図13】本発明の第5実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】本発明の第6実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図15】本発明の第7実施例の回路図である。
【図16】本発明の第7実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図17】本発明の第7実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 色温度設定操作部 2 色温度制御信号発生部 3 色温度制御補正信号発生部 4 点灯制御部(4a,4b,4c) 5 複数の光源(5a,5b,5c) 6 外気温度センサー 7 室内温度センサー 8 比較演算部 9 照明器具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光色の異なる複数の光源と、前記各
    光源の発光光量を制御する点灯制御部を具備した可変色
    照明装置において、色温度を設定する色温度設定操作部
    と、設定された色温度に応じて色温度制御信号を発生す
    る色温度制御信号発生部と、照明空間と前記空間以外の
    温度を検出する手段と、前記照明空間と前記空間以外の
    温度差を比較演算する手段と、その温度差に応じて色温
    度を補正する色温度補正手段を設けたことを特徴とする
    可変色照明装置。
  2. 【請求項2】 前記照明空間の温度を検出する手段は
    室温を検出する手段であり、前記空間以外の温度を検出
    する手段は外気温を検出する手段であることを特徴とす
    る請求項1記載の可変色照明装置。
  3. 【請求項3】 照明空間に設けられた空調機器の操作
    を検出する手段を備え、空調機器の冷房又は暖房の操作
    を検出したときには、さらに色温度を設定より高く又は
    低く補正する手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載の可変色照明装置。
  4. 【請求項4】 前記照明空間における人口密度の大小
    を検出する手段を備え、人口密度が高いときは色温度を
    高く、人口密度が低いときは色温度を低くするように補
    正する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の可
    変色照明装置。
  5. 【請求項5】 前日の温度を検出して保持する手段を
    備え、前日の温度と現在の温度の差に応じて色温度を補
    正する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の可
    変色照明装置。
  6. 【請求項6】 湿度を検出する手段を備え、湿度情報
    に応じて色温度を補正する手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の可変色照明装置。
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