JPH0768707B2 - オープンケーソン工法 - Google Patents
オープンケーソン工法Info
- Publication number
- JPH0768707B2 JPH0768707B2 JP2182221A JP18222190A JPH0768707B2 JP H0768707 B2 JPH0768707 B2 JP H0768707B2 JP 2182221 A JP2182221 A JP 2182221A JP 18222190 A JP18222190 A JP 18222190A JP H0768707 B2 JPH0768707 B2 JP H0768707B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caisson
- ground
- auger
- open caisson
- drilling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は橋脚の基礎等を築造するために利用されるオ
ープンケーソン工法に関するもので、特に深い締まった
砂礫層を長期間にわたり水中掘削する必要がある場合等
に適する。
ープンケーソン工法に関するもので、特に深い締まった
砂礫層を長期間にわたり水中掘削する必要がある場合等
に適する。
橋脚の基礎等を築造する工法にケーソン工法がある。ケ
ーソン工法はケーソンを築造後、内部を掘削し沈設する
工法で、ニューマチックケーソン工法およびオープンケ
ーソン工法がある。後者のオープンケーソン工法では機
械および人力で掘削し、水位以下では水中掘削となる。
ーソン工法はケーソンを築造後、内部を掘削し沈設する
工法で、ニューマチックケーソン工法およびオープンケ
ーソン工法がある。後者のオープンケーソン工法では機
械および人力で掘削し、水位以下では水中掘削となる。
オープンケーソン工法において、砂礫層における水中掘
削はクラムシェル掘削機等が使用されている。その場
合、硬い層になると重量を増したクラムシェル掘削機や
ハンマーグラフ等が使用されるが、水の浮力等も加わり
極端に能率が落ちてしまう欠点があった。また、このよ
うな層ではつき棒と呼ばれる鋼製の重い棒やＨ形鋼の先
を尖らせたもので地盤を突いて、緩めてから掘削する工
法や、リバース工法、特殊水中掘削機等が用いられてき
た。しかし、これらは工期面、経済面で不利であり、不
確定要素も多く、計画性に乏しい。
削はクラムシェル掘削機等が使用されている。その場
合、硬い層になると重量を増したクラムシェル掘削機や
ハンマーグラフ等が使用されるが、水の浮力等も加わり
極端に能率が落ちてしまう欠点があった。また、このよ
うな層ではつき棒と呼ばれる鋼製の重い棒やＨ形鋼の先
を尖らせたもので地盤を突いて、緩めてから掘削する工
法や、リバース工法、特殊水中掘削機等が用いられてき
た。しかし、これらは工期面、経済面で不利であり、不
確定要素も多く、計画性に乏しい。
この発明はオープンケーソン工法における上述のような
問題点の解決を図ったものである。
問題点の解決を図ったものである。
この発明は所定位置にケーソンを設置し、該ケーソンの
内部を水中掘削しながらケーソンを所定深度まで沈設す
るオープンケーソン工法において、前記ケーソン内部の
掘削に先立ち、予めオーガーで沈設位置の地盤を削孔
し、多数の削孔を行うことにより地盤を緩める際、削孔
部分の土砂に高吸水性樹脂を注入し、その土砂と高吸水
性樹脂を攪拌混合し、緩めた地盤上でケーソンの内部を
掘削しながらアースアンカーに反力をとってジャッキで
圧入することによりケーソンの沈設を行うことを特徴と
するオープンケーソン工法である。
内部を水中掘削しながらケーソンを所定深度まで沈設す
るオープンケーソン工法において、前記ケーソン内部の
掘削に先立ち、予めオーガーで沈設位置の地盤を削孔
し、多数の削孔を行うことにより地盤を緩める際、削孔
部分の土砂に高吸水性樹脂を注入し、その土砂と高吸水
性樹脂を攪拌混合し、緩めた地盤上でケーソンの内部を
掘削しながらアースアンカーに反力をとってジャッキで
圧入することによりケーソンの沈設を行うことを特徴と
するオープンケーソン工法である。
以下、図示した実施例について説明する。
第１図はこの発明の一実施例におけるケーソン１本体と
地盤改良のためのオーガー削孔対象領域Ａおよびクラム
シェルによる掘削対象領域Ｂとの関係を示したものであ
る。図中、右半分のハッチング部分がケーソン１下端に
対するオーガー削孔対象領域Ａであり、左半分のハッチ
ング部分がケーソン１の水平断面に対する掘削対象領域
Ｂである。図中、２はケーソン１の刃口、３は刃先、４
はケーソン１の中壁である。
地盤改良のためのオーガー削孔対象領域Ａおよびクラム
シェルによる掘削対象領域Ｂとの関係を示したものであ
る。図中、右半分のハッチング部分がケーソン１下端に
対するオーガー削孔対象領域Ａであり、左半分のハッチ
ング部分がケーソン１の水平断面に対する掘削対象領域
Ｂである。図中、２はケーソン１の刃口、３は刃先、４
はケーソン１の中壁である。
第２図は第１図のオーガー削孔対象領域Ａにおける削孔
５の配置例を示したものである。例えば第１図および第
２図に示したケーソン１の短径方向の幅Ｌ＝8.1mとした
場合において、削孔５の径φ＝800mm、削孔５間のピッ
チａ＝1.2mといった配置が考えられる。なお、第２図に
おいては右上半分のみ削孔５を描き、残りの部分につい
ては省略して示してある。この削孔５は地盤を緩めるた
めのものであり、地盤改良効果を長期間維持するため高
吸水性樹脂を掘削土砂と混合攪拌する。
５の配置例を示したものである。例えば第１図および第
２図に示したケーソン１の短径方向の幅Ｌ＝8.1mとした
場合において、削孔５の径φ＝800mm、削孔５間のピッ
チａ＝1.2mといった配置が考えられる。なお、第２図に
おいては右上半分のみ削孔５を描き、残りの部分につい
ては省略して示してある。この削孔５は地盤を緩めるた
めのものであり、地盤改良効果を長期間維持するため高
吸水性樹脂を掘削土砂と混合攪拌する。
第３図〜第10図はこの発明のオープンケーソン工法にお
ける施工手順の一例を示したもので、以下の手順で施工
が行われる。
ける施工手順の一例を示したもので、以下の手順で施工
が行われる。
まず、ケーソン１設置位置に水深に応じた築島を行う
（第３図参照）。
（第３図参照）。
次いでケーソン１沈設位置をオーガーで高吸水性樹脂を
注入しながら削孔し、地盤を緩める形での地盤改良を行
う（第４図参照）。
注入しながら削孔し、地盤を緩める形での地盤改良を行
う（第４図参照）。
第４図中、ハッチング部分がオーガー削孔対象領域Ａで
あり、またケーソン１圧入の反力をとるためのアースア
ンカー７を設置する。
あり、またケーソン１圧入の反力をとるためのアースア
ンカー７を設置する。
また足場用のＨ鋼杭９の打ち込み等を行い（第５図参
照）、かつ、ケーソン１の刃口金物10を据え付ける（第
６図参照）。
照）、かつ、ケーソン１の刃口金物10を据え付ける（第
６図参照）。
次いで刃口金物10上にケーソン１の躯体を鉄筋コンクリ
ート等により構築する（第７図参照）。図中、11は足場
である。
ート等により構築する（第７図参照）。図中、11は足場
である。
ケーソン１の躯体内部の改良地盤をクラムシェル等の掘
削機械により掘削するとともに、アースアンカー７に反
力をとって、油圧ジャッキ12を操作し、ケーソン１を圧
入沈設する（第８図参照）。
削機械により掘削するとともに、アースアンカー７に反
力をとって、油圧ジャッキ12を操作し、ケーソン１を圧
入沈設する（第８図参照）。
次いでケーソン１の底版15および頂版16の工事を行い、
頂版16上に橋脚17を構築する（第９図参照）。
頂版16上に橋脚17を構築する（第９図参照）。
橋脚17の構築後、止水壁14を撤去し、ケーソン１の施工
が完了する。
が完了する。
この発明のオープンケーソン工法によれば、ケーソン掘
削部の地盤を事前に高吸水性樹脂を注入しながらオーガ
ー削孔等で緩めておき、その状態で通常のケーソンの沈
設を行うため、クラムシェル等による水中掘削が容易と
なり、施工性の低下を防ぐことができる。
削部の地盤を事前に高吸水性樹脂を注入しながらオーガ
ー削孔等で緩めておき、その状態で通常のケーソンの沈
設を行うため、クラムシェル等による水中掘削が容易と
なり、施工性の低下を防ぐことができる。
削孔オーガーを用いることにより容易であり、深い締ま
った砂礫層におけるオープンケーソン工法による施工が
特殊な掘削設備を用いることなく行なえる。
った砂礫層におけるオープンケーソン工法による施工が
特殊な掘削設備を用いることなく行なえる。
特にオーガー等による削孔に際し、高吸水性樹脂を注入
し、掘削土砂と攪拌混合するので、地盤改良効果を長期
間にわたり維持することができ、大規模な工事にも適用
可能である。
し、掘削土砂と攪拌混合するので、地盤改良効果を長期
間にわたり維持することができ、大規模な工事にも適用
可能である。
さらにアースアンカーに反力をとって、ケーソンを圧入
するのでアンカー力を極端に小さくすることができると
ともに施工能率がよい。
するのでアンカー力を極端に小さくすることができると
ともに施工能率がよい。
第１図はこの発明の工法におけるオーガー削孔領域を示
す水平断面図、第２図はオーガー削孔の配置例を示す水
平断面図、第３図〜第10図はこの発明の工法による施工
手順の一例を示す鉛直断面図である。 Ａ……オーガー削孔対象領域、Ｂ……掘削対象領域 １……ケーソン、２……刃口、３……刃先、４……中
壁、５……削孔、６……築島部分、７……アースアンカ
ー、８……定着部、９……Ｈ鋼杭、10……刃口金物、11
……足場、12……油圧ジャッキ、13……加圧桁、14……
止水壁、15……底版、16……頂版、17……橋脚。
す水平断面図、第２図はオーガー削孔の配置例を示す水
平断面図、第３図〜第10図はこの発明の工法による施工
手順の一例を示す鉛直断面図である。 Ａ……オーガー削孔対象領域、Ｂ……掘削対象領域 １……ケーソン、２……刃口、３……刃先、４……中
壁、５……削孔、６……築島部分、７……アースアンカ
ー、８……定着部、９……Ｈ鋼杭、10……刃口金物、11
……足場、12……油圧ジャッキ、13……加圧桁、14……
止水壁、15……底版、16……頂版、17……橋脚。
Claims (1)
- 【請求項１】所定位置にケーソンを設置し、該ケーソン
の内部を水中掘削しながらケーソンを所定深度まで沈設
するオープンケーソン工法において、前記ケーソン内部
の掘削に先立ち、予めオーガーで沈設位置の地盤を削孔
し、多数の削孔を行うことにより地盤を緩める際、削孔
部分の土砂に高吸水性樹脂を注入し、その土砂と高吸水
性樹脂を攪拌混合し、緩めた地盤上でケーソンの内部を
掘削しながらアースアンカーに反力をとってジャッキで
圧入することによりケーソンの沈設を行うことを特徴と
するオープンケーソン工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2182221A JPH0768707B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | オープンケーソン工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2182221A JPH0768707B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | オープンケーソン工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0470422A JPH0470422A (ja) | 1992-03-05 |
| JPH0768707B2 true JPH0768707B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=16114464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2182221A Expired - Fee Related JPH0768707B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | オープンケーソン工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0768707B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111809623A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-23 | 中国二十冶集团有限公司 | 一种用于地锚压入式沉井工程的锚箱及地锚 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2784314B2 (ja) * | 1993-09-06 | 1998-08-06 | 戸田建設株式会社 | オープンケーソンの沈設方法 |
| RU2159320C1 (ru) * | 2000-05-15 | 2000-11-20 | Болдырев Владимир Санджиевич | Искусственный остров, опора искусственного острова и способ сооружения искусственного острова |
| JP2008231810A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Ps Mitsubishi Construction Co Ltd | 地下構造物の施工法 |
| JP6826914B2 (ja) * | 2017-03-03 | 2021-02-10 | 鹿島建設株式会社 | ケーソンの沈設時の傾斜抑制方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61155519A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-15 | Aoki Kensetsu:Kk | ケ−ソンの沈設工法 |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP2182221A patent/JPH0768707B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111809623A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-23 | 中国二十冶集团有限公司 | 一种用于地锚压入式沉井工程的锚箱及地锚 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0470422A (ja) | 1992-03-05 |
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Legal Events
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