JPH076808Y2 - セラミックス製スパイクピン - Google Patents

セラミックス製スパイクピン

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JPH076808Y2
JPH076808Y2 JP1989051976U JP5197689U JPH076808Y2 JP H076808 Y2 JPH076808 Y2 JP H076808Y2 JP 1989051976 U JP1989051976 U JP 1989051976U JP 5197689 U JP5197689 U JP 5197689U JP H076808 Y2 JPH076808 Y2 JP H076808Y2
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JP
Japan
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pin
spike pin
ceramic
large diameter
shape
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Application number
JP1989051976U
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English (en)
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JPH02143013U (ja
Inventor
正通 山田
善憲 服部
正勝 早川
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Mizuno Corp
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
Mizuno Corp
NGK Spark Plug Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C15/00Non-skid devices or attachments
    • A43C15/005Nails, pins

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は耐衝撃性に優れたセラミックス製スパイクピン
に関する。本考案はゴルフ用、野球用及びサッカー用等
の靴等に利用される。
〔従来の技術〕
従来、ゴルフ用等のセラミックス製スパイクピンは、応
力集中を緩和し、欠け易い欠点を克服するために、ピン
本体及び大径部の外周部に丸味をつけた形状とし、更に
この大径部とピン本体の外周部とは滑らかな形状の面で
つながっているものが知られている(特開昭56−28703
号公報、実公昭63−35607号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のスパイクピンにおいても、衝撃強さが十分実
用に耐えるものではなく、耐久性に問題があった。
本考案は、この問題点を解消するものであり、応力集中
を更に一層緩和し壊れやすい欠点を改善して、耐久性を
向上させたセラミックス製スパイクピンを提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本第1考案のスパイクピンにおいて、ピン本体は、丸味
のある先端部及び所定の曲率半径をもつ付根部をもち、
横断面形状が円形であり、 この付根部の横断面形状の直径d、曲率半径r並びに大
径部の最大対角長Dが以下の関係式 O<r<d<D及びr2×d/D≧1.36 を満足することを特徴とする。ここで、最大対角長Dと
は、横断面形状の対角長の最大長さをいい、これが円形
の場合は直径、円形以外の形状についてはその最大長さ
をいい、例えば第5図に示すものである。
本第2考案のスパイクピンにおいて、セラミックスは、
曲げ強度90kg/mm2以上、破壊靱性値5MN・m-1.5以上の部
分安定化ジルコニア焼結体又はサーメットである。
上記の曲げ強度の試験方法は、JIS R 1601-1981「フ
ァインセラミックスの曲げ強さ試験方法」(3点曲げ
法)により行った。また、上記破壊靱性値の試験方法
は、JIS R 1607-1990「ファインセラミックスの破壊
じん(靱)性試験方法」に示す「5.1F法」より行った。
尚、この計算方法は、次式〔1〕により行った。
KIC=0.0309×(E/H)2/5×〔P/(Co3/2)〕 ……〔1〕 KIC;破壊靱性値(Pa・m1/2)、E;弾性率(Pa)、 H;ビッカース硬さ(−)、P;押込荷重(N)、 Co;亀裂寸法比(メディアン/ラディアル)(−)。
本スパイクピンのピン本体は、その横断面形状が円であ
り、その外周部が丸味をもつものである。応力集中を低
減させるためである。この円はほぼ真円をいい、真円が
好ましいがやや楕円状になったものをも含む。大径部の
横断面形状は円以外にも種々の多角形等とすることがで
きる。この多角形としては、第5図(A)のようなトラ
ック形状、(B)のような四角形状、(C)のような六
角形状等とすることができる。尚、いずれもそのコーナ
ー部は、通常、アールを付けるか、面取りをする。
先端部は所定の半径(アール)をもった丸味のあるもの
であるので、応力集中を低減でき、その観点からこのア
ールはできるだけ大きいのが好ましい。また、付根部の
曲率半径rも、応力集中を極力低減するために、できる
だけ大きくするのが好ましい。付根部の直径dは大径部
の最大対角長Dよりも小さいが、できるだけ差のないよ
うにするのが好ましい。ピン本体にかかる力をこの大径
部で、できるだけ分散させるのが好ましいからである。
しかし、相手材であるフランジを用いて靴と強固に一体
化させる為には、少なくともその差が1mm以上あること
が望ましい。更に、大径部の最大対角長Dは、靴の機能
上複数個のピンを配設するために、最大で15mmまでとす
るのが好ましい。
更に、実使用の状態における衝撃を考慮すると、スパイ
クピンは0.3kg.m以上の衝撃に耐えうることが要求され
る。そこで、上記ピン本体の曲率半径r、直径d及び大
径部の最大対角長Dの間について、第4図に示すような
落下衝撃試験によって鋭意検討した結果、第3図に示さ
れた様な関係のあることが判り、0.3kg.mの衝撃に耐え
うるには、r2×d/D≧1.36の関係を満たす必要のあるこ
とが判った。
本第1考案においては、上記関係式を満足するセラミッ
クスであれば使用できるが、第2考案のように、曲げ強
度90kg/mm2以上、破壊靱性値5MN・m-1.5以上の部分安定
化ジルコニア又はサーメットを用いると、上記関係式を
容易かつ確実に満足することができるので、好ましい。
この部分安定化ジルコニアとしては、公知材料、例えば
Y2O3又はCaO等で安定化したジルコニアを用いることが
できる。本考案のセラミックスとは、サーメットをも含
める意味であり、公知の種々のサーメット材料を用いる
ことができる。
〔作用〕
本考案のスパイクピンは、第1図に示すように、ピン本
体1の付根部12の曲率半径と付根部12の直径d及び大径
部2の最大対角長Dの間に O<r<d<D及びr2×d/D≧1.36 を満足しているので、ピン本体にかかる応力集中は極力
緩和され、そのため衝撃強さが実用に耐えうる0.3kg.m
以上となる。
また、ピン本体の横断面形状が円形であり、その外周部
が丸味をもち、先に先端部11も丸味をもつので、欠けに
くい。また、付根部12と大径部2とに差があるので、フ
ランジを用いて靴と強固に一体化できる。
更に、本考案の形状を有するセラミックスのスパイクピ
ンを使用することによって、靴底の取付け方法として
は、樹脂のみならず、組付け時の応力集中の大きなアル
ミニウム、マグネシウム合金又はステンレス系の金属金
具をも使用できる。
〔実施例〕
以下、一実施例により本考案を明らかにする。
本スパイクピンは、第1図に示すように、先端部11及び
付根部12をもつピン本体1と、大径部2とからなる。ピ
ン本体1はほぼ円錐状(先端が切り取られた円錐状の切
取り部に丸味を付けた形状ともいえる)であり、その横
断面形状は真円であり外周部は丸味をもっており、大径
部2は円板状であり、その先端部11及び大径部2の外周
部も丸味をもっている。
このスパイクピンは、酸化イットリウム4mol%を含む酸
化ジルコニウム系のセラミックスを用いて製作されてい
る。この付根部12の曲率半径r、直径d並びに大系部の
直径Dにおいて、各々0.5≦r≦3、d=6mm、7≦D≦
12の寸法を有している。尚、このdは、第2図に示すよ
うにテーパーの延長線と大径部2との交点間の距離とし
ている。
また、セラミックス体の強度は、JISR−1601による曲げ
強度で90kg/mm2以上である。更に、第4図に示すよう
に、上記スパイクピンを座金3を介して固定治具4に固
定して、このピンの先端部11に所定の落下物5を落下さ
せるという落下衝撃試験を行い、衝撃強さ(kg.m)を測
定した。そして、r2×d/Dの値と衝撃強さについて整理
したところ、第3図に示す関係が得られた。
この結果から、r2×d/Dが1.36以上の場合には、衝撃強
さで0.3kg.m以上が得られ、実用上要求される特性を満
足する。一方、これが1.36未満の場合には、0.3kg.mの
衝撃強さを満足できない場合が生じ、実用に耐えられな
いことが判った。
以上より、本スパイクピンにおいて、ピン部分にかかる
力を大径部にて均一に分散させることが可能となり、応
力集中は極力緩和され、耐衝撃性は実用値以上となり、
耐久性に優れた性能を示す。また、全体形状においてそ
の横断面形状が真円形であり、その外周部が丸味をも
ち、更に先端部11も丸味をもつので、欠けにくい。更
に、付根部12と大径部2とに1〜6mmの差があるので、
フランジを用いて靴と強固に一体化できる。
また、本スパイクピンは部分安定化ジルコニアを用いる
ので、耐衝撃性に優れ、容易に実用特性を満足できた。
更に、このスパイクピンの成形においては、キレ、密度
ムラが生じない高品質なものを成形できた。
なお、本考案においては、上記具体的実施例に示すもの
に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々
変更した実施例とすることができる。即ち、本ピンの全
体形状、大きさ等、並びにピン本体及び大径部の形状、
大きさ等は種々選択でき、例えばピン本体の形状もその
中間でテーパーが変わるものであってもよいし、先端部
のアール及び切取り部の直径等も種々選択できる。
〔考案の効果〕
本第1考案のセラミックス製スパイクピンは、応力集中
は極力緩和され、耐衝撃性、耐久性に優れた性能を示
し、靴の使用時の走行機能に優れる。また、ピン本体の
横断面形状が円形であり、その外周部が丸味をもち、更
に先端部も丸味をもつので、欠けにくい。更に、付根部
と大径部とに差があるので、フランジを用いて靴と強固
に一体化できる。
本第2考案のスパイクピンは、そのセラミックスが所定
特性をもつ部分安定化ジルコニア焼結体又はサーメット
であるので、上記効果を具備するとともに、容易かつ確
実に上記特性を満足できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例におけるスバイクピンの正面図、第2図
は第1図のA部分の拡大図でありピン本体の付根部の直
径dを示す説明断面図、第3図は実施例においてr2×d/
Dと衝撃強さとの関係を示す説明図、第4図は実施例に
おいて衝撃強さを測定する説明図、第5図は大径部の多
種の横断面形状の説明図であり、(A)はトラック形
状、(B)は四角形状、(C)は六角形状を示す説明図
である。 1;ピン本体、11;先端部、12;付根部、2;大径部、3;座
金、4;固定治具、5;落下物、r;付根部の曲率半径、d;付
根部の直径、D;大径部の最大対角長。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の半径をもった丸味のある先端部及び
    所定の曲率半径をもつ付根部を備え横断面形状が円形で
    あるピン本体と該付根部に接続する大径部とからなるセ
    ラミックス製スパイクピンにおいて、 上記付根部の横断面形状の直径d及び上記曲率半径r並
    びに上記大径部の最大対角長Dが以下の関係式 O<r<d<D及びr2×d/D≧1.36 を満足することを特徴とするセラミックス製スパイクピ
    ン。
  2. 【請求項2】セラミックスは、曲げ強度90kg/mm2以上、
    破壊靱性値5MN・m-1.5以上の部分安定化ジルコニア焼結
    体又はサーメットである請求項1記載のセラミックス製
    スパイクピン。
JP1989051976U 1989-05-03 1989-05-03 セラミックス製スパイクピン Expired - Lifetime JPH076808Y2 (ja)

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JP1989051976U JPH076808Y2 (ja) 1989-05-03 1989-05-03 セラミックス製スパイクピン
US07/511,429 US4993174A (en) 1989-05-03 1990-04-23 Ceramics spike pin

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JP1989051976U JPH076808Y2 (ja) 1989-05-03 1989-05-03 セラミックス製スパイクピン

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JPH02143013U JPH02143013U (ja) 1990-12-04
JPH076808Y2 true JPH076808Y2 (ja) 1995-02-22

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JP1989051976U Expired - Lifetime JPH076808Y2 (ja) 1989-05-03 1989-05-03 セラミックス製スパイクピン

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US4993174A (en) 1991-02-19
JPH02143013U (ja) 1990-12-04

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