JPH0513345Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0513345Y2 JPH0513345Y2 JP1986046495U JP4649586U JPH0513345Y2 JP H0513345 Y2 JPH0513345 Y2 JP H0513345Y2 JP 1986046495 U JP1986046495 U JP 1986046495U JP 4649586 U JP4649586 U JP 4649586U JP H0513345 Y2 JPH0513345 Y2 JP H0513345Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handle
- ceramic
- blade
- blade member
- knife
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Knives (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は調理等に使用するセラミツク包丁に関
するものである。
するものである。
在来のセラミツク製刃部材で構成したいわゆる
セラミツク包丁は従来からの金属（鋼）製の包丁
と同様の木製のハンドル（握り）部を具備したも
のが主流を成していた。このほかのハンドル部と
しては硬質の合成樹脂でもつてモールドしたもの
などがあつた。
セラミツク包丁は従来からの金属（鋼）製の包丁
と同様の木製のハンドル（握り）部を具備したも
のが主流を成していた。このほかのハンドル部と
しては硬質の合成樹脂でもつてモールドしたもの
などがあつた。
ところが、上記のごとき木製あるいは高硬度の
合成樹脂製のハンドル部を、鋼製の刃部材に適用
した従来の包丁では、使用誤つてコンクリートの
床上に落としたような場合、刃こぼれが生じた
り、最悪の場合でも刃部材が若干曲がる程度で、
特に支障はないものの、セラミツク製の刃部材を
用いた包丁にあつては、刃こぼれ程度にとどまら
ず、刃部材がハンドル部の付根から折損してしま
うなどの恐れがあり、また、セラミツク製刃部材
ではヤング率が大きいため物体を切断する際、剛
直な状態のままで、かつ切断時俎板に刃部が当接
することによる衝撃が直にハンドル部より手に伝
達して、手の疲労をもたらし易いという欠点があ
つた。
合成樹脂製のハンドル部を、鋼製の刃部材に適用
した従来の包丁では、使用誤つてコンクリートの
床上に落としたような場合、刃こぼれが生じた
り、最悪の場合でも刃部材が若干曲がる程度で、
特に支障はないものの、セラミツク製の刃部材を
用いた包丁にあつては、刃こぼれ程度にとどまら
ず、刃部材がハンドル部の付根から折損してしま
うなどの恐れがあり、また、セラミツク製刃部材
ではヤング率が大きいため物体を切断する際、剛
直な状態のままで、かつ切断時俎板に刃部が当接
することによる衝撃が直にハンドル部より手に伝
達して、手の疲労をもたらし易いという欠点があ
つた。
また、セラミツク材、殊にジルコニアセラミツ
クは非磁性であり、かつ良好なＸ線透過性をもつ
ているため鋭利な刃をもつた凶器となり得るにも
拘らず、磁気検出装置、Ｘ線検出装置でもつてそ
の所持存在を探知することができないという不都
合があつた。
クは非磁性であり、かつ良好なＸ線透過性をもつ
ているため鋭利な刃をもつた凶器となり得るにも
拘らず、磁気検出装置、Ｘ線検出装置でもつてそ
の所持存在を探知することができないという不都
合があつた。
上記の問題点を解決すべく、包丁の刃を形成し
たセラミツク刃部材の後端部に金属製のあて板を
合体せしめ、これらあて板を含めた後、端部を弾
性体でモールドしてハンドルを構成し、具備せし
めたことを特徴とする。
たセラミツク刃部材の後端部に金属製のあて板を
合体せしめ、これらあて板を含めた後、端部を弾
性体でモールドしてハンドルを構成し、具備せし
めたことを特徴とする。
次に、本考案実施例を図によつて具体的に説明
する。
する。
第１図及び第２図はともに本考案実施例による
包丁の一部を破断して示す側面図と平面図であ
り、これらにおいて、１は高硬度で、高靱性をも
つたジルコニアセラミツクから成り、刃１ａが形
成された刃部材１であつて、この刃部材１の後端
部１ｂには、孔１ｃが穿設してあり、該孔１ｃを
介装したネジ２を、あて板３にあけたねじ孔３ａ
に螺入することによつて刃部材１の後端部１ｂが
あて板３に合体し、該あて板３でもつて刃部材１
を補強する。また、あて板３にはモールドする弾
性材との結合性を高めるため、通孔３ｂがあけて
ある。
包丁の一部を破断して示す側面図と平面図であ
り、これらにおいて、１は高硬度で、高靱性をも
つたジルコニアセラミツクから成り、刃１ａが形
成された刃部材１であつて、この刃部材１の後端
部１ｂには、孔１ｃが穿設してあり、該孔１ｃを
介装したネジ２を、あて板３にあけたねじ孔３ａ
に螺入することによつて刃部材１の後端部１ｂが
あて板３に合体し、該あて板３でもつて刃部材１
を補強する。また、あて板３にはモールドする弾
性材との結合性を高めるため、通孔３ｂがあけて
ある。
このようなあて板３は鋼板の如き磁性を有し、
Ｘ線不透過性の材質のものが適材である。また、
あて板３を刃部材１に固定するには、ネジ２を螺
着したものに限らず、リベツトでもつて固定した
ものであつてもよい。
Ｘ線不透過性の材質のものが適材である。また、
あて板３を刃部材１に固定するには、ネジ２を螺
着したものに限らず、リベツトでもつて固定した
ものであつてもよい。
上記の如く、ジルコニアセラミツク製の刃部材
１の後端部１ｂにあて板３を合体した部位全体
を、樹脂、ゴムなどの弾性材をモールド手法や貼
り合わせ手法等により包囲せしめるとともに手の
握り具合に敵した形状としてハンドル４が形成さ
れる。
１の後端部１ｂにあて板３を合体した部位全体
を、樹脂、ゴムなどの弾性材をモールド手法や貼
り合わせ手法等により包囲せしめるとともに手の
握り具合に敵した形状としてハンドル４が形成さ
れる。
かかるハンドル４を形成する弾性材としてはポ
リエチレン、ポリエステルなどの合成樹脂、合成
ゴムを適当な硬さに加硫したものなどが使用さ
れ、曲げ弾性係数400〜400Kg／cm2圧縮弾性係数
520〜3300Kg／cm2程度のものを用いる。
リエチレン、ポリエステルなどの合成樹脂、合成
ゴムを適当な硬さに加硫したものなどが使用さ
れ、曲げ弾性係数400〜400Kg／cm2圧縮弾性係数
520〜3300Kg／cm2程度のものを用いる。
因みに刃渡10mm、重量30gのジルコニアセラミ
ツク製の刃部材１にハンドル４の厚み（あて板３
から外表面までの肉厚）が２〜12mmをもつたセラ
ミツク包丁を制作した。また同一の刃部材１の後
端部１ｂを木材（合板材）でもつて両側から合せ
当して成る、いわゆる木製のハンドルを備えた包
丁を制作した。
ツク製の刃部材１にハンドル４の厚み（あて板３
から外表面までの肉厚）が２〜12mmをもつたセラ
ミツク包丁を制作した。また同一の刃部材１の後
端部１ｂを木材（合板材）でもつて両側から合せ
当して成る、いわゆる木製のハンドルを備えた包
丁を制作した。
これら２種類の包丁について落下試験を行つ
た。
た。
その条件として高さ2mより各ハンドルを下に
向けてコンクリート床面上に同一条件のもとに
各々50本ずつ落下した。その結果、本考案による
弾性材でモールドして成るハンドルを備えたもの
は41本が何らの損傷を受けることなく、他の９本
は先端や刃先が破損したものが８本、ハンドルの
付根から折損したものが１本であつた。これに対
して合板材製のハンドルを備えた包丁では50本中
半数の26本にハンドルの根本からの折損、先端部
や刃先などの何らかの損傷が落下に伴つて発生し
た。
向けてコンクリート床面上に同一条件のもとに
各々50本ずつ落下した。その結果、本考案による
弾性材でモールドして成るハンドルを備えたもの
は41本が何らの損傷を受けることなく、他の９本
は先端や刃先が破損したものが８本、ハンドルの
付根から折損したものが１本であつた。これに対
して合板材製のハンドルを備えた包丁では50本中
半数の26本にハンドルの根本からの折損、先端部
や刃先などの何らかの損傷が落下に伴つて発生し
た。
なお、上記実験に用いた包丁のハンドルは圧縮
弾性係数2450Kg／cm2のポリエステル樹脂で構成し
たものである。また、落下の際ハンドルより着地
することが好ましいことから、ハンドル側に重心
が設定されている。
弾性係数2450Kg／cm2のポリエステル樹脂で構成し
たものである。また、落下の際ハンドルより着地
することが好ましいことから、ハンドル側に重心
が設定されている。
叙上の通り、本考案によればセラミツク製刃部
材の後端部に金属製のあて板をあてがい、かつ弾
性材をモールドして形成したハンドルを備えたこ
とから誤つて落としたような場合にもハンドルの
方が重いためハンドルの方から先に着地するとと
もに弾性を有するためセラミツク製刃部材の欠け
や折損等の破損を防ぐことができ、また弾性を有
することからハンドルに対する握り心地もよく、
長時間の使用にも疲れを感じることはない。
材の後端部に金属製のあて板をあてがい、かつ弾
性材をモールドして形成したハンドルを備えたこ
とから誤つて落としたような場合にもハンドルの
方が重いためハンドルの方から先に着地するとと
もに弾性を有するためセラミツク製刃部材の欠け
や折損等の破損を防ぐことができ、また弾性を有
することからハンドルに対する握り心地もよく、
長時間の使用にも疲れを感じることはない。
しかも、ハンドル中の金属製のあて板が存在す
ることから磁気、Ｘ線などでもつて検知可能であ
ることから凶器として持運ぶ際にも容易にチエツ
クできるなどさらに実用性が向上した包丁をもた
らすことができる。
ることから磁気、Ｘ線などでもつて検知可能であ
ることから凶器として持運ぶ際にも容易にチエツ
クできるなどさらに実用性が向上した包丁をもた
らすことができる。
第１図は本考案実施例によるセラミツク製包丁
の一部破断側図、第２図は第１図にて示したセラ
ミツク製包丁の一部破断上面図である。 １……刃部材、２……ネジ、３……あて板、４
……ハンドル。
の一部破断側図、第２図は第１図にて示したセラ
ミツク製包丁の一部破断上面図である。 １……刃部材、２……ネジ、３……あて板、４
……ハンドル。
Claims (1)
- 刃を形成したジルコニアセラミツクから成る刃
部材の後端部に金属製のあて板を合体せしめ、こ
れら後端部及びあて板をゴム、合成樹脂などの弾
性体でモールドしてハンドル部と成したことを特
徴とするセラミツク製包丁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986046495U JPH0513345Y2 (ja) | 1986-03-29 | 1986-03-29 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986046495U JPH0513345Y2 (ja) | 1986-03-29 | 1986-03-29 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62159854U JPS62159854U (ja) | 1987-10-12 |
| JPH0513345Y2 true JPH0513345Y2 (ja) | 1993-04-08 |
Family
ID=30866209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986046495U Expired - Lifetime JPH0513345Y2 (ja) | 1986-03-29 | 1986-03-29 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0513345Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014100179A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Kyocera Corp | セラミック製包丁およびその製造方法 |
| JP6017932B2 (ja) * | 2012-11-16 | 2016-11-02 | 京セラ株式会社 | セラミック製包丁 |
| EP3254812B1 (en) | 2015-05-25 | 2020-08-26 | Kyocera Corporation | Ceramic knife |
| CN112469634B (zh) | 2018-07-24 | 2021-11-19 | 京瓷株式会社 | 手持构件及手持型物品 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5413554B2 (ja) * | 1971-11-19 | 1979-05-31 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5413554U (ja) * | 1977-06-28 | 1979-01-29 | ||
| JPS60146683U (ja) * | 1984-03-08 | 1985-09-28 | 有限会社 忠房刃物 | 包丁、ナイフの柄 |
-
1986
- 1986-03-29 JP JP1986046495U patent/JPH0513345Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5413554B2 (ja) * | 1971-11-19 | 1979-05-31 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62159854U (ja) | 1987-10-12 |
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