JPH076762U - ゴルフクラブのヘッドスピード測定具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグネットを、従来の磁力の１０倍程度まで
増強される希土類磁石合金を使用することにより、マグ
ネットの形状を小さく形成でき、ヘッドスピード測定装
置から多少離れた位置でスウィングしても、常に正確な
ヘッドスピードを知ることが出来るゴルフクラブのヘッ
ドスピード測定具を提供する。 【構成】 マグネット３は、直径３〜５mm，厚さ２．０
mm以下に形成され、粘着テープ５に塗布した粘着材４を
介してウッドゴルフクラブヘッド２のトウ２ａ側に貼付
けてある。材質は、ネオジム−鉄−ホウ素（Ｎｄ−Ｆｅ
−Ｂ），サマリウム−コバルト（Ｓｍ−Ｃｏ）等、鉄族
（第VIII族）金属に希土類（第IIIＡ族）元素を含んだ
合金磁石を用い、直径３〜５mm，厚さ２．０mm以下の小
さい形状に成形されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ゴルフクラブのヘッドスピード測定具に係わり、更に詳しくはヘ ッドスピードを測定する際に、クラブヘッドのトウ部に貼付けるマグネットの改 良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ゴルフクラブをスウィングした時のヘッドスピードと、ゴルフボールの 飛距離とが略相関すると言う理由から、ゴルファーのヘッドスピードを測定する ための簡易なヘッドスピード測定装置が種々提案されている。 このヘッドスピード測定装置としては、例えば、本願出願人が特許出願してい る特願平４−３５３２１号（発明の名称：ゴルフクラブのヘッドスピード測定装 置）では、クラブヘッドのトウ部に貼付けた磁石と、この磁石が通過した時の誘 起電力のレベルを測定する磁気センサー（センサーコイル）及び制御回路（演算 処理部，表示制御部等）を備えた測定器とで構成されている。

【０００３】 そして、測定器の近傍でゴルフクラブをスウィングすると、前記クラブヘッド のトウ部に貼付けた磁石の通過時の誘起電力のレベルをセンサーコイルにより検 出し、これを演算処理部を介してクラブヘッドのヘッドスピートが表示制御部に 表示されて、ゴルファーが自己のヘッドスピードを知ることが出来るようになっ ている。

【０００４】 ところで、従来ではクラブヘッドのトウ部に貼付ける磁石として、フェライト （鉄フェライト，コバルトフェライト，マンガンフェライト等）をゴム材料に配 合した磁石が用いられていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする問題点】

然しながら、上記のようなヘッドスピード測定装置で感知出来る磁力（最大エ ネルギー積）を得るには、０．５〜２mm程度の厚みと、一定の大きさ（面積：５ ×３０mm程度）が必要であって、このような形状の磁石をクラブヘッドのトウ側 に両面テープ等を使用して貼付ける場合、磁石がクラブヘッドのトウ部の形状に 馴染み難く、従って剥がれ易い上に、風等の抵抗を受けやすいと言う問題があり 、また発生する磁力が充分でないため、クラブヘッドをヘッドスピード測定装置 のセンサーの近傍においてスウィングしなければならず、ヘッドスピード測定装 置を誤って打ってしまったり、また打たないようにスウィングするために、思い 切ったスウィングが出来ず、正確なヘッドスピードを知ることが難しいと言う問 題があった。

【０００６】 この考案は、かかる従来の課題に着目して案出されたもので、クラブヘッドの トウ部に貼付けるマグネットを、従来の磁力の１０倍程度まで増強される希土類 磁石合金を使用することにより、マグネットの形状を小さく形成でき、しかもヘ ッドスピード測定装置から多少離れた位置でスウィングしても、常に正確なヘッ ドスピードを知ることが出来、安全でかつ確実に貼付けることが出来る安価なゴ ルフクラブのヘッドスピード測定具を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記目的を達成するため、ゴルフクラブヘッドに貼付けるマグネッ トとして、小径の希土類磁石合金を使用したことを要旨とするものである。

【０００８】

【考案の作用】

この考案は上記のように構成され、クラブヘッドのトウ部に貼付けるマグネッ トを、ネオジム−鉄−ホウ素（Ｎｄ−Ｆｅ−Ｂ），サマリウム−コバルト（Ｓｍ −Ｃｏ）等、鉄族（第VIII族）金属に希土類（第IIIＡ族）元素を含んだ合金磁 石を用いることで、磁力が従来のフェライトの１０倍程度まで増強される。

【０００９】 従って、この合金磁石を直径３〜５mm，厚さ２．０mm以下の小さい形状に成形 でき、粘着テープと組合せることでゴルフクラブヘッドのトウ部の形状には馴染 み易く、またヘッドスピード測定装置より２０〜３０cm離れてスウィングしても 正確な測定が出来る上に、ヘッドスピード測定装置を誤って打つと言う心配も少 ないので思い切ってスウィングでき、常に正確なヘッドスピードの測定が出来る ものである。

【００１０】

【考案の実施例】

図１は、従来から使用されている磁気センサー（センサーコイル）及び制御回 路（演算処理部，表示制御部等）を備えた測定器１と、ウッドゴルフクラブヘッ ド２のトウ２ａ側に貼付けたマグネット３との関係を示すヘッドスピード測定具 の正面図を示し、前記マグネット３は、直径３〜５mm，厚さ２．０mm以下に形成 されると共に、このマグネット３を、図２及び図３に示すように粘着材４を片面 に塗布した直径１０〜１５mm程度の粘着テープ５の中心に固定し、前記粘着材４ を介してウッドゴルフクラブヘッド２のトウ２ａ側に貼付けてある。

【００１１】 この考案にかかるマグネット３の材質は、磁力が従来のフェライトの１０倍程 度まで増強されたものを使用し、具体的には、ネオジム−鉄−ホウ素（Ｎｄ−Ｆ ｅ−Ｂ），サマリウム−コバルト（Ｓｍ−Ｃｏ）等、鉄族（第VIII族）金属に希 土類（第IIIＡ族）元素を含んだ合金磁石を用い、直径３〜５mm，厚さ２．０mm 以下の小さい形状に成形されている。

【００１２】 この考案では、上記のようにクラブヘッド２のトウ部２ａに貼付けるマグネッ ト３を、上記のようにネオジム−鉄−ホウ素（Ｎｄ−Ｆｅ−Ｂ），サマリウム− コバルト（Ｓｍ−Ｃｏ）等、鉄族（第VIII族）金属に希土類（第IIIＡ族）元素 を含んだ合金磁石を用いることで、磁力が従来のフェライトの１０倍程度まで増 強でき、直径３〜５mm，厚さ２．０mm以下の小さい形状に成形するものである。

【００１３】 このように、マグネット３を構成することにより、ゴルフクラブヘッド２のト ウ部２ａの湾曲した形状には馴染み易く、またヘッドスピード測定装置より２０ 〜３０cm離れてスウィングしても正確な測定が出来る上に、ヘッドスピード測定 装置を誤って打つと言う心配も少ないので思い切ってスウィングでき、常に正確 なヘッドスピードの測定が出来るものである。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は、上記のようにゴルフクラブヘッドに貼付けるマグネットとして、 小径の希土類磁石合金を使用したので、クラブヘッドのトウ部に貼付けるマグネ ットを、従来の磁力の１０倍程度まで増強でき、従って、マグネットの形状を小 さく形成できると共に、ヘッドスピード測定装置から多少離れた位置でスウィン グしても、常に正確なヘッドスピードを知ることが出来、安全でかつ確実に貼付 けることが出来、更に安価に製作出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来から使用されている磁気センサー（センサ
ーコイル）及び制御回路（演算処理部，表示制御部等）
を備えた測定器と、ウッドゴルフクラブヘッドのトウ側
に貼付けたマグネットとの関係を示すヘッドスピード測
定具の正面図である。

【図２】この考案を実施したマグネットの平面図であ
る。

【図３】図２のＡーＡ矢視断面図である。

【符号の説明】

１ 測定器 ２ ウッドゴルフク
ラブヘッド ２ａ トウ ３ マグネット ４ 粘着材 ５ 粘着テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフクラブヘッドに板状のマグネット
   を貼付け、クラブヘッドをヘッドスピード測定装置の磁
   気センサー近傍をスウィングすることにより、磁気セン
   サーにより検出した磁束密度の変化からクラブヘッドの
   ヘッドスピードを測定するゴルフクラブのヘッドスピー
   ド測定具において、前記ゴルフクラブヘッドに貼付ける
   マグネットとして、小径の希土類磁石合金を使用したこ
   とを特徴とするゴルフクラブのヘッドスピード測定具。