JP2006129980A - ゴルフクラブ - Google Patents

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Takayuki Shiraishi
享之 白石
Hiroshi Saegusa
宏 三枝
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Abstract

【課題】ゴルファのゴルフボール打撃時の打撃分布をゴルファに提供することができるゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ゴルフボールを打撃するフェース部を有するゴルフクラブでる。フェース部裏面の少なくとも2箇所に配置される検出部は、フェース部への衝撃を感知し信号を生成し、検出部が生成した信号に基づいて、判定部がフェース部におけるゴルフボールの打撃位置を判定する。判定部の判定結果に基づいて、計数部がフェース部の打撃位置に応じた打撃回数を計数し、フェース部の打撃位置に応じた打撃回数を記憶部が記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフクラブに関し、さらに詳しくはゴルファがゴルフボールを打撃したときの打撃位置を測定するための検出器を備えるゴルフクラブに関する。
近年、ゴルフクラブでゴルフボールをより遠くに飛ばすことのできる種々のゴルフクラブが提案されている。
例えば、ゴルフクラブヘッドのフェース部にチタン合金等の特殊な材料を用いたり、フェース部を有する部材の肉厚を薄くしてゴルフクラブヘッドのフェース部の反発係数を向上させている。さらに、ゴルフクラブヘッドのフェース部の肉厚を薄肉化するとともに、フェース部と接合される部分を薄肉化する極限設計が行われつつある。このようなゴルフクラブヘッドを備えるゴルフクラブは、特にゴルフボールを遠くに飛ばして飛距離を向上させ、さらにはスコアアップにつながるため、ゴルフ競技者にとって重要な道具となっている。
しかしながら、ゴルフボールを遠くに飛ばすことができる優れた道具を用いたとしても、ゴルフ競技者のスウィングが不十分であれば、ゴルフボールの飛距離は伸びない。すなわち、ゴルフボールの飛距離の向上は道具のみならず、ゴルフ競技者のスウィングにも依存する。
そこで、打球具内に加速度センサーを埋め込み、衝撃加速度を検出し、速度、打撃力および飛距離等の到達距離を演算し、これらの数値を表示する打球具が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、スウィングの特性を調べるために3つの加速度センサーをグリップとヘッドに取り付け、グリップの並進運動、ヘッドの並進運動および打具の回転運動による加速度を検知し、スウィングを分析するスウィング分析用打具(ゴルフクラブ)が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)。
実開昭61−67768号公報 実開昭57−103767号公報
上述の従来技術はゴルフスウィング自体を分析する技術であるが、実際に打撃したゴルフボールが当たるゴルフクラブヘッドの位置を把握することもゴルファのスウィングを分析する際に有益な情報の一つである。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ゴルファがゴルフボールを打撃した時の打撃分布をゴルファに提供することができるゴルフクラブを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、ゴルフボールを打撃するフェース部を有するゴルフクラブであって、前記フェース部への衝撃を感知し信号を生成するためにフェース部裏面の少なくとも2箇所に配置される検出部と、前記検出部が生成した信号に基づいて前記フェース部におけるゴルフボールの打撃位置を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて前記フェース部の打撃位置に応じた打撃回数を計数する計数部と、前記フェース部の打撃位置に応じた打撃回数を記憶する記憶部とを備えるゴルフクラブを提供する。計数部が打撃回数を計数する領域は2以上であることが好ましい。打撃回数を計測する範囲が2以上とは、例えば、フェース面の領域を2以上に分割することであり、それぞれの領域内で打球したということを判定、計数、記憶するものである。
フェース部において、打撃回数を計数する領域を、フェース部の中心を基準として、トウ側、ヒール側に2分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数することができる。
または、打撃回数を計数する領域を、フェース部の中心を原点として、トウ、ヒール方向の軸とクラウン、ソール方向の軸を基準軸とする2次元直交座標系によって定まる4つの象限に分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数してもよい。
または、打撃回数を計数する領域を、フェース部の中心を含む中心部とこの中心部を囲む周辺部に分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数してもよい。
または、打撃回数を計数する領域を、トウ、ヒール方向に3分割するとともに、ソール、クラウン方向に3分割することによって、全部で9分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数してもよい。
判定部は、感知するフェース部への衝撃に対して閾値を用いて判定することが好ましく、また、検出部は圧電型の加速度センサーまたはひずみゲージを含むことが好ましい。
本発明は、送信用アンテナと、前記記憶部から打撃回数を読み出す中央処理部と、前記中央処理部が読み出した前記打撃回数を高周波信号として前記送信用アンテナに供給する高周波発信部とを有する送信タグを更に備えることができる。あるいは、記憶部は脱着可能な記憶媒体であってもよい。
本発明は、フェース部への衝撃を感知し信号を生成するために検出部がフェース部裏面に配置され、その検出部が生成した信号に基づいてフェース部におけるゴルフボールの打撃位置を判定し、フェース部の打撃位置に応じた打撃回数を計数することができる。
本発明に係るゴルフクラブについて、添付の図面に示す実施形態を基に詳細に説明する。図1は第1の実施形態に係るゴルフクラブの全体を示した斜視図である。
図1において、ゴルフクラブ1はウッド系ドライバーであり、ゴルフクラブシャフト2と、ゴルフクラブシャフト2の一端を被覆するグリップ3と、ゴルフクラブシャフト2の他端に装着する中空構造のゴルフクラブヘッド4とを備える。
ゴルフクラブヘッド4は、ヒール側で上方に向けられて突設されたホーゼルにソケットを介してゴルフクラブシャフト2に連結される。
ゴルフクラブヘッド4の内部には、フェース面5の内壁面に衝撃検出装置6が設けられ、トウ側サイド部の内壁面に情報処理装置7および記憶装置8が設けられる。
情報処理装置7は、CPU、メモリおよびインターフェースなどで構成される周知の装置であり、各領域におけるゴルフボールの打撃回数を計数し、記憶装置8に記憶する。
つまり、情報処理装置7内では、衝撃検出装置6により検出した電気信号がCPUに伝達され、主記憶装置との間で演算処理が実行され、処理結果が記憶装置8に記憶される。
フェース面5の各領域に配置された衝撃検出装置6で検出された電気信号は、その他の衝撃検出装置6で出力される信号の電圧値と比較されることにより、フェース面5上の打撃位置に対応する領域が検出される。すなわち、衝撃検出装置6からの電気信号に基づいて、ゴルフボールの打撃位置に関する情報が算出される。
打撃位置に対応する領域の前回までの打撃情報が読み取られ、今回の打撃位置情報が加算させられて、新たに打撃情報が算出される。
打撃情報とは、ゴルファがゴルフクラブを用いてゴルフボールを打撃した際に、フェース面5におけるゴルフボールの打撃分布を表すものであり、予め分割されたフェース面5の各領域における打撃回数を計数した値とその領域に関する情報である。
算出された新たな打撃情報は記憶装置8に記憶される。
情報処理装置7の電力源はバッテリーや乾電池であり、ゴルファが手動でスイッチを切り替えることにより、電力源から電力が情報処理装置7の各処理部に供給される。このような電力源は、ゴルフクラブシャフト内などゴルフスウィングに与える影響が少ない所に設置してもよい。また、電力源は、電磁波による外部からの供給であってもよい。
図2は、ゴルフクラブ1のゴルフクラブヘッド4を、図1に示したA−A線を通る平面で切断した断面を示す断面図であり、ゴルフクラブヘッド4のフェース面5を裏面方向から見た図である。
図2は衝撃を感知する領域をフェース部の中心を基準として、トウ側とヒール側に2等分した例を示しており、この場合には衝撃検出装置6が2つの領域の衝撃を検出する。
本実施形態において、フェース部の中心とは、特開2001−246023号公報に開示された方法により測定されるものである。
すなわち、フェース部の中心は、上部に中心測定対象物(ゴルフクラブヘッド)を支持する支持部を備えた中心測定器によって求められる。中心測定器は、この支持部が測定対象物を平衡に支持する測定対象物の位置を知ることができるものである。
このフェース部の中心の測定方法は、ゴルフクラブヘッドを、支持部に載せ、手を放しても落ちない平衡な位置を探す方法である。
ゴルファがゴルフクラブ1でゴルフボールを打撃した場合に、各領域に配置された衝撃検出装置6は信号を発生し、その信号を情報処理装置7に送る。情報処理装置7は、各領域の衝撃検出装置6からの信号を比較することで、ゴルフクラブ1のフェース面5におけるゴルフボールの打撃位置が、分割された領域の何れであるかを判定することができる。
打撃位置を判定する方法としては、例えば、2つの信号の大小を比較して、大きい信号を生成する衝撃検出装置が位置する領域を打撃位置であると判定する方法を挙げることができる。
ゴルファがゴルフクラブ1でゴルフボールを打撃するたびに、情報処理装置7は、所定の演算を実行し、打撃位置に応じた領域と、その領域において累積した打撃回数とを記憶装置8に記憶する。このように、記憶装置8が各領域におけるゴルフボールの打撃回数を計数する。
ゴルファは、打撃情報を記憶装置8から取得することにより、ゴルフ技術の向上に有益な情報を得ることができる。
例えば、ゴルファは、ヒール側で打球する割合やトウ側で打球する割合など打撃分布を正確に認識することができ、自分自身の打撃分布に応じて、その分布を改善するためにゴルフクラブシャフトを交換したり、ウェイトバランスを調整したりするなど、ゴルフクラブのチューンナップを行うことができる。
また、ゴルフクラブ提供者は、ゴルファの打撃分布に応じて、その分布を改善することができるようなゴルフクラブをゴルファに提供することができる。
図3は、衝撃検出装置6の一例を示す概略構成図であり、衝撃検出装置6として圧電型加速度センサーを適用した例を示す。
圧電型加速度センサーは、イオン結晶からなる素子部に応力が加わると、圧電効果により応力に応じて電荷が生じる公知のセンサーである。圧電型加速度センサーは、この電荷を電気信号として取り出すものである。言い換えると、圧電型加速度センサーは、機械的エネルギーを電気エネルギーとして検出するものであり、ゴルフクラブヘッド4のフェース面5に加わる衝撃に応じた電圧を検知し、情報処理装置7に出力する。
圧電型加速度センサーは、圧電素子12の上には加速度を検知して外力に変換する錘14が配置され、これらはナット16によってセンサー台18に固定されている。
センサー台18は、ゴルフクラブヘッド4のフェース面5の内部側に固定されており、ゴルフクラブヘッド4が受けるゴルフボールの打撃による衝撃を検出する。
この圧電型加速度センサーにより検出された電気信号は、出力端子20から出力され、情報処理装置7において、増幅回路で増幅され、A/D変換回路でデジタル信号に変換される。
図4は情報記憶装置の概略を示す概略構成図である。記憶装置8は、記憶素子本体30を合成樹脂あるいはセラミックス等でモールドされて、所定の形状に形成される。記憶装置8は、例えば、全体をチップ状に形成し、直径1cm程度のボタン形状のセラミックス筐体によってモールドしてもよい。
記憶素子本体30は、受信用アンテナ32、整流回路34、中央処理部36、記憶部38、発信部40および送信用アンテナ42から構成されている。
整流回路34は、ダイオード42、コンデンサ46および抵抗器48から構成され、周知の全波整流回路を形成する。この整流回路34の入力側には受信用アンテナ32が接続され、整流回路34は、受信用アンテナ32に誘起した高周波電流を、整流して直流電流に変換して、中央処理部36、記憶部38および発信部40の駆動電源として電流を出力する。
ここで、受信用アンテナ32に高周波電流が誘起される状態を説明する。ゴルファは読み取り専用のスキャナを記憶装置8に近づけて、スイッチをオン状態にすることにより、スキャナの送信用アンテナから所定の周波数の電磁波が記憶装置8に輻射される。この電磁波は記憶装置8の受信用アンテナ32に入力され、受信用アンテナ32に高周波電流が誘起する。
中央処理部36は、周知のCPU50およびデジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器)52から構成され、CPU50は電源が供給されて駆動するとEEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶部38に記憶されている打撃情報を読み出して、この打撃情報をD/A変換器52を介して発信部40に出力する。
ここで、中央処理部36が記憶部38から読み出す打撃情報とは、ゴルファがゴルフクラブを用いてゴルフボールを打撃した際に、フェース面5におけるゴルフボールの打撃分布を表すものであり、予め分割されたフェース面5の各領域における打撃回数を計数した値とその領域に関する情報である。
発信部40は、発振回路54、変調回路56および高周波増幅回路58から構成され、発信部40では、発振回路54によって発振された搬送波を、中央処理部36から供給される打撃情報の信号に基づいて、変調回路56で変調して、これを高周波増幅回路58を介して送信用アンテナ42に供給する。
これらの記憶装置8に記憶されている打撃情報を読み出す際には、これに対応した専用のスキャナを使用する。
スキャナは、記憶装置8に対して第1の周波数の電磁波を輻射しながら、これに伴って情報処理装置から輻射される第2の周波数の電磁波を受信することにより、情報処理装置への情報にアクセスすることができる公知のものである。
このようなスキャナの一例を示すと、スキャナは、受信用アンテナ、受信部、中央処理部、キーボード、表示部、発信部、送信用アンテナおよびこれらへ電源を供給する電源部を有して構成される。
ゴルファはスキャナを記憶装置8に近づけて、スイッチをオン状態にすることにより、スキャナの送信用アンテナから100〜300kHzの周波数の電磁波が記憶装置8に輻射される。
この電磁波は記憶装置8の受信用アンテナ32に入力され、受信用アンテナ32に高周波電流が誘起する。上述したように、受信用アンテナ32に誘起した高周波電流は、整流回路34によって整流されて記憶装置8内部の中央処理部36、記憶部38および発信部40に電源を供給する。なお、上記実施形態では、誘起した高周波数電流を整流回路で整流して電力を得ているが、情報処理装置7の電力源用のバッテリーや乾電池などを供用してもよく、また専用電力源を備えていてもよい。
これにより、スキャナから送出された電磁波を受信している間、電源を供給された中央処理部36は、予めプログラムされている情報の読み出し処理を実行できる。即ち、中央処理部36は、記憶部38に記憶されている打撃情報を読み出し、この打撃情報を発信部40に出力する。
発信部40では読み出された情報に基づいて搬送波を変調し、変調された搬送波、即ち高周波信号を送信用アンテナ42に供給する。
これにより、送信用アンテナ42からは300MHzの周波数の電磁波が輻射される。
スキャナでは、記憶装置8から輻射された300MHzの電磁波は、受信用アンテナを介して受信部によって受信され、受信部は受信した情報をデジタルデータに変換して中央処理部に送出する。
このようにスキャナによって読み出された打撃情報により、ゴルファの打撃の特徴すなわち打撃分布を認識することができる。この打撃分布を分析することにより、そのゴルファに適するようにゴルフクラブを改良することができる。
例えば、ゴルファがゴルフクラブでゴルフボールを打球した場合の打撃位置を分析して、最適な打撃位置であるフェース面の中央よりトウ側の打撃確率が高い場合には、スイング中のトウダウン量が大きいという要因が考えられるため、ゴルフクラブヘッドの重心距離を短くしてトウダウン量を少なくするような改良、ゴルフクラブシャフトを硬くしてトウダウン量を少なくするような改良等をすることができる。
特に従来では、マーカー等により一時的に打撃位置を記録して傾向を見たりしていたが、ゴルファはその時々のコンディション等で打撃位置の傾向が変化したりするものであり、ある程度長期的に打撃位置を記録することによって、ゴルファ自身も認識していない打撃位置の傾向を把握することが可能になる。
図5はゴルファがゴルフボールを打撃したあとに、ゴルフクラブヘッドの衝撃検出装置が衝撃を検出してから打撃情報を記憶するまでの処理を示すフロー図である。
ゴルフクラブヘッド4のフェース面5の内側には複数の衝撃検出装置6が設置される。
それぞれの衝撃検出装置6は、ゴルファがゴルフクラブ1を用いてゴルフボールを打撃した衝撃を検出する(ステップS101)。
ゴルファがゴルフクラブヘッド4でゴルフボールを打撃した場合に、フェース面5の内側の衝撃検出装置6は、ゴルフクラブヘッド4のフェース面5が受ける衝撃を検知し、衝撃の大きさに応じた電圧を情報処理装置の判定部に出力する。
判定部は、衝撃検装置6からの電気信号に基づいて、フェース面5における打撃位置を特定する(ステップS102)。
判定部は、フェース面5の各領域に配置された衝撃検出装置6からの信号を受け取り、ゴルフボールの打撃による衝撃であることを、予め設定された閾値を基に判定する。ゴルフボールの打撃による衝撃であると判定した信号について、電圧値を比較して、フェース面5上の打撃位置がいずれの領域であるかを検出する。すなわち、判定部は、衝撃検出装置6からの電気信号に基づいて、打撃の位置情報を算出する。
例えば、図2に示すように、フェース面5をヒール側とトウ側に等分割して衝撃検出装置6を配置した場合、衝撃検出装置6が衝撃の大きさに応じた電圧値を判定部に送るため、判定部は、2つの衝撃検出装置6から送られてくる信号を比較して、高い電圧値を出力した衝撃検出装置6が配置されている領域でゴルフボールを打撃したと判定する。
そして、判定部は、取得した打撃の位置情報を計数部に伝達する。
計数部は打撃の位置情報に基づいて打撃情報を算出する(ステップS103)。
計数部は判定部から打撃の位置情報を受け取ると、記憶部から前回までの打撃情報を読み取り、今回の打撃位置情報を加算して、新たに打撃情報を算出する。そして、計数部は打撃情報を記憶部に伝達する。
記憶部は打撃情報を記憶する(ステップS104)。記憶部は、前回までの打撃情報を計数部から送られてくる打撃情報に書き換え記憶する。
そして、衝撃検出装置が衝撃を検出してから打撃情報を記憶するまでの処理は終了する。
ゴルファは、読み取り専用のスキャナによって記憶装置8から打撃情報を読み出すことができ、読み取った打撃情報からゴルファの打撃分布を認識し分析することができる。そうすることで、打撃分布を正確に認識することができ、自分自身の打撃分布に応じて、その分布を改善することできるようにゴルフクラブを改良することができる。
また、ゴルフクラブ提供者は、ゴルファの打撃分布に応じて、その分布を改善することができるようなゴルフクラブをゴルファに提供することができる。
上記実施の形態では、衝撃を感知する領域をフェース部の中心を基準にトウ側とヒール側に2等分した例を示したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図6に示すように、衝撃を感知する領域を、フェース部の中心を原点としてトウ、ヒール方向の軸とクラウン、ソール方向の軸を基準軸とする2次元直交座標系によって定まる4つの領域とし、衝撃検出装置を4つ設けてもよい。こうすることにより、フェース面における最適な打撃位置に対するトウ‐ヒール方向のずれだけではなく、例えば、クラウン‐ヒール方向のずれといったことも検出することができる。
さらに、図7に示すように、フェース面における最適な打撃位置である中心部を含む領域をさらに含めて、衝撃を感知する領域を5つの領域とし、衝撃検出装置を5つ設けてもよい。
また、衝撃を感知する領域としては、他の例を挙げることができる。
2分割する例では、トウ側とヒール側に2分割される場合と、クラウン側とソール側に2分割される場合がある。
クラウン側とソール側に2分割の場合は、例えば、通常のアドレスポジションに設置した状態のフェース面側からみた正面図において、フェースの中心を通り、基準面と平行かつ正面図の方向から投影すると線となる、平行な平面により分割される。
トウ側、ヒール側の2分割の場合は、例えば、通常のアドレスポジションに設置した状態のフェース面側から見た正面図において、フェース部の中心を通り、基準面と直角かつ正面図の方向から投影すると線となる平面により分割される。
また、2以上の分割の例として、ゴルフクラブシャフト軸に平行な線を分割線として、ホーゼル側と、その他の側に2分割される場合がある。
ゴルフクラブシャフト軸に平行な線を分割線として、ホーゼル側と、その他の側の2分割の場合には、例えば、通常のアドレスポジションに設置した状態のフェース面側からみた正面図において、フェース部の中心を通り、ゴルフクラブシャフト軸と平行かつ正面図の方向から投影すると線となる平面により分割される。
このような2分割は、当業者によって適宜設定することができる。
さらに、衝撃を感知する領域としては、図8から図11に示す9分割する例を挙げることができる。
図8に示す9分割する例では、衝撃を感知する領域は、トウからヒールまでの長さ及びクラウンからソールまでの長さを3等分して分割される。なお、トウからヒールまでの長さ及びクラウンからソールまでの長さについては、後で詳しく説明する。図9に示す9分割する例では、フェース部の中心FCからトウ方向、ヒール方向、クラウン方向、ソール方向にそれぞれ所定の距離をもって離れた四辺形の領域を設定し、その領域を中心にして各辺を延長して分割される。
図10に示す例では、トウ方向、ヒール方向、クラウン方向、ソール方向の各所定の距離が一定の方形の領域を設定し、その領域を中心にして各辺を延長して分割される。図11に示す例では、トウ方向、ヒール方向、クラウン方向、ソール方向の全ての所定の距離が一定の正方形の領域を設定し、その領域を中心にして各辺を延長して分割される。
このような9分割は、当業者によって適宜設定することができる。
また、衝撃を感知する領域としては、フェース部の中心を含む所定領域と、その他の領域に2分割される例を挙げることができる。
図12に示す例では、衝撃を感知する領域は、フェース部の中心FCを含む領域と、そのフェース部の中心FCから所定の距離の円形の領域を設定し、円形の領域の外側をフェース部の中心FCから所定の角度をもって分割される。なお、フェース部の中心FCから所定の角度をもって分割することによって、領域の分割数が決定されるが、分割数には特に制限はなく、当業者によって適宜設定することができる。
図13に示す例では、フェース部の中心FCを含む所定領域は、フェース部の中心FCから所定の距離の円形の範囲として表される。図14に示す例では、フェース部の中心FCを含む所定領域は、フェース部の中心FCからトウ方向、ヒール方向、クラウン方向、ソール方向にそれぞれ所定の距離をもって離れた四辺形の領域として表される。
図15に示す例では、フェース部の中心FCを含む所定領域は、トウ方向、ヒール方向、クラウン方向、ソール方向の各所定の距離が一定の方形の領域として表される。図16に示す例では、フェース部の中心FCを含む所定領域は、トウ方向、ヒール方向、クラウン方向、ソール方向の全ての所定の距離が一定の正方形の領域として表される。
フェース部の中心FCを含む領域としては、その他に図示しないが、楕円形の領域、多角形の領域などが当業者によって適宜設定することができる。
上記実施形態では、フェース部の中心FCは、前記した特開2001−246023号公報に開示された方法により求めたが、フェース面上のインパクトエリア・マークキングを基準として、インパクトエリア・マーキングの上下及び左右の中心と考えられる点をフェース部の中心としたり、フェース面の図心と考えられる点をフェース部の中心としたり、ゴルフクラブヘッドのトウからヒールまでの長さ及びクラウンからソールまでの長さの中心と考えられる点をフェース部の中心としたりする等、当業者が適宜設定することができる。
以上、説明してきた衝撃を感知する領域は、ゴルフクラブヘッドのスイートエリアを示す領域、効果的又は特徴的なボール初速、飛距離、バックスピン量が得られる領域に基づいた設定等、主にゴルフクラブの性能による設定や、ユーザーに分かりやすく有益となるような情報を提供するための領域に基づいた設定等、当業者によって適宜設定される。
ここで、図17を参照して、トウからヒールまでの長さ、およびクラウンからソールまでの長さについて説明する。図17は、ゴルフクラブ1を通常のアドレスポジションに設置した状態のフェース面5側から見た正面図である。
トウからヒールまでの長さLは、フェース面5の最もトウ側寄りに位置する縁部A4からフェース面5の最もヒール側寄りに位置する縁部A5までの、基準面A1およびフェース面18に対して平行な成分の距離(図17中の左右方向の距離)をいう。
クラウンからソールまでの長さHは、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに設置した状態において、フェース面5の最も上方に位置する縁部A2からフェース面5の最も下方に位置する縁部A3までの、基準面A1に対して垂直方向の成分の距離(図17中の上下方向の距離)をいう。
上記各縁部A2,A3,A4,A5が判別困難な場合、図18に示すように、ゴルフクラブヘッド4を通常のアドレスポジションに設置して、基準面A1からゴルフクラブヘッド4のクラウン部の最も上方に位置する上端部A6までの、基準面A1に垂直方向の距離H’をクラウンからソールまでの長さとして代用してもよい。
また、ゴルフクラブヘッド4の最もトウ側に位置する端部A7から基準面A1に対して0.875インチ(22.23mm)上方に位置するゴルフクラブヘッド4のヒール側の位置A8までの、基準面A1およびフェース面18に対して平行な成分の距離L’をトウからヒールまでの長さとして代用してもよい。
ここで通常のアドレスポジションとは、ゴルフクラブヘッド4をライ角度通りに設置し、かつ、図19(a)に示すゴルフクラブヘッド4の平面図のように、シャフト軸Sとリーディングエッジ16aとが互いに平行になるように設置することをいう。ライ角度通りに設置とは、図17において、ソール面16bのラウンドと基準面A1とのなす隙間がトウ側及びヒール側にて略等しくなる状態に設置することをいう。ソール面16bのラウンドが不明瞭な場合は、フェース面5に描かれる図示されないスコアラインと基準面A1とを平行な状態に設置してもよい。ソール面16bのラウンドが不明瞭でかつスコアラインが直線状でない等により基準面A1との平行が判別できない場合は、ライ角度は、ライ角度(度)=(100−クラブ長さ(インチ))にて設定される。例えば、44インチのクラブ長さであれば、ライ角度は100−44=56度になる。
ここで、クラブ長さは、社団法人日本ゴルフ用品協会が定める測定法により測定される。測定器としては、株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーIIが挙げられる。即ち、ヒール側の端部とグリップエンドとの間の距離をクラブ長さとするのである。
通常のアドレスポジションにおいて、リーディングエッジの方向はフェース面が指す方向と直角な方向に設定される。
図19(a)はリーディングエッジ16aが直線の場合である。また、図19(b)に示すように、曲線のリーディングエッジ16a’の場合、フェース面5が指す方向と直角な方向を示す線Lにて方向が設定される。なお、リーディングエッジ16a’は、ゴルフクラブヘッド16が最も飛球線方向に張り出している箇所である。
上述のようにフェース面5の方向を特定し、アドレスポジションを設定した状態で行うゴルフクラブヘッドの寸法測定は、昇峰企業社製の高爾夫球頭測度台、ゴルフギャレーヂ社製のゴルフクラブアングル測定器、ゴルフスミス社製のゴルフクラブゲージ等の測定器により可能である。このような測定器は公知のものであれば良く、本発明において特に限定されるものではない。
図20から図22に示すように領域を分割した場合における、ゴルファの打撃分布に関する各領域の打撃確率を表1から表3に示す。
図20は、スイートスポット(フェース部の中心)を含む中心部とその周辺部とを2分割した場合における、各領域ごとの打撃確率に関する情報を示す。この打撃確率は、ゴルファに、例えば、スイートエリアで打撃しているかどうかの数値的情報を提供することができる。
Figure 2006129980
また、図21は、フェース部の中心を原点として、トウ、ヒール方向の軸とクラウン、ソール方向の軸を基準軸とする2次元直交座標系によって定まる4つの象限に分割した場合における、各領域ごとの打撃確率に関する情報を示す。この打撃確率は、ゴルファに、例えば、使用しているゴルフクラブにおけるゴルフクラブヘッドの重心位置、ゴルフクラブシャフトの硬さ等からなるゴルフクラブの適合性等の情報を提供することができる。
Figure 2006129980
また、図22については、トウ、ヒール方向に3分割するとともにソール、クラウン方向に3分割することによって、全部で9分割する場合における、各領域ごとの打撃確率に関する情報を示す。この打撃確率は、ゴルファに、例えば、スイートエリアで打撃しているかどうかの数値的情報、使用しているゴルフクラブにおけるゴルフクラブヘッドの重心位置、ゴルフクラブシャフト硬さ等からなるゴルフクラブの適合性等の情報を提供することができる。
Figure 2006129980
また、ゴルファへの情報提供の表示としては、棒グラフ、レーダーグラフ、確率の高さに応じた部分的な色分け、等高線図による表示等が挙げられる。レーダーグラフの一例を図23および図24に示す。図23は、表2に示す結果をレーダーグラフとして表示しており、図24は、表3に示す結果をレーダーグラフとして表示している。
また、表示する際に領域の説明をエリアと置き換えて説明したり、範囲に置き換えて説明したり、領域の意味をゴルファに認識させるために別の表現を用いてもよい。
本発明は、一般的なゴルフクラブとして、ゴルファの一定期間の打撃状態を把握することに適用することができるが、ゴルファがゴルフクラブを選択するためのテストクラブとして適用してもよい。
例えば、ゴルフショップ等のゴルファが試打をする施設にて、ゴルファが前記テストクラブを試打した打撃位置の分布を得て、その結果よりゴルファにより適合するゴルフクラブを推奨することができる。
また、一定期間貸し出すようなゴルフクラブに本発明を適用して、ゴルファが一定期間使用した際の打撃位置の分布を得て、その結果よりゴルファにより適合するゴルフクラブを推奨することができる。
また、本発明はゴルフクラブセットに適用することができる。ゴルフクラブセットに適用することによって、構成するゴルフクラブの中で打撃状態の変化があれば、その改善を行うことができる。
一般的に、よくゴルファがコメントする、特定の番手のみしっくりこない、というような不具合の解消をより数値的に解明して改善することができる。
このようなゴルフクラブセットは、アイアンゴルフクラブセットのみならず、ウッドゴルフクラブセット、ウッドゴルフクラブセットとアイアンゴルフクラブセットの境界を取り払ったようなゴルフクラブセット、ロングアイアンに相当するもののみのゴルフクラブセット、また、ウッドゴルフクラブとアイアンゴルフクラブの中間的性能を備えてどちらにも分類しがたい、いわゆるユーティリティゴルフクラブを含めたゴルフクラブセット等、ロフト角度θが異なる複数本のゴルフクラブによって構成されるものも含まれる。
本発明における第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では、衝撃検出装置は分割した領域の数に応じて設置し、衝撃検出装置として圧電型加速度センサーを用い、情報処理装置は専用のスキャナにより読み取り可能なものを示した。
第2の実施形態においては、衝撃検出装置は、分割する領域の数とは無関係に、フェース面の内側の所定の位置に3つ設置し、衝撃検出装置の一例としてひずみゲージを用い、情報処理装置は脱着可能な記憶媒体を備える。
また、第1の実施形態では、情報処理装置の電力源としてバッテリーや乾電池を示し、ゴルファが手動でスイッチを切り替えることにより、電力源から電力が情報処理装置の各処理部に供給されたが、第2の実施形態においては、ゴルファがゴルフクラブをスウィングするときに生じる遠心力に応じて切り替えを行う電源スイッチをゴルフクラブシャフト内に設ける。
第1の実施形態と対応するものには同一の符号を付け、その説明は適宜省略する。
図25は第2の実施形態に係るゴルフクラブ1の全体を示した斜視図である。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、ゴルフクラブシャフト2と、ゴルフクラブシャフト2の一端を被覆するグリップ3と、ゴルフクラブシャフト2の他端に装着する中空構造のゴルフクラブヘッド4とを備え、ゴルフクラブヘッド4は、ヒール側で上方に向けられて突設されたホーゼルにソケットを介してゴルフクラブシャフト2に連結される。
ゴルフクラブヘッド4の内部には、フェース面5の内壁面に3つの衝撃検出装置60が設けられ、脱着可能な記憶媒体64を備える記憶装置62がトウ側サイド部の内壁面に設けられる。
図26および図27は、ゴルフクラブ1のゴルフクラブヘッド4を、図25に示すB−B線を通る平面で切断した断面を示す断面図であり、ゴルフクラブヘッド4のフェース面5を裏面方向から見た図である。
図26は衝撃を感知する領域を、フェース部の中心を原点として、トウ、ヒール方向の軸とクラウン、ソール方向の軸を基準軸とする2次元直交座標系によって定まる4つの領域とした場合を示し、図27はフェース面における最適な打撃位置となる領域(フェース面中央)をさらに含めて、衝撃を感知する領域を5つの領域とした場合を示す。本実施形態では、衝撃検出装置60を3つ設けることで、それぞれの衝撃検出装置60からの電気信号に基づいて、4つの領域や5つの領域に対する各領域で打撃したという位置情報を算出することができる。
衝撃検出装置60は、一例として、図26または図27のように配置することにより、4つまたは5つの領域を判別することが可能になる。
衝撃検出装置60は、図28に示すように、薄い電気絶縁物のベースの上に格子状の抵抗線66をグリッド状に形成し、引出し線(ゲージリード)68を付けたひずみセンサーである。
衝撃検出装置60は、ゴルフクラブヘッドのフェースの裏面に専用接着剤で接着される。抵抗線66は外力を加えて伸縮されると、ある範囲でその抵抗値が増減するので、ひずみが生じるフェースの裏面に電気絶縁物を介して接着しておけば、フェースの伸縮に比例して抵抗線66が伸縮し抵抗値が変化する。
ひずみゲージはこの抵抗変化によりひずみを測定する。
情報処理装置7は、衝撃検出装置60の配置と、各衝撃検出装置60が検出した衝撃の大きさと、衝撃が発生した時間等に基づいて、衝撃が発生した位置を特定する。したがって、衝撃検出装置60をフェース面の裏面に3つ設けることで、ゴルフクラブヘッドがゴルフボールを打撃した位置を判定できる。特に、衝撃検出装置60を3つ設けることによって、最小限の個数でフェース部の2次元位置を特定することがより容易になり好ましい。
また、ひずみゲージの抵抗変化は微少な値であるため、ひずみゲージで検出された抵抗変化は、ブリッジ回路を用いて電圧に変換され、増幅回路によって増幅される。その後、A/D変換回路でデジタル信号に変換される。
図28では、衝撃検出装置60の一例として単軸のひずみゲージを示したが、2軸や3軸のひずみゲージ、または第1の実施形態に示すように圧電式加速度センサーを用いることもできる。
情報処理装置7は、外部記憶部として脱着自在な可般型記憶媒体(メモリカード)64を備え、この記憶媒体を記憶装置62に装着した状態で、インターフェース(メモリスロット)を介して打撃情報を記憶し、離脱させ外部端末に挿入して打撃情報を読み出すことができる。
情報処理装置7は、CPU、メモリおよびインターフェースなどで構成される周知の装置であり、情報処理装置内で実行される処理は、第1の実施形態と同様である。
すなわち、衝撃検出装置60からの電気信号に基づいて、ゴルフボールの打撃位置に関する情報を算出し、打撃位置に対応する領域の前回までの打撃情報を記憶装置62から読み取り、今回の打撃位置情報を加算して、新たに打撃情報を算出する。
算出された新たな打撃情報は、記憶媒体64を記憶装置62に装着した状態で、インターフェースを介して記憶媒体64に記憶され、離脱させてコンピュータなどの操作端末に記憶媒体64を挿入することにより操作端末で打撃情報を読み出し、打撃分布を解析することができる。
したがって、第2の実施形態に従えば、打撃情報を読み出すために専用のスキャンなどを使用しなくてよいので、記憶装置62は、受信用アンテナ、発信部、送信用アンテナ、及び整流回路は設ける必要がなく、第1の実施形態の記憶装置8と比較して簡易な構造とすることができる。
また、ゴルフクラブは、ゴルファがゴルフスウィングをすることを感知し、情報処理装置7の各処理部に電源から電力を供給するように電源スイッチ(図示せず)をゴルフクラブシャフト内に設けることができる。
電源スイッチは、固定電極および開閉電極を有し、ゴルファのスウィングによりゴルフクラブシャフト2の軸方向に遠心力が生じると、この遠心力を検知して固定電極と接触することにより電源スイッチが投入される構造となっている。
このように電源スイッチを設けることによりゴルフスウィング時以外に電源をオフにすることができ、消費電力を抑えることができる。なお、この電源スイッチとしては、ゴルフクラブのスイング動作による開閉、グリップ部を把持したことによる開閉、電源の開閉が可能な形態であればよく、特に限定されない。
あるいは、電源スイッチは、電磁波によって外部からオン、オフを制御してもよい。
また、ゴルフクラブに加わる衝撃には、ゴルフボールを打撃することによる衝撃以外にさまざまな種類のものがある。本実施形態では、ゴルフクラブに生じた衝撃の中からスウィング中の打撃による衝撃を抽出するための衝撃センサーを設けることができる。
この衝撃センサーは、スウィングによる加速度を検出することで衝撃を検出する加速度センサーである。
衝撃センサーは、ゴルフクラブヘッド4に閾値以上の衝撃が与えられると、スウィング中の打撃により発生した衝撃であると判定する。
この衝撃による加速度を検出して、その衝撃の大きさに応じた電気信号を情報処理装置7に伝達し、打撃による衝撃を計数する。
一方、ゴルフクラブヘッド4に与えられる衝撃が閾値以下の場合には、衝撃センサーは、任意に生じた衝撃であると判定して、衝撃を計数しない。
衝撃センサーは、加速度センサーの他に、衝撃を受けた際にゴルフクラブヘッドに発生する歪みを検出することで衝撃を検出する歪みゲージを衝撃センサーとして用いてもよい。
スウィング中の打撃により発生した衝撃であることの判定は、衝撃センサーによって検出される衝撃の大きさの他に、スウィング速度に基づいて判定してもよい。
閾値の設定は、例えば当業者がゴルフボールの打撃による衝撃についてのみ検出するように適宜設定することができる。
このような設定にあたっては、打撃試験等を行ない、ゴルフボールの打撃により最低限発生する衝撃の大きさを閾値に設定したり、ゴルフボールを打撃するにあたって最低限発生するスイングスピードによる加速度の大きさを閾値に設定したり、これらを同時に満たした場合にゴルフボールの打撃による衝撃として判定するようにしたり適宜設定することができる。
また、上記実施形態では、図1および図25に示すように、情報処理装置と情報記憶装置は、個別の装置として説明したが、これらは組み合わされた一つの装置であってもよい。
以上、本発明に係るゴルフクラブについて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
第1の実施形態に係るゴルフクラブの全体を示した斜視図である。 衝撃検出装置と衝撃を感知する領域を説明するための図である。 衝撃検出装置の一例を示す概略構成図である。 情報記憶装置の概略を示す概略構成図である。 衝撃検出装置が衝撃を検出してから打撃情報を記憶するまでの処理を示すフロー図である。 衝撃検出装置と衝撃を感知する領域を説明するための図である。 衝撃検出装置と衝撃を感知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 衝撃を検知する領域を説明するための図である。 ゴルフクラブヘッドのトウからヒールまでの長さ、およびクラウンからソールまでの長さを説明するための図である。 ゴルフクラブヘッドのトウからヒールまでの長さ、およびクラウンからソールまでの長さを説明するための図である。 ゴルフクラブのアドレスポジションを説明するための図である。 2分割した場合における、各領域ごとの打撃確率を説明するための図である。 4分割した場合における、各領域ごとの打撃確率を説明するための図である。 9分割した場合における、各領域ごとの打撃確率を説明するための図である。 表2に示す結果を表示するレーダーグラフを示す図である。 表3に示す結果を表示するレーダーグラフを示す図である。 第2の実施形態に係るゴルフクラブの全体を示した斜視図である。 衝撃検出装置が衝撃を感知する領域を説明するための図である。 衝撃検出装置が衝撃を感知する領域を説明するための図である。 衝撃検出装置の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブ
2 ゴルフクラブシャフト
4 ゴルフクラブヘッド
5 フェース面
6,60 衝撃検装置
7 情報処理装置
8,62 記憶装置
30 記憶素子本体
64 記憶媒体

Claims (10)

  1. ゴルフボールを打撃するフェース部を有するゴルフクラブであって、
    前記フェース部への衝撃を感知し信号を生成するためにフェース部裏面の少なくとも2箇所に配置される検出部と、
    前記検出部が生成した信号に基づいて前記フェース部におけるゴルフボールの打撃位置を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて前記フェース部の打撃位置に応じた打撃回数を計数する計数部と、
    前記フェース部の打撃位置に応じた打撃回数を記憶する記憶部とを備えるゴルフクラブ。
  2. 前記計数部が打撃回数を計数する領域が2以上である請求項1に記載のゴルフクラブ。
  3. 前記フェース部において、打撃回数を計数する領域を、フェース部の中心を基準として、トウ側、ヒール側に2分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数する請求項1に記載のゴルフクラブ。
  4. 前記フェース部において、打撃回数を計数する領域を、フェース部の中心を原点として、トウ、ヒール方向の軸とクラウン、ソール方向の軸を基準軸とする2次元直交座標系によって定まる4つの象限に分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数する請求項1に記載のゴルフクラブ。
  5. 前記フェース部において、打撃回数を計数する領域を、フェース部の中心を含む中心部とこの中心部を囲む周辺部に分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数する請求項1に記載のゴルフクラブ。
  6. 前記フェース部において、打撃回数を計数する領域を、トウ、ヒール方向に3分割するとともにソール、クラウン方向に3分割することによって、全部で9分割して、それぞれの領域の打撃回数を計数する請求項1に記載のゴルフクラブ。
  7. 前記判定部は、感知するフェース部への衝撃に対して閾値を用いて判定する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  8. 前記検出部は圧電型の加速度センサーまたはひずみゲージを含む請求項1乃至7のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  9. 送信用アンテナと、前記記憶部から打撃回数を読み出す中央処理部と、前記中央処理部が読み出した前記打撃回数を高周波信号として前記送信用アンテナに供給する高周波発信部とを有する送信タグを更に備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
  10. 前記記憶部は、脱着可能な記憶媒体である請求項1乃至8のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
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