JPH0767490A

JPH0767490A - ペット用排泄物処理材及びその製法

Info

Publication number: JPH0767490A
Application number: JP23906693A
Authority: JP
Inventors: Iwao Kishimoto; 巖岸本
Original assignee: SANKIDOU KK
Current assignee: SANKIDOU KK
Priority date: 1993-08-31
Filing date: 1993-08-31
Publication date: 1995-03-14

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、一般家庭や屋内で飼育されるペット
の便器や寝床等に敷き詰めて快適に使用できる排泄物処
理材を提供することを目的とする。【構成】穀物の殻又は油粕等を所定の粒度範囲に粉砕
し、これにベントナイト粉又はライト粉或いは吸水性樹
脂等を単独又は複合混合した後に、加圧成型するように
したペット用排泄物処理材及びその製法である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭や屋内で飼育
される猫等の所謂、ペットの便器や寝床等に敷き詰めて
快適に使用できるペット用排泄物処理材及びその製造方
法を提供することを目的とするものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から一般家庭等で飼育されるペット
の糞尿を処理するには、充分に乾燥した砂、ゼオライト
粉及びベントナイト粒を利用したり、新聞紙等を小さく
切断したものを利用したり、或いは木屑や枯草を適当に
裁断して利用したり、更にはパルプを成型加工し、吸水
力及び脱臭力を付与して利用したもの等が良く知られて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来のペット
用排泄物処理材は、ペットの糞尿等の吸水性や脱臭効果
等の面では問題はないが、投棄する場合、鉱物粒は不燃
物として処理されるため環境公害を招来し、またパルプ
を主原料とする場合には加工行程が複雑になり、低価格
での販売が困難という問題点があった。

【０００４】本発明は、従来技術の問題点に鑑みて、従
来家畜の飼料の一部として使用されるか、消却廃棄され
るしかなかった唯同然の穀物の殻又は油粕を主成分とし
たペット用排泄物処理材を設けることにより、材料費が
廉価で而も加工工程が簡単であるため極めて低価格での
製造、販売が可能であるばかりでなく、ペットの糞尿の
水分や悪臭を充分に吸収すると共に、ペットが排泄した
糞尿部分の処理材のみ固まり、その部分のみを取り出し
て投棄でき、且つ生ゴミや燃やせるゴミとして投棄でき
る等、極めて経済的なペット用排泄物処理材を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、粉砕機により穀物の殻又は油粕
等を粉砕し、ベントナイト粉を混合し、且つ造粒機によ
り加圧しながら造粒成型するという手段により、ペット
用排泄物処理材を製造するようにした。

【０００６】また、粉砕機により粉砕された穀物の殻又
は油粕等に前記ベントナイト粉に加えてゼオライト粉を
混合し、且つ造粒機により加圧しながら造粒成型するこ
とによりペット用排泄物処理材を製造するという手段も
用いたのである。

【０００７】さらに、粉砕機により粉砕された穀物の殻
又は油粕等に前記ベントナイト粉及びゼオライト粉に加
えて吸水性樹脂を混合し、且つ造粒機により加圧しなが
ら造粒成型してペット用排泄物処理材を製造するという
手段も用いたのである。

【０００８】

【作用】上記構成のペット用排泄物処理材は、穀物の殻
等にベントナイト粉を混合することにより、穀物の殻の
粉を相互に接着し、ペットが糞尿をした時には膨潤して
糊状となり、穀物殻の粉を強力に接着しボール状に構成
する。

【０００９】また、穀物の殻の粉及びベントナイト粉で
製造された粒が軽い場合には、ゼオライト粉を混入する
ことにより、便器や寝床に入れた時、ペットにより外部
に飛散するのを防止すると共に、脱臭効果向上を図るこ
とが可能である。

【００１０】さらに、吸水性樹脂を混入することによ
り、排泄物処理材の粒の吸水力を向上させ得るのであ
る。

【００１１】

【実施例】次に、本発明におけるペット用排泄物処理材
の製造方法と、それによって得られたペット用排泄物処
理材について説明する。

【００１２】（実施例１）本発明のペット用排泄物処理
材を構成する主成分は、穀物の殻または油粕等である
が、今、実施例の一つとして、モミ殻について説明する
に、良く乾燥したモミ殻を粉砕機により３０〜１００メ
ッシュ、好ましくは６０〜１００メッシュに粉砕する。

【００１３】粉砕機により粉砕されたモミ殻に重量比で
１０〜５０％、好ましくは、１０〜３０％のベントナイ
ト粉（１００メッシュ）を混合機により混合する。

【００１４】次いで、混合機により混合されたモミ殻粉
とベントナイト粉とを造粒機に投入し、造粒機により１
０〜５０kg/cm2の圧力で加圧しながら造粒することによ
り、１〜１０φの硬い粒が成型される（図１参照）。こ
のベントナイト粉を混合するのは、モミ殻粉を相互に接
着し、ペットが糞尿をした時には膨潤して糊状となり、
モミ殻粉を強力に接着しボール状に成るからである。

【００１５】また、上記において、前記モミ殻とベント
ナイト粉に加えて、重量比で３〜１０％のゼオライト粉
（１００メッシュ程度）を混入して、前記混合機により
混合した後、造粒機に投入し、１０〜５０kg/cm2の圧力
で加圧しながら造粒することにより、前記と同様の硬い
粒が成型されるのである。

【００１６】前記ゼオライト粉を混入する理由は、モミ
殻粉とベントナイト粉で製造された粒が軽い場合には、
便器や寝床に入れると飛散したりするのを防止するため
と、脱臭効果を向上させるためである。

【００１７】さらに、前記モミ殻粉、ベントナイト粉及
びゼオライト粉に加えて、吸水性樹脂を０．１〜０．５
％の範囲で混入して混合機により混合した後、造粒機に
投入し、１０〜５０kg/cm2の圧力で加圧しながら造粒す
ることにより、前記と同様の硬い粒が成型されるのであ
る。

【００１８】上記において、ゼオライト粉の混入率は、
穀物の殻または油粕の比重及びベントナイト粉との混合
割合によっても異なってくる。

【００１９】尚、使用目的により、着色料（ペットに無
害）を、造粒機に混入することにより、着色された排泄
物処理材も製造可能と成る。

【００２０】（実施例２）次に、コーヒー豆粕の場合に
ついて説明する。

【００２１】良く乾燥したコーヒー豆粕（２０メッシュ
程度）を粉砕機に依り、再度５０〜１００メッシュに粉
砕する。

【００２２】この細かく粉砕されたコーヒー豆粕に重量
比で５〜１５％のベントナイト粉（１００メッシュ程
度）を混入して混合機により混合する。

【００２３】次いで、これら混合したコーヒー豆粕とベ
ントナイト粉を造粒機に投入し、１０〜５０kg/cm2の圧
力で加圧しながら造粒することにより、１〜１０φの硬
い粒が成型されるのである。

【００２４】このコーヒー豆粕の場合には、ベントナイ
ト粉の混入割合が少ないのは、コーヒー豆粕が脂肪分が
多いために、自己接着力が前記実施例１のモミ殻に比較
して強いためである。

【００２５】また、比重もモミ殻に比較して大きいた
め、前記実施例１のように、ゼオライト粉を混入する必
要はないのである。

【００２６】なお、成型された粒は、黒っぽく見えるが
コーヒー豆粕には脱臭効果が存在する。

【００２７】（その他）次に、サフラワー油粕の場合
も、前記実施例１のモミ殻と略同じ組成であるため、粉
砕の度合いや混合する他の成分も同様の程度で良い。更
に、上記実施例以外の穀物の殻または油粕等について
も、その組成分に応じてベントナイト粉の混入割合、ゼ
オライト粉や吸水性樹脂の混合可否が決められる。

【００２８】

【発明の効果】上記の製法から成る本発明のペット用排
泄物処理材は、従来、家畜の飼料の一部として使用され
るか、焼却廃棄されるしかなかった穀物の殻または油粕
等を主成分としているために、原材料費が極めて廉価に
仕入れできると共に、加工工程も簡素化されるので、製
造、販売コストが大きく節減される。

【００２９】また、本発明製法によるペット用排泄物処
理材は、一定の重畳と強い吸水性とを有し、且つペット
が排泄した糞尿部分のみが固まるため、その部分のみを
取り出して生ゴミや燃やせるゴミとして投棄でき、また
土壌改良材として庭や畠に撒くことができる等極めて経
済的使用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明製法の基本的製造工程を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１粉砕機２混合機３造粒機

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】粉砕機により粉砕された穀物の殻又は油粕
等にベントナイト粉を混合し、且つ加圧成型されたこと
を特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項２】粉砕機により３０〜１００メッシュに粉砕
された穀物の殻又は油粕等に、重量比で１０〜５０％の
ベントナイト粉（１００メッシュ程度）を混合し、且つ
１０〜５０kg/cm2にて加圧成型された請求項１記載のペ
ット用排泄物処理材。
【請求項３】粉砕機により粉砕された穀物の殻又は油粕
等のベントナイト粉及びゼオライト粉を混合し、且つ加
圧成型されたことを特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項４】粉砕機により３０〜１００メッシュに粉砕
された穀物の殻又は油粕等に、重量比で５〜３０％のベ
ントナイト粉及び重量比で３〜１０％のゼオライト粉を
混合し、且つ１０〜５０kg/cm2にて加圧成型された請求
項３記載のペット用排泄物処理材。
【請求項５】粉砕機により粉砕された穀物の殻又は油粕
等にベントナイト粉、ゼオライト粉及び吸水性樹脂を混
合し、且つ加圧成型されたことを特徴とするペット用排
泄物処理材。
【請求項６】粉砕機により３０〜１００メッシュに粉砕
された穀物の殻又は油粕等に、重量比で５〜２０％のベ
ントナイト粉、重量比で３〜１０％のゼオライト粉及び
吸水性樹脂０．１〜０．５％を混合し、且つ１０〜５０
kg/cm2にて加圧成型された請求項５記載のペット用排泄
物処理材。
【請求項７】穀物の殻又は油粕等を粉砕機により粉砕
し、粉砕した穀物の殻又は油粕に混合機によりベントナ
イト粉を混合し、さらに造粒機により加圧しながら造粒
成型したことを特徴とするペット用排泄物処理材の製
法。
【請求項８】穀物の殻又は油粕を粉砕機により３０〜１
００メッシュに粉砕し、粉砕した穀物又は油粕に、重量
比で１０〜５０％のベントナイト粉（１００メッシュ程
度）を混合機により混合し、さらに造粒機により１０〜
５０kg/cm2の圧力にて加圧しながら造粒成型するように
した請求項５記載のペット用排泄物処理材の製法。
【請求項９】穀物の殻又は油粕等を粉砕機により粉砕
し、粉砕した穀物の殻又は油粕に混合機によりベントナ
イト粉及びゼオライト粉を混合し、さらに造粒機により
加圧しながら造粒成型したことを特徴とするペット用排
泄物処理材の製法。
【請求項１０】穀物の殻又は油粕等を粉砕機により３０
〜１００メッシュに粉砕し、粉砕した穀物の殻又は油粕
等に、混合機により重量比で５〜３０％のベントナイト
粉及び重量比で３〜１０％のゼオライト粉を混合し、さ
らに造粒機により１０〜５０kg/cm2の圧力で加圧しなが
ら造粒成型した請求項９記載のペット用排泄物処理材の
製法。
【請求項１１】穀物の殻又は油粕等を粉砕機により粉砕
し、粉砕した穀物の殻又は油粕に混合機によりベントナ
イト粉，ゼオライト粉及び吸水性樹脂を混合し、さらに
造粒機により加圧しながら造粒成型したことを特徴とす
るペット用排泄物処理材の製法。
【請求項１２】穀物の殻又は油粕等を粉砕機により３０
〜１００メッシュに粉砕し、粉砕した穀物の殻又は油粕
等に混合機により重量比で５〜３０％ベントナイト粉、
重量比で３〜１０％にゼオライト粉及び吸水性樹脂０．
１％〜０．５％を混合し、さらに造粒機により１０〜５
０kg/cm2の圧力で加圧しながら造粒成型した請求項１１
記載のペット用排泄物処理材の製法。