JPH0767453B2 - 医用超音波装置用水槽 - Google Patents

医用超音波装置用水槽

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JPH0767453B2
JPH0767453B2 JP4206325A JP20632592A JPH0767453B2 JP H0767453 B2 JPH0767453 B2 JP H0767453B2 JP 4206325 A JP4206325 A JP 4206325A JP 20632592 A JP20632592 A JP 20632592A JP H0767453 B2 JPH0767453 B2 JP H0767453B2
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water tank
water
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thin film
pressure
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豊 国井
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳腺診断等に多用され
ている医用超音波装置用水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体組織に超音波を照射すると、異なる
組織の境界面より超音波は反射する。その反射波の強弱
を電気信号に変換しモニターに表示することにより生体
組織の断層像を得ることができる。
【0003】ところで超音波送受信器(以下「プロー
ブ」という)と生体との間の減衰,反射等を防止するた
め音響結合剤が使用されるが、その材料として生体組織
に近い水等が多く利用されている。特に電子走査に比較
し機械走査は生体との密着が困難であり、水袋又は水槽
が不可欠となる。
【0004】以下、医用超音波装置用の水袋及び水槽の
従来例を説明する。
【0005】図3は、精密検査等で比較的狭い範囲の走
査に使用される水袋1を示すものであり、音響結合剤と
して一般に水2が使用される。そして、水袋1を被検体
3に接触させるとともに水袋1内に内装したプローブ4
を同図の矢印方向に走査することにより被検体3の断層
像を得ることができる。また、プローブ4を同図の矢印
方向と直角方向でかつ水面と平行にシフトすることによ
り断層面の位置を変えることができるのが一般的であ
る。
【0006】図4は、従来の水槽5を示すもので、同図
に示す水槽5はその上部に開口部6を設けるとともに内
部に音響結合剤としての水2を収納し、また、その水2
の中にプローブ4を内装している。この水槽5は比較的
広範囲の走査に使用されるものであり、図3の水袋1の
場合と異なり水槽5が被検体3の下方に位置するのは、
水2の水量が多いため被検体3への負担を軽減させつつ
全体の構成の大型化を防ぐ意味からである。
【0007】図5は、従来例の他例としての水槽7を示
すものであり、この水槽7が図4に示す水槽5と異なる
点は、開口部6に被検体3の生体組織に近い音響特性を
有し、かつ被検体3に密着性の良い柔軟な薄膜8を張設
したことである。この水槽7も水槽5と同様な目的で使
用される。
【0008】上述した水袋1,水槽5,7のうち主に水
槽5,7の特徴を以下に説明する。
【0009】図4に示す水槽5は、被検体3と水2が直
接接触するため、現在の超音波技術では比較的良い画質
を得やすい。
【0010】図5に示す水槽7は、特に乳腺等の柔軟な
生体組織の診断において、被検体3の体表面が薄膜8に
圧迫され超音波の進行方向に直角に近ずくため超音波の
反射が少なく感度の向上、アーチファクトの減少等が図
れるとともに、視野深度の向上につながる。
【0011】すなわち、図3に示すように超音波の伝搬
は、プローブ4から放射される超音波の音速が絞られた
Sの範囲が分解能に比較的優れしかもSの範囲は短いた
め生体視野は浅いほど良好となる。尚、同図においてY
は音速の広がりを示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図4,図5に示す水槽
5,7は、上述したような特徴を有するが、このうち図
4に示す水槽5は、被検体3と水2とが直接接触するた
め、被検体3が濡れたり、水2の中に異物が混入し、こ
れが超音波による断層面の画像劣化の原因となる等の問
題がある。また、被検体3の呼吸による生体組織の移動
のため良質の画像を得ることが難しい。
【0013】一方、図5に示す水槽7の場合は、薄膜8
にしわができることがあり、被検体3と薄膜8との間に
空気が入り込んで画質劣化の原因となるとともに、乳癌
等の診断に際しては乳房の脇の下付近も重要であるが、
この部位は薄膜8との間に空気が入り混み易く期待通り
の視野を得られないという問題がある。また、乳房の大
きさによっては薄膜に対する密着性が悪く、前述した視
野深度に影響を及ぼすとともに、水槽5の場合と同様被
検体3の呼吸のため良質な画像を得にくい。
【0014】上述した種々の欠点は、1日に多数の被検
体3を扱いかつデータ撮りの失敗が許されない集団検診
等の場合に顕著である。
【0015】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、被検体への負担を軽減させつつ全体の
構成の大型化を防止し、薄膜の長所を生かし欠点を最小
限にとどめて良質な断層像を得ることに寄与し得る医用
超音波装置用水槽を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の医用超音波装置用水槽は、水槽本体の上部に
設けた開口部に薄膜を備え、前記水槽本体内部に音響結
合剤を収納する医用超音波装置用水槽において、前記水
槽本体内部の圧力を制御するために、大気開放孔を備え
音響結合剤を収納する予備タンクと、この予備タンクと
前記水槽本体との間の流路を開閉するとともに、水槽を
密閉状態とし得る弁とを有することを特徴とするもので
ある。
【0017】
【作用】上記構成の医用超音波装置用水槽によれば、水
槽本体の上部に設けた開口部に薄膜を備え、その水槽本
体内部に音響結合剤を収納した構成であるから、音響結
合剤の液量を多くしても、その液体の重量が被検体に加
わることがなく、被検体への負担が軽減する。また、水
槽本体を吊り下げる機構が不要となることから、全体の
構成の大型化を防止する。
【0018】また、弁を開いて予備タンクから水槽本体
内に音響結合剤を補給し水槽本体内の圧力を高めた後、
弁を閉じると、水槽が密閉状態となり、水槽本体内が高
い圧力のまま保持されるので、被検体へ薄膜を十分に密
着させることができる。また、弁を開くと、水槽本体内
部の圧力が減るので、被検体毎に薄膜に加わる圧力の調
整が可能となり、薄膜の被検体への密着性が良好にな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0020】図1は本発明の医用超音波装置用水槽の一
実施例を示す概略断面図である。
【0021】同図において、水槽10は上部に開口部1
1aを設けるとともに側部及び底部に3個の出入口11
b,11c,11dを設けた水槽本体11を有してい
る。
【0022】開口部11aには、上側に凸形状の薄膜1
2が環状の蓋体13により取り付けられている。
【0023】蓋体13は、内部に鋼体13bを有し、そ
の周辺を柔軟な弾性体13aにより被覆することにより
形成され、水槽本体11の内部に収納した音響結合剤と
しての水14を外部に漏れないようにするとともに、被
検体3を保護する役割をも果している。
【0024】薄膜12の上側部には、出入口12aが設
けられ、この出入口12aに、パイプ15を介して気泡
抜き弁16が取り付けられている。
【0025】水槽本体11には、プローブ4が内装さ
れ、このプローブ4を図1に示す矢印方向に走査するこ
とにより被検体3の断層像を得るようになっている。
【0026】17は、水槽本体11の内部に望ませて配
置した温度制御手段、すなわちヒータで、水14の水温
を体温近くに保持するようになっている。
【0027】水槽10は、圧力制御手段Aを具備してい
る。すなわち、水槽本体11の出入口11b,11c間
には循環パイプ18が接続されて水14の循環水路が形
成してあり、さらにこの循環パイプ18には三方切替弁
19及びポンプ20が接続されている。そして、三方切
替弁19には、大気に開放されている大気開放孔21a
を備え、水14を収納した予備タンク21が接続されて
いる。23は3個の切替端子23a,23b,23cを
有し三方切替弁19及びポンプ20を制御するリモート
切替スイッチ、24は水槽本体11の出入口11dにパ
イプ25を介して接続された排水弁である。
【0028】次に、上記構成の水槽10の作用を説明す
る。
【0029】水槽10内の水圧を増加させる場合は、圧
力制御手段Aのリモート切替スイッチ23を切替端子2
3aの位置にセットし、三方切替弁19を動作させて出
入口11cと予備タンク21とを結ぶ流路を閉じるとと
もにポンプ20を駆動する。この状態では予備タンク2
1内の水14がポンプ20により循環パイプ18,出入
口11bを経て水槽本体11内に圧装され、従って水槽
10内の水圧は上昇する。
【0030】水槽10内の水圧が所定圧になった状態で
リモート切替スイッチ23を切替端子23bの位置に切
り替える。このとき三方切替弁19は予備タンク21か
ら循環パイプ18への流路を閉じるとともに出入口11
cとポンプ20を結ぶ流路を形成し、従って、所定圧に
高められた水14は循環パイプ18と水槽10内を循環
することになりその圧力は一定に保持される。
【0031】水槽10内の圧力を下げる場合は、リモー
ト切替スイッチ23を切替端子23cの位置に切替え
る。このときポンプ20は停止し、また三方切替弁19
が動作して出入口11cから予備タンク21へ至る流路
を形成する(開く)とともにポンプ20に至る流路を閉
じる。従って、水槽10内の水14は出入口11cから
予備タンク21へ戻り水槽10内の水圧が低下する。
【0032】このようにして水槽10内の水圧を圧力制
御手段Aにより調整することにより、薄膜12と被検体
3との接触圧力をその被検体3の大きさに対応して最適
のものに設定することが可能となる。
【0033】従って、被検体3が水14に直接接触する
ことがなく被検体3が濡れないという薄膜12本来の特
性に加え、水槽10内の水圧(水量)の増減が各被検体
3毎に可能となり、プローブ4から被検体3へ照射され
る超音波の入射角が改善され、また視野深度が浅くなっ
て超音波画像の画質が向上する。
【0034】また、乳房等大きさに個人差がありかつ柔
らかい部位に対し、被検体3毎の微妙な圧力調整が可能
となり、脇の下や乳房の大きさ毎の密着性が良好となり
かつ薄膜12にはしわが生じるおそれも無くなる。
【0035】さらに水槽10内の水圧を高めることによ
りこの水槽10の薄膜12に対して体重を乗せることも
可能となり呼吸に伴なう生体組織の移動が殆ど無くなる
とともに被検体3と薄膜12との間に気泡が生じること
も無くなり良質な画像が得られる。
【0036】特に水槽10内の水圧をある程度まで上昇
させた状態で被検体3を薄膜12に乗せて密着させ、次
に必要な部位(脇の下)が薄膜12に密着するまで微小
量ずつ減圧することが良好な画像を得る上で好ましい。
【0037】薄膜12と水14との間に気泡が生じた場
合には気泡抜き弁16を開いてその気泡を除去する。こ
れにより、超音波装置の使用のさまたげとなる超音波を
ほとんど通さない気泡を水槽開口部の薄膜の内側から除
去することができるようになる。
【0038】また、水14はヒータ17により被検体3
の体温近くに高められる。これにより、被検体が薄膜へ
密着するときの冷たいと感じる不快感を無くすことがで
きる。また、薄膜が暖められることにより柔らかくなる
ので、被検体への密着性をさらに高めることができる。
【0039】また、圧力制御手段Aは、主に加圧用のポ
ンプ20と、減圧用の予備タンク21とを組み合わせた
ものであるから、構成が簡素となり、当該水槽10の小
型化が図れる。
【0040】本発明は上述したような超音波診断装置に
用いた実施例に限定されるものではなく、特許請求の範
囲内で種々の変形、種々の超音波装置に用いることが可
能であることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、水槽本体
の上部に設けた開口部に薄膜を備え、その水槽本体内部
に音響結合剤を収納した構成であるから、被検体への負
担を軽減させつつ全体の構成の大型化を防止でき、水槽
本体,予備タンク間の流路を開くことにより、被検体毎
に薄膜に加わる圧力の調整が可能となり、薄膜の被検体
への密着性の向上,超音波の入射角,視野深度の改善及
び薄膜のしわの発生防止等が図れ、薄膜の長所を生かし
欠点を最小限にとどめて良質な断層像を得ることに寄与
し得る医用超音波装置用水槽を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医用超音波装置用水槽の一実施例を示
す概略断面図である。
【図2】超音波の集束及び広がりを示す説明図である。
【図3】従来の水袋を示す概略断面図である。
【図4】従来の水槽を示す概略断面図である。
【図5】従来の水槽の他例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 水槽 11 水槽本体 12 薄膜 14 音響結合剤としての水 21 予備タンク 21a 大気開放孔 A 圧力制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽本体の上部に設けた開口部に薄膜を
    備え、前記水槽本体内部に音響結合剤を収納する医用超
    音波装置用水槽において、前記水槽本体内部の圧力を制
    御するために、大気開放孔を備え音響結合剤を収納する
    予備タンクと、この予備タンクと前記水槽本体との間の
    流路を開閉するとともに、水槽を密閉状態とし得る弁と
    を有することを特徴とする医用超音波装置用水槽。
JP4206325A 1992-08-03 1992-08-03 医用超音波装置用水槽 Expired - Lifetime JPH0767453B2 (ja)

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JPH05220148A JPH05220148A (ja) 1993-08-31
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