JPH0767368B2 - 調合乳およびその調製法 - Google Patents

調合乳およびその調製法

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JPH0767368B2 JP3117368A JP11736891A JPH0767368B2 JP H0767368 B2 JPH0767368 B2 JP H0767368B2 JP 3117368 A JP3117368 A JP 3117368A JP 11736891 A JP11736891 A JP 11736891A JP H0767368 B2 JPH0767368 B2 JP H0767368B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、液体栄養製品
に関する。さらに詳しくは、乳幼児仙痛の管理に使用す
る乳幼児用調合乳に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】仙痛
は、今日、小児科学が直面している最も混乱を招いてい
る問題の一つである。「仙痛」の標準的な定義はなく、
「仙痛を患った乳幼児」についてのある一つの研究を他の
研究と比較することは困難である。さらに、仙痛の標準
的な定義が存在しないとなれば、仙痛の原因および/ま
たは管理を評価する研究には必然的に、種々の問題を擁
する乳幼児から全く問題のない乳幼児にいたるまでの不
均一群を対象とせざるを得ない。
【0003】小児科学の文献にみられる多数の報告は、
仙痛が母乳で育てられた乳幼児および調合乳で育てられ
た乳幼児の両方で少なくとも10%から30%にのぼる
率で起こっていることを示唆している。仙痛は、泣いた
り喚いたりする発作が予期せず起こるもの(一般に夕方
の時間に起こる)として記載されている。これらエピソ
ードは生まれてから最初の数週間で始まり、しばしば乳
幼児が生後3〜4カ月に達したところで鎮まる。正常な
乳幼児では、泣き喚きは、生後6週間のときに1日当た
り2.75時間がピークである。仙痛を患う乳幼児は、
生後6週間のときに1日3時間以上泣き喚く乳幼児とし
て定義されることがあるが、これは統一された定義では
ないことを認識すべきである。仙痛が定義されている場
合でも、多くの研究は、治療を試みるに先立って自らの
研究主題に仙痛を記すことはなかった。
【0004】仙痛に関する相当量の文献は、当然のこと
と思われている痛みの器質的または身体的原因の発見に
向けられている。これまでに示唆されている原因の例
は、乳幼児が炭水化物の消化不良、異常な胃腸管運動、
胃腸管または中枢神経系の未熟さ、牛乳タンパク質に対
するアレルギー、または胃食道反射のために胃腸管の痛
みを訴えるのだという仮定に基づくものである。これと
は別に、上記と同じ位の量の文献では、仙痛の原因とし
て母親/世話人に対する不適応または心理学的問題に付
随した乳幼児の内因性の癇癪などの非器質的原因を挙げ
ている。
【0005】現在では、仙痛の治療の試みにおいて比較
的多様な治療法が用いられている。その中で、仙痛の最
も有効な治療法は両親のカウンセリングであり、そのよ
うなカウンセリングにおいては乳幼児の泣き喚きに対す
る両親の応答が実際に情況を悪化させるという確信のも
とに、この乳幼児の泣き喚きに対する両親の応答が修正
される。仙痛が完全なタンパク質に対する食物アレルギ
ーと何等かの関係を有すると信じる研究者にあっては、
加水分解物を導入した調合乳であってタンパク質を分解
してアレルギー応答を少なくしたものを入れた調合乳を
提唱している。しかしながら、このような特別な治療法
は非常に高価であるばかりでなく、その有効性も疑わし
いものである。仙痛が未熟な神経系の荷重負荷と関係が
あると考える研究者にあっては、現在用いられている他
の治療法として鎮静もしくは抗痙攣剤の使用がある。乳
幼児の仙痛の治療に使用するさらに他の治療法は、機械
的振動装置の使用である。
【0006】残念ながら、これら治療法はしばしば有効
性に乏しく、それゆえ両親の不安は募っている。この不
安の増大に伴って仙痛の乳幼児の両親の薬物乱用が文献
中に報告されている。治療すると否とにかかわらず、仙
痛を患う乳幼児は一般に約3〜4カ月の間、毎日3時間
以上泣き喚く。
【0007】繊維は、固形食物が乳幼児の食事の一部と
なり、乳幼児がもはや乳だけで育つことがなくなったら
(一般に生後4〜6カ月)、普通の食事の構成分となる。
一般に、繊維は、乳幼児が穀物、果実および野菜(これ
らは繊維を含有する)などの固形食物を消化できるよう
になってから食事に加える。それゆえ、食物繊維は、通
常、仙痛を患う乳幼児の食事の構成分ではない。
【0008】本発明の前までは、仙痛の乳幼児の特別の
治療のために乳幼児の調合乳中に繊維が意図的に加えら
れたことはなかった。実際、二重盲検試験において乳幼
児の仙痛を緩和するものとして断定的に記された食事療
法はなかった。下痢および便秘の治療のため、年のいっ
た乳幼児、すなわち生後6カ月以上の乳幼児や、よちよ
ち歩きの幼児の食事に増加量の繊維を加えることは行わ
れている。その上、食物繊維は、多数の病気の治療のた
め成人で首尾よく用いられている。かかる状況下、有意
の数の乳幼児において仙痛の徴候を有意に減退させ得る
改良された乳幼児用調合乳に対する必要性が存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)調合乳1
L当たり10〜25gの濃度のタンパク質、(2)調合乳
1L当たり20〜45gの濃度の脂肪、(3)調合乳1L
当たり60〜110gの濃度の、食物繊維からのものを
含む炭水化物、および(4)調合乳1L当たり3.1〜1
4.1gの濃度の大豆多糖類由来の食物繊維からなるこ
とを特徴とする乳幼児仙痛治療用調合乳に関する。
【0010】本明細書において、食物繊維含量の測定
は、プロスキー(Prosky,L,Asp,N-G)、シュバイツァー(S
chweizer,TF)、ドブリエ(Devries,JW)およびフルダ(Fur
da,I.)の「デターミネーション・オブ・インソルブル、
ソルブル、アンド・トータル・ダイエタリー・ファイバ
ー・イン・フーズ・アンド・フード・プロダクツ:イン
ターラボラトリー・スタディー(Determination of Inso
luble,Soluble and Total Dietary Fiber in Foods and
Food Products:Interlabolatory Study)」、J.Assoc.Of
f.Anal.Chem.,1988に記載されているAOAC法に
より行った。
【0011】本発明で使用する繊維源は、大豆から得ら
れる大豆多糖類である。タンパク質源は大豆タンパク質
単離物、ナトリウムカゼイン(sodium caseinates)、カ
ルシウムカゼイン(calcium caseinates)またはそれらの
混合物であり、脂肪源は大豆油、ココヤシ油、トウモロ
コシ油または他の植物油またはそれらの混合物であり、
食物繊維以外の炭水化物源はショ糖、コーンシロップ、
グルコースポリマー、他の炭水化物またはそれらの混合
物であるのが好ましい。
【0012】本発明の調合乳は、タンパク質が調合乳1
L当たり15〜21gの濃度であり、脂肪が調合乳1L
当たり23〜40gの濃度であり、食物繊維を含む炭水
化物が調合乳1L当たり70〜110gの濃度であるの
が好ましい。本発明の調合乳は、タンパク質が調合乳1
L当たり15〜20gの濃度であり、脂肪が調合乳1L
当たり24〜38gの濃度であり、食物繊維を含む炭水
化物が調合乳1L当たり75〜110gの濃度であり、
食物繊維が調合乳1L当たり3.5〜14.0gの濃度で
あるのがさらに好ましい。
【0013】本発明の好ましい態様において、本発明の
調合乳は、タンパク質が調合乳1L当たり約19.6g
の濃度で大豆タンパク質単離物からのものであり、脂肪
が調合乳1L当たり約37.4gの濃度で大豆油とココ
ヤシ油との混合物からのものであり、食物繊維を含む炭
水化物が調合乳1L当たり約75.9gの濃度で食物繊
維からのもの以外のものがショ糖またはコーンシロップ
またはそれらの混合物からのものである。この調合乳で
は、調合乳のカロリーの50%は脂肪により提供され、
40%は炭水化物(食物繊維からのものを除く)により提
供される。
【0014】本発明の別の態様において、本発明の調合
乳は、タンパク質が調合乳1L当たり約20.3gの濃
度でナトリウムカゼインおよびカルシウムカゼインおよ
び大豆タンパク質単離物の混合物からのものであり、脂
肪が調合乳1L当たり約24.7gの濃度でトウモロコ
シ油からのものであり、食物繊維を含む炭水化物が調合
乳1L当たり約106.6gの濃度で食物繊維からのも
の以外のものがショ糖およびグルコースポリマーの混合
物からのものである。この調合乳では、調合乳のカロリ
ーの32%は脂肪により提供され、57%は炭水化物
(食物繊維からのものを除く)により提供される。
【0015】本発明はまた、仙痛を患う乳幼児の治療法
に関し、該方法は、治療を要する乳幼児に(1)調合乳1
L当たり10〜25gの濃度のタンパク質、(2)調合乳
1L当たり20〜45gの濃度の脂肪、(3)調合乳1L
当たり60〜110gの濃度の、食物繊維からのものを
含む炭水化物、および(4)調合乳1L当たり3.1〜1
4.1gの濃度の大豆多糖類由来の食物繊維からなるこ
とを特徴とする乳幼児仙痛治療用調合乳を与えることを
特徴とする。この調合乳においては、繊維源は大豆多糖
類に限られる。
【0016】この方法に使用する調合乳は、タンパク質
源が大豆タンパク質単離物、ナトリウムカゼイン、カル
シウムカゼインまたはそれらの混合物であり、脂肪源が
大豆油、ココヤシ油、トウモロコシ油または他の植物油
またはそれらの混合物であり、食物繊維以外の炭水化物
源がショ糖、コーンシロップ、グルコースポリマー、他
の炭水化物またはそれらの混合物である。
【0017】この方法に使用する調合乳は、タンパク質
が調合乳1L当たり15〜21gの濃度であり、脂肪が
調合乳1L当たり23〜40gの濃度であり、食物繊維
を含む炭水化物が調合乳1L当たり70〜110gの濃
度であるのが好ましい。該調合乳は、タンパク質が調合
乳1L当たり15〜20gの濃度であり、脂肪が調合乳
1L当たり24〜38gの濃度であり、食物繊維を含む
炭水化物が調合乳1L当たり75〜110gの濃度であ
り、食物繊維が調合乳1L当たり3.5〜14.0gの濃
度であるのがさらに好ましい。
【0018】この方法の利用の一態様において、該調合
乳は、タンパク質が調合乳1L当たり約19.6gの濃
度で大豆タンパク質単離物からのものであり、脂肪が調
合乳1L当たり約37.4gの濃度で大豆油とココヤシ
油との混合物からのものであり、食物繊維を含む炭水化
物が調合乳1L当たり約75.9gの濃度で食物繊維か
らのもの以外のものがショ糖またはコーンシロップまた
はそれらの混合物からのものである。この調合乳では、
調合乳のカロリーの50%は脂肪により提供され、40
%は炭水化物(食物繊維からのものを除く)により提供さ
れる。
【0019】この方法の利用の別の態様において、該調
合乳は、タンパク質が調合乳1L当たり約20.3gの
濃度でナトリウムカゼインおよびカルシウムカゼインお
よび大豆タンパク質単離物の混合物からのものであり、
脂肪が調合乳1L当たり約24.7gの濃度でトウモロ
コシ油からのものであり、食物繊維を含む炭水化物が調
合乳1L当たり約106.6gの濃度で食物繊維からの
もの以外のものがショ糖およびグルコースポリマーの混
合物からのものである。この調合乳では、調合乳のカロ
リーの32%は脂肪により提供され、57%は炭水化物
(食物繊維からのものを除く)により提供される。
【0020】本発明はまた、(1)タンパク質を可溶化す
るのに充分な量の水中に適量のタンパク質を分散させて
タンパク質溶液を生成し、 (2)炭水化物を水中に溶解させて炭水化物溶液を生成
し、 (3)無機物を水中に混合して無機物溶液を生成し、 (4)充分な量の水中に食物繊維を分散させて低粘度の食
物繊維溶液を生成し、 (5)適量の該タンパク質溶液、該炭水化物溶液、該無機
物溶液、該食物繊維溶液、および油溶性ビタミンを含有
する植物油の溶液を混合し、 (6)該混合溶液を加熱処理およびホモジナイズし、 (7)該混合溶液に水溶性ビタミンを加え、ついで (8)該混合溶液に水を加えて希釈し、調合乳1L当たり
の食物繊維含量が3.1〜14.1gで、所望のカロリー
密度(調合乳1L当たり約670〜725キロカロリー)
とすることを特徴とする、乳幼児用調合乳の調製方法に
も関する。
【0021】本発明の他の側面において、有意の数の乳
幼児において仙痛の徴候を有意に減退させる完全な乳幼
児用調合乳を提供する。本発明の他の側面は、本発明の
調合乳が乳幼児の食事として栄養の面からみて完全であ
るという点にある。本発明のさらに他の側面は、小児科
用栄養組成物を比較的容易かつ費用に対して効率的に調
製する方法にある。
【0022】本発明は、仙痛の徴候を緩和するように調
製した乳幼児用の液体栄養組成物に関する。本発明はま
た、非常に限られた組成を有する乳幼児用の調合乳を与
えることにより乳幼児の仙痛を管理する方法に関する。
本発明はまた、上記乳幼児用の調合乳の調製方法に関す
る。
【0023】本発明の乳幼児用調合乳と従来のものとの
主要な差異の一つは、極めて特定の範囲の食物繊維およ
び特別の採取源からの繊維を用いることである。この範
囲を上回るかまたは下回る繊維含量では、乳幼児の仙痛
の治療に対して許容し得る有効な結果が得られないこと
がわかった。
【0024】年のいった乳幼児やよちよち歩きの幼児の
下痢や便秘の治療に繊維を処方することはあったが、本
発明により、乳幼児の調合乳1L当たり3.1〜14.1
gの食物繊維を含有させることによって乳幼児の仙痛の
治療に優れた結果の得られることがわかった。このこと
は、一般に受け入れられた常識、すなわち乳幼児が穀類
などの固形食物をとることができるようになるまで乳幼
児の食事中に繊維を加えるべきでないという常識からす
ると幾分驚くべきことである。
【0025】乳幼児の仙痛の徴候を緩和するために本発
明の乳幼児用調合乳を用いる利点は数多くある。第一
に、本発明の調合乳は両親に容易に利用することがで
き、乳幼児が他の調合乳に対して仙痛の徴候を示したと
きに第一または第二の代替物として使用することができ
る。このことにより調合乳を多数変えることを回避する
ことができる。このような調合乳を多数変えることは、
ある種の仙痛乳幼児の治療に特徴的なことであり、乳幼
児は食物アレルギーまたは胃腸管機能不全の理論に基づ
き3〜5種の異なる調合乳を与えられていたのである。
このような仙痛乳幼児の泣き喚きを懸念した調合乳を変
えての頻繁で比較的見境のない実験から生じる悪影響の
一つは、両親がしばしば自分の子供が医学的に無防備で
あり疾患または病気に罹っているのではないかと思うこ
とである。乳幼児の仙痛の徴候を緩和するために本発明
の乳幼児用調合乳を使用することによる第二の利点は、
仙痛の治療に特に効能があるとは確かめられていない医
薬の使用を減らすかまたは回避することができることで
ある。
【0026】本発明の一つの側面は、本発明の調合乳の
一部として特定の範囲内で食物繊維を乳幼児に投与する
ことが大部分の乳幼児の仙痛の治療に有効であることの
発見にある。調合乳1L当たり3.1g未満のレベルの
食物繊維は、仙痛の治療に有効でないことが示された。
一方、調合乳1L当たり14.1gを越えるレベルの食
物繊維は有効であることがわかったが、このレベルの繊
維摂取により便通の異常をきたすために許容されなかっ
た。
【0027】本発明の調合乳の繊維のさらに別の採取源
は、大豆多糖類である。本発明の範囲は大豆繊維に限ら
れる。というのは、現状の技術では当業者が他の繊維源
の効果または効能レベルを確実に予測することができな
いからである。本発明の調合乳に使用する特定の大豆多
糖類としては、プロテイン・テクノロジーズ・インター
ナショナル(Protein Technologies International)の製
品であるFIBRIM300Rが好ましい。製造業者に
よって提供された上記特定の大豆多糖類の栄養組成を下
記表Iに示す。
【0028】 タンパク質 11.6g 脂肪 1.0g 炭水化物 71.0g 灰分 6.5g 水分 6.5g カルシウム 440mg リン 330mg マグネシウム 220mg ナトリウム 250mg カリウム 870mg 塩素 170mg 鉄 12.0mg
【0029】 亜鉛 2.2mg 銅 0.26mg チアミン 0.09mg リボフラビン 0.22mg ピリドキシン 0.008mg ナイアシン 0.093mg 葉酸 5.47mcg パントテン酸 0.017mg ビオチン 0.054mg コリン 85mg イノシトール 121mg 食物繊維 78.2g
【0030】さらに、本発明に使用する好ましい大豆多
糖類の繊維組成を何人かの研究者により分析した。これ
ら分析の幾つかの結果を下記表IIに示す。成分のパー
セントが違っているのは主として分析法の違いによるも
のであり、また製品の経時的な変化も反映しているかも
しれない。
【0031】 表II(種々の研究者による大豆多糖類FIBRIM300Rの組成分析) 研究 成分 #1 #2 #3 #4 #5 パーセント乾燥重量 食物繊維 70.7 78.2 76.9 65.6 75.0 中性界面活性剤繊維 30.4 NA NA 49.5 40.0 (Neutral Detergent Fiber) 酸性界面活性剤繊維 13.7 NA NA NA NA (Acid Detergent Fiber) リグニン 5.2 2.6 NA 0.5 0.5 可溶性食物繊維 NA 4.8 3.8 1.3 NA セルロース 8.5 NA NA 14.3 10.0
【0032】データ源:#1:イリノイ大学動物学科の
ジョージ・ファヘイ(Jeorge Fahey)博士が独立に行った
分析。ジオリング(Goering,HK)およびバン・ソエスト(V
an Soest,PJ)の「フォリッジ・ファイバー・アナリシズ
(アパレイタス、リージェンツ、プロシージャーズ、ア
ンド・サム・アプリケーションズ)(Forage Fiber Analy
ses(Apparatus,Reagents,Procedures,and Some Applica
tions))」、USDA−ARSハンドブックNo.37
9、ARS、USDAワシントン、1970、プロスキ
ー(Prosky,L,Asp,N-G)、フルダ(Furda,I)らの「デターミ
ネーション・オブ・トータル・ダイエタリー・ファイバ
ー・イン・フーズ・アンド・フード・プロダクツ:コラ
ボラティブ・スタディー(Determination of Total Diet
ary Fiber in Foods andFood Products:Collaborative
Study)」、J.Assoc.Off.Anal.Chem.,1985、および
リ(Li,BW)およびアンドリューズ(Andrews,KW)の「シンプ
リファイド・メソッド・フォア・デターミネーション・
オブ・トータル・ダイエタリー・ファイバー・イン・フ
ーズ(Simplified Method for Determination of Total
Dietary Fiber in Foods)」、J.Assoc.Off.Anal.Chem.,
1988の方法による分析。
【0033】#2:シンニック(Shinnick,FL)、ヘス(He
ss,RL)、フィッシャー(Fischer,MH)およびマーレット(M
arlett,JA)の「アパレント・ニュートリエント・アブソ
ープション・アンド・アッパー・ガストロインテスティ
ナル・トランジット・ウイズ・ファイバー−コンテイニ
ング・エンテラル・フィーディングズ(Apparent Nutrie
nt Absorption and Upper Gastrointestinal Transit w
ith FIber-Containing Enteral Feedings)、Am.J.Clin.
Nutr.,1989」。シーンダー(Theander)法の変法によ
る分析[シンニック、ロンガクル(Longacre,MJ)、インク
(Ink,SL)およびマーレットの「オート・ファイバー:コ
ンポジションvsフィジオロジカル・ファンクション(O
at Fiber:Composition vs. Physiological Functio
n)」、J.Nutr.1988参照]。
【0034】#3:スタインク(Steinke,FH)の「コンポ
ジション・アンド・ニュートリショナル・バリュー・オ
ブ・フィブリムRソイ・ファイバー(ソイ・ポリサッカラ
イド)(Composition and Nutritional Value of FibrimR
Soy Fiber(Soy Polysaccharide))」、ザ・ロール・オブ
・ダイエタリー・ファイバー・イン・エンテラル・ニュ
ートリション(The Role of Dietary Fiber in Enteral
Nutrition)、アボット・インターナショナル、アボット
パーク、Ill、1988。プロスキー、フルダらの
「デターミネーション・オブ・トータル・ダイエタリー
・ファイバー・イン・フーズ・アンド・フード・プロダ
クツ:コラボラティブ・スタディー(Determination of
Total Dietary Fiber in Foods and Food Products:Co
llaborativeStudy)」、J.Assoc.Off.Anal.Chem.,198
5の方法による分析。
【0035】#4:スタインクの「コンポジション・ア
ンド・ニュートリショナル・バリュー・オブ・フィブリ
Rソイ・ファイバー(ソイ・ポリサッカライド)(Compos
itionand Nutritional Value of FibrimR Soy Fiber(So
yPolysaccharide))」、ザ・ロール・オブ・ダイエタリー
・ファイバー・イン・エンテラル・ニュートリション(T
he Role of Dietary FIber in Enteral Nutrition)、ア
ボット・インターナショナル、アボットパーク、Il
l、1988。サウスゲート(Southgate,DAT)の「ザ・メ
ジャーメント・オブ・アナベイラブル・カーボハイドレ
ーツ:ストラクチュラル・ポリサッカライズ(The Measu
rement of Unavailable Carbohydrates:Structural Pol
ysaccharides)」、デターミネーション・オブ・フード・
カーボハイドレーツ(Determination of Food Carbohydr
ates)、アプライド・サイエンス・パブリケーションズ
(Applied Science Publications Ltd)、ロンドン、19
76。
【0036】#5:テーパー(Taper,LJ)、ミラム(Mila
m,RS)、マッカリスター(McCallister,MJ)らの「ミネラル
・リテンション・イン・ヤング・メン・コンシューミン
グ・ソイ−ファイバー−オーグメンテッド・リキッド−
フォーミュラ・ダイエッツ(Mineral Retention in Youn
g Men Consuming Soy-Fiber-Augmented Liquid-Formula
Diets)」、Am.J.Clin.Nutr.1988。バン・ソエストお
よびマックイーン(McQueen,RW)の「ザ・ケミストリー・
アンド・エスティメーション・オブ・ファイバー(The C
hemistry and Estimation of Fiber)」、Proc.Natl.Aca
d.Sci.1973の方法による中性界面活性剤繊維の分
析。サウスゲートの「デターミネーション・オブ・カー
ボハイドレーツ・イン・フーズ(Determination of Carb
ohydrates inFoods)」、J.Sci.Food Agric.,1969の
方法により食物繊維を分析。
【0037】大豆多糖類は成人の栄養剤に用いられてお
り、安全であることがわかっている。本発明を説明する
ため、乳幼児仙痛がある他は正常で健康な乳幼児を試験
した。仙痛の治療に対する他の繊維の有効性については
わかっていない。それぞれ異なる生理作用を有する多く
のタイプの繊維が存在する。たとえば、大きな塊の小麦
ふすま繊維は、大量の小さな粒子の小麦ふすま繊維と同
じ挙動を人体に引き起こさない。類似のモノマー糖組成
を有する繊維でさえ、化学結合や加工処理の違いにより
生理学的機能が有意に変わり得る。本発明の教示を他の
大豆繊維源に適用することができないのは、この理由に
よるのである。
【0038】本発明の乳幼児用調合乳は、タンパク質、
脂肪、炭水化物、および食物繊維を所定濃度で含む。一
般に、タンパク質は調合乳1L当たり10〜25gであ
り、脂肪は調合乳1L当たり20〜45gの濃度であ
り、炭水化物(食物繊維を含む)は調合乳1L当たり60
〜110gの濃度であり、上記食物繊維は調合乳1L当
たり3.1〜14.1gの濃度である。
【0039】本発明の目的のため、食物繊維の定量は、
プロスキー、シュバイツァー、ドブリエおよびフルダの
「デターミネーション・オブ・インソルブル、ソルブ
ル、アンド・トータル・ダイエタリー・ファイバー・イ
ン・フーズ・アンド・フード・プロダクツ:インターラ
ボラトリー・スタディー」、J.Assoc.Off.Anal.Chem.,1
988に記載のAOAC法を用いて行った。
【0040】下記表III〜表Vおよび表IX〜表XV
Iにおいて、「繊維」は「炭水化物」含量の中に含まれてい
ることに注意すべきである。さらに、本明細書において
「食物繊維」および「繊維」は、特に断らない限り同意語を
意味する。食物繊維には可溶性および不溶性の両方の繊
維が含まれ、一般にリグニン、セルロース、ペクチン、
樹脂(gums)、ゴム糊、藻類の多糖類、およびヘミセルロ
ースなどが挙げられるが、これらに限られるものではな
い。
【0041】乳幼児仙痛の徴候を緩和する上で有効であ
ることが示された本発明の一つの特定の調合乳は、タン
パク質が調合乳1L当たり約19.6gの濃度で大豆タ
ンパク質単離物からのものであり、脂肪が調合乳1L当
たり約37.4gの濃度で大豆油とココヤシ油との混合
物からのものであり、炭水化物(食物繊維を含む)が調合
乳1L当たり約75.9gの濃度で食物繊維からのもの
以外のものがショ糖またはコーンシロップまたはそれら
の混合物からのものである。この好ましい調合乳では、
調合乳のカロリーの50%は脂肪により提供され、40
%は炭水化物(食物繊維からのものを除く)により提供さ
れる。
【0042】典型的な脂肪濃度の乳幼児用調合乳は、乳
幼児の胃が空になるのを遅らせ、胃腸管反射が増加する
ことが示されている。それゆえ、本発明の別の態様の調
合乳は、タンパク質が調合乳1L当たり約20.3gの
濃度でナトリウムカゼインおよびカルシウムカゼインお
よび大豆タンパク質単離物の混合物からのものであり、
脂肪が調合乳1L当たり24.7gの濃度でトウモロコ
シ油からのものであり、炭水化物が調合乳1L当たり1
06.6gの濃度で食物繊維からのもの以外の炭水化物
がショ糖およびグルコースポリマーの混合物からのもの
である。この特定の調合乳では、調合乳のカロリーの3
2%は脂肪により提供され、57%は炭水化物(食物繊
維からのものを除く)により提供される。
【0043】調合乳中の脂肪の採取源としては、大豆
油、ココヤシ油またはトウモロコシ油、または他の植物
油、またはこれらの混合物などが挙げられ、食物繊維以
外の炭水化物の採取源としては、ショ糖、コーンシロッ
プ、グルコースポリマー、または他の炭水化物またはこ
れらの混合物などが挙げられる。
【0044】実際の使用に際して、本発明の調合乳を仙
痛の乳幼児に摂取させる。摂取量は、乳幼児用調合乳の
通常の摂取の場合の摂取量とそれほど違わない。本発明
の代表的な調合乳を下記表IIIに示す。
【0045】
【0046】
【0047】 ビタミンB−12 1.7〜6mcg ナイアシン 7〜15mg 葉酸 100〜275mcg パントテン酸 3〜7.5mg ビオチン 30〜150mcg タウリン 45〜70mg カルニチン 35〜60mg コリン 50〜202mg イノシトール 30〜100mg 食物繊維 3.1〜14.1g
【0048】本発明の小児科用栄養調合乳は、以下の方
法により調製するのが好ましい。適量のタンパク質を充
分な量の水中に分散させて可溶化し、タンパク質溶液を
生成する。一般に、このタンパク質は大豆タンパク質単
離物からのものである。炭水化物源、たとえばコーンシ
ロップ固形物、マルトデキストリンおよびショ糖の1種
または2種以上を水中に溶解して炭水化物溶液を生成す
る。適当な無機物を水中に溶解して無機物溶液を生成す
る。また、精製繊維を充分な量の水中に分散させて低粘
度の溶液を生成する。上記溶液が得られたら、これら4
つの溶液(すなわち、タンパク質、炭水化物、無機物お
よび繊維の各溶液)を適量で植物油および油溶性ビタミ
ンと混合する。ついで、この溶液を加熱処理し、ホモジ
ナイズする。処理後、水溶性ビタミンを加える。つい
で、この溶液を適当なカロリー密度(調合乳1L当たり
670〜725キロカロリー)まで水で希釈する。つい
で、この調合乳を容器中に分配し、レトルトで乾留して
工業用滅菌する。調製した調合乳は、本願の出願日現
在、乳幼児調合乳法(Infant Formula Act)に従った適当
な栄養分を含有している。本発明の調合乳はまた、粉末
形状で使用するため、あるいは濃縮液体として用いるよ
うに調製することができる。
【0049】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1(コントロール)コントロールの調合乳は、
下記組成を有する市販の大豆ベース調合乳であった。
【0050】
【0051】 ビタミンB−12 4.2+mcg ナイアシン 13+mg 葉酸 196+mcg パントテン酸 7.2+mg ビオチン 68+mcg タウリン 52+mg カルニチン 14+mg コリン 118+mg イノシトール 100+mg 食物繊維 3.1g (注)+:平均バッチ値;臨床生成物は分析しなかった。
【0052】実施例2 実施例1のコントロール調合乳の効果を本発明の繊維
補足調合乳の効果と比較した。コントロール調合乳との
比較でわかるように、これら両調合乳の組成は、繊維の
添加および該繊維によりコントロール調合乳に加えられ
る構成分以外は似たものであった。
【0053】
【0054】
【0055】 ビタミンB−12 4.9mcg ナイアシン 12mg 葉酸 196+mcg パントテン酸 7.2+mg ビオチン 68+mcg タウリン 52+mg カルニチン 14+mg コリン 122+mg イノシトール 100+mg 食物繊維 14.1g (注)+:平均バッチ値;臨床生成物は分析しなかった。
【0056】本発明による上記調合乳において、調合乳
1L当たり約11〜12gの食物繊維は大豆多糖類から
のものであった。幾つかのコントロール調合乳の分析に
より、約2.1〜3.1gの食物繊維は内在成分として存
在することが示された。さらに、上記調合乳においてタ
ンパク質は大豆タンパク質単離物からのものであり、脂
肪は大豆油およびココヤシ油の混合物からのものであ
り、食物繊維からのもの以外の炭水化物はショ糖、コー
ンシロップまたはそれらの混合物からのものであった。
コントロール調合乳との栄養分レベルの比較において、
栄養分の付加部分は大豆多糖類からもたらされた。
【0057】実施例3(大豆ベース調合乳および大豆ベ
ース+繊維添加調合乳の試験)仙痛の管理に対する乳幼
児用調合乳中の繊維の効能を決定するため、下記試験1
を行った。試験1に登録した乳幼児は、大豆ベース調合
乳を使用しても仙痛の兆候が存在すると記録されたもの
であった。6日間の基準期間は、すべての乳幼児に対し
て市販の大豆ベース調合乳(実施例1)を用いた(盲検せ
ず)。6日間連続して15分間隔で主要な乳幼児の挙動
(泣き、喚き、食事、睡眠、覚醒しているが不満足)を両
親に記録させた。喚きは「相当の運動性活動はあるが発
声は殆どない、興奮行動;発声が起こっても覚醒も満足
もさせない」として定義される。泣きは「赤ん坊が示す最
高レベルの興奮状態;乳幼児は極度の苦痛の印象を与え
る」として定義される。
【0058】乳幼児は、6日のうち少なくとも3日の
間、3時間以上泣きおよび/または喚くときは仙痛であ
ると考えられる。乳幼児はすべて、本試験を開始する前
に生後少なくとも2週間であるが、生後8週間を越える
ことはなかった。この基準を用いたのは、たいていの仙
痛は何等治療を施すことなく生後3〜4カ月で消散する
ことが観察されているからである。また、乳幼児が生後
8週以後に初めて示す仙痛の兆候は真性の仙痛によるも
のではなく、むしろ他の原因によることが多いからであ
る。
【0059】試験用調合乳にはラベルを貼って箱詰めに
し、試験者、両親、試験モニターのいずれも乳幼児の試
験用調合乳の同定ができないようにした。缶の同定はラ
ベルに付した試験番号および缶の上部に浮き彫りにした
各製品についての3重盲検コード(全部で6コード)の一
つによってのみ可能であった。ケースには各被験者に対
し各期間ラベルを付した。使用した調合乳を下記表IV
および表Vに示す。
【0060】最初の訪問から7日目に乳幼児を我々の研
究室に連れ戻した。上記6日のうち少なくとも3日間、
一日に3時間以上泣きおよび/または喚いたと記録され
た乳幼児を本試験に登録した。この第二の訪問の際に、
つぎの予定の評価のとき(11日後)まで間に合う充分な
調合乳を両親に与えた。両親にはまた、つぎの評価の前
10日間に記入すべき記録欄を含むホルダーを与えた。
【0061】最初の10日間の終わりに試験チームのメ
ンバーが家庭で乳幼児と面会する。記入用紙が完全かど
うかを評価し、第二の調合乳および第二の10日間の試
験の間に使用する記入用紙セットを両親に与えた。この
第二の10日間の終わりに最後の評価のため試験員が乳
幼児と面会した。最後の評価の後、両親は、自分の判断
により乳幼児の徴候を良好に緩和したとした5箱の調合
乳を受け取った。4〜5週間後に試験員が乳幼児と面会
した。
【0062】全部で27人の子供を登録し、試験1を終
えた。27人の被験者のうち、13人が男の子で14人
が女の子であった。27人の被験者のうち、23人はコ
ーカサス人であり、1人は黒人であり、3人はスペイン
人であった。基準期間の初日の中間年齢は生後35日で
あった(生後10日〜54日の範囲)。仙痛が最初に現れ
た中間年齢は生後1.6週であった(生後0〜4週の範
囲)。登録された3人の被験者は、関係のない疾患が研
究期間中に発症したためプロトコールは失敗であったと
された。これら3例からのデータは分析から外した。2
7人の被験者のうち無作為に選んだ15人については繊
維添加大豆ベース調合乳ついで大豆ベース調合乳の順番
に与え、無作為に選んだ12人については大豆ベース調
合乳ついで繊維添加大豆ベース調合乳の順番に与えた。
乳幼児を大豆ベース調合乳について平均9日間(7〜1
0日)調べ、大豆ベース繊維添加調合乳について平均9
日間(7〜10日)調べた。
【0063】上記期間における行動の差異に基づき、本
試験の結果は、大豆ベース繊維添加調合乳が乳幼児の大
部分において仙痛徴候を減少させることを明示した。2
7人の乳幼児のうち18人の乳幼児(67%)の両親が、
大豆ベース繊維添加調合乳を与えた期間を乳幼児の行動
が最も改善された期間として選択した。残りの被験者の
両親は大豆ベース調合乳を選択した。大豆ベース繊維添
加調合乳を優れた調合乳として両親が選択した乳幼児の
データについて、乳幼児用調合乳への繊維添加が仙痛を
緩和する効果を調べた。
【0064】大豆ベース繊維添加調合乳を優れた調合乳
として選択した両親によれば、乳幼児は、大豆ベース調
合乳の場合の方が大豆ベース繊維添加調合乳の場合より
も有意に長い間、喚き、泣き、および泣きおよび喚くこ
とがわかった。これらの結果を、下記表VI、VIIお
よびVIIIにそれぞれ示す。これら同じ乳幼児は、大
豆ベース繊維添加調合乳の場合の方が大豆ベース調合乳
の場合よりも長い間、眠った。これらの結果を下記表I
Xに示す。
【0065】 表VI(1日当たりの平均泣き時間(分)) 基準 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 174 163 133 中間値 167 137 114 最小 18 62 13 最大 330 446 285
【0066】 表VII(1日当たりの平均泣き時間(分)) 基準 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 156 133 91 中間値 151 127 83 最小 23 39 0 最大 278 324 272
【0067】 表VIII(1日当たりの平均泣きおよび喚き時間(分)) 基準 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 330 297 224 中間値 300 262 182 最小 165 146 90 最大 548 613 557
【0068】 表IX(1日当たりの平均睡眠時間(分)) 基準 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 802 804 850 中間値 786 822 855 最小 634 604 648 最大 915 947 1076 下記表X、XI、XIIおよびXIIIに示すように、基準からの改良%は、 乳幼児が大豆ベース繊維添加調合乳を摂取している間は大豆ベース調合乳を摂取 している間に比べ、すべての行動について有意に大きかった。
【0069】 表X(基準の喚きとの差異(%)) 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 27 −14 中間値 −7 −22 最小 −67 −65 最大 529 118
【0070】 表XI(基準の泣きとの差異(%)) 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 57 −19 中間値 −25 −49 最小 −61 −100 最大 1338 1107
【0071】 表XII(基準の泣きおよび喚きとの差異(%)) 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 −7 −30 中間値 −16 −35 最小 −51 −67 最大 74 58
【0072】 表XII(基準の睡眠との差異(%)) 大豆ベース調合乳 大豆ベース繊維添加調合乳 平均 1 6 中間値 3 10 最小 −23 −17 最大 14 21
【0073】以上からわかるように、含繊維の調合乳を
選択した被験者にとっては、泣き時間、喚き時間、睡眠
時間、および泣きおよび喚き行動の時間の中間値(分)は
2種の製品の間で統計的な差異が認められた。両親が大
豆ベース調合乳を優れた調合乳として選択した乳幼児の
場合は、調合乳に帰すべき行動上の有意な差異は統計的
に観察されなかった。
【0074】この試験1の結果は、便の特徴の観点か
ら、大豆多糖類の用量が所望より高いこと、および/ま
たはこれら乳幼児の便中の繊維の結腸発酵の程度が便の
軟度に悪影響を及ぼすことを示唆していた。一般に、高
繊維食を摂取している個人からの便は、かさばって、軟
らかく、形が整い、ガス質であると記載される。大豆ベ
ース繊維添加調合乳を摂取している間の乳幼児の便は、
大豆ベース調合乳を摂取しているときに排泄した便に比
べて固くて形が整っていた。
【0075】調合乳1L当たりの食物繊維の濃度が1
4.1g以上の場合は、実質数の乳幼児において乾燥し
た、ペレット状で、形の整った/固い便となる。それゆ
え、乳幼児用調合乳への繊維添加は大多数の乳幼児にと
って仙痛の治療に有効であるように思われるが、試験1
からは、望ましくない便特性のため、調合乳1L当たり
14.1gを越えるレベルの食物繊維は仙痛の治療にお
いて最適状態には及ばないと結論された。
【0076】実施例4(種々のレベルの添加繊維の試験)
乳幼児用調合乳に繊維を添加することが大多数の乳幼児
にとって仙痛の治療に有効であるという試験1の結論に
基づき、試験1で確かめられた妥当な上限であると思わ
れるレベルを考慮に入れ、より最適の治療レベル、およ
び下限が果して存在するのかどうかを確かめるための第
二の試験を行った。
【0077】この試験が目下進行中の間、8人の完了し
た被験者からのデータを利用することができた。本試験
における登録の基準は、試験1と同じであった。本試験
では、乳幼児は6日間の基準期間の間、仙痛状態として
記録され、その間、乳幼児はいつもの調合乳を摂取した
ことに注意すべきである。試験1のように基準調合乳を
標準化することは試みなかった。乳幼児が試験に適任で
あると認められれば、その男の子/女の子を制御無作為
二重盲検6日間トリプル交差摂食試験に登録した。
【0078】8人の完了した被験者のうち3人の乳幼児
が現在仙痛を緩和するのに推奨されているカゼイン加水
分解物調合乳を摂取している間に適任とされたことは注
目に値する。本試験に加わったさらに2人の乳幼児は、
基準の前に、この同じカゼイン加水分解物調合乳を仙痛
の徴候を緩和することなく摂取していた。
【0079】表XIV (調合乳A)栄養分 調合乳1L当たりの濃度 タンパク質 18.9g 脂肪 38.0g 炭水化物 68.9g カルシウム 830mg リン 544mg マグネシウム 54.6mg ナトリウム 324mg カリウム 944mg 塩素 463mg 鉄 13.6mg 亜鉛 6mg
【0080】銅 0.7mg ヨウ素 0.3mg マンガン 0.3mg ビタミンA 2848IU ビタミンD 430IU ビタミンE 22.5IU ビタミンK 175mg ビタミンC 177mg チアミン 1.41mg リボフラビン 0.8mg ピリドキシン 0.62mg ビタミンB−12 4.5mcg
【0081】 ナイアシン 11mg 葉酸 190mcg パントテン酸 6mg ビオチン 53mcg タウリン 50mg カルニチン 13mg コリン 130mg イノシトール 50mg 食物繊維 3.1+g (注)+:内在的な含量に加えて、無視できる量の大豆多
糖類が添加されていた。
【0082】表XV(調合乳B)栄養分 調合乳1L当たりの濃度 タンパク質 19.6g 脂肪 37.4g 炭水化物 75.9g カルシウム 884mg リン 573mg マグネシウム 71.5mg ナトリウム 337mg カリウム 1043mg 塩素 461mg 鉄 14.3mg 亜鉛 6mg
【0083】 銅 0.7mg ヨウ素 0.3mg マンガン 0.3mg ビタミンA 2822IU ビタミンD 430IU ビタミンE 22.2IU ビタミンK 175mg ビタミンC 175mg チアミン 1.48mg リボフラビン 0.8mg ピリドキシン 0.6mg ビタミンB−12 4.5mcg
【0084】 ナイアシン 11mg 葉酸 190mcg パントテン酸 6mg ビオチン 53mcg タウリン 50mg カルニチン 13mg コリン 130mg イノシトール 50mg 食物繊維 7.4g
【0085】表XVI(調合乳C)栄養分 調合乳1L当たりの濃度 タンパク質 20.3g 脂肪 24.7g 炭水化物 106.6g カルシウム 993mg リン 601mg マグネシウム 93mg ナトリウム 342mg カリウム 952mg 塩素 489mg 鉄 15.3mg 亜鉛 6mg
【0086】 銅 0.7mg ヨウ素 0.3mg マンガン 0.3mg ビタミンA 2944IU ビタミンD 430IU ビタミンE 21.7IU ビタミンK 175mg ビタミンC 154mg チアミン 1.45mg リボフラビン 0.8mg ピリドキシン 0.59mg ビタミンB−12 4.5mcg
【0087】 ナイアシン 11mg 葉酸 190mcg パントテン酸 6mg ビオチン 53mcg タウリン 50mg カルニチン 13mg コリン 130mg イノシトール 50mg 食物繊維 10.5g
【0088】以上からわかるように、調合乳中の食物繊
維濃度は、コントロール製品(調合乳A)の調合乳1L当
たり3.1gの食物繊維から、2つの実験製品(調合乳B
およびC)の調合乳1L当たり7.4gおよび10.5g
の食物繊維の範囲であった。調合乳Bと調合乳Cとの最
も顕著な相違は、それらのタンパク質源、および脂肪お
よび炭水化物からの全カロリーのパーセントにある。調
合乳Bは、試験1で使用した繊維含有調合乳とほぼ同一
の大豆ベース調合乳であったが、調合乳Bの方が繊維含
量は低かった。調合乳Cのタンパク質源は、カゼイン(c
aseinates)(85%)および大豆タンパク質(15%)から
のものであった。食物繊維からのものを除いた炭水化物
が調合乳Cのカロリーの57%を提供し脂肪が32%を
提供したのに対し、調合乳Aおよび調合乳Bでは、カロ
リーの40%を炭水化物(食物繊維からのものを除く)が
提供し50%を脂肪が提供した。
【0089】全部で8人の乳幼児を試験に登録し、最近
の6カ月で試験を完了した。さらに一人の被験者を試験
に登録したが、親の移転のためプロトコールが失敗であ
るとされた。本試験も試験1と同じ一般的な方法で行っ
た。本試験を完了した8人の被験者のうち、3人は男の
子であり、5人は女の子であった。7人の被験者はカフ
カス人であり、一人は黒人であった。基準期間の初日の
中間年齢は生後43日であった(生後34〜49日の範
囲)。乳幼児の仙痛の徴候は乳幼児が生後3〜4カ月に
達したときに消散することがしばしばあるので、本試験
が1カ月続いたとしても、乳幼児が本発明の乳幼児用調
合乳とは全く関係なく年齢の効果で該徴候が消散するの
に充分な年とならないように、生後2週から生後2カ月
の乳幼児を試験用に選択した。
【0090】使用した場合に乳幼児の行動が最も改善さ
れた調合乳として、4人の乳幼児の両親が調合乳Bを選
択し、その他の両親は調合乳Cを選択した。調合乳Aを
選択した両親はいなかった。統計的にみれば、全部の両
親が繊維含有製品を選択することは偶然では起こりにく
いことである。それゆえ、本試験の結果からは喚き行動
において差異は殆ど観察されなかった。これらの結果を
下記表XVIIに示す。
【0091】 表XVII(1日当たりの平均全喚き時間) 基準 調合乳A 調合乳B 調合乳C 平均 3.9 3.1 2.7 3.1 中間値 3.8 3.2 3.3 3.8 最小 2.5 1.3 0.5 0.2 最大 5.3 4.8 4.8 4.5 しかしながら、下記表XVIIIからわかるように、基
準期間または調合乳Aを摂取した場合に比べて2つの高
繊維調合乳である調合乳Bおよび調合乳Cを摂取した場
合には乳幼児の泣く時間は短くなるように思われた。
【0092】 表XVIII(1日当たりの平均全泣き時間) 基準 調合乳A 調合乳B 調合乳C 平均 2.8 2.2 1.9 0.9 中間値 2.2 2.1 0.9 0.6 最小 0.5 0.1 0.3 0.0 最大 6.0 7.5 4.8 2.2
【0093】また、調合乳Cを摂取した場合には他の調
合乳を摂取した場合に比べて泣き喚く時間が短くなり、
睡眠時間が長くなるように思われる。これらデータをそ
れぞれ下記表XIXおよびXXに示す。 表XIX(1日当たりの平均全泣き喚き時間) 基準 調合乳A 調合乳B 調合乳C 平均 6.7 5.3 4.6 4.1 中間値 6.6 5.6 5.2 4.0 最小 3.0 1.6 1.2 0.4 最大 10.6 9.6 8.0 6.7
【0094】 表XX(1日当たりの平均全睡眠時間) 基準 調合乳A 調合乳B 調合乳C 平均 12.4 13.4 13.7 14.4 中間値 12.9 13.8 13.1 14.4 最小 7.3 9.6 12.0 12.1 最大 15.0 16.5 16.5 17.8
【0095】試験1での知見に基づき、便の特性を比較
した。主たる便の軟度を下記表XXIに示す。 表XXI(1日の平均した便の軟度のランク付け) 基準 調合乳A 調合乳B 調合乳C 平均 1.9 2.3 2.9 3.1 中間値 1.9 2.3 2.9 3.1 最小 1.0 1.0 2.0 2.1 最大 2.7 3.6 4.0 3.8 ランク:1=水状、2=軟らかい、3=形の整った、4
=固い
【0096】水状の便および軟らかい便は、基準期間で
の大部分の便を占めた。調合乳Aを摂取した乳幼児では
主たる便の軟度は軟らかいものであり、調合乳Bおよび
調合乳Cを摂取させた乳幼児では便の形は整ったものと
なった。一人の乳幼児は、これら3つの調合乳のすべて
において固い便であった。さらにもう一人の乳幼児は、
調合乳Cを摂取した場合に固い便となった。それゆえ、
本試験における高繊維含有調合乳を摂取した場合の固い
便のパーセントは、試験1における高繊維含有調合乳を
摂取させて観察した場合に比べると低いものであった。
【0097】上記実験結果から、本発明の乳幼児用調合
乳は乳幼児の仙痛の治療に有効であることが示された。
上記第二の試験における繊維レベルである7.4〜10.
5g/Lは便の特性の観点から一層最適なものであっ
た。さらに、本発明の調合乳は栄養学的にも乳幼児用調
合乳として完璧なものである。本発明の調合乳の調製は
通常の装置を利用して行うことができ、容易に達成する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーリン・デニス・ブリーン アメリカ合衆国43081オハイオ州ウェスタ ービル、マニラ・ドライブ3551番 (72)発明者 ウィリアム・カーペンター・マクリーン・ ジュニア アメリカ合衆国43212オハイオ州アッパ ー・アーリントン、アッパー・チェルシ ー・ロード1800番 (72)発明者 デブラ・ライン・ポンダー アメリカ合衆国43085オハイオ州ワーシン トン、キー・ディア・ドライブ7682番 (72)発明者 アラン・ダグラス・ストリックランド アメリカ合衆国75248テキサス州ダラス、 クイーンズ・ガーデン7608番 (72)発明者 ウィリアム・ラインハルト・トリーム アメリカ合衆国06001コネティカット州エ イボン、ブライアー・ヒル・ロード723番 (56)参考文献 特開 昭49−50155(JP,A) 特開 平2−231037(JP,A) 特許154678(JP,C2)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)調合乳1L当たり10〜25gの濃
    度のタンパク質、 (2)調合乳1L当たり20〜45gの濃度の脂肪、 (3)調合乳1L当たり60〜110gの濃度の、食物繊
    維からのものを含む炭水化物、および (4)調合乳1L当たり3.1〜14.1gの濃度の、大豆
    多糖類由来の食物繊維からなることを特徴とする乳幼児
    仙痛治療用調合乳。
  2. 【請求項2】 タンパク質が調合乳1L当たり15〜2
    1gの濃度であり、脂肪が調合乳1L当たり23〜40
    gの濃度であり、食物繊維を含む炭水化物が調合乳1L
    当たり70〜110gの濃度である、請求項1に記載の
    調合乳。
  3. 【請求項3】 タンパク質源が大豆タンパク質単離物、
    ナトリウムカゼイン、カルシウムカゼインまたはそれら
    の混合物であり、脂肪源が大豆油、ココヤシ油、トウモ
    ロコシ油または他の植物油またはそれらの混合物であ
    り、食物繊維以外の炭水化物源がショ糖、コーンシロッ
    プ、グルコースポリマー、他の炭水化物またはそれらの
    混合物である、請求項2に記載の調合乳。
  4. 【請求項4】 タンパク質が調合乳1L当たり15〜2
    0gの濃度であり、脂肪が調合乳1L当たり24〜38
    gの濃度であり、食物繊維を含む炭水化物が調合乳1L
    当たり75〜110gの濃度であり、食物繊維が調合乳
    1L当たり3.5〜14.0gの濃度である、請求項1に
    記載の調合乳。
  5. 【請求項5】 タンパク質が調合乳1L当たり約19.
    6gの濃度で大豆タンパク質単離物からのものであり、
    脂肪が調合乳1L当たり約37.4gの濃度で大豆油と
    ココヤシ油との混合物からのものであり、食物繊維を含
    む炭水化物が調合乳1L当たり約75.9gの濃度で食
    物繊維からのもの以外のものがショ糖またはコーンシロ
    ップまたはそれらの混合物からのものである、請求項1
    に記載の調合乳。
  6. 【請求項6】 (1)調合乳1L当たり10〜25gの濃
    度のタンパク質、 (2)調合乳1L当たり20〜45gの濃度の脂肪、 (3)調合乳1L当たり60〜110gの濃度の、食物繊
    維からのものを含む炭水化物、および (4)調合乳1L当たり3.1〜14.1gの濃度の食物繊
    維からなることを特徴とする乳幼児の仙痛治療剤。
  7. 【請求項7】 タンパク質が調合乳1L当たり約19.
    6gの濃度で大豆タンパク質単離物からのものであり、
    脂肪が調合乳1L当たり約37.4gの濃度で大豆油と
    ココヤシ油との混合物からのものであり、食物繊維を含
    む炭水化物が調合乳1L当たり約75.9gの濃度で食
    物繊維からのもの以外のものがショ糖またはコーンシロ
    ップまたはそれらの混合物からのものである、請求項6
    に記載の治療剤。
  8. 【請求項8】 (1)タンパク質を可溶化するのに充分な
    量の水中に適量のタンパク質を分散させてタンパク質溶
    液を生成し、 (2)炭水化物を水中に溶解させて炭水化物溶液を生成
    し、 (3)無機物を水中に混合して無機物溶液を生成し、 (4)充分な量の水中に食物繊維を分散させて低粘度の食
    物繊維溶液を生成し、 (5)適量の該タンパク質溶液、該炭水化物溶液、該無機
    物溶液、該食物繊維溶液、および油溶性ビタミンを含有
    する植物油の溶液を混合し、 (6)該混合溶液を加熱処理およびホモジナイズし、 (7)該混合溶液に水溶性ビタミンを加え、ついで (8)調合乳1L当たりの食物繊維含量が3.1〜14.1
    gとなるように所望のカロリー密度まで該混合溶液を水
    で希釈することを特徴とする、乳幼児用調合乳の調製方
    法。
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