JPH0767366A - 波動循環型アクチュエータ - Google Patents
波動循環型アクチュエータInfo
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- JPH0767366A JPH0767366A JP5234095A JP23409593A JPH0767366A JP H0767366 A JPH0767366 A JP H0767366A JP 5234095 A JP5234095 A JP 5234095A JP 23409593 A JP23409593 A JP 23409593A JP H0767366 A JPH0767366 A JP H0767366A
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- Pending
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
する配線手段の安定的な配置を可能とする。 【構成】 対向する2面からなる第1面群と、その第1
面群とは異なる対向する2面からなる第2面群との、2
つの面群を長手方向に有する棒状振動体1と,棒状振動
体1の第1面群の長手方向に進行する波動を発生させる
励振体2と,棒状振動体1の各々の端部に設けられ、第
1面群の長手方向に進行する波動を反射して第2面群に
伝送する第1反射部E,F及び第2面群に伝送され長手
方向に進行する波動を反射して第1面群に循環させる第
2反射部G,Hと,棒状振動体の少なくとも1端部で結
合し、その棒状振動体を支持する支持手段3,4と,支
持手段に沿って配置され、励振体に周波電圧を供給する
配線手段7,8,9,10と,棒状振動体に圧接され、
進行する波動により移動する移動体5とを含む。
Description
波動を循環させ、その波動により移動体を移動させる波
動循環型アクチュエータに関するものである。
特開昭59−122385号のようなものがあった。そ
こには、環状型(図9参照)、振動帰還型(図10参
照)、エネルギー帰還型(図11参照)等のアクチュエ
ータが開示されているが、いずれも駆動部とは別のとこ
ろに帰還路を必要とするので、全体の寸法が大きくなる
という問題点があった
するために、本出願人は、特願平4−289163号に
より、棒状振動体の両端に反射部を持ち帰還路を必要と
しない波動循環型のアクチュエータを提案している。し
かし、前記提案には、電力を供給する配線手段の具体的
な構造は開示しておらず、もし、この配線手段の配置が
不安定であると、使用中に配線が断線する可能性があっ
た。そこで、本発明は、電力を供給する配線手段の安定
的な配置を可能とした波動循環型アクチュエータを提供
することを目的としている。
解決手段によって、前記課題を解決する。なお、理解を
容易にするために、実施例に対応する符号を付して説明
するが、これに限定されるものではない。即ち、本発明
による波動循環型アクチュエータの第1の解決手段は、
対向する2面からなる第1面群と、その第1面群とは異
なる対向する2面からなる第2面群との、2つの面群を
長手方向に有する棒状振動体(1)と,前記棒状振動体
の第1面群に設けられ、その第1面群の長手方向に進行
する波動を発生させる励振体(2)と,前記棒状振動体
の一端部に設けられ、前記第1面群の長手方向に進行す
る波動を反射して前記第2面群に伝送する第1反射部
(E面・F面)と,前記棒状振動体の他端部に設けら
れ、前記第2面群に伝送され長手方向に進行する波動を
反射して前記第1面群に循環させる第2反射部(G面・
H面)と,前記棒状振動体の少なくとも1端部で結合
し、その棒状振動体を支持する支持手段(3,4)と,
前記支持手段に沿って配置され、前記励振体に周波電圧
を供給する配線手段(7,8,9,10)と,前記棒状
振動体に圧接され、前記進行する波動により移動する移
動体(5)とを含む構成としてある。
に記載の波動循環型アクチュエータにおいて、前記支持
手段は、前記棒状振動体の長手方向に伸びた棒状部分を
有することを特徴とする。
電圧を供給する配線手段は、支持手段に沿って配置され
ているので、配線手段の安定的な配置が可能となる。
げて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明による波
動循環型アクチュエータの実施例を示す模式図である。
棒状振動体1は、長手方向にA面〜D面の4つの面を有
し(図4参照)、A面とC面は対向して第1面群を構成
し、B面とD面は対向して第2面群を構成している。ま
た、波動の進行方向の説明を行う都合上、以後長手方向
の左端を『N端』、右端を『S端』と呼ぶことにする。
その形状の詳細は、図4において後述する。
られた板状の圧電体により構成されており、その圧電体
の分極方向は、図7において詳細に説明する。支持手段
3は、棒状振動体1のN端と結合し、棒状振動体1の長
手方向に伸びた細い棒形状であり、棒状振動体1を支持
する。また、支持手段4は、棒状振動体1のS端と結合
し、棒状振動体1の長手方向に伸びた細い棒形状であ
り、棒状振動体1を支持する。これらの支持手段3,4
は、いずれか一方に1本設けるだけでもよい。固定部6
A,6Bは、支持手段3,4を介して、棒状振動体1を
固定する部分である。
2の電極2aに供給するための部材である。配線部材8
は、棒状振動体1の振動状態を表すモニタ電圧を、電極
2bから出力するための部材である。配線部材9は、A
相と90°だけ位相のずれたB相の入力電圧を、励振体
2の電極2cに供給するための部材である。配線部材1
0は、グランド電位に落ちた棒状振動体1から、導電ペ
ースト11,電極2dを介して、グランド電位を伝える
部材である。ここで、各配線部材7〜10は、棒状振動
体1と固定部6Bとの間を、支持手段4に沿うように固
定されている。この配線部材7〜10は、フレキシブル
プリント基板のようなものでもよいし、絶縁層を介し
て、棒状振動体1及び支持手段4に直接形成してもよ
い。また、支持手段4として、管状のものを用い、その
内部に通すようにしてもよい。これにより、使用中に配
線が断線する等の問題は発生しなくなり、安定的な配置
が可能となる。
であって、図2(A)は、表面の電極構成を示す図、図
2(B)は、裏面の電極構成と分極構成を示す図であ
る。振動体2の表面は、図2(A)に示すように、A相
用の電極2aと、モニタ用の電極2bと、B相用の電極
2cと、グランド用の電極2dの4個の電極とから構成
されている。モニタ用の電極2bは、その幅が発生する
進行性振動波の波長の1/4に設定されている。
に、電極2e〜2hの下において隣合う分極方向が交互
に逆になるように、分極配置されている。同様にして、
電極2j〜2mの下においても、隣合う分極方向が交互
に逆になるように、分極配置されている。図中『+』
は、分極方向が紙面表側から裏側へ、『−』は分極方向
が紙面裏側から表側へ向いていることを表す。そして、
A相用の電極2aには、高周波電圧V1が印加され、B
相用の電極2cには、高周波電圧V2が印加される。高
周波電圧V2は、高周波電圧V1と同じ周波数であり、
π/2の時間的位相差を有している。電極2e〜2n
は、棒状振動体1のA面に電気的導通をとりながら接着
されている。従って、棒状振動体1が共通電極『GN
D』になっている。高周波電圧V1とV2との印加によ
って励振体2が伸縮し、棒状振動体1に進行性の波動が
発生する。この波動の発生に関する更に詳しい模様は、
本出願人による特開昭60−245482号公報に記載
してあるので、ここでは説明を省略する。
クチュエータの外観を示す斜視図である。移動体5は、
断面コの字型の本体5aと5bとによって、棒状振動体
1の対向するB面とD面とを挟むように圧接している。
連結部材5c〜5f(5e、5fは不図示)は、圧接の
ための付勢部材であり、本体5aと5bとを互いに引き
寄せる方向に働く。なお、図3においては、図1に示し
た固定部6A,6Bと、配線部材7〜10は図示を省略
してある。
ある。図4は、第3角法によって描いてあり、(イ)は
正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は
右側面図である。なお、長手方向の4面には、A〜Dの
名称を付けてある。棒状振動体1は、N端が2個の3角
形状面から構成され、E、Fの名称を付けてある。ま
た、S端も2個の3角形状面から構成され、G、Hの名
称を付けてある。E〜H面は、長手方向に進行する波動
を反射させるために設けた反射部である。ここで、E面
・F面に対してG面・H面を90゜捻って配置してある
理由は、駆動部外に帰還路を設けずに波動を循環させる
ことができるようにするためである。
曲波の循環のようすを説明する図である。棒状振動体1
は、A面に設けられた励振体2に高周波電圧を印加する
ことにより屈曲波が発生し、その屈曲波は、A面及びC
面に垂直な方向に振動し、図4の右下(イ)に示すよう
にS端からN端方向に進行する。そして、N端のE面及
びF面で反射されることにより(ロ)、B面及びD面に
垂直な方向に振動する屈曲波になり、図4の左中央
(ハ)に示すように、N端からS端方向に進行する。さ
らに、S端のG面及びH面で反射されることにより
(ニ)、再び、A面及びC面に垂直な方向に振動する屈
曲波になり、循環することになる。なお、A面及びC面
に垂直な方向に振動する屈曲波と、B面及びD面に垂直
な方向に振動する屈曲波とは、互いに垂直に偏る偏波の
ために、たとえ位相が一致していたとしても非干渉性で
ある。
面波の循環のようすを説明する図である。棒状振動体1
は、A面に設けられた励振体2に高周波電圧を印加する
ことにより表面波を発生し、その表面波は、A面に垂直
な方向に振動し、図5の左上(イ)に示すようにS端か
らN端方向に進行する。そして、N端のE面に達し、E
面とF面の交線で反射されB面に達して、B面に垂直な
方向に振動する表面波になり、N端からS端方向に進行
する。次いで、S端のG面に達し、G面とH面の交線で
反射され(ロ)、C面に達してC面に垂直な方向に振動
する表面波になり、S端からN端方向に進行する
(ハ)。さらに、N端のF面に達し、F面とE面の交線
で反射され(ニ)、D面に達してD面に垂直な方向に振
動する表面波になり、N端からS端方向に進行する
(ホ)。続いて、S端のH面に達し、H面とG面の交線
で反射され(ヘ)、再び、A面に達して循環することに
なる(ト)。
て示した図である。前述した図5においては、屈曲波の
循環について説明し、図6においては表面波の循環につ
いて説明したが、これら2種類の波動は、棒状振動体1
の深部の減衰が小さい場合や励振体2による振動振幅が
大きい場合には、屈曲波が支配的になる。また逆に、棒
状振動体1の深部の減衰が大きい場合や励振体2による
振動振幅が小さい場合には、表面波が支配的になる。図
7は、この両波動を同一図面上に描いたものである。こ
の図からわかる重要なことは、屈曲波と表面波との両波
動が、長手方向のA〜D面においては共に同一方向に進
行するということである。これにより、屈曲波と表面波
が互いに打ち消し合うようなことが発生しないことが確
認される。
体との関係を説明するための断面図である。励振体2
は、棒状振動体1のA面に配置され、移動体5は、棒状
振動体1のB面とD面とを挟みながら摺動する。
うに励振体に周波電圧を供給する配線手段を、支持手段
に沿って配置するようにしたので、配線手段の安定的な
配置が可能となり、配線手段が断線することはない。
例を示す図である。
す斜視図である。
る。
ようすを説明する図である。
ようすを説明する図である。
ある。
説明する断面図である。
である。
断面図である。
を示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 対向する2面からなる第1面群と、その
第1面群とは異なる対向する2面からなる第2面群と
の、2つの面群を長手方向に有する棒状振動体と;前記
棒状振動体の第1面群に設けられ、その第1面群の長手
方向に進行する波動を発生させる励振体と;前記棒状振
動体の一端部に設けられ、前記第1面群の長手方向に進
行する波動を反射して前記第2面群に伝送する第1反射
部と;前記棒状振動体の他端部に設けられ、前記第2面
群に伝送され長手方向に進行する波動を反射して前記第
1面群に循環させる第2反射部と;前記棒状振動体の少
なくとも1端部で結合し、その棒状振動体を支持する支
持手段と;前記支持手段に沿って配置され、前記励振体
に周波電圧を供給する配線手段と;前記棒状振動体に圧
接され、前記進行する波動により移動する移動体と;を
含む波動循環型アクチュエータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の波動循環型アクチュエ
ータにおいて、 前記支持手段は、前記棒状振動体の長手方向に伸びた棒
状部分を有することを特徴とする波動循環型アクチュエ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5234095A JPH0767366A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 波動循環型アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5234095A JPH0767366A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 波動循環型アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0767366A true JPH0767366A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16965548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5234095A Pending JPH0767366A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 波動循環型アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0767366A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0978886A2 (en) * | 1998-08-07 | 2000-02-09 | Seiko Instruments Inc. | Ultrasonic motor and electronic appliance with ultrasonic motor |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP5234095A patent/JPH0767366A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0978886A2 (en) * | 1998-08-07 | 2000-02-09 | Seiko Instruments Inc. | Ultrasonic motor and electronic appliance with ultrasonic motor |
EP0978886A3 (en) * | 1998-08-07 | 2002-06-05 | Seiko Instruments Inc. | Ultrasonic motor and electronic appliance with ultrasonic motor |
US7215062B1 (en) | 1998-08-07 | 2007-05-08 | Seiko Instruments Inc. | Ultrasonic motor and electronic appliance with ultrasonic motor |
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Legal Events
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