JPH0766983B2 - 光位置検出用半導体装置 - Google Patents

光位置検出用半導体装置

Info

Publication number
JPH0766983B2
JPH0766983B2 JP11008490A JP11008490A JPH0766983B2 JP H0766983 B2 JPH0766983 B2 JP H0766983B2 JP 11008490 A JP11008490 A JP 11008490A JP 11008490 A JP11008490 A JP 11008490A JP H0766983 B2 JPH0766983 B2 JP H0766983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity
type
layer
gate
drain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11008490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0410581A (ja
Inventor
和彦 河村
陽二 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP11008490A priority Critical patent/JPH0766983B2/ja
Publication of JPH0410581A publication Critical patent/JPH0410581A/ja
Publication of JPH0766983B2 publication Critical patent/JPH0766983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/02016Circuit arrangements of general character for the devices
    • H01L31/02019Circuit arrangements of general character for the devices for devices characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
    • H01L31/02024Position sensitive and lateral effect photodetectors; Quadrant photodiodes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体素子の表面に照射された入射光あるいは
放射線(以下光という)の位置を検出する光位置検出用
半導体装置に関するものである。
[従来の技術] 半導体光ビーム位置検出素子(以下PSD:Position Sensi
tive Ditectorという)は、半導体素子表面に照射され
た光ビームの位置検出を主たる機能とする半導体センサ
の一種である。
PSDによる光ビーム位置検出の原理は、半導体表面にお
けるLateral Photo Effectを利用したもので、その概略
は以下の通りである。
即ち、この素子に入射してくる光のエネルギーによって
半導体素子の中に電流が生成され、この電流が素子端部
に少くとも二つ以上設けられた電極に向かって流れる際
に、その電流の大きさが電極までの距離に反比例して変
るため、発生する光電流の大きさを各電極において別々
に測り、簡単な演算を行えば、入射光ビーム位置を知る
ことができる。
第6図(a)は従来のPSDを説明するための平面図,同
図(b)は同図(a)のB−B断面図である。第6図に
おいて、低濃度のn-型半導体ウエハ31の第一面にp型層
32の正方形33の部分を形成し、この正方形33を受光面と
し、このp型の正方形33の端部の対向する2辺に沿って
高濃度のp+領域34,35を形成し、p+領域34,35の表面に金
属電極37,38を設けて出力電極とし、この電極以外の正
方形33からなる第1面上に透明な絶縁層36が形成されて
いる。そして、n-型半導体ウエハ1の第1面の裏側の第
2面にn+層39を形成し、このn+層39の一部に電極40が設
けてある。
この結果、第6図(a),(b)のPSDは受光面の中心
を原点0とし、電極のない2辺41,42に平行にX軸を、
電極37,38に並行にY軸をとり、電極37と38の間隔を2L
とすると受光面の点Q(x,y)に点状の光が入射したと
き各電極37,38に流れる電流I7,I8は、 I7+I8=I0 とすると、 I7=I0(1−x/L)/2 I8=I0(1−x/L)/2 となり、 I8−I7=I0・x/L x=L(I8−I7)/I0 から、位置座標xは、 x=L(I8−I7)/(I8+I7)……(1) から求められる。
また、第6図(c)に示すように、PSDのp層33上に、
電極37,38の辺とは異る2辺41,42に沿って対向する高濃
度p+領域およびその表面に金属電極43,44を設けて、同
様な原理でy座標を求めることにより2次元PSDとして
機能させることが可能である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この2次元PSDの場合には、電極37,38お
よび電極41,42が相互に影響を及ぼし合い、すなわち、
例えばX方向の位置を求めるのに用いる電流I8,I7の大
きさが、電極43,44の影響を受け、その度合が光ビーム
のY方向の入射位置によって変化するため、位置座標x
がもはや(1)式によっては表されず、その結果、位置
検出特性が第4図(b)に示すように、光ビーム位置を
中心部で広く、周辺部で狭く、検出する非直線的な光位
置検出特性を示すという問題をもっていた。
二次元光位置検出器におけるこのような非直線性の問題
を改善するために、雑誌「光学」第12巻第5号(1983
年)367〜373頁に記述されているように、電流分割層を
表面と裏面にもつ両面分割型PSDと、Gearの提案によ
る、分割抵抗面の周辺を特定の抵抗値を持つ線抵抗で囲
んだ、通称ピンクッション型PSDが考案され既に市販さ
れている。
しかしながら、前者は検出器の漏れ電流が大きく2枚の
均一性が高い分割抵抗層を必要とするので、製作歩留り
が低いという欠点を持つ。
また、後者は分割抵抗層の面抵抗と線抵抗の比率を厳密
に一致させる必要があることから、製作が難しく、一致
度が悪いと光位置検出特性が劣化する問題点を持ってい
る。
本発明は上記問題点を解決し、位置検出特性の良い2次
元PSDを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、結晶質半導体の第一導電型基板,該基板の第
一面の中心領域に形成された第二導電型層,該第二導電
型層の周辺端部あるいは周辺端部に隣接する第一導電型
基板第一面上に、辺に沿って形成された対向する二対の
帯状電極,および第一導電型基板の第二面に形成された
電極を基本構造とする二次元光位置検出装置において、
光電流分割層として機能する第二導電型層領域と、該帯
状電極との間に電界効果トランジスタを介在させ、両者
を電気的に連結あるいは遮断可能とし、各対向電極間の
影響をなくし、上記問題点を解決したものである。
[作用] 以上説明したように、本発明により、従来大きな位置検
出の非直線性を有していた、表面分割型二次元光位置検
出器の特性が格段に改善される。
従来型の素子に対して、付加した構造が単純なため製造
プロセスの追加が少く、また、付加する機能がアナログ
的ではなく、オン/オフのデジタル的機能であるため、
設計パラメータとプロセスパラメータの許容範囲が広く
製作も容易である。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例であるPSDの構造を示した
図で、同図(a)は平面図,同図(b)は同図(a)の
A−A断面図である。
第1図において、1は第一導電型基板としてのn型Si単
結晶基板,2は第二導電型層としてのp型層,13は電流取
出し用金属電極,4は電流取出し用金属電極13がp型層2
と良好な電気的接触を得るための低抵抗p+層,5は裏面側
電極用低抵抗n+層,6はフィールド酸化膜,18,19は電圧印
加用金属電極からなるゲート電極,7は絶縁膜である。ゲ
ート電極19およびp型層2と絶縁膜7のうち10で示され
る領域が電界効果トランジスタ(以下FETという)を形
成し、p型層2の8に示す電流分割層領域と、9で示さ
れる電流取出し電極領域を電気的に連結あるいは遮断可
能なスイッチとして機能する。即ち、図に示す構造の場
合、トランジスタはデプレッション型FET特性を示し、
ゲート電極19に正の電圧を印加することにより、ゲート
電極19の直下のp型層2の領域が高抵抗化し、8と9の
領域が電気的に遮断される。
即ち、第1図において、同電位に保たれた帯状電極であ
る電流取出し用の電極12,13,14,15を基準にして裏面電
極5に正の電圧を印加し、装置をPSDとして動作させる
場合に於いて、帯状電極であるゲート電極18と19に正の
電圧を印加することにより、電極12と13が電流分割層8
から電気的に切離され、光発生電流がこれら電極に流出
することがないので、光位置検出装置は電流取出し電極
として14と15だけを持つ、図の垂直方向の位置を検出す
る1次元のPSDと等価となり、電極12と13による悪影響
のない、(1)式で位置座標が正確に計算される特性を
示す。光ビームの、これと直交する方向の位置座標を求
めるには、同様に帯状電極であるゲート電極16と17に正
の電圧を印加すれば、電極14と15が8から電気的に切離
された光位置検出装置は、電流取出し電極として12と13
だけを持つ、図の水平方向の位置を検出する1次元のPS
Dと等価となり電極14と15による悪影響のない、(1)
式で位置座標が正確に計算される特性を示す。
従って、対向するゲート電極の組に交互に正の電圧を印
加して、一対の電流取出し電極を電気的に切離す一方、
電気的に連結されている電流取出し電極からの電流から
位置情報を交互に求めることにより、正確な二次元位置
座標を得ることができる。
第4図(a)は、このようにして動作させた本発明によ
る2次元PSDの、格子模様状に光ビームを振った場合の
特性を評価した時の結果である。
第4図(b)は、同じ装置をゲート電極に電圧を印加し
ないで、従来型素子と同様の動作をさせたときの、同様
な特性の評価結果を示す。第4図(b)から分るよう
に、中心部分で広く周辺部分で狭い位置検出特性の非直
線性が、同図(a)で著しく小さくなり、格子模様の間
隔が中心部,周辺部とも一様で、この装置の場合、非直
線性は2桁以上改善されている。
以上の説明は、FETとしてデプレッション型の場合、さ
らにそのうちでも構造が単純で製作が容易な、光電流分
割層をそのままソース,ドレイン,チャネルとして利用
する型について記述したが、ドレイン,チャネルのう
ち、1つ以上を光電流分割層とは独立に形成するデプレ
ッション型FETを採用することも勿論可能である。
この構造の一例を第2図に示す。この例では、チャネル
領域20のみソース領域と同様に光電流分割層をそのまま
利用し、ドレインが専用の抵抗p+領域22から構成されて
いる。
また、FETとしてエンハンスメント型を用いることも勿
論可能である。
この構造の一例を第3図に示す。この例では、ソース領
域21は光電流分割層をそのまま利用しチャンネル領域23
はn型基板1が利用され、ドレインが専用の低抵抗p+
域22から構成されている。この場合には、ゲート電極に
電圧を印加しない場合に電気的接続が実効的にない電流
分割領域と電流取出し電極が、負の電圧印加により電気
的に連結され、ゲート電極に印加する電圧の向きが逆に
なるが、機能上はデプレッション型と同等の動作をさせ
ることが可能となる。
さらに、FETのゲートとしてポリシリコンゲートを、ま
た、FETとしてショットキーゲート型FET,pn接合型FETを
用いることも勿論可能である。
また、以上の説明はn型基板を用いる場合について記述
したが、p型基板を用いることも勿論可能である。この
場合、以上の説明においてn型,p型を入換え、必要に応
じて電圧の極性を逆転すれば良い。
さらに、この発明における考え方は、素材として結晶質
であればSiに限定されるものではなく、Ge等の単元素半
導体,GaAs,InPに代表されるIII−V族化合物半導体、更
にはこれらの元素の一部を周期律表の同族の元素で置換
えた半導体、およびCdTe,ZnSに代表されるII−VI族化合
物半導体、更にはこれらの元素の一部を周期律表の同族
の元素で置換えた半導体を用いることも勿論可能であ
る。
以下に製造方法の一例を第1図を用いて説明する。
第1図において、Iはn型Si単結晶基板である。湿式お
よび乾式熱酸化により、6000Åの酸化膜を形成し、表面
のp型層2となる領域の酸化膜と裏面の酸化膜をフォト
エッチングにより除去して、2000Åの酸化膜を乾式酸化
により形成し、p型層2となる部分にボロンを2.5×10
12/cm2の濃度にイオン注入する。
さらにフォトエッチングによりフォトレジストをパター
ニングしてこれに窓を開け、ボロンを3.0×1015/cm2
濃度にイオン注入して、低抵抗p+層4を形成する。裏面
にリンを3.0×1015/cm2の濃度にイオン注入して裏面側
電極用低抵抗n+層5を形成する。低抵抗p+層4の上部の
酸化膜をエッチングにより除去する。次に1000℃でアニ
ールし、注入不純物を活性化する。エッチングにより20
00Åの酸化膜厚を1000Åまで薄くする。アルミニウムを
表面前面に蒸着し、フォトエッチングにより電流取出し
用電極13と、電圧印加用ゲート電極19を形成し、熱処理
してアルミニウムをシンターする。最後にこうして一枚
のウエハ上に作られた多数のPSDチップを個々のチップ
に分割し、透明ガラス窓付きケースにマウントして配線
を施し完成する。
次に、本発明装置の動作について説明する。
第1図(b)において、ゲート電極19およびp型層2と
絶縁膜7のうち10で示される領域がFETを形成し、p型
層2の8に示す電流分割領域と9で示される電流取出し
電極領域を電気的に連結あるいは遮断可能なスイッチと
して機能する。即ち、図に示す構造の場合、FETはデプ
レッション型FET特性を示し、ゲート電極19に正の電圧
を印加することによりp型層2のうち、ゲート電極19の
直下のp型層2の領域の可動電荷が空乏化することによ
り高抵抗化し、8と9の領域が電気的に遮断される。
第5図は、ゲート電極19に電圧を印加したときにp型層
2に流れる電流が変化する様子を示す。即ち、ゲート電
極19の電圧がOVのとき、97μAの電流が12.OVでは殆ど
0になる。この時のp型層2の実効的抵抗値は前者の場
合10.3KΩ、後者の場合294MΩと測定され、後者の場合
十分に8と9間が電気的に遮断されていることが分る。
第1図において、同電位に保たれた電流取出し電極12,1
3,14,15を基準にして(以下電圧はこの電圧を基準にし
て測った値を用いる)裏面電極5に正の電圧、例えば、
6Vを印加し、光ビームを照射すると、発生した光電流は
電流取出し電極12,13,14,15に光ビームの位置に応じて
分割されて流れる。この時ゲート電極18と19に正の電
圧、例えば、12Vを印加すると、p型電流分割層のこれ
らのゲート電極直下の領域が高抵抗化し、電極12と13が
電流分割層8から電気的に切離され、光発生電流がこれ
ら電極に流出することがないので、光位置検出装置は電
流取出し電極として、14と15だけを持つ図の垂直方向の
位置を検出する1次元のPSDと等価となり、電極12と13
による悪影響のない、(1)式で位置座標が正確に計算
される特性を示す。
次にゲート電極18と19を0Vに戻し、ゲート電極16と17に
正の電圧12Vを印加すれば、同様な機構で電極14と15が
8から電気的に切離され、光位置検出装置は電流取出し
電極として12と13だけを持つ、図の水平方向の位置を検
出する1次元のPSDと等価となり、電極14と15による悪
影響のない、(1)式で位置座標が正確に計算される特
性を示す。
このように、対向するゲート電極の組に第7図に示すよ
うな交番電圧を交互に印加して一対の電流取出し電極を
電気的に切離す一方、電気的に連結されている電流取出
し電極からの電流から位置情報を交互に求めることによ
り、正確な二次元位置座標を得ることができる。
第4図(a)は、このようにして動作させた本発明によ
る電流取出し電極間距離4.8mmをもつ正方形の2次元PSD
の、面積4×4mm2の範囲で光ビームを50μm間隔で格
子模様状に振った場合の位置検出特性を示す。第4図
(b)は同じ装置をゲート電極に電圧を印加しないで従
来型素子と同様の動作をさせた時の同様な特性を示す。
第4図から分るように(b)に見られるような中心部分
で広く、周辺部分で狭い位置検出特性の非直線性が、
(a)では著しく小さくなり、格子模様の間隔が中心
部,周辺部ともほぼ一様になっていることが分る。図に
示す素子の場合、中心を原点にして水平にX軸,垂直に
Y軸をとった時、4mmの範囲内における両軸上の非直線
性は、約7%から0.05%に2桁以上改善されている。
以上の説明は、FETとしてテプレッション型の場合、さ
らにそのうちでも構造が単純で製作が容易な、光電流分
割層をのままソース,ドレイン,チャンネルとして利用
する型について記述したが、ドレイン,チャンネルの1
つ以上を光電流分割層とは独立に形成するデプレッショ
ン型FETを採用することも勿論可能である。
この構造の一例を第2図に示す。この例では、光電流分
割層2の周辺部をソースおよびチャネルにそのまま利用
し、ドレインは専用の低抵抗p+層22から構成されてい
る。この構造は、実施例1で説明した製造方法におい
て、低抵抗p+層4を形成するための酸化物のフォトエン
チングのパターンを第2図の低抵抗p+層22に変更するこ
とにより製作した。
光ブーム位置検出特性は第4図(a)とぼぼ同様な結果
が得られた。
さらに、FETとしてエンハンスメント型を用いることも
勿論可能である。この構造の一例を第3図に示す。
この例では、ソース領域21には光電流分割層2の周辺部
をそのまま利用し、チャネル領域23はn型基板がそのま
ま利用され、ドレインは専用の低抵抗p+層22から構成さ
れている。この場合には、ゲート電極に電圧を印加しな
い場合に、電気的接続が実効的にない電流分割領域と電
流取出し電極間が、負の電圧印加により電気的に連結さ
れ、デプレッション型と機能上は同等の動作をさせるこ
とが可能となる。この構造は、実施例2で説明した製造
方法において、p型層2を形成するための酸化膜のフォ
トエンチングのパターンを第3図のp型層2のように、
周辺部をソース領域21に留める位置に変更することによ
り製作した。光ビーム位置検出特性は第4図(a)とほ
ぼ同様な結果が得られた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明により、従来大きな位置検
出の非直線性を有していた表面分割型二次元光位置検出
器の特性が格段に改善された。
二次元光位置検出器における非直線性の問題を改善する
ために、従来から考えられている電流分割層を表面と裏
面にもつ両面分割型PSDや、Gearの提案による分割抵抗
面の周辺を特定の抵抗値を持つ線抵抗で囲んだ、通称ピ
ンクッション型PSDが、前者においては漏れ電流が大き
くなる欠点や、製作歩留りが低くなる欠点、後者におい
ては分割抵抗層の面抵抗と線抵抗の比率を厳密に一致さ
せる必要があり、一致度が悪いと光位置検出特性が劣化
する欠点をもつのに対し、本発明によるPSDは従来型の
素子に対して付加した構造が単純なため、製造プロセス
の追加が少く、また付加する機能がアナログ的ではな
く、オン/オフのデジタル的機能であるため、設計パラ
メータとプロセスパラメータの許容範囲が広く、設計が
簡単で製作も容易であり、高い歩留りで製作可能であ
る。
また、副次的効果として、任意の一対のゲート電極に十
分な大きさの直流電圧を印加することにより、所望する
方向の一次元のPSDとして動作させることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例であるPSDの構造を示した
図で、同図(a)は平面図,同図(b)は同図(a)の
A−A断面図、第2図は本発明の他の実施例であるデプ
レッション型FETを採用した構造の一例の断面図,第3
図は本発明のさらに他の実施例であるエンハンスメント
型FETを用いた構造の一例の断面図,第4図(a)は本
発明による2次元光位置検出装置の特性を評価した時の
結果を示す図,同図(b)は同じ装置をゲート電極に電
圧を印加しないで、従来型素子と同様の動作をさせた時
の特性の評価結果を示す図,第5図はゲートに電圧を印
加した時に電流分割層に流れる電流が変化する様子を示
す図,第6図(a)は従来のPSDを説明するための平面
図,同図(b)は同図(a)のB−B断面図,同図
(c)は同図(a)の詳細を示した図,第7図は本発明
における必要なゲート電圧波形を示す図である。 図中、 1:n型Si単結晶基板 2:p型層 4:低抵抗p+層 5:裏面側電極用低抵抗n+層 6:フィールド酸化膜 7:絶縁膜 8:電流分割層領域 9:電流取出し電極領域 10:電界効果トランジスタ領域 12,13,14,15:電流取出し電極 16,17,18,19:ゲート電極 20:チャンネル用p領域 21:ソース領域 22:ドレイン用低抵抗p+領域 23:チャネル領域 32:p型層 33:p型層受光面 34,35:p+層 36:絶縁層 37,38:金属電極 39:n+層 40:電極 41,42電極のない2辺 43,44:金属電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形の結晶質半導体の第一導電型基板,該
    第一導電型基板の第一面の中心領域に形成された第二導
    電型層,該第二導電型層の周辺端部あるいは周辺端部に
    隣接する第一導電型基板第一面上に、各辺に沿って形成
    された対向する二対の帯状電極群,及び前記第一導電型
    基板の第二面に形成された電極を基本構造とする二次元
    光位置検出装置であって、光電流分割層として機能する
    前記第二導電型層領域と、前記二対の帯状電極との間に
    電界効果トランジスタを介在させ、両者を電気的に連結
    あるいは遮断可能としたことを特徴とする光位置検出用
    半導体装置。
  2. 【請求項2】光電流分割層として機能する第二導電型層
    領域と、帯状電極との間に介在させる電界効果トランジ
    スタが、前記第二導電型層領域の幅の全域あるいは80%
    以上の幅をもつ第二導電型のソース,ドレイン,チャネ
    ルおよびチャネル上に絶縁膜を介して形成されたゲート
    から成り、ゲート電極にゲート電圧を印加しない時、ソ
    ース,ドレイン間の抵抗が実効的に導通状態にあり、必
    要な電圧をゲートに印加することにより、ソース,ドレ
    イン間が実効的に遮断するいわゆるデプレッション型電
    界効果トランジスタであることを特徴とする請求項
    (1)に記載の光位置検出用半導体装置。
  3. 【請求項3】光電流分割層として機能する第二導電型層
    領域と、帯状電極との間に介在させる電界効果トランジ
    スタが、ゲート電極にゲート電圧を印加しない時、ソー
    ス,ドレイン間の抵抗が実効的に導通状態にある、いわ
    ゆるデプレッション型電界効果トランジスタであり、光
    電流分割層の周辺部が該トランジスタのソース領域,ド
    レイン領域,チャネル領域を構成し、チャネル領域の上
    に絶縁膜を介して形成された帯状ゲート電極とで該電界
    効果トランジスタを構成することを特徴とする請求項
    (1)に記載の光位置検出用半導体装置。
  4. 【請求項4】光電流分割層として機能する第二導電型層
    領域と、帯状電極との間に介在させる電界効果トランジ
    スタが、前記第二導電型層領域の幅の全域あるいは80%
    以上の幅をもつ第二導電型のソース,ドレインと、第一
    導電型チャネルおよびチャネル上に絶縁膜を介して形成
    されたゲートから成り、ゲート電極にゲート電圧を印加
    しない時、ソース,ドレイン間の抵抗が実効的に遮断状
    態にあり、必要な電圧をゲートに印加することによりソ
    ース,ドレイン間が実効的に導通する、いわゆるエンハ
    ンスメント型電界効果トランジスタであることを特徴と
    する請求項(1)に記載の光位置検出用半導体装置。
JP11008490A 1990-04-27 1990-04-27 光位置検出用半導体装置 Expired - Lifetime JPH0766983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11008490A JPH0766983B2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 光位置検出用半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11008490A JPH0766983B2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 光位置検出用半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0410581A JPH0410581A (ja) 1992-01-14
JPH0766983B2 true JPH0766983B2 (ja) 1995-07-19

Family

ID=14526626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11008490A Expired - Lifetime JPH0766983B2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 光位置検出用半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0766983B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4220058B2 (ja) 1998-06-30 2009-02-04 浜松ホトニクス株式会社 半導体位置検出器
DE102006013461B3 (de) 2006-03-23 2007-11-15 Prüftechnik Dieter Busch AG Photodetektoranordnung, Messanordnung mit einer Photodetektoranordnung und Verfahren zum Betrieb einer Messanordnung
DE102006013460B3 (de) 2006-03-23 2007-11-08 Prüftechnik Dieter Busch AG Photodetektoranordnung, Messanordnung mit einer Photodetektoranordnung und Verfahren zum Betrieb einer Messanordnung
EP2434945B1 (en) * 2009-05-27 2018-12-19 Analog Devices, Inc. Multiuse optical sensor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0410581A (ja) 1992-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107104108B (zh) 一种阵列基板及其制作方法、平板探测器及影像设备
CN108987525B (zh) 一种msm光电探测器及其制作方法
US5290367A (en) Photoelectric element
US10971636B2 (en) Photoelectric detection structure, manufacturing method therefor, and photoelectric detector
JPH0766983B2 (ja) 光位置検出用半導体装置
CN106876421B (zh) 一种基于动态耦合效应的半导体光电传感器及其制备方法
KR970004850B1 (ko) 광위치검출 반도체장치
US3619621A (en) Radiation detectors having lateral photovoltage and method of manufacturing the same
US6465857B1 (en) Semiconductor particle detector and a method for its manufacture
JPH05322646A (ja) 可変検出スレッショルドを有する光検出デバイス
CN108231804A (zh) 一种光电探测单元及其制造方法、光电探测设备
CN114784125A (zh) 一种非对称性诱导室温高灵敏光电探测器件及其制备方法
CN114709271A (zh) 一种微条探测器及其制备方法
KR101821400B1 (ko) 2차원 물질 기반의 능동소자
GB1597740A (en) Colour image sensing device
JP3681190B2 (ja) 高耐圧プレーナ型受光素子
JP2658175B2 (ja) 半導体位置センサ
KR101945231B1 (ko) 2차원 물질 기반의 능동소자
JP3260495B2 (ja) 光位置検出用半導体装置
RU2061282C1 (ru) Полупроводниковый детектор ионизирующего излучения
CN118039729A (zh) 半导体结构及其制备方法、检测基板及其制备方法、检测装置
JP2559841B2 (ja) 半導体光位置検出装置
RU2401480C1 (ru) Полупроводниковый фотопреобразователь (варианты) и способ его изготовления
JPS62174979A (ja) 半導体装置
JPS62203345A (ja) 半導体位置検出装置